JPH0542565A - ホツトランナー金型 - Google Patents

ホツトランナー金型

Info

Publication number
JPH0542565A
JPH0542565A JP22836291A JP22836291A JPH0542565A JP H0542565 A JPH0542565 A JP H0542565A JP 22836291 A JP22836291 A JP 22836291A JP 22836291 A JP22836291 A JP 22836291A JP H0542565 A JPH0542565 A JP H0542565A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot runner
nozzle
block
temperature
heat
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP22836291A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0767717B2 (ja
Inventor
Yoshiki Miyazawa
芳喜 宮沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissei ASB Machine Co Ltd
Original Assignee
Nissei ASB Machine Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissei ASB Machine Co Ltd filed Critical Nissei ASB Machine Co Ltd
Priority to JP3228362A priority Critical patent/JPH0767717B2/ja
Publication of JPH0542565A publication Critical patent/JPH0542565A/ja
Publication of JPH0767717B2 publication Critical patent/JPH0767717B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/2737Heating or cooling means therefor

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ホットランナーブロック及びこれに固定され
る複数のノズル本体をそれぞれバランス良く温調する。 【構成】 ホットランナーブロック40には、その長手
方向に沿って複数本の内蔵式ヒータ48及びヒートパイ
プ50が配設され、ランナー44,46が配設されるブ
ロック40の長手方向で温度勾配の少ない均一温度維持
を達成する。ブロック40に一端が固定される複数のノ
ズル本体の固定端側内部には、該固定端部よりノズル本
体の中間位置に亘ってヒートパイプ66が配設される。
各ノズル本体60の固定端側はブロック30の熱を利用
して温調される。各ノズル本体60のノズル口72a側
には、それぞれ独立して温調可能なバンドヒータ68が
巻回される。この各バンドヒータ68により、冷却源と
なる射出キャビティ型20との熱交換のバランスを保て
る熱供給が独立して行われ、各ノズル口72よりばらつ
きの少ない樹脂充填が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホットランナー金型に
関し、特に吹込成形装置におけるプリフォーム射出成形
に好適なホットランナー金型に関する。
【0002】
【従来の技術】成形樹脂材料を射出キャビティ型に導く
ホットランナー金型は、成形樹脂材料をその固有の成形
温度に温調する必要がある。このホットランナー金型の
温調として、下記の公報に開示されたものがある。
【0003】実公昭60-4742 号公報の第1図には、ホッ
トランナーブロックに4つのノズル本体が固定された金
型が開示され、断面円形のホットランナーブロックの周
囲にバンドヒータが巻回されている。
【0004】一方、米国特許第4,500,279 号公報の第1
図及び第2図には、ホットランナーブロックの長手方向
に沿ってヒートパイプを配設し、その長手方向の一端部
にヒータを内蔵した金型が開示されている。さらに、上
記米国特許公報第6欄第39行以下には、ノズル本体の
