JP2803308B2 - 超音波診断装置 - Google Patents

超音波診断装置

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JP2803308B2
JP2803308B2 JP2088553A JP8855390A JP2803308B2 JP 2803308 B2 JP2803308 B2 JP 2803308B2 JP 2088553 A JP2088553 A JP 2088553A JP 8855390 A JP8855390 A JP 8855390A JP 2803308 B2 JP2803308 B2 JP 2803308B2
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    • G01NINVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
    • G01N2291/00Indexing codes associated with group G01N29/00
    • G01N2291/04Wave modes and trajectories
    • G01N2291/044Internal reflections (echoes), e.g. on walls or defects

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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)
  • Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔概要〕 被検体内での反射超音波の位相変化を検出するととも
に,該検出した位相変化に基づいて被検体内部の組織パ
ラメータを求める手段を有する超音波診断装置に関し、 位相を精度良く求めることを目的とし、 少なくとも1つの診断深度zにおいて,等価的に反射
体を一定の微小距離Δzだけずらせたとした時の該反射
超音波の位相変化Δθ(z)を求める手段と,該求め
た位相変化Δθ(z)と該微小距離Δzとの比として
補正係数α(z)=Δθ(z)/Δzを求める手段と
を有し,被検体内からの反射超音波の位相変化Δθ
(z)と該補正係数α(z)とを用いた演算を行うこと
により診断深度zに係わる計算値を算出して上記組織パ
ラメータを求める手段に供する構成とする。
〔産業上の利用分野〕 本発明は、超音波診断装置に関する。
〔従来の技術〕
被検体内からの反射超音波の位相変化を検出して該被
検体内部の組織パラメータを得る手段としては,例え
ば,以下の2例が公知である。
第1の例は,本願出願の発明者らによる日本超音波医
学会第53回研究発表会講演論文集第271−272頁「低周波
加振による軟組織内部の振動の振幅と位相の同時映像
系」(昭和63年11月発行)である。この例においては,
組織の固さや弾力性等に関係したずれ粘弾性パラメータ
に密接に結びついた物理量として,被検体内部組織の低
周波振動の伝播速度を,直交検波により検出した,パル
ス的な(高周波)プローブ用超音波反射波の位相変化Δ
θ(z)から求める事が提案されている。
第2の例としては,先に本願出願人が出願した特開昭
60−119926号があり,そこでは,いわゆるポンプ波に重
畳された測定波の反射波位相の変化Δθ(z)を測定す
る事により,被検体内組織のいわゆる超音波非線型パラ
メータを検出する手法が開示されている。
ここで,後者の例における「測定波」とは,前者の例
における「プローブ用超音波」と同じ意味であり,以下
では「測定波」に統一する。
なお,反射超音波信号の位相は,第1の例においては
直交検波手段により得られた複素超音波信号(実数成分
I(t)および虚数成分Q(t))の偏角(Arctan〔Q
(t)/I(t)〕)として求めており,また,第2の例
においてはバースト状の送信測定波と同期した同じ周波
数の連続波との相対位相として(受信された反射超音波
