JPH0545676U - 日付情報記録カメラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】日時の表示機能およびその調整機能を外部に設
けた安価な日付情報記録カメラを提供する。 【構成】日時を計時する計時手段２と、撮影が行なわれ
たときに計時手段２で計時された日時を記録する記録手
段３とを備えた日付情報記録カメラに、接続端子５ａ〜
５ｃを設け、この接続端子５ａ〜５ｃを介して、計時手
段２の計時日時を表示するための信号を外部表示手段１
１へ出力するとともに、計時手段２の計時日時を調整す
るための信号を外部調整手段１２から入力する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、撮影日時を記録する日付情報記録カメラに関する。

【０００２】

【従来の技術】

フィルムに年月日や時間などの撮影日時を写し込む日付情報記録カメラが知ら れている。 この種のカメラの日付情報記録装置は、時間を計時する計時部と、計時した時 間をシャッターレリーズに同期してフィルムに記録する情報記録部と、計時した 時間を表示する表示部とを備えている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで近年、フィルムに外箱を設け、撮影に必要な最少限のカメラ部品を備 えたレンズ付きフィルムが実用化され、低価格な写真撮影手段として広く普及し てきた。もちろん、このレンズ付きフィルムには日付情報記録装置は設けられて いない。 このようなレンズ付きフィルムに日付情報記録装置を設けることは容易である が、低価格なカメラとして望まれるコストを越えてしまう。一方、通常の日付情 報記録カメラにおいてもコストダウンを図ることが望ましい。

【０００４】 そこで、上述した日付情報記録装置の構成要件の中から最小限必要な計時部お よび情報記録部を残し、表示部を削除することが考えられる。しかしながら、こ のようにすると、計時部の計時日時が正確かどうか撮影してみないとわからず、 狂っていても調整できないという問題が新たに発生する。

【０００５】 本考案の目的は、日時の表示機能およびその調整機能を外部に設けた安価な日 付情報記録カメラを提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

一実施例の構成を示す図２に対応づけて本考案を説明すると、本考案は、日時 を計時する計時手段２と、撮影が行なわれたときに計時手段２で計時された日時 を記録する記録手段３とを備えた日付情報記録カメラに適用される。 そして、接続端子５ａ〜５ｃを設け、この接続端子５ａ〜５ｃを介して、計時 手段２の計時日時を表示するための信号を外部表示手段１１へ出力するとともに 、計時手段２の計時日時を調整するための信号を外部調整手段１２から入力する ことにより、上記目的が達成される。

【０００７】

【作用】

計時手段２の日時を表示する場合は、接続端子５ａ〜５ｃを介して外部表示手 段１１へ信号を出力し、計時日時を表示する。また、計時手段２の計時日時を調 整する場合は、接続端子５ａ〜５ｃを介して外部調整手段１２から信号を入力し 、計時日時を調整する。これによって、カメラ１に表示手段および調整手段を設 ける必要がなくなる。

【０００８】 なお、本考案の構成を説明する上記課題を解決するための手段および作用の項 では、本考案を分りやすくするために実施例の図を用いたが、これにより本考案 が実施例に限定されるものではない。

【０００９】

【実施例】

図１は、本考案に係わる日付情報記録カメラと、外部表示装置および時計調整 装置として利用するカメラとを示す外観図、図２は、一実施例の構成を示すブロ ック図である。 カメラ１は、シーケンス制御および演算制御を行なうとともに日時を計時する マイクロコンピュータ（以下、ＣＰＵと呼ぶ）２と、撮影日時をフィルムに光学 的に記録するＬＥＤアレイ３と、シャッターレリーズボタン４がレリーズされた ときにオンするスイッチ４ａと、日時表示信号および時計調整信号の入出力端子 ５ａ〜５ｃとを内蔵する。なお、端子５ａはシリアルデータ通信端子、端子５ｂ は同期用クロック端子、端子５ｃはハンドシェイク用端子である。 この実施例では、カメラ１のＣＰＵ２で計時している日時の外部表示装置およ び時計調整装置としてそれらの機能を備えたカメラ１０を利用する。このカメラ １０は、カメラ１のＣＰＵ２の計時日時を表示用ＬＣＤ１１に表示させるＣＰＵ １２，およびカメラ１の端子５ａ〜５ｃに対応する信号入出力用端子１３ａ〜１ ３ｃを内蔵する。 カメラ１の端子５ａ〜５ｃとカメラ１０の端子１３ａ〜１３ｃとはケーブル２ １で接続される。

【００１０】 なお、この実施例ではＬＥＤアレイ３を用いて撮影日時をフィルムに光学的に 記録する例を示すが、撮影日時の記録方法はこの実施例に限定されず、例えばフ ィルムまたはフィルムカートリッジに塗付された磁気記録媒体に磁気ヘッドを用 いて磁気的に記録してもよいし、ＩＣカードやメモリに電気的に記録してもよい 。 また、日時表示信号および時計調整信号の入出力方法は上記実施例に限定され ない。 さらに、この実施例では日時の外部表示装置および時計調整装置としてそれら の機能を備えたカメラを利用する例を示すが、これらの機能を備えた専用の外部 装置を設けてもよい。

