JPH058714U - デイスク再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ２個のピックアップを有効利用して記録方式
の異なる２種類のディスクを再生する。 【構成】 両面同時再生ディスクＤ１を再生する場合
は、第１・第２ピックアップ１Ｃ・２Ｃの同時再生出力
を復調して高品位映像合成回路６に供給し高品位映像を
合成する。また、通常ディスクＤ２を再生する場合は、
一方向にディスクモータＭを駆動し、第１ピックアップ
１Ｃにて表面を再生し、表面の再生終了後にディスクモ
ータを逆転して、第２ピックアップ２Ｃにて裏面を再生
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、記録方式の異なる２種類のディスクを再生するディスク再生装置に 関する。

【０００２】

【従来の技術】

特開昭６３−２７６３９３号公報（Ｈ０４Ｎ１３／００）には、スパイラル形 成方向を逆にするディスクの両面を２個のピックアップにて同時再生をすること により立体映像情報を形成する構成が提案されている。

【０００３】 また、特開昭６３−１６９８８７号公報（Ｈ０４Ｎ５／９３）には、スパイラ ル形成方向を共通にするディスクの一方のピックアップにてディスクの片面を再 生した後にディスクを逆転することなく他方のピックアップにてディスクの反対 面をトラックジャンプしながら再生走査する構成が開示されている。この様に構 成すればディスクを反転することなく情報を連続再生することができる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかし、後者の従来技術に於て逆回転するディスクより映像情報を通常通り再 生する為には、ディスクが径方向に垂直部ランキング記録部分が揃っている角速 度一定のディスクであること、垂直ブランキング期間でトラックジャンプを繰り 返すこと、再生情報をメモリに記憶し記憶とは逆の読出をすることが必要となる 。

【０００５】 従って、線速度一定のディスクを通常通り再生することは困難となる。また、 ＭＵＳＥ信号の様に垂直ブランキング期間にも情報が多重されているディスクを 再生する場合にトラックジャンプによって情報が途切れることは望ましくない。

【０００６】 そこで、片面づつディスクを再生する場合に、線速度一定のディスクも再生可 能とすると共に裏面をトラックジャンプをすることなく通常再生をする必要が生 ずる。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ディスクの表面と裏面を独立して再生走査する第１ピックアップと 第２ピックアップと、ディスクを双方向に回転駆動するディスクモータと、両面 同時再生ディスクを再生時には前記両ピックアップを同時に再生状態とし通常の ディスク再生時は前記第１ピックアップ再生終了後に前記第２ピックアップを再 生状態とするピックアップ制御手段と、通常のディスク再生時には前記第１ピッ クアップの再生終了後に前記ディスクモータを反転駆動させるモータ制御手段と を設けることを特徴とする。

【０００８】

【作用】

よって、本考案によれば、通常ディスクの再生時には、第１ピックアップの表 面の再生終了後にディスクモータが反転駆動され第２ピックアップによる裏面の 連続再生が為される。

【０００９】

【実施例】

以下、本考案を図示する実施例に従い説明する。

【００１０】 本実施例は、２種類のディスクを２個のピックアップにて再生するディスク再 生装置に本考案を採用するものである。

【００１１】 まず、一方のディスクは高品位映像信号をライン毎に振り分けて形成される２ チャンネルの映像情報をディスクの両面に記録して同時再生を可能にした新規な 両面同時再生ディスクＤ１である。この両面同時再生ディスクＤ１は、前述する 従来技術と同様にスパイラル状の記録トラックの形成方向を互いに逆向に形成し ており、表裏同じ一に同一タイミングで再生すべき情報を記録している。

【００１２】 また、他方のディスクは高品位映像信号を帯域圧縮したＭＵＳＥ信号をチャン ネル分割することなく２枚のディスクに線速度一定で記録して貼り合わせた通常 のディスクＤ２である。この通常ディスクＤ２は、スパイラル状記録トラックの 形成方向を共通にしており、両面再生する場合は従来通り表面を再生した後に、 ディスクの回転方向を逆転して裏面を再生するものである。

【００１３】 図２〜図５は、通常ディスクＤ２の再生手順を示す図であり、図２に示すディ スク装着状態でディスクＤ２の表面に対向する第１ピックアップブロックＰ１は 、最内周に位置しており、ディスクＤ２の裏面に対向すべき第２ピックアップブ ロックＰ２は、ディスクＤ２の外方に待避している。このディスク装着状態でデ ィスクモータＭは一方向に回転し、前記第１ピックアップブロックＰ１が再生を 開始する。同時に前記第２ピックアップブロックＰ２が最内周に移動して再生待 機状態となる（図３参照）。表面再生に伴い前記第１ピックアップブロックＰ１ は、外周方向に移動して表面の終端まで移動すると（図４参照）、前記ディスク モータＭは、逆転し前記第２ピックアップブロックＰ２が再生状態となり、裏面 を再生する。この裏面の再生により前記第２ピックアップブロックＰ２が外周に 移動し裏面の終端に達すると、再生は終了する（図５参照）。

