JPH0542764A - 熱転写記録方法及び装置 - Google Patents
熱転写記録方法及び装置Info
- Publication number
- JPH0542764A JPH0542764A JP3200150A JP20015091A JPH0542764A JP H0542764 A JPH0542764 A JP H0542764A JP 3200150 A JP3200150 A JP 3200150A JP 20015091 A JP20015091 A JP 20015091A JP H0542764 A JPH0542764 A JP H0542764A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dye solution
- dye
- thermal transfer
- image
- transfer recording
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
- Thermal Transfer Or Thermal Recording In General (AREA)
- Ink Jet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】記録速度を低下させることなく、高解像性且つ
高濃度の鮮明な画像が得られ、且つ低ランニングコスト
の記録方法及び装置を提供すること。 【構成】密閉容器１内に収容されている昇華性染料と光
熱変換材料とを溶剤に溶解又は分散させた染料溶液６ａ
に対し、電気的画像信号によって制御され選択的に発光
するレーザー光を照射して気化させ、該気化した染料溶
液６ｂを気体選択透過膜２ａのミクロポア２ｂを通して
受像シート７上に噴出させ、記録することを特徴とす
る。
高濃度の鮮明な画像が得られ、且つ低ランニングコスト
の記録方法及び装置を提供すること。 【構成】密閉容器１内に収容されている昇華性染料と光
熱変換材料とを溶剤に溶解又は分散させた染料溶液６ａ
に対し、電気的画像信号によって制御され選択的に発光
するレーザー光を照射して気化させ、該気化した染料溶
液６ｂを気体選択透過膜２ａのミクロポア２ｂを通して
受像シート７上に噴出させ、記録することを特徴とす
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、フルカラー画像を得る
ための熱転写記録方法及び装置において、昇華性染料を
用い、インクシートを使用しない新しい記録方法及び装
置に関する。
ための熱転写記録方法及び装置において、昇華性染料を
用い、インクシートを使用しない新しい記録方法及び装
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、ビデオカメラ、スチールビデオカ
メラ、写真電送機などからの電気的画像信号から、写真
の如きハードコピーの形で画像を再生する方法が盛んに
研究されている。その一つの有力な方法として、現在熱
転写画像記録法が注目されている。
メラ、写真電送機などからの電気的画像信号から、写真
の如きハードコピーの形で画像を再生する方法が盛んに
研究されている。その一つの有力な方法として、現在熱
転写画像記録法が注目されている。
【０００３】熱転写画像記録法のなかでも昇華型熱転写
画像記録法というのは、例えば１ｍｍ当たり４〜１６ド
ットのドット状電気発熱体が一列に並んだサーマルヘッ
ドに画像情報を含む電気信号を流し、昇華性染料を含む
熱転写層を支持体シートに設けたインクシートと、染料
染着性樹脂を支持体シートに設けた受像シートとを重ね
合わせ、サーマルヘッドに接触させ、インクシートの昇
華性染料を画像信号に従い、ドット状に受像シートに昇
華転写させることにより、ハードコピーを作成するもの
である。
画像記録法というのは、例えば１ｍｍ当たり４〜１６ド
ットのドット状電気発熱体が一列に並んだサーマルヘッ
ドに画像情報を含む電気信号を流し、昇華性染料を含む
熱転写層を支持体シートに設けたインクシートと、染料
染着性樹脂を支持体シートに設けた受像シートとを重ね
合わせ、サーマルヘッドに接触させ、インクシートの昇
華性染料を画像信号に従い、ドット状に受像シートに昇
華転写させることにより、ハードコピーを作成するもの
である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来方法
においては、サーマルヘッドと昇華転写層との間に支持
体シートがあるので熱伝導率が低く、更に昇華性染料を
