JPH0545869U - 圧力スイツチ - Google Patents

圧力スイツチ

Info

Publication number
JPH0545869U
JPH0545869U JP10189791U JP10189791U JPH0545869U JP H0545869 U JPH0545869 U JP H0545869U JP 10189791 U JP10189791 U JP 10189791U JP 10189791 U JP10189791 U JP 10189791U JP H0545869 U JPH0545869 U JP H0545869U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diameter hole
plunger
pressure
spring
large diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10189791U
Other languages
English (en)
Other versions
JP2540145Y2 (ja
Inventor
政也 二階堂
Original Assignee
自動車機器株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 自動車機器株式会社 filed Critical 自動車機器株式会社
Priority to JP1991101897U priority Critical patent/JP2540145Y2/ja
Publication of JPH0545869U publication Critical patent/JPH0545869U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2540145Y2 publication Critical patent/JP2540145Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details And Applications Of Rotary Liquid Pumps (AREA)
  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 感圧用プランジャ、その作動圧設定用のばね
手段、さらにターミナル端子等の構成部品の圧力スイッ
チ組込み空間への組込み性を向上させる。 【構成】 圧力スイッチ組込み空間31の小径孔31a
に、一端を大径孔31b内でターミナル端子34に対向
するように臨ませた状態で、プランジャ33が摺動自在
に保持される。さらに、このプランジャに所定のセット
荷重を与えるばね手段42が、大径孔内で開口端寄りの
部分に設けたばね受け50にて係止した状態で配設され
る。このばね受けを、ばね性薄板材からなるつば付きワ
ッシャにて構成し、大径孔内への嵌込みによって所定位
置で係止固定させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、たとえば流体圧ポンプ等といった各種の流体機器、装置に用いられ 流体圧変動等を検知することにより信号を送出するプランジャ型の圧力スイッチ に関する。
【0002】
【従来の技術】
たとえば自動車の操舵力を軽減するためのパワーステアリング装置等において 、操舵時にオイルポンプからの油圧回路内の油圧が急昇したときに、これを感知 してエンジンのアイドリング回転を高め、エンストを防止したりするためのセン サとして、圧力スイッチを、オイルポンプあるいはこのポンプからのポンプ吐出 側配管に付設することが従来から行われている。この種の圧力スイッチとしては 、たとえば実開昭57−161840号公報、実開昭59-43039号公報、あるいは実開昭62 -57355号公報等を始め、種々の構造を有するものが知られている。
【0003】 すなわち、従来この種の圧力スイッチは、一般に、筒状を呈する導電性の本体 ボディと、その一端側に絶縁状態を保って貫通配置されたターミナル端子と、前 記本体ボディ内で摺動可能に支持され常時はスプリング等でターミナル端子から 離間する方向に付勢されているプランジャ等を備えている。