樹脂供給口中心にトーピードが配置され、このトーピー
ドの軸方向の全域に亘ってヒートパイプを配設した旨が
開示されている。このトーピード内のヒートパイプは、
従来の内蔵型ヒータに代わるものと説明されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実公昭60-4742 号公報
に開示された技術では、ホットランナーブロックのほぼ
中心に沿って伸びるランナー内の樹脂を効果的に温調す
ることはできず、相当大きな熱エネルギーを消費しなけ
ればならない。また、大きな熱エネルギーを供給したと
しても、ブロック全体の温度均一性を確保することは不
可能である。また、冷却源となる射出キャビティ型と当
接するノズル本体の温調は、ホットランナーブロックの
熱をノズル本体の固体熱伝導を利用するしかなく、緻密
な温度制御は到底不可能である。特にノズル本体が長い
程、ノズル本体の温調は困難となり、ノズル本体の温度
は、ホットランナーブロックに比べ低くなる。
【0006】一方、米国特許第4,500,279 号公報に開示
された技術では、ホットランナーブロックの長手軸方向
に沿ってヒートパイプが配設され、その一端に設けたヒ
ータの熱を効率良くブロックの長手方向全域に亘って熱
伝達できる。
【0007】しかしながら、上記米国特許においても、
ノズル本体の温度制御は、ホットランナーブロックの熱
に全て依存している点では、実公昭60-4742 号公報の技
術と同様である。上記米国特許では、トーピード全域に
ヒートパイプを配設することで、ホットランナーブロッ
クとノズル本体との間の熱伝達効率を高められることは
できる。しかし、たとえヒートパイプを用いても、ノズ
ル本体のノズル口側(射出キャビティ型側)は常に射出
キャビティ型内の冷却部により大きな熱影響を受けるの
で、ホットランナーブロックの温度のみに依存するので
は、必要な温度までノズル本体の温度を上げることは困
難で、ノズル本体の温度はどうしてもホットランナーブ
ロックの温度よりも低くなってしまう。又、ノズル本体
の温度を必要温度まで上げようとすれば、ホットランナ
ーブロックの温度をかなり高温にしなければならず、ラ
ンナー内の樹脂が劣化してしまう可能性がある。特にノ
ズル先端は熱交換されているので、熱供給が必要であ
り、又、樹脂の入り方、シール等のために緻密な温度制
御が必要となる。
【0008】さらに、上記米国特許では、ホットランナ
ーブロックの温調手段として、ヒートパイプの一端にヒ
ータを設けているが、特に同時成形取り個数が増大して
ブロックの長手軸長さが長くなった場合には、たとえヒ
ートパイプを設けても、ヒータを有しない他端側の温度
は低下し、長手軸に亘って均一温度を達成できない。
【0009】そこで、本発明の目的とするところは、上
述した従来の課題を解決し、熱容量の大きなホットラン
ナーブロック全体の温度均一性を維持しながらも、ノズ
ル本体を射出キャビティ型との熱交換のバランスを保っ
た温度制御を行うことのできるホットランナー金型を提
供することにある。
【0010】本発明の他の目的は、ホットランナーブロ
ック全長が長くなっても、全長に亘ってブロックの均一
温度制御を達成できるホットランナー金型を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、射出キャ
ビティ型のゲートに連通するノズル口、及びこのノズル
口に連通するランナーを有する複数のノズル本体と、複
数の前記ノズル本体を固定し、かつ、スプルより前記ノ
ズル本体の前記ランナーに樹脂材料を導入するランナー
を有するホットランナーブロックと、を有するホットラ
ンナー金型において、前記ホットランナーブロックは、
該ホットランナーブロックを温調する第1の温調手段
と、前記ホットランナーブロック内部に、前記ブロック
の長手軸方向に沿って配設された一又は複数の第1のヒ
ートパイプと、を有し、複数の前記ノズル本体は、少な
くとも前記ノズル口側に配置され、このノズル口側を温
調する第2の温調手段と、前記ホットランナーブロック
との固定端側の前記ノズル本体内部に配設され、前記ノ
ズル本体内の前記ランナーに沿って延在する一又は複数
の第2のヒートパイプと、をそれぞれ有することを特徴
とする。
【0012】第2の発明は、射出キャビティ型のゲート
に連通するノズル口、及びこのノズル口に連通するラン
ナーを有する複数のノズル本体と、複数の前記ノズル本
体を固定し、かつ、スプルより前記ノズル本体の前記ラ
ンナーに樹脂材料を導入するランナーを有するホットラ
