JPH0546150A - 斜体文字の描画制御方法 - Google Patents

斜体文字の描画制御方法

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JPH0546150A
JPH0546150A JP3238691A JP23869191A JPH0546150A JP H0546150 A JPH0546150 A JP H0546150A JP 3238691 A JP3238691 A JP 3238691A JP 23869191 A JP23869191 A JP 23869191A JP H0546150 A JPH0546150 A JP H0546150A
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memory
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italic
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JP3238691A
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Tetsuaki Ikegami
徹朗 池上
Nobuhiro Maeda
伸弘 前田
Kiyoshi Atago
清 愛宕
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、斜体文字の描画制御方法に関し、
出力メモリへの斜体文字の描画を高速化すると共に、斜
体文字以外の領域により、先に描画された描画データに
影響が及ばないようにすることを目的とする。 【構成】 文字出力装置で斜体文字の出力依頼を受けた
際、先ず第1のメモリ5Aに斜体文字9を展開する。次
に、この斜体文字9を第2のメモリ(出力用メモリ)6
Aに転送し、指定領域に描画する。その際、第1のメモ
リ5A上の斜体文字9の展開原点、ベースベクトル、ア
ップベクトルの値から、矩形領域11を求めて第2のメ
モリ6Aに転送する。また前記矩形領域11と同じ大き
さで、文字枠相当領域とそれ以外の部分を異なるビット
値にしたハーフトーンを作成し、このハーフトーンと、
斜体文字9を囲む矩形領域、描画域の各データを組み合
わせ、論理演算を行いながら指定領域に斜体文字を描画
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アウトラインフォント
(ベクトルフォント)を用いて文字を出力する装置に利
用され、特に、斜体文字を出力する際の斜体文字の描画
制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来のプリンタ制御部の構成
図、図12は斜体文字の描画制御方法説明図である。
【0003】図中、1はホスト、2はプリンタ制御部、
3はCPU、4は文字領域転送制御部、5はラスタイメ
ージメモリ、6はビットマップメモリ(BMM)、7は
システムバス、8は転送データバス、9は斜体文字、1
0は文字枠を示す。
【0004】従来、アウトラインフォント(ベクトルフ
ォント)を使用して、斜体文字を出力する文字出力装置
が知られていた。前記文字出力装置の一例として、例え
ばモノトーン(単一色)の斜体文字を出力するプリンタ
がある。以下、このプリンタを例として、図11、図1
2を参照しながら説明する。
【0005】図11に示したように、プリンタ制御2に
は、CPU3、文字領域転送制御部4、ラスタイメージ
メモリ5、ビットマップメモリ(BMM)6を設ける。
また内部にはシステムバス7、転送データバス8が設け
てある。
【0006】このプリンタ制御部2は、ホスト1に接続
されており、ホストからの依頼により、文字データを印
刷して出力する際の各種制御を行うものである。この例
では、特に斜体文字の描画処理について説明する。
【0007】今、プリンタ制御部2が、ホスト1から斜
体文字の出力依頼を受けたとする。この時、CPU3に
よる制御で、斜体文字をラスタイメージメモリ5に展開
する。
【0008】その後、CPU3の指示に基づき、文字領
域転送制御部4が、ラスタイメージメモリ(RIM)5
のデータをビットマップメモリ6へ転送し、指定された
領域に斜体文字をビット展開する。
【0009】ビットマップメモリ6上にビット展開され
