JPH0541133Y2 - - Google Patents

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JPH0541133Y2
JPH0541133Y2 JP3420088U JP3420088U JPH0541133Y2 JP H0541133 Y2 JPH0541133 Y2 JP H0541133Y2 JP 3420088 U JP3420088 U JP 3420088U JP 3420088 U JP3420088 U JP 3420088U JP H0541133 Y2 JPH0541133 Y2 JP H0541133Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、大棟、下り棟、隅棟、あるいは庇、
入母屋の妻等の壁際の屋根の熨斗積みにおいて使
用する面戸材に関するものである。
[従来の技術] 従来より、屋根の棟の熨斗積み構造としては、
棟の前後において、割熨斗と称する熨斗瓦を複数
層積み重ねて並置し、その熨斗瓦の最上段に冠瓦
を被嵌しており、棟の前後の熨斗積み部間、及
び、各層の熨斗瓦間には葺土を詰めて施工されて
いる。また、庇、入母屋の妻等の壁際の付け熨斗
の熨斗積みも同様の施工がなされている。
しかし、葺土は、経時的に固定力が弱くなり、
熨斗瓦がガタついたり熨斗瓦の並びが悪くなつた
り、耐震性、耐風性が落ちる。また、葺土を積み
重ねて熨斗積みする作業は手間がかかるととも
に、熨斗瓦を柔かな葺土の上に適当な勾配で積む
作業は、たいへんな熟練を要するという問題があ
る。
そこで本出願人は、第11図に示すような葺土
を使用せずに熨斗積みができ、施工が簡単な熨斗
積み構造aを提案した。
この熨斗積み構造aは、支持体10を屋根の野
地b等に立設し、地葺瓦110上方に突出した支
持体10の上部に笠木30を固定し、熨斗瓦10
0′を前記笠木30に載置して固定し、熨斗瓦1
00′の最上段に冠瓦112を固定し、熨斗瓦1
00′と地葺瓦110との間に面戸土50を伏設
したものである。
[考案が解決しようとする課題] しかし、面戸土50は、施工中は瓦に対し密着
していても、経時的に乾燥固化するのにともなつ
て収縮して部分的に隙間が生じて、この隙間より
雨水が浸入したり、また、風雨等による水分吸収
や風化によつて固定力が弱くなり崩壊することが
ある。
また、面戸土50を熨斗瓦100′と地葺瓦1
10との間に伏設する作業は手間がかかるととも
に、熟練を要するという問題がある。
[考案の目的] 本考案は上記問題点を解決し、面戸土を使用し
ないで熨斗積みが可能な面戸材を提供するもので
ある。
[課題を解決するための手段] 本考案の面戸材は、屋根の地葺瓦110上方に
突出する支持体10によつて固定される笠木30
の熨斗瓦載置面と前記熨斗瓦載置面に固定される
熨斗瓦100下面との間に挟着される取付け板部
4と、前記取付け板部4の前縁より垂下された防
水板部2と、前記取付け板部4の後縁より上方に
延設された水切板部6とを有し、前記防水板部2
の下部は熨斗瓦110の表面形状に沿うように形
成されたものである。
また、本考案の面戸材は屋根の地葺瓦110上
方に突出する支持体10によつて固定される笠木
30の複数段の熨斗瓦載置面と前記複数段の熨斗
瓦載置面に固定される熨斗瓦100下面との間に
それぞれ挾着される複数段の取付け板部と、前記
取付け板部を階段状に連設する連設板部7と、最
下段の前記取付け板部4の前縁より垂下された防
水板部2と、最上段の前記取付け板部5の後縁よ
り上方に延設された水切板部6とを有し、前記防
水板部2の下部は地葺瓦110の表面形状に沿う