【００１４】 図６と図７は、両面同時再生ディスクＤ１の再生手順を示す図であり、図１と 同様のディスク装着状態より、前記ディスクモータＭが一方向に回転駆動される と、前記第２ピックアップブロックＰ２は最内周に移動し、前記第１ピックアッ プブロックＰ１と共にディスクの内周より両面を同時再生する（図６参照）。こ の同時再生に伴い前記両ピックアップブロックＰ１・Ｐ２は、外周に移動して再 生終端に到達したとき、再生は終了する（図７参照）。

【００１５】 以下、上述する各動作に付いて図１の概略ブロック図に従い説明する。まず前 述するピックアップブロックＰ１及びＰ２は、それぞれブロック移動用のピック アップモータ１Ａ・２Ａと、移動及びトラッキング用のピックアップアクセス手 段１Ｂ・２Ｂと、再生用のピックアップ１Ｃ・２Ｃとより成り、ピックアップ制 御手段８の制御出力によって各ブロック再生動作及び移動は制御される。

【００１６】 両面同時再生ディスクＤ１が装着されると、ピックアップ制御手段８は第２ピ ックアップモータ２Ａを駆動し、最内周へ前記第２ピックアップブロックＰ２を 移動させる。同時にモータ制御手段９はモータドライブ回路１０を制御してディ スクモータＭを一方向に駆動させる。前記第２ピックアップブロックＰ２の移動 完了後、前記ピックアップ制御手段８は、前記両ピックアップブロックＰ１・Ｐ ２を再生状態とし、両面同時再生を実行する。再生された２チャンネルの再生信 号はそれぞれ第１・第２復調回路３・４に供給されてＦＭ復調され、高品位映像 合成回路６に供給され、元の高品位映像信号に変換されて導出される。

【００１７】 一方、通常ディスクＤ２が装着されると、前記ピックアップ制御手段８は第２ ピックアップモータ２Ａを駆動し、最内周へ前記第２ピックアップブロックＰ２ を移動させる。同時にモータ制御手段９はモータドライブ回路１０を制御してデ ィスクモータＭを一方向に駆動させる。同時に、前記ピックアップ制御手段８は 、前記第２ピックアップブロックＰ２を再生状態とし、両面同時再生を実行する 。再生された表面の再生信号はそれぞれ第１復調回路３に供給されてＦＭ復調さ れ、再生信号選択回路７を経て導出される。この第２ピックアップブロックＰ２ が、再生終端に達すると、復調出力を入力する終端検出回路５が、再生終端を検 出し検出出力を発生する。この検出出力を、入力する前記ピックアップ制御手段 ８は、前記第１ピックアップブロックＰ１の再生を終了させ、前記第２ピックア ップブロックＰ２を再生状態とする。また、検出出力を入力するモータ制御手段 ９は、前記モータドライブ回路１０を制御して前記ディスクモータＭを逆転駆動 させる。従って、前記第２ピックアップブロックＰ２は、逆転した通常ディスク Ｄ２の裏面の再生を開始する。その結果得られる再生出力は、第２復調回路４に て復調され前記再生信号選択回路７に供給される。この再生信号回路は、前記検 出出力によって予め切り換えられており、表面に続いて裏面の再生ＭＵＳＥ信号 が選択導出される。

【００１８】

【考案の効果】

よって、本考案によれば、２個のピックアップを利用して２種類のディスクが 再生出来その効果は大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す概略回路ブロック図で
ある。

【図２】ディスク装着状態を示す図である。

【図３】順次再生開始状態を示す図である。

【図４】表面再生終了状態を示す図である。

【図５】裏面再生終了状態を示す図である。

【図６】両面同時再生開始状態を示す図である。

【図７】両面同時再生終了状態を示す図である。

【符号の説明】

８ ピックアップ制御手段 ９ モータ制御手段 Ｍ ディスクモータ １Ｃ 第１ピックアップ ２Ｃ 第２ピックアップ Ｄ１ 両面同時再生ディスク Ｄ２ 通常ディスク

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 広帯域情報を表面と裏面にチャンネル分
   割して記録した両面同時再生ディスクと、狭帯域情報を
   チャンネル分割することなく表面より裏面に跨いで記録
   した通常ディスクとを再生すべく、 ディスクの表面を再生走査する第１ピックアップと、 ディスクの裏面を再生走査する第２ピックアップと、 ディスクを双方向に回転駆動するディスクモータと、 前記両面同時再生ディスクの再生時には前記両ピックア
   ップを同時に再生状態とし、前記通常ディスク再生時は
   前記第１ピックアップ再生終了後に前記第２ピックアッ
   プを再生状態とするピックアップ制御手段と、 前記通常ディスク再生時には前記第１ピックアップの再
   生終了後に前記ディスクモータを反転駆動させるモータ
   制御手段とを、 それぞれ配して成るディスク再生装置。