固体から気体へ状態変化させることに大きいエネルギー
を必要とすることなどで、熱エネルギーを効率よく使用
できず、そのため高濃度画像を得るために記録速度を犠
牲にすることがあった。またインクシートは一度しか使
用しないため１枚当たりのプリントコスト（ランニング
コスト）が高いという欠点があった。
においては、サーマルヘッドと昇華転写層との間に支持
体シートがあるので熱伝導率が低く、更に昇華性染料を
固体から気体へ状態変化させることに大きいエネルギー
を必要とすることなどで、熱エネルギーを効率よく使用
できず、そのため高濃度画像を得るために記録速度を犠
牲にすることがあった。またインクシートは一度しか使
用しないため１枚当たりのプリントコスト（ランニング
コスト）が高いという欠点があった。
【０００５】かかる欠点を解決するために、インクシー
トの支持体シートとして極薄の高強度、高耐熱性フィル
ムを用いたり、サーマルヘッドに過大のエネルギーを印
加して高速記録を試みる提案などがなされているが、イ
ンクシートの製造コストが高くなり、サーマルヘッドの
寿命が低下し、消費電力が増大するなどという新たな問
題が生じている。さらにインクシートを繰り返し使用し
て、ランニングコストの低減を図ったとしても、得られ
る画像の鮮明さが失われてしまうかもしれないという問
題があった。
トの支持体シートとして極薄の高強度、高耐熱性フィル
ムを用いたり、サーマルヘッドに過大のエネルギーを印
加して高速記録を試みる提案などがなされているが、イ
ンクシートの製造コストが高くなり、サーマルヘッドの
寿命が低下し、消費電力が増大するなどという新たな問
題が生じている。さらにインクシートを繰り返し使用し
て、ランニングコストの低減を図ったとしても、得られ
る画像の鮮明さが失われてしまうかもしれないという問
題があった。
【０００６】従って、本発明は上記の問題に鑑みてなさ
れたもので、記録速度を低下させることなく、高解像性
且つ高濃度の鮮明な画像が得られ、且つ低ランニングコ
ストの記録方法とその装置を提供することを目的とす
る。
れたもので、記録速度を低下させることなく、高解像性
且つ高濃度の鮮明な画像が得られ、且つ低ランニングコ
ストの記録方法とその装置を提供することを目的とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、昇華性染料と光熱変換材料とを溶剤に溶
解又は分散させた染料溶液に対し電気的画像信号に基づ
き選択的に発光するレーザー光を照射して気化させ、該
気化した染料溶液を気体選択透過膜を通して受像シート
上に噴出させ記録することを特徴とする熱転写記録方法
を提供する。
解決するため、昇華性染料と光熱変換材料とを溶剤に溶
解又は分散させた染料溶液に対し電気的画像信号に基づ
き選択的に発光するレーザー光を照射して気化させ、該
気化した染料溶液を気体選択透過膜を通して受像シート
上に噴出させ記録することを特徴とする熱転写記録方法
を提供する。
【０００８】更に、本発明は上記の課題を解決するた
め、前記染料溶液は、前記受像シートに近接する側に前
記気体選択透過膜を、他の側に前記レーザー光を透光す
る透光性部材を装備した密閉容器に収納されることを特
徴とする請求項１記載の熱転写記録方法を提供する。更
に、本発明は上記の課題を解決するため、染料溶液を循
環する染料溶液循環装置と、該染料溶液循環装置に接続
され流入した染料溶液を予備加熱する予備加熱装置と、
電気的画像信号に基づき選択的にレーザー光を発射する
発光装置と、前記レーザー光を透光して前記予備加熱さ
れた染料溶液を照射し気化させる透光性部材と該気化し
た染料溶液を通過させて近接する画像シート上に転写す
るようにした気体選択透過膜とを含む密閉容器とからな
ることを特徴とする熱転写記録装置を提供する。
め、前記染料溶液は、前記受像シートに近接する側に前
記気体選択透過膜を、他の側に前記レーザー光を透光す
る透光性部材を装備した密閉容器に収納されることを特
徴とする請求項１記載の熱転写記録方法を提供する。更
に、本発明は上記の課題を解決するため、染料溶液を循
環する染料溶液循環装置と、該染料溶液循環装置に接続
され流入した染料溶液を予備加熱する予備加熱装置と、
電気的画像信号に基づき選択的にレーザー光を発射する
発光装置と、前記レーザー光を透光して前記予備加熱さ
れた染料溶液を照射し気化させる透光性部材と該気化し
た染料溶液を通過させて近接する画像シート上に転写す
るようにした気体選択透過膜とを含む密閉容器とからな
ることを特徴とする熱転写記録装置を提供する。
