JPH0543736A - 改質粉体 - Google Patents
改質粉体Info
- Publication number
- JPH0543736A JPH0543736A JP23391391A JP23391391A JPH0543736A JP H0543736 A JPH0543736 A JP H0543736A JP 23391391 A JP23391391 A JP 23391391A JP 23391391 A JP23391391 A JP 23391391A JP H0543736 A JPH0543736 A JP H0543736A
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- JP
- Japan
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- powder
- powders
- modified powder
- methylhydrogenpolysiloxane
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- Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 二次凝集が少なく、皮膜強度及び撥水性に優
れた改質粉体を提供することを目的とする。 【構成】 粉体類と下記一般式 【化1】 (但し、m+n=7〜25,m:n=1:2〜1:4)
で示される化合物とを混合した後、140〜170℃に
て1〜4時間加熱処理して得られることを特徴とする改
質粉体。
れた改質粉体を提供することを目的とする。 【構成】 粉体類と下記一般式 【化1】 (但し、m+n=7〜25,m:n=1:2〜1:4)
で示される化合物とを混合した後、140〜170℃に
て1〜4時間加熱処理して得られることを特徴とする改
質粉体。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粉体類と特定の構造を
もつメチルハイドロジェンポリシロキサンとを混合した
後、加熱処理を行って得られる改質粉体に係り、二次凝
集が少なく、被膜強度及び撥水性に優れた改質粉体に関
する。
もつメチルハイドロジェンポリシロキサンとを混合した
後、加熱処理を行って得られる改質粉体に係り、二次凝
集が少なく、被膜強度及び撥水性に優れた改質粉体に関
する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
粉体類をメチルハイドロジェンポリシロキサンで被覆処
理する方法として、乾式処理法、湿式処理法、気相処理
法、メカノケミカル法等の処理方法の研究が行われてき
た。しかし、処理剤たるメチルハイドロジェンポリシロ
キサンの構造による被膜形成性、重合のし易さ、粉体類
の凝集の変化等の研究については殆ど行われていなかっ
た。
粉体類をメチルハイドロジェンポリシロキサンで被覆処
理する方法として、乾式処理法、湿式処理法、気相処理
法、メカノケミカル法等の処理方法の研究が行われてき
た。しかし、処理剤たるメチルハイドロジェンポリシロ
キサンの構造による被膜形成性、重合のし易さ、粉体類
の凝集の変化等の研究については殆ど行われていなかっ
た。
【0003】従来、メチルハイドロジェンポリシロキサ
ンとして多用されているものは、例えばKF−99(信
越化学工業(株)製)、SH1107(東レ・ダウコー
ニング・シリコーン(株)製)、TSF484(東芝シ
リコーン(株)製)等である。これらの構造を下記式に
示す。
ンとして多用されているものは、例えばKF−99(信
越化学工業(株)製)、SH1107(東レ・ダウコー
ニング・シリコーン(株)製)、TSF484(東芝シ
リコーン(株)製)等である。これらの構造を下記式に
示す。
【化2】 (但し、l=30〜40)
【0004】このような骨格をもったメチルハイドロジ
ェンポリシロキサンは、重合度が大きい分子の割合が多
いため加熱重合させた場合に立体障害が生じ易く、反応
が進みにくくなるといった問題があった。
ェンポリシロキサンは、重合度が大きい分子の割合が多
いため加熱重合させた場合に立体障害が生じ易く、反応
が進みにくくなるといった問題があった。
【0005】さらに、主骨格がメチルハイドロジェンシ