ように形成されたものである。
さらに、本考案の面戸材は前記水切板部6を、
熨斗瓦載置面に載接される熨斗瓦100の後縁部
100aの上面より上方に突出するように形成し
たものである。
[作用] 上記構成の面戸材であると、屋根の地葺瓦11
0上方に突出した支持体10に笠木30を固定
し、地葺瓦110の表面と防水板部2の下部が隙
間なく合致するように、取付け板部を笠木30の
熨斗瓦載置面に載置し、載置した取付け板部の上
に熨斗瓦100を載置して、熨斗瓦100と面戸
材1を笠木30に固定する。
これにより、熨斗瓦110と熨斗瓦100との
間が面戸材1の防水板部2によつて遮断され、雨
水が熨斗積み内部に浸入することがない。
[実施例] 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
100は割熨斗の熨斗瓦であつて、側面に上部
と前後部を残して突出部102を有し、他側面に
前記突出部102に相当する切欠部104を有
し、この切欠部104は熨斗瓦100の下面に開
口している。熨斗瓦100の上面後部において後
縁部100aに沿つて水切用凸部106が立設さ
れている。また、前記凸部106後方には釘孔1
08が貫設されている(第7図)。
110は野地b上面に施設され、波型の上面1
10aを有する地葺桟瓦である。
112は冠瓦であつて、上面に釘孔114が設
けられている。
1は、合成樹脂、または、金属板よりなる板状
の面戸材である。この面戸材1は、雨水の浸入を
防止する防水板部2と取付け板部4と水切板部6
とよりなる。前記防水板部2の下端は、前記地葺
桟瓦110の上面110aと略同形状の波型に形
成されている。防水板部2の上端部には取付け板
部4が略直角に延設され、この取付け板部4の端
部から、さらに、直角に水切板部6が延設されて
いる。この面戸材1の長さは、地葺桟瓦110の
幅と略同じであつて、取付け板部4及び水切板部
6の両端部は、隣接する面戸材1との重ねしろ部
8となつている。また、この面戸材1の重ねしろ
部8は、地葺桟瓦110の波型表面110aの山
頂部110bで重ねられるように構成されてい
る。
10は金属製の支持体であつて、下部材12と
上部材14とよりなる(第6図)。
下部材12は、くの字型に形成した一対の金属
板をビス13止め、または溶接して貼り合せたも
のであつて、屋根の野地bの傾斜に沿つて二又に
開脚した板状の脚部16と、脚部16の中央部よ
り垂直に立設された下部支持板18とよりなる。
この下部支持板18には高さ方向の長孔20が2
個設けられ、脚部16には釘孔22が設けられて
いる。脚部16と下部支持板18の間には、屈曲
防止用の補強リブ11が設けられている。
上部材14は、一対のくの字型の金属板が、前
記下部支持板18を両側から挾着した構造であつ
て、下部支持板18に対し平行に付設された上部
支持板24と、上部支持板24の上端より屋根面
の傾斜と略平行に両側に伸びた板状の受支板部2
6よりなる。受支板部26の端部には係合壁28
が受支板部26に対し直角に上方に延設され、係
合壁28には釘孔29が設けられている。なお、
受支板部26の傾斜角は、熨斗瓦100を載置す
る場合の傾斜角となる。上部支持板24は前記長
孔20,20を貫通したビス15,15により下
部支持板18に固定されており、前記長孔20の
長さだけ受支板部26の高さが調整可能となつて
いる。
30は木、または合成樹脂等よりなる長尺状の
笠木であつて、熨斗瓦下段載置台32,32、熨
斗瓦中段載置台34,34、冠瓦固定台39と熨
斗瓦上段載置台38,38を備えた上段笠木36
よりなる。
下段載置台32,32、中段載置台34,34
は、棟の長手方向の長さを有する四角柱である。