た斜体文字は、プリンタ機構部(図示省略)へ出力し、
印刷を行う。ラスタイメージメモリ5への斜体文字の展
開は、ホスト1から指示されたデータに基づいて、CP
U3の制御により行う。この場合、親字データを読み出
して座標変換を行った後、ラスタイメージメモリ5に斜
体文字を展開する。
【0010】ラスタイメージメモリ5上に展開された斜
体文字は、例えば図12のようになっている。このよう
に展開されたラスタイメージメモリ5の斜体文字を、ビ
ットマップメモリ6へ転送して所定の位置へ配置する場
合、次のように制御する。
【0011】先ず、ラスタイメージメモリ5上から、1
文字の文字枠10に相当する平行四辺形の領域を切り出
し、P点からQ点にかけて1ライン(Y座標の1つ分)
ずつ転送する。
【0012】すなわち、切り出すべきラインの開始点の
座標A(xiyi)と、終了点の座標B(xjyj)と
のデータを、CPU3から文字領域転送制御部4へ送
り、このデータに基づき、文字領域転送制御部4が、ラ
スタイメージメモリ5からビットマップメモリ6へデー
タ転送を行う。
【0013】この場合、上記座標A(xiyi)、B
(xjyj)のデータは、各ライン毎に、CPU3から
文字領域転送制御部4へ送っていた。従って、文字領域
転送制御部4では、CPU3から1ライン分の座標デー
タを受け取る度に、1ライン分のデータ転送を行ってい
た。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) CPU3では、転送するデータの1ライン毎に、開
始点の座標A(xiyi)と終了点の座標B(xjy
j)を求めていた。従って、この処理に時間がかかり処
理が遅くなる。
【0015】(2) ラスタイメージメモリの斜体文字デー
タを、出力メモリであるビットマップメモリへ転送して
所定の領域に描画するのに時間がかかる。従って、文字
出力速度も遅くなる。
【0016】本発明は、このような従来の課題を解決
し、出力用メモリ(BMM)への斜体文字の描画を高速
化すると共に、斜体文字以外の領域により、先に描画さ
れた描画データに影響が及ばないようにすることを目的
とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理図で
あり、図中、12と同符号は同一のものを示す。また、
5Aは第1のメモリ、6Aは第2のメモリ、11は矩形
領域を示す。本発明は上記の課題を解決するため、次の
ように構成した
【0018】(1) 展開した斜体文字を格納する第1のメ
モリ5Aと、出力用の斜体文字を格納する第2のメモリ
6Aとを具備した文字出力装置内で、前記第1のメモリ
5Aから第2のメモリ6Aへ文字データを転送し、第2
のメモリ6A上の指定領域に、斜体文字を描画する斜体
文字の描画制御方法において、前記第1のメモリ5A上
に展開されている斜体文字9の文字枠10を囲む矩形領
域11を求め、この矩形領域のデータを、第2のメモリ
6Aへ転送して、指定領域に描画するようにした。
【0019】(2) 前記構成において、第1のメモリ5A
上に展開されている斜体文字9の展開原点P、及び文字
の大きさを示すベースベクトル、アップベクトルの値か
ら、第1のメモリ5A上の矩形領域11を求めるように
した。
【0020】(3) 前記構成において、展開原点P、ベー
スベクトル、アップベクトルの値から、前記矩形領域1
1の座標及び、実展開領域とのずれ(オフセット)を計
算して、データ転送を行うようにした。
【0021】(4) 前記構成において、第1のメモリ5A
上の矩形領域11のデータと、第2のメモリ6A上の指
定領域のデータとの論理和(OR)演算を行いながら、
前記指定領域上に、斜体文字を描画するようにした。
【0022】(5) 前記斜体文字の描画制御方法におい
て、任意のメモリ上に、前記文字枠10に相当する文字
枠相当領域と、該文字枠相当領域を囲む矩形領域とを設
定し、文字枠相当領域内が論理「1」で、前記矩形領域
内の他の部分が論理「0」の第1のハーフトーンと、文
字枠相当領域内が論理「0」で、矩形領域内の他の部分
が論理「1」の第2のハーフトーンを作成しておき、第
1のハーフトーンのデータと、第1のメモリ5A上の文
字枠10を囲む矩形領域11のデータとの論理積(AN
D)演算を行いながら、前記メモリ上に矩形域(a)の
データを作成すると共に、第2のハーフトーンのデータ
と、第2のメモリ6A上の描画域(指定領域)のデータ