ロキサンから成っているため、重合と共に主鎖の自由度
が減少し、得られる皮膜がもろく、割れやすい性質をも
つ。そのため、粉体類をこれらのメチルハイドロジェン
ポリシロキサンで被覆し、重合させて得られる改質粉体
は、アトマイザー等の粉砕装置を使用すると、皮膜が破
壊される割合が高いため、撥水性能の低下、分散性の悪
化等の問題が生じることがあった。
ロキサンから成っているため、重合と共に主鎖の自由度
が減少し、得られる皮膜がもろく、割れやすい性質をも
つ。そのため、粉体類をこれらのメチルハイドロジェン
ポリシロキサンで被覆し、重合させて得られる改質粉体
は、アトマイザー等の粉砕装置を使用すると、皮膜が破
壊される割合が高いため、撥水性能の低下、分散性の悪
化等の問題が生じることがあった。
【0006】一方、下記の式に示すようなジメチルシロ
キサンユニットを導入したタイプのメチルハイドロジェ
ンポリシロキサンは、ジメチルユニットが反応性をもた
ないため、主鎖の自由度が上がり、得られる皮膜は前記
のメチルハイドロジェンポリシロキサンの皮膜と比べて
柔軟性をもち、割れにくくなる性質をもつようになる。
キサンユニットを導入したタイプのメチルハイドロジェ
ンポリシロキサンは、ジメチルユニットが反応性をもた
ないため、主鎖の自由度が上がり、得られる皮膜は前記
のメチルハイドロジェンポリシロキサンの皮膜と比べて
柔軟性をもち、割れにくくなる性質をもつようになる。
【化3】
【0007】しかしながら、メチルハイドロジェンシロ
キサンユニットの割合が低下する結果、重合が進みにく
くなり、ジメチルシロキサンユニットをもたないメチル
ハイドロジェンポリシロキサンと比較してより強い反応
条件が必要とされる。
キサンユニットの割合が低下する結果、重合が進みにく
くなり、ジメチルシロキサンユニットをもたないメチル
ハイドロジェンポリシロキサンと比較してより強い反応
条件が必要とされる。
【0008】本発明者は以上の問題点に鑑み、鋭意研究
した結果、特定の重合度及び特定の割合のジメチルシロ
キサンユニットをもったメチルハイドロジェンポリシロ
キサンを用いることで、反応条件の緩和、重合皮膜の性
能向上が行えることを見い出した。
した結果、特定の重合度及び特定の割合のジメチルシロ
キサンユニットをもったメチルハイドロジェンポリシロ
キサンを用いることで、反応条件の緩和、重合皮膜の性
能向上が行えることを見い出した。
【0009】さらに、凝集しやすい性質をもつ微粒子酸
化チタンに、本発明で特定したメチルハイドロジェンポ
リシロキサンを用いて被覆、加熱処理した場合、処理に
よる微粒子酸化チタンの二次凝集の度合いを少なくでき
ることを見い出した。
化チタンに、本発明で特定したメチルハイドロジェンポ
リシロキサンを用いて被覆、加熱処理した場合、処理に
よる微粒子酸化チタンの二次凝集の度合いを少なくでき
ることを見い出した。
【0010】即ち、本発明の目的とするところは、より
緩和な反応条件で、より二次凝集が少なく、皮膜強度、
撥水性に優れる改質粉体を提供することにある。
緩和な反応条件で、より二次凝集が少なく、皮膜強度、
撥水性に優れる改質粉体を提供することにある。
【0011】尚、従来市販のシリコーンの内、下記の式
に示すKF−9901(信越化学工業(株)製)には、
本発明で規定した構造をもつシリコーンが少量ながら含
有されているが、主成分が下記式に示された骨格をもつ
ため、反応性に乏しいことがわかっている。
に示すKF−9901(信越化学工業(株)製)には、
本発明で規定した構造をもつシリコーンが少量ながら含
有されているが、主成分が下記式に示された骨格をもつ
ため、反応性に乏しいことがわかっている。
【化4】 (但し、m+n=20〜30,m=10〜15)
【0012】そして、シリコーンは高分子であるため分
子量分布をもつが、本発明でいう特定の構造を持つメチ
ルハイドロジェンポリシロキサンとは、分子量分布の中
心をなす分子構造を規定したものである。
子量分布をもつが、本発明でいう特定の構造を持つメチ
ルハイドロジェンポリシロキサンとは、分子量分布の中
心をなす分子構造を規定したものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、粉体類と後記
特定の化合物とを混合した後、140〜170℃にて1
〜4時間加熱処理して得られることを特徴とする改質粉
体である。
