JP3291604B2 - コネクタの接続対象物排出装置 - Google Patents

コネクタの接続対象物排出装置

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JP3291604B2 JP23916094A JP23916094A JP3291604B2 JP 3291604 B2 JP3291604 B2 JP 3291604B2 JP 23916094 A JP23916094 A JP 23916094A JP 23916094 A JP23916094 A JP 23916094A JP 3291604 B2 JP3291604 B2 JP 3291604B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コネクタの接続対象物
排出装置、詳しくはコネクタに挿入されたICカードな
どのカード、あるいはゲーム用などのカセットといった
種々の接続対象物をコネクタから排出するための装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】多数の接片が列設状態で突出されたボデ
ィに、前端部に列設状態で設けられた多数の端子を有す
るカードを挿入することにより、そのカードの多数の端
子にボディの多数の接片が各別に接続されるようになさ
れたコネクタにおいては、一般に、ボディに挿入された
カードの排出作用を容易に行い得るようにするためにカ
ード排出装置が装備される。
【0003】従来、この種のカード排出装置として、実
開平2−41378号公報で開示されたものが知られて
おり、このものの基本構成を図16に示してある。同図
のカード排出装置においては、図示していないボディ側
の所定箇所にアーム101の中間部がピン部材100に
より回動自在に支持されており、そのアーム101の一
端部に、押釦103が連結された操作部102が設けら
れ、そのアーム101の他端部にスライド板104が連
結され、このスライド板104の前端部にカード前端面
C1に係合可能な係合片105が設けられている。
【0004】このカード排出装置では、カードCが図1
6の矢符106で示す方向に挿入されてくると、そのカ
ードCにより係合片105が押されてスライド板104
がカード挿入方向106に移動し、それに伴ってアーム
101がピン部材100を中心にたとえば二点鎖線で示
す位置まで正方向(反時計方向)に回動し、押釦103
が二点鎖線で示したように突出する。カードCが完全に
ボディに挿入されたセット状態(この位置のカードCを
二点鎖線で示してある)で、押釦103を押し込んでア
ーム101をピン部材100を中心に逆方向(時計方
向)に回動させると、アーム101の回動に追従してス
ライド板104が移動し、それに伴って係合片105が
矢符107のようにカードCを押し出し、カードCがボ
ディから排出される。
【0005】このようなカード排出装置において、図1
6に示した符号S,F,S’,F’,L,L’がそれぞ
れ次の事項を表すものとする。 S :カード排出時のカード押出量 F :カード排出時に発生するカード押出力 S’:カード排出時の操作部押込量 F’:カード排出時に操作部102に加える押込力(操
作部押込力) L :アーム102における連結部108と支点100
との距離 L’:アーム101における操作部102と支点100
との距離
【0006】ここで、カード押出量Sはアーム101が
ピン部材100を中心に逆方向に回動したときのスライ
ド板104の移動量と同一であり、カード押出力Fはア
ーム101がスライド板104との連結部108でスラ
イド板104をカード押出方向107に引張る力と同一
である。したがって、カード押出量Sやカード押出力F
の大きさ、操作部押込量S’や操作部押込力F’の大き
さは、距離L’と距離Lとの比に関係する。具体的に
は、(L’/L)=1であれば、S=S’,F=F’と
なり、(L’/L)>1であれば、S<S’,F>F’
となり、(L’/L)<1であれば、S>S’,F<
F’となる。
【0007】ところで、多数のピン形接片が列設状態で
ボディに突出され、カードの前端部に設けられた多数の
端子が上記ピン形接片のそれぞれに各別に挾圧状態で弾
接するような多極コネクタにおいて、カードがボディに
挿入されているときには、カード側の多数の端子による
ボディ側のピン形接片に対する弾接力が、ボディからカ
ードを排出するときの抵抗力になる。したがって、操作
部押込力F’が小さくても大きなカード押出力Fが得ら
れるようにしてカード排出時の操作性を高めようとすれ
ば、上記した比を(L’/L)>1の関係にしておく必
要がある。他方、操作部押込量S’が小さくても大きな
カード押出量Sが得られるようにして多極コネクタから
のカード取出性を高めるためには、上記した比を(L’
/L)<1の関係にしておく必要がある。このことか
ら、図16で説明した構造のカード排出装置において
は、操作部押込力F’が小さくても大きなカード排出力
Fが得られるようにしてカード排出操作性を高めること
