JPH0541510Y2 - - Google Patents

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JPH0541510Y2
JPH0541510Y2 JP1989099735U JP9973589U JPH0541510Y2 JP H0541510 Y2 JPH0541510 Y2 JP H0541510Y2 JP 1989099735 U JP1989099735 U JP 1989099735U JP 9973589 U JP9973589 U JP 9973589U JP H0541510 Y2 JPH0541510 Y2 JP H0541510Y2
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lever
slider
card
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はICカードなどのカードの接点をコ
ンピユータ等の接点に対して接続させるためのカ
ードコネクタ(以下、コネクタという。)に関す
る。
〔従来の技術〕
ボデイに前後進可能に保持されたスライダの係
合部にボデイに差し込まれたカードの前端縁が係
合し、そのカードに付与される押込み力によつて
上記スライダが後退位置に押し込まれてカードが
セツト位置に保持される従来のコネクタにおい
て、カードを一枚だけ抜き差しすることが可能な
所謂一連式のものでは、セツト位置に保持された
カードの排出に電動機の動力を利用するものが知
られている。
ところで、近時では、二枚のカードを個別に抜
き差しすることができるような所謂二連式コネク
タが提案されている。このコネクタは、ボデイに
設けられた平板状の金属製フレームの両側に第1
および第2のスライダが前後進可能に各別に配置
され、これらのスライダのそれぞれにボデイに差
し込まれたカードの前端縁に係合する係合部が設
けられていると共に、それぞれのスライダがその
係合部に係合したカードに付与される押込力によ
つてカードとともに後退位置に押し込まれてカー
ドがセツト位置に保持されるようになつている。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、二連式コネクタにおいて、セツト位置
に保持された二枚のカードのそれぞれを個別に排
出する機構として、従来の一連式コネクタに採用
されている電動機の動力を利用した駆動機構をた
だ単に転用すると、二枚のカードのそれぞれに対
応する駆動機構が各別に必要になり、部品点数の
大幅な増大やコスト高を招く。このことは、構造
の簡略化や薄型化が顕著に推進されている近時の
コネクタのカード排出機構の構造としては好まし
くない。
この考案は以上の事情に鑑みてなされたもの
で、電動機の動力をスライダに伝達するための構
造に工夫を講じ、部品点数を可及的少なく抑え、
しかも単一の電動機の動力でセツト位置に保持さ
れた二枚のカードを個別に排出させることが可能
なコネクタを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本考案のコネクタは、ボデイに設けられたフレ
ームの両側にそれぞれ第1および第2のスライダ
が前後進可能に各別に配置され、これらのスライ
ダのそれぞれにボデイに差し込まれたカードの前
端縁に係合する係合部が設けられていると共に、
それぞれのスライダがその係合部に係合したカー
ドに付与される押込力によつてカードとともに後
退位置に押し込まれてカードがセツト位置に保持
されるカードコネクタを対象とするもので、 フレームの片面側と他面側に第1レバーと第2
レバーとが各別の揺動支点の周りで揺動自在に取
り付けられ、これら各レバーの揺動支点の相互間
位置において第1レバーが上記第1スライダに連
結されている一方、第2レバーが上記第2スライ
ダに連結され、上記ボデイの側部にアクチユエー
タが設けられ、このアクチユエータに設けられた
係合突起の前後両側に上記第1レバーの一端部と
第2レバーの一端部とが振り分けて配置されてい
ると共に、このアクチユエータはその正方向およ
び逆方向の変位によつて上記係合突起が中立位置
の前後に移動する構成となされ、第1および第2
のスライダが上記後退位置に押し込まれた状態で
は、第1レバーの一端部と第2レバーの一端部が
上記アクチユエータの係合突起に係合され、かつ
上記係合突起が中立位置に配置されるように構成
