JPH0544499A - 排気制御弁の開閉構造 - Google Patents

排気制御弁の開閉構造

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JPH0544499A
JPH0544499A JP19809491A JP19809491A JPH0544499A JP H0544499 A JPH0544499 A JP H0544499A JP 19809491 A JP19809491 A JP 19809491A JP 19809491 A JP19809491 A JP 19809491A JP H0544499 A JPH0544499 A JP H0544499A
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JP
Japan
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control valve
exhaust
exhaust control
support shaft
exhaust pipe
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JP19809491A
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English (en)
Inventor
Taiji Yoshihara
泰司 葭原
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】排気ガスによる熱変形やすす等のかみ込みに基
づく排気制御弁の動作不良を防止しつつ、ガス通路閉塞
時に排気制御弁と排気管との間に隙間が生じるのを阻止
して気流音の発生を確実に防止する。 【構成】排気管1内の支軸3の上流側近傍に排気制御弁
14が設けられ、同支軸3を回動させることにより、排
気制御弁14にて排気管1内のガス通路2を開放及び閉
塞させるようになっている。排気制御弁14と支軸3と
の間には伝達機構としてカム機構Aが設けられている。
カム機構Aはガス通路2の開放時において、排気制御弁
14が支軸3に近接した状態で回動するように支軸3の
回動を排気制御弁14に伝達する。また、カム機構Aは
ガス通路2の閉塞時において、前記排気制御弁14が支
軸3から排気管1上流側へ移動して排気管1内壁の段差
部27aを押圧するように、支軸3の回動を排気制御弁
14に伝達する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関等からの排気
ガスが通過可能な排気管に設けられる排気制御弁の開閉
構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の排気系において背圧、
排気音等を制御する手段として、排気管の途中にバタフ
ライ式の排気制御弁を設け、アクチュエータによりこの
排気制御弁を回動させて、排気管内のガス通路を開放及
び閉塞するようにした技術がある。
【0003】前記排気制御弁を開閉させる構造として
は、例えば実開昭60−39743号公報に開示された
ものがある。図13〜図15に示すように、この開閉構
造では、排気制御弁51外周部の対向する位置に一対の
支軸52が設けられ、両支軸52が排気管53の軸受5
4に回動可能に支持されている。一方(図13の下方)
の軸受54から突出する支軸52は、エアシリンダ55
から出没するロッド56に連結されている。そして、ロ
ッド56が作動すると支軸52及び排気制御弁51が一
体となって回動し、同排気制御弁51によって排気管5
3内のガス通路57が開放及び閉塞される。
【0004】前記技術では、両支軸52が排気制御弁5
1の片側の面に固定されており、同排気制御弁51によ
るガス通路57の閉塞時に両支軸52が排気制御弁51
よりも下流側(図14の下側)に位置するようになって
いる。このようにしたのは、支軸52を排気制御弁51
の外周面に設けた場合、排気管53の閉塞時に支軸52
及び軸受54が排気制御弁51よりも上流側に位置する
ので、高圧となった排気ガスGの圧力が軸受54に対し
軸方向から直接作用し、支軸52と軸受54との間等か
ら排気ガスGが外部へ漏れ出る欠点があるからである。
【0005】ところで、前述した技術において、ガス通
路57の閉塞時に排気制御弁51から下流側へ排気ガス
Gが漏れるのを防止するためには、同排気制御弁51の
外周面を全周にわたって排気管53の内壁に当接させ、
