JPH0546174Y2 - - Google Patents

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JPH0546174Y2
JPH0546174Y2 JP1987194956U JP19495687U JPH0546174Y2 JP H0546174 Y2 JPH0546174 Y2 JP H0546174Y2 JP 1987194956 U JP1987194956 U JP 1987194956U JP 19495687 U JP19495687 U JP 19495687U JP H0546174 Y2 JPH0546174 Y2 JP H0546174Y2
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    • H02K5/04Casings or enclosures characterised by the shape, form or construction thereof
    • H02K5/22Auxiliary parts of casings not covered by groups H02K5/06-H02K5/20, e.g. shaped to form connection boxes or terminal boxes
    • H02K5/225Terminal boxes or connection arrangements
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    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
    • H02K3/00Details of windings
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    • H02K3/521Fastening salient pole windings or connections thereto applicable to stators only
    • H02K3/525Annular coils, e.g. for cores of the claw-pole type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02KDYNAMO-ELECTRIC MACHINES
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    • H02K5/132Submersible electric motors

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  • Power Engineering (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Electromagnetic Pumps, Or The Like (AREA)
  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)
  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、たとえば自動車の燃料給送用に用い
られる電磁ポンプなどに採用して好適な多芯ケー
ブルの水密構造の改良に関する。
〔従来の技術〕
たとえば自動車用燃料給送用ポンプ等として使
用される電磁ポンプは、自動車の外側、特に床下
に取付けられることが多く、走行時に水や泥が付
着し易いものであり、このためポンプ外側部を構
成するポンプハウジングにはその接合部等に防水
性が大きく要求されている。これは、このポンプ
ハウジング内には、励磁コイルやトランジスタ、
さらにプリント回路基板等を配設してなる電気室
が形成されていることから明らかであろう。
このため、従来からこの種の電磁ポンプにおい
て、上述した電気部品等を内設するポンプハウジ
ングを、密閉容器として構成し、防水性を確保す
ることが従来から行なわれているが、この場合に
電気部品の外部接続を行なうケーブル引出し部に
おいて問題を生じている。すなわち、上述した電
気室内に配設される電気部品を外部接続するため
のケーブルは、ポンプハウジングの一部に設けた
ケーブル引出し部からグロメツト等を介して引出
されており、このグロメツトによつてハウジング
側の孔部やケーブル被覆との間での防水性を比較
的簡単に確保し得るものである。しかし、このよ
うなケーブル引出し部においてケーブル被覆内部
を通つての水や湿気等のポンプハウジング内への
浸入という問題があつた。これは、上述したケー
ブルは、ポンプハウジング内で剥離された導体の
内方端が電気室内に露呈する一方、同様に剥離さ
れた導体の外方端がハウジング外で外部機器やコ
ネクタ等の端子に結線され、これによりこれら剥
離部分により導体部分を介して連通状態が生じて
おり、また上述した電気室は温度変化で室内圧力
