JPH054353A - ワイヤドツト印字ヘツド - Google Patents

ワイヤドツト印字ヘツド

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JPH054353A
JPH054353A JP18180291A JP18180291A JPH054353A JP H054353 A JPH054353 A JP H054353A JP 18180291 A JP18180291 A JP 18180291A JP 18180291 A JP18180291 A JP 18180291A JP H054353 A JPH054353 A JP H054353A
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JP
Japan
Prior art keywords
armature
core
magnetic flux
sub
base end
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Pending
Application number
JP18180291A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Ando
紘一 安藤
Hideaki Iwami
英昭 石水
Yoichi Umezawa
洋一 梅沢
Toshiyuki Asaka
俊行 浅香
Masayuki Ishikawa
匡幸 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH054353A publication Critical patent/JPH054353A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エネルギー変換効率を改善することにより、
発熱量や消費電力を増加させることなく、性能を維持し
つつ印字速度の高速化を可能とする。 【構成】 自由端に印字ワイヤ5が固着されて板バネ3
によって弾性支持されたアーマチュア4と、永久磁石1
0の磁束によりアーマチュア4を偏倚状態にバイアスす
る磁気回路部と、印字動作の際に永久磁石10による磁
束を打ち消す磁束を発生してアーマチュア4を偏倚状態
から解放する電磁石12とを具備するワイヤドット印字
ヘッドにおいて、永久磁石10及び電磁石12の各磁束
に対する磁路を形成するサブコア18をアーマチュア4
の基端部と対向配置し、電磁石12の通電時、両者間を
通る磁束の増加により板バネ3のコア13部でのバネ力
が増加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリアルプリンタにお
けるワイヤドット印字ヘッドに関し、特にワイヤドット
印字ヘッドにおける磁気回路部の構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】シリアルドットプリンタに用いられるイ
ンパクト式ドット印字ヘッドとして、所謂バネチャージ
式ドット印字ヘッドが知られており、その構造を図6に
示す。同図を参照しつつその要部の構成及び動作を説明
すると、永久磁石10にて発生する磁束が、ヨーク11
A、ベース11B、コア13、板バネ3、アーマチュア
4、アーマチュアヨーク7、スペーサ8及びサイドヨー
ク9のいずれも透磁性のある材料よりなる磁路を通り、
再び永久磁石10に戻ることで、板バネ3に固着された
アーマチュア4を吸引しておく。
【0003】印字に際しては、コイル15に通電するこ
とによって電磁石12を励磁することにより、コア13
を通る永久磁石10の磁束と反対方向の磁束を発生させ
てアーマチュア4を吸引状態から解放する。このアーマ
チュア4の吸引解除により、アーマチュア4の先端に固
着された印字ワイヤ5が板バネ3のバネ力によってワイ
ヤガイド6より突出し、図示せぬインクリボンと印字媒
体をプラテンに押し付けてドット印字を行い、再びアー
マチュア4がコア13によって吸引されることにより、
1回の印字動作を終了する。
【0004】インパクト式ワイヤドット印字ヘッドは、
これら1ドット分の印字素子を印字ドット数に対応した
数だけ放射状に複数個配列してなるものであり、アーマ