【０００９】更に、本発明は上記の課題を解決するた
め、前記密閉容器は前記染料溶液の前記レーザー光で照
射される部分を仕切る仕切り板を有することを特徴とす
る熱転写記録装置を提供する。すなわち、本発明は、昇
華性染料と光熱変換材料とを溶剤に溶解又は分散させた
染料溶液に対し、電気的画像信号の制御により発光する
レーザー光を照射して、該染料溶液を加熱し、気化した
染料及び溶剤を気体選択透過膜から噴出させ、該気体選
択透過膜に近接する受像シート上に昇華性染料を転写す
ることを特徴とする熱転写記録方法とその装置を提供す
るものである。
め、前記密閉容器は前記染料溶液の前記レーザー光で照
射される部分を仕切る仕切り板を有することを特徴とす
る熱転写記録装置を提供する。すなわち、本発明は、昇
華性染料と光熱変換材料とを溶剤に溶解又は分散させた
染料溶液に対し、電気的画像信号の制御により発光する
レーザー光を照射して、該染料溶液を加熱し、気化した
染料及び溶剤を気体選択透過膜から噴出させ、該気体選
択透過膜に近接する受像シート上に昇華性染料を転写す
ることを特徴とする熱転写記録方法とその装置を提供す
るものである。
【００１０】
【作用】本発明は、上記のように構成することにより、
電気的画像信号に応じて発光するレーザー光で密閉容器
内の染料溶液を加熱すると、昇華性染料と溶剤が気化
し、昇華性染料と溶剤および昇華性染料を溶解した溶剤
の混合気体を気体選択透過膜から選択的に噴出させる。
噴出した混合気体を気体選択透過膜に近接供給してある
受像シートに接触させて、昇華性染料を受像シート上に
転写し画像を形成させる。このようにして、高速にラン
ニングコストの低い高解像度及び高濃度の鮮明な画像が
得られる。
電気的画像信号に応じて発光するレーザー光で密閉容器
内の染料溶液を加熱すると、昇華性染料と溶剤が気化
し、昇華性染料と溶剤および昇華性染料を溶解した溶剤
の混合気体を気体選択透過膜から選択的に噴出させる。
噴出した混合気体を気体選択透過膜に近接供給してある
受像シートに接触させて、昇華性染料を受像シート上に
転写し画像を形成させる。このようにして、高速にラン
ニングコストの低い高解像度及び高濃度の鮮明な画像が
得られる。
【００１１】
【実施例】次に、添付図面図１乃至図４に基づき本発明
の実施例を詳細に説明する。しかし、本発明はそれに限
定されるものではない。図１は本発明の第一実施例によ
る熱転写記録装置及び方法の説明図、図２は図１の実施
例による熱転写記録装置の密閉容器を破断してその内部
を示す破断断面斜視図、図３は本発明による熱転写記録
装置の構成図、図４は本発明の第二実施例による熱転写
記録装置及び方法の説明図である。
の実施例を詳細に説明する。しかし、本発明はそれに限
定されるものではない。図１は本発明の第一実施例によ
る熱転写記録装置及び方法の説明図、図２は図１の実施
例による熱転写記録装置の密閉容器を破断してその内部
を示す破断断面斜視図、図３は本発明による熱転写記録
装置の構成図、図４は本発明の第二実施例による熱転写
記録装置及び方法の説明図である。
【００１２】図１は本発明の第一実施例による熱転写記
録装置を用いて昇華性染料を受像シート上に転写する原
理を示した模式断面図であり、１は密閉容器、２ａは気
体選択透過膜、２ｂはミクロポア、３は透光性部材、４
はレーザー光源、５はレンズ、６ａは密閉容器内に収容
された昇華性染料と光熱変換材を溶解又は分散させた染
料溶液、６ｂは加熱されて気体選択透過膜を通過し気化
した昇華性染料と溶剤、７は受像シート、７ａは染料受
容層、７ｂは支持体シート、８は電気的画像信号に応じ
て形成された転写画像である。
録装置を用いて昇華性染料を受像シート上に転写する原
理を示した模式断面図であり、１は密閉容器、２ａは気
体選択透過膜、２ｂはミクロポア、３は透光性部材、４
はレーザー光源、５はレンズ、６ａは密閉容器内に収容
された昇華性染料と光熱変換材を溶解又は分散させた染
料溶液、６ｂは加熱されて気体選択透過膜を通過し気化
した昇華性染料と溶剤、７は受像シート、７ａは染料受
容層、７ｂは支持体シート、８は電気的画像信号に応じ
て形成された転写画像である。
【００１３】図３において、９は予備加熱装置、１０は
循環ポンプ、１１は染料溶液タンクである。染料溶液６
ａは矢印の方向に循環する。本発明に使用する染料溶液
は、昇華性染料と光熱変換材と溶剤とを主成分とし、必
要に応じて分散剤、増粘剤、防黴剤を含有させてもよ
い。本発明に使用する昇華性染料は、従来の記録方法に
おけるインクシートに用いられる昇華性染料と同じもの