と、操作部押込量S’が小さくても大きなカード押出量
Sが得られるようにしてカード取出性を高めることと
が、二律背反する事項となり、一方を達成しようとする
と他方が犠牲になり、他方を達成しようとすると一方が
犠牲になることを避けられない。
【0008】そこで、従来は、比(L’/L)が1より
少し大きくなるようにアーム101におけるピン部材1
00の位置を定めることによって、カード取出性よりも
カード排出操作性をやゝ重視していた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
コネクタを機器類に取り付けた場合に、コネクタからの
カード取出性が悪い場合には、カード排出によってコネ
クタの手前に突き出るカードの突出量が少ないので、カ
ードの突き出た部分を手の指で掴んで引き出す操作を行
いにくい。具体的には、寸法が規格化されているICカ
ード(長さ×横幅が85.6mm×54.0mmのIC
カード)を接続対象物とする従来のコネクタにおいては
押釦103の押込量すなわち操作部押込量S’が10m
m程度に設定されており、そのためにコネクタの手前に
突き出るカードの突出し量が5mm程度しか確保されな
かったので、カードの突き出た部分を手の指で掴んで引
き出す操作を行いにくいという問題があった。
【0010】この点に関し、スプリングなどの機構部品
を使えばカードの突出し量を大きくすることが可能であ
るかも知れないが、そのようにすることは、部品点数の
増加や構造の複雑化を招いて動作性能面での不安定性を
増大させることにつながるおそれがある。
【0011】本発明は以上の問題や事情に鑑みてなされ
たものであり、カード排出時において、アームの操作部
を押し込んでいく初期段階で大きなカード押出力が得ら
れ、その後の段階では大きなカード押出量が得られると
いう2段階動作が行われるような工夫を講じることによ
り、スプリングなどの機構部品を余分に用いる必要がな
いにもかかわらず、操作部押込力が小さくても大きなカ
ード押出力が得られるようにしてカード排出操作性を高
めることと、操作部押込量が小さくても大きなカード押
出量が得られるようにしてカード取出性を高めることと
の両方を同時に達成することのできるコネクタの接続対
象物排出装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明によ
るコネクタの接続対象物排出装置は、端子を前端部に有
するカードなどの接続対象物を挿抜可能でかつ挿入され
た接続対象物の上記端子に接触する接片が突出されたボ
ディと、上記ボディから突出した上記接片を覆うように
配備された平板部と、長手方向がボディの横幅方向に沿
うように上記平板部に重なり状に配備されたアームと、
アームの長手方向一端部に設けられた操作部およびその
他端部に一体に設けられて上記ボディに挿入された上記
接続対象物の所定箇所にボディからの接続対象物の抜出
し方向で係合される係合部と、上記アームにボディの横
幅方向に間隔を隔てて設けられた第1および第2のピン
部材と、上記平板部における接続対象物の挿抜方向に沿
う方向に間隔を隔てて設けられ上記第1ピン部材を定位
置で揺動自在に支持する第1前位置決め部および第1後
位置決め部と、上記平板部に設けられて第1前位置決め
部と第1後位置決め部との間で第1ピン部材を案内する
第1ガイド部と、上記平板部における接続対象物の挿抜
方向に沿う方向に間隔を隔てて設けられ上記第2ピン部
材を定位置で揺動自在に支持する第2前位置決め部およ
び第2後位置決め部と、上記平板部に設けられて第2前
位置決め部と第2後位置決め部との間で第2ピン部材を
案内する第2ガイド部と、を備えるというものである。
【0013】この構成において、係合部はアームの長手
方向他端部に中間部材(たとえば従来例のスライド板に
相当する部材)を介して設けられていてもよい。また、
第1および第2のピン部材が平板部に設けられ、第1お
よび第2の前位置決め部および後位置決め部、第1およ
び第2のガイド部がアームに設けられていてもよい。
【0014】この構成を備えたコネクタの接続対象物排
出装置における第1および第2のピン部材、前位置決め
部、後位置決め部、ガイド部などを、請求項2に係る発
明のように構成することもできる。すなわち、請求項2
に係る発明においては、第1および第2のピン部材がア
ームおよび平板部の一方と他方とに振り分けて設けら
れ、第2ピン部材が設けられたアームまたは平板部のい
ずれかにおける接続対象物の挿抜方向に沿う方向に間隔
を隔てて第1前位置決め部および第1後位置決め部や、
第1ガイド部が設けられ、第1ピン部材が設けられたア
ームまたは平板部のいずれかにおける接続対象物の挿抜
方向に沿う方向に間隔を隔てて第2前位置決め部および
第2後位置決め部や、第2ガイド部が設けられている。
【0015】また、請求項1や請求項2の構成を備えた
コネクタの接続対象物排出装置においては、請求項3に
係る発明のように、係合部と第1ピン部材との距離をL
1、操作部と第1ピン部材との距離をL2、係合部と第
2ピン部材との距離をL3、操作部と第2ピン部材との
