JPH0542678U - 斜板式可変ピストンポンプモータの斜板支承構造 - Google Patents

斜板式可変ピストンポンプモータの斜板支承構造

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JPH0542678U
JPH0542678U JP9843891U JP9843891U JPH0542678U JP H0542678 U JPH0542678 U JP H0542678U JP 9843891 U JP9843891 U JP 9843891U JP 9843891 U JP9843891 U JP 9843891U JP H0542678 U JPH0542678 U JP H0542678U
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swash plate
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正美 大関
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 斜板の傾転半径を小さくする。 【構成】 弁板28の上死点側と下死点側に形成した制
御ポート36に切換弁37で高圧油を供給して斜板27
を傾動するようにし、前記斜板27の本体32両側に円
弧状摺動面34を有する一対の支承用突起33をそれぞ
れ一体的設け、この円弧状摺動面34をケーシング20
に一体的に形成した円弧状支承凹面35に嵌め込んで斜
板27をケーシング20で直接支承して、斜板の傾転半
径を小さくできる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、斜板の傾転角を変えることにより、ピストンのストローク量を変え 、押し除け容積を変えるようにした、可変容量式の斜板型アキシャルピストンポ ンプモータに制御弁あるいは2位置切換弁によって得られる制御圧を導くことに よって斜板の傾転角を変える斜板式可変ピストンポンプモータの斜板支承構造に 関する。
【0002】
【従来の技術】
図1に示すように、ケーシング1内に軸2とともにシリンダブロック3を回転 自在に配設し、このシリンダブロック3のシリンダ孔4内にピストン5を嵌挿し てシリンダ室6を構成し、そのピストン5をピストンシュー7を介して斜板8に 沿って摺動自在とし、前記シリンダ室6を図2に示すように弁板9の高圧ポート 10と低圧ポート11に180度回転する毎に交互に連通させ、斜板8の傾転角 を変えることでピストン5のストローク量を変え押し除け容積を変えるようにし た斜板式可変ピストンポンプモータが知られている。
【0003】 かかるポンプモータにおける斜板8の傾転角を変える機構としては図2に示す ように弁板9の上死点側または下死点側の制御ポート12に選択的に高圧油を切 換弁13で導き、それにより弁板9上の高圧分布領域を斜板8の傾転中心より上 死点側あるいは下死点側に移動させ、高圧領域にあるピストンの合計推力により 斜板8を傾転させるものが知られている。 すなわち図2では上死点側の制御ポート12に高圧油を導き、下死点側にも制 御ポート12を設け、これをタンク圧に導いた例を示している。この時弁板9上 の高圧分布領域は斜板8傾転中心に対して、上死点側にずれている。このため、 高圧領域にあるピストンの合計推力中心は斜板傾転中心より上死点側にずれた所 で斜板を押し斜板に傾転モーメントが作用し、斜板の傾転角が変わる。 ところで、ピストン推力の合計着力中心点は、全ピストン本数が圧力脈動低減 のため奇数本になっており、高圧側におけるピストン本数が変動するため、図3 の如き軌跡を描く。今、全ピストン本数をZ本とすると、外側の円弧が高圧側領 域のピストン本数が(z−1)/2本の時、内側の円弧が(z+1)/2本の時 になり、それぞれが連続的に変化するため、交差してつながれ略8の字の軌跡に なる。 斜板8の傾転モーメントはピストンの合計推力と合計推力の斜板傾転中心から の離心量での積で表わされ、高圧領域のピストン本数が(z−1)/2本と(z +1)/2の時はほぼ同じ傾転モーメントになる。すなわち(z−1)/2の時 は、合計推力は小さいが離心量が大きくなるため、(z−1)/2本の時と(z +1)/2本の時はモーメントはほぼ同じとなる。 ところが、斜板の円弧状摺動面に作用する傾転摩擦モーメントは高圧領域にあ るピストン本数が(z+1)/2の時の方が(z−1)/2本の時よりも大きく なる。 