JPH0543587B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、包装容器の蓋装置、特に、蓋が費用
のかなりな追加なしに容器の再閉鎖をも可能にす
る所謂容易に開放可能な型式の蓋に関する。

従来の技術 剛性で丈夫に見える外側を有しているが容易に
開放可能で更に再閉鎖可能な容器蓋を製作する問
題がしばしば存在する。包装容器およびその蓋が
極めて価格に敏感なことを考えると、該問題は、
明らかな解決方法を決して持たないことが認めら
れる。

実際の現場における従来技術は、容易な開放の
問題の多くの種々な解決方法を持つと共に、再閉
鎖の問題も特定の程度まで解決方法を持つている
が、本特許出願人の知識に関する限り、上述の３
つの総ての特徴を満足させる蓋構造は、開示され
なかつた。

発明が解決しようとする課題 本発明の目的は、該条項を満足させ、更にこの
特定の問題の解決と共に発展された一層一般的な
構造哲学に従う、蓋装置を提供することである。

課題を解決するための手段 本発明の包装容器用蓋装置は、一例を図面に示
すように、グリツプ１２と蓋装置のまわりに円周
方向に延びる少なくともひとつの引裂き表示１５
とを持つ容易に開封可能な手段を有する外側層１
０、およびこの引裂き表示の少なくとも両側で外
側層に取付けられた内側層１８からなる包装容器
用蓋装置において、前記の外側層１０が、内側層
１８を部分的にのみ覆つていて内側層を環境にさ
らす中心部分１１を残してあり、引張りリング１
２の形状のグリツプがその中心部分に配置してあ
り、そして結合部分１３がこのリングを外側層の
狭いリング状部分１４に結合していて、このリン
グ状の部分が円周状の引裂き表示１５を経て円周
状で外方へ広がるリム１６に連結していて、前記
のリング状部分が前記円周状の引裂き表示１５に
よつて限定される線に沿つて前記内側層とともに
除去可能であることを特徴とする。

結合部分１３には、引裂き表示１５に連続する
別の短い引裂き表示２１を設けておくことが好ま
しい。

リムが拡大された上側端縁を有していて、この
端縁に再閉鎖可能なカバーを着脱可能に取付けて
もよい。

作 用 本発明の蓋装置の開封は、次のように行なう。
すなわち、グリツプ１２を引き上げて、引裂き表
示１５に沿つてリング状部分１４を外側層１０か
ら切り離し、リング状部分１４とともに引裂き表
示１５より中側の内側層１８を除去する。

本発明の蓋装置は、構造が簡単で安価であり、
内容物の密閉も確実である。

実施例 第１図の要素１０は、一体に射出成形された要
素である。例えば、ポリプロピレンまたはその他
の好適な熱可塑性材料は、材料として使用されて
もよい。要素１０の肉厚は、１mmまたは数mmから
引裂き表示の領域の１／10mmまたは１／数10mmま
で変化する。該引裂き表示と、該表示に横方向の
材料の伸張ないし方向性を回避する様に射出成形
の際に材料の流れを制御することにより正確な引
裂き強さとを与える技法は、本特許出願と同時の
特許出願に記載されている。

要素１０の材料の量と、構造と、デザインと
は、安い費用の製品を意味する。従つて、要素１
０の中心には、比較的大きい円形凹所１１があ
り、引張りリング１２の形状のグリツプは、該凹
所に配置される。グリツプ１２は、ストリツプ状
結合部分１３を介して外側層の狭いリング状部分
１４に結合される。該部分１４は、周辺の引裂き
表示１５を介して周辺の外方へ末広がりのリム１
６に合併する。該リムは、折曲げられた短い部分
１７で終り、部分１７は、容器の口または容器の
結合片を掴む様に意図されるが、第５図、第６
図、第７図を参照して述べる別の特定の作用をも
有している。第３図は、引張りリング１２が周辺
部分１４の面よりも上に短い距離に配置されるこ
とを示し、これは、該リングが容易につまみ可能
なことを意味する。

第４図では、可撓性材料、例えばアルミニウム
箔またはその他の金属箔を被覆された樹脂、また
は高い遮断性の樹脂材料の円形ブランク１８が内
側層を形成する様に要素１０に取付けられる態様
が示される。また第４図では、周辺の引裂き表示
１５と、円形ブランク１８が要素１０，１８で形
成される蓋に溶接または他の態様で取付けられる
領域を限定する巾（d₀）を有する領域とが示され
る。この型式の取付けは、単に引張りリング１２
を引張つてリング状要素１４の下の薄膜ないし円
形ブランク１８と共に要素１４を破断することに
より、要素１０，１８によつて形成される蓋の所
謂一段階開放を得るのに必要である。