距離をL4としたときに、次式 (L2/L1)>1および(L4/L3)<1 の関係が成立するように第1および第2のピン部材の位
置が定められていることが望ましく、その場合には請求
項4に係る発明のように、第1前位置決め部に支持され
た第1ピン部材を支点としてアームの係合部が接続対象
物のボディからの抜出し方向に移動するときの最大移動
幅をS1し、ボディから突出された接片の突出幅をAと
したときに、次式 Smax>AまたはSmax=A の関係が成立するように第1ピン部材の位置が定められ
ていることが望ましい。
【0016】さらに、上記構成に加え、請求項5に係る
発明のように、アームに設けられた第1および第2のピ
ン部材が、平板部に開設された開口に、ボディへの接続
対象物の挿抜方向に沿う方向で移動自在に配備されてお
り、その開口における上記挿抜方向に沿う方向の前後の
各端縁によって第1および第2の前位置決め部と第1お
よび第2の後位置決め部とが形成されていると共に、そ
の開口におけるボディの横幅方向の各端縁によって第1
ガイド部と第2ガイド部とが形成されているという構成
を採用することや、請求項6に係る発明のように、開口
が第1ピン部材に対する第1長孔と第2ピン部材に対す
る第2長孔とでなり、第1長孔は第2長孔における第2
前位置決め部で支持されたピン部材を中心とする円弧状
に形成されており、第2長孔は第1長孔における第1前
位置決め部で支持されたピン部材を中心とする円弧状に
形成されているという構成を採用することが可能であ
る。
【0017】さらに、請求項7に係る発明のように、ボ
ディに、接続対象物をボディに対する挿抜方向に案内す
るガイド枠部が結合されているという構成や、請求項8
に係る発明のように、接続対象物の前端部に列設された
多数の端子のそれぞれに各別に接触する多数の接片がボ
ディにその横幅方向の列設状態で突出されているという
構成を採用することも可能である。
【0018】
【作用】請求項1に係る発明において、アームの他端部
に一体に係合部が設けられ、そのアームに第1および第
2ピン部材が設けられ、平板部に第1および第2の前位
置決め部および後位置決め部と第1および第2のガイド
部とが設けられているものの作用を図7および図8を参
照して説明する。
【0019】(a)カード挿入時 接続対象物たとえばカードCがボディ1に挿入されてく
ると、アーム2の他端部に一体に設けられた係合部21
がそのカードCの所定箇所(前端面C1)により押され
る。このとき、アーム2にはその他端部にカードCによ
る押圧力が加わるので、アームCの自重やアームCとボ
ディ1側の平板部(不図示)との摩擦抵抗などの不可避
的な力の影響を受けて一端部側よりも他端部側の方が前
方に押されてより多く動き、第1ピン部材3が第1ガイ
ド部63に案内され、第1前位置決め部61に達して第
1前位置決め部61により支持され、これにより第1ピ
ン部材3がアーム2の揺動支点を形成し得るようにな
る。第1ピン部材3が第1前位置決め部61に達したと
きに第2ピン部材4が第2後位置決め部72に達してい
ないときには、第1ピン部材3が第1前位置決め部61
に達した後のカードCの押込みに伴うアームの回動(正
方向回動)により、第1ピン部材3を中心として第2ピ
ン部材4が第2ガイド部73に案内されて動き、第2後
位置決め部72に達する。この状態が図7に示されてお
り、このようにカードCが完全にボディ1に挿入された
セット状態では、カードCの端子にボディ1の接片5が
弾接し、その弾接力がカードCをセット位置に保持する
ことに役立っている。
【0020】(b)カード排出時 図7に示したカードのセット状態においては、第1ピン
部材3が第1前位置決め部61により支持され、第2ピ
ン部材4が第2後位置決め部72に支持されている。そ
のため、アーム2の操作部22を押し込むと、その初期
段階では、揺動支点を形成している第1ピン部材3を中
心にアーム2が回動(逆方向回動)し、それによって第
2ピン部材4が第2ガイド部73を移動して第2前位置
決め部71に達し、第2前位置決め部71により支持さ
れる。この状態が図8に示されており、この状態では、
第2ピン部材4が揺動支点を形成するようになり、その
後の操作部22の押込み段階では第2ピン部材4を中心
にアーム2が逆方向回動する。したがって、アーム2の
操作部22の押込み初期段階やその後の押込み段階を通
じた一連のアーム2の逆方向回動により係合部21がカ
ードCの前端面C1を抜出し方向に押してカードCを押
し出す。
【0021】以上の作用は請求項2に係る発明によって
も同様に発揮される。
【0022】上記したカード排出時において、アーム2
は、操作部22の押込み初期段階で第1ピン部材3を中
心に回動し、その後の押込み段階で第2ピン部材4を中
心に回動するという揺動支点の異なる2段階動作を行
う。
【0023】したがって、請求項3に係る発明のよう
に、次式 (L2/L1)>1および(L4/L3)<1 の関係が成立するように第1および第2のピン部材3,
4の位置が定められていると、第1ピン部材3を中心に
アーム2が回動する上記初期段階では、操作部押込力F