この結果、図4に示すように高圧領域のピストン本数が(z+1)/2本の時 に、傾転摩擦モーメントBが傾転モーメントAより大きくなり、斜板が傾転しな い問題が発生する。 この問題を解決するためには、摩擦モーメントを小さくするか傾転モーメント を大きくする方法が考えられるが、傾転モーメントをそれ以上大きくするために は高圧分布領域をさらに移動させねばならない。ところが移動させると、シリン ダ孔内の圧力変動が大きくなりまた、押し除け容積が減少するため、傾転モーメ ントは大きくできない。 したがって、傾転摩擦モーメントを低減せざるを得ない。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
前述したように斜板の傾転摩擦モーメントを低減することが重要となるが、従 来の斜板は図5、図6に示すようにピストンシュー摺動面14を有する円板状の 斜板本体15の背面に円弧状摺動面16を一体的に設けて振動防止、騒音低減し ているので、斜板8の傾転半径Rが大きく傾転摩擦モーメントが大きくなってい る。 すなわち、傾転摩擦モーメントは円弧状摺動面16の摩擦力と傾転半径Rの積 であるから、従来の斜板においては傾転半径Rが大きいために傾転摩擦モーメン トが大きくなる。
【0005】 そこで、本考案は前述の課題を解決できるようにした斜板式可変ピストンポン プモータの斜板支承構造を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
ケーシング20内にシリンダブロック22を軸21とともに回転自在に支承し 、このシリンダブロック22のシリンダ孔23内にピストン24を嵌挿してシリ ンダ室25を構成し、前記ピストン24に設けたピストンシュー26を斜板27 のピストンシュー摺動面に沿って摺動自在とし、前記シリンダ室25を弁板28 の高圧ポート29と低圧ポート30に順次連通させ、前記弁板28の高圧ポート 29と低圧ポート30の中間の上死点側、下死点側に制御ポート36をそれぞれ 形成し、この一方の制御ポート36に高圧油を切換弁37で供給して斜板27の 傾転角を変えるようにした斜板式可変ピストンポンプモータにおいて、前記斜板 27を、ピストンシュー摺動面31を有する斜板本体32の両側に円弧状摺動面 34を有する支持用突起33を一体的に設けたものとし、その円弧状摺動面34 を前記ケーシング20に一体的に形成した円弧状支承凹面35に嵌め込んで斜板 27をケーシング20で直接支承した斜板式可変ピストンポンプモータの斜板支 承構造。
【0007】
【作 用】
斜板27の円弧状摺動面34がピストンシュー摺動面31を有する斜板本体3 2より外側に位置しているから、斜板傾転半径を小さくでき、傾転摩擦モーメン トをその分だけ低減できて高圧領域のピストン本数が(z−1)/2本の時に斜 板を傾転して傾転角を変更できるし、円弧状摺動面34がケーシンクグ20に一 体的に形成した円弧状支承凹面35に嵌め込んであるから、斜板の支承剛性が高 くなって振動・騒音を低減できる。
【0008】
【実 施 例】
図7と図8に示すように、ケーシング20内に軸21とともにシリンダブロッ ク22を回転自在に配設し、このシリンダブロック22のシリンダ孔23内にピ ストン24を嵌挿してシリンダ室25を構成し、そのピストン24をピストンシ ュー26を介して斜板27に沿って摺動自在とし、前記シリンダ室25を弁板2 8の高圧ポート29と低圧ポート30に180度回転する毎に交互に連通させ、 斜板27の傾転角を変えることでピストン24のストローク量を変え押し除け容 積を変えるようにした斜板式可変ピストンポンプモータを構成している。 前記斜板27は図9、図10に示すようにピストンシュー摺動面31を有する 円板状の斜板本体32と、この斜板本体32の外側面に一体形成した一対の支持 用突起33,33より成り、この支持用突起33の背面が円弧状摺動面34とな り、傾転半径Rが小さくしてある。 そして、図7に示すようにケーシング20に一体的に形成した一対の円弧状支 承凹面35に円弧状摺動面34が摺動自在に嵌まり合って斜板27がケーシング 20に直接支承してある。 図8に示すように、前記弁板28の上死点側と下死点側には制御ポート36が それぞれ形成され、この制御ポート36は切換弁37で高圧側と低圧側に連通制 御される。 