ンナーブロックと、を有するホットランナー金型におい
て、前記ホットランナーブロックは、前記ホットランナ
ーブロック内部に、前記ブロックの長手軸方向に沿って
配設された一又は複数の第1のヒートパイプと、前記第
1のヒートパイプと平行にかつその配設範囲に亘って前
記ホットランナーブロック内部に配設された内蔵型ヒー
タと、を有することを特徴とする。
【0013】
【作用】第1の発明によれば、熱容量の大きなホットラ
ンナーブロックは、その長手軸に沿って一又は複数の第
1のヒートパイプを配設することで、第1の温調手段か
らの熱を効率良く全域に伝達し、ブロック内に配置され
たランナー内の樹脂の一定温度維持を比較的少ない消費
パワーで実現できる。
【0014】ノズル本体側の温調は2方式で行われる。
先ず、ノズル本体の固定端側の温調は、第2のヒートパ
イプを利用し、ホットランナーブロックの熱を効率良く
伝達させることで実現される。ノズル本体の固定端側は
通常ブロックに埋込み固定されるタイプが多いのでブロ
ックの熱影響を受易く、第2のヒートパイプを配設する
ことでブロックと均一温度に設定することがさらに容易
化される。次に、ノズル本体のノズル口側であるが、こ
の領域は冷却源となる射出キャビティ型に当接するの
で、ブロックの熱を伝達させるだけではノズル本体を温
度制御できない。本発明では、第2の温調手段をノズル
本体のノズル口側に配設することで、ブロックとは独立
した温度制御を行っている。しかも、ノズル本体の固定
端側はブロック側の熱によりと該ブロックとほぼ同一温
度に維持されるので、ノズル本体のノズル口側の局所的
な温度制御が容易となる。また、ノズル本体全域を内蔵
型ヒータで温調するものと比べれば、温調領域の狭い局
所的温調であるため温度制御し易く、しかも消費パワー
も低減する。
【0015】第2の発明は、ホットランナーブロックの
均一温度維持を改善したものである。この発明によれ
ば、ブロックの長手方向に沿ってヒートパイプと内蔵型
ヒータとが平行に、しかもほぼ同一長さに亘って配設さ
れる。通常ヒートパイプは一端に加熱源、他端に放熱源
を有するように使用されるが、第2の発明の構成により
長手軸に亘ってより均一な温度維持を達成できる。この
場合のヒートパイプは、長手軸の一端より他端に向けて
軸方向全域を気体,液体が循環することはむしろ少な
く、軸方向で局所的に気体,液体の循環を繰り返して、
熱伝達作用が実現されるものである。
【0016】
【実施例】以下、本発明を中空容器を吹込成形する吹込
成形装置の射出成形ステーションに適用した一実施例に
ついて、図面を参照して具体的に説明する。
【0017】本実施例装置は、図5に示すように、射出
成形ステーション10,温調ステーション12,吹込成
形ステーション14および取出ステーション16を有
し、プリフォームまたはボトルを支持可能なネック型
(図示せず)を各ステーション10〜16に回転搬送す
るものである。
【0018】射出成形ステーション10には、大別して
射出キャビティ型20,射出コア型26およびホットラ
ンナー金型30が配置され、射出キャビティ型20,射
出コア型26および図示しないネック型を型締めした
後、プリフォームの射出成形が行われる。射出キャビテ
ィ型20は、射出成形されるプリフォームの外形に沿っ
たキャビティ20aを有し、本実施例では同時に例えば
4つのプリフォームを成形可能に4つのキャビティ20
aを有している。このキャビティ20aの周囲には、冷
媒例えば冷水を循環可能な冷水通路22が設けられてい
る。また、各キャビティ20aの底部には、プリフォー
ム成形樹脂、例えばポリ・エチレン・テレフタレート
(以下、PETと略記する)を充填可能なゲート24を
有する。
【0019】次に、本実施例の特徴的構成を有するホッ
トランナー金型30について説明する。
【0020】このホットランナー金型30は基台32を
有し、この基台32の4隅には圧受ロッド34の下端が
固定され、その上端は射出キャビティ20に固定されて
いる。また、基台32の上面の複数箇所には圧受板36
が配置され、その上にホットランナーブロック40が支
持されている。ブロック40と射出キャビティ型20と
の間にも圧受ロッド38が設けられている。このホット
ランナーブロック40は、図2にも示すように1つのス
プル42を有し、このスプル42より水平方向にPET
樹脂を導入する第1のランナー44を有する。さらに、
この第1のランナー44と連通して水平方向に配置され
た水平流路46aと、4箇所のキャビティ20aに向け