【0004】 そして、このプランジャの他端側に前述したような油圧回路中の高圧側の油圧 を導き、その圧力が設定圧を越えたときに、プランジャを大気圧に接続されてい るターミナル端子側に移動させることにより、導電性を有するプランジャを直接 あるいは導電性部材を間接的に接触させることで、スイッチが電気的にオンし、 その電気信号により所要の制御動作を行なう構成であった。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の圧力スイッチによれば、圧力スイッチとして必 要な構成部品点数が多く、構造が複雑であるばかりでなく、各部の加工性や組立 性の面でも問題で、コスト高を招き、量産性に欠ける等といった実用上からの問 題を避けられないものであった。
【0006】 すなわち、上述した従来の圧力スイッチ構造では、プランジャを、導電性の筒 状本体ボディの内方端に設けた保持筒内に摺動自在に保持させ、かつこのプラン ジャを高圧側の流体圧力の大きさによって移動させるためのスプリング手段やそ の受け部材となるピストン等を用いており、さらに前記プランジャが移動したと きに選択的に接触されるターミナル端子を、本体ボディの外方端側に絶縁状態を 保って保持させ、またこのターミナル端子から外部接続用のリード線を引き出す といった構成となっており、本体ボディ内に種々の部品を組込む必要性からボデ ィ全体が大きくなり、たとえばこの圧力スイッチをオイルポンプ等に組付けるに あたって、大きな組込みスペースを必要とし、装置全体が大型化する等の不具合 もあった。
【0007】 さらに、上述した従来構造では、プランジャを保持する保持筒の端部にも高圧 側流体圧力が作用しており、そのスラスト力を本体ボディの一部で係止保持する ために、該ボディの剛性を高めることが必要で、スチール製ボディを用いること が必要であった。特に、組込みスペースの面からの制約によって、流体圧力によ って作動される感圧用プランジャとしては可能な限り小径のものを用いているが 、上述した保持筒の存在によって、このプランジャを含めたスイッチ部分に高圧 側流体圧力によって作用するスラスト力はかなり大きくなるものであり、このた めこのプランジャを付勢するスプリング手段を、本体ボディ側で係止する部分で も、該ボディの剛性を高めることが必要となるものであった。
【0008】 また、上述したような従来の圧力スイッチ構造では、感圧用プランジャを摺動 可能に保持する保持部材や、該プランジャの動きによって動作されてターミナル 端子に接触するピストン等を用いていることから、部品点数が多く構造が複雑と なるばかりでなく、その形状が小径な端子接触部やシリンダに摺動自在に保持さ れる大径円柱部等というように複雑であり、加工性に欠け、コスト高を招いてし まうものであり、このような点を考慮し、全体構成を見直して圧力スイッチ全体 の構成を簡素化し、ポンプ等への組込み性等をも配慮して組立性を改善し、コス ト低減化を可能とする何らかの対策を講じることが望まれている。
【0009】 特に、上述したような従来の圧力スイッチを、主機器としてのポンプボディに 組込むことが考えられているが、この場合に次のような問題を有しているもので あった。
【0010】 すなわち、上述したような圧力スイッチを配設するにあたって最も単純には、 流体圧発生源であるオイルポンプ、たとえばベーンポンプ等といった回転型のポ ンプにおけるポンプボディに付設することが一般的であり、たとえば実開昭63ー1 27045号公報等に示したような構成によるものが従来から提案されている。
【0011】 そして、このポンプでは、そのポンプボディにおいて、一側に開口して形成さ れた段付き孔内に、内方端が高圧側に臨むプランジャ、ばね受け、ばね、プラン ジャ端部に対向するターミナル端子およびこの端子を保持して段付き孔の開口端 部分にねじ込み等で組付け固定されるプラグナット等を順次組込んで配設するよ うな構成であった。
【0012】 このような構成によれば、予めユニットとして組立ててなる単体の圧力スイッ チの本体ボディに形成したねじ部を、ポンプボディ側のねじ孔に螺入して付設す るといった構成に比べ、部品点数を省略し、またポンプボディからの張り出し量 も必要最少限でよく、ポンプの小型化やコスト低減化も図れるものであった。
【0013】 しかしながら、このような構造によれば、圧力スイッチの組込み時において、 プランジャを段付き孔内に組込み、これに所定のセット荷重を作用させるばねや ばね受けを組込み、さらにそのばね受け部を有するターミナル端子を保持するプ ラグナットを、ねじ込み等で組込み固定しており、その組込み作業が煩雑となる ばかりでなく、ばねのセット荷重変更が行ない難いといった問題があった。
【0014】 すなわち、スイッチ作動圧の変更は、ばねのセット荷重の変更にて対応するも ので、上述した従来構造では、ばねを交換したり、プラグナットのねじ込み位置 を調整したりすることで対処し得るが、前者の場合は部品点数の増加につながり 、後者の場合では、プラグナットの固定部への別の固定手段が必要となる等の問 題があった。
