JPH0545364U - スロツトルワイヤのアウタ受け装置 - Google Patents

スロツトルワイヤのアウタ受け装置

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JPH0545364U
JPH0545364U JP10433691U JP10433691U JPH0545364U JP H0545364 U JPH0545364 U JP H0545364U JP 10433691 U JP10433691 U JP 10433691U JP 10433691 U JP10433691 U JP 10433691U JP H0545364 U JPH0545364 U JP H0545364U
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receiver
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亮一郎 入
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スロットルワイヤ18のアウタ22の端部23がア
ウタ受け30の大径通孔36から抜け出ても、端部23の端の
段部が大径通孔36の縁に引っ掛からずに、アウタ受け30
が円滑に大径通孔36内へ再挿入されるようにする。 【構成】 スリーブ44は、アウタ22の端部23に固定さ
れ、端部23からインナ20の露出部分21の所定部位までを
被覆する。スリーブ44は、アウタ受け30の小径通孔40の
方へ向かって径を漸減するテーパ部50を有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、例えば刈払機等に装備されているエンジンのスロットルを制御す るスロットルワイヤのアウタ受け装置に係り、詳しくはアウタ受けからのアウタ の抜けに伴う操作不良を克服することができるスロットルワイヤのアウタ受け装 置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
刈払機において、エンジンのスロットルをスロットルレバーの操作により制御 するために、インナとインナを被覆するアウタとを含むスロットルワイヤが利用 される。アウタは端部においてアウタ受けに受けられ、アウタからのインナの露 出部分が、アウタ受けからさらに引き出されて、気化器のスロットルアーム等へ 係止されている。
【0003】 従来のアウタ受け装置では(例:実開昭57−156042号公報)、アウタ 受けはスロットルワイヤのアウタの段状の端を内部に受けるようになっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
スロットルワイヤのアウタは、アウタ受けから抜け出ることがあり、スロット ルレバーの戻し等により再びアウタ受けへ挿入されようとするときに、アウタの 段状の端がアウタ受けの開口部の縁に引っ掛かり、再挿入されず、エンジンがア イドリングに戻らないこととなる。これに対処するために、アウタの端部を受け るアウタ受けの大径通孔の長さを伸ばして、アウタがアウタ受けから抜け出ない ようにすることは、アウタの端部が大径通孔の途中に内において引っ掛かってし まう弊害があり、また、アウタ受けをアウタの端部にかしめて固定することはア ウタの劣化や亀裂を促進させる原因になる。
【0005】 この考案の目的は、アウタの端部がアウタ受けから抜け出てしまっても、イン ナの変位時等にアウタの端部をアウタ受け内へ円滑に戻すことができるスロット ルワイヤのアウタ受け装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この考案を、実施例に対応する図面の符号を使用して説明する。 この考案のスロットルワイヤ(18)のアウタ受け装置では、アウタ受け(30)は、 スロットルワイヤ(18)のアウタ(22)の端部(23)を受ける大径通孔(36)と、端部(2 3)から露出して延びるインナ(20)の露出部分(21)を挿通される小径通孔(40)とを 有している。スリーブ(44)は、アウタ(22)の端部(23)に固定されて、スロットル ワイヤ(18)を端部(23)から露出部分(21)までの範囲において被覆している。さら に、スリーブ(44)は、小径通孔(40)の方へ向かって径を漸減するテーパ部(50)を 有している。