が変化し易く、外部圧力に対し負圧となることが
あり、このときに導体の連通部分を通つて室内へ
水や湿気等が吸込まれる結果となることから容易
に理解されよう。
特に、このような問題は、上述したケーブルが
単心線であるときにはあまり支障ないものである
が、たとえば上述した自動車用の燃料ポンプ等の
ように振動や曲げ等の影響を受けるものでは強度
的に問題があり、一般には柔軟性に富みかつ曲り
易い複数本の細線を螺旋状に撚つてなる多芯導線
によるケーブルを用いることが多い。しかし、こ
のような多芯ケーブルでは、細線同士の隙間や外
径部分での形状が複雑となり、流入通路が形成さ
れてシール性の面で問題を避けられないものであ
つた。
このため、上述した電磁ポンプにおいて従来
は、たとえば実公昭57−50542号公報などに示さ
れるように、ケーブルが引出される電気室内に発
泡性の合成樹脂材等を充填あるいは塗布し、ケー
ブルの電気室内で剥離された内方端部分をシール
し、これによりケーブル被覆内部を通つて浸入す
る水や塩水、湿気等を遮断するといつたシール構
造を採用することが一般に行なわれていた。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上述した従来構造によれば、ポ
ンプハウジング内部に充填または塗布すべき樹脂
材そのものの物性は熱に弱く、油に付きにくいと
いう不安定さをもつばかりでなく、この樹脂材の
充填、塗布工程を行なうにあたつても、たとえば
シール面の汚れ、充填、塗布量、乾燥時間、エア
溜り等といつた種々の工程条件が厳しく、シール
性がばらつき易いもので、信頼性の面で問題とさ
れる場合が多かつた。また、このような樹脂材を
利用する構成では、工程が複雑で作業性の面で問
題が多く、しかも樹脂材がハウジングの外部にま
で漏れ出して外表面が汚れ、その除去工程も必要
となる等の問題もあり、何らかの対策を講じるこ
とが望まれている。
このため、上述したポンプハウジングから引出
されるケーブル引出し部分にハーメチツクシール
等による接続部品を用い、電気室を完全密閉構造
とすることも考えられているが、このような構成
によれば、この引出し部を構成する部品点数が増
大し、しかも組立作業も煩雑化するとともに、そ
の部分での熱膨張係数を揃えることも必要で、コ
スト高を招く等といつた問題があつた。特に、こ
のようなハーメチツクシールによる端子構造で
は、熱影響や衝撃に対して弱く、振動等で破断し
易いために、これを補強するための部品も必要
で、部品点数やコスト的な問題を避けられないも
のであつた。
さらに、ポンプハウジングのケーブル引出し部
からゴム等の圧縮力を利用してケーブル被覆との
間の水密性を確保して引出すとともに、その外部
に引出されたケーブルの外方端を防水コネクタ等
に水密性を保つて接続し、この防水コネクタでケ
ーブル内部を通つての水分等の浸入を防止するこ
とも考えられている。しかしながら、このような
防水コネクタは、その構成部品点数が多く、構造
が複雑で、それ自身の組立ても面倒でコスト的に
も高価となり、実用面から問題が大きく、これら
の問題点を一掃することが求められている。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した要請に応えるために本考案に係る多芯
ケーブルの水密構造は、電気部品が内蔵される密
閉容器のケーブル引出し部からグロメツトを介し
て引出される被覆付き多芯導線による多芯ケーブ
ルであつて、そのグロメツトの挿通孔内に保持さ
れる部分で密閉容器側の被覆を剥離するとともに
この被覆剥離部の一部に半田付け可能な金属管を
嵌装し、この金属管が嵌装されている少なくとも
一部を含めた多芯ケーブルの被覆剥離部を、半田
槽への浸漬によつて半田浸漬部分として構成した
ものである。
〔作用〕
本考案によれば、密閉容器内からグロメツトを
介して引出される多芯ケーブルにおけるグロメツ
ト挿通孔に保持される多芯導線部分の被覆を剥離
するとともに、この被覆剥離部の一部に、被覆と
略々同径寸法を有し半田付け可能な材料からなる
金属管を嵌装し、この金属管が嵌装されている少
なくとも一部を含めた多芯ケーブルの被覆剥離部
を半田槽に浸漬し、複数本の撚線部分および金属
管の一部を半田により一体化し、これによる半田
浸漬部分および金属管嵌装部分を、グロメツトの
挿通孔内に挿通させた状態でケーブル引出し部に
組付けることで、ケーブル被覆内や金属管内、さ
らにこの金属管とグロメツトの挿通孔との間を通
つての水分等の浸入を防止し得るものである。
〔実施例〕
以下、本考案を図面に示した実施例を用いて詳
細に説明する。
第1図ないし第3図は本考案に係る多芯ケーブ
ルの水密構造を自動車の燃料給送用電磁ポンプに
適用した一実施例を示すものであり、これらの図
において、まず、全体を符号10で示す電磁ポン
プの概略構成を第3図を用いて簡単に説明する
と、11は密閉容器としてのポンプハウジングを
構成するカツプ状ハウジング本体、12はその開
口端を閉塞する円板状の蓋体で、これら本体11
底部中央および蓋体12中央には、それぞれ外方
に膨出する円筒部11a,12aが一体に形成さ