下段載置台32、中段載置台34の上面が、熨斗
瓦の載置面32a,34aとなる。
上段笠木36は、中央の冠瓦固定台39の両側
下部より熨斗瓦上段載置台38,38が前記受支
板部26の傾斜と略平行に突設された断面凸型の
棒形となつている。上段載置台38,38の上面
が熨斗瓦の載置面38aとなる。また、取付け板
部4の幅は、前記下段載置台32の幅と略同じに
形成され、水切板部6の高さは、中段載置台34
の高さと略同じである。
上記部材を使用した棟の熨斗積み構造aの実施
例を下記に説明する。
屋根の棟、すなわち、屋根面の相交わる屋根の
頂部fにおいて、所要間隔毎に支持体10を並列
させ、屋根面の傾斜に沿つて開脚した脚部16を
野地bに釘着する。なお、釘着に限らずネジ止め
もよい。
野地bに地葺桟瓦110を載置する。棟の前
後、すなわち、最上段に載置される地葺桟瓦11
0の棟側は、支持体10の脚部16を受支板部2
6との間に挿入して載置する。
並列した前記支持体10の一対の前後方向に延
びた受支板部26に、それぞれ下段載置台32,
32を架設して、係合壁28の釘孔29から釘を
下段載置台32に打ち込んで釘着する。下段載置
台32は、地葺桟瓦110の上面110aの山頂
部110bに載接するように支持体10によつて
高さを調整する。前方に傾斜した受支板部26に
沿つて下段載置台32,32が固定されるため
に、この下段載置台32は屋根面と略平行に傾斜
して取付けられる。
中段載置台34を下段載置台32に段差を有し
て、下段載置台32の内方へと積み重ねて釘着、
または接着する。下段載置台32の上面の残余部
分、すなわち、熨斗瓦載置面32aの前後方向の
幅は、熨斗瓦100を安定よく維持するため、熨
斗瓦100の少なくとも後部側が載置できる大き
さとする。そして、さらに一対の中段載置台3
4,34の上に断面凸型の上段笠木36を載置し
て釘着または接着する。なお、笠木34,38の
上面の残余部分が瓦載置面34a,38aとな
る。これにより、笠木30は階段状に形成され、
また、各段の笠木30の熨斗瓦載置面32a,3
4a,38aは屋根の傾斜と略平行となる。
なお、笠木30は、上記のように屋根の上にお
いて階段状に組み立ててもよいが、あらかじめ、
段階状に一体に組み立てたものを、支持体10の
上に固定する方法でもよい。また、合成樹脂発泡
体、チツプボード等の素材で階段状の笠木30を
一体成形してもよい。
下段載置台32の熨斗瓦載置面32aに面戸材
1の取付け板部4を載せ、その上に、熨斗瓦10
0の後部を載せて面戸材1の取付け板部4を挟ん
で釘着する。面戸材1を並置するには、重ねしろ
部8を重ねて載置する。熨斗瓦100を並列に載
置するには、隣接する熨斗瓦100の突出部10
2に載置する熨斗瓦100の切欠部104を上方
から被嵌すればよい。面戸材1の防水板部2の下
端と前記地葺桟瓦110の波型の上面110aと
は、熨斗瓦とともに下段載置台36に釘着するこ
とにより、弾性のある防水板部2の下部が、地葺
桟瓦110の上面110aを押圧して密着する。
下段の熨斗瓦100を載置した後、中段、上段
載置台34,38の熨斗瓦載置面34a,38a
に、下段と同様に熨斗瓦100の後部を釘着して
並列に配置し固定すると、熨斗瓦100が屋根面
と略同じ傾斜角で階段状に固定できる。最後に、
冠瓦112を一対の最上段の熨斗瓦100に載置
し、冠瓦112の表面から上段笠木36の冠瓦固
定台39に釘を打ち込んで冠瓦112を固定す
る。
本考案の面戸材10を用いた上記実施例の場合
には、支持体10の受支板部26の傾斜によつ
て、あらかじめ傾斜角が設定されているため熨斗
瓦100を笠木30に釘着するだけで、屋根面と
