JPH054325A - 1側外気吸込形多段水平循環流式乾燥焼付方法および装置 - Google Patents

1側外気吸込形多段水平循環流式乾燥焼付方法および装置

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JPH054325A
JPH054325A JP14486991A JP14486991A JPH054325A JP H054325 A JPH054325 A JP H054325A JP 14486991 A JP14486991 A JP 14486991A JP 14486991 A JP14486991 A JP 14486991A JP H054325 A JPH054325 A JP H054325A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】乾燥焼付室からの排気の際にも、乾燥焼付室へ
の吸気の際にも、乾燥焼付室内の空気の温度分布に斑を
生じない強制排気、熱風循環を実現する。 【構成】装置本体1内の右側縦仕切壁板6と、通気孔1
3群を貫設した背面板7と、収納域eを乾燥焼付室9に
区画形成する。控緩衝域aと吸気加熱域bと送風域c,
dに亙り連続して横仕切板11により上下に多段水平に
仕切って各階の吸込隔室20および水平連続した送風加
熱室19と熱風送路室34,35を多段に階設し、各階
の送風加熱室19にはシロッコファン3を設置し、右側
壁1aに各階のシロッコファン3の吸込隔室20に連通
する外気吸入口5を開口し、さらに乾燥焼付室9と吸込
隔室20に臨む垂直面に排気孔28群を貫設しかつ上端
が装置本体1の天板1dを貫通する排気ダクト12を直
立延在する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、印刷物の乾燥や各種製
品の塗装焼付等工業用に使用される乾燥焼付装置の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】この種従来の乾燥焼付装置には、乾燥室
後方に2機の左右シロッコファンと2機のヒーターを配
し直接乾燥室に送風を行うものや、より工夫を凝らした
ものでは乾燥室後方や機炉本体上部に2機の左右シロッ
コファンと2機のヒーターを配し、所定間隔を隔てて機
炉本体の左右側壁に沿って乾燥室左右側壁を適宜通風孔
を有した隔壁とし、一旦該隔壁と機炉本体の左右側壁間
にヒーターにより加熱された空気を通過させ、前記適宜
設けられた通風孔より乾燥室内部の空気を乱さないよう
送風を行う、左右二つの空気の流れを作る双循環送風を
採用すると共に、排気は機炉本体の天壁上ほぼ中央に設
置した排気ファンにより集中吸い上げ強制排気するもの
や、より工夫を凝らしたものでは排気ファンに連通した
排気ダクトを乾燥室の背面中央に縦貫し、該排気ダクト
に適宜排気孔を設け排気を行うものがあるが、中には排
気ファンを有していないものもあった。
【0003】上記の排気ファンによる強制排気を行うも
のは専用の外気吸入口を有していなかったので、強制排
気時に乾燥室内の気圧が低下し、同時にどの様な温度で
あれ乾燥機内の温度よりは温度の低い外気が一番気密性
の劣る正面の開閉扉の周囲より乾燥機内へ流入して開閉
扉周辺の温度を低下せしめていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の乾
燥焼付装置では、乾燥室外後方に左右シロッコファンと
ヒーターを配し、送風方法としては左右二つの空気の流
れを作る双循環送風を採用していたのであるが、送風を
直接流入させたのでは流入する際に乾燥機内の均一な温
度分布を破壊してしまい、亦より工夫を凝らした乾燥室
外後方や機炉本体上部に2機の左右シロッコファンと2
