JPH0542139A - 超音波診断装置 - Google Patents
超音波診断装置Info
- Publication number
- JPH0542139A JPH0542139A JP3201010A JP20101091A JPH0542139A JP H0542139 A JPH0542139 A JP H0542139A JP 3201010 A JP3201010 A JP 3201010A JP 20101091 A JP20101091 A JP 20101091A JP H0542139 A JPH0542139 A JP H0542139A
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- JP
- Japan
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- frequency component
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- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 撮影視野内に強い反射体等が存在する場合に
おいても、送・受信部で遅延量を高精度に補正すること
のできる超音波診断装置を提供することを目的とする。 【構成】 伝搬時間測定部で求められる伝搬時間差分布
曲線の低周波成分を除去すべく手段を設け、これによっ
て送信遅延部、及び受信遅延部での遅延時間を制御す
る。 【効果】 高精度に遅延時間を補正でき、強い反射体が
存在する場合においても、超音波ビームを焦点にて絞る
ことができる。
おいても、送・受信部で遅延量を高精度に補正すること
のできる超音波診断装置を提供することを目的とする。 【構成】 伝搬時間測定部で求められる伝搬時間差分布
曲線の低周波成分を除去すべく手段を設け、これによっ
て送信遅延部、及び受信遅延部での遅延時間を制御す
る。 【効果】 高精度に遅延時間を補正でき、強い反射体が
存在する場合においても、超音波ビームを焦点にて絞る
ことができる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、送受信部で遅延量を高
精度に補正することのできる超音波診断装置に関する。
精度に補正することのできる超音波診断装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、超音波診断装置を用いて生体内
の断層像を撮影する際には、画像の特性向上のため、生
体内にてできるだけ細い超音波ビームを形成することが
望まれており、いわゆる整相加算処理が行なわれてい
る。
の断層像を撮影する際には、画像の特性向上のため、生
体内にてできるだけ細い超音波ビームを形成することが
望まれており、いわゆる整相加算処理が行なわれてい
る。
【０００３】これは、超音波信号の送信、及び受信の際
に、フォーカス点と各振動子エレメントとの幾何学的な
相対位置関係より計算した遅延量を、送信駆動信号、及
び受信信号に与える処理である。即ち、図５に示すよう
に、振動子１とフォーカス点２との距離ｄは、各エレメ
ントによって異なるので、この距離の差を遅延量で補正
する。
に、フォーカス点と各振動子エレメントとの幾何学的な
相対位置関係より計算した遅延量を、送信駆動信号、及
び受信信号に与える処理である。即ち、図５に示すよう
に、振動子１とフォーカス点２との距離ｄは、各エレメ
ントによって異なるので、この距離の差を遅延量で補正
する。
【０００４】また、図６に示すように、異なる伝搬媒質
Ｉ1 ，Ｉ2 で構成される体表層では、各伝搬媒質Ｉ1 ，
Ｉ2 で超音波の伝搬速度が異なるので、単に距離の差だ
けでは補正することができない。そこで、振動子１の各
エレメントで受信される信号の到達時間のばらつきを計
測し、これに基づいて送受信の遅延時間を補正する方法
が考えられている。
Ｉ1 ，Ｉ2 で構成される体表層では、各伝搬媒質Ｉ1 ，
Ｉ2 で超音波の伝搬速度が異なるので、単に距離の差だ
けでは補正することができない。そこで、振動子１の各
エレメントで受信される信号の到達時間のばらつきを計
測し、これに基づいて送受信の遅延時間を補正する方法
が考えられている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな方法では、例えば、図３に示すように、超音波ビー
ム３の通過経路上に強い反射体４が存在する場合には、
伝搬時間差の分布曲線において、反射体からの影響によ
る低周波成分だけ伝搬時間差の分布曲線が傾いてしま
う。これは、本来図４に示す分布曲線６が得られなけれ
ばならないものであり、図３のように傾いた分だけ遅延
