JPH0542459B2 - - Google Patents
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- JPH0542459B2 JPH0542459B2 JP59174106A JP17410684A JPH0542459B2 JP H0542459 B2 JPH0542459 B2 JP H0542459B2 JP 59174106 A JP59174106 A JP 59174106A JP 17410684 A JP17410684 A JP 17410684A JP H0542459 B2 JPH0542459 B2 JP H0542459B2
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Landscapes
- Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
「産業上の利用分野」
本発明はポリアリーレン・サルフアイド反応液
から極性溶媒を回収する方法に関するものであ
る。 「従来の技術」 ポリアリーレン・サルフアイドは芳香族のハロ
ゲン化物と硫化アルカリ金属等を極性溶媒中で、
少量の水の存在下で、200〜300℃の比較的高温で
加圧下で重縮合反応を行うことによつて製造され
ている。 この反応液は、ポリアリーレン・サルフアイ
ド、ハロゲン化アルカリ金属および極性溶媒を主
成分とし、その他水、未反応原料を少量含むスラ
リー状液である。 この反応液から、フラツシングにより溶媒を分
離回収して生成物をうる方法として、次の2方法
が知られている。 (1) フラツシヤー・タンクによる常圧フラツシン
グ方式 蒸発成分と非蒸発固形分に分離する方法とし
て、米国特許第3941664号明細書、および米国特
許第3956000号明細書では、反応液をフラツシヤ
ー・タンクに過熱蒸気の一定量と混じて、吹込
み、蒸発成分を蒸発せしめ、非蒸発の固体成分を
下部に分離する方法が提案されている。固体成分
は、フラツシヤー・タンクでの滞留時間が短いの
で、2〜25%の残留溶媒を含み1〜3段の横型の
攪拌機付加熱装置で不活性加熱ガスや過熱スチー
ムを吹込んで、上記残留溶媒を回収する方法をと
つている。この方式は連続プロセスには適してい
ると認められるが、装置が複雑であり、かつ反応
液スラリーと過熱蒸気の吹込み量がバランスしな
いと固体粒子が湿つて、フラツシヤータンクに附
着し、とくに下部を閉塞し易いという問題があ
る。従つて、生成する固体粒子を乾燥状態にする
には、過熱蒸気の混入比率を大きくする必要があ
る。しかしながら、混入蒸気量を増すと、回収溶
媒中に凝縮水が入り、回収蒸留の際、蒸発潜熱が
有機溶媒の4〜5倍もある水を蒸発させなければ
ならないので、不合理である。 従つて、これらの欠点を避けようとすると、吹
込蒸気を予め加熱した450℃近くの過熱蒸気を必
要とする。 しかし、このようにすると器壁に附着する粉体
を過熱して製品の品質をそこなう恐れも出てくる
欠点がある。 (2) 減圧フラツシヤー・タンク方式 これらの熱エネルギーの浪費を避ける方法とし
て、過熱蒸気を直接吹込まず、フラツシングの手
前で、2重管または熱交換器で間接加熱し、かつ
系を減圧系にして分離する方法がある。 しかしながら、間接加熱では伝熱で与えられる
熱量は直接吹込み法に比べ限度があるので、液体
成分を十分に除くことができず、したがつて、ぬ
れの問題、すなわちフラツシヤー・タンク下部で
の閉塞の危険性が残る。 「発明が解決しようとする問題点」 本発明の目的は、従来法での 1 フラツシヤー・タンク方式での下部閉塞によ
るトラブルの危険性 2 常圧フラシング方式での吹込み水蒸気ドレン
の回収溶媒の混入による回収蒸留での加熱必要
エネルギーの増大 3 過熱による局部的製品品質の劣化 等の問題点を簡単な設備で解決出来る方法を提供
することにある。 「問題点を解決するための手段およびその作用」 本発明では、上記従来法におけるフラツシヤー
タンクの代りに、縦型ジヤケツト付攪拌槽を用い
る。該攪拌槽を用いることにより、間接間熱を採
るにもかゝわらず、伝熱量を大きくすることが出
来るので、粉体を過熱することもなく十分に乾燥