を用いてよく、例えばアントラキノン系、アゾ系、スチ
リル系、ナフトキノン系、インドアニリン系等の染料が
挙げられ、染料溶液中で溶解又は微粒子状で分散されて
いる。
循環ポンプ、１１は染料溶液タンクである。染料溶液６
ａは矢印の方向に循環する。本発明に使用する染料溶液
は、昇華性染料と光熱変換材と溶剤とを主成分とし、必
要に応じて分散剤、増粘剤、防黴剤を含有させてもよ
い。本発明に使用する昇華性染料は、従来の記録方法に
おけるインクシートに用いられる昇華性染料と同じもの
を用いてよく、例えばアントラキノン系、アゾ系、スチ
リル系、ナフトキノン系、インドアニリン系等の染料が
挙げられ、染料溶液中で溶解又は微粒子状で分散されて
いる。
【００１４】本発明に使用される光熱変換材料は、光を
熱に変換する物質であればよく、例えば無機物質のカー
ボンブラック、黒鉛、墨、有機物質のシアニン色素、フ
タロシアニン色素、スクワリリウム色素、ナフトキノン
色素、アントラキノン色素などの近赤外吸収色素が挙げ
られる。本発明に使用される溶剤は、昇華性染料の溶解
性が良く、沸点が５０〜３００℃好ましくは７０〜２０
０℃が適当である。更に、昇華性染料の溶解性が良い溶
剤を使用すると染料が溶剤に溶け込む。この状態で画像
信号に応じて発熱体を加熱すると、昇華性染料と昇華性
染料含有溶剤の両方が気化し、その結果、昇華性染料の
みが転写するよりも転写画像が高濃度になる。このよう
な溶剤の例として、エチルアルコール、イソプロピルア
ルコール、ｎ−ブタノール、アミルアルコール、エチレ
ングリコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、エチルブチルケトン、シクロヘキサノン、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルジエチルエーテル、ジオキサン、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、シクロヘキサン、ジメチルフォルムアミド、テト
ラヒドロフラン、水などが挙げられる。
熱に変換する物質であればよく、例えば無機物質のカー
ボンブラック、黒鉛、墨、有機物質のシアニン色素、フ
タロシアニン色素、スクワリリウム色素、ナフトキノン
色素、アントラキノン色素などの近赤外吸収色素が挙げ
られる。本発明に使用される溶剤は、昇華性染料の溶解
性が良く、沸点が５０〜３００℃好ましくは７０〜２０
０℃が適当である。更に、昇華性染料の溶解性が良い溶
剤を使用すると染料が溶剤に溶け込む。この状態で画像
信号に応じて発熱体を加熱すると、昇華性染料と昇華性
染料含有溶剤の両方が気化し、その結果、昇華性染料の
みが転写するよりも転写画像が高濃度になる。このよう
な溶剤の例として、エチルアルコール、イソプロピルア
ルコール、ｎ−ブタノール、アミルアルコール、エチレ
ングリコール、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトン、エチルブチルケトン、シクロヘキサノン、エチ
レングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコー
ルジエチルエーテル、ジオキサン、酢酸エチル、酢酸ブ
チル、トルエン、キシレン、ヘキサン、ヘプタン、オク
タン、シクロヘキサン、ジメチルフォルムアミド、テト
ラヒドロフラン、水などが挙げられる。
【００１５】本発明に使用するレーザー光源４は、半導
体レーザー、ＹＡＧレーザー、Ａｒレーザー、炭酸ガス
レーザー、Ｈｅ−Ｎｅレーザー、Ｈｅ−Ｃｄレーザーな
どが挙げられる。これらレーザーはレンズ５を通って染
料溶液６ａに照射されるようにしてある。本発明に使用
する気体選択透過膜２ａは、染料溶液は通さないが気化
した昇華性染料と溶剤が透過できるように、ミクロポア
２ｂを有している。気体選択透過膜２ａの材質は、染料
溶液に使用する溶剤に溶解または膨潤しないものがよ
く、例えば、連続多孔質のテフロン、ポリビニルアルコ
ール、セラミック、ステンレスなどが挙げられる。
体レーザー、ＹＡＧレーザー、Ａｒレーザー、炭酸ガス
レーザー、Ｈｅ−Ｎｅレーザー、Ｈｅ−Ｃｄレーザーな
どが挙げられる。これらレーザーはレンズ５を通って染
料溶液６ａに照射されるようにしてある。本発明に使用
する気体選択透過膜２ａは、染料溶液は通さないが気化
した昇華性染料と溶剤が透過できるように、ミクロポア
２ｂを有している。気体選択透過膜２ａの材質は、染料
溶液に使用する溶剤に溶解または膨潤しないものがよ