【0015】 このため、ばね受けを、導電材によって筒状部材として、ナットとは別に構成 し、これを段付き孔内に予め組込んで固定することも考えられるが、この場合に ばね受けの圧入等による組込み作業が煩雑で、しかもその所定位置での位置決め も面倒である等の問題を避けられないものであり、このような点についても配慮 し、しかも圧力スイッチとしての部品点数の削減、構造の簡素化、組立性の向上 、コスト低減化等を達成し得る何らかの対策を講じることが望まれている。
【0016】
【課題を解決するための手段】
このような要請に応えるために本考案に係る圧力スイッチは、圧力スイッチ組 込み空間の大径孔内に一端が臨んでその開口端に絶縁性弾性キャップ体で保持さ れるターミナル端子に対向した状態で大径孔に連設される小径孔内に摺動可能に 保持されるとともに他端側に高圧側流体圧力が付与されているプランジャと、こ のプランジャを常時小径孔側に付勢するように大径孔内に組込まれているばね手 段と、大径孔の開口端寄りの部分に配設されこのばね手段に所定のセット荷重を 与えるばね受けを備えてなり、このばね受けを、ばね性薄板材によって周縁部に 大径孔内壁への係止手段を有するリング状部材として形成し、このばね受けを大 径孔内に嵌め込んで前記ばね手段への所定のセット荷重を与える位置で係止して 固定するように構成したものである。
【0017】
【作用】
本考案によれば、圧力スイッチ組込み空間の小径孔にプランジャを保持させ、 次でばね手段、そのばね受けを大径孔側に組込み、かつこの大径孔に嵌め込まれ るばね受け周縁の係止手段を弾性変形させることで、このばね受けを大径孔内で ばね手段の所定セット荷重が得られる位置の内壁部分に係止させて固定し、しか る後ターミナル端子を絶縁保持したキャップ体を、大径孔開口端に組込んで固定 することにより、組立てられるものである。
【0018】
【実施例】
図1ないし図7は本考案に係る圧力スイッチの一実施例を示すものであり、こ の実施例では、圧力スイッチを、回転型のベーンポンプに適用した場合について 説明する。
【0019】 これらの図において、まず、全体を符号10で示すベーンポンプの概略構成を 、図6等により簡単に説明すると、このポンプ10は、ポンプボディを構成する フロントボディ11およびリアボディ12を備えている。そして、これら両ボデ ィ11,12においてフロントボディ11には、接合側の端面に開口してポンプ 回転要素つまりベーン13aを有するロータ13およびこれを収容することによ り略楕円形状を呈する内側カム面14aによって一対のポンプ室(図示せず)を 形成するカムリング14からなるポンプカートリッジ15等を収納配置するポン プ収納空間20が形成され、かつこの収納空間20の奥側には、ポンプ室からの 吐出側流体が、カムリング14に併設してポンプ収納空間20内に配置されるプ レッシャプレート16の吐出側通路16aを介して送り込まれるポンプ吐出側圧 力室17が形成されている。さらに、このフロントボディ11内には、ポンプ室 からポンプ吐出側圧力室17を経て吐出ポート(図示せず)に送られるポンプ吐 出側流体を所定流量に制御する流量制御弁18と、一端が外部に突出されて外部 駆動源により回転駆動される回転軸19等が配設されている。
【0020】 また、これら両ボディ11,12内には、前記ポンプカートリッジ15内での ポンプ室に対し吸込ポート21からの吸込側流体を導くポンプ吸込側通路22, 23等も形成されており、かつこれらポンプ吸込側通路22,23や前記ポンプ 収納空間20をシールするためのシール材24aを内側縁に焼付け等で一体的に 形成した金属薄板からなるガスケットプレート24(図7参照)が、両ボディ1 1,12間に介在されて締結用ボルト、ナットにより一体的に結合されるように なっている。なお、このベーンポンプ10は、図6から明らかなように、上述し た以外の構成部品等も有しているが、これらは従来から周知の通りであり、その 説明は省略する。
【0021】 さて、上述したような構成によるベーンポンプ10において、ベーン13a、 ロータ13等を配設する収納空間20が開口している一端面にガスケットプレー ト24を介してリヤボディ12が接合して組み付けられるフロントボディ11の 端面上でリヤボディ12が接合されない部分に、図1および図6から明らかなよ うに、ポンプ吐出側の流体圧が内方端側に導かれる小径孔31aとこれに連続し てポンプ吸込側に接続される大径孔31bとからなる圧力スイッチ組込み空間3 1を、前記回転軸19や収納空間20と平行して軸線方向に沿わせて形成してい る。
