JPH0542386B2 - - Google Patents
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- JPH0542386B2 JPH0542386B2 JP59188394A JP18839484A JPH0542386B2 JP H0542386 B2 JPH0542386 B2 JP H0542386B2 JP 59188394 A JP59188394 A JP 59188394A JP 18839484 A JP18839484 A JP 18839484A JP H0542386 B2 JPH0542386 B2 JP H0542386B2
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Landscapes
- Compounds Of Alkaline-Earth Elements, Aluminum Or Rare-Earth Metals (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
- Furnace Details (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
「発明の利用分野」
本発明はセメント原料、アルミナ原料等の焼成
装置等に用いる仮焼炉付きの原料粉末予熱装置に
係り、特に原料粉末の粒度に拘わらず均一且つ高
度に脱炭酸仮焼反応を促進させるにあたつて装置
の簡素化を図つた仮焼炉付原料粉末予熱装置に関
するものである。
装置等に用いる仮焼炉付きの原料粉末予熱装置に
係り、特に原料粉末の粒度に拘わらず均一且つ高
度に脱炭酸仮焼反応を促進させるにあたつて装置
の簡素化を図つた仮焼炉付原料粉末予熱装置に関
するものである。
「従来技術」
まず、第１図及び第２図を用いて従来のセメン
ト原料焼成装置の概略を説明する。
ト原料焼成装置の概略を説明する。
第１図はセメント原料粉末を予熱、仮焼、焼
成、冷却する工程を示す線図的系統図で、図中の
実線矢印は熱風の流れを、又破線矢印は原料粉末
の流れを示している。図に示すように原料投入シ
ユート５から供給されたセメント原料粉末は、第
１〜第３の粉末分離器としてのサイクロンC1〜
C3を順次降下する。他方、焼成炉３及び仮焼炉
２からの高温排ガスは誘引通風機８により吸引さ
れて原料予熱装置１内を上昇する。従つてダクト
７内及びサイクロンC1〜C3内にて原料粉末と高
温ガスの混合、熱交換、分離が繰り返えされる。
こうして予熱された原料粉末は、原料予熱装置１
から予熱原料シユート１４を通つて仮焼炉２へ導
入される。
成、冷却する工程を示す線図的系統図で、図中の
実線矢印は熱風の流れを、又破線矢印は原料粉末
の流れを示している。図に示すように原料投入シ
ユート５から供給されたセメント原料粉末は、第
１〜第３の粉末分離器としてのサイクロンC1〜
C3を順次降下する。他方、焼成炉３及び仮焼炉
２からの高温排ガスは誘引通風機８により吸引さ
れて原料予熱装置１内を上昇する。従つてダクト
７内及びサイクロンC1〜C3内にて原料粉末と高
温ガスの混合、熱交換、分離が繰り返えされる。
こうして予熱された原料粉末は、原料予熱装置１
から予熱原料シユート１４を通つて仮焼炉２へ導
入される。
他方、クリンカ冷却機４から抽気ダクト１３を
通つて仮焼炉２へ導入される高温の燃焼用二次空
気と、バーナ６ａから燃焼用一次空気と共に供給
される燃料とによつて仮焼炉２内で燃焼が起こ
り、その燃焼熱と焼成炉排ガスのもつ熱を受ける
ことにより原料粉末が仮焼される。
通つて仮焼炉２へ導入される高温の燃焼用二次空
気と、バーナ６ａから燃焼用一次空気と共に供給
される燃料とによつて仮焼炉２内で燃焼が起こ
り、その燃焼熱と焼成炉排ガスのもつ熱を受ける
ことにより原料粉末が仮焼される。
仮焼された原料粉末は、燃焼ガスと共に仮焼炉
２から粉末分離器としてのサイクロンC4に入つ
て分離された後、仮焼原料シユート１５より焼成
炉入口端覆１２を通つて焼成炉３に入り、焼成炉
３の下端側に設置したバーナ６ｂから供給される
燃料の燃焼熱により、焼成炉３内で必要な熱処理
を受けて、クリンカになつたのち冷却機４で冷却
される。
２から粉末分離器としてのサイクロンC4に入つ
て分離された後、仮焼原料シユート１５より焼成
炉入口端覆１２を通つて焼成炉３に入り、焼成炉
３の下端側に設置したバーナ６ｂから供給される
燃料の燃焼熱により、焼成炉３内で必要な熱処理