量の補正精度が低下してしまう。このため、超音波画像
に歪みが生じてしまうという課題があった。
うな方法では、例えば、図３に示すように、超音波ビー
ム３の通過経路上に強い反射体４が存在する場合には、
伝搬時間差の分布曲線において、反射体からの影響によ
る低周波成分だけ伝搬時間差の分布曲線が傾いてしま
う。これは、本来図４に示す分布曲線６が得られなけれ
ばならないものであり、図３のように傾いた分だけ遅延
量の補正精度が低下してしまう。このため、超音波画像
に歪みが生じてしまうという課題があった。
【０００６】この発明はこのような従来の課題を解決す
るためになされたもので、その目的とするところは、生
体内に強い反射体が存在する場合においても高精度な遅
延量の補正が可能な超音波診断装置を提供することにあ
る。
るためになされたもので、その目的とするところは、生
体内に強い反射体が存在する場合においても高精度な遅
延量の補正が可能な超音波診断装置を提供することにあ
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、超音波信号が生体内の異なる伝搬媒質を
通過することによって発生する位相ずれを伝搬時間差分
布を測定することによって補正し、超音波画像を再構成
する超音波診断装置において、前記測定された伝搬時間
差分布の低周波成分を除去する手段を設けたことを特徴
とする。
め、本発明は、超音波信号が生体内の異なる伝搬媒質を
通過することによって発生する位相ずれを伝搬時間差分
布を測定することによって補正し、超音波画像を再構成
する超音波診断装置において、前記測定された伝搬時間
差分布の低周波成分を除去する手段を設けたことを特徴
とする。
【０００８】
【作用】上述の如く構成すれば、超音波診断による撮影
視野内に強い反射体が存在し、伝搬時間差分布が傾いた
場合においても、移動平均等の処理を用いて、この傾き
の原因である低周波成分を除去するように、送・受信部
での遅延時間が制御される。
視野内に強い反射体が存在し、伝搬時間差分布が傾いた
場合においても、移動平均等の処理を用いて、この傾き
の原因である低周波成分を除去するように、送・受信部
での遅延時間が制御される。
【０００９】従って、強い反射体によって超音波ビーム
が乱された場合においても、これを補正することがで
き、空間分解能の良好な超音波画像を得ることができる
ようになる。
が乱された場合においても、これを補正することがで
き、空間分解能の良好な超音波画像を得ることができる
ようになる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図１は本発明が適用された超音波診断装置の一
実施例の構成を示すブロック図である。
明する。図１は本発明が適用された超音波診断装置の一
実施例の構成を示すブロック図である。
【００１１】図示のように、この超音波診断装置は、プ
ローブ１０と、マルチプレクサ１１と、受信遅延部１２
と、送信遅延部１３と、伝搬時間測定部１４と、低周波
・傾き除去部１５と、遅延制御部１６と、ＣＰＵ１７
と、加算器１８と、表示部１９と、モニタ２０から構成
されている。プローブ１０は、列状に複数の振動子を配
列して構成されており、生体内に向けて超音波信号を送
信するとともに、この反射信号を受信するものである。
マルチプレクサ１１は、前記複数の振動子を順次励振さ
せ、また、プローブ１０からの受信信号を受信遅延部１
２に供給する。
ローブ１０と、マルチプレクサ１１と、受信遅延部１２
と、送信遅延部１３と、伝搬時間測定部１４と、低周波
・傾き除去部１５と、遅延制御部１６と、ＣＰＵ１７
と、加算器１８と、表示部１９と、モニタ２０から構成
されている。プローブ１０は、列状に複数の振動子を配
列して構成されており、生体内に向けて超音波信号を送
信するとともに、この反射信号を受信するものである。
マルチプレクサ１１は、前記複数の振動子を順次励振さ
せ、また、プローブ１０からの受信信号を受信遅延部１
２に供給する。
【００１２】伝搬時間測定部１４は、受信遅延部１２の
出力を受けて、その伝搬時間を測定し、生体内の伝搬媒
質の違いを図２に示す如くの伝搬時間差分布曲線５（以
下、分布曲線と略す。）として求める。
出力を受けて、その伝搬時間を測定し、生体内の伝搬媒
質の違いを図２に示す如くの伝搬時間差分布曲線５（以
下、分布曲線と略す。）として求める。
【００１３】低周波除去部１５は、図２に示した分布曲
線５から、移動平均を求める等の処理を用いて低周波成
分７を求め、この成分を除去し、かつ、この分布曲線５
に含まれる低周波成分を除去した遅延時間補正信号を遅
延制御部１６に出力する。
線５から、移動平均を求める等の処理を用いて低周波成
分７を求め、この成分を除去し、かつ、この分布曲線５
に含まれる低周波成分を除去した遅延時間補正信号を遅