略同じ傾斜角で段階状に積み重ねて固定でき、ま
た、面戸材1を熨斗瓦100と下段載置台32の
間に挾着するだけでよく、これにより熨斗積みの
施工が簡単であり、その作業に熟練を必要としな
い。
地葺桟瓦110と熨斗瓦100の間から雨水が
吹き込んでも、面戸材1の防水板部2によつて遮
られて、雨水が浸入することない。熨斗瓦100
と下段載置台32には面戸材1の取付け板部4が
挾着されて、この取付け板部4がパツキングの役
割をしているため、風雨が強くとも熨斗瓦100
と下段載置台32の間から雨水が浸入しない。水
切板部6の熨斗瓦100の後部にあるため、熨斗
瓦100と取付け板部4との間から風により雨風
が吹込まれても中段載置台34の側面に直接雨水
が晒されず、熨斗積み内部に雨水が浸入しない。
また、隣接する面戸材1の重ねしろ部8が地葺桟
瓦110の波型表面110aの山頂部110bに
設けられ、波型表面110aの谷底部110cと
防水板部2の下部とは完全に密着しているため、
雨水が波型の上面110aの谷底部110cに溜
まつた場合にも、熨斗積み内部に浸入することが
ない。さらに、面戸材1は、合成樹脂、または、
金属板より形成されているため、面戸土とは違い
耐久性がある。
野地bに支持体10が固定され、笠木30が支
持体10に固定されるとともに、地葺桟瓦110
の波型の上面110aの山頂部110bに載接さ
れていることにより、熨斗瓦100がガタついた
り、前方に抜け出たりすることがなく安定よく熨
斗積み状態を維持できる。そのため、耐震性と耐
風性に優れ、また、葺土のように経時的に固定力
が弱くなることがなく耐久性に優れている。
風雨が強い場合、雨水が上下の熨斗瓦100の
間から浸入しても、水切用凸部106に遮られて
熨斗積み内部に雨水が浸入することなく排水され
雨漏りを起すことがない。また、隣接する熨斗瓦
100の隙間より雨水が流れ込んでも、この雨水
は、風の影響を受けない切欠部104内の突出部
102上面に落ちて下方に流れ、下層にある熨斗
瓦100の上面前方に落ちるため、熨斗積み内部
に雨水が浸入しない。
本考案の第2の実施例を第8図から第10図に
基づいて説明する。
1は、合成樹脂、または、金属板よりなる板状
の雨戸材である(第8図)。この面戸材1は、防
水板部2、上下2段の取付け板部4,5、連設板
5、水切板部6とよりなる。
水平方向に下段取付け板部4と上段取付け板部
7が設けられ、この上下2段の取付け板部4,5
を階段状に連設板7が連設している。下段取付け
板部4の前端より防水板部2が垂下され、上段取
付け板部5の後縁より水切板部6が立設されてい
る。
面戸材1の長さは、地葺桟瓦110の幅と略同
じであつて、上下2段の取付け板部4,5、連設
板7、水切板部6の両端部は、隣接する面戸材1
との重ねしろ部8となつている。また、この面戸
材1の重ねしろ部8は、地葺桟瓦110の波型表
面110aの山頂部110bで重ねられるように
構成されている。
前記防水板部2の下端は、前記地葺桟瓦110
の上面110aと略同形状の波型に形成されてい
る。また、水切板部6の高さは、熨斗瓦100の
後縁部100aの厚さより高く設定されている。
10は金属製の支持体であつて、下部材12と
上部材14とよりなる(第9図)。
下部材12は、くの字型に形成した金属板より
なり、屋根の野地bの傾斜に沿つて傾斜した板状
の脚部16と、脚部16の端部より垂直に立設さ
れた下部支持板18とよりなる。脚部16には釘
孔22が設けられている。脚部16と下部支持板
18の間には、屈曲防止用の補強リブ11が設け
られている。
上部材は、くの字型の金属板が、前記下部支持
板18を付設されたものであつて、下部支持板1