させることが出来、したがつて、槽内における閉
塞や品質の劣化の問題もない。更に攪拌による剪
断力と造粒作用で粒形分布はシヤープで、かつ粒
形が大きく、又かさ比重が大きくなり、以後の工
程での取扱いも著しく容易になる。 又、バツチシステムによる場合、完全に残留溶
媒を除去するため、槽内に水蒸気を吹込み、スチ
ーム・ストリツピングを行う場合でも、その供給
量は僅く少なくてよい。攪拌翼径は、攪拌槽の内
径の80〜98%にして、十分ジヤケツト伝熱が得ら
れるようにするのがよい。攪拌翼の形式として
は、錨型、リボン型上下2段の広巾翼などが好ま
しい。 以下本発明の態様を第1図によつて説明する。
縦型ジヤケツト付攪拌槽3をフラツシヤー・タン
クの代りに用い、これに反応終了後の熱い(200
〜260℃)反応液スラリーを配管1で一定速度で
フラツシングする。系は常圧でも実施しうるが、
ジヤケツト加熱に水蒸気を用いる場合、その圧力
を高くする必要があり、攪拌槽3及びジヤケツト
4の耐圧性を上げるため、肉厚が厚くなり、伝熱
が悪くなるばかりか、装置も高価になる。又、ジ
ヤケツト加熱に水蒸気の代りに熱媒油を用いれば
上記の問題はないが、後述するバツチ・システム
で、分離操作を行う限りでは、生成粉体で高温
(溶媒の沸点以上)にさらされ、変質の点で好ま
しくない。 従つて、操作を減圧系で行い、ジヤケツト加熱
を8Kg/cm2G以下の水蒸気加熱にし、内温を160
℃以下にする事で装置の経済性及び品質の面から
も有利であり、一層本発明の効果が発揮される。 反応液の持込熱量で半分以上の溶媒が蒸発し、
湿つた粉体は、全体的な強制攪拌で効果的なジヤ
ケツト伝熱が得られ、残留溶媒を蒸発して、粉末
状固体(ポリアリーレン・サルフアイト、副生ハ
ロゲン化アルカリ金属塩等)になる。 粉末化された固体を均一に、全体的に攪拌する
には、攪拌翼の回転は200RPM以下の低速攪拌が
良く、好ましくは10〜100RPMである。 バツチ・システムの場合、フラツシングが終了
してから、減圧度を高め、吸引時間をかける事に
より残留溶媒を1%以下にする事は容易である。 又、更に残留溶媒を効果的に除去するには、粉
末化末期に少量の水蒸気を吹込み、減圧スチーム
ストリツピングする事により残留溶媒分を数
10PPM以下にする事も出来る。 溶媒の回収が終了したら、系を常圧に戻し、純
水を加えて、水スラリーとして、60〜80℃に加温
し、水可溶のアルカリ金属塩を溶解して、ポンプ
で遠心分離機13に送り、固体と液に分離し、
固体ケーキと純水15で洗滌し、脱水の後、ケー
キと再び攪拌槽に入れ、純水を加え、リパルプし
て遠心分離する。 この操作を2〜3回繰返し、ほぼ完全に副生ア
ルカリ金属塩を除去し、ケーキを乾燥工程に送
る。 「発明の効果」 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば (1) 反応液スラリーから蒸発成分と非蒸発固体成
分の分離は、極めて簡単な装置で行うことがで
き、経済性が優れる。 (2) フラツシヤー・タンク方式の如く、過熱吹込
蒸発量と反応液スラリー供給量の厳密な調節が
不要で、フラツシヤー・タンクの下部閉塞等の
トラブルは皆無である。 (3) 過熱水蒸気の吹込み不要で、回収溶媒を精製
蒸留する際の必要熱量が少なくて済む(省エ
ネ) (4) 分離された粉体は、攪拌により造粒され、又
熱と剪断力でかさ比重も高められ、次工程以後
の取扱いが楽になる。 (5) 反応工程が連続の場合は、2個以上の複数の
攪拌槽を用い、バツチ切替えて処理するか、或
いは一定の滞留時間で底部よりスクリユーコン
ベヤー等で強制排出し、直列の複数の攪拌槽で
脱溶媒する連続法も可能である。 以下、実施例で本発明を説明するが、実施例の
みで限定されるものではない。 「実施例」 実施例 1 15Lのステンレス製オートクレーブにN−メチ
ルピロリドン4825gを仕込み、攪拌加熱し120℃
で硫化ソーダ2.6水塩1790gを仕込み、蒸留塔を
付し、窒素気流中で200℃迄昇温し、硫化ソーダ
の結晶水の1部237gを留去する。残存硫化ソー
ダ結晶水は、1.6水塩相当になる。冷却し、内温
120℃で上記蒸留塔と縁切りし、Pジクロルベン
ゼン2110gを加え、窒素置換して密閉する。内温