信号を方形波に整形増幅した後,該連続方形波との排他
的論理和を求め,その結果の直流成分を)求めている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで,反射超音波信号は,たとえば診断深度zか
らのものであると考えるものであっても,実際には深度
zの手前の近接部位からの種々の反射波が重畳したもの
である。この様子を第2図に示す。同図(a)は超音波
探触子3から出た測定波が種々の深度で反射される様子
を示している。深度zだけからの反射波は例えば同図
(b)の様なものであったとしても,実際に受信される
反射超音波信号は,同図(e)に示す如く,深度z−Δ
z1からの反射波(b),・・,深度z−ΔzNからの反射
波(d)が重畳したものである。さらに,深度zからの
反射波を解析するつもりで,同図(e)に示す如き解析
区間中の信号を用いた場合は,深度zの手前のみならず
後方からの反射波の影響も受ける事になる。
しかも,検出しようとする反射超音波信号の位相変化
が通常はかなり小さいものであるため,上記従来技術の
項で述べた第1,第2の例における様に,深度zからの反
射超音波の位相がどの様に変化するのかを求め,その結
果によって深度zの部位の組織パラメータを推定しよう
としても,深度zの前後の反射体の分布に応じて全く異
なった位相変化が得られる場合が生じ,必要な測定精度
が得られないという問題があった。
本発明は前記従来の課題に鑑みなされたものであり,
その目的は,ある診断深度zからの反射超音波信号の位
相の変化Δθ(z)を検出するに際して,深度zの前後
の部分に存在する反射体の分布の影響を大幅に低減する
手段を有する超音波診断装置を提供するにある。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するために,本発明による超音波診断
装置は,被検体内からの反射超音波の位相変化を検出す
るに際し,少なくとも1つの診断深度zにおいて,等価
的に反射超音波を一定の微小距離Δzだけずらせたとし
た時の該反射超音波の位相変化Δθ(z)を求める手
段と,該Δθ(z)と該Δzとの比として補正係数α
(z)=Δθ(z)/Δzを求める手段とを有し,さ
らに,実測された位相変化Δθ(z)と補正係数α
(z)とを用いた演算を行うことにより診断深度zに係
わる計算値を算出して上記組織パラメータを求める手段
に供する事を特徴とする。
〔作用〕
本発明では,予め既知の変位を与えた時に診断深度z
からの反射波の位相がどれだけ変化するのかを,zの近辺
の反射体の影響も含めて知っておく事ができるので,逆
に,診断深度zからの反射波の位相がある値だけ変化し
た時には,z近辺の反射体がどれだけ変位したかを,z近辺
の反射体の影響も含めて,従来よりも格段に優れた精度
で知る事ができる。
〔実施例〕
以下,図面に基づいて本発明の好適な実施例を説明す
る。
なお以下の説明において,深度zまで超音波が往復す
るのに要する時間tは,超音波の音速をcとすると,t=
2z/cとなり,tとzとは互いに一意的に変換できるので,
以後はtとzとを適宜混用する事にする。
第1図に,本発明の1実施例構成を示す。図中,1は装
置全体の制御を行う制御部,2は制御部からの送信トリガ
パルス21に従って超音波探触子を駆動する送信回路系,3
は送信回路系からの電気パルスを超音波パルス5に変換
するとともに被検体4の内部で反射した超音波パルスを
受信して再び電気パルスに変換する超音波探触子,6は探
触子からの微弱な信号を増幅する受信回路系である。な
お,いわゆる電子走査方式にあっては,送信回路系,受
信回路系は,超音波ビームの集束に必要なビームフォー
マを形成するが,本願発明の主旨には関係しないので,
ここではこれについての説明は省略する,さらに,受信
回路系にあっては,被検体内部の超音波伝播の周波数特
性等を補正するための等化用フィルタ等が含まれるのが
通常であるが,これについても,本願発明の主旨には関
係しないので説明は省略する。7は既知の遅延時間Δτ
を持つアナログ遅延線である。この遅延時間の大きさ
は,検出したい反射信号位相変化に対応した程度の大き