2よりも大きなカード押出力F1が発生する。また、初
期段階の後の押込み段階では、操作部押込量S4に比べ
て係合部21の移動量が大きくなり、カード押出量S3
も大きくなる。
【0024】ところで、カードCをセット状態から排出
するときには、カードCの端子とボディ1の接片5との
弾接力がカードを排出するときの抵抗力になる。したが
って、カード排出時には、端子と接片とが接触している
段階ではカード押出しに大きな力が必要になり、端子と
接片とが離反した後の段階ではカード押出しに要する力
が極端に小さくなる。このような状況の下において、請
求項4に係る発明のように、次式 Smax>AまたはSmax=A の関係が成立するように第1ピン部材の位置が定められ
ていると、カード排出時の端子と接片5とが接触してい
る段階ではカード押出力F1が大きくなり、カード押出
しのためにそれほど大きな力が必要でない後の段階では
カード押出量S3が大きくなる。このような作用は、請
求項8に係る発明のように、カードC側の多数の端子の
それぞれに各別に接触する多数の接片5…がボディ1に
その横幅方向の列設状態で突出されているような所謂多
極コネクタにおいて特に有益である。すなわち、多極コ
ネクタにおいては、カードCの多数の端子とボディの多
数の接片との弾接力が大きく、カード排出に抵抗する力
もそれだけ大きいので、端子と接片とが接触している段
階でカード押出力F1が大きくなることが有益である。
【0025】請求項1や請求項2に係る発明において、
第1ピン部材3を中心にアーム2が回動するときには第
2ピン部材4が第1ピン部材3を中心に円弧軌跡を描い
て移動し、第2ピン部材4を中心にアーム2が回動する
ときには第1ピン部材3が第2ピン部材4を中心に円弧
軌跡を描いて移動するので、第1ガイド部63や第2ガ
イド部73は、第1ピン部材3や第2ピン部材4が揺動
支点として作用していないときにそれらのピン部材3,
4を第1および第2の前位置決め部61,71または後
位置決め部62,72にまで案内することに役立つもの
である。
【0026】そして、請求項5に係る発明のように、平
板部に開設された開口の所定の端縁を第1および第2の
前位置決め部61,71や後位置決め部62,72、第
1ガイド部63や第2ガイド部73に利用すると、それ
らを簡単に構成することができる。同様の作用は、請求
項6に係る発明によっても発揮される。請求項7に係る
発明によれば、ボディに対するカードの挿抜が確実にな
される。
【0027】
【実施例】図1は本発明の実施例によるコネクタの接続
対象物排出装置を概略で示した分解斜視図、図2は図1
のII−II線に沿う断面図、図3は同装置のガイド枠
部8を示す概略斜視図、図4は同装置を説明的に示した
平面図、図5は同装置の概略正面図、図6は接続対象物
の一例であるカードCの説明図である。
【0028】図1において、ボディ1は電気絶縁性に優
れた合成樹脂で成形されており、このボディ1には多数
の接片5…が貫通状に埋設されており、それらの接片5
…の一部がボディ1の端面11から突出している。ま
た、多数の接片5…は上下2段に亘りボディ1の横幅方
向Wに等ピッチで並んでいる。12は金属製のプレート
で形成された平板部であり、この平板部12は、その横
幅方向の両端部に設けられた爪片13を、上記ボディ1
の横幅方向Wの両端部に一体に備わっている枠部14,
14の差込み孔15…に差し込むことによってボディ1
に取り付けられ、取付状態では図5で判るように平板部
12が上記接片5…を上方から覆う。
【0029】上記平板部12にはボディ1の横幅方向W
に間隔を隔てた2箇所に第1長孔16と第2長孔7とが
開設されている。このような平板部12の裏面にアーム
2がその長手方向を上記横幅方向Wに沿うようにして重
なり状に配備される。アーム2はその長手方向一端部に
操作部22、その他端部に一体に曲成された突片でなる
係合部23がそれぞれ設けられている。また、アーム2
にはその長手方向の2箇所(すなわちボディ1の横幅方
向Wの2箇所)に第1ピン部材3と第2ピン部材とが振
り分けて設けられている。そして、図2のように、第1
ピン部材3が上記第1長孔6に、第2ピン部材4が上記
第2長孔7にそれぞれ挿入されている。なお、第1およ
び第2の各ピン部材3,4には一対ずつの鍔部31,4
1が設けられていて、これらの鍔部31,41によって
平板部12とアーム2との重なり状態が保持されてい
る。
【0030】図3に示したガイド枠部8は、その幅方向
両端部に連結杆部81,81を備えており、これらの連
結杆部81,81を上記ボディ1の枠部14,14に差
し込むことによってボディ1に結合される。そして、こ
のガイド枠部8には、カードCの幅方向両端部を摺動自
在に保持する溝部82,82やカードCを両側から弾性
的に押し付けてその自由移動を抑制するばね板83,8
3などが備わっている。したがって、このガイド枠部8
は、カード挿入口84を通してカードCをボディ1に対
する挿抜方向に案内する役割を担っている。また、ガイ
ド枠部8に押込み杆85が前後移動自在に保持されてお
り、この押込み杆85の一端がピン86を介して上記ア