機のヒーターを配し、所定間隔を隔てて機炉本体の左右
側壁に沿って乾燥室左右側壁を適宜通風孔を有した隔壁
とし、一旦該隔壁と機炉本体の左右側壁間にヒーターに
より加熱された空気を通過させ、前記適宜設けられた通
風孔より乾燥室内部の熱気の循環を乱さないよう水平送
風を行うものでも、前記した左右側壁と乾燥室左右隔壁
間の送風域をヒーターにより加熱された熱気が通過する
過程で、送風域内で上下の温度格差を生じてしまって、
乾燥室内に入る以前に上下での温度格差を生じる傾向が
あった。
【0005】亦、排気ダクトを有さずに、機炉本体の天
壁上ほぼ中央に設置した排気ファンにより直接集中吸い
上げ強制排気するものの場合は、運転中温度調整のため
に強制排気を行うと、熱気が乾燥室内の上部へ集中して
該乾燥室内上部が温度上昇し、その結果上部と比較して
下部が温度低下を招き、乾燥室内の温度分布が不均一に
なることがあった。
【0006】排気ダクトを有するものでも、排気ダクト
の位置が熱風の循環経路である乾燥室の背面中央であっ
たので、どうしても排気時に熱風の循環に影響してしま
って乾燥室内に温度斑を生じたり、排気ファンによる強
制排気時には、従来のものは専用の外気吸入口を有して
いなかったので、乾燥室内の気圧が低下し、温度の低い
外気が一番気密性の劣る正面の開閉扉の周囲より乾燥機
内へ流入してしまい、その結果乾燥室内の開閉扉の周囲
付近が冷却されてしまって乾燥室内の温度分布が不均一
となる等の理由により、被乾燥物や焼付物の配置箇所に
より乾燥・焼付の仕上がりに大きなバラつきが生じてし
まい、品質一定の製品が出来難かった。こゝに於いて、
本発明は、前記従来の課題に鑑み、乾燥焼付室からの強
制排気の際にも、乾燥焼付室への外気吸入の際にも、乾
燥焼付室内の空気の温度分布に斑を生じない1側外気吸
込形多段水平循環式乾燥焼付方法および装置を提供せん
とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題の解決は、本発
明が次に列挙する新規な特徴的構成手法及び手段を採用
することにより達成される。即ち、本発明法の第1の特
徴は、正面が解放密閉自在な密封雰囲気外の左右1側面
側から外気を必要に応じ吸気取り込み、当該密封雰囲気
内同側の吸気加熱域の多段区分熱源をそれぞれ通し、当
該多段区分毎に密封雰囲気内の背面および左右他側面に
亙る送風域に沿って強制送風された各段の熱気流を密封
雰囲気内方の収納域に漸次折返し流入し、当該収納域に
収容された乾燥・焼付物を流通途上で接触加熱して後、
前記左右1側面側の前記吸気加熱域に吸気返戻される一
連の前記密封雰囲気内で起生される前記多段区分毎の水
平循環流中において乾燥・焼付してなる1側外気吸込形
多段水平循環流式乾燥焼付方法である。
【0008】本発明法の第2の特徴は、正面が解放密閉
自在な密封雰囲気外の左右1側面側から外気を必要に応
じ吸気取り込み、当該密封雰囲気内同側の吸気加熱域の
多段区分熱源をそれぞれ通し、当該多段区分毎に密封雰
囲気内の背面および左右他側面に亙る送風域に沿って強
制送風された各段の熱気流を密封雰囲気内方の収納域に
漸次折返し流入し、当該収納域に収容された乾燥・焼付
物を流通途上で接触加熱して後、前記左右1側面側の前
記吸気加熱域に吸気返戻される一連の前記密封雰囲気内
で起生される前記多段区分毎の水平循環流において乾燥
・焼付するとともに、前記収納域の前記左右1側面側と
背面側がなす内奥隅角域の上下に亙り斑なく当該収納域
の前記熱気流を前記密封雰囲気の天井外へ排気してなる
1側外気吸込形多段水平循環流式乾燥焼付方法である。
【0009】本発明装置の第1の特徴は、装置本体内の
左右1側壁に沿って吸気加熱域を区画形成自在に所定間