く、例えば、連続多孔質のテフロン、ポリビニルアルコ
ール、セラミック、ステンレスなどが挙げられる。
【００１６】ミクロポアの孔径は１０μｍ〜０．００１
μｍ好ましくは１．０μｍ〜０．０１μｍの大きさがよ
い。１０μｍより大きいと染料溶液が滲み出し０．００
１μｍより小さいと昇華性染料の透過が不充分となり満
足する画像濃度が得られない。本発明に用いられる透光
性部材３は、レーザー光に対して透明であればよく、ガ
ラス、石英ガラスなどの無機材料、アクリル樹脂、スチ
レン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などの有機
材料などが挙げられる。
μｍ好ましくは１．０μｍ〜０．０１μｍの大きさがよ
い。１０μｍより大きいと染料溶液が滲み出し０．００
１μｍより小さいと昇華性染料の透過が不充分となり満
足する画像濃度が得られない。本発明に用いられる透光
性部材３は、レーザー光に対して透明であればよく、ガ
ラス、石英ガラスなどの無機材料、アクリル樹脂、スチ
レン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂などの有機
材料などが挙げられる。
【００１７】本発明に使用する受像シート７は、通常の
昇華型熱転写記録に用いられるものでよく、既知の方法
で紙、プラスチックフィルムなどの支持体シート７ｂ
に、昇華性染料受容性樹脂を主成分とした染料受容層７
ａを設けて得ることができる。染料受容性樹脂として
は、例えばポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリ
レート、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などが挙げら
れる。
昇華型熱転写記録に用いられるものでよく、既知の方法
で紙、プラスチックフィルムなどの支持体シート７ｂ
に、昇華性染料受容性樹脂を主成分とした染料受容層７
ａを設けて得ることができる。染料受容性樹脂として
は、例えばポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリ
レート、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体などが挙げら
れる。
【００１８】次に、図１に基づき本発明の第一実施例に
よる熱転写記録について説明する。画像信号に応じて発
光したレーザー光源４からのレーザービームは、レンズ
５と透光性部材３を通して染料溶液６ａに照射される。
すると、染料溶液６ａに含まれている光熱変換材料がレ
ーザー光を吸収して光を熱に変換し、それによって染料
溶液６ａが加熱され、密閉容器１内で昇華性染料と溶剤
の気体６ｂが発生し、その気体は気体選択透過膜のミク
ロポア２ｂを通して密閉容器の外に噴出される。この
時、受像シート７を気体選択透過膜２ａに接触させるか
近接させておくと受容層７ａに染料が転写され、画像が
形成される。
よる熱転写記録について説明する。画像信号に応じて発
光したレーザー光源４からのレーザービームは、レンズ
５と透光性部材３を通して染料溶液６ａに照射される。
すると、染料溶液６ａに含まれている光熱変換材料がレ
ーザー光を吸収して光を熱に変換し、それによって染料
溶液６ａが加熱され、密閉容器１内で昇華性染料と溶剤
の気体６ｂが発生し、その気体は気体選択透過膜のミク
ロポア２ｂを通して密閉容器の外に噴出される。この
時、受像シート７を気体選択透過膜２ａに接触させるか
近接させておくと受容層７ａに染料が転写され、画像が
形成される。
【００１９】図２は図１に示す本発明の第一実施例によ
る密閉容器１の破断断面斜視図である。本実施例による
密閉容器１は各ドット間を仕切る仕切り板１３（図４と
共に詳細に後述する）を持たず、その中の染料溶液６ａ
（図１）はドット間で何ら区分されることなく流通自在
である。そして、すでに上記のように、透光性部材３を
通し外部から各ドットに該当する染料溶液６ａに対して
レーザー光を照射することにより、染料溶液６ａを気化
し、気体選択透過膜２ａのミクロポア２ｂを通してその
外部に接近させてある受像シート７に画像を形成させ
る。その際、本実施例では、各ドットに該当する区域の
ミクロポア付近の染料溶液に対してレーザー光を照準し
その区域のみ選択照射することができるので、隣りのド
ットの染料溶液を気化させる可能性が少く、ドット間を
仕切る必要がないので、仕切り板を省略することができ
る。
る密閉容器１の破断断面斜視図である。本実施例による
密閉容器１は各ドット間を仕切る仕切り板１３（図４と