【0022】 そして、この組込み空間31の小径孔31aに、プランジャ33を、常時は小 径孔31a内方端側に付勢されポンプ吐出側の流体圧の大きさによって大径孔3 1b側に移動可能な状態で摺動動作可能に保持させるとともに、このプランジャ 33の大径孔31b側の端部に内方端34aが対向し外方端側にスイッチ回路側 のリード線35が接続される導電材からなるターミナル端子34を、圧力スイッ チ組込み空間31の大径孔31b開口端部分に絶縁性弾性材(たとえばラバー材 等)からなるキャップ体40の先端の絶縁保持部40aにて絶縁状態を保って保 持して配置させている。さらに、このキャップ体40内部でターミナル端子34 の外方端とリード線35との接続部が、水密性を保って保持されるとともに、こ のキャップ体40先端の絶縁保持部40aの外周部が組込み空間31の大径孔3 1a開口端に形成されている大径部31cの内周部に圧接されることで、この部 分が閉塞された状態でシールされるようになっている。
【0023】 ここで、上述したキャップ体40は、その外周部に形成した溝部40bと前記 両ボディ11,12間に介在されるガスケットプレート24の一部に形成した略 U字状を呈する切欠き部24b(図7参照)との係合によって、位置決めして抜 け止め固定することにより、圧力スイッチ30をポンプボディ11内に一体的に 組み込んで付設するようになっている。
【0024】 なお、図1中37,38は図6からも明らかなようにポンプ吐出側圧力室17 からポンプ吐出側流体圧を小径孔31a内方端に導く通路、また前記大径孔31 b内でプランジャ33の端部と選択的に接触するターミナル端子34の内方端3 4aが臨む部分には、図示を省略したが、大気圧またはポンプ吸込み側の流体圧 力が導入されている。そして、これにより圧力スイッチ30の可動部分であるプ ランジャ33の両端に、ポンプ吐出側と吸込側圧力とが作用し、一定以上に圧力 変動が生じたときにはプランジャ33の動きでターミナル端子34との接触動作 を得て、所要の信号を送出し得るようになっている。
【0025】 さて、本考案によれば、上述したような圧力スイッチ30において、圧力スイ ッチ組込み空間31の大径孔31b内に一端が臨んで絶縁性弾性キャップ体40 で保持されるターミナル端子34の内方端に対向した状態で小径孔31a内に摺 動可能に保持されるプランジャ33を常時小径孔31a側に付勢するように大径 孔31b内に組込まれるばね手段であるコイルばね42と、大径孔31bの開口 端寄りの部分に配設されこのコイルばね42に所定のセット荷重を与えるばね受 け50とを組込むにあたって、図1ないし図3等から明らかなように、このばね 受け50として、ばね性薄板材によって周縁部に大径孔31b内壁への係止手段 となるつば部50aを有するリング状部材であるつば付きワッシャを用い、この つば付きワッシャ50を大径孔31b内に嵌め込んでコイルばね42への所定の セット荷重を与える位置で係止して固定するように構成したところに特徴を有し ている。
【0026】 なお、図中50bはつば付きワッシャ50の中央部に穿設され前記ターミナル 端子34の内方端34aをプランジャ33側に臨ませる開口である。また、図中 41は前記大径孔31b内でプランジャ33の端部に付設されつば付きワッシャ 50との間にコイルばね42を介在させるための導電材からなるばね受けで、図 1から明らかなように、金属板材により側縁部を折曲げ形成した状態で形成され 、大径孔31b内で小径孔31aとの間の段差部に突き当てられて配置されてい る。
【0027】 上述した構成による本考案によれば、圧力スイッチ組込み空間31の小径孔3 1aにプランジャ33を保持させ、次でばね受け41、コイルばね42、さらに つば付きワッシャ50を大径孔31bに組込み、かつこの大径孔31bに嵌め込 まれるつば付きワッシャ50の周縁のつば部50aを弾性変形させることで、こ のワッシャ50を大径孔31b内でコイルばね42を所定のセット荷重が得られ る位置の内壁部分につば部50aのばね力によって係止させて固定し得るもので ある。そして、その後に、ターミナル端子34を絶縁保持したキャップ体40を 、コイルばね42の付勢力には影響されずに、大径孔31b開口端に単純な嵌め 込みによって組込んで固定することで、圧力スイッチ30が容易に組立てられる ものである。
【0028】 特に、このような構成では、つば付きワッシャ50の大径孔31bへの嵌め込 みおよび所定位置での係止固定が、コイルばね42の付勢力を考えても比較的簡 単に行なえるものであり、ばね42を規定するセット荷重が得られる位置にセッ トすることが簡単にしかも適切に行なえる。そして、このワッシャ50にてばね 42の影響は、以後の組込み部品には作用することはないために、組立作業が簡 単に効率よく行なえるという利点がある。 このような利点は、本実施例のように、ポンプ10への組込み用圧力スイッチ 30であり、キャップ体40が、ボディ11,12間に介装されるガスケットプ レート24によって係止されるような場合に、ポンプ10側での組立てにばね4 2のばね力が影響するといった問題がないことから、有利となる。