隔を隔てた片側縦仕切壁板と、背壁に沿って前記吸気加
熱域と連通する送風域を区画形成自在に所定間隔を隔て
ゝ縦に仕切った適宜通気孔群をそれぞれ貫設した背面板
と、左右他側壁に沿って前記送風域と連通する送風域を
区画形成自在に所定間隔を隔てゝ縦に仕切った適宜通気
孔群を貫設する側面板とにより、三方を囲繞された収納
域を乾燥焼付室に区画形成する一方、前記片側縦仕切壁
板との間に控緩衝域を介在形成自在に適宜通気孔群を貫
設する側面板を並行に隔てゝ仕切り、他方、当該控緩衝
域と前記吸気加熱域と前記送風域に亙り連続して横仕切
板により上下に所定間隔を開け多段水平に仕切って各階
の吸込隔室および水平連続した送風加熱室と熱風通路を
多段に階設し、当該各階の送風加熱室にはヒーターと前
記片側縦仕切壁板の開口に吸込口をそれぞれ臨ませたシ
ロッコファンとを設置するとともに、前記装置本体の前
記左右1側壁に各階の前記シロッコファンの対応間にあ
る前記横仕切板を跨いで前記吸込隔室に連通する外気吸
込口を開口してなる1側外気吸込形多段水平循環流式乾
燥焼付装置である。
【0010】本発明装置の第2の特徴は、装置本体内の
左右1側壁に沿って吸気加熱域を区画形成自在に所定間
隔を隔てた片側縦仕切壁板と、背壁に沿って前記吸気加
熱域と連通する送風域を区画形成自在に並行に隔てかつ
適宜通気孔群をそれぞれ貫設した背面板と、左右他側壁
に沿って前記送風域と連通する送風域を区画形成自在に
並行に隔てかつ適宜通気孔群を貫設する側面板とにより
三方を囲繞された収納域を乾燥焼付室に区画形成する一
方、前記片側縦仕切板との間に控緩衝域を介在形成自在
に適宜通気孔群を貫設する側面板を並行に隔てて仕切
り、当該控緩衝域と前記吸気加熱域と前記送風域に亙り
連続して横仕切板により上下に所定間隔を開け多段水平
に仕切って各階の吸込隔室および水平連続した送風加熱
室と熱風送路を多段に階設し、他方当該各階の送風加熱
室にはヒーターと前記片側縦仕切板の開口に吸込口をそ
れぞれ臨ませたシロッコファンとを設置し、前記装置本
体の前記左右1側壁に各階の前記シロッコファンの対応
間にある前記横仕切板を跨いで前記吸込隔室に連通する
外気吸入口を開口し、さらに前記片側縦仕切板と背面板
がなす内奥隅角部を縦貫するとともに所定の垂直方向面
に排気孔群を貫設しかつ上端が前記装置本体の天板を貫
通する排気ダクトを直立延在してなる1側外気吸込形多
段水平循環流式乾燥焼付装置である。
【0011】本発明装置の第3の特徴は、前記第2の特
徴における装置本体が、外気吸入口の開口側に制御盤を
一体付設してなる1側外気吸込形多段水平循環流式乾燥
焼付装置である。
【0012】
【作用】本発明は前記のような手法および手段を講じた
ので、機炉本体の左右1側壁と背壁にそれぞれ沿って適
宜通風孔を有した側面板と背面板を設け、一旦該側面板
および背面板と機炉本体の間の送風域にヒーターにより
加熱された空気を通過させ、前記適宜設けられた通風孔
より乾燥室内部の空気を乱さないよう水平送風を行う間
にも、上下を仕切る横仕切板により、前記一連の送風域
に熱風が循環する際の上下の温度差を抑制し得、乾燥室
内に流入する際の熱風の上下温度差を解消し得る。
【0013】亦、排気を従来のように、直接機路本体の
天壁上ほぼ中央に設置した排気ファンにより集中吸い上
げ強制排気するのではなく、排気ダクトを有し、かつ該
排気ダクトの位置が熱風の循環経路と外れた箇所である
から排気時に熱風の循環に影響せず、亦、強制排気時に
は専用の外気吸入口を有しているので、排気と同時に該
外気吸入口より外気を吸入しヒーターで熱した後に乾燥
室内へ送風を行うので、温度の低い外気が気密性の劣る
正面の開閉扉の周囲より乾燥機内へ流入することがな
い。
【0014】
【実施例】
(装置例)本発明装置の実施例を図面につき詳説する。