8に対し平行に付設された上部支持板24と、上
部支持板24の上端より屋根面の傾斜と略平行に
伸びた受支板部26よりなり、また、受支板部2
6の端部には係合壁28が受支板部26に対し直
角に上方に延設され、係合壁28には釘孔29が
設けられている。また、上部支持板24には長孔
20が高さ方向に2個設けられている。受支板部
26の傾斜角は、熨斗瓦100を載置する場合の
傾斜角となる。上部支持板24はビス15を前記
長孔20を貫通させて下部支持板18に固定され
ており、前記長孔20,20の長さだけ受支板部
26の高さが調整可能となつている。
30は木、または合成樹脂等よりなる笠木であ
つて、下段笠木32と上段笠木34とよりなる。
これら上下段笠木32,34は、屋根の長手の長
さを有する四角柱の形状である。これ等下段笠木
32、上段笠木34の上面が、熨斗瓦載置面32
a,34aとなる。
上記部材を使用した庇、入母屋の妻等の壁際の
付け熨斗構造aの実施例を下記に説明する。
屋根の基部の野地bにおいて、壁地dに沿つて
所要間隔毎に支持体10を並列させ、屋根面の傾
斜に沿つて傾斜した脚部16を野地bに釘着す
る。
野地bに地葺桟瓦110を載置する。屋根の基
部に載置される地葺桟瓦110は、支持体10の
脚部16と受支板部26との間に挿入して載置す
る。
並列した前記支持体10の受支板部26に、そ
れぞれ下段笠木32を架設して、係合壁28に釘
着する。下段笠木32は、地葺桟瓦110に載接
されるように支持体10によつて高さ調整する。
前方に傾斜した受支板部26に沿つて下段笠木3
2が固定されるために、この下段笠木32は屋根
面と略平行に傾斜して取付けられる。上段笠木3
4を前記下段笠木32に段差を有して、下段笠木
32の内方へと積み重ねて釘着、または接着す
る。下段笠木32の上面の残余部分、すなわち熨
斗瓦載置面32aの前後方向の幅は、熨斗瓦10
0を安定よく維持するため、熨斗瓦100の少な
くとも後部側が載置できる大きさとする。
なお、笠木30は、上記のように屋根の上にお
いて階段状に組み立ててもよいが、あらかじめ、
階段状に一体に組み立てたものを、支持体10の
上に固定する方法でもよい。また、合成樹脂発泡
体、チツプボード等の素材で階段状の笠木30を
一体成形してもよい。
下段笠木32の熨斗瓦載置面32aに面戸材1
の下段取付け板部4を、上段笠木34の熨斗瓦載
置面34aに上段取付け板部5を載せる。また、
水切板部6は、壁地dに接触して取付け、釘によ
つて打ち着けてもよい。そして、熨斗瓦100の
後部を、面戸材1の下段取付け板部4を挟みなが
ら熨斗瓦載置面32aに釘着する。
下段の熨斗瓦100を載置した後、上段の上段
笠木34の上面である熨斗瓦載置面34aに、下
段と同様に上段取付け板部5を挟んで熨斗瓦10
0を釘着して並列に配置し固定すると、熨斗瓦1
00が庇屋根の傾斜と略同じ角度で載置される。
そして、上下2段の熨斗瓦100を載置した
後、壁地dに壁土cを塗り仕上げる。この場合
に、熨斗瓦100の後縁部100a上面より上方
に突出した水切板部6も同時に壁土c内部に塗り
込める。
この実施例の場合も面戸材1によつて、地葺桟
瓦110と熨斗瓦100の間から雨水が浸入する
ことなく、施工も簡単である。
また、壁土cが乾燥すると熨斗瓦100との間
に隙間eができる場合が多く、台風等の雨風が強
い場合に前記隙間eから雨水が浸入することがあ
る。しかし、雨水が浸入しても熨斗瓦100の後
縁部100a上面より上方に突出した水切板部6
によつて遮断され、雨水が部屋内部に浸入するこ
とがない。
さらに、上段の熨斗瓦100と下段の熨斗瓦1
00の間から雨水が浸入しても、上段取付け板部