共に詳細に後述する）を持たず、その中の染料溶液６ａ
（図１）はドット間で何ら区分されることなく流通自在
である。そして、すでに上記のように、透光性部材３を
通し外部から各ドットに該当する染料溶液６ａに対して
レーザー光を照射することにより、染料溶液６ａを気化
し、気体選択透過膜２ａのミクロポア２ｂを通してその
外部に接近させてある受像シート７に画像を形成させ
る。その際、本実施例では、各ドットに該当する区域の
ミクロポア付近の染料溶液に対してレーザー光を照準し
その区域のみ選択照射することができるので、隣りのド
ットの染料溶液を気化させる可能性が少く、ドット間を
仕切る必要がないので、仕切り板を省略することができ
る。
【００２０】図３は本発明による熱転写記録装置の構成
図であり、特に染料溶液の循環系を示す説明図である。
そこで、染料溶液６ａは循環ポンプ１０の動作により染
料溶液タンク１１から予備加熱装置９を通して密閉容器
１に供給される。従って熱転写記録を連続で行っても、
常に新しい染料溶液が供給されるので、画像濃度は低下
しない。
図であり、特に染料溶液の循環系を示す説明図である。
そこで、染料溶液６ａは循環ポンプ１０の動作により染
料溶液タンク１１から予備加熱装置９を通して密閉容器
１に供給される。従って熱転写記録を連続で行っても、
常に新しい染料溶液が供給されるので、画像濃度は低下
しない。
【００２１】予備加熱装置９は、密閉容器１に供給され
る染料溶液６ａを、予め加熱しておくために使用され
る。加熱温度を転写画像が得られる最低転写温度まで上
げておくと画像信号の受信によりレーザーを照射すると
瞬時に昇華性染料と溶剤が気化し、直ちに転写画像を得
ることができる。ここで最低転写温度とは、気体選択透
過膜２ａのミクロポア２ｂの大きさと昇華性染料の昇華
温度及び使用する溶剤によって決定される温度であっ
て、単なる昇華性染料および溶剤の気化温度よりは少し
高い。
る染料溶液６ａを、予め加熱しておくために使用され
る。加熱温度を転写画像が得られる最低転写温度まで上
げておくと画像信号の受信によりレーザーを照射すると
瞬時に昇華性染料と溶剤が気化し、直ちに転写画像を得
ることができる。ここで最低転写温度とは、気体選択透
過膜２ａのミクロポア２ｂの大きさと昇華性染料の昇華
温度及び使用する溶剤によって決定される温度であっ
て、単なる昇華性染料および溶剤の気化温度よりは少し
高い。
【００２２】また、本発明の記録装置を３台使用し、イ
エロー、マゼンタ、シアンの昇華性染料をそれぞれ用意
すればフルカラー画像を得ることができる。図４は本発
明の第二実施例による熱転写記録装置の破断断面斜視図
である。本実施例による熱転写記録装置は第一実施例
（図１，図２）のものに対して仕切り板１３を取付けた
ものである。仕切り板１３は、上記のように、第一実施
例では使用していないが、レーザー光源４の位置に制限
があってミクロポア２ｂ付近を照射することができない
ような場合には特に必要である。
エロー、マゼンタ、シアンの昇華性染料をそれぞれ用意
すればフルカラー画像を得ることができる。図４は本発
明の第二実施例による熱転写記録装置の破断断面斜視図
である。本実施例による熱転写記録装置は第一実施例
（図１，図２）のものに対して仕切り板１３を取付けた
ものである。仕切り板１３は、上記のように、第一実施
例では使用していないが、レーザー光源４の位置に制限
があってミクロポア２ｂ付近を照射することができない
ような場合には特に必要である。
【００２３】本実施例による仕切り板１３は密閉容器１
内の各ドットに該当する区域間を仕切るようその間に設
けられ、加熱され気化された染料溶液６ａが隣りのドッ
トまで広がってしまい、画像が不鮮明になるのを防止す
る。従って、仕切り板１３の高さはできるだけ気体選択
透過膜２ａに近付けた方がよく、その厚さはできるだけ
薄い方がよい。又、染料溶液の流通を良くするため、仕
切り板１３の側部は適当に設けた方がよい。
内の各ドットに該当する区域間を仕切るようその間に設
けられ、加熱され気化された染料溶液６ａが隣りのドッ
トまで広がってしまい、画像が不鮮明になるのを防止す
る。従って、仕切り板１３の高さはできるだけ気体選択
透過膜２ａに近付けた方がよく、その厚さはできるだけ
薄い方がよい。又、染料溶液の流通を良くするため、仕
切り板１３の側部は適当に設けた方がよい。
【００２４】しかしながら、本発明においては、レーザ
ー光を気体選択透過膜２ａ付近の各ドットの染料溶液を
直接照射して加熱することができるので、その場合は仕