を受けて、クリンカになつたのち冷却機４で冷却
される。
尚、クリンカ冷却用の空気は押し込み送風機１
０によつて供給され、クリンカと熱交換を行つて
昇温した空気の一部は、上述の如く仮焼炉２及び
焼成炉３に分配導入されるが、余剰の空気は誘引
通風機９により排出される。そしてクリンカ冷却
機４から出たクリンカはコンベア１１によつて次
工程へ搬出される。
０によつて供給され、クリンカと熱交換を行つて
昇温した空気の一部は、上述の如く仮焼炉２及び
焼成炉３に分配導入されるが、余剰の空気は誘引
通風機９により排出される。そしてクリンカ冷却
機４から出たクリンカはコンベア１１によつて次
工程へ搬出される。
第２図は、第１図における仮焼炉付近の構成を
より詳細に示す概念図で、これらの図により仮焼
炉の構造及び機能を説明すると次の通りである。
より詳細に示す概念図で、これらの図により仮焼
炉の構造及び機能を説明すると次の通りである。
即ち、仮焼炉２は本構成例では円筒状竪型で、
絞り部２ｃを境にして互いに連通した下方の燃焼
室２ａと上方の混合室２ｂとで構成され、燃焼室
２ａの下端は下方に向けて暫次断面を縮小する逆
円錐体状部となし、開口２ｄにより入口端覆１２
を介して焼成炉３に接続されている。
絞り部２ｃを境にして互いに連通した下方の燃焼
室２ａと上方の混合室２ｂとで構成され、燃焼室
２ａの下端は下方に向けて暫次断面を縮小する逆
円錐体状部となし、開口２ｄにより入口端覆１２
を介して焼成炉３に接続されている。
また燃焼室２ａの下部側壁には、半径方向又は
接線方向にクリンカ冷却機４からの高温抽気を燃
焼用二次空気として案内する抽気ダクト１３が開
口２ｅにて接続され、当該抽気ダクト１３の天井
壁が燃焼室２ａ側壁と接合する付近には、燃焼室
２ａに流入する高温抽気に指向して一次空気と共
に燃料を吹き込むバーナ６ａを設置し、更に燃焼
室２ａ及び混合室２ｂへは原料予熱装置１のサイ
クロンC3からの予熱原料シユート１４がそれぞ
れ接続され、一方混合室２ｂの燃焼ガス出口２ｆ
は、分離サイクロンC4に接続されている。
接線方向にクリンカ冷却機４からの高温抽気を燃
焼用二次空気として案内する抽気ダクト１３が開
口２ｅにて接続され、当該抽気ダクト１３の天井
壁が燃焼室２ａ側壁と接合する付近には、燃焼室
２ａに流入する高温抽気に指向して一次空気と共
に燃料を吹き込むバーナ６ａを設置し、更に燃焼
室２ａ及び混合室２ｂへは原料予熱装置１のサイ
クロンC3からの予熱原料シユート１４がそれぞ
れ接続され、一方混合室２ｂの燃焼ガス出口２ｆ
は、分離サイクロンC4に接続されている。
上記原料予熱装置のサイクロンC3からの予熱
原料シユート１４は、取付角度を調整可能な分配
弁１４ｃを備えた分岐部材１４ｄにより２本の予
熱原料シユート１４ａ，１４ｂに分岐され、一方
の分岐シユート１４ａは、仮焼炉２の燃焼室２ａ
に、また他方の分岐シユート１４ｂは混合室２ｂ
に接続されている。上記分岐シユート１４ａ及び
１４ｂと、燃焼室２ａ及び混合室２ｂとの接続位
置については、図に示すように分岐シユート１４
ａにより燃焼室２ａに投入する予熱原料粉末は、
バーナ６ａにより燃焼室２ａ内に形成される燃焼
域を指向させ、燃焼室２ａ内に局部的高温部が形
成されるのを防止するか、あるいは仮焼炉２の下
端開口２ｄより燃焼室２ａ内に上昇流入する焼成
炉３からの排ガスに指向させて燃焼室２ａ内によ
り濃密な第１の噴流層を形成するのを助成し、ま
た分岐シユート１４ｂにより混合室２ｂに投入す
る予熱原料粉末は、仮焼炉２の中間絞り部２ｃか
ら混合室２ｂ内に上昇流入する燃焼室２ａからの
燃焼ガスに指向させて混合室２ｂ内に第２の噴流
層を形成するのを助成するような接続配置が推奨
される。
原料シユート１４は、取付角度を調整可能な分配
弁１４ｃを備えた分岐部材１４ｄにより２本の予
熱原料シユート１４ａ，１４ｂに分岐され、一方
の分岐シユート１４ａは、仮焼炉２の燃焼室２ａ
に、また他方の分岐シユート１４ｂは混合室２ｂ
に接続されている。上記分岐シユート１４ａ及び
１４ｂと、燃焼室２ａ及び混合室２ｂとの接続位
置については、図に示すように分岐シユート１４
ａにより燃焼室２ａに投入する予熱原料粉末は、
バーナ６ａにより燃焼室２ａ内に形成される燃焼
域を指向させ、燃焼室２ａ内に局部的高温部が形
成されるのを防止するか、あるいは仮焼炉２の下
端開口２ｄより燃焼室２ａ内に上昇流入する焼成
炉３からの排ガスに指向させて燃焼室２ａ内によ
り濃密な第１の噴流層を形成するのを助成し、ま