図1は本実施例の正面図、図2は同・右側面図、図3は
同・平面図、図4は図1中IV−IV線視断面図、図5は排
気ダクトを示し(A)は排気ダクトの左側面図、(B)
は同・正面図、(C)は同・右側面図である。図中、A
は本実施例の1側外気吸込形多段水平循環流式乾燥焼付
装置、1は装置本体、2は排気ファン、3はシロッコフ
ァン、4はヒーター、5は外気吸入口、6は右側縦仕切
板、7は背面板、8は左側面板、9は乾燥焼付室、10
は右側面板、11は横仕切板、12は排気ダクト、1
3,14,15は背面板7と左側面板8と右側面板10
のそれぞれの通気孔である。
【0015】本実施例の装置本体1の乾燥焼付室9は、
乾燥焼付室9右側に適宜通気孔15群を貫設した右側面
板10を並行に隔てて区画形成された控緩衝域aとシロ
ッコファン3の吸入口3′にて連通しかつ右側縦仕切板
6と右側壁1aとの間のシロッコファン3とヒーター4
を設置した吸気加熱域bと、背壁1bと適宜通気孔13
群を貫設した背面板7間に区画形成された前記吸気加熱
域bと連通する送風域cと、左側壁1cと適宜通気孔1
4群を貫設する左側面板8との間に区画形成された前記
送風域cに連通する送風域dとにより収納域eとして三
方を囲繞されている。乾燥焼付室9正面には左右一対の
前扉16,17が観音開き自在に設置されている。
【0016】前記控緩衝域a、吸気加熱域b、送風域
c,dに亙っては連続して横仕切板11により上下2段
に水平に仕切られているが、これは2段に限らず必要に
応じて適宜何段にでもすれば良い。この時のシロッコフ
ァン3と該シロッコファン3を駆動するモーター18と
ヒーター4の数は横仕切板11により仕切られた吸気加
熱域bおよび水平連続した送風域c,dからなる各階の
熱風送路の段数と同一である。即ち一段の熱風送路に一
組のシロッコファン3とモーター18とヒーター4が対
応している。このように熱風走路を幾段かに分けること
により、送風過程に於いての熱風の上下の温度格差を解
消し得る。
【0017】前記のように各階の吸気加熱域bおよび水
平連続した送風域c,dは熱風送路を多段に階設してお
り、前記吸気加熱域bは前記横仕切板11によって各階
の送風加熱室19に区切られ、前記控緩衝域gは前記横
仕切板11により各階の吸込隔室20に区切られる。一
方前記装置本体1の右側縦仕切板6面に各階のシロッコ
ファン3の対応間にある前記横仕切板11を跨いで前記
吸込隔室20に連通する外気吸入口5を開口している。
当該外気吸入口5は多孔板が張設されそれに重畳した多
孔板21を調整ハンドル22にてずらせて相互の孔23
群の一致割合により外気吸入量を調節する。
【0018】亦、排気ダクト12は、前記右側縦仕切板
6と前記背面板7がなす内奥隅角部を縦貫するととも
に、上端は前記装置本体1の天板1dを貫通しており、
その上部に強制排気時にモーター24によって回動され
る排気ファン2が配置されている。排気ダクト12の貫
口25には多孔板が張設されそれに重畳した多孔板26
を調整ハンドル27にてずらせて相互の孔群の一致割合
により内気排出量を調節する。
【0019】前記排気ダクト12の乾燥焼付室9に面す
る左側面には図5(A)に示すような排気孔28群が、
亦、控緩衝域aに面する正面には図5(B)に示すよう
な排気孔28群がそれぞれ貫設されている。排気ダクト
12の吸気加熱域bに面する右側面には図5(C)に示
すように排気孔28群は貫設されていない。
【0020】尚本実施例では右側に吸気加熱域b、外気
吸入口5、シロッコファン3、ヒーター4等が設定され
ているが、勿論のことそれらをそっくり左側に対称に設
定しても同様の効果が得られる。亦、図3中、29は運
転灯、30は電源灯、31は温度調節器、32はメイン