【0029】 また、上述したつば付きワッシャ50によれば、そのセット位置によって、コ イルばね42のセット荷重を任意に変更し得るものであり、スイッチの作動圧変 更に際して、簡単に対処し得るという利点もある。
【0030】 なお、本実施例によれば、組込み空間31の開口端を閉塞するために、ターミ ナル端子34を保持するキャップ体40を用いることにより、部品点数の少ない 安価な構成にもかかわらず、圧力スイッチ30部分での水分の浸入を確実に防ぎ 、スイッチ内部での腐食や断線、さらには水分付着による無用な導通状態、ター ミナル端子34とボディ11あるいはターミナル端子34、ガスケットプレート 24、ボディ11での導通を防止することが可能となる等、スイッチとしての高 い信頼性を確保し得るものである。
【0031】 さらに、図中43は前記プランジャ33を保持する小径孔31aの大径孔31 b側への開口端部分に、大径孔31b側に開口した状態で凹設されている環状溝 、44はこの環状溝43内に嵌め込まれて該小径孔31aとプランジャ33の外 周部との間に介在されたOリングで、このOリング44は、その弾撥力(フリク ション)によってスイッチオン、オフ時におけるプランジャ33の動きにヒステ リシスを与えるためのものである。
【0032】 そして、このようなプランジャ33の動きにヒステリシスを与えるOリング4 4を、小径孔31a内壁部で大径孔31b側の端部に開口して形成した環状溝4 3内に配設するとともに、低圧側流体圧力室を形成する大径孔31bと環状溝4 3の反対側端面部分とを連通する圧力逃がし溝46を、この環状溝43の一部に 凹設して形成するように構成している。なお、この圧力逃がし溝46としては、 複数個所に設けるようにしてもよい。
【0033】 このような構成によれば、ボディ11内で小径孔31a内壁部に形成した環状 溝43内に嵌め込まれるOリング44の両端側に作用する流体圧力を、圧力逃が し溝46によって略等しいものとすることが可能で、これにより従来のような過 度の摺動抵抗を生じさせるOリング44の変形等はなくなり、これにより適切な フリクションによる摺動抵抗を得てプランジャ33の適正な摺動動作を確保し得 るものである。ここで、上述したばね42にて大径孔31b内で小径孔31aへ の段差部に突き当てられているばね受け41は、Oリング44の環状溝43から の脱落を防ぐうえで効果を発揮し得るものである。なお、このばね受け41によ る脱落防止を図るために、ターミナル端子34へのプランジャ33の移動ストロ ークを、図1中Sで示すように、0.5〜1.0mm程度に設定し、スイッチオン時でも 、ばね受け41でOリング44の脱落が防止できるように構成するとよい。 このようにすることで、安価に構成できる圧力スイッチ30を、所要の状態で 、きわめて簡単に構成できるものである。
【0034】 なお、本考案は上述した実施例構造には限定されず、圧力スイッチ30各部の 形状、構造などを適宜変形、変更してもよいもので、本考案を特徴づけるばね受 けとしてのつば付きワッシャ50の形状等を始め、種々の変形例が考えられよう 。たとえば上述したつば付きワッシャ50とキャップ体40先端の絶縁保持部4 0aとの間に、適宜のスペーサを介在させるようにしてもよい。
【0035】 さらに、上述した実施例では、導電材からなるばね受け41を、導電性を有す るコイルばね42、つば付きワッシャ50を介してボディ側に電気的に接続する とともに、プランジャ33の動きでばね受け41がターミナル端子34の内方端 に接することで、電気信号を生じさせるようにした場合を説明したが、プランジ ャ33を導電材で形成し、ボディ側に電気的に接続するとともに、これを直接ま たは間接的にターミナル端子34に当接させることで、電気信号を送出し得るよ うに構成してもよいことは言うまでもない。
【0036】 また、上述した実施例では、オイルポンプ等の本体ボディ11に形成した圧力 スイッチ組込み空間31に圧力スイッチ30を組込んだ場合を例示したが、これ に限定されず、各種の流体機器、装置のボディに圧力スイッチ30を組み込んで 付設する場合に適用して効果を発揮し得るものである。
【0037】
【考案の効果】