チュア4、印字ワイヤ5及び電磁石12を除いては複数
個分が一体的に形成されて組み立てられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、印字ヘ
ッドの印字速度の高速化を図る場合、単位時間当りの印
字ドット数は印字速度に比例して増えるため、発熱量や
消費電力も増加し、放熱用のフィンを大型化したり、放
熱用のファン等を設ける必要があるという問題があっ
た。また、電源容量も増加させる必要があるため、ヘッ
ド自体が大型化し、コストが上昇してしまうという問題
もあった。
【0006】そこで、本発明は、エネルギー変換効率を
改善することにより、発熱量や消費電力を増加させるこ
となく、性能を維持しつつ印字速度の高速化を可能とし
たワイヤドット印字ヘッドを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によるワイヤドッ
ト印字ヘッドは、自由端に印字ワイヤが固着されて板バ
ネによって弾性支持されたアーマチュアと、永久磁石の
磁束によりアーマチュアをコアに吸着する磁気回路部
と、印字動作の際に永久磁石による磁束を打ち消す磁束
を発生してアーマチュアをコアから解放する電磁石とを
具備するワイヤドット印字ヘッドにおいて、永久磁石及
び電磁石の各磁束に対する磁路を形成するサブコアが、
アーマチュアの基端部と対向配置され、電磁石の通電時
サブコアとアーマチュアの基端部を通る磁束の増加によ
り板バネのコア部でのバネ力が増加する構成となってい
る。
【0008】
【作用】本発明によるワイヤドット印字ヘッドにおい
て、サブコアを通る磁束によりアーマチュア基端部を吸
引しつつ偏倚させることで、板バネのバネ力が変化す
る。すなわち、電磁石への通電時は、サブコア端面とア
ーマチュア基端部を通る磁束が増加することで板バネの
バネ力が上がり、板バネの歪エネルギーも増加し、この
歪エネルギーより得られる運動エネルギーも増加するた
め、エネルギー変換効率が向上する。
【0009】同時に、磁気回路上では、電磁石のコイル
の両端で見た磁気抵抗値が減少し、コイルの同じ起磁力
で発生する磁束が増加することで、エネルギー変換効率
が上昇するため、板バネのバネ力の上昇に伴うエネルギ
ー変換効率と併せて大幅にエネルギー変換効率が向上す
る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は、本発明によるワイヤドット印字ヘ
ッドの一実施例を示す半断面図である。図において、ガ
イドノーズ1及びこれを固定するガイドフレーム2の下
方には、板バネ3及びその上に固着されたアーマチュア
4が配されている。アーマチュア4の自由端には印字ワ
イヤ5が取り付けられている。この印字ワイヤ5は、印
字動作の際に、ガイドノーズ1の開口部に嵌着されたワ
イヤガイド6によって案内される。アーマチュア4の基
端部は、後述するように、アーマチュアヨーク7の溝内
に遊嵌されている。板バネ3の下面にはスペーサ8が設
けられ、このスペーサ8の下部には、サイドヨーク9を
介して永久磁石10が取り付けられている。この永久磁
石10はベースヨーク11によって担持されている。
【0011】ベースヨーク11上の板バネ3の下方には
電磁石12が配されている。この電磁石12は、ベース
ヨーク11に一体的に取り付けられたコア13と、コイ
ルボビン14に巻装されてコア13に装着されたコイル
15とによって構成されている。コイルボビン14に
は、コイル15の両端が接続された端子16が設けられ
ており、これら端子16は基板17に半田付けにて接続
固定されている。また、永久磁石10と電磁石12の間
にはサブコア18が配されており、このサブコア18
は、アーマチュア4の基端部と対向するようにベースヨ
ーク11に固着されている。
【0012】本発明に係るワイヤドット印字ヘッドは、
これら1ドット分の印字素子を印字ドット数に対応した
数だけ放射状に複数個配列されたものであり、アーマチ
ュア4、印字ワイヤ5、電磁石12及びサブコア18を
除いては複数個分が一体的に形成されて組み立てられて
いる。また、ベースヨーク11の下方には冷却フィン1
9が配されており、この冷却フィン19とガイドフレー
ム2とがクランプスプリング20によって一体的に保持
されている。
【0013】図2は、図1の要部の構成を示す分解斜視
