JPH0541338Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は強制通風方式の冷蔵庫に関する。

従来の技術 従来例を第５図から第７図に従い説明する。図
において、１は冷蔵庫本体で、外箱２、内箱３及
びこれら両箱２，３間に充填された断熱材４によ
り構成されている。５は第１の区画壁で内部に冷
却器６及び強制通風用の送風機７を備えており、
上部に冷凍室８、下部に第３の室９を区画形成す
る。１０は第２の区画壁で前記第１の区画壁５の
下方に位置し、上部に前記第３の室９、下部に冷
蔵室１１を区画形成している。１２は前記冷却器
６で冷却された冷気を前記送風機７で前記冷凍室
８、第３の室９及び冷蔵室１１に強制通風するた
めのダクトであり、前記第３の室９及び冷蔵室１
１の吐出口１３，１４には夫々温度制御用のダン
パサーモスタツト１５，１６が対向して取付けら
れている。１７は前記第３の室９のダンパサーモ
スタツト１５を収めるコントロールパネルで前面
部に凹部１８を備え、前記凹部１８内には、前記
第３の室９の温度を感知し、前記ダンパサーモス
タツト１５のフラツプの１９の開閉を制御する為
のセンサ２０が構成されている。

かかる構成において、冷却器６で冷却された冷
気は送風機７によつてダクト１２を介して冷凍室
８へ、又、吐出口１３，１４に設けたダンパサー
モスタツト１５，１６により適量に制御された
後、夫々、第３の室９、冷蔵室１１へ供給されて
室内を冷却するが、このうち、第３の室９につい
ては、コントロールパネル１７の前面部の凹部１
８に設けたセンサ２０が、前記第３の室９の温度
を感知し、前記ダンパサーモスタツト１５のフラ
ツプ１９の開閉を制御することにより、適量の冷
気を送り込み、前記第３の室９を所望の温度に保
つ。

考案が解決しようとする問題点 しかしながら、このようにセンサ２０をコント
ロールパネル１５の前面部に設けた場合、前記セ
ンサ２０は第３の室９の中央より奥の温度を感知
し、ダンパサーモスタツト１５のフラツプ１９の
開閉制御を行なう為、中央より奥は所望温度に保
つことができるが、断熱性能の弱い中央より手前
は、所望温度より高くなり、第３の室９内の手前
と奥との温度差（温度ムラ）が大きくなるという
問題点を有していた。又、特に食品を多く収納し
た状態で、中央より手前の食品を入替えた場合新
しく収納された食品の温度をセンサが感知しにく
く所望温度到達までには長い時間がかかるという
問題点も合わせ持つていた。

本考案は、従来の問題点を解消するものであ
り、センサをセンタレール内に設け、第３の室の
中央温度を感知し、ダンパサーモスタツトを制御
することにより、第３の室内の手前と奥との温度
差すなわち、温度ムラを小さくすることを目的と
している。

問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するために本考案は、冷凍室
と、冷蔵室と、これら両室とは独立して温度制御
される第３の室と、冷却器により冷却された冷気
を前記冷凍室、冷蔵室及び第３の室に強制通風さ
せる送風機及びダクトと、前記ダクトの前記第３
の室への入口に設けたダンパサーモスタツトと、
前記ダンパサーモスタツトを収めたコントロール
パネルと、前記第３の室に設けられた中棚と、前
記第３の室の幅方向の中央に設けられ前記中棚を
保持するセンタレールと、前記センタレール内に
設けた空洞部と、前記第３の室における略中央部
に相当する前記空洞部内の位置に収納され前記ダ
ンパサーモスタツトを制御するセンサとを設けて
いる。

作 用 本考案は、上記構成によつて、センサが第３の
室の中央温度を感知し、ダンパサーモスタツトを
制御する為、第３の室全体の温度差（温度ムラ）
を小さくすることができる。又、センサを保持す
るレールは、第３の室の中棚保持も兼ね、前記第
３の室の使い勝手向上を図ることもできる。