され、上記アクチユエータを正方向および逆方向
に変位させるための駆動機構がこのアクチユエー
タに連結されているという構成を有している。
〔作用〕
上記構成によれば、第1レバーと第2レバーと
をそれぞれの揺動支点を中心として回転させるこ
とにより第1レバーの一端部と第2レバーの一端
部とを同じ方向に移動させた場合、第1レバーに
連結されている第1スライダと第2レバーに連結
されている第2スライダとは互いに逆向きに移動
する。すなわち、たとえば第1スライダが前進す
ると第2スライダが後退し、その逆に第1スライ
ダが後退すると第2スライダが前進する。
したがつて、第1スライダ側に配置されたカー
ドがセツト位置に保持されている状態で駆動機構
によりアクチユエータを正方向に変位させると、
そのアクチユエータの係合突起が中立位置からた
とえば前方に移動し、このときにたとえば第1レ
バーの一端部が係合突起により押されて前方に移
動する。そのため、第1レバーがその揺動支点の
周りで回転するのに伴い、この第1レバーに連結
されている第1スライダが前方に押し出され、同
時にカードが第1スライダとともに押し出され
る。
また、第2スライダ側に配置されたカードがセ
ツト位置に保持されている状態で駆動機構により
アクチユエータを逆方向に変位させると、そのア
クチユエータの係合突起が中立位置からたとえば
後方に移動し、このときにたとえば第2のレバー
の一端部が係合突起により押されて後方に移動す
る。そのため、第2レバーがその揺動支点の周り
で回転するのに伴い、この第2レバーに連結され
ている第2スライダが前方に押し出され、同時に
カードが第2スライダとともに押し出される。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、駆動機構に連結
された単一のアクチユエータの動作によつて第1
スライダ側でセツト位置に保持されたカードと第
2スライダ側でセツト位置に保持されたカードの
いずれをも個別に排出させることが可能になり、
しかも上記アクチユエータの動作が薄肉板を用い
て構成可能な第1レバーおよび第2レバーを介し
て第1スライダおよび第2スライダに各別に伝達
される構成になつているため、二連式コネクタの
排出機構の構成が簡素化され、しかも薄型化が阻
害されないという効果がある。
また、上記駆動機構の駆動源には電動機を一つ
だけ用いればよいため、単一の電動機で二枚のカ
ードを個別に排出することができるようになると
いう効果がある。
〔実施例〕
第1図は本考案の実施例によるコネクタの分解
斜視図、第2図は一部を省略または破断して示し
た上記コネクタの平面図、第3図は第2レバーと
第2スライダの動作を説明するための平面図であ
る。
1は曲げ剛性の大きな略矩形の平板状のフレー
ムで、金属板を所定の形状に打抜き加工すること
により製作されている。2は金属製の第1スライ
ダで、前端側に形成された矩形板状部の左右両端
部には段差部21を介して係合片22がそれぞれ
形成され、さらに、幅広に形成された後端部の左
右両端にそれぞれ折返し状に曲成された係合部2
3,23が形成されている。これらの係合部2
3,23は上記係合片22に対して反対方向に突
き出ている。第1スライダ2はその係合片22…
…を上記フレーム1に形成された前後方向に長い
左右の案内溝11,11に嵌め込み、細幅な首部
24を上記フレーム1に形成された収容孔12に
嵌め込むことによつてフレーム1に重なり状に取
り付けられ、その取付状態では第1スライダ2が
案内溝11,11に沿つて前後にスライド可能で
ある。
2′は第2スライダで、この第2スライダ2′は
上記第1スライダ2を反転しただけのもので、第
1スライダと同一構成のものである。21′は段
差部、22′は係合片、23′は係合部、24′は
首部である。
3は平面視形状がコ字形の前枠部材であつて、
左右の側辺部31,31のそれぞれ内面にフレー
ム保持溝32とこのフレーム保持溝32を挾む両
側のカード案内溝33,33′が形成されている。
上記フレーム1はその左右の端縁を左右の側辺部
31,31のフレーム保持溝32に差し込むこと
によつて前枠部材3に嵌め込まれる。前枠部材3
の前端にはカードCの抜差口34,34′が形成
されている。4は後枠部材で、フレーム保持溝4
1やカード案内溝42,42′を備えると共に、
その後辺部に連鎖状に形成したリードピン群43
が突き出ている。このリードピン群43は後枠部
材3の後端より一括して圧入保持されて後枠部材