図である。同図において、板バネ3は、2つのバネ有効
部3a,3bと、アーマチュア4を固着するための先端
側,後端側の各固着部3c,3dと、バネ部の基端側で
他の素子部と連なる外縁部3eとからなり、複数の素子
分が一体に成形されたものである。また、アーマチュア
4は、その固着部4aの下面にて板バネ3の固着部3
c,3dに対して図に×印で示す点で溶着され、又その
レバー部4bの先端には印字ワイヤ5が固着されてい
る。
【0014】アーマチュアヨーク7は、アーマチュア4
を微妙な間隔をもって避けた切欠部7aを有し、他の素
子分と外周で連なる外縁部7bよりなる。スペーサ8
は、板バネ3のバネ有効部3a,3bの基端に対応する
基端部8a,8b及び他の素子分と連なる外縁部8cよ
り構成され、基端部8a,8bが板バネ3の後端側固着
部3dを避けるように形成されている。そして、アーマ
チュアヨーク7は板バネ3を上方より、スペーサ8は板
バネ3を下方より挟んで、×印で示す点で相互に溶接さ
れて一体化される。以上により、アーマチュアアッセン
ブリが構成されている。
【0015】一方、ベースヨーク11上の外周側には、
全素子分に対応した円盤状の永久磁石10が固着され、
その上にさらに同様に円盤状のサイドヨーク9が固着さ
れ、またベースヨーク11上の中央側には、各板バネ3
に対向して電磁石12のコア13が固着され、サイドヨ
ーク9及び永久磁石10とコア13との間にはサブコア
18がベースヨーク11に取り付けられており、以上に
より磁気回路アッセンブリが構成されている。
【0016】この状態で、サイドヨーク9、コア13及
びサブコア18の各上面を同一面に仕上げておき、クラ
ンプスプリング20を使って先のアーマチュアアッセン
ブリを所定の位置に固着することにより、本発明による
ワイヤドット印字ヘッドが形成される。
【0017】次に、かかる構成のワイヤドット印字ヘッ
ドの動作について説明する。非印字状態では、永久磁石
10にて発生する磁束が、ベースヨーク11、コア1
3、板バネ3、アーマチュア4、アーマチュアヨーク
7、スペーサ8及びサイドヨーク9のいずれも透磁性の
ある材料よりなる磁路を通り、再び永久磁石10に戻る
磁気閉回路が形成されており、この磁気閉回路の作用に
よって板バネ3に固着されたアーマチュア4が電磁石1
2方向にバイアスされてコア13に吸引された偏倚状態
となる。
【0018】印字に際しては、コイル15に通電するこ
とによって電磁石12を励磁することにより、コア13
を通る永久磁石10の磁束と反対方向の磁束を発生さ
せ、これにより両磁束が相殺し合うことになるため、ア
ーマチュア4を吸引状態(偏倚状態)から解放する。こ
のアーマチュア4の吸引解除により、板バネ3のバネ力
によってアーマチュア4がコア13から離れる。そし
て、アーマチュア4が回転することで基端部とサブコア
18の隙間が狭まり、電磁石12による磁束と永久磁石
10による磁束がサブコア18で増加し、アーマチュア
4をサブコア18に吸引する力も増加する。
【0019】その結果、アーマチュアの回転力が増しア
ーマチュア4の先端に固着された印字ワイヤ5が速い速
度でワイヤガイド6より突出し、図示せぬインクリボン
と印字媒体をプラテンに押し付けることによってドット
印字を行う。電磁石12のコイル15への通電が断た
れ、アーマチュア4が再びコア13に吸引されることに
より、1回の印字動作を終了する。
【0020】次に、磁気回路アッセンブリにおける磁束
の流れについて図3に基づいて説明する。なお、図3
は、図1の磁気回路アッセンブリを簡略化し、ベース部
20、コア部21、サブコア部22、アーマチュア部2
3、ヨーク部24、マグネット部25及びコイル部26
で構成されたものとして示している。また、同図におい
て、図(A)はマグネット部25による磁束の流れ、図
(B)はコイル部26による磁束の流れ、図(C)はマ
グネット部25とコイル部26による合成磁束の流れを
それぞれ示し、磁束の大きさを本数で概念的に表現して
いる。
【0021】先ず、図3(A)では、マグネット部25
で5本の磁束が発生したと仮定すると、そのうちの3本
の磁束ΦM1,ΦM2,ΦM3がコア部21を通ってアーマチ
ュア部23の先端側に流れ、この磁束の流れによってア
ーマチュア部23がコア部21に吸引される。また、サ