て垂直方向に分岐してPET樹脂を導入する垂直流路4
6bと、を有する第2のランナー46が形成されてい
る。本実施例ではいわゆるくし形のホットランナーを形
成しているが、圧力バランス型と称されるトーナメント
形のホットランナーとしても良い。
【0021】このホットランナーブロック40の内部に
は、このブロック40の長手方向即ち第2のランナー4
6の水平流路46aに沿って平行に伸びる4つの内蔵型
ヒータ48が設けられている。さらに、このヒータ48
と平行に、かつ、ヒータ48よりも内側に、例えば6本
のヒートパイプ50が配設されている。なお、ヒートパ
イプ50及びヒータ48の配設位置については種々の変
形実施が可能である。ヒートパイプ50は公知の通り、
例えばアルミニウム,ステンレス,銅等のパイプの内側
にガラス繊維や網状の細い銅線等で作ったウィック芯材
を張り、フレオン,アンモニアなどの熱媒体を詰めて空
気を抜いたものである。パイプが熱くなると熱媒体が蒸
発して移動し、放熱により元の液体に戻り、ウィック芯
材を通って還流する。この過程を繰り返して効率的な熱
伝達を行う。ブロック40の適宜の例えば一箇所に温度
検出素子が配置され、ヒータ48の温度制御が実施さ
れ、ブロック40を一定温度に保温する。
【0022】このホットランナーブロック40の上面に
は、4つのキャビティ20aと対応して4つのノズル本
体60が、ねじ部62を介して固定されている。この各
ノズル本体60は、第2のランナー46の垂直流路46
bと連通する第3のランナー64を有する。そして、各
ノズル本体60の内部には、ねじ部62の下端位置より
ノズル本体60のほぼ中間位置に亘って、第3のランナ
ー64と平行に例えば2本のヒートパイプ66が配設さ
れている。さらに、ヒートパイプ66の上端位置よりも
上方であって、各ノズル本体60の側壁には、この側壁
を包囲するように、バンドヒータ68が巻回されてい
る。なお、図示していないが、各ノズル本体には熱電対
等の温度検出素子が配置され、その検出温度に基づき各
バンドヒータ68を独立して温度制御可能である。
【0023】この各ノズル本体60の上端には、ねじに
よって着脱可能な先端ピース70が固定されている。こ
の先端ピース70は、ノズル本体60の第3のランナー
64と連通する第4のランナー72を有する。さらに、
先端ピース70の上面、即ち射出キャビティ型20の下
面と当接する位置には、第4のランナー72の口径より
も大きな面積を有する円形凹部74が形成されている。
さらに、この円形凹部74と連通し、第4のランナー7
2の周囲を囲むようにリング状スリット76が形成され
ている。この円形凹部74およびリング状スリット76
には、PET樹脂が回り込み、これが冷却固化すること
により、射出キャビティ型20に対して樹脂断熱層を形
成する。さらに、円形凹部74の外縁に沿って金属Oリ
ング78が嵌め込まれ、この金属Oリング78によって
樹脂もれを防止するシール作用を行っている。
【0024】次に、射出成形ステーション10における
プリフォームの射出成形工程について説明する。
【0025】ホットランナー金型30のスプル42に
は、射出装置の先端部がノズルタッチされ、同時成形取
り個数に対応する4ショット分の量のPET樹脂が所定
圧力で充填されることになる。この新に充填されたPE
T樹脂は、ホットランナーブロック40の各ランナーに
残存している樹脂を押圧し、ノズル本体60のランナー
及びゲート24を経由して4つのキャビティ20aにP
ET樹脂が充填されることになる。
【0026】ここで、プリフォームの射出成形に用いら
れるPET樹脂は固有の成形温度を有し、例えば275
℃に温調する必要がある。この温度より高いと、PET
樹脂が熱分解して劣化してしまう。逆に、固有成形温度
よりも低いと樹脂流動が悪化し、特にノズル本体60で
は樹脂がランナーにて目詰りし、成形品のショート等に
よる成形不良を生じてしまう。さらに、ノズル本体60
ではPET樹脂を射出キャビティ型20に充填したりあ
るいはその充填を止める作用を成すので、温度コントロ
ールを行わないと各ノズル本体60からの樹脂の入り方
が一定とならない。したがって、ホットランナーブロッ
ク40およびノズル本体60に残存するPET樹脂が、
上記固有の成形温度である275℃付近に温調されなけ
ればならない。
【0027】このような温調が困難であることの理由は
下記の2点である。
【0028】その1つは、ホットランナーブロック40
がかなりの熱容量を有することである。これは、同時成