3と一体化され、かつ、後枠部材3の後方にも突
き出ている。この後枠部材4と上記前枠部材3と
によつて矩形環状の枠体が構成され、この枠体と
上記フレーム1とによつてボデイAが形成されて
いる。
上記前枠部材3の片側には矩形の凹所35が形
成されており、この凹所35に可動体5が嵌め込
まれている。この可動体5は前端面から突き出た
つまみ部51を備えていると共に、このつまみ部
51の背部に溝形の凹入部52を有し、さらに、
つまみ51には上記凹入部52につながる小孔5
3が開設されている。この可動体5を上記凹所3
5に嵌め込んだ状態では、第2図のようにつまみ
部51が上記凹所35の前壁に形成された切欠孔
36に収まり、かつ凹入部52が凹所35の後壁
に形成された切欠溝37につながる。そして、つ
まみ部51を切欠孔36内で左右(第2図の矢印
X方向)に動かすと、可動体5が凹所35内で左
右に動くようになつている。
6はボデイAの側部に設けられたアクチユエー
タである。このアクチユエータ6は前端部が上記
可動体5の凹入部52に保持され、かつ中間部が
上記切欠溝37に嵌め込まれ、さらに後端部が後
枠部材4に形成された凹入部44に挿入されてい
て、所定範囲内では前後に変位可能になつてい
る。そして、アクチユエータ6の後端部には左右
に突出する突起61が形成されており、この突起
61が上記凹入孔44の左右の壁面に倣わされて
いる。また、アクチユエータ6と上記切欠溝37
との間には一定幅の遊び空間63が形成されてい
る(以下、このアクチユエータを主アクチユエー
タという。) 主アクチユエータ6とは反対側のボデイAの側
部には副アクチユエータ6′が設けられている。
副アクチユエータ6′は前半部が前枠部材3に形
成された溝部38に嵌め込まれ、後半部が後枠部
材4に形成された凹入部44′に挿入されていて、
所定範囲内では前後に変位可能になつている。な
お、前枠部材3の他側には上記溝部38につなが
る小孔39が開設されている。
7は第1レバーで、その中間部が連結ピン71
により上記フレーム1の片面側に揺動自在に取り
付けられている。7′は第2レバーで、その中間
部が連結ピン71′により上記フレーム1の他面
側に揺動自在に取り付けられている。上記各連結
ピン71,71′によつて形成される第1レバー
7の揺動支点および第2レバー7′の揺動支点は、
フレーム1の収容孔12を挾む両側にそれぞれ設
定されている。そして、第1レバー7の中間部が
上記二つの連結ピン71,71′の相互間位置に
おいて、第1スライダ2の首部24に連結されて
いる。また、第2レバー7′の端部が上記二つの
連結ピン71,71′の相互間位置において、第
2スライダ2′の首部24′に連結されている。第
2図では第1レバー7と第1スライダ2との連結
部をP1で示し、第2レバー7′と第2スライダ
2′との連結部P2で示してある。第3図より明ら
かなように、第2レバー7′と第2スライダ2′と
の連結部P2は、第2レバー7′に設けられたピン
72′が第2スライダ2′に形成された横に長い長
孔25に係合した構成になつており、この構成に
より第2レバー7′の揺動運動が第2スライダ
2′の前後進移動に変換される。長孔を第2レバ
ー7′側に設け、ピンを第2スライダ2′側に設け
てもよいことは勿論である。これと同様の構成が
第1レバー7と第2スライダ2との連結部P1
も採用されている。
次に、第2図に示すように主アクチユエータ6
の裏面側に係合突起62が設けられている。そし
て、第1レバー7の一端部に形成された立上り状
の爪片73がその係合突起62の前側に配置され
ている一方、第2レバー7′の一端部に形成され
た立上り状の爪片73′がその係合突起62の後
側に配置されている。また、第1レバー7の他端
部に形成された立上り状の爪片74が副アクチユ
エータ6′に形成された係合突起62′の後側に配
置されている。
第1スライダ2が後退位置に押し込まれると、
第1スライダ2と第1レバー7との連結部P1
後方位に移動して第1レバー7の一端部の爪片7
3が第2図に破線で示す位置に移動するようにな
つている。また、第2スライダ2′が後退位置に
押し込まれると、第2スライダ2′と第2レバー
7′との連結部P2が後方位に移動して第2レバー
7′の一端部の爪片73′が同図に破線で示す位置
に移動するようになつている。そして、このよう
に各連結部P1,P2が同図の破線で示す位置に移
動した状態では、主アクチユエータ6の係合突起
62がそれぞれの爪片73,73′によつて挾ま