ブコア部22を設けたことによって発生する磁束Φ
M4が、サブコ部22からアーマチュア部23の基端部側
に流れ、さらに磁束ΦM5がマグネット部25の外周部及
びサブコア部22からヨーク部24に空間を通って流れ
る。
【0022】また、図3(B)では、図3(A)のコア
部21からアーマチュア部23に流れる磁束ΦM1
ΦM2,ΦM3を打ち消すように、コイル部26で磁束
ΦC1,ΦC2,ΦC3を発生させた場合の磁束の径路を示し
ており、磁束ΦC3はサブコア部22を通ってアーマチュ
ア部23の基端部に流れ、磁束ΦC2はサブコア部22よ
りヨーク部24、アーマチュア部23に流れ、磁束ΦC1
はマグネット部25を通ってヨーク部24、アーマチュ
ア部23に流れる。
【0023】図3(A),(B)を合成した図3(C)
では、磁束Φ1 ,Φ2 がサブコア部22からアーマチュ
ア部23の基端部を通ってヨーク部24に流れ、磁束Φ
3 ,Φ4 がサブコア部22から空間を通ってヨーク部2
4に流れることにより、コア部21からアーマチュア部
23には磁束が流れず、アーマチュア部23は吸引状態
から解放される。また、図3(A)の吸引状態では、サ
ブコア部22からアーマチュア部23の基端部には磁束
Φ4 が1本だけ通っているだけであるが、図3(C)の
通電状態では、磁束Φ1 ,Φ2 の2本が通ることで倍増
しており、実際は、アーマチュア部23が偏倚するため
それ以上増加する。
【0024】図4は、図2における板バネ3のモデル
(A)と板バネ3及びアーマチュア4の偏倚(B)〜
(D)を示すものである。図4(A)から明らかなよう
に、板バネ3は、二股状のバネ有効部3a,3b及び接
続部(固着部)3cよりなり、外縁部3eにて固定され
ている。そして、接続部3cには二点鎖線で示すアーマ
チュア4が固着されており、点P1 にて図示せぬコアに
吸引され、基端部の点P2 にて図示せぬサブコアに吸引
されるものとする。
【0025】図4(B)は、点P1 にF1 なる力が下方
に加わった場合の板バネ3の曲がりを示しており、点P
1 にて
【数1】δA =F1 3 /3EI なる撓みδA を発生する。ここに、Eは縦弾性係数、L
はバネ長さ、Iは断面2次モーメントである。
【0026】図4(C)は、点P2 にF2 なる力が下方
に加わった場合の板バネ3の曲がりを示しており、点P
1 と点P2間の距離をrとすると、点P1 にM=F2 ×
rなるモーメント力が加わったことになり、点P1
は、
【数2】δB =ML2 /2EI なる撓みδB を発生する。
【0027】また、図(D)では、点P1 にF1 、点P
2 にF2 なる力が加わった場合を示しており、図4
(B)と図4(C)の偏倚量を足し合わせたものとな
る。すなわち、点P1 での撓みδC は、δC =δA −δ
B となり、この点P1 でのバネ力はやはりF1 であり、
任意の撓み量δでのバネ力Fは、
【数3】 F=(3EIδ/L3 ) +(3M/2L) となり、第1項は図4(B)の力F1 のみ加わった場合
(数1を参照)のバネ定数と同じで、第2項の力が
【数4】3M/2L=3F2 r/2L だけさらに加わっている。
【0028】図5にバネ力と撓みの特性図を示す。図5
(A)において、KA は図4(B)の力F1 のみ加わっ
た場合の特性であり、KC は図4(D)の力F1 及びF
2 が加わった場合の特性であつて、バネ力が3F2 r/
2Lの分だけ上がり、同じ撓み量ではバネ力が高くな
り、歪エネルギーも増大する。故に、前述したように、
サブコア部からアーマチュア基端部に磁束が流れること
で吸引力が発生し、その磁束量に応じてコア部のバネ力
も変化することになる。
【0029】なお、力は磁束量の2乗に比例し、サブコ
ア部よりアーマチュア基端部に流れる磁束量もそのギャ
ップとコイルの通電状態で変化するため、実動作ではサ
ブコア部とアーマチュア基端部の吸引力も刻々と変化
し、図5(B)において、コア吸引時のサブコア吸引力
によるバネ力線KD 上の点P3 よりスタートし、コイル
最大通電時のサブコア吸引力によるバネ力線KE 上の点
4 を通り、コア解放時のサブコア吸引力によるバネ力
線KF 上の解放点P6 と先の点P3 を結ぶ一点鎖線で示
す線上の印字時の撓み点P5 を通り、再び点P3に戻る
点線で示す変化をし、この点線で囲まれた範囲のバネの