た分岐シユート１４ｂにより混合室２ｂに投入す
る予熱原料粉末は、仮焼炉２の中間絞り部２ｃか
ら混合室２ｂ内に上昇流入する燃焼室２ａからの
燃焼ガスに指向させて混合室２ｂ内に第２の噴流
層を形成するのを助成するような接続配置が推奨
される。
このような従来装置の構成により、燃焼室２ａ
には原料予熱装置からの仮焼すべき予熱原料の一
部が供給されるだけであるから、予熱原料のすべ
てを燃焼室２ａに投入する場合と較べて燃焼室２
ａ内の温度を高めることができ、この燃焼室２ａ
内の温度上昇により、燃料の燃焼、原料粉末の加
熱及び脱炭酸反応の促進等の面で総合的に好まし
い状態となる。
には原料予熱装置からの仮焼すべき予熱原料の一
部が供給されるだけであるから、予熱原料のすべ
てを燃焼室２ａに投入する場合と較べて燃焼室２
ａ内の温度を高めることができ、この燃焼室２ａ
内の温度上昇により、燃料の燃焼、原料粉末の加
熱及び脱炭酸反応の促進等の面で総合的に好まし
い状態となる。
即ち燃料の燃焼速度は、燃焼室２ａ内の絶対温
度の指数関数的に著しく大となるため、僅かの過
剰空気で十分な燃焼が行うことができるようにな
り、また燃焼ガスと供給原料との大きな温度差に
基づき、燃料の燃焼熱を有効且つ速やかに原料粉
末へ伝達することができるようになるので、仮焼
炉での燃料消費量を低減させることができる。ま
た微粉炭等の固体燃料や低品位燃料を使用する場
合にも燃焼温度の上昇により必要燃焼時間が短縮
されるので、仮焼炉容積を小さく選定することが
できる。更に燃焼室２ａ内の温度は同室内燃焼ガ
ス中の炭酸ガス分圧により決定される原料粉末の
仮焼反応温度よりもはるかに高くなるので、分岐
シユート１４ａより燃焼室２ａに供給した原料粉
末は、燃焼室２ａ内にて速やかに仮燃焼反応を完
了することになる。
度の指数関数的に著しく大となるため、僅かの過
剰空気で十分な燃焼が行うことができるようにな
り、また燃焼ガスと供給原料との大きな温度差に
基づき、燃料の燃焼熱を有効且つ速やかに原料粉
末へ伝達することができるようになるので、仮焼
炉での燃料消費量を低減させることができる。ま
た微粉炭等の固体燃料や低品位燃料を使用する場
合にも燃焼温度の上昇により必要燃焼時間が短縮
されるので、仮焼炉容積を小さく選定することが
できる。更に燃焼室２ａ内の温度は同室内燃焼ガ
ス中の炭酸ガス分圧により決定される原料粉末の
仮焼反応温度よりもはるかに高くなるので、分岐
シユート１４ａより燃焼室２ａに供給した原料粉
末は、燃焼室２ａ内にて速やかに仮燃焼反応を完
了することになる。
「従来技術の問題点」
上記のように仮焼炉への予熱原料を仮焼炉内の
原料粉末の流れの方向に見て、上流側と下流側と
に分配して供給することは種々の利点を生むもの
であるが、他方次に述べるような点で未だ十分に
改良された方法であるとは言い難い。即ち仮焼炉
内の原料粉末の流れの方向に見て下流側に供給さ
れた原料粉末は仮焼炉内での滞溜時間が短いため
に、特に原料粉末中の粗粉の仮焼反応が十分に促
進され難い。また上流側に供給された原料粉末中
の特に細粉は、高温に加熱されると仮焼炉壁面に
コーチングを発生しやすいので、仮焼炉内の燃焼
雰囲気をあまり高温にできないという欠点があ
り、これにより下流側に供給された原料粉末中の
粗粉の仮焼反応が更に不十分となることになる。
原料粉末の流れの方向に見て、上流側と下流側と
に分配して供給することは種々の利点を生むもの
であるが、他方次に述べるような点で未だ十分に
改良された方法であるとは言い難い。即ち仮焼炉
内の原料粉末の流れの方向に見て下流側に供給さ
れた原料粉末は仮焼炉内での滞溜時間が短いため
に、特に原料粉末中の粗粉の仮焼反応が十分に促
進され難い。また上流側に供給された原料粉末中
の特に細粉は、高温に加熱されると仮焼炉壁面に
コーチングを発生しやすいので、仮焼炉内の燃焼
雰囲気をあまり高温にできないという欠点があ
り、これにより下流側に供給された原料粉末中の
粗粉の仮焼反応が更に不十分となることになる。
上記のような欠点を解消するために予熱原料を
仮焼炉へ投入するのに先立つて、分級装置を用い
て粗粉と細粉とに分級し、粗粉を仮焼炉の上流側
へ、また細粉を下流側に供給する仮焼方法も考え
られるが、このような方法では通常の予熱装置以
外に更に分級装置を必要とし、設備コストの上昇
を阻止することができない。
仮焼炉へ投入するのに先立つて、分級装置を用い
て粗粉と細粉とに分級し、粗粉を仮焼炉の上流側
へ、また細粉を下流側に供給する仮焼方法も考え
られるが、このような方法では通常の予熱装置以
