JPH0544186U - カプセル玩具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動販売機などで販売されるカプセル玩具に
関し、とくにカプセル体は販売時の玩具体の収納容器と
して用いる他、カプセル体を玩具体の芯部材として利用
できるようにした構造を提供することを目的とするもの
である。 【構成】 カプセル体１は二つ割りに形成され、その内
側には折畳まれた玩具体２が収納され、同玩具体２は可
撓性素材で袋状に形成され、その内側には上記カプセル
体１を収納可能に形成されている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、自動販売機等において玩具をカプセル体に収納した形で販売される カプセル玩具に関し、とくにカプセル体は単なる容器としてだけではなく、他に 利用できる様にした玩具の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、カプセル玩具は、一定の大きさの略卵形の透明なカプセル体に玩具体を 収納して自動販売機等で販売されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記従来のカプセル玩具は、玩具体の大きさや形がカプセルの収納可能な大き さによって制約をうけているので、カプセル体よりも大きな玩具体を作ることが できないという欠点があった。また、販売時に使用されるカプセル体は、購入し たあとの玩具体の収納容器として利用価値はあるが、殆ど不要物として廃棄され ており、資源の無駄となるばかりでなく、ごみの問題としても厄介なものであっ た。

【０００４】 本考案は上記問題点に鑑み案出したものであって、カプセル体は販売時の玩具 体の収納容器として用いる他、取出した玩具体の中に入れることによって、カプ セル体を芯部材として利用できるようにしたカプセル玩具を提供することを目的 とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案のカプセル玩具は下記の要件を具えてなるものである。すなわち、（イ ）二つ割りに形成されたカプセル体と、カプセル体内に収納された玩具体とから なること。（ロ）玩具体は可撓性素材で袋状に形成されており、前記カプセル体 が芯材として収納可能であること。

【０００６】

【作用】

上記の構成において、カプセル体は二つ割りに形成されているので、特定容器 の送出し機能を具えた自動販売機の商品収納容器として構成することができる。 このカプセル体の内側には玩具体を収納するにあたり、可撓性素材による柔軟性 を利用して小さく折畳むことによって、カプセル体よりも十分大きな玩具体を収 納することができる。また、この玩具体は袋状に形成されているので、この内側 にカプセル体を収納することによって、これを芯部材として利用することができ 、可撓性素材による柔軟な玩具体の形態をしっかりと保持することができる。

【０００７】

【実施例】

以下本考案を図に示す一実施例に基づいて説明すると、図１において、１はカ プセル体であって、同カプセル体１は透明合成樹脂の成形により二つ割りの略た まご状に形成され、その二つ割りの対向縁には印籠形の係合縁１１、１２が形成 され、互いに容器本体と蓋体として着脱自在に形成されている。このカプセル体 １の内側には折畳まれた玩具体２が収納されている。この玩具体２は布帛あるい は軟質合成樹脂シート又は塩化ビニールなどの可撓性素材によって、上記カプセ ル体１を覆うのに十分な大きさの人形玩具の外表体として袋状に形成され、その 下部には開縮自在な開口３が形成されている。

【０００８】 上記の実施例によると、カプセル体１を所定の寸法の二つ割りの略たまご状に 形成し、両者を係合縁１１、１２で着脱自在に形成することにより、これを容器 として図１の様に内部に玩具体２等の商品を入れて、所定の自動販売機に提供す ることができる。カプセル体１の内側には可撓性を有する玩具体２を小さく折畳 むことによって、カプセル体１よりも十分大きな玩具体２を収納できる。この玩 具体２は図２の様に、上記カプセル体１を覆うに十分な大きさの袋状の人形玩具 の外表体として形成するとともに下部には開縮自在な開口３が形成されているの で、図３の様に、カプセル体１から玩具体２を取出したあと、同カプセル体１を 組立てた形で、上記底部の開口３を広げて押込むだけで、玩具体２の内側にカプ セル体１を簡単に収納することができる。これによって、このカプセル体１を柔 軟性を有する玩具体２の芯部材として利用することができ、図４の様に玩具体２ の形態を保持することができる。この形で、玩具体２はカプセル体１よりも大き く、外観が略タマゴ形で可愛らしく、表面が柔らかで手触りの良い人形玩具とし て提供することができる。

【０００９】

【考案の効果】

上記の様に本考案のカプセル玩具によると、カプセル体が二つ割りに形成され ているので、特定の自動販売機の商品収納容器として提供することができる。こ のカプセル体の内側に収納される玩具体は布帛等の可撓性を有する素材で形成し 、収納時に小さく折畳むことができるので、カプセル体よりも十分大きな玩具体 として構成することができる。またこの玩具体を袋状に形成することにより、取 出された玩具体の内側に用済みのカプセル体を収納することによって、これを玩 具体の芯部材として利用することができ、柔軟性を有する玩具体の形態を保持す ることができる。完成された玩具体はカプセル体よりも大きく、従来の自動販売 機では得られない大きさの玩具体を形成でき、外観が略タマゴ形で可愛らしく、 表面が柔らかで手触りの良い人形玩具等として提供することができる。しかも、 従来自動販売機の商品収納容器として用済み後に廃棄されていたカプセル体を有 効に利用することができ、資源の無駄をなくし、ごみの発生を少なくできる。な お、この玩具体は外観のタマゴ形を利用して起き上がりこぼしとして形成できる 他、カプセル体の適所にコインの通過するスリットを形成することにより、その まま貯金箱として構成することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示すカプセル玩具の斜視図
である。

【図２】同じく、カプセル体から玩具体を取出した状態
の斜視図である。

【図３】同じく、玩具体にカプセル体を収納する際の斜
視図である。

【図４】同じく、玩具体の完成状態の斜視図である。

【符号の説明】

１ カプセル体 ２ 玩具体 ３ 開口

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 下記の要件を具えたことを特徴とするカ
   プセル玩具。 （イ）二つ割りに形成されたカプセル体と、カプセル体
   内に収納された玩具体とからなること。 （ロ）玩具体は可撓性素材で袋状に形成されており、前
   記カプセル体が芯材として収納可能であること。