歪エネルギーがコイル通電によって増加したことにな
る。図5(A),(B)において、KA は同じものであ
る。
【0030】このように、サブコア18を設けることに
より、印字の際、アーマチュア4が動き出し、その回転
によりアーマチュア4の基端部とサブコアの隙間が狭ま
り、永久磁石10及び電磁石12の各磁束が増加し、そ
の磁気吸引力によってアーマチュア4の基端部がサブコ
ア18に向けてさらに強く吸引されることになるので、
発熱量や消費電力を増加させることなく、エネルギーの
変換効率を改善することで性能を維持しつつ印字速度の
大幅な高速化が図れるのである。
【0031】なお、上記実施例では、永久磁石10を電
磁石12の外側に配置した構成のワイヤドット印字ヘッ
ドに適用した場合について説明したが、永久磁石10を
電磁石12のコア13の下側に配置した構成のワイヤド
ット印字ヘッドであっても、永久磁石10及び電磁石1
2の各磁束に対する磁路を形成するようにサブコア18
を設けるとともに、このサブコア18の端面をアーマチ
ュア4の基端部に対向させることで、同様の効果が得ら
れるのは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、永久磁石及び電磁石の各磁束に対する磁路を形成
するサブコアを設けるとともに、このサブコアの端面を
アーマチュアの基端部に隙間を設けて対向配置したこと
により、サブコアを通る磁束によってバネ力が増加し、
これに伴いバネの歪エネルギーが増加し、運動エネルギ
ーも増加するため、エネルギー変換効率が向上する。
【0033】また、サブコアを通る磁路が従来の磁気回
路の磁路に並列に入ることにより、電磁石のコイル部よ
り見た磁気抵抗が減少し、同じ量の磁束を発生させる場
合、従来よりも少ない起磁力で済み、通電する電流が減
少するため、さらにエネルギー変換効率を向上させるこ
とができる。よって、発熱量や消費電力を増加させるこ
となく、性能を維持しつつ印字速度の大幅な高速化が図
れるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるワイヤドット印字ヘッドの一実施
例を示す半断面図である。
【図2】図1の要部の構成を示す分解斜視図である。
【図3】磁気回路アッセンブリにおける磁束の流れを示
す図である。
【図4】板バネのモデル(A)と板バネ及びアーマチュ
アの偏倚(B)〜(D)を示す図である。
【図5】バネ力と撓みの関係を示す特性図である。
【図6】ワイヤドット印字ヘッドの従来例を示す半断面
図である。
【符号の説明】
2 ガイドフレーム 3 板バネ 4 アーマチュア 5 印字ワイヤ 9 サイドヨーク 10 永久磁石 12 電磁石 13 コア 15 コイル 18 サブコア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 浅香 俊行 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内 (72)発明者 石川 匡幸 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電気 工業株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 自由端に印字ワイヤが固着されて板バネ
    によって弾性支持されたアーマチュアと、永久磁石の磁
    束により前記アーマチュアをコアに吸着する磁気回路部
    と、印字動作の際に前記永久磁石による磁束を打ち消す
    磁束を発生して前記アーマチュアをコアから解放する電
    磁石とを具備するワイヤドット印字ヘッドにおいて、前
    記永久磁石及び前記電磁石の各磁束に対する磁路を形成
    するサブコアを、前記アーマチュアの基端部と対向配置
    し、前記電磁石の通電時、前記サブコアと前記アーマチ
    ュアの基端部を通る磁束の増加により前記板バネのコア
    部でのバネ力が増加することを特徴とするワイヤドット
    印字ヘッド。
JP18180291A 1991-06-26 1991-06-26 ワイヤドツト印字ヘツド Pending JPH054353A (ja)

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