外に更に分級装置を必要とし、設備コストの上昇
を阻止することができない。
「発明の目的」
従つて本発明は、予熱原料を仮焼炉へ投入する
に先立つて予熱原料を粗粉と細粉とに分級するに
際して、分級装置のような別個の装置を用いるこ
となく、従来の仮焼炉付き予熱装置に若干の変更
を加えるのみで達成可能な仮焼炉付き予熱装置を
提供することである。
に先立つて予熱原料を粗粉と細粉とに分級するに
際して、分級装置のような別個の装置を用いるこ
となく、従来の仮焼炉付き予熱装置に若干の変更
を加えるのみで達成可能な仮焼炉付き予熱装置を
提供することである。
「発明の構成」
上記目的を達成するために本発明が採用する主
たる手段は、複数段の粉末分離器を上下方向に積
重してなる予熱装置と、原料粉末の流れの方向に
見て当該予熱装置と焼成炉との間に配置され、独
立した燃料供給装置を具備し、且つ粉末分離器を
付属した仮焼炉とを有してなる仮焼炉付原料粉末
予熱装置において、仮焼炉の側壁に仮焼炉内の原
料粉末の流れの方向に見て上流側と下流側の原料
供給口をそれぞれ設け、又予熱装置の最下段粉末
分離器として側壁に開口部を設けたサイクロン状
粉末分離器を使用し、上記開口部には下部に原料
粉末排出口を有するポケツト部を接続すると共
に、当該ポケツト部の原料粉末排出口を仮焼炉の
前記上流側原料供給口に、又上記サイクロン状粉
末分離器の原料粉末排出口を仮焼炉の前記下流側
原料供給口とそれぞれ予熱原料シユートを介して
接続した点であり、ポケツト部を付属するサイク
ロン状粉末分離器において別個に捕集された粗粉
と細粉とを、夫々仮焼炉の上流側と下流側とに供
給することにより原料粉末の粒度にかかわらず、
ほぼ均一且つ高度に脱炭酸反応を促進させんとす
るものである。
たる手段は、複数段の粉末分離器を上下方向に積
重してなる予熱装置と、原料粉末の流れの方向に
見て当該予熱装置と焼成炉との間に配置され、独
立した燃料供給装置を具備し、且つ粉末分離器を
付属した仮焼炉とを有してなる仮焼炉付原料粉末
予熱装置において、仮焼炉の側壁に仮焼炉内の原
料粉末の流れの方向に見て上流側と下流側の原料
供給口をそれぞれ設け、又予熱装置の最下段粉末
分離器として側壁に開口部を設けたサイクロン状
粉末分離器を使用し、上記開口部には下部に原料
粉末排出口を有するポケツト部を接続すると共
に、当該ポケツト部の原料粉末排出口を仮焼炉の
前記上流側原料供給口に、又上記サイクロン状粉
末分離器の原料粉末排出口を仮焼炉の前記下流側
原料供給口とそれぞれ予熱原料シユートを介して
接続した点であり、ポケツト部を付属するサイク
ロン状粉末分離器において別個に捕集された粗粉
と細粉とを、夫々仮焼炉の上流側と下流側とに供
給することにより原料粉末の粒度にかかわらず、
ほぼ均一且つ高度に脱炭酸反応を促進させんとす
るものである。
「実施例」
次に第３図及び第４図を参照して本発明を具体
化した実施例に付き説明し、本発明の理解に供す
る。ここに第３図は本発明の一実施例にかかる予
熱装置の要部を示す概略系統図で、第４図は第３
図におけるＡ−Ａ矢視図である。なお第１図及び
第２図に示した構成要素と共通の要素には同一の
符号を使用する。
化した実施例に付き説明し、本発明の理解に供す
る。ここに第３図は本発明の一実施例にかかる予
熱装置の要部を示す概略系統図で、第４図は第３
図におけるＡ−Ａ矢視図である。なお第１図及び
第２図に示した構成要素と共通の要素には同一の
符号を使用する。
この予熱装置の場合、第２図に示した装置と異
なる点は、予熱装置の最下段のサイクロンC3に
は、その円筒状外周壁部３３に第４図に示す如く
開口部３０が形成され、この開口部３０にポケツ
ト状の粗粉原料分離器３４が付設されてサイクロ
ン状粉末分離器を構成し、該サイクロン状粉末分
離器C3内に生じる旋回気流に乗つて旋回しつつ
下方へ移動する原料のうち、比較的粒度の粗い粗
粉が大きな遠心力を受け、この粗粉原料分離器３
４に捕捉されるように構成されている。従つてこ
の粗粉原料分離器３４は、第４図に示すようにサ
イクロンC3の外周壁部３３にその半径方向に接
続してもよいが、更に円周方向若しくは接線方向
に接続することも可能である。
なる点は、予熱装置の最下段のサイクロンC3に
は、その円筒状外周壁部３３に第４図に示す如く
開口部３０が形成され、この開口部３０にポケツ
ト状の粗粉原料分離器３４が付設されてサイクロ
ン状粉末分離器を構成し、該サイクロン状粉末分
離器C3内に生じる旋回気流に乗つて旋回しつつ