特定の化合物とを混合した後、140〜170℃にて1
〜4時間加熱処理して得られることを特徴とする改質粉
体である。
【0014】以下、本発明の構成の詳細について説明す
る。本発明で用いられる粉体類としては、例えば、黄酸
化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブ
ラック、群青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸
化セリウム、酸化ジルコニウム等の白色顔料、タルク、
マイカ、セリサイト、カオリン、雲母、モンモリロナイ
ト等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミ
ニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、N−アシルアス
パラギン酸被覆マイカ等の有機物被覆顔料及び金属石鹸
処理顔料、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタ
ンパウダー、テフロンパウダー、セルロースパウダー、
シリコーンパウダー、金染色シルクパウダー、ポリエチ
レンパウダー等の高分子粉体、シリカ、アルミナ等の無
機粉体、青色404号等の色素、赤色2号Alレーキ等
のレーキ顔料、更には、微粒子酸化チタン、微粒子酸化
亜鉛、アルミナ被覆微粒子酸化チタン、シリカ被覆微粒
子酸化チタン等の微粒子粉体、ベントナイト等が挙げら
れる。
る。本発明で用いられる粉体類としては、例えば、黄酸
化鉄、赤色酸化鉄、黒酸化鉄、酸化クロム、カーボンブ
ラック、群青等の有色顔料、酸化亜鉛、酸化チタン、酸
化セリウム、酸化ジルコニウム等の白色顔料、タルク、
マイカ、セリサイト、カオリン、雲母、モンモリロナイ
ト等の体質顔料、雲母チタン等のパール顔料、硫酸バリ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、珪酸アルミ
ニウム、珪酸マグネシウム等の金属塩、N−アシルアス
パラギン酸被覆マイカ等の有機物被覆顔料及び金属石鹸
処理顔料、ナイロンパウダー、シルクパウダー、ウレタ
ンパウダー、テフロンパウダー、セルロースパウダー、
シリコーンパウダー、金染色シルクパウダー、ポリエチ
レンパウダー等の高分子粉体、シリカ、アルミナ等の無
機粉体、青色404号等の色素、赤色2号Alレーキ等
のレーキ顔料、更には、微粒子酸化チタン、微粒子酸化
亜鉛、アルミナ被覆微粒子酸化チタン、シリカ被覆微粒
子酸化チタン等の微粒子粉体、ベントナイト等が挙げら
れる。
【0015】本発明で用いるメチルハイドロジェンポリ
シロキサンには、下記一般式で示される構造をもつもの
の中から、単独または2種類以上を選択、混合して用い
ることができる。
シロキサンには、下記一般式で示される構造をもつもの
の中から、単独または2種類以上を選択、混合して用い
ることができる。
【化5】 (但し、m+n=7〜25,m:n=1:2〜1:4)
以後、この構造をもつメチルハイドロジェンポリシロキ
サンを処理剤と呼ぶことにする。
以後、この構造をもつメチルハイドロジェンポリシロキ
サンを処理剤と呼ぶことにする。
【0016】本発明において、粉体類に処理剤を被覆す
る割合は、粉体類100重量部に対して処理剤1〜15
重量部、好ましくは3〜10重量部である。
る割合は、粉体類100重量部に対して処理剤1〜15
重量部、好ましくは3〜10重量部である。
【0017】粉体類と処理剤との混合物を加熱する条件
は、140〜170℃にて1〜4時間であり、好ましく
は150〜160℃にて2〜3時間である。
は、140〜170℃にて1〜4時間であり、好ましく
は150〜160℃にて2〜3時間である。
【0018】本発明で用いる処理剤の被覆方法として
は、 1.溶剤を用いず、粉体類と処理剤を激しく撹拌、混合
する方法、 2.少量の溶剤に処理剤を溶解させたものを粉体類と共
に撹拌、混合する方法、 3.多量の溶剤に処理剤を溶解したものと粉体類とのス
ラリーを形成させた後、溶剤を留去する方法、 4.スプレー・ドライヤー、送風気流乾燥機を用いて粉
体類を被覆する方法、 等が挙げられるが、1の方法が、凝集が生じにくいため
最も好ましい。
は、 1.溶剤を用いず、粉体類と処理剤を激しく撹拌、混合