タイマー、33は排気ファンタイマーである。
【0021】(方法例)本発明装置の実施例に適用した
本発明方法の操業例を、図1乃至図4につき説明する。
本実施例の1側外気吸込形多段水平循環流式乾燥焼付装
置Aは、まず電源を入れて電源灯30を点灯し、温度調
節器31で初期温度設定をしタイマースイッチを押して
メインタイマー32を作動し、運転スイッチを押して運
転灯29を点灯し運転開始すると、各階に設けられたシ
ロッコファン3とヒーター4が作動する。
【0022】右側縦仕切板6に各階のシロッコファン3
の対応間にある前記横仕切板11を跨いで開口された外
気吸入口5より吸入された外気が控緩衝域aを通過した
後にシロッコファン3に吸入の後、ヒーター4側に送出
され、該ヒーター4により加熱された後に送風域c,d
を通過する過程で適宜通風孔13,14群を貫設された
背面板7、左側面板8の該通風孔13,14群より乾燥
焼付室9内へ水平に折返し状に流入する。
【0023】この左側面板8、背面板7より流入した熱
風が一番温度低下し易い域となる前扉16,17裏面に
沿って前後左右の温度差を解消しつつ水平に右側面板1
0へと流れていく過程で乾燥焼付室9は設定温度まで上
昇し恒温制御部域となる。その際、背面板7と左側面板
8の最下位通風孔13,14群よりの流入は仮想矢印で
示す下吹き出し流となり上下の温度差を解消しつつ全体
の流れに乗って乾燥焼付室9の発生し易い最上部と最下
部との温度差を生じないようにする。
【0024】次に、本操業例の始動後の熱風循環状況を
説明する。右側縦仕切板6に各階のシロッコファン3の
対応間にある前記横仕切板11を跨いで開口された外気
吸入口5から吸入された外気は控緩衝域a(各階に於い
ては吸込隔室20)に一旦流入され、シロッコファン3
により該シロッコファン3が乾燥焼付室9内より控緩衝
域a(各階に於いては吸込隔室20)に取込んだ循環熱
気と混合された後に該シロッコファン3によりヒーター
4へ送られ(こゝを吸気加熱域b、各階では横仕切板1
1によって区切られた送風加熱室19と呼称する。)、
該ヒーター4により加熱された後に送風加熱室19から
送風域c,d(各階に於いては熱風送路室34,35)
へ送風され、この送風の過程で、熱風は背面板7と左側
面板8に適宜貫設された通風孔13,14群を通過して
水平に乾燥焼付室9に流入される。亦、送風された乾燥
焼付室9の熱気の内、適宜量は再び控緩衝域a(各階に
於いては吸込隔室20)を通して前記シロッコファン3
に吸い込まれ前記と同様一連の循環を繰り返す。
【0025】そこで、運転途上で乾燥焼付室9内が初期
設定温度を越えると、図示しないサーモカップルの検温
センサーが作動しブザーを鳴らすので、排気ファンタイ
マー33を所定時間設定して排気ファンスイッチを押
す、するとモーター24により排気ファン2が動作し
て、排気ダクト12の乾燥焼付室9に面する左側面と控
緩衝域aに面する正面に貫設された排気孔28群より乾
燥焼付室9内の熱気および塗装物や焼付物から発生する
ガスが均等に排出される。この排出に於いて、排気ダク
ト12の位置が図3に示すよう熱風の循環経路に干渉し
ないように、熱風の循環経路とは外れた右側縦仕切板6
と背面板7の内奥右隅角部に設定されている(乾燥焼付
室9内の熱気を吸入するシロッコファン3は装置本体1
の前寄りに設置されている)ので、乾燥焼付室9内の熱
風循環に影響せず、温度分布を均一に保ったままの状態
で排気可能としている。この強制排気と同時に外気は前
記のように一連の過程を経てから乾燥焼付室9に流入さ
れるので、気密性の劣る扉の周囲より乾燥焼付室9内に
外気が流入することはない。
【0026】
【発明の効果】かくして、本発明によれば、従来の乾燥
機の様に強制排気に於いて気密性の劣る箇所より外気が