を急速に昇温し、200℃になつたら上昇温度をお
とす。反応熱が発生してくるので加熱をセーブし
て250℃で定温になるよう自動温度調節する。5
時間反応を続けると反応はほぼ終了する。圧力は
13Kg/cm2Gである。別の15Lジヤケツト付ステン
レス製攪拌槽で、攪拌翼は内径の95%の錨型翼を
備える。 これに第1図に示す如く冷却コンデンサー7、
回収溶媒受器10、冷却トラツプ8、真空ポンプ
9、を付加した。予めジヤケツト4に7Kg/cm2G
水蒸気を通じ、加熱し40RPMで攪拌し、真空ポ
ンプで100Torrに減圧している所に反応槽排出弁
を開き、攪拌槽入口弁で全量を1時間で圧入する
ように調節する。送液量は回収溶媒の留出量で判
断される。送液が終了間近くなると反応槽の圧力
がなくなるので、新にNメチルピロリンドン200
gを2回追加して反応槽及び配管内を洗滌する。 送液終了後、減圧を徐々に高めて行き1時間吸
引する。1Torrで内温は150〜160℃になつた。 回収終了後系を常圧に戻す。サンプリングして
残存溶媒量を、熱分解ガスクロフトグラフイで測
定した所、0.4%以下であつた。又、回収溶媒量
は、仕込量合計の99.5%であつた。 純水6000gを加え、水スラリーとして70℃に加
温攪拌して、遠心分離機に入れ、遠心分離した。
ケーキに純水を加え、リパルプを計3回行い、遠
心分離した。ウエツトケーキ(水分25%)を150
℃1時間乾燥し、更に時々攪拌し、260℃4時間
空気中でキユアリングした。 1500gのポリフエニレンスルフイドが得られ
た。 比較例 1 実施例1と同一装置で同一配合で反応を行い、
反応終了後、圧を抜き冷却し、反応スラリーを取
り出した。8490gあつた。この内1000gをとり、
遠心分離機で遠心分離し、アセトン500gで洗滌
した。残留溶媒量は28%であつた。 その後水洗し、リパルプ3回を行い、前記と同
様な処理を行つた。 比較例 2 比較例1で作つた反応スラリー1000grをミニス
プレードライヤーで300℃の熱風で処理した。溶
媒残存量は10%であつた。 比較例 3 比較例1で作つた反応スラリー1000grをミニス
プレードライヤーに420℃の過熱水蒸気と一緒に
ノズルから噴射した。溶媒残存量は5%であつ
た。 以上の4例について粉体特性、溶媒回収率(推
定)を求めた。 【表】
から極性溶媒を回収する方法に関するものであ
る。 「従来の技術」 ポリアリーレン・サルフアイドは芳香族のハロ
ゲン化物と硫化アルカリ金属等を極性溶媒中で、
少量の水の存在下で、200〜300℃の比較的高温で
加圧下で重縮合反応を行うことによつて製造され
ている。 この反応液は、ポリアリーレン・サルフアイ
ド、ハロゲン化アルカリ金属および極性溶媒を主
成分とし、その他水、未反応原料を少量含むスラ
リー状液である。 この反応液から、フラツシングにより溶媒を分
離回収して生成物をうる方法として、次の2方法
が知られている。 (1) フラツシヤー・タンクによる常圧フラツシン
グ方式 蒸発成分と非蒸発固形分に分離する方法とし
て、米国特許第3941664号明細書、および米国特
許第3956000号明細書では、反応液をフラツシヤ
ー・タンクに過熱蒸気の一定量と混じて、吹込
み、蒸発成分を蒸発せしめ、非蒸発の固体成分を
下部に分離する方法が提案されている。固体成分
は、フラツシヤー・タンクでの滞留時間が短いの
で、2〜25%の残留溶媒を含み1〜3段の横型の
攪拌機付加熱装置で不活性加熱ガスや過熱スチー
ムを吹込んで、上記残留溶媒を回収する方法をと
つている。この方式は連続プロセスには適してい
ると認められるが、装置が複雑であり、かつ反応
液スラリーと過熱蒸気の吹込み量がバランスしな
いと固体粒子が湿つて、フラツシヤータンクに附
着し、とくに下部を閉塞し易いという問題があ
る。従つて、生成する固体粒子を乾燥状態にする
には、過熱蒸気の混入比率を大きくする必要があ
る。しかしながら、混入蒸気量を増すと、回収溶
媒中に凝縮水が入り、回収蒸留の際、蒸発潜熱が
有機溶媒の4〜5倍もある水を蒸発させなければ
ならないので、不合理である。 従つて、これらの欠点を避けようとすると、吹
込蒸気を予め加熱した450℃近くの過熱蒸気を必
