JPH0542229U - プリント基板用搬送位置決め治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設定された作業範囲内にプリント基板を正確
に置く。 【構成】 作業範囲幅に長さを合せたストッパ保持板１
の両側面に取付けた位置決めストッパ板２に、投入機側
の位置決めスペーサ９の幅に合せたピッチで２本の治具
固定シャフト４を並べて貫通して固定し、かつ両治具固
定シャフト４の両端部にスペーサ位置決め固定リング６
を取付け、両位置決めストッパ板２には投入機の送り
用，基板左右移動用コンベアロールの逃げ７，８を設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はプリント基板のコンベアロールによる搬送作業に使用される治具に係 り、コンベアロール横幅内の一定範囲内でプリント基板を左右に振り分けて置く 時、コンベアロール横幅内の中央部付近にあらかじめ設定された作業範囲幅の外 へ置かれることを防ぐ，プリント基板の搬送位置決め治具に関する。

【０００２】

【従来の技術】

本考案治具を使用しない従来のプリント基板のコンベア搬送作業を図３を参照 して説明すると、プリント基板投入機の左右振り分け機構部１３に両端を枢支し た基板搬送用コンベアロール１４及び基板左右振り分け用ロール１５の基板投入 側よりプリント基板１６を投入し、投入されたプリント基板１６はコンベアロー ル幅いっぱいに左右振り分け用ロール１５により左右に振り分けられてコンベア ロール１４により基板排出方向に搬送されて行くことになる。

【０００３】 このような従来の基板搬送作業ではコンベアロール１４と接続するドライフィ ルムラミネート作業の作業横幅範囲はコンベアロール横幅よりも狭いためドライ フィルムラミネート作業範囲に合わせてプリント基板１６を手で１枚づつ再整列 させなければならず、人手がかかり、作業効率も悪く，また、整列ミスも発生し やすいという課題がある。

【０００４】 本考案の目的は、プリント基板１６のコンベアロール搬送作業の投入作業時プ リント基板投入機の左右振り分け機構部１３の上に載せて、プリント基板１６の 一辺を位置決めすることにより、プリント基板搬送用コンベアロール１４上に設 定した作業範囲の外側へのプリント基板１６の飛び出しを防ぎプリント基板１６ を作業範囲内に正確に置くことを可能にするプリント基板用搬送位置決め治具を 提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案治具は上記の課題を解決し上記の目的を達成するため、図１に示すよう に作業範囲幅に長さを合わせたストッパ保持板１の両側面に位置決めストッパ板 ２を取付け、この両位置決めストッパ板２には、投入機側の位置決めスペーサ９ の幅に合わせたピッチで２本の治具固定シャフト４を並べて貫通し、ストッパ位 置決め固定リング５で固定し、かつ両治具固定シャフト４の両端部にスペーサ位 置決め固定リング６を取付けると共に、両位置決めストッパ板２には、投入機の 送り用コンベアロールの逃げ７と基板左右移動用コンベアロールの逃げ８を設け てなる。

【０００６】

【作 用】

このような構成の本考案治具を用いてプリント基板を搬送する作業を説明する 。 まず、図３に示すように基板搬送用コンベアロール１４上に本考案治具を載せ 、２本の治具固定シャフト４が投入機側の位置決めスペーサ９をはさみ、かつ、 一対のスペーサ位置決めリング６が左右一対の位置決めスペーサ９の間に入るよ う位置決め調整し、本考案治具を固定する。

【０００７】 次に搬送用コンベアロール１４を回転し、基板左右振り分け用ロール１５は予 じめ搬送用コンベアロール１４より低い位置に設定しておき、この基板左右振り 分け用ロール１５を回転させる。

【０００８】 そしてプリント基板１６を基板搬送用コンベアロール１４上に置くとプリント 基板１６が搬送されて基板左右振り分け用ロール１５の上にきた時、このロール １５の位置を搬送用コンベアロール１４の位置より高くする。こうするとプリン ト基板１６は、横方向に移動して、位置決めストッパ板２に当たり、この位置で 停止する。

【０００９】 次いで基板左右振り分け用ロール１５の位置を搬送用コンベアロール１４の位 置より低くして、プリント基板１６を搬送用コンベアロール１４上に載せ、位置 決めストッパ板２で一辺が位置決めされた位置でプリント基板１６を搬送して行 く。

【００１０】 以上の作業を繰り返してプリント基板１６を次々と搬送して行く。これらの動 作により、プリント基板１６は一辺の位置が固定された一定の作業範囲内に納ま って搬送されて行くことになる。

【００１１】

【実施例】

図１は本考案治具の第１実施例の斜視図である。 この第１実施例は、コンベアロール上で必要な作業範囲幅に長さを合せた２枚 のストッパ保持板１の両端部に折り曲げ部３を設け、この両折り曲げ部３に左右 １枚づつの位置決めストッパ板２を固定し、この両位置決めストッパ板２の側面 に、投入機側の位置決めスペーサ９の長さ分だけのピッチ寸法で２本の治具固定 用シャフト４を並べて貫通し、この各治具固定用シャフト４に位置決めストッパ 板２をストッパ位置決め固定リング５で取付け，かつ両治具固定用シャフト４の 両端部に投入機側の位置決めスペーサ９に対して左右のずれを防止するためのス ペーサ位置決め固定リング６を取付けると共に両位置決めストッパ板２には投入 機の送り用コンベアロールの逃げ７と基板左右移動用コンベアロールの逃げ８を 設けてなる。