さになる様に,使用超音波の周波数を考慮して決められ
る。場合によっては,例えばタップ付遅延線にしてお
き,実験によって,検出したい反射信号位相変化範囲を
ほぼカバーできる様なタップを選択しても良い。8は制
御部1の遅延選択信号22に従ってアナログ遅延線7を通
った受信信号または通らない受信信号を選択的に通過さ
せるアナログマルチプレクサ,9は制御部1からの参照周
波数信号24を用いてアナログマルチプレクサの出力27を
検波する直交検波回路である。直交検波回路8は,たと
えば第3図に示す如く乗算器(9−1,9−2),−90度
の移相器(9−3),低域通過フィルタ(9−4,9−
5)で構成することができる事は言うまでもない。10は
直交検波回路9の2つの出力I(t),Q(t)を制御部
からのクロック25に従ってディジタルデータに変換する
A/D変換器(2台であっても良いし,サンプルホールド
回路とアナログマルチプレクサとを用いて1台のA/D変
換器を時分割で仕様しても良い),11はI(t),Q
(t)から信号x(t)の位相θ(t)=Arctan〔Q
(t)/I(t)〕±nπ(但し,±の符号は実数部I
(t)と虚数部Q(t)とで定まる象限にθ(t)が入
る用に定める。)を求める角度演算器であり,例えば大
容量のROM(読出専用メモリ)を用いて実現できる。12
はデータθ(t)を一時記憶するためのメモリであり,
そのアドレスおよび書き込み/読み出し制御信号26は超
音波走査に応じて制御部1から与えられる。13はメモリ
12の出力データ30を用いて制御部1からの制御信号に従
って補正係数α(t)を計算する部分でありその結果31
は補正演算部14は、補正係数α(t)と実測された位相
変化データΔθ(t)とを用いた演算を行うことにより
診断深度zに係わる計算値を算出する部分であり、算出
したデータ32は組織パラメータ算出部15に送られる。組
織パラメータ算出部15では例えばいわゆる超音波非線型
パラメータ等の組織パラメータの計算を行い,その結果
32は表示部15で表示される。
次に,第4図を用いて,位相変化データΔθ(t)が
どの様に補正されるかの一例を説明する。以下の説明に
おいては,簡単のため超音波走査線は固定されていると
して説明するが,超音波走査線を走査した場合にも容易
に拡張できる事は言うまでもない。
第4図(a)は制御部1から送信回路系2に与えられ
る送信トリガパルスであり,その繰返し周期Toは例えば
250μs(4kHz)である。
先ず,図4(a)の1番目の送信トリガパルスP1に続
く期間T1においては,アナログマルチプレクサ7はアナ
ログ遅延線6を通らない受信信号x(t)を直交検波回
路8に通す様に選択されている。直交検波回路9の出力
I(t),Q(t)はA/D変換器9によって例えば12ビッ
ト,2MHz(約0.4mmピッチに相当)でそれぞれディジタル
化され,位相データθ(t)に変換された後,メモリ
11に記憶される。次に,図4(a)の2番目の送信トリ
ガパルスP2に続く期間T2においては,アナログマルチプ
レクサ7はアナログ遅延線6でΔτだけ遅延された受信
信号x(t−Δτ)を直交検波回路8に通す様に選択さ
れている。しかし,直交検波回路8の参照周波数は送信
トリガP1の時と同じものが制御部1から与えられる。こ
の結果,θ(t)とは異なる位相データθ(t)が
メモリ11のθ(t)の隣の領域に記憶される。
なお,時刻tの基準は,送信トリガパルスが送信回路
系2に与えられたタイミングであるとする。従ってP1
タイミングもP2のタイミングもどちらもt=0と考え
る。
さて,ある特定の深さz1近傍からの反射波を考える。
深さz1に対応する時刻はt1=2z1/cとなり,Δθ
12(t1)=θ(t1)−θ(t1)は,z1近傍の反射体
がΔz=cΔτ/2だけ遠方に移動した時の受信信号の位
相差を与えると考えて良い。従って,z1近傍の反射体が
単位長さだけ遠方に移動した時のz1近傍からの受信信号
の位相差を与える補正係数をα(z1)とすると,α
(z1)は α(z1)=Δθ12(t1)/Δz =2{θ(t)−θ(t)} /(cΔτ) で与えられる。