との論理積(AND)演算を行いながら新たに描画域の
データを作成し、作成した前記描画域のデータと、前記
矩形域(a)のデータとの論理和(OR)演算を行いな
がら、前記描画域にデータを書き込むことにより、指定
領域に斜体文字を描画するようにした。
【0023】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を、図1を参照
しながら説明する。文字出力装置がホストからの文字出
力依頼を受けた際、出力する斜体文字の構成値(ベース
ベクトル、アップベクトル等の値)や、転送先である第
2のメモリ6A(出力用メモリ)の領域指定(描画領域
の指定)データを受け取る。
【0024】このデータに基づいて、文字出力装置内で
斜体文字の転送を行い、指定された領域に斜体文字を描
画する。この場合先ず、第1のメモリ5A上に斜体文字
を展開する。
【0025】その後、第1のメモリ5Aから第2のメモ
リ6Aへデータ転送を行う。このデータ転送時には、第
1のメモリ5A上に展開されている斜体文字の展開原点
P、ベースベクトル、アップベクトルから矩形領域11
を求める。
【0026】次に、求めた矩形領域11のデータを第2
のメモリ6Aに転送して、指定領域に斜体文字を描画す
る。この描画処理の過程において、前記矩形領域11の
データと、指定領域のデータとの論理和(OR)演算を
行いながら、指定領域にデータを書き込むことにより、
斜体文字を描画する。
【0027】このようにすれば、従来のように、1ライ
ン毎に開始点と終了点の座標を計算しなくて済むから、
その分データの転送速度が速くなり、斜体文字の描画が
高速化できる。
【0028】また、上記構成(5)のように、第1、第
2のハーフトーンを作成しておき、このハーフトーン
と、斜体文字を囲む矩形領域11、及び指定された描画
域(指定領域)の各データを組み合わせ、論理演算を行
いながら斜体文字の描画を行えば、先に描画された描画
域のデータに影響を及ぼすことなく、斜体文字の描画を
行うことができる。従って、斜体文字を含むカラーデー
タの出力にも十分対応可能となる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (第1実施例の説明)図2〜図4は、本発明の第1実施
例を示した図であり、図2は文字出力装置の構成図、図
3は転送元座標の計算処理説明図、図4は文字ベクトル
の説明図である。
【0030】図中、図1、図11、図12と同符号は同
一のものを示す。また、2Aは文字出力装置、12は矩
形転送LSIを示す。この例では、図1に示した第1の
メモリ5Aをラスタイメージメモリ5とし、第2のメモ
リ6Aを、ビットマップメモリ(BMM)6とした。図
2に示したように、本実施例の文字出力装置2A(例え
ばプリンタ制御部)には、CPU3、矩形転送LSI1
2、ラスタイメージメモリ5、ビットマップメモリ6を
具備している。
【0031】そして、CPU3、矩形転送LSI12、
ラスタイメージメモリ5がシステムバス7を介して接続
され、矩形転送LSI12、ラスタイメージメモリ5、
ビットマップメモリ6が転送データバス8を介して接続
されている。
【0032】前記矩形転送LSI12は、ソース矩形領
域、ディスティネーション矩形領域(転送先)、論理演
算式をパラメータとし、ソース矩形領域を、論理演算式
に従い、ディスティネーション領域に書き込む機能を持
ったLSI(集積回路)である。
【0033】この例では、CPU3から送られてきた出
力文字に関する前記パラメータを、前記矩形転送LSI
12が受け取った場合、内部で演算処理を実行しなが
ら、ラスタイメージメモリ5のデータをビットマップメ
モリ6へ転送し、指定された領域にビット展開して描画
する。
【0034】前記描画処理で、斜体文字を描画する場合
は、図3に示したラスタイメージメモリ(転送元)5上
の斜体文字の文字枠10(平行四辺形の領域)を囲む矩
形領域11を求めてビットマップメモリ6へ転送する。
【0035】ところで、アウトラインフォント(ベクト
ルフォント)の文字出力においては、ラスタイメージメ
モリ5上の1文字は、図3に示すように、展開原点の座
標P(x1 1 )と、文字の向きを示すベースベクトル
(BxBy)、アップベクトルUxUyの2つのベクト
ルで表現される。
【0036】従って、これらの値から、文字枠(ベース
ベクトル、アップベクトルで示される平行四辺形)10