形取り個数が増加するほど顕著である。この熱容量の大
きなホットランナーブロック40を一定温度に維持する
ためには、大きな供給エネルギーを要してしまう。他の
1つは、ノズル本体60に精度の高い温調コントロール
が必要となることである。ノズル本体60は冷却源とな
る射出キャビティ型20と当接するため、温度変動が激
しいからである。しかも、ブロックに大きな熱エネルギ
ーを供給しなければ、ノズル先端の温度は必要温度まで
上がらない。
【0029】本実施例装置は、この2つの問題を特徴的
な構造により解決したものである。まず、ホットランナ
ーブロック40の温調について説明すると、第2のラン
ナー46の水平流路46aを中心軸とし、この周囲に平
行に4本のヒータ48および6本のヒートパイプ50を
それぞれ配設している。ヒータ48およびヒートパイプ
50はホットランナーブロック40の長手軸方向に沿っ
て配設されるため、ブロック40の全体の恒温が効果的
に達成できる。特に、放熱量の大きなブロック40の外
壁側にヒータ48を配設することで、放熱量を補う熱量
をヒータ48により供給でき、ヒータ48内側の熱変動
を低減できる。ヒータ48の内側にはさらにヒートパイ
プ50が配設されているため、ヒートパイプ50の軸方
向にて局所的な熱伝達作用が繰り返し行われる。従っ
て、ヒートパイプ50の内側では、軸方向にて均一温度
化が達成され、ヒートパイプ50の内側の熱変動はさら
に低減される。この効果は、特に同時成形取り個数が増
大してブロック40の長手軸長さが長くなっても同様に
確保できる。ヒートパイプ50は周知のように熱交換率
が極めて高い。したがって、例え熱容量の大きなホット
ランナーブロック40であっても、比較的小さな供給熱
エネルギーでありながら、ホットランナーブロック40
の一定温度コントロール、即ち保温を効果的に達成でき
る。換言すれば、ホットランナーブロック40への供給
熱エネルギーを低減できる。
【0030】次に、ノズル本体60の温調について説明
する。このノズル本体の温調方式として2種の温調が採
用される。
【0031】その1つは、ホットランナーブロック40
の温調エネルギーを利用することである。すなわち、ノ
ズル本体60のねじ部62を有する下端側には、その下
端部よりノズル本体60の中間位置に亘って複数本のヒ
ートパイプ66が配設されている。したがって、ホット
ランナーブロック40に嵌入されたノズル本体60の下
端側から、ノズル本体60の外気に露出した中間位置で
の放熱部に、ホットランナーブロック40側の熱を供給
できる。したがって、ノズル本体60の第3のランナー
64の下端から中間位置に亘る温調は、ホットランナー
ブロック40の熱を利用して実現することができ、消費
パワーを低減できる。
【0032】他の1つは、ノズル本体60の上端側を、
バンドヒータ68により独立した温度コントロールを行
っていることである。このノズル本体60の上端側は、
冷却源となる射出キャビティ型20を有し、ホットラン
ナーブロック40よりも精度の高い温調コントロールが
必要である。さらに、ノズル本体60の先端に設けた先
端ピース70の第4のランナー72の樹脂射出口72a
は、テーパ状に先細りとなり、固有成形温度よりも低い
温度となると目詰りにより樹脂充填不良となってしま
う。このことからも、ノズル本体60の精度の高い温調
コントロールが必要となる。このため、各ノズル本体6
0ごとに例えば熱電対などの温度検出素子を配設し、こ
の検出結果に基づきバンドヒータ68をそれぞれフィー
ドバック制御することで、各ノズル本体60をPET樹
脂の固有成形温度に温調することが可能となる。しかも
この温調を行うに際して、バンドヒータ68はノズル本
体60のノズル口72a側のみを局所的に温調すれば良
いので、ノズル本体60全域を温調するものと比較して
温調領域が狭くなり、精度の高い温調が実現される。さ
らに、熱容量の大きなホットランナーブロック40側か
らの熱的影響が十分低減されるため、より精度の高い温
調コントロールが実現される。
【0033】ノズル本体60のより精度の高い温調コン
トロールを行うためには、ノズル本体60を熱伝導性の
高い材料で形成することが望ましい。この種の材料とし
て特に好ましいものとして、ベリリウム銅を挙げること
ができ、あるいはノズル本体60の外壁側を銀メッキす
ることが望ましい。
【0034】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形実施が可
能である。
【0035】図3は、ノズル本体60の独立した温調コ
