JPH054502A - ホイールキヤツプ - Google Patents

ホイールキヤツプ

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JPH054502A
JPH054502A JP15699791A JP15699791A JPH054502A JP H054502 A JPH054502 A JP H054502A JP 15699791 A JP15699791 A JP 15699791A JP 15699791 A JP15699791 A JP 15699791A JP H054502 A JPH054502 A JP H054502A
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JP
Japan
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wheel cap
synthetic resin
wheel
composite synthetic
weight
Prior art date
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Pending
Application number
JP15699791A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaya Ota
全也 太田
Takeshi Uotani
健 魚谷
Ryoichi Ichikawa
了一 市川
Keisuke Ochiai
恵介 落合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sakae Riken Kogyo Co Ltd
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Sakae Riken Kogyo Co Ltd
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Petrochemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sakae Riken Kogyo Co Ltd, Mitsubishi Motors Corp, Mitsubishi Petrochemical Co Ltd filed Critical Sakae Riken Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面平滑性及び寸法安定性を向上できる耐熱
性のあるホイールキャップを提供することにある。 【構成】 A)結晶性ポリプロピレン20〜80重量%
と、B)エチレン・プロピレン系合成ゴム5〜30重量
%と、C)偏平状のマイカ18の粒子15〜50重量%
との樹脂組成物を射出成形して得られたホイールキャッ
プ10は、マイカ18の微粒子によって耐熱性を強化さ
れると共に表面平滑性及び寸法安定性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車輛のホイールに一体的
に取付けられるホイールキャップ、特に、樹脂製のホイ
ールキャップに関する。
【0002】
【従来の技術】車輛のホイールは車輛の外観を決定する
一部を成し、そのホイールの見栄え向上によって車輛の
グレードアップを図ることも可能である。そこで、この
ホイールの外側面に対して、ホイールと一体的にホイー
ルキャップを取り付け、これによってホイール回りの見
栄え向上を図ることが多い。ここで用いられるホイール
キャップはその成形性が良いことや、軽量であることよ
り合成樹脂によって成形されることが多い。
【0003】従来、このホイールキャップはホイールに
一体的に結合されるブレーキドラムから伝わる高熱を受
け、十分な耐熱性を要求されている。このため、従来の
ホイールキャップは使用される車輛に応じた耐熱レベル
に対応し、ホイールキャップの合成樹脂のベースポリマ
ー等の素材が決定されていた。即ち、耐熱性のレベルが
比較的低くて良い場合は、ガラス繊維入りのポリプロピ
レン(PPG)が使用され、順次耐熱性のレベルが高く
成るに応じて、ポリフェニレンオキサイド/ポリスチレ
ン・アロイ(PPO/PS)、あるいは、ポリフェニレ
ンオキサイド/ポリアミド・アロイ(PPO/PA)、
あるいは、ナイロン(PA6)が選択使用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような(PPO/
PS)、(PPO/PA)、(PA6)の各素材は比較
的コストが高い。このため、ホイールのリム全体を覆う
フルカバータイプのホイールキャップにこのような素材
を使用するのはコスト的に不利であり、この場合には、
比較的安価なガラス繊維補強ポリプロピレン(FRP
P)が多用されていた。しかし、ガラス繊維補強ポリプ