【００１１】 図３は、カメラ１の日時表示信号の出力動作を示すフローチャートである。 ステップＳ１で、端子５ｃを介してカメラ１０のＣＰＵ１２から日時表示信号 のリクエストがあるか否かを判別し、リクエストがあるとステップＳ２へ進み、 ＣＰＵ２で計時している現在日時の情報を端子５ａに出力する。その後、ふたた びステップＳ１へ戻る。

【００１２】 図４は、カメラ１０の日時表示動作を示すフローチャートである。 ステップＳ１１で、外部からの時間情報を表示する外部モードであるか否かを 判別し、外部モードであればステップＳ１２へ進む。このモード切り換えは、専 用のモード設定スイッチを設けてもよいし、ケーブル２１が接続されたことを検 出して自動的に外部モードへ切り換えてもよい。ステップＳ１２で、カメラ１の ＣＰＵ２から日時表示信号を電送させるためのリクエスト信号を端子１３ｃへ出 力する。次にステップＳ１３で、カメラ１から日時表示信号の入力を完了したか 否かを判別し、完了したらステップＳ１４へ進んで、表示用ＬＣＤ１１に日時を 表示する。続くステップＳ１５で、外部モードのままか否かを判別し、外部モー ドのままであればステップＳ１２へ戻り、そうでなければ処理を終了する。

【００１３】 図５は、カメラ１０を用いてカメラ１の時計を調整する動作を示すフローチャ ートである。 ステップＳ２１で、上述した外部モードであるか否かを判別し、外部モードで あればステップＳ２２へ進んで、カメラ１のＣＰＵ２から日時表示信号を電送さ せるためのリクエスト信号を端子１３ｃへ出力する。次にステップＳ２３で、カ メラ１から日時表示信号の入力を完了したか否かを判別し、完了したらステップ Ｓ２４へ進んで、表示用ＬＣＤ１１に日時を表示する。 ステップＳ２５で、カメラ１のＣＰＵ２で計時されている日時の狂いが発見さ れたときは、カメラ１のＣＰＵ２の計時日時をリセットするためのリセット信号 を端子１３ｃへ出力する。これによって、カメラ１のＣＰＵ２は計時を停止する とともに、計時日時をリセットする。ステップＳ２６で、カメラ１０の不図示の 日時セットボタンを操作して正しい日時を設定し、続くステップＳ２７で、設定 された日時の信号を端子１３ａへ出力する。カメラ１のＣＰＵ２は、この修正日 時信号を受信してその日時から計時を再開する。

【００１４】 このように、撮影日時を記録するために、カメラ１に日時を計時するＣＰＵ２ ，撮影日時を記録するＬＥＤアレイ３および接続端子５ａ〜５ｃを設け、端子５ ａ〜５ｃを介して計時日時を表示するための信号を外部の表示用ＬＣＤ１１へ出 力するとともに、端子５ａ〜５ｃを介して計時日時を調整するための信号を外部 のＣＰＵ１２から入力するようにしたので、表示用ＬＣＤ１１および調整用ＣＰ Ｕ１２に要するコストが低減され、安価な日付情報記録カメラを提供することが できる。

【００１５】 以上の実施例の構成において、ＣＰＵ２が計時手段を、ＬＥＤアレイ３が記録 手段を、端子５ａ〜５ｃが接続端子を、表示用ＬＣＤ１１が外部表示手段を、Ｃ ＰＵ１２が外部調整手段をそれぞれ構成する。

【００１６】

【考案の効果】

以上説明したように本考案によれば、接続端子を介して計時手段の計時日時を 表示するための信号を外部表示手段へ出力するとともに、計時手段の計時日時を 調整するための信号を外部調整手段から入力するようにしたので、カメラ本体に は上記計時手段，撮影日時を記録する記録手段および上記接続端子を設ければよ く、表示手段および調整手段に要するコストが低減され、安価な日付情報記録カ メラを提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わる日付情報記録カメラと外部表示
装置および時計調整装置として利用するカメラとを示す
外観図。

【図２】一実施例の構成を示すブロック図。

【図３】本考案に係わるカメラの日時表示信号の出力動
作を示すフローチャート。

【図４】外部表示装置としてのカメラの日時表示動作を
示すフローチャート。

【図５】外部時計調整装置としてのカメラを用いて本考
案に係わるカメラの時計を調整する動作を示すフローチ
ャート。

【符号の説明】

１，１０ カメラ ２，１２ マイクロコンピュータ（ＣＰＵ） ３ ＬＥＤアレイ ４ シャッターレリーズボタン ４ａ スイッチ ５ａ〜５ｃ，１３ａ〜１３ｃ 端子 １１ 表示用ＬＣＤ ２１ ケーブル

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】日時を計時する計時手段と、 撮影が行なわれたときに前記計時手段で計時された日時
   を記録する記録手段とを備えた日付情報記録カメラにお
   いて、 接続端子を設け、この接続端子を介して、前記計時手段
   の計時日時を表示するための信号を外部表示手段へ出力
   するとともに、前記計時手段の計時日時を調整するため
   の信号を外部調整手段から入力することを特徴とする日
   付情報記録カメラ。