下方へ移動する原料のうち、比較的粒度の粗い粗
粉が大きな遠心力を受け、この粗粉原料分離器３
４に捕捉されるように構成されている。従つてこ
の粗粉原料分離器３４は、第４図に示すようにサ
イクロンC3の外周壁部３３にその半径方向に接
続してもよいが、更に円周方向若しくは接線方向
に接続することも可能である。
上記粗粉原料分離器３４は、第３図に示す如く
その下端に逆円錐状のテーパ部３５が形成され、
その下端に接続された粗粉シユート３６は、燃焼
室２ａの側壁に連接された粗粉供給部３７に接続
されている。また上記サイクロン状粉末分離器
C3の細粉原料出口３８と、混合室２ｂの側壁に
連接された細粉供給部３９とは細粉シユート４０
により接続されている。なお仮焼炉２の側壁に流
れの方向に配置した複数の細粉供給部３９，３９
ａ，３９ｂを設け、各細粉供給部と、上記細粉シ
ユート４０とを破線で示したように接続すること
も可能であり、この際少くとも一つの細粉供給部
は粗粉供給部３７の下流側に配置される。
その下端に逆円錐状のテーパ部３５が形成され、
その下端に接続された粗粉シユート３６は、燃焼
室２ａの側壁に連接された粗粉供給部３７に接続
されている。また上記サイクロン状粉末分離器
C3の細粉原料出口３８と、混合室２ｂの側壁に
連接された細粉供給部３９とは細粉シユート４０
により接続されている。なお仮焼炉２の側壁に流
れの方向に配置した複数の細粉供給部３９，３９
ａ，３９ｂを設け、各細粉供給部と、上記細粉シ
ユート４０とを破線で示したように接続すること
も可能であり、この際少くとも一つの細粉供給部
は粗粉供給部３７の下流側に配置される。
従つて第１図に示した従来装置と同様、仮焼炉
２からの燃焼排ガスは混合室２ｂからガス導管２
６を通つて粉末分離器C4へ導入され、ここで旋
回を生じたのち更にガスダクト７を経て、予熱装
置の最下段のサイクロン状粉末分離器C3に供給
され、ここで再度旋回気流を生じたのちガス排出
口から上方段のサイクロンC2へ排出されていく。
２からの燃焼排ガスは混合室２ｂからガス導管２
６を通つて粉末分離器C4へ導入され、ここで旋
回を生じたのち更にガスダクト７を経て、予熱装
置の最下段のサイクロン状粉末分離器C3に供給
され、ここで再度旋回気流を生じたのちガス排出
口から上方段のサイクロンC2へ排出されていく。
一方上記上方段のサイクロンC2によつて捕捉
された粉末原料は、原料シユート３１よりガスダ
クト７へ供給され、前記した燃焼排ガスの流れに
乗つてサイクロン状粉末分離器C3へ導入され、
ここで旋回気流に乗つてサイクロン状粉末分離
C3の円筒内面を旋回下降するうちに粉状原料中
の比較的粒度の大きい粗粉が、粗粉原料分離器３
４へ放出され、粗粉シユート３６を通つて仮焼炉
２の上流側の原料供給口である粗粉供給部３７へ
供給される。また粗粉原料分離器３４によつて捕
捉しきれない細粉は、サイクロン状粉末分離器
C3内における前記旋回気流に乗つて該粉末分離
器C3の逆円錐台状内周面に沿つて旋回下降した
のち細粉原料出口３８から細粉シユート４０を経
て仮焼炉２の下流側の原料供給口の一例である細
粉供給部３９から、仮焼炉２の混合室２ｂ内へ供
給される。
された粉末原料は、原料シユート３１よりガスダ
クト７へ供給され、前記した燃焼排ガスの流れに
乗つてサイクロン状粉末分離器C3へ導入され、
ここで旋回気流に乗つてサイクロン状粉末分離
C3の円筒内面を旋回下降するうちに粉状原料中
の比較的粒度の大きい粗粉が、粗粉原料分離器３
４へ放出され、粗粉シユート３６を通つて仮焼炉
２の上流側の原料供給口である粗粉供給部３７へ
供給される。また粗粉原料分離器３４によつて捕
捉しきれない細粉は、サイクロン状粉末分離器
C3内における前記旋回気流に乗つて該粉末分離
器C3の逆円錐台状内周面に沿つて旋回下降した
のち細粉原料出口３８から細粉シユート４０を経
て仮焼炉２の下流側の原料供給口の一例である細
粉供給部３９から、仮焼炉２の混合室２ｂ内へ供
給される。
上記のような構成になる燃焼室２ａには、予熱
原料の一部しか供給されないので、燃焼室２ａ内
を高温に保持することができる。従つて燃焼室２
ａへ供給された粗粉原料を高い反応速度で仮焼す
ることができる。また細粉原料は、比較的仮焼が
行われやすく、短時間に脱炭酸反応を行うことが
できるので、仮焼炉２の下流側の混合室２ｂに供
給しても仮焼反応をほぼ完了することができる。
当然ながら破線で示した複数の細粉供給口を仮焼
炉に設けて、細粉シユート４０からの細粉原料を
