JPH0543531U - 油浸コンデンサ - Google Patents

油浸コンデンサ

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Publication number
JPH0543531U
JPH0543531U JP11029991U JP11029991U JPH0543531U JP H0543531 U JPH0543531 U JP H0543531U JP 11029991 U JP11029991 U JP 11029991U JP 11029991 U JP11029991 U JP 11029991U JP H0543531 U JPH0543531 U JP H0543531U
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JP
Japan
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oil
benzyltoluene
vol
partial discharge
rapeseed oil
Prior art date
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Pending
Application number
JP11029991U
Other languages
English (en)
Inventor
邦彦 高橋
紀美夫 菅沼
勝 神庭
義久 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissin Electric Co Ltd
Original Assignee
Nissin Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属蒸着化ポリプロピレンフィルムからなる
コンデンサ素子によって構成される油浸コンデンサの、
部分放電開始電圧及びその温度依存性を高めることを目
的とする。 【構成】 含浸油として、ベンジルトルエン系油に、菜
種油を10〜40vol%混合した絶縁油を使用する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、油浸コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
油浸コンデンサにおいて、コンデンサ素子として金属蒸着化ポリプロピレンフ ィルムを使用した構成のものはよく知られている。図4はその構成を示し、金属 蒸着化ポリプロピレンフィルム(以下単にMPPフィルムという。)を使用した コンデンサ素子1をタンク2内に設置し、これに絶縁油3を含浸させて構成され てある。4は引出リード、5はブッシングである。
【0003】 MPPフィルムはポリプロピレンフィルムにそのヘイズ側のみに金属蒸着した ものであり、ポリプロピレンフィルムは誘電特性が優れているが、絶縁油である 含浸油に対する膨潤がある。膨潤性が高いと蒸着金属にひび割れなどが生じ、部 分放電特性が低下する。そのため使用する絶縁油として、この種フィルムに対す る膨潤性の低いものを使用することが必要である。
【0004】 そこでこの種含浸油として、ベンジルトルエン系油を使用することが考えられ ている。ベンジルトルエン系油は、ベンジルトルエンを主体(50重量%以上) とし、これにベンジルキシレン、ジフェニルエタン、フェニルキシリルエタン、 ジイソプロピルナフタレン、ジベンジルトルエンを単独または複数種混合したも のを言う。
【0005】 ベンジルトルエン系油は、ポリプロピレンフィルムに対する膨潤性が1.5% 程度(80℃時)であり、他の含浸油に比較して膨潤性は優れている。しかしこ れでも部分放電開始電圧は、20℃において130V/μm、−30℃において 120V/μmである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、含浸油としてベンジルトルエン系油を使用するにあたり、そのMP Pフィルムに対する膨潤率が低くなるようにし、もって部分放電開始電圧の向上 を図ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案は、ベンジルトルエン系油に、菜種油を10〜40vol%混合した絶 縁油を、MPPフィルムからなるコンデンサ素子に含浸させて含浸コンデンサを 構成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】
ベンジルトルエン系油に、菜種油を10〜40vol%混合した絶縁油を使用 すると、ベンジルトルエン系油を単独で使用した場合よりも部分放電開始電圧は 高くなるとともに、その温度依存性も向上するようになる。
【0009】
【実施例】
この考案の実施例を図によって説明する。図1はベンジルトルエン系油への菜 種油の混合比と、その時のPPフィルムの膨潤率を示すもので、ベンジルトルエ ン系油単独の場合よりも、菜種油を混合していく程膨潤率が小さくなる。PPフ ィルムに対する膨潤についてだけでは、菜種油の混合比が大きい程良いことにな る。
【0010】 図2は菜種油の混合比に対する部分放電開始電圧の関係を示すもので、菜種油 を10〜40vol%混合した場合は、ベンジルトルエン系油を単独で使用した 場合よりも部分放電開始電圧が向上する。しかしその混合比が40vol%を超 えると、部分放電開始電圧は低下傾向を示す。また低温特性も低下する。これは 菜種油の流動性、特に低温時における流動性が悪いことに起因しているものと考 えられる。
【0011】 図3は部分放電開始電圧の温度依存性を示すもので、●印はベンジルトルエン 系油単独の場合、○印はベンジルトルエン系油に菜種油を10vol%混合した 場合、×印はベンジルトルエン系油に菜種油を40vol%混合した場合、△印 はベンジルトルエン系油に菜種油を50vol%混合した場合、□印は菜種油単 独の場合の、各特性線である。
【0012】 図3から理解されるように、ベンジルトルエン系油を単独で使用する場合より も、菜種油を10〜40vol%混合した場合の方が温度依存特性が向上するこ とが判明する。しかしその混合比が40vol%を超えると、その温度依存特性 が僅かであるが低下する傾向を呈する。
【0013】
【考案の効果】
以上詳述したように本考案によれば、MPPフィルムを使用した油浸コンデン サにおいて、含浸油としてベンジルトルエン系油に菜種油を10〜40vol% 混合することによって、ベンジルトルエン系油を単独で使用する場合よりも部分 放電開始電圧を高めることができ、かつその温度依存性も向上させることができ る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例によるベンジルトルエン系油へ
の菜種油の混合比に対するPPフィルムの膨潤率を示す
特性図である。
【図2】本考案の実施例によるベンジルトルエン系油へ
の菜種油の混合比に対する部分放電開始電圧を示す特性
図である。
【図3】本考案の実施例によるベンジルトルエン系油と
菜種油の混合油における温度に対する部分放電開始電圧
を示す特性図である。
【図4】油浸コンデンサの一部を断面とした正面図であ
る。
【符号の説明】
1 コンデンサ素子 2 タンク 3 絶縁油
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 田中 義久 京都市右京区梅津高畝町47番地 日新電機 株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属蒸着化ポリプロピレンフィルムから
    なるコンデンサ素子に、ベンジルトルエン系油に、菜種
    油を10〜40vol%混合した絶縁油を含浸させてな
    る油浸コンデンサ。
JP11029991U 1991-11-12 1991-11-12 油浸コンデンサ Pending JPH0543531U (ja)

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JP11029991U JPH0543531U (ja) 1991-11-12 1991-11-12 油浸コンデンサ

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JPH0543531U true JPH0543531U (ja) 1993-06-11

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101411026B1 (ko) * 2012-12-12 2014-06-25 주식회사 지코스 식물성 저압 콘덴서유
JP2016532257A (ja) * 2013-07-19 2016-10-13 アルケマ フランス 誘電性流体組成物又は熱伝達流体組成物及びその使用

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101411026B1 (ko) * 2012-12-12 2014-06-25 주식회사 지코스 식물성 저압 콘덴서유
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