JPH0543735B2 - - Google Patents

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JPH0543735B2
JPH0543735B2 JP2566484A JP2566484A JPH0543735B2 JP H0543735 B2 JPH0543735 B2 JP H0543735B2 JP 2566484 A JP2566484 A JP 2566484A JP 2566484 A JP2566484 A JP 2566484A JP H0543735 B2 JPH0543735 B2 JP H0543735B2
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JP
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novolak
methyl
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phenols
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JP2566484A
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Kunimasa Kamio
Toshio Takagishi
Shuichi Kanekawa
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Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Priority to US06/636,240 priority patent/US4529790A/en
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明はワニス組成物に関し、特にその硬化物
の耐熱性、寸法安定性、耐水性、電気特性におい
て優れた性能を有し、接着剤、塗料、積層板等の
製造に適したワニス組成物に関する。 エポキシ樹脂はその優れた機械的、化学的、電
気的性質を生かして広く接着剤、塗料、電子部品
などに使用されている。現在使用されているエポ
キシ樹脂のほとんどはビスフエノールAとエピク
ロルヒドリンより得られるエポキシ樹脂であり
る。近年、電気・電子部品産業を中心としてエポ
キシ樹脂に課せられる要求が増々厳しくなつてき
ており、ビスフエノールA型エポキシ樹脂では満
足することができずエポキシフエノールノボラツ
クやエポキシクレゾールノボラツクなどの多官能
エポキシ樹脂が使用されはじめている。しかしな
がら、これらエポキシノボラツクを用いても、そ
の硬化物物性は満足できるものではなく、特に耐
熱性、耐水性、寸法安定性などの面で改良が必要
である。 本発明者らは、かかる欠点を解決すべく鋭意検
討した結果、本発明に至つた。 すなわち、本発明は、(1)3−メチル−6−アル
キルフエノールノボラツク(アルキル基は4〜8
個の炭素を有する)のポリグリシジルエーテル、
または、3−メチル−6−アルキルフエノール
(アルキル基は4〜8個の炭素を有する。)と他の
フエノール類との共縮合ノボラツクのポリグリシ
ジルエーテルを含むエポキシ樹脂と(2)エポキシ硬
化剤を有機溶媒に均一に溶解せしめてなるワニス
組成物を提供するものである。 本発明によれば、エポキシ樹脂の構造成分とし
て3−メチル−6−C4〜C8アルキルフエノール
を含むことにより、低粘度のエポキシ樹脂が得ら
れるとともに、その硬化物は耐熱性、耐水性、寸
法安定性に優れる特徴を有する。 本発明において、エポキシ樹脂(1)の構成成分と
して用いられる3−メチル−6−C4〜C8アルキ
ルフエノールのアルキル基としては、ブチル基、
ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基およびオク
チル基など、およびそれぞれの異性体が例示され
る。 また、3−メチル−6−アルキルフエノールと
の共縮合に用いられる他のフエノール類として
は、フエノール、置換フエノール類、多価フエノ
ール類が挙げられる。 置換フエノール類とは、アルキル基、アルケル
基、アリル基、アリール基、アラルキル基、或い
は、ハロゲン原子で置換されたフエノール類であ
り、具体的には、クレゾール、キシレノール、エ
チルフエノール、イソプロピルフエノール、アリ
ルフエノール、フエニルフエノール、ペンジルフ
エノール、クロロフエノール、プロモフエノール
(夫々、o−、m−、p−、異性体を含む)等が