両者の間に隙間を生じさせないようにすることが望まし
い。
【0006】しかしながら、前記内燃機関等からの排気
ガスGは高温であり、しかもすす等を含んでいるので、
排気制御弁51及び排気管53が熱変形したり、これら
の排気制御弁51及び排気管53の間にすす等がかみ込
んだりすることが考えられる。そのため、前記のよう
に、ガス通路57の閉塞時に排気制御弁51の外周面と
排気管53の内壁との間に隙間が生じないように排気制
御弁51及び排気管53を形成すると、前記熱変形やす
す等のかみ込みによって排気制御弁51の回動が妨げら
れるおそれある。
【0007】このような現象は、ガス通路57の閉塞時
にのみ互いに当接する部分、つまり支軸52から大きく
離間した排気制御弁51の外周面及び排気管53の内壁
(図14及び図15において一点鎖線で示すE部)では
問題とならないが、回動操作時に互いに当接する部分、
つまり支軸52近傍の排気制御弁51の外周面及び排気
管53の内壁(図13及び図15において一点鎖線で示
すF部)で特に問題となる。そこで、このような問題を
回避するには、前記F部に所定の隙間を形成することが
必要である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術のように、支軸52近傍の排気制御弁51の外周面と
排気管53の内壁との間に所定の隙間を形成すると、当
然のことながら、この隙間から排気ガスGが抜け出るの
で、その排気ガスGの通過時に気流音が発生するという
問題が新たに生ずる。
【0009】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、排気ガスによる熱変形やすす等
のかみ込みに基づく排気制御弁の動作不良を防止しつ
つ、ガス通路閉塞時には排気制御弁と排気管との間に隙
間が生ずるのを阻止して、気流音の発生を確実に防止す
ることができる排気制御弁の開閉構造を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、排気ガスが通過可能な排気管内に排気制御
弁と支軸とを設け、その支軸を回動させることにより、
前記排気制御弁にて排気管内のガス通路を開放及び閉塞
させるようにした排気制御弁の開閉構造であって、前記
排気制御弁よりも上流側の排気管内壁に段差部を設ける
とともに、前記排気制御弁と支軸との間には、前記ガス
通路の開放時において、排気制御弁が支軸に近接した状
態で回動するように同支軸の回動を排気制御弁に伝達
し、かつガス通路閉塞時において、前記排気制御弁が支
軸から排気管上流側へ移動して前記段差部を押圧するよ
うに支軸の回動を排気制御弁に伝達するための伝達機構
を設けている。
【0011】
【作用】ガス通路を開放させるために支軸が回動操作さ
れると、その支軸の回動は伝達機構を介して排気制御弁
に伝達される。その結果、排気制御弁が支軸に近接した
状態で回動する。また、ガス通路を閉塞させるために支
軸が回動操作されると、その支軸の回動は伝達機構を介
して排気制御弁に伝達される。その結果、排気制御弁が
支軸から排気管上流側へ移動し、同排気制御弁よりも上
流の段差部を押圧し、ガス通路を密閉する。
【0012】そのため、排気ガスによる熱変形やすす等
のかみ込みを見込んで、支軸近傍の排気制御弁の外周面
と排気管の内壁との間に所定の隙間を形成しても、ガス
通路閉塞時には排気制御弁によって排気ガスの流れが止
められるので、この隙間にまで排気ガスが至らない。
【0013】
【実施例】
(第1実施例)以下、本発明を具体化した第1実施例を
図1〜図5に従って説明する。
【0014】図2は排気制御弁の開閉構造を示す部分縦
断面図、図1は図2のC−C線方向の断面図である。円
管状をなす排気管1の内部は、自動車のエンジンからの
排気ガスGが通過可能なガス通路2となっている。排気
管1の途中には支軸3が回動可能に設けられている。こ
の支軸3は、図1及び図3に示すように、互いに離間配
置された一対の円形板4と、各円形板4の中心から外側
方(図1の上下方向)へ突出する軸部5と、両円形板4
の中心から偏心した位置において両円形板4を連結する
連結部6とを備えている。前記支軸3に対応して、排気
管1の対向する部位には孔7が透設され、両孔7の周囲
に軸受8が固着されている。そして、両孔7に前記支軸
3が挿通され、同支軸3両端の軸部5がブッシュ9を介
して軸受8に回動可能に支持されている。
【0015】前記支軸3の軸部5はブッシュ9から突出
し、その先端にプーリ11が固着されている。プーリ1