を囲む矩形の左上の頂点の座標A(x2 2 )、x方向
の大きさα(α=Bx+Ux)、y方向の大きさβ(β
=By+Uy)及び展開原点と、左上の頂点A(x2
2 )とのオフセット{図3の例では(α、0)}を求め
る。
【0037】これにより、従来の問題点であった、1ラ
イン毎の計算を行うことなく、パターンデータとしての
データ転送が可能になる。この場合、矩形領域11に含
まれる文字枠10以外の部分(図3の斜線部分)も転送
される。そこで、ラスタイメージメモリ5上に斜体文字
を展開する際、ラスタイメージメモリ5のパターン以外
の部分を「0」にしておく(0にクリアしてからパター
ンを展開する)。
【0038】その後、ラスタイメージメモリ5からビッ
トマップメモリ6へ斜体文字のパターンを転送してビッ
ト展開するが、この場合も、論理演算を用いてOR書き
で、ビットマップメモリ6上へ書き込む(描画)。
【0039】このようにすれば、斜体文字をモノトーン
(単一色)で出力する場合、転送パターン以外の部分に
影響を与えることなく、描画を行うことが可能となる。
更に具体的に、斜体文字の描画制御方法を説明すると次
のようになる。
【0040】文字出力装置2Aでは、CPU3の指示に
より、ラスタイメージメモリ5上に斜体文字パターンを
展開した後、該CPU3により、アップベクトル(Ux
Uy)、ベースベクトル(BxBy)から、図4に示し
たような、文字方向Rを求め、その方向と、ベクトルの
符号から、矩形領域11の左上の頂点A(x2 2 )の
計算に必要な式を特定する。
【0041】その後、CPU3では、左上の頂点Aの座
標A(x2 2 )と、矩形領域11の大きさ、展開原点
Pとのオフセットを計算する。次に、CPU3では、前
記計算結果の各値、及びOR書きの論理演算式を、パラ
メータとして矩形転送LSI12を起動する。起動した
矩形転送LSI12では、ラスタイメージメモリ5上の
パターンデータを、転送データバス8を介してビットマ
ップメモリ6へ転送し、指定された領域に描画する。
【0042】以上のように斜体文字の描画制御を行え
ば、ラスタイメージメモリ5からビットマップメモリ6
への斜体文字データの転送が高速化でき、高速で出力文
字(斜体文字)の描画を行うことが可能となる。
【0043】(第2実施例の説明)図5〜図10は、第
2実施例を示した図であり、図5は文字出力装置の構成
図、図6は描画処理の説明図、図7は描画処理フローチ
ャート、図8はハーフトーンの作成処理説明図(その
1)、図9はハーフトーンの作成処理説明図(その
2)、図10はハーフトーンの作成処理説明図(その
3)である。
【0044】図中、図1〜図4と同符号は同一のものを
示す。また、12Aは矩形転送LSI、11A文字枠相
当領域、11Aは矩形領域(文字枠相当領域を囲む)矩
形領域を示す。
【0045】第2実施例における文字出力装置は、図2
に示した第1実施例の装置と同様な装置であるが、矩形
転送LSIの機能が異なる。図5に示したように、文字
出力装置2Aには、CPU3、ラスタイメージメモリ
5、ビットマップメモリ6、矩形転送LSI12Aを設
ける。
【0046】この場合、矩形転送LSI12Aとして
は、ソース領域、ディスティネーション矩形域、論理演
算式をパラメータとし、ソース矩形域を、論理演算式に
従って、ディスティネーション矩形域に書き込む機能
と、ハーフトーンを発生させる機能を持ったLSI(集
積回路)を用いる。
【0047】前記の装置では、CPU3、矩形転送LS
I12A、ラスタイメージメモリ5がシステムバスを介
して接続され、矩形転送LSI12A、ラスタイメージ
メモリ5、ビットマップメモリ6が転送データバス8を
介して接続されている。
【0048】以下、第2実施例における斜体文字の描画
処理を、図6、図7に基づいて説明する。なお、図7の
各処理番号はカッコ内に示す。
【0049】文字出力装置2Aが斜体文字の出力依頼を
受けた際、先ずCPU3の指示により、ラスタイメージ
メモリ5に斜体文字を描画する(S1)。次に、CPU
3は矩形転送LSI12Aにハーフトーンを発生させる
ためのパラメータを渡して該LSIを起動する。矩形転
送LSI12Aが起動すると、矩形転送LSI12A内
に、第1、第2のハーフトーンを発生させた後、ビット
マップメモリ6上の作業域に前記第1、第2のハーフト
ーンを格納する(S2、S3)。
【0050】前記第1のハーフトーンは、斜体文字の文
字枠相当領域(文字枠10と同じ大きさの領域)10A
