JPH0541923A - 農材用綿不織布 - Google Patents

農材用綿不織布

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JPH0541923A
JPH0541923A JP3224690A JP22469091A JPH0541923A JP H0541923 A JPH0541923 A JP H0541923A JP 3224690 A JP3224690 A JP 3224690A JP 22469091 A JP22469091 A JP 22469091A JP H0541923 A JPH0541923 A JP H0541923A
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JP
Japan
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nonwoven fabric
cotton
soil
woven fabric
agriculture
Prior art date
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Pending
Application number
JP3224690A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Kawabata
弘一 川畑
Yoshiaki Tagami
嘉明 田上
Atsushi Murakami
村上  淳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daika Japan Kk
RAKUTOU KASEI KOGYO KK
Original Assignee
Daika Japan Kk
RAKUTOU KASEI KOGYO KK
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Publication date
Application filed by Daika Japan Kk, RAKUTOU KASEI KOGYO KK filed Critical Daika Japan Kk
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 農材分野に使用し土中での腐敗をコントロー
ル促進して環境保護機能を高める。 【構成】 綿繊維を素材とし、バインダーを用いること
なく互いに交絡形成せしめた綿製不織布にセルラーゼ又
はプロテアーゼ酵素を含む水溶液をパッド処理した農材
用綿不織布である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は農材用不織布特に綿繊維
を素材とし、自然分解性を具有する綿不織布に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在、木材パルプを用いた紙及びセルロ
ーズ系化学繊維や各種合成繊維を使用した不織布が生産
されており、衣料,芯地,内装材を始め播種基材,包装
材,日除け材,育苗材、遮光材など種々の分野に利用さ
れ、農業や園芸の分野においても、植物植生材,育苗材
などに広く用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の紙や化
合繊利用の不織布は園芸分野に用いた場合、廃棄に際し
ては産業廃棄物として焼却するのが通常であり、この
際、化合繊やバインダーを使用したものは悪臭や有害ガ
スを発生し、環境保護の見地より問題を有しており、使
用量の増大に伴い、その問題は益々大きくなる方向にあ
る。
【0004】本発明は上述の如き実状に鑑み、不織布、
特にバインダーを一切使わずに製造した綿不織布に着目
し、これに更に酵素処理を付加することにより、農材分
野に使用したとき、本来の綿の自然分解性に加え、更に
分解酵素の付着量をコントロールして土中での腐敗をコ
ントロール促進することにより環境保護機能を高めるこ
とを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的に適合す
る本発明の特徴とするところは、先ず、綿繊維を素材と
すること、そして、バインダーを一切使わずに繊維同志
互いに絡めて綿不織布を作成し、これを主体とするこ
と、そしてこれにセルラーゼ又はプロテアーゼ酵素を含
む水溶液によるパッド処理を施すことの結合にある。
【0006】
【作用】上記綿不織布にセルラーゼ又はプロテアーゼ酵
素を含む水溶液パッド処理を施したものを園芸用ポット
を使用し、土中に埋蔵してその状況を観察したところ1
ケ月経過後にはかなり腐敗し、ところどころに穴あきが
みられると共に、引裂強度もかなり弱っており、土中で
崩壊現象を起こしていることが判明した。即ち、本発明
に係る不織布は綿本来の自然分解速度が酵素の添加によ
り更に加速され、自然に土に帰って悪臭,有毒ガスを発
生することもなく、産業廃棄性を有利ならしめる。
【0007】
【実施例】以下、更に本発明の具体的実施例を説明す
る。
【0008】本発明不織布は先ず、天然繊維である綿繊
維を素材とする。環境保護の見地から化合繊使用不織布
に代わる安全素材として近時、著しい増加をみせている
が、吸水性、保水性にすぐれ、湿潤時の強力の低下も少
なく、毒性を有しないなどから農材用不織布素材として
極めて好適である。
【0009】勿論、この綿不織布は綿100%であるこ
とが好ましいが、しかし綿不織布の特性を損なわない限
りにおいて僅かの量の他繊維の混入を阻害するものでは
ない。そして次に本発明は綿繊維を素材とし、上記の如
き不織布として用いるが、不織布を作成するに際しては
バインダーを一切使用しないことが重要である。
【0010】不織布製造には、バインダーを用い、構成
繊維同志を接着する方法と、ニードルパンチング方式に
より構成繊維をバインダーを使用せず交絡させる等の方
法が一般に知られているが、本発明においては最近著し
い発展をしているバインダーを使用しない、いわゆる
(水流交絡法(スパンレース方式)が用いられる。
【0011】これはバインダーより有害ガスの発生する
ことを阻止するためである。このようにして作られたバ
