JPH0541107A - 学習机用照明器具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 学習机に対する器具の取付けの手間を省く。
主照明器具側と補助照明器具31との組立状態を、製造
（組立）工程で管理し、品質を良くする。デザインの自
由度を高める。 【構成】 天板12の内面に主照明用のランプを配設し、
前面板の一部に切欠部を有する本体11を設ける。本体11
の切欠部に対向して、補助照明器具31がスライド導出す
る切欠導出部53を有する化粧パネル51を配設する。補助
照明器具31が切欠導出部53を通じてスライド導出するよ
うに、補助照明器具31を本体11に対して支持するスライ
ド取付装置41を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、主照明用の直管形ラン
プを有し、このランプの一端に前後スライド可能な補助
照明器具を有する学習机用照明器具に関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の学習机用照明器具としては、例
えば実開昭６１−４２００９号公報に記載されている構
造がある。

【０００３】この学習机用照明器具は、学習机上の棚板
下面に、棚板の長手方向に沿って配置される直管形ラン
プを有する主照明器具と、この主照明器具の側部にラン
プを有する補助灯体を前後スライド可能に設けた補助照
明器具とをそれぞれ別々に取付けるようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
学習机用照明器具では、主照明器具と補助照明器具とを
棚板下面にそれぞれ別々に取付ける構造であるため、取
付けに手間がかかる。

【０００５】また、棚板への取付時に、主照明器具と補
助照明器具との間に隙間が生じたり、曲って取付けられ
易く、取付後の品質が悪くなりやすい。特に、曲って取
付けられた場合には、補助灯体が主照明器具または学習
机の側板に接触し、前後スライドが困難となりやすい。

【０００６】さらに、主照明器具と補助照明器具との一
体感のあるデザインを行いにくく、デザインの自由度が
低い。

【０００７】本発明は、このような点に鑑みてなされた
もので、学習机に対する取付けの手間を省き、また、主
照明器具側と補助照明器具との組立状態を製造（組立）
工程で管理して品質を良くし、さらに、デザインの自由
度を高めることができる学習机用照明器具を提供するこ
とを目的とするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】請求項１の発明は、主照
明用の直管形ランプを有し、このランプの一端に前後ス
ライド可能な補助照明器具を有する学習机用照明器具に
おいて、天板と前面板とを有し、天板内面に前記主照明
用のランプを配設し、前面板の一部に切欠部を設けた本
体と、前記本体の前面に配設され、本体の前記切欠部に
対向して前記補助照明器具がスライド導出する切欠導出
部を有する化粧パネルと、前記補助照明器具が化粧パネ
ルの切欠導出部を通じてスライド導出するよう前記本体
に対して補助照明器具を支持するスライド取付装置とを
備えたものである。

【０００９】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、スライド取付装置は、補助照明器具を前後スライド
可能に支持するスライド孔、化粧パネルを取付けるパネ
ル取付孔および本体に取付ける本体取付孔を有する略コ
字状に形成されたシャーシを備え、このシャーシの両自
由端間に化粧パネルを取付けたものである。

【００１０】

【作用】請求項１の発明では、補助照明器具を、本体に
取付けられたスライド装置で支持し、本体の前面の切欠
部および本体の前面に配設された化粧パネルの切欠導出
部から前方へスライド導出可能とする。したがって、主
照明用の直管形ランプを有する本体に、補助照明器具を
前後スライド可能に一体に組付けたため、補助照明器具
を一体状態で学習机の棚板等に取付けることができる。
また、本体、補助照明器具、スライド装置および化粧パ
ネル等を一体に組立てるため、それらの組立状態を製造
（組立）工程で管理できる。さらに、主照明器具側と補
助照明器具側との一体感のあるデザインの採用をも可能
となる。

【００１１】請求項２の発明では、請求項１の発明にお
いて、スライド装置のシャーシに設けたスライド孔によ
って補助照明器具を前後スライド可能に支持する。この
シャーシは、シャーシに設けた本体取付孔を介して本体
に取付ける。したがって、シャーシのみによって補助照
明器具を本体に対して支持できる。また、略コ字状のシ
ャーシに化粧パネルを取付けることにより、四角形枠状
に構成し、シャーシの変形を防止し、シャーシに対する
補助照明器具のスライド移動を安定化させる。

【００１２】

【実施例】以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照
して説明する。

【００１３】図５は学習机を示し、机面１上に両側板２
および両側板２間の背面に背面板３がそれぞれ立設さ
れ、両側板２間に棚板４が略水平に架設されている。そ
して、棚板４の下面に学習机用照明器具が取付けられて
いる。

【００１４】図１ないし図４は学習机用照明器具を示
し、11は本体で、この本体11は、棚板４の下面に取付け
られる天板12を有し、この天板12の前縁右側に段部13を
介して前面板14が一体に折曲形成されているとともに、
天板12の後縁右側に反射板15が一体に形成されている。
前面板14および反射板15の左側には切欠部16，17がそれ
ぞれ形成されている。前面板14の下縁部には略Ｌ字状の
パネル取付部18が折曲形成されている。