れ、かつこれら円筒部11a,12a中央には流
体出口、流体入口を構成するパイプ体13,14
がろう付け等で固着されている。なお、これら本
体11および蓋体12は、金属板材からプレス加
工等で簡単に形成され、また本体11側の開口端
縁11bが蓋体12周縁部をかしめ付けることで
一体的に組立てられている。そして、これらハウ
ジング本体11および蓋体12は、後述する励磁
コイルから磁束通路を形成するヨークとしても機
能するものであり、さらにこれによつて形成され
る内部空間はポンプの機械的および電気的な基礎
部品を配設する収容空間とされる。また、11c
はこのポンプ10を車体等の被取付側に固定する
ための取付けブラケツトである。
15はポンプハウジングを構成する本体11、
蓋体12の円筒部11a,12a間に介装された
非磁性スリーブ部材で、その内部には貫通孔16
aを有する磁性プランジヤ16が摺動自在に収容
されかつ常時は流体入口側に配設したリターンス
プリング17にて流体出口側への付勢力が付与さ
れている。なお、18はスリーブ部材15の入口
側の端部に付設された吸込弁、19はプランジヤ
16の出口側端部に設けられた吐出弁で、この吐
出弁19を構成する弁体は、このプランジヤ16
の端部に一体的に固設された流体漏出防止用の制
御弁を構成するリング状部材20の中央筒状部内
に摺動自在に支持されている。このリング状部材
20は、上述した吐出弁19の弁体をガイドする
機能を兼ね備えており、その筒状部の流体出口側
の先端には、スリーブ部材15の流体出口側の端
部内に所定長さにて延設されて臨んた流体出口用
のパイプ体13内方端を開閉するゴム材または合
成樹脂材によるバルブシート21が設けられてい
る。ここで、22はこのリング状部材20をプラ
ンジヤ16端部に固設するためのストツパリング
で、またこのリング状部材20には流体を通過さ
せるための孔部が適宜穿設されている。そして、
この流体漏出防止用の制御弁は、プランジヤ16
の動きに応じてスリーブ部材15内を一体的に移
動し、その非動作時にはリターンスプリング17
の働きでパイプ体13内方端を閉塞し、流体の出
口側への漏出を防止する。さらに、本実施例で
は、上述した制御弁を構成するために、出口側の
パイプ体13の内方端をスリーブ部材15内に所
定長さだけ延設し、その周囲に吐出側流体の脈動
吸収室となる環状空間23を形成している。
一方、プランジヤ16を収容するスリーブ部材
15の周囲には、励磁コイル30を巻回してなる
樹脂製コイルボビン31が配設され、さらにこの
コイルボビン31の一方(図中下方)のフランジ
外側面には、励磁コイル30に対し断続電流を流
すための発振器を構成するトランジスタ32等が
所定間隔おいて配設されるとともに、その外側に
は、上述したトランジスタ32と共に発振器を構
成する抵抗、ダイオード等の各種電子部品(図示
せず)が取付けられるプリント回路基板33と、
この回路基板33を所定間隔おいて離間させた状
態で保持するホルダ34がこの基板33面と鉛直
な方向に順次積層して配設されている。そして、
これらのポンプ構成部品の積層体は、ポンプハウ
ジングを構成する本体11内にホルダ34側を先
端として収納され、かつこの本体11の開口端側
に位置するコイルボビン31の他方(図中上方)
フランジ周縁部分に等配して立設された弾性突起
31aにより弾性支持された状態で、本体11に
対し組付けられる蓋体12との間に挟持されて保
持される。なお、35a,35bはボビン31の
一方フランジ外側面およびホルダ34の内側面か
ら突設され、ボビン31、基板33およびホルダ
34を所定間隔おいて保持するスタツドである。
また、34aはホルダ34の中央に形成されスリ
ーブ部材15を保持する筒状部で、さらにこれら
基板33およびホルダ34はボビン31に合わせ
てリング状部材として構成されている。
そして、このような電磁ポンプ10によれば、
ポンプハウジングとしてカツプ状本体11とその
開口端を閉塞する蓋体12とからなるものを用い
かつその内部に各構成部品を単なる積重ね状態で
収容して配設することで、各部の構成および加工
性等を簡素化し、その組立作業等をも簡単に行な
える。なお、上述したハウジング内に収容される
ボビン31等の積層体の回転止めは、各部材間の
摩擦力を利用したり、ボビン31と蓋体12間に
回止め用の係合部を設けたりするとよい。
また、36,37はプランジヤ16を収容した
スリーブ部材15外周部とボビン31内壁部との
間にその両端側から嵌入された磁性筒体で、コイ
ル30の励磁力でプランジヤ16を往復動作させ
るためのものである。ここで、このような磁性筒
体36,37として、たとえば板材を湾曲させる
ことによる巻ブツシユや割りブツシユ等を用いる
ようにすると、その成形加工が簡単である等の利
点が得られるものである。さらに、38a;38
b,38cは上述したスリーブ部材16内とポン
プハウジング内部空間との間をシールするための
シール材である。
以上の構成による電磁ポンプ10において、密
閉容器としてのポンプハウジングを構成する本体
11の開口端縁11bおよび蓋体12の側縁の少