1の外周部と電動モータ等のアクチュエータ12とはケ
ーブル13によって連結されている。また、支軸3には
戻しばね(図示しない)により前記ケーブル13とは反
対方向への引張り力が作用している。そして、アクチュ
エータ12が駆動され、戻しばねの引張り力に抗してケ
ーブル13が引張られると、プーリ11及び支軸3が一
体回動する。
【0016】前記排気管1内において支軸3の上流側
(図1の左側)近傍には、略円板状をなす排気制御弁1
4が配設されている。この排気制御弁14と前記支軸3
との間には伝達機構としてのカム機構Aが設けられ、同
支軸3の回動を排気制御弁14に伝達して、同排気制御
弁14によってガス通路2を開放及び閉塞させる。
【0017】次に、このカム機構Aについて説明する。
排気制御弁14の中央部には連通孔15が透設され、そ
の連通孔15の周囲にカム収容部16が形成されてい
る。このカム収容部16は、両側面を開放した半円筒状
をなす第1の構成体17と、両側面を閉塞した略半円筒
状をなす第2の構成体18とを、前記連通孔15を挟ん
で排気制御弁14の両側に固定することにより形成され
ている。カム収容部16の内周面には側面三日月状をな
すカムフォロワ19が固着されるとともに、そのカムフ
ォロワ19に近接して回動規制片21が固着されている
(図2参照)。
【0018】一方、前記カム収容部16等に対応して、
前記支軸3の連結部6の中央にはカム22が形成されて
いる。このカム22はカム本体23と、そのカム本体2
3の両側部に形成された一対の規制片24とから構成さ
れ、両規制片24が前記連結部6に固定されている。そ
して、前記カム収容部16内に前記カム本体23が収容
され、同カム本体23がカムフォロワ19及びカム収容
部16内周面に接触している。この状態では両規制片2
4が第1の構成体17の外側方に位置し、排気制御弁1
4が支軸3の軸方向へずれるのを規制している。さら
に、前記カム本体23には両規制片24間において開口
するばね収容孔25が穿設され、このばね収容孔25と
前記カム収容部16内周面との間にコイルばね26が圧
縮状態で介在されている。
【0019】図1及び図2で示すように、前記排気管1
内において排気制御弁14の上流側近傍には、同排気管
1よりも若干小径の補助管27が嵌合固定されている。
この補助管27の下流側部分は斜めに切除されている。
この切除部分は、ガス通路2の閉塞時において、排気制
御弁14の外周部に当接して同排気制御弁14の開弁方
向(図2の反時計回り方向)への回動を規制する段差部
27aとなっている。また、排気制御弁14の外周部に
は、ガス通路2の閉塞時において、排気制御弁14の閉
弁方向(図2の時計回り方向)の回動を規制するストッ
パ28が固着されている。
【0020】次に、前記のように構成された本実施例の
作用及び効果について説明する。図5はガス通路2全開
時の排気制御弁14の状態を示している。この状態では
排気制御弁14が排気ガスGの通過方向と同一方向にな
っている。また、このときにはカム22の一部がカムフ
ォロワ19と回動規制片21との間に位置し、コイルば
ね26が同カムフォロワ19を押圧している。そのた
め、前記状態から支軸3が図5の時計回り方向へ回動さ
れると、排気制御弁14は支軸3と一体となって同方向
へ回動する。
【0021】排気制御弁14が所定角度回動されると、
図4に示すようにストッパ28が排気管1の内周面に当
接し、排気制御弁14のそれ以上の回動が阻止される。
このように図5の状態から図4の状態へ移行するまで
は、排気制御弁14が支軸3に近接した状態で一体回動
する。また、図4の状態では排気制御弁14が補助管2
7の段差部27aから下流側へ離間している。そして、
排気制御弁14と排気管1の内周面との間にはわずかな
隙間が生じ、ガス通路2は全閉状態とはなっていない。
【0022】図4の状態からさらに支軸3が時計回り方
向へ回動されると、カム22がカムフォロワ19に沿っ
て回動するので、同カムフォロワ19が上流側へ押圧さ
れる。これにより、排気制御弁14は図4の傾斜状態を
保持したまま上流側へ前進する。この前進は図2で示す
ように、排気制御弁14が段差部27aに当接したとこ
ろで停止される。このときには排気制御弁14が段差部
27aを押圧するので、両者間の隙間はなくなる。その
ため、ガス通路2の閉塞時には排気制御弁14の上流側
の排気ガスGの通過が排気制御弁14によって遮断され
る。
【0023】従って、排気ガスGによる熱変形やすす等
のかみ込みを見込んで、支軸3近傍の排気制御弁14の
外周面と排気管1の内壁との間に所定の隙間を形成して