ントロールの変形例を示す概略断面図である。この実施
例では、上記実施例におけるバンドヒータ68に代え
て、ノズル本体60の上端側に内蔵ヒータ80を配設し
たものである。すなわち、第1の発明を実施するにあた
り、ノズル本体60の独立温度コントロールは、バンド
ヒータ68のように外部から熱供給を行うものに限ら
ず、図3の実施例のような内部加熱式のものであっても
よい。なお、ノズル本体60は、成形されるプリフォー
ム長さが変わると、ホットランナーブロック40から射
出キャビティ型20までの距離が変わるため、その距離
に適合するものに置き換える必要がある。この場合、ノ
ズル本体60の長さが変わってもバンドヒータ68又は
内蔵型ヒータ80を変更する必要がないので、バンドヒ
ータ68又は内蔵型ヒータ80の標準化を図れる効果が
ある。
【0036】さらに、第1の発明を実施するに際して、
ブロック40を温調する第1の温調手段は、必ずしも内
蔵式ヒータ48をヒートパイプ50に沿って配設するも
のに限定されない。例えば、図4に示すように、長手軸
に沿って配設される複数のヒートパイプ90の両端に、
これと直交して内蔵式ヒータ92を設けても良い。この
場合、図4に示すようにヒートパイプ90をブロック4
0の中心位置で分断して、2本のヒートパイプ90a,
90bとしても良い。この他、ブロック40の長手軸に
沿ってヒートパイプを配設する方式であれば、他の種々
の変形実施が可能である。
【0037】また、第2の発明を実施するに際しては、
ノズル本体60側の温調は任意に実施できる。
【0038】さらに、本発明は必ずしも延伸吹込成形装
置における射出成形ステーション10に適用するものに
限らず、一般の射出成形装置にも同様に適用できる。た
だし、一般の射出成形装置の場合には、射出成形品を成
形後は冷却して取り出すだけであるから、ゲートを介し
て樹脂が充填されるに足る温度コントロールであればよ
い。しかし、上記実施例のようなホットパリソン方式の
吹込成形装置における射出成形ステーション10では、
樹脂の円滑な充填が確保されるだけでは足らず、各ゲー
ト24を通過する各樹脂の温度のばらつき低減しなけれ
ばならない。すなわち、各ノズル本体60で均一に制御
しなければ、その後、この射出成形時の保有熱を利用し
て各プリフォームを延伸吹込成形する際の延伸適温を得
ることが困難となる。したがって、本発明はホットパリ
ソン方式の吹込成形装置における射出成形ステーション
に適用した場合、特に最終成形品である中空容器の歩留
りの向上及び品質の向上に大きく寄与できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、第1の発明によれ
ば、長手軸に沿って配設したヒートパイプによりホット
ランナーロックの均一温度維持が消費パワーを小さくし
て実現でき、複数のノズル本体の温調は、その固定端側
はヒートパイプによりブロックの熱を利用し、ノズル口
側の局所的領域は独立した温度制御可能な手段で実施す
ることで、複数のノズル本体をそれぞれ成形樹脂固有の
成形温度に温調でき、射出成形品の歩留まり及び品質が
向上する。
【0040】第2の発明によれば、ヒートパイプ及び内
蔵型ヒータをホットランナーブロックの長手軸に沿って
配設することで、熱容量の大ききなブロックを長手方向
での温度勾配の少ないより均一温度に維持することがで
き、たとえ同時成形取り個数が増大しても均一温度維持
が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を延伸吹込成形装置における射出成形ス
テーションに適用した一実施例を示す概略断面図であ
る。
【図2】図1に示す射出成形装置の横断面図である。
【図3】ノズル本体の独立温調方式の変形例を示す概略
断面図である。
【図4】ホットランナーブロックの温調の変形例を示す
概略断面図である。
【図5】本発明が適用される吹込成形装置の各ステーシ
ョンを説明するための概略平面図である。
【符号の説明】
20 射出キャビティ 26 射出コア型 30 ホットランナー金型 40 ホットランナーブロック 42 スプル 44,46,64,72 ランナー 48 ヒータ 50 ヒートパイプ 60 ノズル本体 66 ヒートパイプ 68 バンドヒータ 80 内蔵ヒータ 90,90a,90b ヒートパイプ 92 ヒータ
NS010601
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // B29L 22:00 4F