ロピレン(FRPP)から成るホイールキャップは、た
とえ耐熱性をクリアしたとしても、表層部のガラス繊維
の影響を受け、表面平滑性が低下し易く、ホイールキャ
ップ表面に塗装が施された場合、その塗装外観レベルを
所望レベルに保持することは難しかった。
【0005】しかも、ガラス繊維補強ポリプロピレン
(FRPP)を素材としてホイールキャップが射出成形
された場合、図9に示す様にゲート1を中心に放射状に
ガラス繊維2が整列する傾向にある。このためホイール
キャップ3の縦方向Xと横方向Yの収縮差が出て異方性
が生じ、結果として、ホイールキャップ3の寸法安定性
が低下し、そり等が生じるという問題があった。本発明
の目的は、表面平滑性及び寸法安定性を向上できる耐熱
性のあるホイールキャップを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明は、A)結晶性ポリプロピレン20〜80
重量%と、B)エチレン・プロピレン系合成ゴム5〜3
0重量%と、C)偏平状のマイカの粒子15〜50重量
%との樹脂組成物を射出成形して得られたことを特徴と
する。
【0007】
【作用】ホイールキャップ内に分散するマイカの微粒子
は比較的微細のためホイールキャップの表面より突き出
る方向に向かうことが無く、ホイールキャップの表面に
沿って整列するようになり、マイカは偏平状であり、炭
酸カルシウムや珪藻土等の充填材よりもホイールキャッ
プに高い曲げ剛性を付与する。
【0008】
【実施例】図1のホイールキャップ10は図示しない車
輛のディスクホイール11の一側全体を覆うように形成
され、所謂、フルカバータイプを成している。このホイ
ールキャップ10は円盤状の主部13とその裏面より突
出する複数の突部14から成り、全体が後述の複合合成
樹脂を用いた成形品として周知の射出成形機によって射
出成形されている。
【0009】ここで、ディスクホイール11はそのリム
部12に図示しない係合部を形成され、この係合部にホ
イールキャップ10の突部14の図示しない係止部が係
止されて両者が一体結合されるように構成されている。
このホイールキャップ10で使用される複合合成樹脂は
以下のような組成を備えている。即ち、この複合合成樹
脂はベースポリマーの結晶性ポリプロピレンと、エチレ
ン・プロピレン系合成ゴムと、マイカの粒子とが混練さ
れた上で射出成形に供される。
【0010】A. ベースポリマーの結晶性ポリプロピ
レン樹脂(PP)は、そのメルトインデックス(MI
値)が4〜100(g/10分)のものが使用されるこ
とが望ましい。かかる樹脂としてはプロピレン単独重合
体、エチレン含量が2〜15重量%のプロピレン・エチ
レンブロック共重合体、エチレン含量が1〜10重量%
のエチレン・プロピレンランダム共重合体、エチレン
(0.5〜8重量%)プロピレン・ブテンー1(2〜8
重量%)共重合体等であり、特に、ブロック共重合体が
耐衝撃性の面で好ましい。 B. エラストマーとしてのエチレン・プロピレン系合
成ゴムは、ムーニー粘度ML1+4が100℃で15〜9
0のものが使用されている。かかるものとしては、プロ
ピレン含量が20〜50重量%(望ましくは20〜30
重量%)のエチレン・プロピレン共重合体ゴム、エチレ
ン・ジエン共重合体ゴムが使用出来る。 C. マイカは偏平状の微粒子を成し、その長さbと厚
さaの比であるアスペクト比b/aは30〜300の範
囲に収まるものが選択される。更に、マイカ微粒子はそ
の平均厚さaが1.5〜5(μm)、長さbが10〜1
60(μm)の範囲に収まる薄板状のものが選択使用さ
れる。
【0011】ここでの複合合成樹脂は上述の3つの素材
を混合してなり、その組成は下記の混合比内に収まるも
のが選択使用され、望ましくは括弧内に収まるように設
定される。 A):結晶性ポリプロピレン :20〜80(45〜70)wt% B):エチレン・プロピレン系合成ゴム : 5〜30( 5〜15)wt% C):偏平状マイカ粉末 :15〜50(20〜40)wt% なお、A)とB)とC)成分の和は100重量%であ
る。以下に、本発明者が採用した複合合成樹脂(図4〜
図7中にPPFとして示した)の一例の組成を説明す
る。
【0012】 A.MFR30(g/10分)、エチレン含量4重量%のプロピレン・エチレン ブロック共重合体(ベースポリマー) :55wt% B:ムーニー粘度40のエチレン・プロピレン共重合体ゴム(エラストマ−) :10wt% C:アスペクト比が80のマイカ粉末 :35wt% このような組成の複合合成樹脂PPFが、図2に示すよ
うに、周知の射出成形機によって、その型枠15内のゲ
ート16よりキャビティー17に射出され、その際の寸
法安定性等に関するデータは以下のようであった。
【0013】ここで複合合成樹脂PPFの寸法安定性、
塗装鮮映性を従来のものと比較して図4、図5に示し
た。ここで、図4の寸法安定性α{=(ΔL/L)/(ΔW
/W)}は図8に示すように、射出後の板状(ここでは厚
さt=4mm)素材の縦横の各収縮率の比として表され