【0007】
【作用】
アウタ(22)が引かれて、アウタ(22)の端部(23)がアウタ受け(30)の大径通孔(3 6)から抜け出ると、これに伴って、スリーブ(44)も、テーパ部(50)を含むアウタ (22)側の範囲においてアウタ受け(30)の大径通孔(36)から抜け出る。次に、イン ナ(20)等の変位に伴って、アウタ(22)の端部(23)が再びアウタ受け(30)の大径通 孔(36)内へ戻ろうとするとき、スリーブ(44)のテーパ部(50)が大径通孔(36)の開 口側の縁に接触するので、スリーブ(44)が大径通孔(36)内への軸方向の戻りを阻 止されるようなアウタ受け(30)とスリーブ(44)との当接は起こらず、アウタ(22) の端部(23)は、スリーブ(44)とともにアウタ受け(30)の大径通孔(36)内へ入り、 大径通孔(36)の奥へ到達する。
【0008】
【実施例】
以下、この考案を図面の実施例について説明する。 図3は気化器10へのスロットルワイヤ18の接続範囲を示す図である。気化器10 は、例えば刈払機のエンジンへの燃料及び空気の供給量を制御するために使用さ れる。スロットル軸14は、ボデー12内の図示していないスロットル弁と一体的に 回転し、スロットルアーム16は、ボデー12の外側に配設され、スロットル軸14と 一体的に回転する。スロットルワイヤ18は、インナ20と、インナ20を被覆するア ウタ22とを有している。インナ20は、スロットルアーム16側においてアウタ22の 端部23(図1)から露出する露出部分21を有している。円形係止体24は、露出部 分21の先端を係止され、スロットルアーム16の端部の円形孔内に回転自在に留め られている。インナ20は、スロットルアーム16側とは反対側の端部において、ハ ンドル(図示せず)のスロットルレバー(図示せず)に係止されており、そのス ロットルレバーの操作に関係してアウタ22に対して相対変位し、スロットルアー ム16の回転位置、すなわち気化器10のスロットル弁の開度を変更させる。アイド ル調整ねじ26は、ボデー12に固定されているブラケット28の所定部位に螺着され 、スロットルアーム16の方への突出量を調整され、先端におけるスロットルアー ム16との当接によりスロットルアーム16の回転を制限して、気化器10のスロット ル弁のアイドリング開度を調整する。アウタ受け30は、スロットルアーム16に対 してアイドル調整ねじ26とはほぼ反対側に部位においてブラケット28に固定され 、スロットルワイヤ18のアウタ22の端部23(図1)を内部に受けるとともに、露 出部分21をスロットルアーム16側の端から引出されている。
【0009】 図1はアウタ受け30及びそれに挿通されるスロットルワイヤ18の部分の詳細な 構造図である。アウタ受け30は、大径の工具係止部32と、工具係止部32と中心線 を一致させて工具係止部32から突出し外周側にねじ溝をもつ軸部34とを有してい る。大径通孔36及び小径通孔40はそれぞれ工具係止部32及び軸部34内に形成され 、テーパ状ストッパ部38は、大径通孔36から小径通孔40への移行部に位置し、大 径通孔36の径から小径通孔40の径へ径を漸減している。嵌装金具42は、アウタ22 の端部23に嵌装され、かしめにより端部23に固着し、端部23がほぐれるのを阻止 している。露出部分21は、アウタ22の端部23から露出し、嵌装金具42を貫通して 、引出されている。スリーブ44は、露出部分21のアウタ22側の所定量部分と嵌装 金具42とを被覆し、嵌装金具42に固定されている。スリーブ44は、それぞれ嵌装 金具42及び露出部分21の外側に位置する大径部46及び縮径部48と、大径部46から 縮径部48への移行部に位置し大径部46の径から縮径部48の径へ径を漸減するテー パ部50とを有している。テーパ部50のテーパ角はテーパ状ストッパ部38のそれと ほぼ等しくなっており、テーパ部50はテーパ状ストッパ部38に密に接触可能であ る。大径部46の径はアウタ受け30の大径通孔36の径以下であり、縮径部48の径は 小径通孔40の径以下である。また、縮径部48の軸方向長さは、大径通孔36及びテ ーパ状ストッパ部38の軸方向長さの和より大きく、テーパ部50が大径通孔36から 抜け出ているときも、縮径部48の先端側は小径通孔40内に留まる。