インダーを一切使用しない綿不織布に対し本発明は更に
酵素処理を施す。これは当該不織布にセルラーゼ又はプ
ロテアーゼ酵素を含む水溶液をパッド処理することに行
われる。
【0012】このうち、セルラーゼ酵素は細菌、糸状
菌、木材腐朽菌、植物組織等から得られるものであっ
て、各種市販のものが多数入手できる。例えばNovatex
THN-20L(洛東化成),Cellucrust1.5L(NOVO Industr
y)などが挙げられる。これら市販のセルラーゼは通常、
製品1g当たりアビセラーゼ活性力が50〜200単位
のものである。本発明において使用する場合のセルラー
ゼの濃度はその力価にもよるが低濃度で充分であり、通
常、0.05〜1.0 重量%の水溶液が使用できる。
【0013】また、プロテアーゼ酵素は枯草菌,Bacill
us属,Aspergillus属の一菌株より生産されたものであ
り、中性, アルカリ性, 酸性の3タイプがあり、例えば
市販品としてエンチロン-SAL-30 (洛東化成)、アルカ
ラーゼ2.5 L(NOVO Industry)などが挙げられる。同じ
く0.05〜1.0 重量%の低濃度水溶液が使用できる。これ
ら水を水性媒体として水溶液とされるが、必要に応じて
界面活性剤を含有させることも可能である。水性媒体が
水のみの場合は含浸処理に比較的長時間、例えば30分
〜1時間半程度が必要であるが、界面活性剤を用いれば
処理時間を充分、短縮することができる。
【0014】次に本発明不織布を使用した実際について
実験例を述べる。先ず綿繊維を素材としてウエブを作
り、これをスパンレース法により繊維同志互いに絡み合
わせて目付30g/m2 の不織布を作成した。そして上
記不織布に対しセルラーゼ酵素(商品名、エンチロンCM
-20L, 洛東化成工業株式会社製) を下記表1記載の濃度
によりそれぞれパッドし絞り率100%に絞り、のち、
50℃で乾燥した。
【0015】次に得られた処理綿不織布を市販園芸用ポ
ット(20×50×15cm)を用いて、下土10〜12
cm、上土2〜5cmの畑土の中に埋蔵し、ポットを自然条
件に静置し約1ケ月土中埋蔵を行った。このとき比較の
ため、何ら処理していない綿不織布に対しても、同様に
ポットを用いて土中埋蔵を行った。また栄養剤としてオ
リゴ糖を含む水溶液により処理したものも比較のため同
様に土中に埋蔵した。そして、上記各土中に埋蔵した各
綿不織布をポットより取り出し、冷水にてゆるやかに泥
を洗い流し乾燥(風乾)して形状変化と引裂強度を観察
し、崩壊力効果を調べた。その結果を下記表1に併せて
示す。表中の評価は下記の通りである。 (A)形状変化 ○;やや薄くなっている。 △;かなり薄くなり、ところどころ穴あきがみられる。 (B)引裂強度(指感触) ○;やや弱くなっている。 △;かなり弱くなっている。 以下余白
【0016】
【表1】
【0017】上記表より本発明に係る酵素処理綿不織布
は土中埋蔵試験の結果、かなり薄くなり、弱くなってい
ることが分かる。従って、更に埋蔵を続けることにより
本発明不織布は自然に分解し崩壊することが推測され
る。なお、上記エンチロンCM-20Lと固形分5%のキト酸
溶液を綿不織布にパッド処理するときは抗菌作用を有す
ることが確認された。
【0018】
【発明の効果】本発明不織布は以上の如くバインダーを
一切使用しない綿不織布に酵素処理を施したものであ
り、バインダーを使用しない綿不織布であるため、吸水
性,保水性が大きく、かつ湿潤時の強度低下が少ないの
みならず、通常、焼却温度で焼却しても悪臭,有害ガス
の発生がないなどの特性を有すると共に、殺菌処理も可
能で産業廃棄性にも極めて有効な適性を有している。し
かも本発明においては上記綿不織布に酵素処理を施した
ことにより、土中に埋蔵したとき、更に自然分解性が促
進され、土中で崩壊する。分解後の物質は環境汚染の恐
れは全くなく、園芸用のほか、農業用資材として頗る顕
著な効果を奏する。特に本発明不織布は上記土中崩壊性
により土中で自然分解するに好適な各種用途への利用が
考えられる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 綿繊維を素材とし、バインダーを用いる
    ことなく互いに交絡形成せしめた綿製不織布にセルラー
    ゼ又はプロテアーゼ酵素を含む水溶液をパッド処理して
    なることを特徴とする農材用綿不織布。
JP3224690A 1991-08-08 1991-08-08 農材用綿不織布 Pending JPH0541923A (ja)

Priority Applications (1)

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JP3224690A JPH0541923A (ja) 1991-08-08 1991-08-08 農材用綿不織布

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JPH0541923A true JPH0541923A (ja) 1993-02-23

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ID=16817712

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06292453A (ja) * 1993-04-06 1994-10-21 Nisshinbo Ind Inc 人工土壌及びその製造方法
JPH0775541A (ja) * 1993-07-09 1995-03-20 Rhone Poulenc Rhodia Ag フィルタートウ、その製造方法、ならびにタバコ喫煙フィルターエレメントおよびその製造方法
WO1997019212A1 (de) * 1995-11-23 1997-05-29 Hp-Chemie Pelzer Research And Development Ltd. Verbundwerkstoffe aus polyhydroxyfettsäuren und fasermaterialien

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