なくともいずれか一方(本実施例では蓋体12の
側縁)に対し、周方向の一部で側方に開口する膨
出部12bを設け、この膨出部12bとこれに対
向する他方部材の側縁(本体開口端縁11b)と
の間にケーブル引出し部40が設けられており、
ハウジング内から引出されるケーブル(多芯ケー
ブル)41保持用のグロメツト42を圧縮しなが
ら保持してなる構成とされている。ここで、ハウ
ジング内に引込まれたケーブル41の被覆41a
が剥離された内方端41bは、前記ボビン31の
両フランジに保持された状態で本体11の底部側
に配設されているプリント回路基板33側に導か
れ、その一部に半田付け等で固着されることによ
り内部部品と電気的に接続されている。また、ケ
ーブル41の外方端は、被覆が剥離された状態で
単純形状による一般的な(+,−)コネクタ43,
44に結線され、外部機器との接続を可能として
いる。
さて、本考案によれば、上述した構成による電
磁ポンプ10において、密閉容器としてのポンプ
ハウジングのケーブル引出し部40からグロメツ
ト42を介して引出される被覆41a付き多芯導
線による多芯ケーブル41であつて、そのグロメ
ツト42の挿通孔42a内に保持される部分で内
方端側の被覆を剥離するとともにこの被覆剥離部
の一部に半田付け可能な真鍮による金属管51を
嵌装し、この金属管51が嵌装されている少なく
とも一部を含めた多芯ケーブル41の被覆剥離部
を、半田槽52への浸漬によつて半田浸漬部分5
0として構成したところを特徴としている。
すなわち、上述した電磁ポンプ10におけるハ
ウジングからのケーブル引出し部40において、
グロメツト42に保持されているケーブル41が
撚線による多芯導線からなることにより不具合、
つまり複数本の細線が螺旋状に撚つて構成される
ことで、その細線同士の隙間や外径部分での形状
が複雑となることから、この導線内部や導線部分
と被覆41aさらにグロメツト挿通孔42aとの
間に流入通路が形成され、ハウジング内部の電気
室と外部とが挿通状態に置かれることによりポン
プ内、外での圧力差等で水、塩水、湿気等が侵入
し、電気室内の各構成部品等に錆、腐蝕などが生
じるといつた問題を解決するために、グロメツト
42の挿通孔42a内に保持される撚線部分を、
予め半田槽内に浸漬し{第2図d参照}、上述し
た流入通路となるような隙間や外径形状の凹凸部
分等を半田で固着または埋込むようにしたもので
ある。そして、このような半田浸漬部分50を、
グロメツト挿通孔42a内に挿入して保持させる
と、従来問題とされていたような流入通路をこの
部分で遮断できるもので、その利点は容易に理解
されよう。
ここで、本考案によれば、ケーブル41のグロ
メツト42保持部分を、その途中で略々直角に折
曲げてハウジング内に導入しており、かつこの折
曲げ部分の保護手段として機能する真鍮による金
属管51を、グロメツト42内に嵌込み保持させ
ている。さらに、本考案によれば、上述した半田
浸漬部分50による水密効果をより一層高めるた
めに、この半田浸漬部分50を前記金属管51内
で少なくともその一部にまで挿入させた状態で形
成するようにし、しかもこの金属管51の開口端
部分をも半田付け等でケーブル41側と接合する
ようにしている。
そして、このような金属管51を用いると、そ
の外周部はグロメツト42による締付け力で、内
周部はケーブル41における被覆剥離部での半田
浸漬部分50との半田付けによつてシールされる
ため、シール機能を向上させ得るばかでなく、ケ
ーブル41の折曲げに対する保護機能によつて耐
久性をも向上させることが可能で、組立性に優
れ、コスト的にも安価な水密構造を得ることがで
きる。
なお、上述したケーブル41に対する半田浸漬
部分50の形成にあたつては、第2図に示すよう
な処理工程を施すとよい。すなわち、ケーブル4
1の内方端41b部分の被覆を、第2図a中想像
線で示すように、わずかに剥離し、その部分を半
田付けした後、グロメツト42に保持させる部分
まで被覆を同図中実線で示すように剥離する。そ
して、ケーブル内方端41b側から、グロメツト
42および金属管51を同図bに示すように嵌装
し、さらに金属管51の内方端側で同図cに示す
ように多芯導線を折曲げる。その後、この折曲げ
部分および金属管51の内方端側を含めて同図d
に示すように半田槽52中に浸漬し、同図eに示
すような断面形状において隙間を生じないように
半田付けし、しかる後その金属管51上に前記グ
ロメツト42を嵌装して、同図fに示すような状
態とすることで、このケーブル引出し部40を構
成するとよい。
そして、このような構成によれば、ケーブル4
1を途中で分断したり、強度上で影響を与える等
の対策も講じることなく、きわめて簡単にケーブ
ル引出し部40での水密構造を得ることが可能
で、しかもその必要部品点数も少なく、処理作業
も簡単で、その実用上での効果は大きい。
なお、本考案は上述した実施例構造に限定され
ず、ポンプ各部の形状、構造等を、適宜変形、変
更することは自由である。たとえば上述した実施
例では、ケーブル41の多芯導線部分を通つての
シール性を確保するために真鍮等による金属管5