要とする。 しかし、このようにすると器壁に附着する粉体
を過熱して製品の品質をそこなう恐れも出てくる
欠点がある。 (2) 減圧フラツシヤー・タンク方式 これらの熱エネルギーの浪費を避ける方法とし
て、過熱蒸気を直接吹込まず、フラツシングの手
前で、2重管または熱交換器で間接加熱し、かつ
系を減圧系にして分離する方法がある。 しかしながら、間接加熱では伝熱で与えられる
熱量は直接吹込み法に比べ限度があるので、液体
成分を十分に除くことができず、したがつて、ぬ
れの問題、すなわちフラツシヤー・タンク下部で
の閉塞の危険性が残る。 「発明が解決しようとする問題点」 本発明の目的は、従来法での 1 フラツシヤー・タンク方式での下部閉塞によ
るトラブルの危険性 2 常圧フラシング方式での吹込み水蒸気ドレン
の回収溶媒の混入による回収蒸留での加熱必要
エネルギーの増大 3 過熱による局部的製品品質の劣化 等の問題点を簡単な設備で解決出来る方法を提供
することにある。 「問題点を解決するための手段およびその作用」 本発明では、上記従来法におけるフラツシヤー
タンクの代りに、縦型ジヤケツト付攪拌槽を用い
る。該攪拌槽を用いることにより、間接間熱を採
るにもかゝわらず、伝熱量を大きくすることが出
来るので、粉体を過熱することもなく十分に乾燥
させることが出来、したがつて、槽内における閉
塞や品質の劣化の問題もない。更に攪拌による剪
断力と造粒作用で粒形分布はシヤープで、かつ粒
形が大きく、又かさ比重が大きくなり、以後の工
程での取扱いも著しく容易になる。 又、バツチシステムによる場合、完全に残留溶
媒を除去するため、槽内に水蒸気を吹込み、スチ
ーム・ストリツピングを行う場合でも、その供給
量は僅く少なくてよい。攪拌翼径は、攪拌槽の内
径の80〜98%にして、十分ジヤケツト伝熱が得ら
れるようにするのがよい。攪拌翼の形式として
は、錨型、リボン型上下2段の広巾翼などが好ま
しい。 以下本発明の態様を第1図によつて説明する。
縦型ジヤケツト付攪拌槽3をフラツシヤー・タン
クの代りに用い、これに反応終了後の熱い(200
〜260℃)反応液スラリーを配管1で一定速度で
フラツシングする。系は常圧でも実施しうるが、
ジヤケツト加熱に水蒸気を用いる場合、その圧力
を高くする必要があり、攪拌槽3及びジヤケツト
4の耐圧性を上げるため、肉厚が厚くなり、伝熱
が悪くなるばかりか、装置も高価になる。又、ジ
ヤケツト加熱に水蒸気の代りに熱媒油を用いれば
上記の問題はないが、後述するバツチ・システム
で、分離操作を行う限りでは、生成粉体で高温
(溶媒の沸点以上)にさらされ、変質の点で好ま
しくない。 従つて、操作を減圧系で行い、ジヤケツト加熱
を8Kg/cm2G以下の水蒸気加熱にし、内温を160
℃以下にする事で装置の経済性及び品質の面から
も有利であり、一層本発明の効果が発揮される。 反応液の持込熱量で半分以上の溶媒が蒸発し、
湿つた粉体は、全体的な強制攪拌で効果的なジヤ
ケツト伝熱が得られ、残留溶媒を蒸発して、粉末
状固体(ポリアリーレン・サルフアイト、副生ハ
ロゲン化アルカリ金属塩等)になる。 粉末化された固体を均一に、全体的に攪拌する
には、攪拌翼の回転は200RPM以下の低速攪拌が
良く、好ましくは10〜100RPMである。 バツチ・システムの場合、フラツシングが終了
してから、減圧度を高め、吸引時間をかける事に
より残留溶媒を1%以下にする事は容易である。 又、更に残留溶媒を効果的に除去するには、粉
末化末期に少量の水蒸気を吹込み、減圧スチーム
ストリツピングする事により残留溶媒分を数
10PPM以下にする事も出来る。 溶媒の回収が終了したら、系を常圧に戻し、純
水を加えて、水スラリーとして、60〜80℃に加温
し、水可溶のアルカリ金属塩を溶解して、ポンプ
で遠心分離機13に送り、固体と液に分離し、
固体ケーキと純水15で洗滌し、脱水の後、ケー
キと再び攪拌槽に入れ、純水を加え、リパルプし
て遠心分離する。 この操作を2〜3回繰返し、ほぼ完全に副生ア
ルカリ金属塩を除去し、ケーキを乾燥工程に送
る。 「発明の効果」 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば (1) 反応液スラリーから蒸発成分と非蒸発固体成
