JPH0546492U - 小管式筆記具のペン先 - Google Patents
小管式筆記具のペン先Info
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- JPH0546492U JPH0546492U JP10604191U JP10604191U JPH0546492U JP H0546492 U JPH0546492 U JP H0546492U JP 10604191 U JP10604191 U JP 10604191U JP 10604191 U JP10604191 U JP 10604191U JP H0546492 U JPH0546492 U JP H0546492U
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 貫通孔10の内壁に、落錘などの摺動体6の
前進位置規制用の係止段部10dを設ける。 【効果】 摺動体6に突出固定される針体7のペン先か
らの突出長さがばらつきの小さなものとなって筆記安定
性が良好になり、プロッタなどの場合には、高速筆記性
の向上に寄与できる。
前進位置規制用の係止段部10dを設ける。 【効果】 摺動体6に突出固定される針体7のペン先か
らの突出長さがばらつきの小さなものとなって筆記安定
性が良好になり、プロッタなどの場合には、高速筆記性
の向上に寄与できる。
Description
【0001】
本考案は、摺動体の前端に突出固定した針体を前端突出するよう摺動可能に挿 入する貫通孔を有してなる小管式筆記具のペン先に関する。プロッタなどの自動 製図機に使用されると好適である。
【0002】
チップホルダ−の前側に、後壁をペン先の後退防止用受承部とするペン先取付 孔を設け、このペン先取付孔にペン先を突出固定し、また、後側に、前壁を摺動 体の前進位置規制用の係止部とする摺動体挿入孔を設け、この摺動体挿入孔に摺 動体を挿入するようにしている。ここで、チップホルダ−のペン先取付孔と摺動 体挿入孔との間は針体挿入孔となっている。
【0003】
上述のように、チップホルダ−を介してペン先と前進位置における摺動体との 位置決めがなされていると、ペン先からの針体突出長がばらついて筆記性能が安 定しない。特に、プロッタなどの自動製図機にあっては製品ごとにこのようなば らつきがあると、筆記面へのペン先前端部の離接状態が定まらず、高速筆記性の 向上を阻害してしまう。
【0004】
摺動体の前進位置規制用の係止部をペン先の貫通孔の内壁に設け、摺動体の前 進位置規制を直接ペン先でなすようにする。即ち、本考案は、摺動体の前端に突 出固定した針体を前端突出するよう摺動可能に挿入する貫通孔を有してなる小管 式筆記具のペン先において、前記貫通孔の内壁に前記摺動体の前進位置規制用の 係止部を設けたことを特徴とする小管式筆記具のペン先を要旨とする。
【0005】
【実施例】 まず、添付図1に基づいて小管式筆記具の全体構造の一例を説明する。尚、図 面の上方が後側、下方が前側である。
【0006】 軸1は後部内孔をインキタンク部2としており、外周壁にプロッタなどの装置 本体への取付鍔3を有する。インキタンク部2は、一時的インキ溜め部材4の後 部外壁に取り付けた環状弾性体5により軸1の前部内壁と区分されている。一時 的インキ溜め部材4は縦断面櫛歯状となる一時的インキ溜め部4aと貫通孔4b とを有し、貫通孔4bに摺動体6が遊挿されている。ここで、例えば、軸と別体 のカ−トリッジとなるインキタンクを使用するものとしてもよい。また例えば、 一時的インキ溜め部として螺旋状の溝を有するものとすることなどもできる。
【0007】 摺動体6は、インキタンク2内に後端突出する後部材6aと針体7を前端突出 する前部材6bとよりなっている。この摺動体6は、錘として針体7に摺動力を 付与し、針体7とともに摺動するもので、後部材6aが錘本体となっており、前 部材6bはこの錘本体としての後部材6aと針体7との接続部材となっている。 ここで、摺動体6を2部材からなるものとしたのは、針体との一体化を例えばイ ンサ−ト成形によって容易に得られることを考慮したもので、勿論、一部品から なる摺動体とすることもできる。また、落錘と呼ばれるものが一般的であるが、 摺動体と表したのは、コイルスプリングなど別の弾撥付与部材により摺動体自体 が摺動力付与を受け、摺動体が針体に積極的に自重による摺動力付与をしなくて もよい場合もあることによる。
【0008】 摺動体6の前部材6bの前部は、軸1の前端に取り付けたチップホルダ−8の 内孔に位置している。尚、このチップホルダ−8を軸1と一部品にしておくこと もできる。また、参照符号9は軸1とチップホルダ−8との間に確保された空気 孔である。そして、この摺動体6の前部材6bは更に前方まで延在し、チップホ ルダ−8に圧入などにより突出固定されたペン先Pの貫通孔10内にその前端を 位置させている。
【0009】 ペン先Pを図2に示す。貫通孔10は、小径前孔部10a、後方拡開するテ− パ−孔部10b、大径後孔部10cとなっており、小径前孔部10aは針体7の みを挿入し、また、テ−パ−孔部10bと大径後孔部10cとは段部10dを形 成している。この段部10dが摺動体6の前部材6bの肩部に対する係止部とな っていて、摺動体6の前進位置規制をしている。針体7のペン先P前端からの突 出長も、この段部10dに対する摺動体6の前部材6bの係止によって決められ る。尚、係止部としては、段部10dとなるもの以外にも、例えば、適宜数の突 部となるものなどであってもよい。ペン先自体に摺動体の前進位置を規制するも のがあればよい。
【0010】 また、ペン先Pはステンレスやタングステンカ−バイトなど適宜の材質であっ てよいし、耐摩耗性皮膜を形成したものなど適宜表面処理をされたものなどでも よいが、耐摩耗性に優れ、かつ、上述したような、必ずしも単純ではない形状を 有するものとするには、成形性の点で、アルミナやジルコニアやシリカなどの適 宜焼結粉末とポリ塩化ビニルやポリビニルアルコ−ルやワックスなど適宜賦形材 とを少なくも主材とするセラミック材料を使用し、射出成形後、セラミック品化 の熱処理を施したもの、即ち、セラミック製ペン先であるのが好ましい。