【0010】 図2はアウタ受け30がブラケット28に取り付けられている状態を示す構造図で ある。軸部34はブラケット28の起立部に螺合され、ロックナット52は、軸部34に 螺合されて、ブラケット28に接触し、軸部34が緩むのを防止している。アウタ22 がアウタ受け30内へ十分に押し込まれた状態において、スリーブ44の大径部46、 テーパ部50及び縮径部48はそれぞれアウタ受け30の大径通孔36、テーパ状ストッ パ部38及び小径通孔40に位置している。
【0011】 実施例の作用について説明する。 アウタ22が、引かれて、アウタ受け30の大径通孔36から抜け出ると、これに伴 って、スリーブ44も、テーパ部50を含むアウタ22側の部分においてアウタ受け30 の大径通孔36から抜け出る。なお、アウタ22が余程大きく大径通孔36から抜け出 ない限り、縮径部48の先端側は小径通孔40内に留まっている。次に、スロットル アーム16の方へのインナ20の変位に伴って、アウタ22の端部23が再びアウタ受け 30の大径通孔36内へ戻ろうとするとき、スリーブ44のテーパ部50が、アウタ受け 30の大径通孔36の開口側の縁に接触するので、スリーブ44が大径通孔36内への軸 方向の戻りを阻止されるようなアウタ受け30とスリーブ44との当接は起こらず、 アウタ22の端部23は、スリーブ44とともに大径通孔36内へ入り、スリーブ44のテ ーパ部50がテーパ状ストッパ部38に当接するまで、アウタ受け30の奥へ入る。
【0012】 図示の実施例では、嵌装金具42はスリーブ44と別体となっているが、スリーブ 44の大径部46に嵌装金具42の機能をもたせ、すなわち、大径部46をアウタ22の端 部23に接着等により固着し、嵌装金具42を省略することも可能である。 図示の実施例では、スリーブ44はテーパ部50の小径側にさらに縮径部48を有し ているが、縮径部48は省略可能である。
【0013】
【考案の効果】
この考案によれば、スリーブが、スロットルワイヤのアウタに固定されるとと もに、スロットルワイヤを端部から露出部分までの範囲において被覆し、さらに 、スリーブはアウタ受けの小径通孔の方へ向かって径を漸減するテーパ部を有し ている。したがって、アウタの端部がアウタ受けの大径通孔から抜け出ることが あっても、大径通孔内へのアウタの端部の再挿入のときは、スリーブが、大径通 孔の開口側の縁部を支障なく通過して、大径通孔内へ入り、これに伴って、アウ タの端部が大径通孔の奥へ到達するようになっているので、アウタが引っ掛かっ て、インナの正常な変位が妨害される事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】アウタ受け及びそれに挿通されるスロットルワ
イヤの部分の詳細な構造図である。
【図2】アウタ受けがブラケットに取り付けられている
状態を示す構造図である。
【図3】気化器へのスロットルワイヤの接続範囲を示す
図である。
【符号の説明】
18 スロットルワイヤ 20 インナ 21 露出部分 22 アウタ 23 端部 30 アウタ受け 36 大径通孔 40 小径通孔 44 スリーブ 50 テーパ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタ受け(30)が、スロットルワイヤ(1
    8)のアウタ(22)の端部(23)を受ける大径通孔(36)と、前
    記端部(23)から露出して延びるインナ(20)の露出部分(2
    1)を挿通される小径通孔(40)とを有し、スリーブ(44)
    が、前記アウタ(22)の端部(23)に固定されて、前記スロ
    ットルワイヤ(18)を前記端部(23)から前記露出部分(21)
    までの範囲において被覆し、前記スリーブ(44)は、前記
    小径通孔(40)の方へ向かって径を漸減するテーパ部(50)
    を有していることを特徴とするスロットルワイヤのアウ
    タ受け装置。
JP10433691U 1991-11-25 1991-11-25 スロットルワイヤのアウタ受け装置 Expired - Lifetime JP2532133Y2 (ja)

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