各細粉供給口へ分配して送る如くなしてもよい。
原料の一部しか供給されないので、燃焼室２ａ内
を高温に保持することができる。従つて燃焼室２
ａへ供給された粗粉原料を高い反応速度で仮焼す
ることができる。また細粉原料は、比較的仮焼が
行われやすく、短時間に脱炭酸反応を行うことが
できるので、仮焼炉２の下流側の混合室２ｂに供
給しても仮焼反応をほぼ完了することができる。
当然ながら破線で示した複数の細粉供給口を仮焼
炉に設けて、細粉シユート４０からの細粉原料を
各細粉供給口へ分配して送る如くなしてもよい。
こうして十分な仮焼反応を受けた仮焼原料は、
ガス導管２６を経由して粉末分離器C4へ導入さ
れ、旋回運動に伴う遠心力を受けて粉末分離器
C4の下端に接続された仮焼原料シユート１５か
ら入口端覆１２を経て焼成炉３へ供給されてい
く。
ガス導管２６を経由して粉末分離器C4へ導入さ
れ、旋回運動に伴う遠心力を受けて粉末分離器
C4の下端に接続された仮焼原料シユート１５か
ら入口端覆１２を経て焼成炉３へ供給されてい
く。
上記の構成において燃焼室２ａ内の温度は、サ
イクロン状粉末分離器C3に調節手段を設け、燃
焼室２ａへ供給する粗粉原料の量を調節すること
により自在に調整することができる。
イクロン状粉末分離器C3に調節手段を設け、燃
焼室２ａへ供給する粗粉原料の量を調節すること
により自在に調整することができる。
また燃焼室２ａでは、粗粉原料が供給されてい
るため、その側壁への粉状原料のコーチングが発
生し難く、従つて燃焼室２ａ内の雰囲気ガス温度
を高くすることができ、これに伴つて絶対温度の
指数関数的に粗粉原料の仮焼反応速度を早めるこ
とができる。
るため、その側壁への粉状原料のコーチングが発
生し難く、従つて燃焼室２ａ内の雰囲気ガス温度
を高くすることができ、これに伴つて絶対温度の
指数関数的に粗粉原料の仮焼反応速度を早めるこ
とができる。
また上記破線で示した如く温度条件によつて、
細粉シユート４０からの細粉原料の一部を燃焼室
２ａへ供給し、これにより燃焼室２ａの温度を調
整することもできる。「発明の効果」 本発明は以上述べたように、複数段の粉末分離
器を上下方向に積重してなる予熱装置と、原料粉
末の流れの方向に見て当該予熱装置と焼成炉との
間に配置され、独立した燃料供給装置を具備し、
且つ粉末分離器を付属した仮焼炉とを有してなる
仮焼炉付原料粉末予熱装置において、仮焼炉の側
壁に仮焼炉内の原料粉末の流れの方向に見て上流
側と下流側の原料供給口をそれぞれ設け、又予熱
装置の最下段粉末分離器として側壁に開口部を設
けたサイクロン状粉末分離器を使用し、上記開口
部には下部に原料粉末排出口を有するポケツト部
を接続すると共に、当該ポケツト部の原料粉末排
出口を仮焼炉の前記上流側原料供給口に、又上記
サイクロン状粉末分離器の原料粉末排出口を仮焼
炉の前記下流側原料供給口とそれぞれ予熱原料シ
ユートを介して接続したことを特徴とする仮焼炉
付原料粉末予熱装置であるから、原料粉末の粒度
にかかわらずほぼ均一且つ高度に脱炭酸反応を促
進することができ、固体燃料又は低品位燃料の使
用に適し、又一基のサイクロン状粉末分離基で粗
粉と細粉の分級と細粉の捕集とが同時に可能とな
るため、構造の簡素化に著しく貢献し得、また上
流の高温側の燃焼室には粗粉を主体に供給するの
で炉壁へのコーチングを発生しにくく、又既設の
サイクロンを改造するのみで容易に実施可能であ
る。
細粉シユート４０からの細粉原料の一部を燃焼室
２ａへ供給し、これにより燃焼室２ａの温度を調
整することもできる。「発明の効果」 本発明は以上述べたように、複数段の粉末分離
器を上下方向に積重してなる予熱装置と、原料粉
末の流れの方向に見て当該予熱装置と焼成炉との
間に配置され、独立した燃料供給装置を具備し、
且つ粉末分離器を付属した仮焼炉とを有してなる
仮焼炉付原料粉末予熱装置において、仮焼炉の側
壁に仮焼炉内の原料粉末の流れの方向に見て上流
側と下流側の原料供給口をそれぞれ設け、又予熱
装置の最下段粉末分離器として側壁に開口部を設
けたサイクロン状粉末分離器を使用し、上記開口
部には下部に原料粉末排出口を有するポケツト部
を接続すると共に、当該ポケツト部の原料粉末排
出口を仮焼炉の前記上流側原料供給口に、又上記
サイクロン状粉末分離器の原料粉末排出口を仮焼
炉の前記下流側原料供給口とそれぞれ予熱原料シ
ユートを介して接続したことを特徴とする仮焼炉
付原料粉末予熱装置であるから、原料粉末の粒度
にかかわらずほぼ均一且つ高度に脱炭酸反応を促
進することができ、固体燃料又は低品位燃料の使