5がパツキングの役割をして雨水が熨斗積み内部
に浸入しない。
[考案の効果] 本考案の面戸材は、地葺瓦と熨斗瓦の間から雨
水が吹き込んでも、面戸材の防水板部によつて遮
られて、雨水が地葺瓦と熨斗瓦の間から浸入する
ことない。熨斗瓦と笠木には面戸材の取付け板部
が挾着されて、この取付け板部がパツキングの役
割をしているため、風雨が強くとも雨水が浸入し
ない。水切板部が熨斗瓦の後部にあるため、たと
え、熨斗瓦と取付け板部との間から風により雨水
が吹込まれても笠木の側面に直接雨水が晒され
ず、熨斗積み内部に雨水が浸入しない。また、笠
木と熨斗瓦との間の面戸材と挾着するだけである
ので、施工が簡単であり、その作業に熟練を必要
としない。
また、請求項2の面戸材においては、階段状に
固定された上下の熨斗瓦の間から雨水が浸入して
も、取付け板部と連設板が水切りの役割をして、
雨水が熨斗積み内部に浸入しない。
さらに、請求項3の面戸材を付け熨斗構造に使
用した場合には、乾燥した壁土と熨斗瓦との間の
隙間から、台風等の際に雨水が浸入しても熨斗瓦
の後縁部上面より上方に突出した水切板部によつ
て遮断され、雨水が部屋内部に浸入することがな
い。
【図面の簡単な説明】
第1図から第7図は、棟構造における施工例を
示す図面であつて、第1図は、本考案の一実施例
の面戸材の斜視図、第2図は、棟構造の縦断面
図、第3図と第4図は、棟構造要部の一部欠截斜
視図、第5図は、棟構造の熨斗瓦を省略した横断
面図、第6図は、第1の実施例の支持体の斜視
図、第7図は、熨斗瓦の斜視図、第8図から第1
0図は、付け熨斗構造における施工例を示す図面
であつて、第8図は、本考案の第2の実施例の面
戸材の斜視図、第9図は、本考案の第2の実施例
の支持体の斜視図、第10図は、付け熨斗構造に
おける施工例を示す要部の一部欠截斜視図、第1
1図は、従来の棟構造の縦断面図である。 符号の説明、a……熨斗積み構造、b……野
地、d……壁地、1……面戸材、2……防水板
部、4……取付け板部、6……水切板部、10…
…支持体、30……笠木、100……熨斗瓦、1
10……地葺桟瓦。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 屋根の地葺瓦110上方に突出する支持体1
    0によつて固定される笠木30の熨斗瓦載置面
    と前記熨斗瓦載置面に固定される熨斗瓦100
    下面との間に挾着される取付け板部4と、 前記取付け板部4の前縁より垂下された防水
    板部2と、 前記取付け板部4の後縁より上方に延設され
    た水切板部6とを有し、 前記防水板部2の下部は地葺瓦110の表面
    形状に沿うように形成された ことを特徴とする面戸材。 2 屋根の地葺瓦110上方に突出する支持体1
    0によつて固定される笠木30の復数段の熨斗
    瓦載置面と前記複数段の熨斗瓦載置面に固定さ
    れる熨斗瓦100下面との間にそれぞれ挾着さ
    れる複数段の取付け板部と、 前記取付け板部を階段状に連設する連設板部
    7と、 最下段の前記取付け板部4の前縁より垂下さ
    れた防水板部2と、 最上段の前記取付け板部5の後縁より上方に
    延設された水切板部6とを有し、 前記防水板部2の下部は地葺瓦110の表面
    形状に沿うように形成された ことを特徴とする面戸材。 3 前記水切板部6を、熨斗瓦載置面に載接され
    る熨斗瓦100の後縁部100aの上面より上
    方に突出するように形成した ことを特徴とする請求項1または請求項2記載
    の面戸材。
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