を囲む矩形領域11A(上記矩形領域11と同じ大きさ
の領域)内において、前記文字枠相当領域10A内のビ
ットを、オール「1」(論理1)とし、それ以外の領域
のビットをオール「0」(論理0)としたものである。
【0051】また、第2のハーフトーンは、文字枠相当
領域10Aを囲む矩形領域11A内において、文字枠相
当領域10A内のビットをオール「0」、それ以外の領
域のビットをオール「1」としたものである。なお、第
1、第2のハーフトーンの作成方法については後述す
る。
【0052】続いて、CPU3により、ソースはラスタ
イメージメモリ5上の斜体文字(斜体文字10を含む矩
形領域11)とし、ディスティネーションを第1のハー
フトーン(BMM上の作業域)、論理演算式をAND、
として矩形転送LSI12Aを起動する。
【0053】この駆動転送LSI12Aの起動により、
第1のハーフトーンのデータと、斜体文字を囲む矩形領
域11のデータとの論理積(AND)演算を行いなが
ら、ビットマップメモリ6上の作業域にデータを書き込
むことにより、矩形域aのデータを得る(S4)。この
矩形域aでは、文字枠10内が斜体文字で、その他の部
分がオール「0」(論理「0」)となる。
【0054】前記の処理では、ラスタイメージメモリ5
上に描画されている斜体文字を、ビットマップメモリ6
上の作業域に転送し、予め作成しておいた第1のハーフ
トーンと合成することにより、第1のハーフトーンを描
画しておいた領域に、矩形域aを得るものである。
【0055】また、前記の斜体文字の転送方法として
は、上記第1実施例の方法で行う。即ち、ラスタイメー
ジメモリ5上に展開されている斜体文字の文字枠10を
囲む矩形領域11を求め、この矩形領域11をビットマ
ップメモリ6へ転送する。
【0056】この時の矩形領域11のデータ転送は、第
1実施例で説明したように、高速転送が可能である。次
に、ソースを第2のハーフトーン、ディスティネーショ
ンを、描画域b、論理演算式をANDとして矩形転送L
SI12Aを起動し、データを更新した新たな描画域b
を得る(S5)。
【0057】この場合、描画域bは、ビットマップメモ
リ6上の描画域(斜体文字を描画する指定領域)であ
り、この描画域bのデータ(D)と、第2のハーフトー
ンのデータとの論理積(AND)演算をしながら前記描
画域にデータを書き込むことにより、同じ描画域bに、
データを更新した新たな描画域bを得るものである。
【0058】新たな描画域bでは、文字枠相当領域10
A内がオール「0」で、その他の部分がD(元の描画域
bのデータ)となる。最後に、ソースを矩形域a、ディ
スティネーションを描画域b、論理演算式をORとし
て、矩形転送LSI12を起動し、描画結果を得る(S
6)。
【0059】この処理は、ビットマップメモリ6上の描
画域bのデータ(更新したデータ)に、ビットマップメ
モリ6上の作業域に作成しておいた矩形域aのデータ
を、論理和(OR)演算を行いながら重ね合わせること
により行う。
【0060】このような処理により、斜体文字部分が描
画色で演算され、斜体文字以外の部分がD(描画域の元
のデータ)となる。従って、斜体文字部分以外の領域に
より、ビットマップメモリ6上の領域を破壊しないで描
画ができる。
【0061】(第2実施例におけるハーフトーン作成処
理の説明)上記第2実施例で説明したハーフトーンの作
成処理を、図8、図9に基づいて、詳細に説明する。
【0062】処理概要 先ず、図8(A)に示したように、斜体文字の文字枠相
当領域10A(図の斜線部分)を囲む矩形領域11A
(外接長方形)の大きさ(PHXPW)を求める。
【0063】次に、ラスタイメージメモリ5上の作業域
を、PWXPHの大きさで、「0」にクリアする。この
「0」クリアした領域に対して、図8(B)の斜線部分
を「1」(黒)とし、更に図8(C)の斜線部分を
「1」(黒)として合成し、ビットマップメモリ6上の
作業域に転送すると、図8(D)に示したように第2の
ハーフトーンが得られる。
【0064】なお、前記の処理で、「0」と「1」を逆
にして同様な処理を行えば、第1のハーフトーンがビッ
トマップメモリ上の作業域に得られる(なお、第1、第
2のハーフトーンの発生は、矩形転送LSI12A内で
行う)。
【0065】矩形領域11Aの大きさを算出する処理
の説明・・・図9参照 この処理では、ベースベクトル(BxBy)とアップベ