ーム2の操作部22に連結される。なお、ピン86は操
作部22の長孔23に貫挿されている。
【0031】ところで、アーム2に開設されている第1
長孔6と第2長孔7は、第1および第2の上記ピン部材
3,4を、ボディ1へのカードCの挿抜方向(図1およ
び図3に矢符Xで示してある)に沿う方向で移動自在に
配備するために平板部12に開設された開口の一例であ
る。そして、図9に拡大して示したように、第1長孔6
における上記挿抜方向X(図1および図3参照)に沿う
方向の前端縁が第1前位置決め部61、後端縁が第1後
位置決め部62となされ、また、第2長孔7における上
記挿抜方向X(図1および図3参照)に沿う方向の前端
縁が第2前位置決め部71、後端縁が第2後位置決め部
72となされている。さらに、第1長孔6におけるボデ
ィ1の横幅方向Wの各端縁によって第1ガイド部63が
形成され、第2長孔7におけるボディ1の横幅方向Wの
各端縁によって第2ガイド部73が形成されている。こ
こで、第1長孔6は第2長孔7における第2前位置決め
部71で支持された第2ピン部材4を中心とする円弧状
に形成されており、第2長孔7は第1長孔6における第
1前位置決め部61で支持された第1ピン部材3を中心
とする円弧状に形成されている。図9には第1長孔6の
中心線の半径をR1で、第2長孔7の中心線の半径をR
2で、それぞれ示してある。
【0032】次にカードCはその前端部に多数の端子を
上下2段に亘る列設状態で有しており、カードCの前端
面C1にはそれぞれの端子を収容している小孔C2が開
口している。これらの開口のピッチは上記したボディ1
の接片5…のピッチと同一である。
【0033】図7と図8はカード排出装置の作用説明図
であり、同図に示した符号S1〜S4,Smax,F1
〜F4,L1〜L4,Aはそれぞれ次の事項を表すもの
とする。 S1:カード排出時のカード押出量 S2:カード排出時の操作部押込量 S3:カード排出時のカード押出量 S4:カード排出時の操作部押込量 Smax:第1前位置決め部に支持された第1ピン部材
を支点としてアームの係合部が接続対象物のボディから
の抜出し方向に移動するときの最大移動幅 F1:カード排出時のカード押出力 F2:カード排出時の操作部押込力 F3:カード排出時のカード押出力 F4:カード排出時の操作部押込力 L1:アームにおける係合部と第1ピン部材との距離 L2:アームにおける操作部と第1ピン部材との距離 L3:アームにおける係合部と第2ピン部材との距離 L4:アームにおける操作部と第2ピン部材との距離 A:ボディからの接片の突出幅
【0034】この実施例においては、次式 (L2/L1)>1および(L4/L3)<1 の関係が成立するように第1および第2のピン部材3,
4の位置が定められており、また、次式 Smax>AまたはSmax=A の関係が成立するように第1ピン部材3の位置が定めら
れているものとする。
【0035】次に、カード挿入時とカード排出時とに分
けてカード排出装置の作用を図10〜図13、図7、図
8および図9を参照して説明する。
【0036】(a)カード挿入時 カードCが、図3、図4および図5に示したガイド枠部
8のカード挿入口84から溝部82を経てボディ1に挿
入されてくると、カードCがセット状態になる少し前
に、アーム2の係合部21がカード前端面C1により押
されるので、アームCの他端部側の方が一端部側よりも
より多く動き、第1ピン部材3が第1ガイド部63に案
内されて第1前位置決め部61達し第1前位置決め部6
1により支持される。カード挿入時に第2ピン部材4が
第2後位置決め部72に達していないときには、第1ピ
ン部材3が第1前位置決め部61に達した後のカードC
の押込みに伴うアームの回動(正方向回動)により、第
1ピン部材3を中心として第2ピン部材4が第2ガイド
部73に案内されて動き、第2後位置決め部72に達す
る。この状態が図7と図10に示されている。このよう
にしてカードCが完全にボディ1に挿入されたセット状
態では、カードCの個々の端子にボディ1の個々の接片
5が各別に弾接し、その弾接力とガイド枠部8に設けら
れているばね板83,83(図4参照)による挾圧力と
でカードCがセット位置に保持される。
【0037】(b)カード排出時 図7や図10に示したカードのセット状態から、押込み
杆85の頭部86(図3および図4参照)を操作してア
ーム2の操作部22を押し込むと、その初期段階では、
揺動支点を形成している第1ピン部材3を中心にアーム
2が回動(逆方向回動)するので、第2ピン部材4が第
2長孔7内を移動して第2前位置決め部71に達し、第
2前位置決め部71により支持される。このときの中間
状態が図11に示され、最終状態が図8と図12とに示
されている。その後の操作部22の押込み段階では第2
ピン部材4を中心にアーム2が逆方向回動し、第1ピン
部材3が第1長孔6内を移動して第1後位置決め部62
に達し、第1後位置決め部62により支持される。この
状態が図13に示されている。
【0038】このようなアーム2の操作部22の押込み
初期段階やその後の押込み段階を通じた一連の2段階動