も、従来技術とは異なり、本実施例ではガス通路2閉塞
時に排気制御弁14によって排気ガスGの流れが止めら
れるので、この隙間にまで排気ガスGが至らない。その
結果、排気ガスGが前記隙間を抜け出ることによる気流
音の発生を未然に防止できる。
【0024】さらに、このときには排気制御弁14が前
進した分だけ、同排気制御弁14が支軸3の軸部5から
上流側へ離間する。そのため、ガス通路2の閉塞時には
支軸3の軸部5、ブッシュ9、軸受8等が必ず排気制御
弁14の下流側に位置することになるので、これらの軸
受8等に対し、軸方向から高圧の排気ガスGが直接作用
することがない。従って、本実施例では高圧の排気ガス
Gによる軸部5、軸受8、ブッシュ9等の変形やガス漏
れの発生を未然に防止することができる。
【0025】なお、図2の全閉状態から図5の全開状態
への移行は前記と逆の動作にて行われる。すなわち、図
2の状態からカム22が反時計回り方向へ回動される
と、コイルばね26に付勢力によって排気制御弁14
が、図4で示すように傾斜状態を保ったまま下流側へ後
退する。カム本体23が回動規制片21に当接すると排
気制御弁14の後退が停止され、カム本体23と排気制
御弁14とが一体回動し、図5の全開状態となる。 (第2実施例)次に、本発明の第2実施例を図6〜図1
2に従って説明する。本実施例では、伝達機構としてカ
ム機構Aに代えてリンク機構Bを用いている点が前記第
1実施例と大きく異なっている。
【0026】図6及び図8に示すように、排気管1に透
設された孔7には両端を開放した略円管状の従動軸31
が挿通され、同従動軸31はブッシュ9を介して軸受8
に回動可能に支持されている。軸受8よりも外側に位置
する従動軸31の端部からは、取付片31aが外側方へ
突出している。取付片31aには従動軸31の半径方向
外方へ延びるアーム32が固定されており、同アーム3
2は従動軸31と一体的に回動する。図8における従動
軸31の時計回り方向への回動は、排気管1の外周に固
定されたストッパ39にアーム32が当接したところで
停止される。また、図6及び図7に示すように、排気管
1内の従動軸31の外周面には突起33が一体形成さ
れ、その突起33には接線方向へ延びるガイド孔33a
が透設されている。
【0027】前記従動軸31にはその内径よりも小径の
支軸34が挿通されている。支軸34の一端(図6の下
端)はブッシュ9を介して軸受8に回動可能に支持さ
れ、他端はブッシュ(図示しない)を介して前記従動軸
31に相対回動可能に支持されている。また、支軸34
のほぼ中央部には、半径方向外方へ延びる一対の作動レ
バー35が固定されている。
【0028】図6及び図8で示すように、前記従動軸3
1から突出する支軸34の他端部外周にはプーリ36が
固定されている。このプーリ36の一部には切欠き部3
7が形成され、その切欠き部37に前記従動軸31のア
ーム32が臨んでいる。切欠き部37によって形成され
るプーリ36の端面36aと前記アーム32とはコイル
ばね38によって連結されている。
【0029】図6及び図7で示すように、前記支軸34
の上流側近傍には排気制御弁40が配設され、そのほぼ
中央部には両端を閉塞した半円筒状のリンク収容部41
が形成されている。リンク収容部41の内周面には前記
作動レバー35と対応するように一対の被動レバー42
が形成されている。両被動レバー42及び両作動レバー
35は一対の連動リンク43によって連結されており、
支軸34の回動が両連動リンク43を介して排気制御弁
40に伝達されるようになっている。
【0030】さらに、排気制御弁40のほぼ中央部に
は、ガス通路2の閉塞状態において下流側へ向けて延び
る板状のガイド部44が形成されている。このガイド部
44は、前記従動軸31における突起33のガイド孔3
3a内にスライド可能に嵌入されている。そして、前記
した両作動レバー35、連動リンク43、被動レバー4
2、ガイド部44、ガイド孔33aを有する突起33等
によってリンク機構Bが構成されている。なお、排気制
御弁40には前記リンク機構Bを覆うためのカバー45
が固定されており、ガス通路2の開放時に同リンク機構
Bによって排気ガスGの流れが乱されないようにしてい
る。前記以外の構成は前記第1実施例と同様である。
【0031】次に、本実施例の作用及び効果について説
明する。図11はガス通路2全開時の排気管1内部の状
態を示し、図12は同じくガス通路2全開時の排気管1
外部の状態を示している。このとき、排気管1の内部に
おいては排気制御弁40が排気ガスGの通過方向と同一