クトル(UxUy)の各成分より、各ベクトルの長さl
B 、lU を求める。一般的に、ベースベクトルとアップ
ベクトルは、図9(F)、(G)のように表現できるか
ら、前記長さは次のようにして求めることができる。
【0066】即ち、ベースベクトルの長さlB は、Bx
2 +By2 を求め、更に、その平方根を計算して求め
る。また、アップベクトルの長さluも同様に、Ux2
+Uy2 を求め、その平方根を計算して求める。次に、
求める矩形領域11Aの大きさPH、PWを算出する。
この場合、正立時の文字枠幅をW、高さをHとする。
【0067】図9(E)において、斜線部分の直角三角
形と、アップベクトルの成分により示される直角三角形
は相似形であるから、H:PH1 =lu:|Uy|の関
係が成立する。従って、PH1 =H×|Uy|/luの
関係から、長さPH1 が求められる。
【0068】同様にして、PH2 =W×|By|/lB
で長さPH2 が求められる。これらが求められると、P
H=PH1+PH2 であるから、この関係により、矩形
領域11Aの一辺の長さPHが求められる。また、前記
PHの計算と同様にして、他の一辺の長さPWは、次式
で求められる。即ち、PW=H×|Ux|/lu+W×
|Bx|/lB
【0069】矩形領域11A内で、ある領域のみを
「1」にする処理の説明・・・図9、図10参照 図8(B)の領域イを「1」(黒)にする処理は、次の
ようにして行う。図10(H)に示したように、領域イ
は、矩形領域11Aの左上の頂点をスタート座標とし、
ベースベクトルにより示される傾きを持ち、幅PWの直
角三角形と考える。
【0070】そして、「Bresenham 」のアルゴリズムを
利用して、斜辺上の座標P(xy)を求め、Y方向の1
座標毎に長さl1 を計算する。次に、矩形領域11Aの
左上の頂点からY座標を1ずつ減らしながら、X座標の
負方向に、上で求めた長さlの線を引く。
【0071】更に、矩形領域の左下の頂点からY座標を
1ずつ増やしながらX座標の正方向に、上で求めた長さ
1 の線を引く。以上の手順により、領域イをオール
「1」にすることができる。また、図8(B)の他の斜
線部分の処理も同様にして行うことができる。
【0072】図8(C)に示した領域ロ(斜線部分)を
「1」(黒)にする処理は、次のようにして行う。図1
0(I)に示したように、領域ロは、矩形領域11Aの
左上の頂点をスタート座標とし、アップベースベクトル
と逆方向の傾きを持ち、高さPHの直角三角形と考え
る。
【0073】そして、前記領域イの場合と同様にして、
長さl2 を計算する。また、斜辺上の座標をQ(xy)
とする。次に矩形領域11Aの左下の頂点から1ずつY
座標を減らしながら、X座標の正方向に長さl2 の線を
引き、更に、矩形領域11Aの右下の頂点から1ずつY
座標を増やしながらX座標の負方向に長さl2 の線を引
く。このような処理により、図8(C)の領域ロをオー
ル「1」にすることができる。また、他の斜線部分を
「1」にする処理も同様にして行うことができる。
【0074】(他の実施例の説明)以上実施例について
説明したが、本発明は次のようにしても実施可能であ
る。 (1) プリンタだけでなく、他の文字出力装置にも適用可
能である。 (2) 斜体文字は、イタリック体に限らず、他の斜体文字
にも適用可能である。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) 斜体文字の転送を行う際、従来のように、CPUが
1ライン毎に開始点と終了点の座標を計算する必要がな
いので、データ転送が高速でできる。
【0076】(2) 従来方法による文字転送速度とくらべ
た場合、転送速度は、斜体文字の大きさや向き等により
異なるが、同じ大きさの正立文字とほぼ同等の速度で実
現できる。従って、ビットマップメモリ等への斜体文字
の描画が極めて高速で行える。
【0077】(3) 斜体文字を出力する際、斜体文字を囲
む矩形領域内の斜体文字以外の部分によって、先に描画
されていた描画域のデータを破壊しないようにできる。
従って、先に描画された描画データに影響をおよぼすこ
となく、斜体文字の描画を行うことができる。その結
果、描画結果を保証することができる。 (4) 前記(3)の理由により、斜体文字を含むカラーデ
ータの出力が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理図である。