実施例 以下、本考案の一実施例を第１図から第４図に
従い説明する。尚、従来と同一構成については同
一符号を付し、その詳細な説明を省略し、異なる
部分についてのみ述べる。図において２１は第３
の室９のレール２２内に収めたセンサで、前記第
３の室のほぼ中央に位置する様収納されている。
又、２３は内箱３より突出した突起であり上辺が
前記レール２２の棚保持部２４の上辺と略同一高
さに位置し、前記レール２２の棚保持部２４と前
記突起２３で中棚２５ａ，２５ｂを保持してい
る。２６はコントロールパネル２７内に収めたダ
ンパサーモスタツトで、２８は前記ダンパサーモ
スタツト２６のフラツプである。又、前記レール
２２は前記棚保持部２４とセンサ２１を収納する
空洞部２９とからなり、前記センサ２１を収納し
た後、カバー３０を取付ける構造となつている。
尚、前記カバー３０は前記センタレール２２の穴
３１ａ，３１ｂにカバー３０の凸部３２ａ，３２
ｂを挿入し取付ける。

かかる構成において、センサ２１が第３の室９
のほぼ中央に設置され、前記第３の室９の中央付
近の温度を感知し、ダンパサーモスタツト２６の
フラツプ２８の開閉制御を行なうことが出来る
為、所望温度に対し、前記第３の室９内全体（特
に手前と奥）の温度差（温度ムラ）と小さくおさ
えることができる。

次に食品の入替えを行なつた時について述べ
る。第３の室９に食品を多く収納した状態で、特
に中央より手前の食品を入替えた場合、前記セン
サ２１は新しく投入された食品の温度を従来より
も感知しやすく、短い時間で所望温度にすること
ができる。例えば、第３の室９に所望温度よりも
高い温度の食品を投入した場合、センサ２１は高
い温度をいち早く感知し、ダンパサーモスタツト
２６のフラツプ２８を開とする為、新しく投入し
た食品も短い時間で所望温度にすることができ
る。又、所望温度に達した後は、通常通りの開閉
制御を行なう。

又、内箱３より突出した突起２３と、レール２
２の棚保持部２４とによつて中棚２５ａ，２５ｂ
を保持することが出来る為、第３の室９の使い勝
手向上も図ることができる。

考案の効果 以上の説明から明らかな様に、本考案によると
次のような効果を得ることができる。

(1) センサを室のほぼ中央に収納することによ
り、室の中央付近の温度を感知しやすく、所望
温度に対し、室全体の温度差（温度ムラ）を小
さくすることができる。

(2) 第３の室の食品を入替えた場合も、センサが
新しく投入された食品の温度を感知しやすく、
短い時間で所望温度に到達させることができ
る。

(3) レールと内箱の突起により中棚を保持するこ
とができる為、使い勝手向上を図れる。

(4) ダンパサーモスタツトのセンサをセンタレー
ル内に収納し設置できるので、余分な部品を使
用することなく、しかも、食品貯蔵スペースを
減少させることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す冷蔵庫の要部
拡大断面図、第２図は同第１図の冷蔵庫の要部拡
大斜視図、第３図は同第１図の冷蔵庫の縦断面
図、第４図は同第１図の冷蔵庫の正面図、第５図
は従来例を示す冷蔵庫の縦断面図、第６図は同第
５図の正面図、第７図は同第５図の要部拡大断面
図である。 ６……冷却器、７……送風機、８……冷凍室、
９……第３の室、１１……冷蔵室、１２……ダク
ト、２１……センサ、２２……レール、２５ａ，
２５ｂ……中棚、２６……ダンパサーモスタツ
ト、２７……コントロールパネル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 冷凍室と、冷蔵室と、これら両室とは独立して
   温度制御される第３の室と、冷却器により冷却さ
   れた冷気を前記冷凍室、冷蔵室及び第３の室に強
   制通風させる送風機及びダクトと、前記ダクトの
   前記第３の室への入口に設けたダンパサーモスタ
   ツトと、前記ダンパサーモスタツトを収めたコン
   トロールパネルと、前記第３の室に設けられた中
   棚と、前記第３の室の幅方向の中央に設けられ前
   記中棚を保持するセンタレールと、前記センタレ
   ール内に設けた空洞部と、前記第３の室における
   略中央部に相当する前記空洞部内の位置に収納さ
   れ前記ダンパサーモスタツトを制御するセンサと
   を備えた冷蔵庫。