延制御部１６に出力する。
【００１４】遅延制御部１６は、この遅延時間補正信号
及び、ＣＰＵ１７から与えられる遅延時間信号を基に、
送信遅延部１３、及び受信遅延部１２での遅延時間を制
御するものである。
及び、ＣＰＵ１７から与えられる遅延時間信号を基に、
送信遅延部１３、及び受信遅延部１２での遅延時間を制
御するものである。
【００１５】また、加算器１８は、受信遅延部１２から
の信号に対して加算処理を行ない、表示部１９はこの加
算結果から超音波画像を再構成するものである。そし
て、モニタ２０は、この超音波画像を画面表示する。次
に、本実施例の作用について説明する。
の信号に対して加算処理を行ない、表示部１９はこの加
算結果から超音波画像を再構成するものである。そし
て、モニタ２０は、この超音波画像を画面表示する。次
に、本実施例の作用について説明する。
【００１６】いま、超音波診断による撮影視野内に、例
えば脂肪と筋肉のように、異なる伝搬媒質が存在する場
合には、伝搬時間測定部１４によって、プローブ１０の
各振動子で得られた受信信号の時間ずれから図４に示す
如くの分布曲線６が求められる。これは、異なる伝搬媒
質の境界を示しているので、この分布曲線を基に送・受
信の遅延を制御すれば、伝搬媒質の変化によらず、ビー
ムの焦点を合わせることができ、空間分解能の良い超音
波画像を得ることができる。
えば脂肪と筋肉のように、異なる伝搬媒質が存在する場
合には、伝搬時間測定部１４によって、プローブ１０の
各振動子で得られた受信信号の時間ずれから図４に示す
如くの分布曲線６が求められる。これは、異なる伝搬媒
質の境界を示しているので、この分布曲線を基に送・受
信の遅延を制御すれば、伝搬媒質の変化によらず、ビー
ムの焦点を合わせることができ、空間分解能の良い超音
波画像を得ることができる。
【００１７】また、撮影視野内に、例えば図２に示す如
くの強い反射体４が存在する場合には、超音波ビームの
方向が乱されてしまうので、図１に示す伝搬時間測定部
１４で求められる分布曲線は、図２の符号５に示すよう
に傾いたものとなる。
くの強い反射体４が存在する場合には、超音波ビームの
方向が乱されてしまうので、図１に示す伝搬時間測定部
１４で求められる分布曲線は、図２の符号５に示すよう
に傾いたものとなる。
【００１８】そして、低周波除去部１５では、この分布
曲線５から移動平均法を用いて、低周波成分７を求め、
この成分を除去し、かつ、分布曲線５に含まれる低周波
成分を除去した遅延時間補正信号を出力する。その後、
遅延制御部１６では、この遅延時間補正信号に基づい
て、送信遅延部１３、及び受信遅延部１２での送・受信
タイミングを補正をする。これによって、強い反射体４
の影響を受けずに超音波ビーム３の焦点を合わせること
ができるのである。
曲線５から移動平均法を用いて、低周波成分７を求め、
この成分を除去し、かつ、分布曲線５に含まれる低周波
成分を除去した遅延時間補正信号を出力する。その後、
遅延制御部１６では、この遅延時間補正信号に基づい
て、送信遅延部１３、及び受信遅延部１２での送・受信
タイミングを補正をする。これによって、強い反射体４
の影響を受けずに超音波ビーム３の焦点を合わせること
ができるのである。
【００１９】このようにして、本実施例では、撮影視野
内に強い反射体４が存在する場合においても、この影響
によって発生する分布曲線の低周波成分を除去するよう
に送・受信の遅延時間を制御しているので、空間分解能
の良い鮮明な超音波画像を得ることができる。
内に強い反射体４が存在する場合においても、この影響
によって発生する分布曲線の低周波成分を除去するよう
に送・受信の遅延時間を制御しているので、空間分解能
の良い鮮明な超音波画像を得ることができる。
【００２０】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、強い
反射体等の存在によって発生する伝搬時間差分布の低周
波成分を除去するように、送・受信部での遅延時間を制
御している。したがって、強い反射体等が存在する場合
においても超音波ビームの焦点を絞ることができるの
で、歪のない鮮明な超音波画像が得られる。
反射体等の存在によって発生する伝搬時間差分布の低周
波成分を除去するように、送・受信部での遅延時間を制
御している。したがって、強い反射体等が存在する場合
においても超音波ビームの焦点を絞ることができるの
で、歪のない鮮明な超音波画像が得られる。
【図１】本発明の一実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図２】強い反射体が存在するときの伝搬時間差分布曲
線及び傾き直線を示す説明図である。
線及び傾き直線を示す説明図である。
【図３】強い反射体が存在するときの伝搬時間差分布曲