挙げられるがこれらに限定されるものではない。 多価フエノールとしては、レゾルシン、カテコ
ール、ハイドロキノン等が挙げられる。これらの
他のフエノール類は、二種類以上の混合物として
用いても良い。また、これらのフエノール類は、
本発明の効果を損わない程度、通常、3−メチル
−6−C4〜C8アルキルフエノールと同量以下の
範囲で用いられる。 3−メチル−6−アルキルフエノールノボラツ
クまたは、3−メチル−6−アルキルフエノール
ノボラツクと他のフエノール類との共縮合ノボラ
ツクは、通常用いられるノボラツク型フエノール
樹脂の製造方法により製造され、例えば、塩酸、
リン酸、硫酸などの無機酸、または、ベンゼンス
ルホン酸、トルエンスルホン酸、シユウ酸などの
有機酸、または酢酸亜鉛などの金属塩を触媒とし
て、フエノール類とアルデヒド類からの縮重合に
より製造される。 本発明におけるポリグリシジルエーテルも通常
用いられる方法により製造され、例えば前記ノボ
ラツクとエピクロルヒドリンを苛性ソーダ等のア
ルカリの存在下で反応させることにより調製でき
る。 本発明のワニス組成物におけるエポキシ樹脂(1)
は、この様にして得られる3−メチル−6−アル
キルフエノールノボラツクのポリグリシジルエー
テル、または、3−メチル−6−アルキルフエノ
ールノボラツクと他のフエノール類との共縮合ノ
ボラツクのポリグリシジルエーテルを必須成分と
して、目的に応じて従来から公知のエポキシ樹脂
と組み合わせて使用される。その割合は、本発明
の効果を損わない程度であり、通常、前者5〜
100wt%に対して、後者の従来からの公知のエポ
キシ樹脂を95〜0%の割合で使用する。 従来から公知のエポキシ樹脂とは、ビスフエノ
ールA型エポキシ樹脂やテトラブロモビスフエノ
ールA型エポキシ樹脂などが挙げられるが、これ
らに限定されるものではない。 本発明で用いるエポキシ硬化剤(2)としては、ジ
シアンジアミド、セバシン酸ジヒドラジドやコハ
ク酸ジヒドラジド、アジピン酸ジヒドラジド、酒
石酸ジヒドラジドなどのヒドラジド類、フエノー
ルノボラツク、クレゾールノボラツク、レゾルシ
ンノボラツクや、これらな共縮合ノボラツクなど
で例示されるノボラツク系硬化剤、ジアミノジフ
エニルメタン、ジアミノフエニルスルホン、3、
3′−ジクロロ−4、4′−ジアミノジフエニルメタ
ンなどのアミン系硬化剤、ベンゾフエノンテトラ
カルボン酸二無水物、無水ピロメリツト酸、無水
トリメリツト酸などの酸無水物系硬化剤が例示さ
れるが、ワニス組成物の安定性の面からジシアン
ジアミドが好ましい。 これらの硬化剤の使用量は(1)成分のエポキシ基
に対して0.5〜1.5当量、好ましくは0.7〜1.2当量
である。エポキシ基に対して0.5当量に満たない
場合、あるいは1.5当量を越える場合、いづれも
硬化が不完全であり、好ましい性能を得ることは
できない。 本発明によるワニス組成物に使用する有機溶剤
としては、アセトン、メチルエチルケトンなどの
ケトン類、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステ
ル類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香
族系溶剤やエチルアルコール、エチレングリコー
ルモノメチルエーテルなどのアルコール類、トリ
クレン、パークレンなどの塩素系溶剤、さらには
ジメチルホルムアミドなどが用いられ、これらは
2種以上併用してもさしつかえない。 本発明のワニス組成物は、上述した(1)、(2)を必
須成分とし、これに目的に応じて三級アミン、ア
ミン錯体、イミダゾール化合物などの硬化促進
剤、シリカ、アルミナ、水酸化アルミなどの充填
材、三酸化アンチモンなどの難燃性、着色剤、シ
ランカツプリング剤など公知の添加剤を配合する
ことができる。 この様にして得られるワニス組成物は接着剤、
塗料やガラス繊維、アルミナ繊維、有機繊維、炭
素繊維などと組み合わせて積層板用として使用す
ることができる。 以下、実施例により、本発明を説明する。尚、
例中「部」は重量部を示す。 参考例 1 温度計、還流冷却器、撹拌器を備えた反応器中
で、3−メチル−6−t−ブチルフエノール(以
下3M6Bと記す)を246部、37.6%ホルムアルデ
ヒド水溶液72部、p−トルエンスルホン酸4部を
95〜105℃で撹拌下、還流しつつ4時間反応させ
た。トルエン300mlを添加して反応生成物を溶解
せしめ、ついで10%苛性ソーダ水溶液8.4部を加
えp−トルエンスルホン酸を中和した。分液した
トルエン層を減圧濃縮し、3M6Bノボラツク230
部を得た。軟化点は89℃であつた。ついで、温度
計、撹拌器、滴下斗、反応水回収装置をつけた
反応器に上記8M6Bノボラツク106部とエピクロ