【図2】本発明の第1実施例における文字出力装置の構
成図である。
【図3】転送元座標の計算処理説明図である。
【図4】文字ベクトルの説明図である。
【図5】第2実施例における文字出力装置の構成図であ
る。
【図6】描画処理の説明図である。
【図7】描画処理フローチャートである。
【図8】ハーフトーンの作成処理説明図(その1)であ
る。
【図9】ハーフトーンの作成処理説明図(その2)であ
る。
【図10】ハーフトーンの作成処理説明図(その3)で
ある。
【図11】従来例におけるプリンタ制御部の構成図であ
る。
【図12】従来例における斜体文字の描画制御方法説明
図である。
【符号の説明】
2A 文字出力装置 3 CPU 4 矩形転送LSI 5 ラスタイメージメモリ 6 ビットマップメモリ 7 システムバス 8 転送データバス 5A 第1のメモリ 6A 第2のメモリ 11 矩形領域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 展開した斜体文字を格納する第1のメモ
    リ(5A)と、 出力用の斜体文字を格納する第2のメモリ(6A)とを
    具備した文字出力装置内で、 前記第1のメモリ(5A)から第2のメモリ(6A)へ
    文字データを転送し、 第2のメモリ(6A)上の指定領域に、斜体文字を描画
    する斜体文字の描画制御方法において、 前記第1のメモリ(5A)上に展開されている斜体文字
    (9)の文字枠(10)を囲む矩形領域(11)を求
    め、 この矩形領域のデータを、第2のメモリ(6A)へ転送
    して、指定領域に描画することを特徴とした斜体文字の
    描画制御方法。
  2. 【請求項2】 第1のメモリ(5A)上に展開されてい
    る斜体文字(9)の展開原点(P)、及び文字の大きさ
    を示すベースベクトル(BxBy)、アップベクトル
    (UxUy)の値から、 第1のメモリ(5A)上の矩形領域(11)を求めるこ
    とを特徴とした請求項1記載の斜体文字の描画制御方
    法。
  3. 【請求項3】 展開原点(P)、ベースベクトル(Bx
    By)、アップベクトル(UxUy)の値から、 前記矩形領域(11)の座標及び、実展開領域とのずれ
    (オフセット)を計算して、データ転送を行うことを特
    徴とした請求項2記載の斜体文字の描画制御方法。
  4. 【請求項4】 第1のメモリ(5A)上の矩形領域(1
    1)のデータと、第2のメモリ(6A)上の指定領域の
    データとの論理和(OR)演算を行いながら、前記指定
    領域上に、斜体文字を描画することを特徴とした請求項
    3記載の斜体文字の描画制御方法。
  5. 【請求項5】 任意のメモリ上に、前記文字枠(10)
    に相当する文字枠相当領域(10A)と、 該文字枠相当領域(10A)を囲む矩形領域(11A)
    とを設定し、 文字枠相当領域(10A)内が論理「1」で、矩形領域
    (11A)内の他の部分が論理「0」の第1のハーフト
    ーンと、 文字枠相当領域(10A)内が論理「0」で、矩形領域
    (11A)内の他の部分が論理「1」の第2のハーフト
    ーンとを作成しておき、 第1のハーフトーンのデータと、 第1のメモリ(5A)上の文字枠(10)を囲む矩形領
    域(11)のデータとの論理積(AND)演算を行いな
    がら、前記メモリ上に矩形域(a)のデータを作成する
    と共に、 第2のハーフトーンのデータと、 第2のメモリ(6A)上の描画域(指定領域)のデータ
    との論理積(AND)演算を行いながら新たに描画域の
    データを作成し、 作成した前記描画域のデータと、矩形域(a)のデータ
    との論理和(OR)演算を行いながら、前記描画域にデ
    ータを書き込むことにより、 指定領域に斜体文字を描画することを特徴とした請求項
    1、2または3記載の斜体文字の描画制御方法。
JP3238691A 1991-03-18 1991-08-26 斜体文字の描画制御方法 Pending JPH0546150A (ja)

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JP3-78472 1991-03-18
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