線を示す説明図である。
線を示す説明図である。
【図４】強い反射体が存在しないときの伝搬時間差分布
曲線を示す説明図である。
曲線を示す説明図である。
【図５】超音波の伝搬を示す説明図である。
【図６】異なる伝搬媒質が存在するときの超音波の伝搬
を示す説明図である。
を示す説明図である。
４ 強い反射体 ５ 伝搬時間差分布曲線 ６ 伝搬時間差分布曲線 ７ 低周波成分 １０ プローブ １２ 受信遅延部 １３ 送信遅延部 １４ 伝搬時間測定部 １５ 低周波除去部 １６ 遅延制御部
Claims (1)
- 【請求項１】 超音波信号が生体内の異なる伝搬媒質を
通過することによって発生する位相ずれを伝搬時間差分
布を測定することによって補正し、超音波画像を再構成
する超音波診断装置において、 前記測定された伝搬時間差分布の低周波成分を除去する
手段を設けたことを特徴とする超音波診断装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3201010A JP3011793B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 超音波診断装置 |
| US07/750,599 US5348013A (en) | 1990-08-29 | 1991-08-28 | Ultrasonic diagnostic apparatus capable of acquiring high quality image by correcting phase distortion contained in ultrasonic pulses |
| DE69132561T DE69132561T2 (de) | 1990-08-29 | 1991-08-28 | Ultraschall-Diagnose-Gerät zur Erreichung eines Bildes hoher Qualität durch Korrektion der Phasenstörung, anwesend in Ultraschallpulsen |
| EP91114462A EP0477571B1 (en) | 1990-08-29 | 1991-08-28 | Ultrasonic diagnostic apparatus capable of acquiring high quality image by correcting phase distortion contained in ultrasonic pulses |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3201010A JP3011793B2 (ja) | 1991-08-12 | 1991-08-12 | 超音波診断装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0542139A true JPH0542139A (ja) | 1993-02-23 |
| JP3011793B2 JP3011793B2 (ja) | 2000-02-21 |
Family
ID=16433998
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3201010A Expired - Lifetime JP3011793B2 (ja) | 1990-08-29 | 1991-08-12 | 超音波診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3011793B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010104584A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Hitachi Medical Corp | 超音波装置 |
-
1991
- 1991-08-12 JP JP3201010A patent/JP3011793B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2010104584A (ja) * | 2008-10-30 | 2010-05-13 | Hitachi Medical Corp | 超音波装置 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3011793B2 (ja) | 2000-02-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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