JPH0543001Y2 - - Google Patents

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JPH0543001Y2
JPH0543001Y2 JP1986095948U JP9594886U JPH0543001Y2 JP H0543001 Y2 JPH0543001 Y2 JP H0543001Y2 JP 1986095948 U JP1986095948 U JP 1986095948U JP 9594886 U JP9594886 U JP 9594886U JP H0543001 Y2 JPH0543001 Y2 JP H0543001Y2
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【考案の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 本考案は巻取機の制御装置に関し、モータの過
速度運転防止等制御の安定化を図つたものであ
る。
B 考案の概要 本考案による巻取機の制御装置は、 (1) ライン速度検出器と、ライン速度設定器と、
ライン速度検出器からの検出信号とライン速度
設定器からの指令信号との大小関係を比較し、
ライン速度の検出値が指令値よりも大きい場合
に大きい旨を表わす信号を出力する比較器と、
モータの速度指令値をライン速度設定器からの
指令信号とメモリに記憶されている変換係数と
の演算により算出する演算装置と、前記変換係
数を記憶し、前記比較器からライン速度の検出
値が指令値より大きいことを表わす出力信号を
入力すると記憶している変換係数を従前よりも
遅いモータ速度指令値を定める変換係数に更新
する前記メモリと、モータ速度検出器と、モー
タ速度の検出信号と前記演算装置からのモータ
速度の指令信号とに基づき、モータの電源を制
御してモータ速度の検出値を指令値に一致させ
る速度制御器とを具備することにより、 (2) ライン速度検出系の機械要素をモータ速度の
制御ループから除き、ライン速度検出信号で直
接モータ速度を制御せず、 (3) ライン速度の検出値が指令値を上まわつたと
きのみモータ速度の指令値を下げ、他の場合は
モータ速度指令値を一定に保つので、 (4) ライン速度の制御が安定であると共に、モー
タを過速度運転することがない。
C 従来の技術 第2図の巻取機の制御装置の従来例を示す。こ
の従来例は、コイル状(図示省略)に巻回されて
いた帯状材料1例えば帯鋼を、プレス加工等の処
理のために、一旦ほどいてから再びコイル状に巻
取るための巻取機2、いわゆるリコイラーについ
てものものである。
リコイラー2は直流モータ3により回転駆動さ
れる。材料1にはタツチロール4が例えば上面で
接触されており、タツチロール4に連結したタコ
ジエネのような速度検出器5により材料1の巻取
り速度即ちライン速度が検出される。ライン速度
検出器5の出力電圧は速度設定器6で設定したラ
イン速度の指令値を表わす電圧と比較され、その
偏差電圧が速度制御器7(ASPR:Automatic
Speed Regulator)に与えられる。速度制御器7
は、偏差電圧がゼロとなるように、モータ3に対
する可変直流電源8の出力を調節する。これによ
り、材料1のライン速度がライン速度設定器6で
指令した一定速度になるように、モータ3の回転
が自動的に制御されている。9は商用交流源、1
0はスイツチである。
D 考案が解決しようとする問題点 ところが第2図に示した従来の制御装置には下
記(1)〜(4)のような問題点がある。
(1) タツチロール4が材料1とスリツプすること
がるが、このような場合、ライン速度が低下し
たものとして検出されるので、モータ3の回転
速度が上昇し、その結果ライン速度が指令値よ
り大幅に速くなつて制御が安定しない。
(2) また、材料1が無くなりタツチロール4の回
転が止つてライン速度を検出できない場合は、
速度制御のループが無くなるため、モータ3が
過速度回転になつてしまう。
(3) 更に、タツチロール4とリコイラー2との間
に距離があり、その間に弛みが生じた場合は材
料1が上下に振れることがある。
このような場合、第2図中で下方へ振れたと
きは検出温度が下るためモータ速度が速くなる
ようにモータ3が制御され、逆に上方へ振れた
ときは検出速度が上るためモータ速度は遅くな
るようにモータ3が制御されることになる。そ
の結果上下振動がいたずらに助長されることが
あり、速度制御が不安定になる。
(4) また更に、タツチロール4等ライン速度検出