ている。図4に示すように、ポリプロピレン樹脂にガラ
ス繊維30%を混合した複合合成樹脂FRPP、あるい
はポリプロピレン樹脂にガラス繊維10%及びタルク1
5%を混合した複合合成樹脂PPG’に対して、ここで
の複合合成樹脂PPFはその収縮バランスが優れている
ことが明らかである。更に、図5に示すように従来の複
合合成樹脂FRPP、あるいはPPG’と比較して、複
合合成樹脂PPFはその塗装鮮映性(外観)が優れてい
るのが明らかである。これは、マイカが偏平状の微粒子
を成したため収縮時の異方性がほとんど消去されている
ため、及び、後述の平面平滑性が優れるためと見做され
る。
【0014】更に、本発明で使用する複合合成樹脂PP
Fは、図6、図7に示すように、その物性、即ち、流動
性(g/10分)や曲げ弾性率(kgf/mm2)が、
従来のポリフェニレンオキサイド/ポリスチレン・アロ
イ(PPO/PS)やガラス繊維補強ポリプロピレン
(FRPP)と同等以上の値を示した。これは、偏平微
粒子状マイカがガラス繊維と同等以上の耐熱性及び剛性
強化作用を成しているものと見做されるためである。
【0015】つぎに、ここでの複合合成樹脂PPFの表
面平滑性データを説明する。ここでは複合合成樹脂PP
Fで成形されたホイールキャップ10の表面を平面粗さ
計で測定し、その平均粗さ(μm)を次に示す他の素材
b,cによるものと比較した。 a 複合合成樹脂PPF(本発明品) : 4(μm) b ガラス繊維(30%)補強ポリプロピレン(FRPP) :11(μm) c ガラス繊維(10%)とタルク(15%)入り のポリプロピレン(PPG’) : 6(μm) ここで、本発明で使用する複合合成樹脂PPFでは、図
2、図3に示すように、ゲート16より射出されたマイ
カの偏平状の微粒子18がガラス繊維(最大長さ1〜2
mm)と比較して最大長さが150μmと細かく、この
点で平面平滑性が優れると推測される。
【0016】このような、複合合成樹脂PPFのホイー
ルキャップ10はその後、塗装され、製品として供され
る。このようなホイールキャップ10はポリフェニレン
オキサイド/ポリスチレン・アロイ(PPO/PS)と
同等以上の耐熱性を示すと共に、塗膜の平面平滑性が優
れ、その外観も良好となる。
【0017】
【発明の効果】上述のように、本発明は、ホイールキャ
ップの成形に使用する複合合成樹脂が偏平状のマイカの
微粒子をその内部に分散収容するので耐熱強度等を上げ
ることが出来、しかも、このマイカの微粒子は異方性を
示さず、このためホイールキャップの耐熱性が優れると
同時に寸法安定性、表面平滑性が向上し、ホイールキャ
ップの表面に施される塗装の外観が優れるという利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのホイールキャップの
ホイール装着時の断面図である。
【図2】図1のホイールキャップが射出成形される時の
部分拡大断面図である。
【図3】図1のホイールキャップが射出成形される時の
マイカの整列状態を説明する模式的説明図である。
【図4】図1のホイールキャップに用いられた複合合成
樹脂の寸法安定性を説明する説明図である。
【図5】図1のホイールキャップに用いられた複合合成
樹脂の塗装鮮映性を説明する説明図である。
【図6】図1のホイールキャップに用いられた複合合成
樹脂の波動性を説明する特性図である。
【図7】図1のホイールキャップに用いられた複合合成
樹脂の曲げ弾性率を説明する特性図である。
【図8】図5中の寸法安定性を説明する説明図である。
【図9】従来のホイールキャップ内のガラス繊維の配列
説明図である。
【符号の説明】
10 ホイールキャップ 18 マイカの微粒子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 全也 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 魚谷 健 東京都港区芝五丁目33番8号・三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 市川 了一 三重県四日市市東邦町一番地・三菱油化株 式会社四日市総合研究所内 (72)発明者 落合 恵介 愛知県中島郡祖父江町大字祖父江字高熊 221番地の2・サカエ理研工業株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】A)結晶性ポリプロピレン20〜80重量
    %と、B)エチレン・プロピレン系合成ゴム5〜30重
    量%と、C)偏平状のマイカの粒子15〜50重量%と
    の樹脂組成物を射出成形して得られたホイールキャッ
    プ。
JP15699791A 1991-06-27 1991-06-27 ホイールキヤツプ Pending JPH054502A (ja)

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19980210