【0011】 一般に、セラミック製ペン先は脆性の点で取扱いに注意しなければならず、例 えば、従来の単なる直管状のものの場合、チップホルダ−に取り付ける際、ペン 先前端を加圧することによりペン先前端に割れや欠けを往々にして生じてしまっ たが、図示のように、ペン先Pの外形もペン先部としての筒状突出部11とその 後部の大径筒部12を有するものとしておけば、筒状突出部11に加圧するので はなく、大径筒部12を利用して取付作業ができ、このような従来の問題も解消 できる。ちなみに、図示のものは、筒状突出部11の前端に、筆跡鮮明性を向上 するためにしばしば形成される放射状溝11aを有するものとしてあるが、この ような放射状溝11aを有するものであっても成形容易であり、かつ、損傷の懸 念も抑制できる。また、筒状突出部11の基部11bがなだらかに拡径開始する ものとなっているが、使用時、ペン先Pの前端に筆圧が加わったとき筒状突出部 11が抜けるように割れるのを抑制したものであり、更に、この基部11bを大 径筒部12の前端に垂直段部12aを残すように形成したのは、垂直段部12a が取り付けの際の加圧部として確実に垂直加重を加えられる部分とできることを 考慮したものであり、加えて、大径筒部12の外径は前後に一定としてあるのは 、十分な取付量を確保でき、しかも、筆記具全体としての中心部にペン先Pが位 置し易いように(即ち、所謂、同軸度を出し易いように)考慮したもので、後端 の面取部12bも含め、取り付け、特に、圧入による取り付けに好適である。
【0012】
本考案の小管式筆記具のペン先は、摺動体の前進位置規制用の係止部を貫通孔 の内壁に設け、チップホルダ−を介することなく摺動体の前進位置規制をなすよ うにしたことにより、係止部をできるだけ前方に設けられる有利さ、即ち、針体 の摺動体からの突出長をできるだけ短くできることによるばらつきの低減の有利 さもあって、ペン先からの針体突出長のばらつきを極力抑制できるので、筆記性 能が安定し、特に、プロッタなどの自動製図機にあっては、筆記面へのペン先前 端部の離接状態が安定することにより、高速筆記性の向上に寄与できる。
【0013】
【図1】本考案の一実施例のペン先を使用した小管式筆
記具の全体構造の一例を説明する要部縦断面図。
記具の全体構造の一例を説明する要部縦断面図。
【図2】本考案の一実施例のペン先を示す半縦断面図。
1 軸 2 インキタンク部 3 取付鍔 4 一時的インキ溜め部材 4a 一時的インキ溜め部 4b 貫通孔 5 環状弾性体 6 摺動体 6a 後部材 6b 前部材 7 針体 8 チップホルダ− 9 空気孔 P ペン先 10 貫通孔 10a 小径前孔部 10b テ−パ−孔部 10c 大径後孔部 10d 段部 11 筒状突出部 11a 放射状溝 11b 基部 12 大径筒部 12a 垂直段部 12b 面取部
Claims (1)
- 【請求項1】 摺動体の前端に突出固定した針体を前端
突出するよう摺動可能に挿入する貫通孔を有してなる小
管式筆記具のペン先において、前記貫通孔の内壁に前記
摺動体の前進位置規制用の係止部を設けたことを特徴と
する小管式筆記具のペン先。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991106041U JP2579661Y2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 小管式筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991106041U JP2579661Y2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 小管式筆記具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0546492U true JPH0546492U (ja) | 1993-06-22 |
JP2579661Y2 JP2579661Y2 (ja) | 1998-08-27 |
Family
ID=14423556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991106041U Expired - Lifetime JP2579661Y2 (ja) | 1991-11-28 | 1991-11-28 | 小管式筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2579661Y2 (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5117819A (ja) * | 1974-08-02 | 1976-02-13 | Mutoh Ind Ltd | |
JPS60159097A (ja) * | 1983-12-31 | 1985-08-20 | クルト ヘルト | 筆記装置 |
JPH047184U (ja) * | 1990-05-02 | 1992-01-22 | ||
JPH0535373U (ja) * | 1991-10-22 | 1993-05-14 | パイロツトプレシジヨン株式会社 | 小管式筆記具の先金取付構造 |
-
1991
- 1991-11-28 JP JP1991106041U patent/JP2579661Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5117819A (ja) * | 1974-08-02 | 1976-02-13 | Mutoh Ind Ltd | |
JPS60159097A (ja) * | 1983-12-31 | 1985-08-20 | クルト ヘルト | 筆記装置 |
JPH047184U (ja) * | 1990-05-02 | 1992-01-22 | ||
JPH0535373U (ja) * | 1991-10-22 | 1993-05-14 | パイロツトプレシジヨン株式会社 | 小管式筆記具の先金取付構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2579661Y2 (ja) | 1998-08-27 |
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