する方法、 2.少量の溶剤に処理剤を溶解させたものを粉体類と共
に撹拌、混合する方法、 3.多量の溶剤に処理剤を溶解したものと粉体類とのス
ラリーを形成させた後、溶剤を留去する方法、 4.スプレー・ドライヤー、送風気流乾燥機を用いて粉
体類を被覆する方法、 等が挙げられるが、1の方法が、凝集が生じにくいため
最も好ましい。
【0019】本発明の改質粉体は、化粧料、樹脂、塗料
として用いることができる。特に化粧料の例としては、
白粉、ファンデーション、プレストパウダー、水使用フ
ァンデーション、2ウェイファンデーション、口紅、頬
紅、アイシャドウ、眉墨、アイライナー、マスカラ、ネ
イルカラー、チークカラー、ベースファンデーション、
サンスクリーン剤等が挙げられる。
として用いることができる。特に化粧料の例としては、
白粉、ファンデーション、プレストパウダー、水使用フ
ァンデーション、2ウェイファンデーション、口紅、頬
紅、アイシャドウ、眉墨、アイライナー、マスカラ、ネ
イルカラー、チークカラー、ベースファンデーション、
サンスクリーン剤等が挙げられる。
【0020】また、化粧料中に本発明の改質粉体を配合
した場合、本発明の目的を達成する範囲で、通常化粧料
で用いられる油剤、粉体類、溶剤、界面活性剤、紫外線
吸収剤、防腐剤、殺菌剤、保存剤、酸化防止剤、ホルモ
ン剤、ビタミン、保湿剤、香料等を同時に配合すること
ができる。
した場合、本発明の目的を達成する範囲で、通常化粧料
で用いられる油剤、粉体類、溶剤、界面活性剤、紫外線
吸収剤、防腐剤、殺菌剤、保存剤、酸化防止剤、ホルモ
ン剤、ビタミン、保湿剤、香料等を同時に配合すること
ができる。
【0021】
【実施例】以下、実施例と比較例によって本発明を詳細
に説明する。尚、実施例に記載の二次凝集、皮膜強度、
撥水性の評価方法は以下の通りである。
に説明する。尚、実施例に記載の二次凝集、皮膜強度、
撥水性の評価方法は以下の通りである。
【0022】(1)粉体類の二次凝集の評価方法 (1−1)0.1μm以上の平均粒子径をもつ粉体類に
対する評価方法 粒度分布計(PRO−7000,PRO−9000
(株)セイシン企業製)を用い、分散溶剤としてエタノ
ールを用い、超音波分散状態での粉体類の体積平均粒径
を測定した。未処理状態での粉体類の平均粒径をD、処
理粉体の平均粒径をD1とし、(D1/D)の3乗値に
より、表1に示す基準に基づいて評価を行った結果を表
5に示す。
対する評価方法 粒度分布計(PRO−7000,PRO−9000
(株)セイシン企業製)を用い、分散溶剤としてエタノ
ールを用い、超音波分散状態での粉体類の体積平均粒径
を測定した。未処理状態での粉体類の平均粒径をD、処
理粉体の平均粒径をD1とし、(D1/D)の3乗値に
より、表1に示す基準に基づいて評価を行った結果を表
5に示す。
【0023】
【表1】
【0024】(1−2)0.1μm以下の平均粒子径を
もつ粉体類に対する評価方法 静置法によるかさ高さの測定を3回行い、平均値をとっ
た。粉体類の凝集が強くなるとかさ高さが減少すること
から、未処理粉体のかさ高さをV、処理粉体のかさ高さ
をV1とし、(V1/V)の値により、表2に示す基準
に基づいて評価を行った結果を表5に示す。
もつ粉体類に対する評価方法 静置法によるかさ高さの測定を3回行い、平均値をとっ
た。粉体類の凝集が強くなるとかさ高さが減少すること
から、未処理粉体のかさ高さをV、処理粉体のかさ高さ
をV1とし、(V1/V)の値により、表2に示す基準
に基づいて評価を行った結果を表5に示す。
【0025】
【表2】
【0026】(2)皮膜強度の評価方法 処理粉体30gをn−ヘキサン120gと共に5分間撹
拌した後、二重濾紙を用いて粉体と濾紙とを濾別し、つ
いで濾液をエバポレーターを用いて溶剤留去し、残留物
の重量を測定した。残留物の重量をA、処理粉体30g
中の処理剤の量をBとし、(A/B)×100の値によ
り、表3に示す基準に基づいて評価を行った結果を表5
に示す。
拌した後、二重濾紙を用いて粉体と濾紙とを濾別し、つ
いで濾液をエバポレーターを用いて溶剤留去し、残留物
の重量を測定した。残留物の重量をA、処理粉体30g
中の処理剤の量をBとし、(A/B)×100の値によ
り、表3に示す基準に基づいて評価を行った結果を表5
に示す。
【0027】
【表3】
【0028】(3)撥水性の評価方法 処理粉体50mgを量り取り、0〜100vol%の濃