用に適し、又一基のサイクロン状粉末分離基で粗
粉と細粉の分級と細粉の捕集とが同時に可能とな
るため、構造の簡素化に著しく貢献し得、また上
流の高温側の燃焼室には粗粉を主体に供給するの
で炉壁へのコーチングを発生しにくく、又既設の
サイクロンを改造するのみで容易に実施可能であ
る。
第１図はセメント原料粉末を予熱、仮焼、焼
成、冷却する工程を示す線図的系統図、第２図は
第１図における仮焼炉付近の構成をより詳細に示
す概念図、第３図は本発明の一実施例における予
熱装置の要部を示す概略系統図で、第４図は第３
図におけるＡ−Ａ矢視図である。 （符号の説明）、１……予熱装置、２……仮焼
炉、３……焼成炉、４……冷却機、５……原料投
入シユート、６ａ，６ｂ……バーナ（燃料供給装
置）、１２……焼成炉入口端覆、１４……予熱原
料シユート、１５……仮焼原料シユート、２ａ…
…燃焼室、２ｂ……混合室、２ｃ……絞り部、２
ｄ，２ｅ……開口、１４ａ，１４ｂ……予熱原料
シユート、１４ｃ……分配弁、１４ｄ……分岐部
材、３０……開口部、３４……ポケツト部（粗粉
原料分離器）、３６……粗粉シユート、４０……
細粉シユート、C1〜C4……粉末分離器。
成、冷却する工程を示す線図的系統図、第２図は
第１図における仮焼炉付近の構成をより詳細に示
す概念図、第３図は本発明の一実施例における予
熱装置の要部を示す概略系統図で、第４図は第３
図におけるＡ−Ａ矢視図である。 （符号の説明）、１……予熱装置、２……仮焼
炉、３……焼成炉、４……冷却機、５……原料投
入シユート、６ａ，６ｂ……バーナ（燃料供給装
置）、１２……焼成炉入口端覆、１４……予熱原
料シユート、１５……仮焼原料シユート、２ａ…
…燃焼室、２ｂ……混合室、２ｃ……絞り部、２
ｄ，２ｅ……開口、１４ａ，１４ｂ……予熱原料
シユート、１４ｃ……分配弁、１４ｄ……分岐部
材、３０……開口部、３４……ポケツト部（粗粉
原料分離器）、３６……粗粉シユート、４０……
細粉シユート、C1〜C4……粉末分離器。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 複数段の粉末分離器を上下方向に積重してな
る予熱装置と、原料粉末の流れの方向に見て当該
予熱装置と焼成炉との間に配置され、独立した燃
料供給装置を具備し、且つ粉末分離器を付属した
仮焼炉とを有してなる仮焼炉付原料粉末予熱装置
において、仮焼炉の側壁に仮焼炉内の原料粉末の
流れの方向に見て上流側と下流側の原料供給口を
それぞれ設け、又予熱装置の最下段粉末分離器と
して側壁に開口部を設けたサイクロン状粉末分離
器を使用し、上記開口部には下部に原料粉末排出
口を有するポケツト部を接続すると共に、当該ポ
ケツト部の原料粉末排出口を仮焼炉の前記上流側
原料供給口に、又上記サイクロン状粉末分離器の
原料粉末排出口を仮焼炉の前記下流側原料供給口
とそれぞれ予熱原料シユートを介して接続したこ
とを特徴とする仮焼炉付原料粉末予熱装置。 ２ 前記下流側原料供給口の数が複数である特許
請求の範囲第１項に記載した仮焼炉付原料粉末予
熱装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18839484A JPS6168353A (ja) | 1984-09-07 | 1984-09-07 | 仮焼炉付原料粉末予熱装置 |
| US06/690,509 US4568276A (en) | 1984-02-15 | 1985-01-11 | Dust preheating system with incipient calciner |
| CA000472886A CA1254739A (en) | 1984-02-15 | 1985-01-25 | Dust preheating system with incipient calciner |
| EP85300618A EP0153048B1 (en) | 1984-02-15 | 1985-01-30 | Dust preheating system with preliminary calciner |
| DE8585300618T DE3569287D1 (en) | 1984-02-15 | 1985-01-30 | Dust preheating system with preliminary calciner |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18839484A JPS6168353A (ja) | 1984-09-07 | 1984-09-07 | 仮焼炉付原料粉末予熱装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6168353A JPS6168353A (ja) | 1986-04-08 |