れた状態となつて中立位置に配置される。加え
て、副アクチユエータ6′の係合突起62′には第
1レバー7の他端部の爪片74が係合する。
8はカバーで、このカバー8は取付ねじ81お
よびナツト82を用いて上記前枠部材3にその凹
所35を覆うように取り付けられる。そして、上
記可動体5に形成された径小な縦孔53に保持さ
れたばね54の力で小球55がカバー8の裏面に
押し付けられている一方、カバー8側には二つの
小さな開口83,84が開設されていて、これら
の開口83,84のいずれかに上記小球55が嵌
入するようになつている。したがつて、可動体5
が凹所35の内部で左右に移動されると、小球5
5が開口83,84のいずれか一方に係合し、そ
れによつて可動体5がその位置で位置決めされ
る。
9は駆動機構である。この駆動機構9は正方向
および逆方向に回転駆動可能な単一の電動機91
と、電動機91の回転軸に固着されたウオーム歯
車92と、ウオーム歯車92に噛み合うウオーム
ホイール93と、ウオームホイール93と一体に
回転するピニオン94と、ピニオン94に噛み合
うラツク95とよりなる。そして、上記ラツク9
5が主アクチユエータ6に一体に形成されてい
る。
以上の構成において、たとえば第2スライダ
2′に対応する抜差口34′からカードCを差し込
んでいくと、カードCの先端が第2スライダ2′
の係合部23′,23′に当たつた後、カードCに
付与される押込力によつて第2スライダ2′が第
3図に矢印Yで示したように後退位置の手前側の
位置(仮想線で示した位置)から実線で示した後
退位置まで後進する。そして、カードCのリード
ピン挿入孔にリードピン群43が差し込まれ、カ
ードCの接点がリードピン群43を介して図示し
ていない機器側の接点に導通される。これにより
カードCがセツトされ、リードピン群43とピン
挿入孔に内装されている接点群との係合ないし摩
擦抵抗などによつてカードCがセツト位置に保持
される。第1スライダ2に対応する抜差口34か
らカードCを差し込んだときには第1スライダ2
の係合部23がカードCの先端部に係合した後、
カードCに付与される押込力によつてカードCと
ともに第2スライダ2が後退位置に押し込まれて
カードがセツト位置に保持される。
このようなカード挿入操作は、第1スライダ2
に対応する抜差口34と第2スライダ2′に対応
する抜差口34′のそれぞれに同時にカードCを
挿入したときでも、いずれか一方だけにカードC
を挿入したときでも、あるいは任意の順序でそれ
ぞれの差込口34,34′にカードCを挿入した
ときでも何ら支障なく行われる。また、セツト位
置に保持されたカードCを排出するとき以外は、
駆動機構9の作用によつて主アクチユエータ6の
係合突起62が第2図に示した中立位置になるよ
うにその主アクチユエータ6が変位される。した
がつて、第1レバー7の爪片73や第2レバー
7′の爪片73′はカードCがセツト位置に保持さ
れているときには上記係合突起62に前後から係
合している。
次にカードCが第1スライダ2側と第2スライ
ダ2′側の両方でセツト位置に保持されている状
態からカードCを排出するときの作用を説明す
る。
第1スライダ2側でセツト位置に保持されたカ
ードCを排出するときは、機器側から供給される
電力で電動機91を正方向に動作させ、その動力
をウオーム歯車92、ウオームホイール93、ピ
ニオン94およびラツク95を経て主アクチユエ
ータ6に伝達し、主アクチユエータ6を前方に変
位させてその係合突起62を第2図に示したスト
ロークS1だけ前方に移動させる。この動作によ
り、第1レバー7の爪片73が係合突起62によ
り前方に押され、それに伴つて第1レバー7と第
1スライダ2との連結部P1が同図の矢印a方向
に移動するため、第1スライダ2の係合部23に
よりカードCの前端縁が前方へ後押しされ、カー
ドCが抜差口34から押し出される。カードCは
その後に手で引き抜かれる。
第2スライダ2′側でセツト位置に保持された
カードCを排出するときは、機器側から供給され
る電力で電動機91を逆方向に動作させ、その動
力をウオーム歯車92、ウオームホイール93、
ピニオン94およびラツク95を経て主アクチユ
エータ6に伝達し、主アクチユエータ6を後方に
変位させてその係合突起62を第2図に示したス
トロークS2だけ後方に移動させる。この動作によ
り、第2レバー7′の爪片73′が係合突起62に
より後方に押され、それに伴つて第2レバー7′
と第2スライダ2′との連結部P2が同図の矢印