【００１５】そして、本体11の天板12の下面右側には、
直管形ランプ19が本体長手方向に沿って配設される。な
お、20は天板12に取付けられランプ19の両端を接続支持
するランプソケットである。

【００１６】本体11の前面板14には前面パネル21が装着
されている。前面パネル21は断面略Ｃ字状に形成された
セードからなり、前面やや上部側に化粧用の溝部22が長
手方向に沿って形成されているとともに、本体11の切欠
部16に対向して切欠部23が形成されている。そして、前
面パネル21は、上縁部が本体11の段部13とこの段部13に
取付けられた止め具24との間に嵌合され、下縁部が本体
11のパネル取付部18の裏面側に係合され、前面板14との
間に弾性を有するパッキン25が介在されることにより、
本体11に対して取付けられている。

【００１７】31は補助照明器具で、下面を開口する箱枠
状の灯体枠32を有し、この灯体枠32の両側にはガイド突
部33が前後方向に沿って突出形成されている。灯体枠32
の下面には、白熱電球等のランプ34を接続支持したラン
プソケット35が取付けられているとともに、ランプ34を
覆ってグローブ36が取付けられている。このグローブ36
には、机面１の中央方向に向けて光を照射する照射開口
37が開口形成され、灯体枠32の前面板32a の裏側に対応
して灯体枠32を一体的に引出操作するための取手用の凹
部38が一体に形成されている。

【００１８】補助照明器具31はスライド取付装置41によ
って本体11に対して前後スライド可能に取付けられる。
このスライド取付装置41は、補助照明用シャーシ42を備
えている。このシャーシ42は、一対の側面板43とこの側
面板43の後端間に連設された背面板44とから略コ字状に
形成され、両側面板43間に灯体枠32が前後スライド可能
に配設される。各側面板43には、灯体枠32のガイド突部
33を前後スライド可能に支持するスライド孔45が形成さ
れ、前縁部に後述する化粧パネル51を取付けるパネル取
付孔46を有する取付片47が形成され、上縁部に本体11の
天板12に図示しない止めねじ等によって取付ける本体取
付孔48を有する取付片49が形成されている。

【００１９】本体11の切欠部16に対向して化粧パネル51
が取付けられる。この化粧パネル51は、前面パネル21の
溝部22より下側の前面形状と略同一に形成され、裏面に
突設された複数の取付ボス52の端面に開口する取付孔に
シャーシ42の各パネル取付孔46を通じてねじを螺着（な
お、取付ボス52をパネル取付孔46に圧入固着する構造で
もよい）することにより取付けられる。化粧パネル51に
は、前面に灯体枠32がスライド導出可能とする切欠導出
部53が形成され、上縁部に前面パネル21の切欠部23に臨
む溝部22に接合して押え付ける押えリブ54が形成され、
左端部に前面パネル21の端部に接合する側板部55および
前面パネル21の内側に嵌合して保持する突部56が形成さ
れている。

【００２０】また、本体11および前面パネル21の右側面
には側板61が嵌合固定される。

【００２１】次に、本実施例の作用を説明する。

【００２２】まず、器具の組立てにあたっては、本体11
の前面板14に前面パネル21を嵌め込み、その右側面に側
板61を取付ける。

【００２３】一方、灯体枠32をシャーシ42の内側に嵌合
し、その灯体枠32の両ガイド突部33をシャーシ42のスラ
イド孔45に挿入する。このシャーシ42の前端の取付片47
に、取付片47のパネル取付孔46に挿通させたねじを取付
ボス52に螺着して化粧パネル51を取付ける。

【００２４】そして、化粧パネル51を前面パネル21の切
欠部23に嵌合するとともに、シャーシ42を本体11の下面
左側に接合し、シャーシ42の取付片49の本体取付孔48を
通じて止めねじ等で本体11に固定する。

【００２５】このとき、化粧パネル51の押えリブ54が前
面パネル21の溝部22に嵌合して押え付け、また、化粧パ
ネル51の突部56が前面パネル21の左端部内側に嵌合する
とともに側板部55が前面パネル21の左端部に接合し、前
面パネル21が強固にがたつきなく取付けることができ
る。

【００２６】このように主照明用のランプ19を有する本
体11に対して補助照明器具31を一体に組立てる。

【００２７】次に、学習机に器具を組付けるには、本体
11の天板12を棚板４の下面に接合してねじ等により固定
する。

【００２８】そして、主照明用のランプ19の点灯によ
り、机面１が広い範囲で照明される。また、補助照明器
具31のランプ34の点灯により、グローブ36の照射開口37
に対応した範囲で机面１が照明される。