ルヒドリン500部を仕込み、内温100℃まで加熱し
た後、48.8%苛性ソーダ水溶液を5時間にわたつ
て連続的に滴下し、この間、系中の水をエピクロ
ルヒドリンとの共沸混合物の形で反応系外へ連続
的に除去した。反応終了後、過剰のエピクロルヒ
ドリンを常圧下ついで10mmHgの減圧下に内温140
℃までに上昇させ、蒸発除去した。生成した樹脂
及び副生塩の混合物にトルエン300部を加え、樹
脂を溶解せしめた後、副生塩を別し、液を濃
縮し、エポキシ樹脂(3M6Bノボラツクのポリグ
リシジルエーテル)136部を得た。このものは、
エポキシ当量260g/eq.加水分解性塩素0.02%、
軟化点90℃であつた。 参考例 2 参考例1と同様にして3M6B164部、O−クレ
ゾール54部、37.6%ホルムアルデヒド水溶液80部
を使用して、3M6B.O−クレゾール共縮合ノボラ
ツク211部を得た。 軟化点は94℃であつた。ついで上記共縮合ノボ
ラツク94部を使用する以外は参考例1と同様にし
てエポキシ化反応を行ない、エポキシ樹脂
(3M6B.O−クレゾール共縮合ノボラツクのポリ
グリシジルエーテル)125部を得た。このものは、
エポキシ当量245g/eq.加水分解性塩素0.03%、
軟化点86℃であつた。 参考例 3および4 参考例2と同様にして、表−1に示した3M6B
共縮合ノボラツクのポリグリシジルエーテルを調
製した。 参考例 5 3M6Bの代わりに、3−メチル−6−t−オク
チルフエノール(3M6Oと記す)を用いて3M6O
ノボラツクのポリグリシジルエーテルを合成し
た。表−1に性状を記した。 比較参考例 1 O−クレゾール単独を用いて、O−クレゾール
ノボラツクのポリグリシジルエーテルを合成し
た。表−1に性状を記した。
【表】 実施例 1〜5 スミエポキシESB−500(住友化学社製テトラ
ブロモビスフエノールA型エポキシ樹脂、エポキ
シ当量480g/eq.臭素含有率21wt%)80部、参
考例1〜5で得られるエポキシノボラツク20部、
ジシアンジアミド、2−エチル−4−メチルイミ
ダゾールをアセトン25部、エチレンクリコールモ
ノメチルエーテル40部に溶解させる5種類のワニ
スを調製した。(表−2参照) 表−2にワニスの反応性を示すとともに、各々
のワニスをガラス繊維(カネボウ硝子繊維(株)KS
−1600)に含浸させ、140℃オーブン中で4分間
処理してプリプレグを得、プリプレグを6枚重ね
て160℃プレスで50Kg/cm2の圧力下90分成型を行
ない1mm厚の積層板を得た。積層板の性能を表−
2にまとめる。 比較例 1 実施例1〜5と同様にしてESB−50080部、比
較参考例で得られたエポキシノボラツク20部を用
いてワニスを調製し、これを用いて積層板を作成
した。性能を表−2に示す。 比較例 2 エポキシノボラツクを用いず、ESB−500単独
を用い、実施例1〜5と同様にして積層板を作製
し、物性を測定した。結果を表−2に示す。
【表】 以上の実施例及び比較例より、本発明による組
成物を用いて得られる硬化物は (1) 耐熱性に優れること(Tgが高い。) (2) 耐水性に優れること(24時間、硬化物を煮沸
処理した時の吸収率が低い。) (3) 電気特性に優れること(特に150℃での体積
固有抵抗値に大きな差が認められる。) 等の特徴があり、工業的に極めて有用な組成物で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 3−メチル−6−C4〜C8アルキルフエノー
    ルノボラツクのポリグリシジルエーテル、または
    3−メチル−6−C4〜C8アルキルフエノールと
    他のフエノール類との共縮合ノボラツクのポリグ
    リシジルエーテルを含むエポキシ樹脂と 2 エポキシ硬化剤を有機溶媒に均一に溶解せし
    めてなるワニス組成物。
JP2566484A 1983-08-12 1984-02-13 ワニス組成物 Granted JPS60168766A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2566484A JPS60168766A (ja) 1984-02-13 1984-02-13 ワニス組成物
US06/636,240 US4529790A (en) 1983-08-12 1984-07-31 Epoxy resin composition
EP84305477A EP0133600B1 (en) 1983-08-12 1984-08-10 Epoxy resin and composition
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