1を利用した場合を説明しているが、このような
金属管51としては、単純なパイプに限定され
ず、スリツトの入つたものでもよく、この場合に
はそのスリツト部分を必要な長さ以上に渡つて半
田付けするとよい。このような半田付け作業は、
たとえばケーブル41の必要個所を半田浸漬処理
を行なう際に同時に行なうと便利である。また、
このような金属管51としては、はとめ形状のも
のであつてもよい。
さらに、上述したケーブル41の半田浸漬部分
50の形成位置等としては、上述した実施例のよ
うに密閉容器のケーブル引出し部分に限らず、た
とえばコネクタ43,44側において被覆41a
が剥離された部分にも同様の構造を採用し、その
被覆端部を含めた適宜の補助部材を利用してシー
ルするようにしてもよい。
また、上述した実施例によれば、本考案を電磁
ポンプに適用した場合を説明したが、これに限定
されず、この種の水密構造が必要なケーブル引出
し部であれば適用して効果的である。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案に係る多芯ケーブル
の水密構造によれば、密閉容器のケーブル引出し
部からグロメツトを介して引出される被覆付き多
芯導線による多芯ケーブルであつて、そのグロメ
ツトの挿通孔内に保持される部分で密閉容器側の
被覆を剥離するとともにこの被覆剥離部の一部に
半田付け可能な金属管を嵌装し、この金属管が嵌
装されている少なくとも一部を含めた多芯ケーブ
ルの被覆剥離部を、半田槽へ浸漬によつて半田浸
漬部分として構成したので、簡単かつ安価な構成
にもかかわらず、ケーブルの被覆内部、さらにグ
ロメツト挿通孔内部にケーブル被覆外側を通つて
の密閉容器内への水、塩水、湿気等の浸入を簡単
かつ確実に防止でき、水密状態を確実に得られる
という実用上優れた効果を奏する。
さらに、本考案によれば、上述した水密処理と
して、金属管を用いるだけでよく、構成部品点数
の増加等は極僅かで、しかも単に多芯ケーブルの
剥離端部で金属管が嵌装されている部分をも含め
た所要の部分を、半田層に浸漬するだけでよく、
組立作業性等の面からも優れ、従来技術に比べ実
用上での効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る多芯ケーブルの水密構造
を電磁ポンプに適用してなる一実施例を示す要部
拡大断面図、第2図a〜fは本考案における多芯
ケーブルの処理工程を説明するための概略図、第
3図は本考案を適用した電磁ポンプ全体の縦断側
面図である。 10……電磁ポンプ、11……ハウジング本
体、12……蓋体、15……非磁性スリーブ部
材、16……プランジヤ、30……励磁コイル、
31……コイルボビン、32……トランジスタ、
33……プリント回路基板、34……ホルダ、4
0……ケーブル引出し部、41……ケーブル、4
1a……ケーブル被覆、41b……内方端、42
……グロメツト、42a……挿通孔、43,44
……コネクタ、50……半田浸漬部分、51……
金属管。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 電気部品が内蔵されている密閉容器のケーブル
    引出し部からグロメツトを介して引出される被覆
    付き多芯導線による多芯ケーブルを備えてなり、 この多芯ケーブルにおける前記グロメツトの挿
    通孔内に保持される部分で前記密閉容器側の被覆
    を剥離するとともにこの被覆剥離部の一部に半田
    付け可能な金属管を嵌装し、この金属管が嵌装さ
    れている少なくとも一部を含めた前記多芯ケーブ
    ルの被覆剥離部を、半田槽への浸漬によつて半田
    浸漬部分として構成したことを特徴とする多芯ケ
    ーブルの水密構造。
JP1987194956U 1987-12-24 1987-12-24 Expired - Lifetime JPH0546174Y2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987194956U JPH0546174Y2 (ja) 1987-12-24 1987-12-24
US07/285,067 US4924031A (en) 1987-12-24 1988-12-15 Water-tight structure for multicore cable

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1987194956U JPH0546174Y2 (ja) 1987-12-24 1987-12-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01100325U JPH01100325U (ja) 1989-07-05
JPH0546174Y2 true JPH0546174Y2 (ja) 1993-12-02

Family

ID=16333126

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