切り板１３がなくとも相当な効果を期待することができ
る。
ー光を気体選択透過膜２ａ付近の各ドットの染料溶液を
直接照射して加熱することができるので、その場合は仕
切り板１３がなくとも相当な効果を期待することができ
る。
【００２５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
レーザー光が昇華性染料溶液を直接加熱し、気化した昇
華性染料と溶剤が受像シートに転写して画像を形成する
ので、高解像性、高濃度のフルカラー画像を高速且つ低
ランニングコストで得ることができる。
レーザー光が昇華性染料溶液を直接加熱し、気化した昇
華性染料と溶剤が受像シートに転写して画像を形成する
ので、高解像性、高濃度のフルカラー画像を高速且つ低
ランニングコストで得ることができる。
【図１】本発明の第一実施例による熱転写記録装置及び
方法の説明図
方法の説明図
【図２】図１の実施例による熱転写記録装置の密閉容器
の破断断面斜視図
の破断断面斜視図
【図３】本発明による熱転写記録装置の構成図
【図４】本発明の第二実施例による熱転写記録装置及び
方法の説明図
方法の説明図
１：密閉容器 ２ａ：気体選択透過膜 ２ｂ：ミクロポア ３：透光性部材 ４：レーザー光源 ５：レンズ ６ａ：染料溶液 ６ｂ：気化した昇華性染料と溶剤 ７：受像シート ７ａ：染料受容層 ７ｂ：支持体シート ８：転写画像 ９：予備加熱装置 １０：循環ポンプ １１：染料液タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｂ４１Ｍ 5/38 9012−2Ｃ Ｂ４１Ｊ 3/04 １０３ Ｚ 8305−2Ｈ Ｂ４１Ｍ 5/26 １０１ Ａ
Claims (4)
- 【請求項１】昇華性染料と光熱変換材料とを溶剤に溶解
又は分散させた染料溶液に対し電気的画像信号に基づき
選択的に発光するレーザー光を照射して気化させ、該気
化した染料溶液を気体選択透過膜を通して受像シート上
に噴出させ記録することを特徴とする熱転写記録方法。 - 【請求項２】前記染料溶液は、前記受像シートに近接す
る側に前記気体選択透過膜を、他の側に前記レーザー光
を透光する透光性部材を装備した密閉容器に収納される
ことを特徴とする請求項１記載の熱転写記録方法。 - 【請求項３】染料溶液を循環する染料溶液循環装置と、
該染料溶液循環装置に接続され流入した染料溶液を予備
加熱する予備加熱装置と、電気的画像信号に基づき選択
的にレーザー光を発射する発光装置と、前記レーザー光
を透光して前記予備加熱された染料溶液を照射し気化さ
せる透光性部材と該気化した染料溶液を通過させて近接
する画像シート上に転写するようにした気体選択透過膜
とを含む密閉容器とからなることを特徴とする熱転写記
録装置。 - 【請求項４】前記密閉容器は前記染料溶液の前記レーザ
ー光で照射される部分を仕切る仕切り板を有することを
特徴とする請求項３記載の熱転写記録装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3200150A JPH0542764A (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 熱転写記録方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3200150A JPH0542764A (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 熱転写記録方法及び装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0542764A true JPH0542764A (ja) | 1993-02-23 |
Family
ID=16419623
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3200150A Pending JPH0542764A (ja) | 1991-08-09 | 1991-08-09 | 熱転写記録方法及び装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0542764A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0678391A1 (en) * | 1994-03-08 | 1995-10-25 | Sony Corporation | Thermal transfer recording device |