送信トリガパルスP3に続く期間においては,メモリ12
に記憶されたθ(t),θ(t)を用いて,上記
(1)式の計算が各深度zについて行われ,その結果は
補正係数算出部13に記憶される。この計算に要する時間
は,メモリ12,補正係数算出部13の動作速度に依存する
が,第4図では第4番目の送信トリガパルスP4の後の期
間T4の終わりまでに終了するとしている。
この様にして補正係数α(z)が得られた後,例えば
従来技術の項で述べた第1の例の測定が以下の様に行わ
れる。送信トリガパルスP5のタイミング(第1の例で述
べられている低周波加振波形のあるタイミングであり,
この低周波は図1には図示しない加振系により被検体に
加えられる)に続く期間T5の間と,送信トリガパルスP6
(第1の例で述べられている低周波加振波形の別のタイ
ミングである)に続く期間T6の間に,アナログ遅延線7
を通らない受信信号の位相θ(t),θ(t)がそ
れぞれメモリ12に記憶される。続くT7,T8の期間に補正
演算部14はメモリ12からθ(t),θ(t)を読み
だし,Δθ56(t)=θ(t)−θ(t)を計算
し,これを再度メモリ12に記憶する。続くT9の期間に補
正演算部14はメモリ12からΔθ56(t)を読みだすとと
もに,補正係数算出部13から補正係数K(z)を読みだ
してΔθ56(t)の補正を行う。この補正は以下の様に
行う。
補正係数α(z)の定義より,深度zにおいて反射体
がΔz=1だけ後方に移動したとするとα(z)だけ受
信信号の位相が変化する。従って,深度zにおいて,受
信信号の位相がΔθ56(z)であったとすると,深度z
の反射体は, Δz56(z)=Δθ56(t)/α(z) だけ移動したとみなす事ができる。補正演算部14は深度
毎に異なる補正係数1/α(z)を位相差Δθ56(t)に
乗じて各深度における反射体の本来の移動量を求める。
この様に,特許請求の範囲第6項記載の補正を行う事に
より,特許請求の範囲第8項に記載の如く被検体内部の
組織の動き易さを観察する事を目的とした第1の例にお
いて,反射波の重畳等による悪影響を低減した結果を得
る事ができる。
次に,補正係数α(z)が,従来技術の項でのべた第
2の例の測定にどの様に適用できるかを示す。第2の例
においては,反射体の移動量ではなく,反射超音波の位
相そのものを精度良く検出する事が要求される。いま,
第2の例において測定波の周波数をf,音速をcとする。
深度zからの反射測定波の位相がいわゆるポンプ波の有
無によりΔθ(z)変化して観察されたとする。この
時,反射波の重畳等の影響を低減したより精度の高い位
相変化量Δθ(z)は以下の様に計算できる。先ず,
測定波の波長はλ=c/fである。次に,位相がΔθ
(z)変化して観察されているから,第1の例の議論と
同様に本来の移動量はΔθ(z)/α(z)である。従
って,本来の位相変化は, Δθ(z)=2π{Δθ(z)/α(z)} /λ ={2πf/[α(z)c]} ・Δθ(z) となる。この様に,特許請求の範囲第7項記載の補正を
行う事により,特許請求の範囲第9項に示す如く超音波
非線型パラメータを観察する事を目的とした第2の例に
おいて,反射波の重畳等による悪影響を低減した結果を
得る事ができる。
以上の説明においては,補正係数α(z)の具体的算
出方法は,特許請求の範囲第2項による方法を用いてき
たが,これと等価な2つの方法を以下に説明する。
先ず,特許請求の範囲第3項に記載の如く超音波の送
信タイミングをΔτ遅延させる事により,受信信号の到
着タイミングを,アナログ遅延線6でΔτ遅延させた場
合と全く等しくする事ができる。従って,特許請求の範
囲第3項記載の方法により,等価的に反射体を一定距離
Δzだけずらせたとした時の反射超音波の位相変化Δθ
(z)を求める事ができる。
次に,特許請求の範囲第4項記載の方法が有効である
事を以下に述べる。
受信回路系6の出力をx(t)とする。フーリエ級数
展開により, x(t)=Σanexp{−j(ωnt +φ)} と表せる。x(t)をΔτ遅延させた信号は, x(t−Δτ)=Σanexp{−j[ω ( t−Δτ)+φ)} となる。直交検波回路の参照信号は,直交検波後の下側
波帯のみを考える事にすれば, r(t)=exp(jωrt) と表せる。(もしも上下両側波帯を考える場合は r(t)=exp(jωrt) +exp(−jωrt) となる。) x(t)を直交検波した時の出力y1(t)は y1(t)=x(t)r(t) =Σanexp{−j[(ω−ω )t+φ]} =I1(t)+jQ1(t) となり,その位相は, Arg[y1(t)]=θ(t) =Arctan{Q1(t) /I1(t)} となる。
x(t−Δτ)を直交検波した時の出力y2(t)は, y2(t)=x(t−Δτ)r(t) =Σanexp{−j[ω(t −Δτ)−ωrt+φ]} =y1(t−Δτ)・ exp{−j(−ωΔτ)} となり,その位相は, Arg[y2(t)] =Arg[y1(t−Δτ)] +Arg[exp{−j(−ωΔτ)}] =θ(t−Δτ)−ωΔτ ・・・式(7) となる。
従って,求めるべき位相変化Δθ(z)(ただし,z
=ct/2)は, Δθ(z)=Arg[y2(t)] −Arg[y1(t)] =θ(t−Δτ)−ωΔτ −θ(t) となる。ここで,ωおよびΔτは予めわかっている値
であり,θ(t)は遅延を与えていない受信信号の位
相として求められているものであるから,θ(t−Δ
τ)−ωΔτはθ(t)をz方向にΔz=cΔτ/
2,θ(t)の振幅軸方向に−ωΔτをそれぞれシフ
トする事によって得る事ができる。従って,特許請求の
範囲第4項記載の手段によりΔθ(z)を求める事が
できる。
以上の説明では,簡単のために,走査線は固定である
として説明したが,第1図の制御部1の制御の下に,通
常の超音波診断装置と同様の走査を行なっても良い事は
いうまでもない。その場合,制御部1から走査線番号等
の情報を表示部16に与える事により,特許請求の範囲第
9項に記載の如く,組織パラメータの2次元画像を得る
事ができる。
尚,図示していないが,直交検波回路9の出力あるい
は角度演算器11の出力等にいわゆる同期加算回路を付加
する事により,位相検出事のS/N比を向上する様にして
も良い事もいうまでもない。
〔発明の効果〕
以上説明した様に,本発明によれば,反射信号の重畳
等により不安定な検出しかできなかった反射信号の位相
変化検出動作において,位相変化を検出したい部位の近
傍の反射体の影響を考慮した補正係数α(z)を導入す
る事により,従来の比して極めて安定な出力を得る事が
できる様になり,被検体内の組織パラメータの推定精度
向上に寄与する所が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の説明ブロック図、第2図は従来の反射
波位相検出時の問題点の説明,第3図は直交検波回路の
具体例,第4図は第1図の構成の動作シーケンスの一例
である。 図中,1は制御部,2は送信回路系,3は超音波探触子,4は被
検体,5は超音波パルス,6は受信回路系,7はアナログ遅延
回路,8はアナログマルチプレクサ,9は直交検波回路,10
はA/D変換器,11は角度演算器,12はメモリ,13は補正係数
算出部,14は補正演算部,15は組織パラメータ算出部,16
は表示部である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−207042(JP,A) 特開 昭58−55850(JP,A) 特開 昭61−154545(JP,A) 特開 昭62−227331(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61B 8/08 G01N 29/06,29/10,29/22

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被検体内での反射超音波の位相変化を検出
    するとともに、該検出した位相変化に基づいて被検体内
    部の組織パラメータを求める手段を有する超音波診断装
    置において、 少なくとも1つの診断深度zにおいて、等価的に反射体
    を深さ方向に一定の微小距離Δzだけずらせたとした時
    の該反射超音波の位相変化Δθr(z)を求める手段
    と、 該求めた位相変化Δθr(z)と該微小距離Δzとの比
    として補正係数α(z)=Δθr(z)/Δzを求める
    手段とを有し、被検体内からの反射超音波の位相変化Δ
    θ(z)と該補正係数α(z)とを用いた演算を行うこ
    とにより診断深度zに係わる計算値を算出して上記組織
    パラメータを求める手段に供することを特徴とする超音
    波診断装置。
  2. 【請求項2】上記等価的に反射体を深さ方向に一定の微
    小距離Δzだけずらせたとした時の該反射超音波の位相
    変化Δθr(z)を求める手段とは、受信超音波信号を
    遅延時間Δτ=2Δz/c(但しcは被検体内の音速)の
    アナログ遅延線に通す前および後に直交検波手段を用い
    て求めた位相の差を求める手段である事を特徴とする特
    許請求の範囲第(1)項記載の超音波診断装置。
  3. 【請求項3】上記等価的に反射体を深さ方向に一定の微
    小距離Δzだけずらせたとした時の該反射超音波の位相
    変化Δθr(z)を求める手段とは、直交検波手段の参
    照信号に対して相対的にΔτ=2Δz/c(但しcは被検
    体内の音速)だけ超音波信号の送信タイミングをずらせ
    る前および後で超音波受信信号を得て、該直交検波手段
    を用いて求めた該受信超音波信号の位相の差を求める事
    である事を特徴とする特許請求の範囲第(1)項に記載
    の超音波診断装置。
  4. 【請求項4】上記等価的に反射体を深さ方向に一定の微
    小距離Δzだけずらせたとした時の該反射超音波の位相
    変化Δθr(z)を求める手段とは、例えば直交検波手
    段を用いて求めた受信超音波信号の位相信号を、位相の
    ラップラウンドを考慮した上でz方向および位相信号の
    振幅方向にシフトする事であることを特徴とする特許請
    求の範囲第(1)項に記載の超音波診断装置。
  5. 【請求項5】上記被検体内からの反射超音波の位相変化
    Δθ(z)と該補正係数α(z)とを用いた演算とは、
    Δθ(z)に1/α(z)を乗ずる事である事を特徴とす
    る特許請求の範囲第(1)項ないし第(4)項記載の超
    音波診断装置。
  6. 【請求項6】上記被検体内からの反射超音波の位相変化
    Δθ(z)と該補正係数α(z)とを用いた演算とは、
    上記直交検波手段の参照信号の周波数をfとし、被検体
    内の音速をcとした時、Δθ(z)に2πf/{α(z)
    c}を乗ずる事である事を特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項ないし第(4)項記載の超音波診断装置。
  7. 【請求項7】上記被検体内の組織パラメータとは、該組
    織の機械的動き易さを示すパラメータであることを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項ないし第(6)項記載
    の超音波診断装置。
  8. 【請求項8】上記被検体内の組織パラメータとは、該組
    織の超音波非線型パラメータ(B/A)であることを特徴
    とする特許請求の範囲第(1)項ないし第(6)項記載
    の超音波診断装置。
  9. 【請求項9】上記被検体内からの反射超音波の位相変化
    Δθ(z)と該補正係数α(z)とを用いた演算を行う
    ことにより算出した診断深度zに係わる計算値に基づい
    て求めた上記被検体内部の組織パラメータの2次元分布
    像を得る手段を有する事を特徴とする特許請求の範囲第
    (1)項ないし第(8)項記載の超音波診断装置。
JP2088553A 1990-04-03 1990-04-03 超音波診断装置 Expired - Lifetime JP2803308B2 (ja)

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