度に調製されたエタノール水溶液10mlを入れた試験
管に入れた後、超音波洗浄器(BRANSON2200
型 BRANSON CLEANING EQUIPM
ENT COMPANY製)を用いて超音波を1分間照
射した。超音波照射後、処理粉体がエタノール水溶液に
分散を始めるエタノールの濃度を測定した。分散を始め
るエタノールの濃度をEとし、表4に示す基準に基づい
て評価を行った結果を表5に示す。尚、Eの値が高い
程、撥水性が優れていることを示す。
度に調製されたエタノール水溶液10mlを入れた試験
管に入れた後、超音波洗浄器(BRANSON2200
型 BRANSON CLEANING EQUIPM
ENT COMPANY製)を用いて超音波を1分間照
射した。超音波照射後、処理粉体がエタノール水溶液に
分散を始めるエタノールの濃度を測定した。分散を始め
るエタノールの濃度をEとし、表4に示す基準に基づい
て評価を行った結果を表5に示す。尚、Eの値が高い
程、撥水性が優れていることを示す。
【0029】
【表4】
【0030】実施例1 微粒子酸化チタン(一次粒子径35nm)100gに下
記式に示す構造をもつ処理剤6gを加え、ミキサーを用
いて激しく撹拌、混合した。次いで、送風乾燥機を用い
て160℃で2時間加熱処理を行った。
記式に示す構造をもつ処理剤6gを加え、ミキサーを用
いて激しく撹拌、混合した。次いで、送風乾燥機を用い
て160℃で2時間加熱処理を行った。
【化6】
【0031】比較例1−1 微粒子酸化チタン(一次粒子径35nm)100gに下
記式に示す構造をもつメチルハイドロジェンポリシロキ
サン6gを加え、ミキサーを用いて激しく撹拌、混合し
た。次いで、送風乾燥機を用いて160℃で2時間加熱
処理を行った。
記式に示す構造をもつメチルハイドロジェンポリシロキ
サン6gを加え、ミキサーを用いて激しく撹拌、混合し
た。次いで、送風乾燥機を用いて160℃で2時間加熱
処理を行った。
【0032】比較例1−2 微粒子酸化チタン(一次粒子径35nm)100gに下
記式に示す構造を持つメチルハイドロジェンポリシロキ
サン6gを加え、ミキサーを用いて激しく撹拌、混合し
た。次いで、送風乾燥機を用いて180℃で8時間加熱
処理を行った。
記式に示す構造を持つメチルハイドロジェンポリシロキ
サン6gを加え、ミキサーを用いて激しく撹拌、混合し
た。次いで、送風乾燥機を用いて180℃で8時間加熱
処理を行った。
【化7】
【0033】実施例2 ベンガラ(一次粒子径0.6μm)1Kgと下記式に示
す構造をもつ処理剤20g及びn−ヘキサン1.5Kg
を混合、撹拌した後、n−ヘキサンを留去した。つい
で、アトマイザーを用いて得られた粉体を粉砕した後、
乾燥機を用いて、150℃で2時間加熱処理を行った。
す構造をもつ処理剤20g及びn−ヘキサン1.5Kg
を混合、撹拌した後、n−ヘキサンを留去した。つい
で、アトマイザーを用いて得られた粉体を粉砕した後、
乾燥機を用いて、150℃で2時間加熱処理を行った。
【化8】
【0034】比較例2 ベンガラ(一次粒子径0.6μm)1Kgと下記式に示
す構造をもつメチルハイドロジェンポリシロキサン20
g及びn−ヘキサン1.5Kgを混合、撹拌した後、n
−ヘキサンを留去した。ついで、アトマイザーを用いて
得られた粉体を粉砕した後、乾燥機を用いて、150℃
で2時間加熱処理を行った。
す構造をもつメチルハイドロジェンポリシロキサン20
g及びn−ヘキサン1.5Kgを混合、撹拌した後、n
−ヘキサンを留去した。ついで、アトマイザーを用いて
得られた粉体を粉砕した後、乾燥機を用いて、150℃
で2時間加熱処理を行った。
【化9】
【0035】実施例3 カオリン100gに下記式に示す構造をもつ処理剤10
gを加え、ミキサーを用いて激しく撹拌、混合した。次
いで送風乾燥機を用いて、140℃で4時間加熱処理を
行った。
gを加え、ミキサーを用いて激しく撹拌、混合した。次
いで送風乾燥機を用いて、140℃で4時間加熱処理を
行った。
【化10】
【0036】比較例3 カオリン100gに下記式に示す構造をもつメチルハイ
ドロジェンポリシロキサン10gを加え、ミキサーを用
いて激しく撹拌、混合した。次いで送風乾燥機を用い
て、140℃で4時間加熱処理を行った。
ドロジェンポリシロキサン10gを加え、ミキサーを用