この様な限られたリング状シールを得るため、
例えば第４図に破線で示される型式の装置が使用
される。外側の円錐形サポート１９′は、要素１
０，１８によつて形成される蓋のサポートとして
作用し、周辺溶接ジヨー２０、例えば溶接領域の
材料を考慮して可能であれば、高周波溶接ジヨー
または誘導溶接ジヨーは、巾（d₀）を有するリン
グ状領域ないし区域における前記取付けを与える
のに使用される。

例えば第２図に認められる様に、結合用ストリ
ツプ１３は、その一側部から出て周辺引裂き表示
１９まで外方へ延びる別の短い引裂き表示２１を
有している。

第５図では、第４図により２層から成る端部蓋
が缶状容器２１に装着される態様が示される。容
器への端部蓋の取付けは、種々な方法、例えば前
述の高周波溶接または誘導溶接の使用によつて達
成されてもよい。この技法は、充分に開発され、
第５図に認められる様に、缶端部は、円錐形リム
１６の結果として外方へ幾分末広がりの上端領域
を有している。これは、缶壁の内側と円形ブラン
ク１８を有する要素１０の外側との間の領域に密
封圧力を与える従来技術の周知の方法である。

簡単な樹脂キヤツプ２２または他の好適材料の
キヤツプは、第５図の缶と共に供給され、キヤツ
プは、最も簡単で可能な構造を有し、例えばその
下側に周辺溝２３を備えている。該溝は、拡大さ
れた蓋端縁１７へスナツプ動作によつてキヤツプ
を取付ける機能を有している。

従つて、包装容器に対する価格に値し技術的に
簡単で実際上欠点のない操作の所謂一段階の蓋が
説明された。説明によつて明らかな様に、要素１
０，１８を有する端部蓋は、機械的な強度および
障壁特性の双方の極めて良好な特性を与えるのに
使用可能であり、従つて、該構造は、例えば殺菌
可能な缶または他の型式の無菌包装の様な高級の
包装に対して意図される例えば金属のカバーない
し蓋への魅力的な代替品である。

本発明の唯一の実施例が説明されたが、本発明
は、特許請求の範囲によつてのみ限定されること
が認められる。

【図面の簡単な説明】

第１図は外側層を形成する要素の上からの平面
図、第２図は該要素の底面図、第３図は第１図の
線−に沿う断面図、第４図は第３図に相当し
ているが外側層を形成する要素が内側層を有して
いる断面図、第５図は第４図による端部蓋を有す
る缶状容器の図、第６図は第５図の容器の再閉鎖
可能なキヤツプの図、第７図は該キヤツプの底面
図を示す。 １０……要素、１１……円形凹所、１２……引
張りリング（グリツプ）、１３……ストリツプ状
結合部分、１４……リング状部分、１６……リ
ム、１７……短い部分、１８……円形ブランク、
１５……引裂き表示、２１……短い引裂き表示、
２２……樹脂キヤツプ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ グリツプ１２と蓋装置のまわりに円周方向に
   延びる少なくともひとつの引裂き表示１５とを持
   つ容易に開封可能な手段を有する外側層１０、お
   よびこの引裂き表示の少なくとも両側で外側層に
   取付けられた内側層１８からなる包装容器用蓋装
   置において、前記の外側層１０が、内側層１８を
   部分的にのみ覆つていて内側層を環境にさらす中
   心部分１１を残してあり、引張りリング１２の形
   状のグリツプがその中心部分に配置してあり、そ
   して結合部分１３がこのリングを外側層の狭いリ
   ング状部分１４に結合していて、このリング状の
   部分が円周状の引裂き表示１５を経て円周状で外
   方へ広がるリム１６に連結していて、前記のリン
   グ状部分が前記円周状の引裂き表示１５によつて
   限定される線に沿つて前記内側層とともに除去可
   能であることを特徴とする蓋装置。 ２ 結合部分１３が、引裂き表示１５に連続する
   別の短い引裂き表示２１によつて横切られている
   ことを特徴とする特許請求の範囲第１項の蓋装
   置。 ３ リムが拡大する上側端縁１７を有し、再閉鎖
   可能なカバー２２をこの端縁に着脱可能に取付け
   たことを特徴とする特許請求の範囲第１項または
   第２項の蓋装置。