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出キャビティ型のゲートに連通するノ
    ズル口、及びこのノズル口に連通するランナーを有する
    複数のノズル本体と、 複数の前記ノズル本体を固定し、かつ、スプルより前記
    ノズル本体の前記ランナーに樹脂材料を導入するランナ
    ーを有するホットランナーブロックと、を有するホット
    ランナー金型において、 前記ホットランナーブロックは、 該ホットランナーブロックを温調する第1の温調手段
    と、 前記ホットランナーブロック内部に、前記ブロックの長
    手軸方向に沿って配設された一又は複数の第1のヒート
    パイプと、を有し、 複数の前記ノズル本体は、 少なくとも前記ノズル口側に配置され、このノズル口側
    を温調する第2の温調手段と、 前記ホットランナーブロックとの固定端側の前記ノズル
    本体内部に配設され、前記ノズル本体内の前記ランナー
    に沿って配設された一又は複数の第2のヒートパイプ
    と、をそれぞれ有することを特徴とするホットランナー
    金型。
  2. 【請求項2】 射出キャビティ型のゲートに連通するノ
    ズル口、及びこのノズル口に連通するランナーを有する
    複数のノズル本体と、 複数の前記ノズル本体を固定し、かつ、スプルより前記
    ノズル本体のランナーに樹脂材料を導入するランナーを
    有するホットランナーブロックと、を有するホットラン
    ナー金型において、 前記ホットランナーブロックは、 前記ホットランナーブロック内部に、前記ブロックの長
    手軸方向に沿って配設された一又は複数の第1のヒート
    パイプと、 前記第1のヒートパイプと平行にかつその配設範囲に亘
    って前記ホットランナーブロック内部に配設された内蔵
    型ヒータと、を有することを特徴とするホットランナー
    金型。
JP3228362A 1991-08-13 1991-08-13 ホットランナー金型 Expired - Lifetime JPH0767717B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3228362A JPH0767717B2 (ja) 1991-08-13 1991-08-13 ホットランナー金型