前記切換弁37はスプール孔38にスプール39を摺動自在に嵌挿し、そのス プール39をスプリング40で第1位置に保持し、受圧室41の圧油で第2位置 に摺動するようになり、スプール39が第1位置の時には上死点側の制御ポート 36が第1油孔42、第1ポート43、小径部39a、第2ポート44より高圧 ポート45に連通し、かつ下死点側の制御ポート36が第2油孔46、第2油孔 47、第3ポート48、孔50よりケーシング20内に連通し、スプール39が 第2位置の時には下死点側の制御ポート36が第2油孔46、第3ポート47、 小径部39a、第2ポート44より高圧ポート45に連通し、かつ上死点側の制 御ポート36が第1油孔42、第1ポート43、小径51、孔50よりケーシン グ20内に連通し、高圧ポート45はチェック又はシャトル弁を介して高圧ポー ト29と低圧ポート30に連通して高圧油が供給され、受圧室41は第3油孔5 2を経て図示しない切換弁によって油圧源とタンクに連通制御される。
【0009】
【考案の効果】
斜板27の円弧状摺動面34がピストンシュー摺動面31を有する斜板本体3 2より外側に位置しているから、斜板傾転半径を小さくでき、傾転摩擦モーメン トをその分だけ低減できて高圧領域のピストン本数が(z−1)/2本の時に斜 板を傾転して傾転角を変更できる。 また、円弧状摺動面34がケーシンクグ20に一体的に形成した円弧状支承凹 面35に嵌め込んであるから、斜板の支承剛性が高くなって振動・騒音を低減で きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の斜板式可変ピストンポンプモータの断面
図である。
【図2】斜板を傾転する部分の説明図である。
【図3】ピストン推力の合計着力中心軌跡の説明図であ
る。
【図4】傾転モーメントと傾転摩擦モーメントとの関係
を示す図表である。
【図5】従来の斜板の正面図である。
【図6】従来の斜板の側面図である。
【図7】本考案の実施例を示す斜板式可変ピストンポン
プモータの断面図である。
【図8】図7のC−C断面図である。
【図9】斜板の正面図である。
【図10】斜板の側面図である。
【符号の説明】
20…ケーシング、21…軸、22…シリンダブロッ
ク、23…シリンダ孔、24…ピストン、25…シリン
ダ室、26…ピストンシュー、27…斜板、28…弁
板、29…高圧ポート、30…低圧ポート、31…ピス
トンシュー摺動面、32…斜板本体、33…支承用突
起、34…円弧状摺動面、35…円弧状支承凹面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシング20内にシリンダブロック2
    2を軸21とともに回転自在に支承し、このシリンダブ
    ロック22のシリンダ孔23内にピストン24を嵌挿し
    てシリンダ室25を構成し、前記ピストン24に設けた
    ピストンシュー26を斜板27のピストンシュー摺動面
    に沿って摺動自在とし、前記シリンダ室25を弁板28
    の高圧ポート29と低圧ポート30に順次連通させ、前
    記弁板28の高圧ポート29と低圧ポート30の中間の
    上死点側、下死点側に制御ポート36をそれぞれ形成
    し、この一方の制御ポート36に高圧油を切換弁37で
    供給して斜板27の傾転角を変えるようにした斜板式可
    変ピストンポンプモータにおいて、前記斜板27を、ピ
    ストンシュー摺動面31を有する斜板本体32の両側に
    円弧状摺動面34を有する支持用突起33を一体的に設
    けたものとし、その円弧状摺動面34を前記ケーシング
    20に一体的に形成した円弧状支承凹面35に嵌め込ん
    で斜板27をケーシング20で直接支承したことを特徴
    とする斜板式可変ピストンポンプモータの斜板支承構
    造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021055615A (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 日立建機株式会社 可変容量式油圧ポンプ
DE102022107860A1 (de) 2022-04-01 2023-10-05 Danfoss Power Solutions Inc. Hydraulische Axialkolbeneinheit und Verfahren zum Steuern einer hydraulischen Axialkolbeneinheit

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