【００１２】 図２は第２実施例の斜視図である。 この第２実施例は、上記第１実施例においてストッパ保持板１を２枚１組に分 割し，それぞれに長孔１０を設け，この２枚のストッパ保持板１の長孔１０に蝶 ネジ１１と，ナット１２を螺合して取付けて、ストッパ保持板１の長さを調節で きる機構１７を構成し、作業範囲幅を任意に変えられる構造にした例である。

【００１３】 このような構成の第１，第２実施例による治具を用いてプリント基板を搬送す る作業を説明する。 まず、図３に示すように基板搬送用コンベアロール１４上に本考案治具を載せ 、２本の治具固定シャフト４が投入機側の位置決めスペーサ９をはさみ、かつ、 一対のスペーサ位置決めリング６が左右一対の位置決めスペーサ９の間に入るよ う位置決め調整し、本考案治具を固定する。

【００１４】 次に搬送用コンベアロール１４を回転し、基板左右振り分け用ロール１５は予 じめ搬送用コンベアロール１４より低い位置に設定しておき、この基板左右振り 分け用ロール１５を回転させる。

【００１５】 そしてプリント基板１６を基板搬送用コンベアロール１４上に置くとプリント 基板１６が搬送されて基板左右振り分け用ロール１５の上にきた時、このロール １５の位置を搬送用コンベアロール１４の位置より高くする。こうするとプリン ト基板１６は、横方向に移動して、位置決めストッパ板２に当たり、この位置で 停止する。

【００１６】 次いで基板左右振り分け用ロール１５の位置を搬送用コンベアロール１４の位 置より低くして、プリント基板１６を搬送用コンベアロール１４上に載せ、位置 決めストッパ板２で一辺が位置決めされた位置でプリント基板１６を搬送して行 く。

【００１７】 以上の作業を繰り返してプリント基板１６を次々と搬送して行く。これらの動 作により、プリント基板１６は一辺の位置が固定された一定の作業範囲内に納ま って搬送されて行くことになる。

【００１８】

【考案の効果】

上述の説明より明らかなように本考案によれば、次のような効果を奏する。 ＜投入作業時＞ コンベアロール１４上に設定された作業範囲幅内にプリント基板１６を正確 に置くことができるため、コンベアロール１４と接続するドライフィルムラミネ ート作業を正確に行うことができる。 プリント基板１６はコンベア側面から、ある距離をもたせてコンベア中央部 寄りの一定範囲幅内でコンベア上を流れるため、コンベア上の移動時に発生する プリント基板の小さな位置ずれがあっても，コンベア側面への衝突を防ぎ、基板 の破損を防止できる。 ストッパ保持板１の長さを可変式にすることにより作業範囲幅を任意かつ容 易に設定できるため、作業範囲幅を変更しても、コンベア上で基板を人手で並べ かえる必要がない。 ＜受取り作業時＞ 受取り機前に設置すると，プリント基板が自動的に再整列され、コンベア上で の移動時に発生するプリント基板の位置ずれが自動的に修正されて、基板受取り 部への斜め方向挿入に起因するプリント基板落下等の事故を防止し、プリント基 板の破損を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案治具の第１実施例の斜視図である。

【図２】第２実施例の斜視図である。

【図３】本考案治具を用いて基板搬送作業を行う場合の
説明図である。

【符号の説明】

１ ストッパ保持板 ２ 位置決めストッパ板 ３ 折り曲げ部 ４ 治具固定シャフト ５ ストッパ位置決め固定リング ６ スペーサ位置決め固定リング ７ 投入機の送り用コンベアロールの逃げ ８ 基板左右移動用コンベアロールの逃げ ９ 投入機側の位置決めスペーサ １０ 長孔 １１ 蝶ネジ １２ ナット １３ プリント基板投入機の左右振り分け機構部 １４ 基板搬送用コンベアロール １５ 基板左右振り分け用ロール １６ プリント基板 １７ ストッパ保持板長さ調節機構

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 作業範囲幅に長さを合わせたストッパ保
   持板（１）の両側面に位置決めストッパ板（２）を取付
   け、この両位置決めストッパ板（２）には、投入機側の
   位置決めスペーサ（９）の幅に合わせたピッチで２本の
   治具固定シャフト（４）を並べて貫通し、ストッパ位置
   決め固定リング（５）で固定し、かつ両治具固定シャフ
   ト（４）の両端部にスペーサ位置決め固定リング（６）
   を取付けると共に、両位置決めストッパ板（２）には、
   投入機の送り用コンベアロールの逃げ（７）と基板左右
   移動用コンベアロールの逃げ（８）を設けてなるプリン
   ト基板用搬送位置決め治具。
2. 【請求項２】 ストッパ保持板（１）は、その長さを調
   節できる機構（１７）を備えていることを特徴とする請
   求項１のプリント基板用搬送位置決め治具。