方向になっている。また、排気管1の外部においては従
動軸31のアーム32がストッパ39から離間してい
る。
【0032】前記状態から、ケーブル13によってプー
リ36が図11及び図12の時計回り方向へ回動される
と、その回動は直接支軸34に伝達されるとともに、コ
イルばね38及びアーム32を介して従動軸31に伝達
される。これにより従動軸31は支軸34と一体となっ
て同方向へ回動する。一方、排気制御弁40は連動リン
ク43を介して支軸34に連結され、ガイド部44の突
起33のガイド孔33aへの嵌入によって従動軸31に
連結されているので、この排気制御弁40も前記両軸3
1,34と一体回動する。
【0033】排気制御弁40が所定角度回動されると、
図10に示すようにアーム32がストッパ39に当接
し、従動軸31のそれ以上の回動が阻止される。このよ
うに図12の状態から図10の状態へ移行するまでは、
支軸34が排気制御弁40に近接した状態で一体回動す
る。また、図9の状態では排気制御弁40が補助管27
の段差部27aから下流側へ離間している。そして、排
気制御弁40と排気管1の内周面との間にはわずかな隙
間が生じ、ガス通路2は全閉状態とはなっていない。
【0034】図9の状態からさらにプーリ36に対し時
計回り方向への回動力が作用すると、アーム32がスト
ッパ39に当接してそれ以上回動しないので、図7及び
図8に示すように、プーリ36とアーム32との間のコ
イルばね38が圧縮されることによって前記プーリ36
の回動が許容される。プーリ36の回動にともなって支
軸34が時計回り方向へ回動すると、その回動は作動レ
バー35、連動リンク43及び被動レバー42を介して
排気制御弁40に伝達される。このとき、排気制御弁4
0のガイド部44が、従動軸31のガイド孔33aにス
ライド可能に嵌入されており、同排気制御弁40の移動
方向が規制されているので、同排気制御弁40は傾斜し
た状態を保持したまま上流側へ前進する。この移動は排
気制御弁40が補助管27の段差部27aに当接したと
ころで停止される。
【0035】このときには排気制御弁40が段差部27
aを押圧するので、両者間の隙間はなくなり、ここから
排気ガスGが抜け出ることが阻止される。従って、排気
ガスGによる熱変形やすす等のかみ込みを見込んで、支
軸34近傍の排気制御弁40の外周面と排気管1の内壁
との間に所定の隙間を形成しても、排気制御弁40によ
って排気ガスGの流れが止められるので、この隙間にま
で排気ガスGが至らない。その結果、排気ガスGが前記
隙間を抜け出ることによる気流音の発生を未然に防止で
きる。
【0036】さらに、排気制御弁40が前進した分だ
け、同排気制御弁40が支軸34から上流側へ離間す
る。そのため、ガス通路2の閉塞時には支軸34、従動
軸31、ブッシュ9、軸受8等が必ず排気制御弁40の
下流側に位置することになるので、これらの軸受8等に
対し、高圧の排気ガスGが軸方向へ直接作用することが
ない。従って、本実施例においても前記第1実施例と同
様に、高圧の排気ガスGによる支軸34、従動軸31、
軸受8、ブッシュ9等の変形やガス漏れの発生を確実に
防止することができる。
【0037】なお、図7及び図8の全閉状態から図11
及び図12の全開状態への移行は前記と逆の動作にて行
われる。すなわち、図7及び図8の状態からプーリ36
が反時計回り方向へ回動されると、リンク機構Bによっ
て排気制御弁40が傾斜状態を保ったまま下流側へ後退
する。プーリ36の回動により図9及び図10に示すよ
うにコイルばね38が自然長になると、排気制御弁40
の後退が停止される。さらにプーリ36が回動される
と、支軸34、従動軸31及び排気制御弁40が一体回
動し、図11の全開状態となる。
【0038】本発明は前記実施例の構成に限定されるも
のではなく、例えば以下のように発明の趣旨から逸脱し
ない範囲で任意に変更してもよい。 (1)プーリ11,36及びアクチュエータ12を接続
するケーブル13に代えてリンク機構を用いてもよい。 (2)前記第2実施例においてはストッパ39を排気管
1の外周に固定したが、このストッパ39を排気管1近
傍の他部材に設けてもよい。 (3)第1実施例における排気制御弁14上のストッパ
28を省略してもよい。 (4)前記両実施例では排気管1内に補助管27を嵌合
して同補助管27の下流側の端面を段差部27aとした
が、この補助管27を用いないで排気管1の内周面に直
接段差部27aを形成してもよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、排