いて激しく撹拌、混合した。次いで送風乾燥機を用い
て、140℃で4時間加熱処理を行った。
【化11】
【0037】
【表5】
【0038】この結果から、本発明の改質粉体は、二次
凝集が少なく、皮膜強度及び撥水性に優れており、所望
の長所を兼ね備えていることが明らかになる。さらに、
実施例1の結果から、より緩和な反応条件でより優れた
性能をもった改質粉体が得られることが認められた。
凝集が少なく、皮膜強度及び撥水性に優れており、所望
の長所を兼ね備えていることが明らかになる。さらに、
実施例1の結果から、より緩和な反応条件でより優れた
性能をもった改質粉体が得られることが認められた。
【0038】
【発明の効果】以上述べたように、本発明が、粉体類に
特定の構造をもったメチルハイドロジェンポリシロキサ
ンを被覆、加熱処理することにより、二次凝集が少な
く、皮膜強度及び撥水性に優れた有用なる改質粉体を提
供することは明らかである。
特定の構造をもったメチルハイドロジェンポリシロキサ
ンを被覆、加熱処理することにより、二次凝集が少な
く、皮膜強度及び撥水性に優れた有用なる改質粉体を提
供することは明らかである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09C 3/12 PCT 6904−4J
Claims (2)
- 【請求項1】 粉体類と、下記一般式 【化1】 (但し、m+n=7〜25,m:n=1:2〜1:4)
で示される化合物とを混合した後、140〜170℃に
て1〜4時間加熱処理して得られることを特徴とする改
質粉体。 - 【請求項2】 粉体類が、一次粒子径10〜50nmの
微粒子酸化チタンである請求項1記載の改質粉体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23391391A JPH0543736A (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 改質粉体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23391391A JPH0543736A (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 改質粉体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0543736A true JPH0543736A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16962557
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23391391A Pending JPH0543736A (ja) | 1991-08-20 | 1991-08-20 | 改質粉体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0543736A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2355453A (en) * | 1999-10-20 | 2001-04-25 | Dow Corning | Preparing hydrophobic calcium carbonate by surface treating with a siloxane |
US6355540B2 (en) * | 1998-07-27 | 2002-03-12 | Acer Semicondutor Manufacturing Inc. | Stress-free shallow trench isolation |
CN1322200C (zh) * | 2005-06-20 | 2007-06-20 | 上海东升新材料有限公司 | 用于造纸填料和涂料的改性超细滑石粉的制备方法 |
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1991
- 1991-08-20 JP JP23391391A patent/JPH0543736A/ja active Pending
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