分の分離は、極めて簡単な装置で行うことがで
き、経済性が優れる。 (2) フラツシヤー・タンク方式の如く、過熱吹込
蒸発量と反応液スラリー供給量の厳密な調節が
不要で、フラツシヤー・タンクの下部閉塞等の
トラブルは皆無である。 (3) 過熱水蒸気の吹込み不要で、回収溶媒を精製
蒸留する際の必要熱量が少なくて済む(省エ
ネ) (4) 分離された粉体は、攪拌により造粒され、又
熱と剪断力でかさ比重も高められ、次工程以後
の取扱いが楽になる。 (5) 反応工程が連続の場合は、2個以上の複数の
攪拌槽を用い、バツチ切替えて処理するか、或
いは一定の滞留時間で底部よりスクリユーコン
ベヤー等で強制排出し、直列の複数の攪拌槽で
脱溶媒する連続法も可能である。 以下、実施例で本発明を説明するが、実施例の
みで限定されるものではない。 「実施例」 実施例 1 15Lのステンレス製オートクレーブにN−メチ
ルピロリドン4825gを仕込み、攪拌加熱し120℃
で硫化ソーダ2.6水塩1790gを仕込み、蒸留塔を
付し、窒素気流中で200℃迄昇温し、硫化ソーダ
の結晶水の1部237gを留去する。残存硫化ソー
ダ結晶水は、1.6水塩相当になる。冷却し、内温
120℃で上記蒸留塔と縁切りし、Pジクロルベン
ゼン2110gを加え、窒素置換して密閉する。内温
を急速に昇温し、200℃になつたら上昇温度をお
とす。反応熱が発生してくるので加熱をセーブし
て250℃で定温になるよう自動温度調節する。5
時間反応を続けると反応はほぼ終了する。圧力は
13Kg/cm2Gである。別の15Lジヤケツト付ステン
レス製攪拌槽で、攪拌翼は内径の95%の錨型翼を
備える。 これに第1図に示す如く冷却コンデンサー7、
回収溶媒受器10、冷却トラツプ8、真空ポンプ
9、を付加した。予めジヤケツト4に7Kg/cm2G
水蒸気を通じ、加熱し40RPMで攪拌し、真空ポ
ンプで100Torrに減圧している所に反応槽排出弁
を開き、攪拌槽入口弁で全量を1時間で圧入する
ように調節する。送液量は回収溶媒の留出量で判
断される。送液が終了間近くなると反応槽の圧力
がなくなるので、新にNメチルピロリンドン200
gを2回追加して反応槽及び配管内を洗滌する。 送液終了後、減圧を徐々に高めて行き1時間吸
引する。1Torrで内温は150〜160℃になつた。 回収終了後系を常圧に戻す。サンプリングして
残存溶媒量を、熱分解ガスクロフトグラフイで測
定した所、0.4%以下であつた。又、回収溶媒量
は、仕込量合計の99.5%であつた。 純水6000gを加え、水スラリーとして70℃に加
温攪拌して、遠心分離機に入れ、遠心分離した。
ケーキに純水を加え、リパルプを計3回行い、遠
心分離した。ウエツトケーキ(水分25%)を150
℃1時間乾燥し、更に時々攪拌し、260℃4時間
空気中でキユアリングした。 1500gのポリフエニレンスルフイドが得られ
た。 比較例 1 実施例1と同一装置で同一配合で反応を行い、
反応終了後、圧を抜き冷却し、反応スラリーを取
り出した。8490gあつた。この内1000gをとり、
遠心分離機で遠心分離し、アセトン500gで洗滌
した。残留溶媒量は28%であつた。 その後水洗し、リパルプ3回を行い、前記と同
様な処理を行つた。 比較例 2 比較例1で作つた反応スラリー1000grをミニス
プレードライヤーで300℃の熱風で処理した。溶
媒残存量は10%であつた。 比較例 3 比較例1で作つた反応スラリー1000grをミニス
プレードライヤーに420℃の過熱水蒸気と一緒に
ノズルから噴射した。溶媒残存量は5%であつ
た。 以上の4例について粉体特性、溶媒回収率(推
定)を求めた。 【表】
第1図は、本発明の1実施態様を示す工程図で
ある。 図中の符号、1……反応液スラリー、2……噴
霧ノズル、3……縦型ジヤケツト付攪拌槽、4…
…ジヤケツト、5……攪拌翼、6……水蒸気、7
……回収溶媒凝縮器、8……冷却トラツプ、9…
…真空ポンプ、10……回収溶媒受器、11……
回収溶媒ポンプ、12……水スラリーポンプ、1
3……遠心分離機、14……正逆転スクリユーコ
ンベア、15……純水。
ある。 図中の符号、1……反応液スラリー、2……噴
霧ノズル、3……縦型ジヤケツト付攪拌槽、4…
…ジヤケツト、5……攪拌翼、6……水蒸気、7