作を伴うアーム2の逆方向回動により係合部21がカー
ドCの前端面C1を抜出し方向に押してカードCを押し
出す。
【0039】ここで、次式 (L2/L1)>1および(L4/L3)<1 並びに、次式 Smax>AまたはSmax=A の関係が成立するように第1および第2のピン部材3,
4の位置が定められているので、第1ピン部材3を中心
にアーム2が回動する上記初期段階では、操作部押込力
F2よりも大きなカード押出力F1が発生し、しかもそ
のような大きなカード押出力F1は、カードCの多数の
端子がボディ1側の多数の接片5…から離れるまでの
間、言い換えると端子の接片5…に対する大きな弾接力
に抗して端子を接片5…から引き抜かねばならないとい
う大きな力が要求される間でカード押出力F1が操作部
押込力F2よりも大きくなり、端子を接片5…から引き
抜いた後の段階、言い換えるとカード押出力F1が小さ
くて済む段階では、カード押出量S3が操作部押込量S
4よりも大きくなる。
【0040】このように、実施例のカード排出装置は、
操作部22を押し込む初期段階のように大きなカード押
出力F1が要求されているときには、操作部押込量S2
が多少は大きくなるけれども、小さな操作部押込力F2
で大きなカード押出力F1が発生するようになり、大き
なカード押出力F1が要求されなくなった時点では、小
さな操作部押込量S4によって大きなカード押出量S3
が得られ、そのときの操作部押込力F4は、端子が接片
5…から引き抜かれているのでそれほど大きくならない
ように構成されているのである。このため、アーム2に
おける第1ピン部材3の位置を、図16で説明したアー
ム101におけるピン部材100の位置と同じ位置に設
定して操作部押込力F2を従来例の操作部押込力F’と
同等に設定した場合には、アーム2の一連の2段階動作
によってカード押出量S3が従来例に比べると2倍以上
に大きくすることが可能になった。具体的な数値で説明
すると、L1=23.3、L2=38.5、L3=4
5.7、L4=14.6とし、Smax=3.7とした
場合、S2=6.1K ときにSmax=3.7が得ら
れ、操作部の全押込量(S2+S4)=9.1のときの
カードの全押出量(S1+S3)=13.0となる。こ
のことより、操作部の全押込量が従来例のそれよりも小
さい9.1であるにもかかわらず、カードの全押出量と
して従来のそれの2倍以上である13.0が得られる。
なお、上記数値において、単位はすべてmmである。
【0041】図14は他の実施例を示している。この実
施例においては、平板部12に1つの大きな開口9が開
設されており、この開口9に、アーム2に設けられた第
1および第2のピン部材3,4がボディ1へカードCの
挿抜方向Xに沿う方向で移動自在に配備されている。そ
して、その開口9における上記挿抜方向Xに沿う方向の
前端縁によって第1および第2のピン部材3,4に対応
する第1および第2の前位置決め部91,92が形成さ
れ、後端縁によって第1および第2のピン部材3,4に
対応する第1および第2の後位置決め部93,94が形
成されている。また、その開口9におけるボディ1の横
幅方向Wの各端縁によって第1ガイド部95と第2ガイ
ド部96とが形成されている。
【0042】図14の実施例において、第1および第2
のガイド部95,96、第1および第2の前位置決め部
91,92や後位置決め部93,94の作用は上述した
第1長孔6や第2長孔7におけるそれらの要素と同じで
ある。また、図14の実施例におけるその他の構成や作
用は図7、図8、図10〜図13などで説明したところ
と同様である。
【0043】本発明の他の可能な実施態様を以下に列挙
する。 (1)接続対象物としてゲーム用などのカセットを選択
すること。 (2)多極コネクタ以外を対象する接続対象物排出装
置、たとえばボディに1つの接片が突出されており、そ
の1つの接片に対して接続対象物の1つの端子が接触す
るようなコネクタの接続対象物排出装置。 (3)アームの長手方向一端部に設けられた操作部に、
図16で説明したスライド板のような中間部材を介して
係合部を設けること。 (4)第1および第2のピン部材を平板部に設けるこ
と。 (5)第1前位置決め部、第1後位置決め部、第1ガイ
ド部、第2前位置決め部、第2後位置決め部、第2ガイ
ド部をアームに設けること。 (6)第1および第2のピン部材をアームおよび平板部
の一方と他方とに振り分けて設けること。 (7)第1前位置決め部、第1後位置決め部、第1ガイ
ド部を第2ピン部材が設けられたアームまたは平板部の
いずれかに設けること。 (8)第2前位置決め部、第2後位置決め部、第2ガイ
ド部を第1ピン部材が設けられたアームまたは平板部の
いずれかに設けること。
【0044】
【発明の効果】請求項1や請求項2に係る発明によれ
ば、カード排出時にアームが異なる揺動支点を中心とし
て2段階動作を行い、各段階でのカード押出力やカード
押出量、操作部押込力や操作部押込量を第1ピン部材や
第2ピン部材の位置によって変えることができるので、
カード排出時の操作性を高めたりカード取出性を高めた