系に異常があつてライン速度を検出できない場
合は、上記(2)と同様、速度制御のループがなく
なりモータ3が過速度回転になつてしまう。
本考案は上述した従来技術の問題点に鑑み、モ
ータの過速度運転防止等、安定な制御を行うこと
ができる巻取機の制御装置を提供することを目的
とする。
E 問題点を解決するための手段 上記目的を達成する本考案による巻取機の制御
装置は、巻取機に巻取られる材料のライン速度を
検出するライン速度検出器と、ライン速度の指令
値を設定するライン速度設定器と、ライン速度検
出器からの検出信号とライン速度設定器からの指
令信号との大小関係を比較し、ライン速度の検出
値が指令値よりも大きい場合に大きい旨を表わす
信号を出力する比較器と、巻取機の回転駆動用モ
ータの速度指令値をライン速度設定器からの指令
信号とメモリに記憶されている変換係数との演算
により算出する演算装置と、前記変換係数を記憶
し、前記比較器からライン速度の検出値が指令値
より大きいことを表わす出力信号を入力すると記
憶している変換係数を従前よりも遅いモータ速度
指令値を定める変換係数に更新する前記メモリ
と、前記モータの速度を検出するモータ速度検出
器と、このモータ速度検出器からの検出信号と前
記演算装置からのモータ速度の指令信号とに基づ
き、モータの電源を制御してモータ速度の検出値
を指令値に一致させる速度制御器とを具備する。
F 作用 上記構成による巻取機の制御装置において、モ
ータ速度の制御ループはモータ速度検出器、速度
制御器、電源及びモータを含むものであり、ライ
ン速度検出系の機械要素は制御ループ内に入つて
いない、ライン速度の検出信号はモータ速度の指
令値を常に小さな値に更新するのに用いられる。
即ち、モータ速度指令値は演算装置がライン速度
指令値から算出するが、この算出に用いる変換係
数がライン速度の指令値よりも検出値が上まわる
とモータ速度指令値を下げる方向にメモリ内で変
化し、ライン速度の指令値に検出値が一致または
下まわつている間は変化しないからである。
従つて、巻取りの開始直後はモータは初期の一
定速度で回転する。この間に巻取り半径が次第に
増加するのでライン速度も次第に速くなるが、ラ
イン速度の検出値がその指令値に一致または下ま
わつている間は、モータ速度は一定である。次い
でライン速度の検出値が指令値を上まわつた時に
モータ速度の指令値が小さくなり、モータはより
遅い速度になつて一定回転する。これにより、ラ
イン速度は一旦下つてから巻取りの進行に従つて
次第に速くなるが、モータ速度はライン速度の検
出値が指令値を上まわるまで一定である。その
後、ライン速度の検出値が指令値を上まわつた時
にモータ速度の指令値が更に小さくなり、モータ
は更に遅い速度で一定回転し、ライン速度は再び
一旦下つてから巻取りの進行に従つて次第に速く
なる。以上を繰返すことにより、通常は、ライン
速度を指令値以下で且つその近傍に保つて材料の
巻取りが行われる。
一方、材料がなくなつてライン速度の検出値が
無くなつたり、あるいはライン速度検出器に異常
があつて検出値が急激に低下したり無くなつた場
合は、モータはその時点の指令値で一定回転し、
過速度にならない。
G 実施例 本考案の一実施例を第1図を参照して説明す
る。第1図において、巻取機2はモータ3で回転
駆動されるようになつており、帯状材料1を回転
に伴つて巻取る。本実施例の巻取機2はリコイラ
ーであり、帯鋼から積層鉄心用の板片を打抜き加
工するため、コイル状の帯鋼を一旦ほどいて再び
巻取るようにしている。
リコイラー2に巻取られる材料1の途中、その
上面にタツチロール4が配置されている。このタ
ツチロール4の回転軸にカコジエネ等のライン速
度検出器5が連結されている。ライン速度検出器
5の出力とライン速度設定器6の出力との偏差信
号が比較器11に入力されている。比較器11の
出力はメモリ12に入力されている。メモリ12
はライン速度の指令値からモータ速度の指令値を
算出するための変換係数を記憶するものであり、
本実施例では比較器11からライン速度の検出値
が指令値を上まわつたことを示す信号を入力する
と記憶内容を従前より小さな値に更新するように
してある。ライン速度設定器6に出力は演算装置
17に与えられている。演算装置17はメモリ1
2に記憶されている変換係数は用いてライン速度
の指令値からモータ速度の指令値を算出するもの
であるが、本実施例では変換係数を常に小さく更
新することにして乗算器を用いている。この結
果、ライン速度の検出値が指令値を上まわると、
モータ速度の指令値が従前より小さな値に更新さ
れ、そうでない場合は一定になる。