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3228362A JPH0767717B2 (ja) 1991-08-13 1991-08-13 ホットランナー金型

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0542565A true JPH0542565A (ja) 1993-02-23
JPH0767717B2 JPH0767717B2 (ja) 1995-07-26

Family

ID=16875274

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3228362A Expired - Lifetime JPH0767717B2 (ja) 1991-08-13 1991-08-13 ホットランナー金型

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0767717B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210002733A (ko) * 2019-06-11 2021-01-08 가부시키가이샤 아오키가타시겐큐쇼 핫 러너 장치와 이 핫 러너 장치에 있어서의 용융 수지의 분기 방법, 및 사출 연신 블로우 성형기

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6036118A (ja) * 1983-07-06 1985-02-25 カナ コーポレーシヨン 高温マニホルド装置
JPS63176121A (ja) * 1987-01-16 1988-07-20 Sanri Kk ランナ−レス射出成形装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6036118A (ja) * 1983-07-06 1985-02-25 カナ コーポレーシヨン 高温マニホルド装置
JPS63176121A (ja) * 1987-01-16 1988-07-20 Sanri Kk ランナ−レス射出成形装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210002733A (ko) * 2019-06-11 2021-01-08 가부시키가이샤 아오키가타시겐큐쇼 핫 러너 장치와 이 핫 러너 장치에 있어서의 용융 수지의 분기 방법, 및 사출 연신 블로우 성형기
EP3789178A4 (en) * 2019-06-11 2021-12-22 Aoki Technical Laboratory, Inc. HOT CHANNEL DEVICE, PROCESS FOR BRANCHING MELTED RESIN IN A HOT CHANNEL DEVICE AND INJECTION-STRETCH-BLOW MOLDING MACHINE

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0767717B2 (ja) 1995-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3665568B2 (ja) プリフォームの成形後冷却方法および装置
US6299431B1 (en) Cooling apparatus for injection molding machines
US6332770B1 (en) Apparatus for localized preform cooling outside the mold
US6488878B1 (en) Preform post-mold cooling method and apparatus
US6802705B2 (en) Post mold cooling assembly for molded article neck finishes
KR20040005864A (ko) 후성형 냉각 방법 및 장치
US9296147B2 (en) Method for cooling a mould by circulating a heat-transfer fluid in contact with the external face thereof
US5631030A (en) Cooled injection core for an integrated injection blow mold machine
JPS61211011A (ja) 射出成形機用キャビティ部材
US5232715A (en) Apparatus for cooling a preform in a cooling tube
CN102470601A (zh) 大型可回收容器、其成形方法以及成形装置、以及加热区域分开的吹塑模具
US8354053B2 (en) Blow moulding machine having a cooling device
JPH0137252B2 (ja)
US3321564A (en) Method for thermally conditioning blow molded machine elements
JPH07100867A (ja) 射出成形方法およびその装置
JPH05154880A (ja) プラスチックレンズの成形金型及び成形方法
JPH0542565A (ja) ホツトランナー金型
CN108602230A (zh) 用于注塑机的注塑和吹塑模具
JP3255485B2 (ja) ブロー成形機
KR101033828B1 (ko) 열융착성형제품의 제조방법 및 이를 위한 표면처리장치
JPH05177640A (ja) 金型の温度調節構造
JPH06328537A (ja) 射出成形用ホットランナー金型
JPS60217114A (ja) 金型装置
JPH06226828A (ja) ブロー成形方法
JP7279025B2 (ja) 射出成形用金型及びそれに含まれるリップ型並びに射出成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19960123

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080726

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080726

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090726

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090726

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100726

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110726

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110726

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120726

Year of fee payment: 17

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120726

Year of fee payment: 17