| JPH0542386B2 true JPH0542386B2 (ja) | 1993-06-28 |
Family
ID=16222865
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18839484A Granted JPS6168353A (ja) | 1984-02-15 | 1984-09-07 | 仮焼炉付原料粉末予熱装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6168353A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014157718A1 (ja) | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 三菱レイヨン株式会社 | 物品 |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56125254A (en) * | 1980-03-06 | 1981-10-01 | Ube Industries | Method and apparatus for calcining cement raw material powder or like |
| JPS5734054A (en) * | 1980-07-30 | 1982-02-24 | Kobe Steel Ltd | Temporary incinerator for cement raw material powder |
| JPS57165020A (en) * | 1981-11-30 | 1982-10-09 | Nippon Cement Co Ltd | Method and apparatus for reducing nitrogen oxides content in combustion product gas |
| JPS60255138A (ja) * | 1984-05-30 | 1985-12-16 | Kobe Steel Ltd | 仮焼炉付原料粉末予熱装置 |
-
1984
- 1984-09-07 JP JP18839484A patent/JPS6168353A/ja active Granted
Patent Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS56125254A (en) * | 1980-03-06 | 1981-10-01 | Ube Industries | Method and apparatus for calcining cement raw material powder or like |
| JPS5734054A (en) * | 1980-07-30 | 1982-02-24 | Kobe Steel Ltd | Temporary incinerator for cement raw material powder |
| JPS57165020A (en) * | 1981-11-30 | 1982-10-09 | Nippon Cement Co Ltd | Method and apparatus for reducing nitrogen oxides content in combustion product gas |
| JPS60255138A (ja) * | 1984-05-30 | 1985-12-16 | Kobe Steel Ltd | 仮焼炉付原料粉末予熱装置 |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2014157718A1 (ja) | 2013-03-29 | 2014-10-02 | 三菱レイヨン株式会社 | 物品 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6168353A (ja) | 1986-04-08 |
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