以上説明したように本考案に係る圧力スイッチによれば、圧力スイッチ組込み 空間の大径孔内に一端が臨んでその開口端に絶縁性弾性キャップ体で保持される ターミナル端子に対向した状態で大径孔に連設される小径孔内に摺動可能に保持 されるとともに他端側に高圧側流体圧力が付与されているプランジャと、このプ ランジャを常時小径孔側に付勢するように大径孔内に組込まれているばね手段と 、大径孔の開口端寄りの部分に配設されこのばね手段に所定のセット荷重を与え るばね受けを備えてなり、このばね受けを、ばね性薄板材によって周縁部に大径 孔内壁への係止手段を有するリング状部材として形成し、このばね受けを大径孔 内に嵌め込んで前記ばね手段への所定のセット荷重を与える位置で係止して固定 するようにしたので、構成部品点数の少ない簡単な構造によって圧力スイッチを 構成でき、しかもその組立作業もきわめて簡単に行なえるという実用上優れた効 果がある。
【0038】 特に、本考案によれば、ばね性薄板材からなるばね受けを、大径孔内で移動調 整可能な状態で設けるようにしており、これによりそのセット位置によってばね 手段へのセット荷重を任意に設定、調整でき、組立後におけるプランジャの作動 圧を変更する際にも有利であるという利点がある。
【0039】 また、上述した構成では、ばね手段の付勢力の影響を、ばね受けを組込むこと でなくすことが可能で、これによりターミナル端子側の部品の組込みがきわめて 簡単に行なえるものであり、たとえばこの圧力スイッチをポンプ等に組込む際に 有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る圧力スイッチの一実施例を示す要
部拡大断面図である。
【図2】本考案を特徴づけるばね受けとしてのつば付き
ワッシャを示す概略側面図である。
【図3】図2のつば付きワッシャの使用状態を説明する
概略図である。
【図4】図1におけるIV−IV線断面図である。
【図5】図1におけるV−V線断面図である。
【図6】本考案に係る圧力スイッチを採用した回転型ポ
ンプの一実施例を示すポンプ全体の概略断面図である。
【図7】図6で使用したガスケットプレートの概略図で
ある。
【符号の説明】
10 ベーンポンプ 11 フロントボディ 12 リヤボディ 15 ポンプカートリッジ 17 ポンプ吐出側圧力室 19 回転軸 20 ポンプ収納空間 22 通路 23 通路 24 ガスケットプレート 24a シール材 24b 切欠き部 30 圧力スイッチ 31 圧力スイッチ組込み空間 31a 小径孔 31b 大径孔 33 プランジャ 34 ターミナル端子 35 リード線 37 通路 38 通路 40 キャップ体 40a 絶縁保持部 40b 溝部 41 ばね受け 42 コイルばね(ばね手段) 43 環状溝 44 Oリング 46 圧力逃がし溝 50 つば付きワッシャ(ばね受け) 50a つば部(係止手段)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体ボディ内で低圧側流体圧力が導入さ
    れる圧力スイッチ組込み空間の大径孔内に一端が臨んだ
    状態で該大径孔に連設される小径孔内に摺動可能に保持
    されるとともに他端側に高圧側流体圧力が付与されてい
    るプランジャと、このプランジャを常時小径孔側に付勢
    するように前記大径孔内に組込まれているばね手段と、
    前記大径孔の開口端寄りの部分に配設されこのばね手段
    に所定のセット荷重を与えるばね受けと、前記プランジ
    ャの一端に所定間隔をおいて対向しこのプランジャ両端
    側での圧力差と前記ばね手段の付勢力の大きさによって
    プランジャが大径孔側に移動したときに選択的に接触す
    るターミナル端子と、このターミナル端子を絶縁状態で
    保持して前記大径孔の開口端を閉塞するように設けられ
    る絶縁性弾性材からなるキャップ体とを備えてなり、前
    記ばね受けを、ばね性薄板材によって周縁部に前記大径
    孔内壁への係止手段を有するリング状部材として形成
    し、このばね受けを前記大径孔内に嵌め込んで前記ばね
    手段への所定のセット荷重を与える位置で係止して固定
    するように構成したことを特徴とする圧力スイッチ。
