JPH0544164Y2 - - Google Patents

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JPH0544164Y2
JPH0544164Y2 JP7015987U JP7015987U JPH0544164Y2 JP H0544164 Y2 JPH0544164 Y2 JP H0544164Y2 JP 7015987 U JP7015987 U JP 7015987U JP 7015987 U JP7015987 U JP 7015987U JP H0544164 Y2 JPH0544164 Y2 JP H0544164Y2
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JP
Japan
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arm body
bead
arm
reinforcing bead
trailing arm
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JP7015987U
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の目的] (産業上の利用分野) 本考案は、自動車の主に後輪側に使われるサス
ペンシヨン用トレーリングアームに関する。
(従来の技術) 3リンクサスペンシヨンに使われるトレーリン
グアームは、走行中におけるタイヤからの入力が
主として後向きに加わるため、アーム本体に厚手
の板金を用いることによつて引張り方向の力に耐
えるようにしている。しかしながらアーム本体が
単なる平板のままでは横剛性や強度が低いため、
アーム本体の中央部に補強ビードを設ける例が多
い。
例えば第4図および第5図に示された従来のト
レーリングアームのアーム本体11のように、ビ
ード12をアーム本体11の厚み方向片側に打出
すことによつて曲げ剛性を高めるようにしたもの
が提案されている。
(考案が解決しようとする問題点) このようなトレーリングアームはアーム本体1
1への入力が後向きの引張りであり、圧縮荷重が
加わるような使われ方はしないため、従来は上記
ビード12を設けた程度の補強で充分と考えられ
ていた。しかしながら上記アーム本体11を備え
た従来のトレーリングアームにおいて、後突試験
などを行なつて後方から強い荷重を与えた場合、
一定の力を越えるとアーム本体11が曲がること
があつた。座屈の要因はいくつか考えられるが、
そのうち最も重要なフアクタとして次のようなこ
とが挙げられる。すなわち上記のようにビード1
2がアーム本体11の厚み方向片側に打出されて
いる場合、長手方向各部の図心を結んだ線分は、
第6図に実線で示されるように中心線(1点鎖線
で示す)に対して片側に偏寄したものとなり、こ
れに矢印P方向から強い圧縮荷重が加わつた場
合、図心がずれている分だけ座屈を生じやすい原
因になる。しかして、サスペンシヨンの重要な構
成要素であるトレーリングアームの変形は極力避
けなければならない。
従つて本考案の目的とするところは、万一後側
から圧縮方向の異常な荷重が付加されても座屈に
よる変形を生じにくいようなトレーリングアーム
を得ることにある。
[考案の構成] (問題点を解決するための手段) 上記目的を果たすために本考案のトレーリング
アームは、板金製のアーム本体に、このアーム本
体の長手方向に沿つて板厚方向に打出された補強
ビードを設けるとともに、上記アーム本体には上
記補強ビードが設けられている長さ範囲にわたつ
てこのビードとは反対側に打出された変形部を設
けるようにした。
(作用) 上記アーム本体の前端は車体側の部材に揺動自
在に支持され、後端は車軸側の部材に連結され
る。そして走行時におけるアーム本体への入力は
主として後向き、つまりアーム本体を引張る方向
に加わる。このアーム本体には補強ビードの打出
し方向とは反対側に変形部が打出されているた
め、長手方向各部の断面を結んだ図心はアーム本
体の両端間にわたつておおむね直線状となる。こ
のため、従来品に比較して座屈荷重が大幅に高ま
ることになり、万一、通常時とは逆向きの荷重が
加わつた場合にも、座屈による変形を生じにくい
ものにすることができた。
(実施例) 以下に本考案の一実施例につき第1図ないし第
3図を参照して説明する。後輪用3リンクサスペ
ンシヨンに使われるアーム本体1は細長い形状を
なし、一例として板厚が3〜5mm程度の厚手の鋼
板をプレスによつて打抜いて作られている。アー
ム本体1の幅は一例として80mm前後である。
このアーム本体1の前端には円筒状の部材2が
取付けられており、この部材2を介して車体側の
ブラケツトに揺動自在に支持される。また、アー
ム本体1の後端には車軸側の部材の一例としての
アクスルビーム3が固定されている。アクスルビ
ーム3の両端には、それぞれタイヤのハブ4を支
持するための部分5(一方側のみ図示)が設けら
れている。
そしてアーム本体1の板幅方向中央部に補強ビ
ード7が設けられている。この補強ビード7は、
アーム本体1の長手方向に沿つて所定長さにわた
り、板厚の片側に打出されている。またアーム本
体1には、上記ビード7が設けられている長さ範
囲にわたつて、ビード7の打出し方向とは反対側
に打出された折曲げ部8が設けられている。
上記のように、ビード7と変形部8を互いに反
対方向に打出すことにより、長手方向両端間にわ
たる図心を結ぶ線分をほぼ直線状にすることがで
きる。このため従来品に比べるとアーム本体1の
後方からの圧縮力に対する座屈荷重が高まり、例
えば後進時にタイヤが縁石に突当たるなどの事故
的要因などによりアーム本体1に過大な軸方向圧
縮力が入力されても容易には変形しなくなる。し
かも上記アーム本体1の横剛性や強度なども充分
である。
[考案の効果] 上述したように本考案によれば、サスペンシヨ
ンに使われるトレーリングアームにおいてアーム
本体の耐圧縮荷重を高めることができるため、万
一トレーリングアームの後側から異常な荷重が加
わつても座屈しにくいものにすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すトレーリング
アームの平面図、第2図は第1図中の−線に
沿う断面図、第3図はトレーリングアームを用い
たサスペンシヨンの一部の斜視図、第4図は従来
のトレーリングアームの平面図、第5図は第4図
中の−線に沿う断面図、第6図は第4図に示
された従来のアーム本体の図心を示す略図であ
る。 1……アーム本体、7……補強ビード、8……
変形部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 板金製のトレーリングアーム本体に、このアー
    ム本体の長手方向に沿つて板厚方向に打出された
    補強ビードを設けるとともに、上記アーム本体に
    は上記補強ビードが設けられている長さ範囲にわ
    たつてこのビードとは反対側に打出された変形部
    を設けたことを特徴とする自動車のサスペンシヨ
    ン用トレーリングアーム。
JP7015987U 1987-05-13 1987-05-13 Expired - Lifetime JPH0544164Y2 (ja)

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JP7015987U JPH0544164Y2 (ja) 1987-05-13 1987-05-13

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JP7015987U JPH0544164Y2 (ja) 1987-05-13 1987-05-13

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JPS63179211U JPS63179211U (ja) 1988-11-21
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JP7015987U Expired - Lifetime JPH0544164Y2 (ja) 1987-05-13 1987-05-13

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JP4528020B2 (ja) * 2004-04-27 2010-08-18 新日本製鐵株式会社 車両のサスペンションリンクの製造方法

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JPS63179211U (ja) 1988-11-21

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