直接乾燥焼付室内へ流入してしまうのではなく、外気吸
入口を有しており、該外気吸入口より吸入した外気をヒ
ーターで暖めた後に乾燥焼付室内へ送風するので、乾燥
焼付室内の温度分布に斑を生じること無く、かつ装置本
体の1側壁と乾燥室背壁に沿って乾燥焼付室を囲繞する
ように適宜通風孔を有した隔板を設け、一旦該隔板と装
置本体の間の送風域にヒーターにより加熱された空気を
通過させ、前記適宜設けられた通風孔より乾燥焼付室内
部の空気を乱さないよう水平送風を行う間にも、上下を
仕切る横仕切板により、前記一連の送風域に熱風が循環
する際の上下の温度格差を抑制し得るから乾燥室焼付内
に流入する際の熱風の上下温度差を解消し得、上下に亙
って均一な温度の送風を可能とする。
【0027】亦、排気を直接装置本体の天壁上ほぼ中央
に設置した排気ファンにより集中吸い上げ強制排気する
のではなく、熱風と製品の仕上がり品質に悪影響を与え
る塗装物や焼付物から発生するガスを上下均等に排出す
る排気ダクトを有し、かつ該排気ダクトの位置が熱風の
循環経路と外れた箇所であるから、強制排気時に熱風の
循環に影響せず、乾燥焼付室内の温度格差を生じること
もない。上記の諸条件により、本発明は乾燥焼付室内の
温度分布を常に均一に保て、被乾燥焼付物が乾燥焼付室
内の配置箇所に因って出来、不出来がでる等の恐れもな
い等、優れた実用性、有用性を具有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の実施例を示す正面図である。
【図2】同上、右側面図である。
【図3】同上、平面図である。
【図4】図1中IV−IV線視断面図である。
【図5】排気ダクトの各、(A)は左側面図、(B)は
同・正面図、(C)は同・右側面図である。
【符号の説明】
A…1側外気吸込形多段水平循環流式乾燥焼付装置 1…装置本体 1a…右側壁 1b…背壁 1c…左側壁 1d…天板 2…排気ファン 3…シロッコファン 4…ヒーター 5…外気吸入口 6…右側縦仕切板 7…背面板 8…左側面板 9…乾燥焼付室 10…右側面板 11…横仕切板 12…排気ダクト 13,14,15…通気孔 16,17…前扉 18,24…モーター 19…送風加熱室 20…吸込隔室 21,26…多孔板 22,27…調整ハンドル 23…孔 25…貫口 28…排気孔 29…運転灯 30…電源灯 31…温度調節器 32…メインタイマー 33…排気ファンタイマー 34,35…熱風送路室 a…控緩衝域 b…吸気加熱域 c,d…送風域 e…収納域

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正面が解放密閉自在な密封雰囲気外の左右
    1側面側から外気を必要に応じ吸気取り込み、当該密封
    雰囲気内同側の吸気加熱域の多段区分熱源をそれぞれ通
    し、当該多段区分毎に密封雰囲気内の背面および左右他
    側面に亙る送風域に沿って強制送風された各段の熱気流
    を密封雰囲気内方の収納域に漸次折返し流入し、当該収
    納域に収容された乾燥・焼付物を流通途上で接触加熱し
    て後、前記左右1側面側の前記吸気加熱域に吸気返戻さ
    れる一連の前記密封雰囲気内で起生される前記多段区分
    毎の水平循環流中において乾燥・焼付したことを特徴と
    する1側外気吸込形多段水平循環流式乾燥焼付方法
  2. 【請求項2】正面が解放密閉自在な密封雰囲気外の左右
    1側面側から外気を必要に応じ吸気取り込み、当該密封
    雰囲気内同側の吸気加熱域の多段区分熱源をそれぞれ通
    し、当該多段区分毎に密封雰囲気内の背面および左右他
    側面に亙る送風域に沿って強制送風された各段の熱気流
    を密封雰囲気内方の収納域に漸次折返し流入し、当該収