【００２９】また、補助照明器具31による照明域を机面
１の手前側に移動させたいときには、灯体枠32の前端下
部すなわちグローブ36の凹部38に下方から手を入れて引
き出し操作する。それにより、灯体枠32のガイド突部33
がシャーシ42のスライド孔45内を前方にスライド移動
し、灯体枠32が化粧パネル51の切欠導出部53から前方へ
スライド導出される。この灯体枠32の移動に伴って照明
域が手前側に移動する。

【００３０】また、灯体枠32の前面板32a を押し込み操
作することにより、灯体枠32が化粧パネル51の内側方向
に収納される。

【００３１】以上のように、補助照明器具31を一体に取
付けた状態で棚板４に取付けることができるため、従来
のように主照明器具側と補助照明器具側とを別々に取付
ける場合に比べて、取付けの手間を省くことができる。

【００３２】また、本体11、補助照明器具31、スライド
装置41および化粧パネル51等を一体に組立てるため、そ
れらの組立状態を製造（組立）工程で管理でき、品質の
良い製品を作ることができる。そのため、従来のように
主照明器具側と補助照明器具側との間に隙間が生じた
り、曲って取付けられることがなく、特に、曲って取付
けられることがないため、灯体枠32の前後スライドが困
難となるようなことはない。

【００３３】さらに、主照明器具側と補助照明器具31側
との一体感のあるデザインの採用をも可能となり、デザ
インの自由度を高めることができる。

【００３４】また、スライド装置41のシャーシ42のみに
よって補助照明器具31を本体11に対して支持でき、部品
点数を少なくでき、コストを低減することができる。さ
らに、略コ字状のシャーシ42に化粧パネル51を取付ける
こにより、四角形枠状に構成できるため、シャーシ42の
変形を防止でき、シャーシ42に対する補助照明器具31の
スライド移動を安定化させることができる。

【００３５】なお、前記実施例では前面パネル21と化粧
パネル51とを別体としたが、前面パネル21と化粧パネル
51とを一体に形成してもよい。この場合、部品点数を削
減することができる。

【００３６】

【発明の効果】請求項１の発明によれば、主照明用の直
管形ランプを有する本体に、補助照明器具を前後スライ
ド可能に一体に組付けたため、補助照明器具を一体状態
で学習机の棚板等に取付けることができ、従来のように
それらを別々に取付ける場合に比べて、取付けの手間を
省くことができる。また、本体、補助照明器具、スライ
ド装置および化粧パネル等を一体に組立てるため、それ
らの組立状態を製造（組立）工程で管理でき、品質の良
い製品を作ることができる。さらに、主照明器具側と補
助照明器具側との一体感のあるデザインの採用をも可能
とでき、デザインの自由度を高めることができる。

【００３７】請求項２の発明によれば、請求項１の発明
において、スライド装置のシャーシに設けたスライド孔
によって補助照明器具を前後スライド可能に支持し、こ
のシャーシはシャーシに設けた本体取付孔を介して本体
に取付けるため、シャーシのみによって補助照明器具を
本体に対して支持でき、部品点数を少なくでき、コスト
を低減することができる。また、略コ字状のシャーシに
化粧パネルを取付けることにより、四角形枠状に構成で
きるため、シャーシの変形を防止でき、シャーシに対す
る補助照明器具のスライド移動を安定化させることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の学習机用照明器具の一実施例を示す斜
視図である。

【図２】補助照明器具部分の断面図である。

【図３】主照明器具部分の断面図である。

【図４】本体の斜視図である。

【図５】学習机の斜視図である。

【符号の説明】

11 本体 12 天板 14 前面板 16 切欠部 19 ランプ 31 補助照明器具 41 スライド取付装置 42 シャーシ 45 スライド孔 46 パネル取付孔 48 本体取付孔 51 化粧パネル 53 切欠導出部

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 主照明用の直管形ランプを有し、このラ
   ンプの一端に前後スライド可能な補助照明器具を有する
   学習机用照明器具において、 天板と前面板とを有し、天板内面に前記主照明用のラン
   プを配設し、前面板の一部に切欠部を設けた本体と、 前記本体の前面に配設され、本体の前記切欠部に対向し
   て前記補助照明器具がスライド導出する切欠導出部を有
   する化粧パネルと、 前記補助照明器具が化粧パネルの切欠導出部を通じてス
   ライド導出するよう前記本体に対して補助照明器具を支
   持するスライド取付装置とを備えたことを特徴とする学
   習机用照明器具。
2. 【請求項２】 スライド取付装置は、補助照明器具を前
   後スライド可能に支持するスライド孔、化粧パネルを取
   付けるパネル取付孔および本体に取付ける本体取付孔を
   有する略コ字状に形成されたシャーシを備え、このシャ
   ーシの両自由端間に化粧パネルを取付けたことを特徴と
   する請求項１記載の学習机用照明器具。