JPH054316U - デイスクプレーヤの再生機構 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 両面に記録されたディスクのそれぞれの面を
再生するピックアップのサーチ時間を短縮することを目
的とする。 【構成】 表面ディスクＤ１と裏面ディスクＤ２をそれ
ぞれ再生するための第１ピックアップ１と第２ピックア
ップ２とを備え、それぞれのピックアップ１、２の再生
信号からアドレス検出回路１０、１１でアドレスを検出
し、アドレスサーチ回路８、９でピックアップ１、２を
移動をさせるようにしたディスクプレーヤにおいて、ピ
ックアップ１、２を互いに異なる動作をさせ、それぞれ
の再生信号をモニタテレビ１２に操作者が所望のアドレ
スを見つけやすいよう同時に表示する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、両面同時再生により映像情報を再生するビデオディスクプレーヤの サーチ機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】

特開昭６１−２１４２４号公報（Ｇ１１Ｂ７／２４）には、表面と裏面に互い に逆方向のスパイラル状の記録トラックを形成してなる両面ディスクを用いて表 裏同時再生する再生装置が提案されている。

【０００３】 そこで、出願人は、先の出願において高品位映像信号を線順次カラー映像信号 に変換した上で線順次でディスクに表と裏に振りわけ記録したビデオディスクレ コードを両面同時走査して高品位ビデオディスクプレーヤを提案した。

【０００４】 ところで、上記のようなビデオディスクをサーチするとき、上下のピックアッ プの再生走査位置を完全に一致させながらアドレスサーチをするのは非常に困難 である。

【０００５】 この点を解決するために、本出願人は特願平２−１７３３７４号に示すような アドレスサーチを提案している。この方法は、一方のピックアップのみサーチ再 生をし、他方のピックアップを追従させ、また、再生情報を間欠的に記憶しなが ら連続的に読み出してサーチ再生するという技術が開示されいている。

【０００６】 しかしながら、上記のようなサーチの方法では、サーチ再生しているピックア ップに対して他方のピックアップを追従させなければならないため、サーチ速度 が遅くなるといった欠点がある。

【０００７】

【考案が解決しようとする課題】 本考案は、上述した欠点を解決するためのものであり、迅速なサーチ再生がで きる高品位ビデオディスクプレーヤを提供することを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案は、互いに関連する情報を表裏両面に記録してなるディスクレコードを 両面より同時再生するディスクプレーヤにおいて、前記ディスクレコードの一面 を再生走査する第１ピックアップと、前記ディスクレコードの他面を再生走査す る第２ピックアップと、前記第１ピックアップの再生出力より第１アドレスを検 出する第１アドレス検出回路と、前記第２ピックアップの再生出力より第２アド レスを検出する第２アドレス検出回路と、設定アドレスに対して第１アドレスの 差を検出して第１ピックアップを移動させる第１アドレスサーチ回路と、設定ア ドレスに対して第２アドレスの差を検出して第２ピックアップを移動させる第２ アドレスサーチ回路と、第１ピックアップと第２ピックアップから再生した信号 を合成し同時に映出する表示手段とからなるサーチ機構である。

【０００９】

【作用】

本考案によれば、両方のピックアップを互いに異なる方向への移動若しくは動 作をさせ乍ら、両方のピックアップからのサーチ再生画面を同時にモニタできる ようにした。

【００１０】

【実施例】

本考案の一実施例を図１を参照しながら説明する。

【００１１】 まず、本実施例は、特開昭６１−２１４２４４号公報にも開示されているよう な両面同時再生可能なディスクの表と裏に、高品位映像信号を線順次化して約２ 倍に時間軸伸長してＦＭ変調記録したビデオディスクより記録信号を再生するも のであって、上下同位置に再生ビームを照射して得られる２チャンネル分の再生 信号を合成し、元の高品位映像信号を形成するビデオディスクプレーヤに本考案 を採用するものである。

【００１２】 尚、本実施例の記録信号は、正確には１フィールド当りの有効輝度信号５１８ 本と対応する線順次のカラー信号をアドレス信号と共に２チャンネル記録するも のであり、輝度信号は５／６倍に時間圧縮し、この圧縮輝度信号の水平帰線期間 に１／４倍に時間軸圧縮された線順次カラー信号を時間軸圧縮多重すると共に、 更に、垂直ブランキング期間の連続する２ラインにアドレス信号を時分割多重し て１系列分の時分割多重信号を形成し、この信号を線順次で２チャンネルに振り 分けながら２倍に時間軸伸長してディスクの表裏にＦＭ変調記録するものである 。