……回収溶媒凝縮器、8……冷却トラツプ、9…
…真空ポンプ、10……回収溶媒受器、11……
回収溶媒ポンプ、12……水スラリーポンプ、1
3……遠心分離機、14……正逆転スクリユーコ
ンベア、15……純水。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリアリーレン・サルフアイド反応液スラリ
ーから溶媒を回収する方法において、該反応液ス
ラリーを縦型ジヤケツト付攪拌槽内にフラツシン
グし、該攪拌槽内で攪拌しつゝ、加熱することに
よる上記反応液スラリーから溶媒を回収する方
法。 2 攪拌槽内の圧力を常圧より低くする1項記載
の方法。 3 攪拌翼の径が攪拌槽の内径の80〜98%である
1項または2項記載の方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59174106A JPS6153324A (ja) | 1984-08-23 | 1984-08-23 | ポリアリ−レン・サルフアイド反応液スラリ−から溶媒を回収する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59174106A JPS6153324A (ja) | 1984-08-23 | 1984-08-23 | ポリアリ−レン・サルフアイド反応液スラリ−から溶媒を回収する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6153324A JPS6153324A (ja) | 1986-03-17 |
JPH0542459B2 true JPH0542459B2 (ja) | 1993-06-28 |
Family
ID=15972750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP59174106A Granted JPS6153324A (ja) | 1984-08-23 | 1984-08-23 | ポリアリ−レン・サルフアイド反応液スラリ−から溶媒を回収する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6153324A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007314803A (ja) * | 2007-08-09 | 2007-12-06 | Kureha Corp | ポリアリーレンスルフィドの製造方法 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0651794B2 (ja) * | 1986-04-28 | 1994-07-06 | 呉羽化学工業株式会社 | N−メチルピロリドンの回収法 |
DE3713669A1 (de) * | 1987-04-24 | 1988-11-17 | Bayer Ag | Verfahren zur reinigung von polyarylensulfiden |
JPH0722645B2 (ja) * | 1988-10-18 | 1995-03-15 | 出光石油化学株式会社 | ポリアリーレンスルフィド製造溶媒の回収方法 |
JP5630258B2 (ja) * | 2010-12-27 | 2014-11-26 | 東レ株式会社 | ポリアリーレンスルフィド樹脂の製造方法 |
-
1984
- 1984-08-23 JP JP59174106A patent/JPS6153324A/ja active Granted
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007314803A (ja) * | 2007-08-09 | 2007-12-06 | Kureha Corp | ポリアリーレンスルフィドの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6153324A (ja) | 1986-03-17 |
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