    納域に収容された乾燥・焼付物を流通途上で接触加熱し
    て後、前記左右1側面側の前記吸気加熱域に吸気返戻さ
    れる一連の前記密封雰囲気内で起生される前記多段区分
    毎の水平循環流において乾燥・焼付するとともに、前記
    収納域の前記左右1側面側と背面側がなす内奥隅角域の
    上下に亙り斑なく当該収納域の前記熱気流を前記密封雰
    囲気の天井外へ排気することを特徴とする1側外気吸込
    形多段水平循環流式乾燥焼付方法
  3. 【請求項3】装置本体内の左右1側壁に沿って吸気加熱
    域を区画形成自在に所定間隔を隔てた片側縦仕切壁板
    と、背壁に沿って前記吸気加熱域と連通する送風域を区
    画形成自在に所定間隔を隔てゝ縦に仕切った適宜通気孔
    群をそれぞれ貫設した背面板と、左右他側壁に沿って前
    記送風域と連通する送風域を区画形成自在に所定間隔を
    隔てゝ縦に仕切った適宜通気孔群を貫設する側面板とに
    より、三方を囲繞された収納域を乾燥焼付室に区画形成
    する一方、前記片側縦仕切壁板との間に控緩衝域を介在
    形成自在に適宜通気孔群を貫設する側面板を並行に隔て
    ゝ仕切り、他方、当該控緩衝域と前記吸気加熱域と前記
    送風域に亙り連続して横仕切板により上下に所定間隔を
    開け多段水平に仕切って各階の吸込隔室および水平連続
    した送風加熱室と熱風通路を多段に階設し、当該各階の
    送風加熱室にはヒーターと前記片側縦仕切壁板の開口に
    吸込口をそれぞれ臨ませたシロッコファンとを設置する
    とともに、前記装置本体の前記左右1側壁に各階の前記
    シロッコファンの対応間にある前記横仕切板を跨いで前
    記吸込隔室に連通する外気吸込口を開口したことを特徴
    とする1側外気吸込形多段水平循環流式乾燥焼付装置
  4. 【請求項4】装置本体内の左右1側壁に沿って吸気加熱
    域を区画形成自在に所定間隔を隔てた片側縦仕切壁板
    と、背壁に沿って前記吸気加熱域と連通する送風域を区
    画形成自在に並行に隔てかつ適宜通気孔群をそれぞれ貫
    設した背面板と、左右他側壁に沿って前記送風域と連通
    する送風域を区画形成自在に並行に隔てかつ適宜通気孔
    群を貫設する側面板とにより、三方を囲繞された収納域
    を乾燥焼付室に区画形成する一方、前記片側縦仕切板と
    の間に控緩衝域を介在形成自在に適宜通気孔群を貫設す
    る側面板を並行に隔てて仕切り、当該控緩衝域と前記吸
    気加熱域と前記送風域に亙り連続して横仕切板により上
    下に所定間隔を開け多段水平に仕切って各階の吸込隔室
    および水平連続した送風加熱室と熱風送路を多段に階設
    し、他方当該各階の送風加熱室にはヒーターと前記片側
    縦仕切板の開口に吸込口をそれぞれ臨ませたシロッコフ
    ァンとを設置し、前記装置本体の前記左右1側壁に各階
    の前記シロッコファンの対応間にある前記横仕切板を跨
    いで前記吸込隔室に連通する外気吸入口を開口し、さら
    に前記片側縦仕切板と背面板がなす内奥隅角部を縦貫す
    るとともに所定の垂直方向面に排気孔群を貫設しかつ上
    端が前記装置本体の天板を貫通する排気ダクトを直立延
    在したことを特徴とする1側外気吸込形多段水平循環流
    式乾燥焼付装置
  5. 【請求項5】装置本体は、外気吸入口の開口側に制御盤
    を一体付設したことを特徴とする請求項4記載の1側外
    気吸込形多段水平循環流式乾燥焼付装置
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