気制御弁よりも上流側の排気管内壁に段差部を設けると
ともに、排気制御弁と支軸との間に伝達機構を設け、ガ
ス通路開放時には、排気制御弁が支軸に近接した状態で
回動するように支軸の回動を排気制御弁に伝達し、ガス
通路閉塞時には、前記排気制御弁が支軸から排気管上流
側へ移動して前記段差部を押圧するように支軸の回動を
排気制御弁に伝達するようにしたので、排気ガスによる
熱変形やすす等のかみ込みに基づく排気制御弁の動作不
良を防止しつつ、ガス通路閉塞時には排気制御弁と排気
管との間に隙間が生ずるのを阻止して、気流音の発生を
確実に防止することができるという優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した第1実施例を示し、図2の
C−C線方向の断面図である。
【図2】第1実施例において、ガス通路が排気制御弁に
よって閉塞されたときの排気管内部の状態を示す部分縦
断面図である。
【図3】第1実施例における支軸及び排気制御弁のカム
収容部を示す分解斜視図である。
【図4】図2の状態から排気制御弁が下流側へ後退した
ときの排気管内部の状態を示す部分縦断面図である。
【図5】図4の状態から排気制御弁が回動してガス通路
が開放されたときの排気管内部の状態を示す部分縦断面
図である。
【図6】本発明の第2実施例を示し、図7のD−D線方
向の断面図である。
【図7】第2実施例において、ガス通路が排気制御弁に
よって閉塞されたときの排気管内部の状態を示す部分縦
断面図である。
【図8】第2実施例において、ガス通路が排気制御弁に
よって閉塞されたときの排気管外部の状態を示す側面図
である。
【図9】図7の状態から排気制御弁が下流側へ後退した
ときの排気管内部の状態を示す部分縦断面図である。
【図10】第2実施例において、排気制御弁が下流側へ
後退したときの排気管外部の状態を示す側面図である。
【図11】図9の状態から排気制御弁が回動してガス通
路が開放されたときの排気管内部の状態を示す部分縦断
面図である。
【図12】第2実施例において、ガス通路が開放された
ときの排気管外部の状態を示す側面図である。
【図13】従来技術を示し、排気制御弁によって排気管
のガス通路が開放された状態の一部破断正面図である。
【図14】従来技術を示し、排気制御弁によって排気管
のガス通路が閉塞された状態の部分断面図である。
【図15】従来技術を示し、排気制御弁によって排気管
のガス通路が閉塞された状態の一部破断正面図である。
【符号の説明】
1…排気管、2…がス通路、3,34…支軸、14,4
0…排気制御弁、A…伝達機構としてのカム機構、B…
伝達機構としてのリンク機構、G…排気ガス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気ガスが通過可能な排気管内に排気制
    御弁と支軸とを設け、その支軸を回動させることによ
    り、前記排気制御弁にて排気管内のガス通路を開放及び
    閉塞させるようにした排気制御弁の開閉構造であって、 前記排気制御弁よりも上流側の排気管内壁に段差部を設
    けるとともに、前記排気制御弁と支軸との間には、前記
    ガス通路の開放時において、排気制御弁が支軸に近接し
    た状態で回動するように同支軸の回動を排気制御弁に伝
    達し、かつガス通路閉塞時において、前記排気制御弁が
    支軸から排気管上流側へ移動して前記段差部を押圧する
    ように支軸の回動を排気制御弁に伝達するための伝達機
    構を設けたことを特徴とする排気制御弁の開閉構造。
JP19809491A 1991-08-07 1991-08-07 排気制御弁の開閉構造 Pending JPH0544499A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6470867B2 (en) 2000-08-25 2002-10-29 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Multi cylinder internal combustion engine comprising a cylinder head internally defining exhaust passages

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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