a′方向に移動するため、第2スライダ2′の係合
部23′によりカードCの前端縁が前方へ後押し
され、カードCが抜差口34′から押し出される。
カードCはその後に手で引き抜かれる。
カードCが第1スライダ2側または第2スライ
ダ2′側のいずれか一方のセツト位置で保持され
ているときは、電動機91の回転方向を正方向ま
たは逆方向のいずれかにしてカードCのセツトさ
れている側のスライダだけを動作させればよい。
カードCの排出により揺動支点(連結ピン7
1,71′)の周りで第2図の仮想線で示した位
置まで回転した第1レバー7および第2レバー
7′は、次回にカードCの挿入動作に伴つ同図の
破線または実線で示した位置に復帰される。
以上の説明は、電動機91の動力を利用してカ
ードCを排出する場合についての動作説明である
が、この実施例のコネクタは、マニユアル操作に
よつてもカードCを排出することが可能である。
次に、マニユアル操作によりカードCの排出動作
を説明する。
第1スライダ2側でセツト位置に保持されてい
るカードCを排出するときは、前枠部材3に開設
されている小孔39からピン状の治具を差し込
み、その治具の先端で副アクチユエータ6′の前
端面を押して副アクチユエータ6′を後方に移動
させる。このようにすると、副アクチユエータ
6′の係合突起62′により第1レバー7の爪片7
4が後方に押され、第1レバー7がその揺動支点
の周りで回転して上記連結部P1が前方に移動す
る。したがつて、第1スライダ2が前方に移動
し、その係合部23によりカードCの前端縁が前
方へ後押しされ、カードCが抜差口34から押し
出される。カードCはその後に手で引き抜かれ
る。
第2スライダ2′側でセツト位置に保持されて
いるカードCを排出するときは、可動体5のつま
み部51に開設されている小孔53からピン状の
治具を差し込み、その治具の先端で主アクチユエ
ータ6の前端面を押す。また、この操作と共に、
遊び空間63を利用し、可動体5を凹所35の内
部で横にスライドさせ(このスライド動作は上記
治具を横に移動させることにより行なえるが、つ
まみ部51を指で移動させることによつても行な
える。)ることによつて主アクチユエータ6を横
にずらせ、主アクチユエータ6に形成されている
ラツク95とピニオン94との噛み合い状態を解
除する。このようにすると、主アクチユエータ6
と駆動機構9との関係が絶たれる。したがつて、
上記治具で主アクチユエータ6の前端面を押して
後方に移動させると、主アクチユエータ6の係合
突起62により第2レバー7′の爪片73′が後方
に押され、第2レバー7′がその揺動支点の周り
で回転して上記連結部P2が前方に移動する。こ
れにより第2スライダ2′が前方に移動し、その
係合部23′によりカードCの前端縁が前方へ後
押しされ、カードCが抜差口34から押し出され
る。カードCはその後に手で引き抜かれる。
以上説明したマニユアル操作によるカードCの
排出は、たとえばカードCがセツトされていると
きに駆動機構9が正常な動作を行い得ないような
トラブルが発生したときなどに有効である。な
お、主アクチユエータ6および副アクチユエータ
6′の先端を前枠部材3の前方に突出させ、それ
らの先端部を指で押し込むことができるようにし
ておくと、上記治具を用いずにマニユアル操作が
可能になる。
第4図は変形例による駆動機構9を用いたコネ
クタを示している。このコネクタの駆動機構9
は、正方向および逆方向に回転駆動可能な単一の
電動機91と、電動機91の回転軸に固着された
ウオーム歯車92と、ウオーム歯車92に噛み合
うウオームホイール93と、ウオームホイール9
3に同心状に固定された円板状の主アクチユエー
タ96と、主アクチユエータ96に固着されたピ
ン状の係合突起97とからなり、係合突起97の
前後両側に第1レバー7の一端部と第2レバー
7′の一端部とが振り分けて配置されている。
このコネクタにおいて、電動機91が正方向に
動作され、その動力がウオーム歯車92、ウオー
ムホイール93、主アクチユエータ96に伝達さ
れ、係合突起97が矢印b方向に変位すると、第
1レバー7が図中破線の位置から仮想線の位置ま
で回転する。逆に電動機91が逆方向に動作さ
れ、その動力が上述の経路を経て主アクチユエー
タ96に伝達され、係合突起97が矢印b′方向に
変位すると、第2レバー7′が図中実戦の位置か
ら仮想線の位置まで回転する。第1レバー7また
は第2レバー7′の回転によりそれらに対応する