りすることを、スプリングなどの余分な機構部品を用い
ずに行うことが可能になるという効果がある。
【0045】請求項3に係る発明によれば、操作部押込
みの初期段階で大きなカード押出力が発生し、大きなカ
ード押出力が不要なその後の段階ではカード押出量が大
きくなるので、カード取出性が改善される。そして、特
に請求項4に係る発明によれば、ボディの接片に接触し
ているカードの端子がその接片から離れるまでは大きな
カード押出力が発生しているので、特に操作性が高ま
る。このような効果は、請求項8に係る発明の多極コネ
クタにおいて特に顕著なものになる。
【0046】請求項5や請求項6に係る発明によれば、
アームまたは平板部に開口あるいは円弧状の長孔を開設
するだけの構成で第1および第2の前位置決め部や後位
置決め部、第1および第2のガイド部などを簡単に構成
することができ、そのことが部品点数の増大やコネクタ
の大形化を抑制することに役立つ。
【0047】請求項7に係る発明によれば、カードの挿
入や排出が確実に行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるコネクタの接続対象物排
出装置を概略で示した分解斜視図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】同装置のガイド枠部を示す概略斜視図である。
【図4】同装置を説明的に示した平面図である。
【図5】同装置の概略正面図である。
【図6】接続対象物の一例であるカードの説明図であ
る。
【図7】カード排出装置の作用説明図である。
【図8】カード排出装置の作用説明図である。
【図9】アームを拡大した説明図である。
【図10】カードがセット状態に挿入されたときの第1
および第2のピン部材の位置などを説明するための説明
図である。
【図11】カード排出時における初期段階での第1およ
び第2のピン部材の位置などを説明するための説明図で
ある。
【図12】カード排出時における初期段階終了時点での
第1および第2のピン部材の位置などを説明するための
説明図である。
【図13】カード排出が終了した時点での第1および第
2のピン部材の位置などを説明するための説明図であ
る。
【図14】他の実施例によるコネクタの接続対象物排出
装置を概略で示した分解斜視図である。
【図15】図14のXV−XV線に沿う断面図である。
【図16】従来例の説明図である。
【符号の説明】
1 ボディ 2 アーム 3 第1ピン部材 4 第2ピン部材 5 接片 6 第1長孔 7 第2長孔 8 ガイド枠部 9 開口 12 平板部 21 係合部 22 操作部 61,91, 第1前位置決め部 62,93, 第1後位置決め部 63,95 第1ガイド部 71,92, 第2前位置決め部 72,94 第2後位置決め部 73,96 第2ガイド部 A 接片の突出幅 C カード L1 係合部と第1ピン部材との距離 L2 操作部と第1ピン部材との距離 L3 係合部と第2ピン部材との距離 L4 操作部と第2ピン部材との距離 Smax アームの係合部の最大移動幅 W ボディの横幅方向 X カードの挿抜方向
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−134580(JP,A) 特開 平1−221988(JP,A) 実開 平4−73272(JP,U) 実開 平3−6756(JP,U) 実開 平1−96070(JP,U) 実開 平2−41378(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/62 G06K 17/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 端子を前端部に有するカードなどの接続
    対象物を挿抜可能でかつ挿入された接続対象物の上記端
    子に接触する接片が突出されたボディと、 上記ボディから突出した上記接片を覆うように配備され
    た平板部と、 長手方向がボディの横幅方向に沿うように上記平板部に
    重なり状に配備されたアームと、 アームの長手方向一端部に設けられた操作部およびその
    他端部に一体にまたは中間部材を介して設けられて上記
    ボディに挿入された上記接続対象物の所定箇所にボディ
    からの接続対象物の抜出し方向で係合される係合部と、 上記アームまたは上記平板部のいずれか一方にボディの
    横幅方向に間隔を隔てて設けられた第1および第2のピ
    ン部材と、 上記アームまたは上記平板部のうちの他方における接続
    対象物の挿抜方向に沿う方向に間隔を隔てて設けられ上
    記第1ピン部材を定位置で揺動自在に支持する第1前位
    置決め部および第1後位置決め部と、 上記アームまたは上記平板部のうちの他方に設けられて
    第1前位置決め部と第1後位置決め部との間で第1ピン
    部材を案内する第1ガイド部と、 上記アームまたは上記平板部のうちの他方における接続
    対象物の挿抜方向に沿う方向に間隔を隔てて設けられ上
    記第2ピン部材を定位置で揺動自在に支持する第2前位