【００１３】 但し、実際の両面再生ディスクは、表面ディスクＤ１と裏面ディスクＤ２を別 々に記録し、２枚のディスクＤ１・Ｄ２を後で貼り合わせるものである。

【００１４】 図１において、１は表面ディスクＤ１を再生する第１のピックアップ、２は裏 面ディスクＤ２再生する第２のピックアップ、３は第１のＦＭ復調回路、４は第 ２のＦＭ復調回路、５は第１の映像信号処理回路、６は第２の映像信号処理回路 ７は映像合成回路、８は第１のピックアップ１を目標アドレスに移動させる第１ のアドレスサーチ回路、９は第２のピックアップ２を目標アドレスに移動させる 第２のアドレスサーチ回路、１０は表面ディスクＤ１側のアドレスを検出する第 １アドレス検出回路、１１は裏面ディスクＤ２側のアドレスを検出する第２アド レス検出回路、１２はモニタテレビである。

【００１５】 次に、本実施例のサーチ再生動作について説明する。まず、ノーマル再生から サーチキーを押し続けてサーチ再生をする場合に、第１ピックアップ１はディス クＤ１の外周方向にサーチ動作を行う。一方、第２ピックアップ２はディスクＤ ２の内周方向にサーチ動作を行う。尚、このサーチ方向は、第１ピックアップ１ を内周方向に、第２ピックアップを外周方向にしてもよい。

【００１６】 そして、サーチ動作中に第１ピックアップ１及び第２ピックアップ２より再生 された再生信号は、それぞれ、第１復調回路３、第２復調回路４において、復調 され、ぞれぞれ第１映像信号処理回路５、第２映像信号処理回路６で１ラインお きの輝度信号とカラー信号をトラックジャンプ期間以外で間欠記憶し、各々読み 出して映像合成回路７で合成し、モニタテレビ１２で映出する。

【００１７】 この時、映像合成回路７は、モニタテレビ１２上で第１ピックアップ１で再生 した映像信号を画面Ａ側に、第２ピックアップ２で再生した映像信号を画面Ｂ側 に同時に映出できるように合成される。尚、モニタテレビ１２の映像Ａ、Ｂはサ ーチ再生中は間欠的に変化する白黒映像が映し出される。

【００１８】 そして、アドレスを指定する場合、アドレス設定回路（図示しない）からの出 力Ａ１、Ｂ１でアドレスサーチ動作から、設定アドレスへトラックジャンプし、 ノーマル再生となる。

【００１９】 また、チャプターサーチなど行う場合は、第１ピックアップ１と第２ピックア ップ２を同方向に動かし、第１ピックアップ１が奇数チャプター、第２ピックア ップ２が偶数チャプターをサーチするように各々動作させればよい。

【００２０】 更に、第１ピックアップ１をサーチ再生、第２ピックアップ２をノーマル再生 にしてそれぞれの画面をモニタテレビ１２に映出するようにしてもよい。

【００２１】

【考案の効果】

本考案によれば、両方のピックアップを異なる方向または異なる再生信号部分 を再生し、その再生された信号を同時に画面を見ることができるので、操作者が 所望のアドレスを早く見つけることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す図。

【符号の説明】

１ 第１ピックアップ ２ 第２ピックアップ ３ 第１ＦＭ復調回路 ４ 第２ＦＭ復調回路 ７ 映像合成回路 ８ 第１アドレスサーチ回路 ９ 第２アドレスサーチ回路 １０ 第１アドレス検出回路 １１ 第２アドレス検出回路 １２ モニタテレビ Ｄ１ 表面ディスク Ｄ２ 裏面ディスク

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 互いに関連する情報を表裏両面に記録し
   てなるディスクレコードを両面より同時再生するディス
   クプレーヤにおいて、前記ディスクレコードの一面を再
   生走査する第１ピックアップと、前記ディスクレコード
   の他面を再生走査する第２ピックアップと、前記第１ピ
   ックアップの再生出力より第１アドレスを検出する第１
   アドレス検出回路と、前記第２ピックアップの再生出力
   より第２アドレスを検出する第２アドレス検出回路と、
   設定アドレスに対して第１アドレスの差を検出して第１
   ピックアップを移動させる第１アドレスサーチ回路と、
   設定アドレスに対して第２アドレスの差を検出して第２
   ピックアップを移動させる第２アドレスサーチ回路と、
   第１ピックアップと第２ピックアップから再生した信号
   を合成し同時に映出する表示手段とからなるサーチ機
   構。