本実施例のメモリ12は、論理回路13,発振
器14、ダウンカウンタ15及びデジタル・アナ
ログ変換器16から構成されている。つまり、ダ
ウンカウンタ15にはライン速度の指令値をモー
タ速度の指令値に変換するため初期係数値が予め
設定されている。論理回路13は比較器11から
ライン速度の検出値が指令値を上まわつたことを
示す信号を入力すると、その信号がなくなるまで
発振器14の出力をダウンカウンタ15に与え
る。その結果、ダウンカウンタ15の内容即ち変
換係数が小さくなる。デジタル・アナログ変換器
16はダウンカウンタ15の内容をアナログ信号
に変換して乗算器(演算装置)17に与える。
一方、リコイラー2を回転駆動するモータ3に
タコジエネ等のモータ速度検出器18が設けられ
ており、このモータ速度検出器18の検出信号と
乗算器17からのモータ速度の指令信号との偏差
信号が速度制御器7に与えられている。速度制御
器7はモータ速度の検出値が指令値に一致するよ
うに、モータ3の電源8を制御する。
なお、モータ3は直流、交流いずれのものでも
良く、電源8もモータ3の形式に合わせてモータ
速度を可変できるものであれば良い。更に、演算
装置17は除算器であつても良い。この場合は、
メモリ12は比較器11からライン速度の検出値
が指令値を上まわつたことを示す信号を入力する
と、変換係数を従前より大きくするように記憶内
容を更新するものであれば良い。例えば、ダウン
カウンタ15の代りのアツプカウンタを用いるこ
とによりこれを実現できる。また更に、メモリ1
2は図示した具体例に限定される必要はない。
H 考案の効果 本考案による巻取機の制御装置においては、ラ
イン速度の検出信号を直接モータ速度の制御に用
いず、モータ速度の制御ループ内にタツチロール
等の機械系要素がないため、制御が安定である。
また、モータ速度の指令値は常に小さくなる方
向に変化するので、ライン速度検出系に異常があ
つたり材料がなくなつてライン速度の検出が出来
なかつたりして、ライン速度の検出出力が急激に
低下したり無くなつても、モータが過速度になる
ことがない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による巻取機の制御装置の一実
施例を示す構成図、第2図は従来例の構成図であ
る。 図面中、1は材料、2はリコイラー(巻取機)、
3はモータ、4はタツチロール、5はライン速度
検出器、6はライン速度設定器、7は速度制御
器、8は電源、11は比較器、12はメモリ、1
3は論理回路、14は発振器、15はダウンカウ
ンタ、16はデジタル・アナログ変換器、17は
乗算器(演算装置)、18はモータ速度検出器で
ある。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 巻取機に巻取られる材料のライン速度を検出す
    るライン速度検出器と、ライン速度の指令値を設
    定するライン速度設定器と、ライン速度検出器か
    らの検出信号とライン速度設定器からの指令信号
    との大小関係を比較し、ライン速度の検出値が指
    令値よりも大きい場合に大きい旨を表わす信号を
    出力する比較器と、巻取機の回転駆動用モータの
    速度指令値をライン速度設定器からの指令信号と
    メモリに記憶されている変換係数との演算により
    算出する演算装置と、前記変換係数を記憶し、前
    記比較器からライン速度の検出値が指令値より大
    きいことを表わす出力信号を入力すると記憶して
    いる変換係数を従前よりも遅いモータ速度指令値
    を定める変換係数に更新する前記メモリと、前記
    モータの速度を検出するモータ速度検出器と、こ
    のモータ速度検出器からの検出信号と前記演算装
    置からのモータ速度の指令信号とに基づき、モー
    タの電源を制御してモータ速度の検出値を指令値
    に一致させる速度制御器とを具備する巻取機の制
    御装置。
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JPS634194U JPS634194U (ja) 1988-01-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5838646B2 (ja) * 1973-10-30 1983-08-24 豊田工機株式会社 リユウタイジクウケ オヨビ ソノ セイゾウホウホウ

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