第1スライダ2および第2スライダ2′が前方に
移動し、それに伴つてカードCが押し出されるま
での作用は上述したところから明らかである。な
お、このほかの構成および作用は第1図〜第3図
で説明したところと同様であるので、それと同一
部分には同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例によるコネクタの分解
斜視図、第2図は一部を省略または破断して示し
た上記コネクタの平面図、第3図は第2レバーと
第2スライダの動作を説明するための平面図、第
4図は変形例による駆動機構を用いたコネクタの
概略平面図である。 A……ボデイ、C……カード、1……フレー
ム、2……第1スライダ、2′……第2スライダ、
23……第1スライダの係合部、6……主アクチ
ユエータ(アクチユエータ)、7……第1レバー、
7′……第2レバー、9……駆動機構、23′……
第2スライダの係合部、62……アクチユエータ
の係合突起、71,71′……連結ピン(揺動支
点)、96……主アクチユエータ(アクチユエー
タ)、97……アクチユエータの係合突起、P1
…第1レバーと第1スライダとの連結部、P2
…第2レバーと第2スライダとの連結部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 ボデイに設けられたフレームの両側にそれぞれ
    第1および第2のスライダが前後進可能に各別に
    配置され、これらのスライダのそれぞれにボデイ
    に差し込まれたカードの前端縁に係合する係合部
    が設けられていると共に、それぞれのスライダが
    その係合部に係合したカードに付与される押込力
    によつてカードとともに後退位置に押し込まれて
    カードがセツト位置に保持されるカードコネクタ
    において、 フレームの片面側と他面側に第1レバーと第2
    レバーとが各別の揺動支点の周りで揺動自在に取
    り付けられ、これら各レバーの揺動支点の相互間
    位置において第1レバーが上記第1スライダに連
    結されている一方、第2レバーが上記第2スライ
    ダに連結され、 上記ボデイの側部にアクチユエータが設けら
    れ、このアクチユエータに設けられた係合突起の
    前後両側に上記第1レバーの一端部と第2レバー
    の一端部とが振り分けて配置されていると共に、
    このアクチユエータはその正方向および逆方向の
    変位によつて上記係合突起が中立位置の前後に移
    動する構成となされ、 第1および第2のスライダが上記後退位置に押
    し込まれた状態では、第1レバーの一端部と第2
    レバーの一端部が上記アクチユエータの係合突起
    に係合され、かつ上記係合突起が中立位置に配置
    されるように構成され、 上記アクチユエータを正方向および逆方向に変
    位させるための駆動機構がこのアクチユエータに
    連結されていることを特徴とするカードコネク
    タ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8425617B2 (en) 2002-12-20 2013-04-23 Smith & Nephew, Inc. Knee prostheses with convex slope on portion of tibial articular surface
US9192391B2 (en) 2001-03-05 2015-11-24 Puget Bioventures Llc Method for minimally invasive total knee arthroplasty

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9192391B2 (en) 2001-03-05 2015-11-24 Puget Bioventures Llc Method for minimally invasive total knee arthroplasty
US8425617B2 (en) 2002-12-20 2013-04-23 Smith & Nephew, Inc. Knee prostheses with convex slope on portion of tibial articular surface

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