JPH0545705A - 電源をアダプター化したフイルム一体型カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 フィルム一体型カメラにおける、ストロボや
電池のリユースを安全確実に実現すると共に、特に電池
の回収はユーザーが自由に安全に実施できカメラの小型
化と公害防止にも貢献する。 【構成】 ストロボ用の昇圧機構40はカメラ本体100に
組込み、ストロボ発光部22Ａと電源電池22Ｄとストロボ
のON，OFFスイッチ22Ｅはアダプター122に組込み、該ア
ダプター122をコネクター22Ｂでカメラ本体100に接続し
てもストロボON，OFFスイッチをONにしなければ、スト
ロボ作動が行われないようにして電池22Ｄの回収が安全
容易にしカメラ本体100もアダプター122も小型にし、重
量バランスはカメラ本体の方を重くして手ぶれのない撮
影し易い構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はフィルム一体型カメラの
構成に関し、更に詳しくは、オプショナルユースが可能
であり、かつ小型、安価、簡単で、一部リサイクル、リ
ユースが容易なフィルム一体型カメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】最近、簡単なプラスチック製カメラにフ
ィルムを装填した状態で販売される、いわゆるフィルム
一体型カメラが普及してきている。これは、通常のカメ
ラにフィルムを装填する煩わしさや装填ミスによる失敗
から解放し、又、その携帯性、簡便性から写真撮影機会
の増大をもたらした。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これは
使いきりであるために、まだ使えるストロボユニットや
電池まで廃棄してしまうことになり、これは環境問題に
悪影響をもたらすと共に折角の貴重な製品を充分活用す
ることなく、みすみす無駄にしてしまう等資源活用面、
エネルギー利用面での大きな損失を内包しているもので
ある。

【０００４】したがって本発明の課題目的は、上記問題
点を解決したフィルム一体型カメラを提供することであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的は、少くともレ
ンズ、絞り、シャッター、シャッターボタン、巻上機
構、フィルム室、巻取室、ファインダー及びフィルムを
装着した本体とカバーとからなるフィルム一体型カメラ
において、該カメラと着脱可能に設けたアダプターにス
トロボと電源電池と該ストロボのON，OFFスイッチを設
けたことを特徴とするフィルム一体型カメラによって達
成される。

【０００６】

【実施例】本発明の一実施例を図１の分解斜視図及び図
２の外観斜視図を用いて説明する。

【０００７】フィルム収納カートリッジをもつボディー
10には巻上機構13が組立てられ、光学ユニット基台21が
取付けられ、更に、レンズ20Ａ及び図示していないシャ
ッター及び絞りからなる光学ユニット23が取付けられ
る。そして、更にファインダー30Ｂを有する前カバー31
がかぶせられる。また、シャッターボタン30Ｃが設けら
れている。このような状態でフィルム11がパトローネと
共に暗室中でボディー10のフィルム室15及び巻取室16に
収容されて裏カバー12がかぶせられて密閉される。

【０００８】また、ボディー10の下部のスペースにはス
トロボ発光用の昇圧機構40が設けられ、それにトランス
41、レリーズ同期スイッチ42、コンデンサー43が内蔵さ
れている。

【０００９】そしてフィルム一体型カメラ本体100がで
き上がる。

【００１０】この実施例で好ましい実施態様としてはパ
トローネとフィルム以外はすべて合成樹脂である。

【００１１】一方ストロボ発光部22Ａ、ストロボ接続コ
ネクター22Ｂ、電源電池22Ｄ、ストロボのON，OFFスイ
ッチ22Ｅを含むストロボユニット22を内蔵して、アダプ
ター122が構成されている。

【００１２】また、フィルム撮影後フィルムはカメラ本
体100から取出して現像する。一方、カメラ本体100より
電池22Ｄをセットしたストロボユニット22を内蔵したア
ダプター122を取外し、ストロボユニット22は新規のフ
ィルム一体型カメラの一部材に再使用することが可能で
ある。

【００１３】また、電池22Ｄはアダプター122からユー
ザーが簡単に取外しができるので、それだけを新しいフ
ィルム一体型カメラ本体100のアダプター122に再使用さ
せることが可能になる。

【００１４】この場合、ストロボ用のアダプター122は
発売時には電池をつけずに売り出し、ユーザーが買って
つけるシステムにすることが可能になる。

【００１５】このようにカメラ本体100の内部にはトラ
ンス41，コンデンサー43，レリーズ同期スイッチ42を有
する昇圧機構40を設けてあるが、ストロボ発光部22Ａ，
電源電池22Ｄ，ストロボ用のON，OFFスイッチ22Ｅ，パ
イロットランプはアダプター122に設けてある。そして
アダプター122をカメラ本体100にコネクター22Ｂで連結
しただけでは電気的に絶縁状態であり、ストロボ用のO
N，OFFスイッチ22ＥをONしない限りストロボ回路はつな
がらないようにしてある。

【００１６】このようにしてあるので、電池22Ｄをアダ
プター122から抜きだすことが高圧に触れる危険を伴わ
ずに行われるのでユーザーが適宜電池を抜いて次のフィ
ルム一体型カメラのアダプター122に装填し直して使用
することが可能になる。

【００１７】また、アダプター122には電池毎そのまま
何回か使用できるので、これを新しいカメラ本体100に
接続して使用することも可能になる。

【００１８】

【発明の効果】従来はフラッシュ機構の大部分（フラッ
シュ，昇圧機構，電源）は、カメラに内蔵されるか、ア
ダプター（アタッチメント）として構成されていた。

【００１９】アダプターとして構成した場合には、カメ
ラ本体とフラッシュの重量バランスは１：１であったの
に対し、本発明のアダプター122内に、電源とフラッシ
ュのみを設けることにより、アダプターの重量が軽くな
り逆にカメラの重量が少し重くなり、その重量比は65：
35程度になった。

【００２０】これによりカメラ撮影時の手ぶれ等が起る
危険が減少する。

【００２１】またストロボをアダプター化するために従
来のスイッチ内蔵型にくらべてカメラの長さが３／４程
度に短くなり小型化することができる。

【００２２】そして昇圧機構をカメラ本体内に収めたた
め従来ユーザーには危険のため取出しにくかった電池22
Ｄが安全にアダプター122から安心して取り出せるよう
になった。

【００２３】このように電池の利用効率も大きく引上げ
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の１実施例の分解斜視図。

【図２】本発明の１実施例の外観斜視図。

【符号の説明】

10 ボディー 12 裏カバー 20Ａ レンズ 22 ストロボユニット 22Ａ ストロボ発光部 22Ｂ コネクター 22Ｄ 電池 22Ｅ ストロボ用ON，OFFスイッチ 31 前カバー 40 昇圧機構 41 トランス 43 コンデンサー 100 カメラ本体（フィルム一体型カメラ本体） 122 アダプター

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 少くともレンズ、絞り、シャッター、シ
   ャッターボタン、巻上機構、フィルム室、巻取室、ファ
   インダー及びフィルムを装着した本体とカバーとからな
   るフィルム一体型カメラにおいて、該カメラと着脱可能
   に設けたアダプターにストロボと電源電池と該ストロボ
   のON，OFFスイッチを設けたことを特徴とするフィルム
   一体型カメラ。