    置決め部および第2後位置決め部と、 上記アームまたは上記平板部のうちの他方に設けられて
    第2前位置決め部と第2後位置決め部との間で第2ピン
    部材を案内する第2ガイド部と、 を備えることを特徴とするコネクタの接続対象物排出装
    置。
  2. 【請求項2】 端子を前端部に有するカードなどの接続
    対象物を挿抜可能でかつ挿入された接続対象物の上記端
    子に接触する接片が突出されたボディと、 上記ボディから突出した上記接片を覆うように配備され
    た平板部と、 長手方向がボディの横幅方向に沿うように上記平板部に
    重なり状に配備されたアームと、 アームの長手方向一端部に設けられた操作部およびその
    他端部に一体にまたは中間部材を介して設けられて上記
    ボディに挿入された上記接続対象物の所定箇所にボディ
    からの接続対象物の抜出し方向で係合される係合部と、 上記アームおよび上記平板部の一方と他方とに振り分け
    てボディの横幅方向に間隔を隔てて設けられた第1およ
    び第2のピン部材と、 第2ピン部材が設けられた上記アームまたは上記平板部
    のいずれかにおける接続対象物の挿抜方向に沿う方向に
    間隔を隔てて設けられ上記第1ピン部材を定位置で揺動
    自在に支持する第1前位置決め部および第1後位置決め
    部と、 第2ピン部材が設けられた上記アームまたは上記平板部
    のいずれかに設けられて第1前位置決め部と第1後位置
    決め部との間で第1ピン部材を案内する第1ガイド部
    と、 第1ピン部材が設けられた上記アームまたは上記平板部
    のいずれかにおける接続対象物の挿抜方向に沿う方向に
    間隔を隔てて設けられ上記第2ピン部材を定位置で揺動
    自在に支持する第2前位置決め部および第2後位置決め
    部と、 第1ピン部材が設けられた上記アームまたは上記平板部
    のいずれかに設けられて第2前位置決め部と第2後位置
    決め部との間で第2ピン部材を案内する第2ガイド部
    と、 を備えることを特徴とするコネクタの接続対象物排出装
    置。
  3. 【請求項3】 係合部と第1ピン部材との距離をL1、
    操作部と第1ピン部材との距離をL2、係合部と第2ピ
    ン部材との距離をL3、操作部と第2ピン部材との距離
    をL4としたときに、次式 (L2/L1)>1および(L4/L3)<1 の関係が成立するように第1および第2のピン部材の位
    置が定められている請求項1または請求項2記載のコネ
    クタの接続対象物排出装置。
  4. 【請求項4】 第1前位置決め部に支持された第1ピン
    部材を支点としてアームの係合部が接続対象物のボディ
    からの抜出し方向に移動するときの最大移動幅をSma
    xとし、ボディから突出された接片の突出幅をAとした
    ときに、次式 Smax>AまたはSmax=A の関係が成立するように第1ピン部材の位置が定められ
    ている請求項3記載のコネクタの接続対象物排出装置。
  5. 【請求項5】 アームに設けられた第1および第2のピ
    ン部材が、平板部に開設された開口に、ボディへの接続
    対象物の挿抜方向に沿う方向で移動自在に配備されてお
    り、その開口における上記挿抜方向に沿う方向の前後の
    各端縁によって第1および第2の前位置決め部と第1お
    よび第2の後位置決め部とが形成されていると共に、そ
    の開口におけるボディの横幅方向の各端縁によって第1
    ガイド部と第2ガイド部とが形成されている請求項1、
    請求項2、請求項3、請求項4のいずれかに記載のコネ
    クタの接続対象物排出装置。
  6. 【請求項6】 開口が第1ピン部材に対する第1長孔と
    第2ピン部材に対する第2長孔とでなり、第1長孔は第
    2長孔における第2前位置決め部で支持された第2ピン
    部材を中心とする円弧状に形成されており、第2長孔は
    第1長孔における第1前位置決め部で支持された第1ピ
    ン部材を中心とする円弧状に形成されている請求項5記
    載のコネクタの接続対象物排出装置。
  7. 【請求項7】 ボディに、接続対象物をボディに対する
    挿抜方向に案内するガイド枠部が結合されている請求項
    1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項
    6のいずれかに記載のコネクタの接続対象物排出装置。
  8. 【請求項8】 接続対象物の前端部に列設された多数の
    端子のそれぞれに各別に接触する多数の接片がボディに
    その横幅方向の列設状態で突出されている請求項1、請
    求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請
    求項7のいずれかに記載のコネクタの接続対象物排出装
    置。
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