| JPH07285268A (ja) * | 1994-04-15 | 1995-10-31 | Sony Corp | 記録方法及び記録装置 |
| US5828391A (en) * | 1994-03-08 | 1998-10-27 | Sony Corporation | Thermal transfer recording device |
-
1991
- 1991-08-09 JP JP3200150A patent/JPH0542764A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0678391A1 (en) * | 1994-03-08 | 1995-10-25 | Sony Corporation | Thermal transfer recording device |
| US5828391A (en) * | 1994-03-08 | 1998-10-27 | Sony Corporation | Thermal transfer recording device |
| CN1082452C (zh) * | 1994-03-08 | 2002-04-10 | 索尼株式会社 | 热转印记录装置 |
| JPH07285268A (ja) * | 1994-04-15 | 1995-10-31 | Sony Corp | 記録方法及び記録装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US5699098A (en) | Recording unit structure and recording device | |
| US5781210A (en) | Recording method and recording solution | |
| JPH0541438B2 (ja) | ||
| JPH04232778A (ja) | レーザーによる熱染料転写濃度を減圧により改善する方法 | |
| JPH0684112B2 (ja) | レーザー誘導染料熱転写に用いる染料供与素子用赤外線吸収ニッケル―ジチオレン錯体 | |
| EP0403932A1 (en) | Infrared absorbing bis(chalcogenopyrylo)polymethine dyes for dye-donor element used in laser-induced thermal dye transfer | |
| JP2648571B2 (ja) | 色素アブレーション画像の形成方法 | |
| KR970020457A (ko) | 인쇄장치 | |
| JP3393437B2 (ja) | 記録方法及びその装置 | |
| JPH0542764A (ja) | 熱転写記録方法及び装置 | |
| JPH0768803A (ja) | 記録装置及び記録方法 | |
| JPH0880608A (ja) | 記録装置及び記録方法 | |
| JP3171934B2 (ja) | カラーシートおよびそのシートを用いたカラー転写方法 | |
| JPH0557926A (ja) | 熱転写記録方法及び装置 | |
| US5885929A (en) | Reusable donor layer containing dye wells for thermal printing | |
| JP3261638B2 (ja) | 光熱変換型ヒートモード記録装置 | |
| JP2637688B2 (ja) | レーザー誘導感熱色素転写用多色色素供与体素子 | |
| EP0583165B1 (en) | Thermal transfer imaging | |
| JPH08224958A (ja) | シングル・シート式色素アブレーション画像の形成方法 | |
| KR100245378B1 (ko) | 열민감성 스텐실원지의 제판방법 | |
| JP2850912B2 (ja) | 光熱転写型の階調記録装置 | |
| JP3637629B2 (ja) | 記録方法 | |
| Kinoshita et al. | Mechanism of dye thermal transfer from ink donor layer to receiving sheet by laser heating | |
| JP2690445B2 (ja) | レーザー誘導感熱色素転写用色素供与体素子 | |
| JPH071751A (ja) | 逆方向露光を使用したレーザサーマル染料転写 |