JP1991101897U 1991-11-15 1991-11-15 圧力スイッチ Expired - Fee Related JP2540145Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991101897U JP2540145Y2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 圧力スイッチ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1991101897U JP2540145Y2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 圧力スイッチ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0545869U true JPH0545869U (ja) 1993-06-18
JP2540145Y2 JP2540145Y2 (ja) 1997-07-02

Family

ID=14312716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1991101897U Expired - Fee Related JP2540145Y2 (ja) 1991-11-15 1991-11-15 圧力スイッチ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2540145Y2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193616A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Jtekt Corp ポンプ

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63127045U (ja) * 1987-02-12 1988-08-19
JPS63129934U (ja) * 1987-02-17 1988-08-25

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63127045U (ja) * 1987-02-12 1988-08-19
JPS63129934U (ja) * 1987-02-17 1988-08-25

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012193616A (ja) * 2011-03-15 2012-10-11 Jtekt Corp ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2540145Y2 (ja) 1997-07-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6224350B1 (en) Radial piston pump for high-pressure fuel delivery
JP4556935B2 (ja) スタータ
JPH03103619A (ja) 駆動部材に対するカムシヤフトの回転角度を調節するための装置
JP2009509868A (ja) スリップ制御装置を有する液圧式の車両ブレーキ装置のための液圧ユニット
JP5323173B2 (ja) ポンプ、特に燃料高圧ポンプ
JP4154115B2 (ja) バルブ制御用ステッピングモータ組立体
JP2526632Y2 (ja) 圧力スイツチ付き回転型ポンプ
JPH0545869U (ja) 圧力スイツチ
US5187337A (en) Fluid pressure actuated switch for fluid pump
JPH06323241A (ja) プランジャポンプ
JP2555479Y2 (ja) 圧力スイッチおよび圧力スイッチ付きポンプ
JPH1119832A (ja) オイルシールの圧入装置
KR101844168B1 (ko) 내연기관의 밸브 액튜에이터
JPH1083749A (ja) 圧力スイッチおよび圧力スイッチ付きポンプ
JPH09180607A (ja) 油圧ポンプの圧力スイッチ
JP3093356B2 (ja) 圧力スイッチ
US4190401A (en) Lock assembly for a drive shaft of a fuel injection pump for internal combustion engines
JPH0129703Y2 (ja)
JP2514869Y2 (ja) 圧力スイッチ構造
JP3687103B2 (ja) 圧力スイッチ
JPH024428Y2 (ja)
JPH0244440Y2 (ja)
JP2547050Y2 (ja) 圧力スイッチ
JPH10131916A (ja) 回転式油圧アクチュエータ
JPH0935601A (ja) 圧力スイッチ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees