JPH0541960Y2 - - Google Patents

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JPH0541960Y2
JPH0541960Y2 JP1987031890U JP3189087U JPH0541960Y2 JP H0541960 Y2 JPH0541960 Y2 JP H0541960Y2 JP 1987031890 U JP1987031890 U JP 1987031890U JP 3189087 U JP3189087 U JP 3189087U JP H0541960 Y2 JPH0541960 Y2 JP H0541960Y2
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polypropylene resin
gel fraction
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resin foam
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【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本考案は、自動車などの車両用内装成型品に関
する。更に詳しくは、表皮材、ポリプロピレン系
樹脂発泡体及び骨材からなる車両用内装成型品に
関する。 〔従来の技術〕 従来から自動車などの車両用内装成型品とし
て、軟質ポリウレタン発泡体又はポリプロピレン
系樹脂発泡体の表面に、布、軟質塩化ビニルシー
トなどの表皮材を貼合せ、これを更に骨材となる
合成樹脂成型品(非発泡体)又は低発泡倍率の硬
質発泡体成型品に積層したものが使用されてい
る。 そして、このような車両用内装成型品の製法と
して、表皮材を貼合せた発泡体を金型に入れこ
み、次いで金型の残りの空間に、骨材を形成すべ
き熱可塑性樹脂又は発泡性ポリウレタンの溶融樹
脂又は原液を圧入することにより、表皮材を貼合
せた発泡体と骨材を一体成型するという方法が知
られている。 〔考案が解決しようとする問題点〕 しかし、この種の注入一体成型の方法を用いる
と、従来、注入時の温度圧力により、発泡体が押
しつぶされて薄く偏肉化され、又は部分的に発泡
体の厚みが変化し(薄くなり)、表面に凹凸のあ
るものしか得られないという欠点が見られた。 〔問題点を解決するための手段〕 本考案は上記の欠点を解消するために次の構成
を有するものである。 すなわち、ゲル分率が46%以上であるポリプロ
ピレン系樹脂発泡体に表皮材を貼合せてなる複合
体の裏面側に、熱可塑性樹脂の骨材を一体に成型
してなる車両用内装成型品である。 本考案を更に詳しく説明する。 第1図は、本考案に係る車両用内装成型品の一
例を示す横断面図である。 第1図において、車両用内装成型品1は、骨材
2とゲル分率が46%以上であるポリプロピレン系
樹脂発泡体3及び表皮材4とからなり、これらの
部材が積層して一体に成型して得られたものであ
る。 本考案において、表皮材としては、天然、人造
の繊維を用いた布帛状物、塩化ビニル樹脂からな
るシート、熱可塑性エラストマーシート、レザー
等の公知のものを用いることができる。 本考案において、ゲル分率が46%以上であるポ
リプロピレン系樹脂発泡体に使用するポリプロピ
レン系樹脂としては、勿論、プロピレンホモポリ
マーでもよいが、エチレン、ブテン−1などのα
−オレフインを1〜30重量%含有し、ランダム、
ランダムブロツク又はブロツク状に共重合された
ポリプロピレン系樹脂が好ましく用いられる。こ
れらの樹脂に、発泡体に悪影響を与えない範囲
で、更に他の樹脂を混合してもよい。例えば、低
密度、中密度もしくは高密度ポリエチレン、α−
オレフインを共重合したポリエチレン系共重合
体、又はエチレンを主成分とする酢酸ビニルもし
くはアクリル酸エステルとの共重合体を混合して
もよい。 発泡剤としては公知の熱分解型発泡剤が用いら
れるが、アゾジカルボンアミドが特性面、価格面
からみて好ましく用いられる。 また架橋方法としては、公知の放射線架橋法や
有機パーオキサイドを用いた化学架橋法が適用で
きる。この架橋を促進させるために、多官能性モ
ノマー、例えばジビニルベンゼン、ジアリルフタ
レートなどを添加することもできる。 上記の発泡剤、必要に応じてさらに架橋剤など
を、添加したポリプロピレン系樹脂を、架橋発泡
させ、発泡倍率10〜40倍、厚さ1〜8mmのシート
状物とする。 本考案に用いるポリプロピレン系樹脂発泡体の
ゲル分率は、46%以上であり、好ましくは52〜73
%である。ゲル分率が低すぎると、骨材との一体
成型に際し、温度圧力によつて、押しつぶされて
薄く偏肉化してしまう。 なお、該ポリプロピレン系樹脂発泡体のゲル分
率とは、次のようにして測定した値をいう。 まず、発泡体を約1mm角に切断し、0.1g程度
を採取し、これを試料とし精秤して、その重量を
A(g)とする。 この試料を130〜135℃の温度で3時間テトラリ
ン中で加熱したのち冷却し、さらにアセトンで洗
浄したのち水洗して溶出分を除去したあと乾燥す
る。この乾燥後の試料を精秤して、その重量をB
(g)とする。 ゲル分率(%)は次式で算出する。 ゲル分率(%)=B/A×100 本考案に用いられる骨材の材質は、熱可塑性樹
脂である。熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン
やポリプロピレンの如きポリオレフイン系の熱可
塑性樹脂を例示できる。これらの樹脂は比重が小
さく、かつ強度も適度のものであり、従来のフア
イバーからなるハードボードや、ABSインジエ
クシヨン品などに比し軽量である。 本考案に係る車両用内装成型品は、上記した表
皮材、ポリプロピレン系樹脂発泡体及び骨材を一
体に成型したものである。 この製法について説明する。 第2図は本考案に係る車両用内装成型品を製造
するのに用いる金型の一例を示す横断面図であ
る。 第2図において、表皮材4を貼付けたポリプロ
ピレン系樹脂発泡体3を予め真空成型もしくはプ
レス成型したもの、又は予め成型していない表皮
材4とポリプロピレン系樹脂発泡体3の複合体
を、金型の中にセツトし、上部金型6、下部金型
7を閉じる。第2図に示した空間5は、骨材2と
なる熱可塑性樹脂の溶融樹脂又は原液が、注入に
より充填される空間である。熱可塑性樹脂の溶融
樹脂又は原液は、注入孔8から注入される。 通常、注入時における溶融樹脂の温度は、該樹
脂の融点より若干高くして流動性をもたせ、ま
た、注入圧力は、粘度の高い溶融樹脂を注入孔よ
り注入するのであるから、通常10〜100Kg/cm2
最大200Kg/cm2程度である。したがつて、金型内
に挿入されているポリプロピレン系樹脂発泡体
は、これらの温度、圧力に耐えられるものでなけ
ればならない(変質したり極端に変形してはなら
ない)。 また、上記の注入法に代えて、金型の下部に溶
融樹脂を一定量セツトし、上方にポリプロピレン
系樹脂発泡体に表皮材を貼合せてなる複合体をセ
ツトし、上部金型及び下部金型でプレス成形する
ことにより、該樹脂と該複合体を一体に成型して
もよい。このとき、該複合体は予め加熱しておい
てもよいし、該樹脂と該複合体の上下関係は逆で
もよい。 上記の一体成型においては、通常、ポリプロピ
レン系樹脂発泡体と熱可塑性樹脂の骨材の接触面
は、熱融着により接着されるが、これら両者の間
に親和性、相溶性のない場合には、接着しにくく
接着力の弱い場合がある。このようなときには、
ポリプロピレン系樹脂発泡体の接着面に予め接着
剤を塗布したり、ホットメルト樹脂のフイルム状
物を接着面に介在させてもよい。 〔実施例〕 実施例 1 発泡倍率15倍、厚さ3.0mmでゲル分率53%の放
射線架橋ポリプロピレン系樹脂発泡体に、表皮材
としてポリエステル繊維/ポリウレタン繊維(東
レデユポン社製“オペロン”)を交編したニツト
フアブリツクを、二液型ポリエステル系接着剤を
用いて貼合せ複合化した。 骨材となるべきポリプロピレンシート(ナチユ
ラル品)を、赤外線ヒータで加熱して溶融状態
(220℃)にし、前記複合シートをその上にセツト
し、26tonプレスを用い、圧着面積を変えて、3
種類の圧力(140Kg/cm2、90Kg/cm2、35Kg/cm2
で一体成型した。 得られた表皮材、ポリプロピレン系樹脂発泡体
及び骨材からなる成型品のポリプロピレン系樹脂
発泡体の厚さを第1表に示す。 比較例 1 実施例1において、ゲル分率53%の放射線架橋
ポリプロピレン系樹脂発泡体を、ゲル分率35%の
放射線架橋ポリプロピレン系樹脂発泡体に変え
て、他は実施例1と同様に実施した。 比較例 2 実施例1において、ゲル分率53%の放射線架橋
ポリプロピレン系樹脂発泡体を、ゲル分率28%の
放射線架橋ポリプロピレン系樹脂発泡体に変え
て、他は実施例1と同様に実施した。 第1表から、ポリプロピレン系樹脂発泡体のゲ
ル分率が28%及び35%のものは、一体成型による
発泡体の厚みの減少が大きいのに対し、本考案に
係るゲル分率が53%のものは、一体成型による発
泡体の厚みの減少が小さいことが分かる。
〔考案の効果〕
本考案の車両用内装成型品は、その中に使われ
ている発泡体の厚さの成型時の減少が少なく、発
泡体のもとの厚さが十分に保持されているので、
良好なクツシヨン性及び緩衝性を有し、且つ、そ
の中に使われている発泡体の厚さが均一(例え
ば、厚みむらがなく、曲折部における厚み減少も
なく、突起部分と平坦部分の差もない)なので、
製品の仕上り、外観も上品である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案に係る車両用内装成型品の一
例を示す横断面図である。第2図は、本考案に係
る車両用内装成型品を製造するのに用いる金型の
一例を示す横断面図である。 1……車両用内装成型品、2……骨材、3……
ポリプロピレン系樹脂発泡体、4……表皮材、5
……空間、6……上部金型、7……下部金型、8
……注入孔。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ゲル分率が46%以上であるポリプロピレン系樹
    脂発泡体に表皮材を貼合せてなる複合体の裏面側
    に、熱可塑性樹脂の骨材を一体に成型してなる車
    両用内装成型品。
JP1987031890U 1987-03-06 1987-03-06 Expired - Lifetime JPH0541960Y2 (ja)

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