JP2001158282A - 照明ユニット - Google Patents

照明ユニット

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JP2001158282A
JP2001158282A JP34434699A JP34434699A JP2001158282A JP 2001158282 A JP2001158282 A JP 2001158282A JP 34434699 A JP34434699 A JP 34434699A JP 34434699 A JP34434699 A JP 34434699A JP 2001158282 A JP2001158282 A JP 2001158282A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 照明ユニットを様々な場所に様々な形態で取
り付ける可能で汎用性が高い照明ユニットを提供する。 【解決手段】 ベース体2にLED3を搭載した配線基
板4を取り付ける。この配線基板4を覆ってベース体2
に透光性カバー5を取り付ける。ベース体2の両側にボ
ルト71を組み込み、このボルト71をブラケット76の長孔
80と表示レンズ73の切欠溝部75に遊動自在に貫通させ
る。これにより、ボルト71に沿ってブラケット76と表示
レンズ73がスライドし、ロアカバー92の厚さが変わって
もブラケット76と表示レンズ73とでロアカバー92を挟着
固定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に利用され
る照明ユニットに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】自動車の車内や車外の
比較的小範囲の照明に用いられる照明ユニットは、発光
ダイオード(以下、LEDという)や電球などの発光素
子を搭載した配線基板を合成樹脂などからなるベース体
に取り付け、このベース体をボルトやナットなどの固定
具によりロアカバーなどの被取り付け部に取り付けるよ
うにしている。
【0003】そして、従来のこの種の照明ユニットで
は、被取り付け部にビスなどの別体の固定具を用いて取
り付けていたが、そのため、部品点数および組立工数が
多くなるとともに、品質維持が難しい問題があった。す
なわち、被取り付け部に形成した開口部に表示レンズを
装着し、この表示レンズを照明ユニットによって裏面側
から透過照明しようとすると、表示レンズと照明ユニッ
トとをそれぞれ個別の固定手段を用いて取り付けてい
た。また、表示レンズの照明輝度は、表示レンズと照明
ユニットとの距離、表示レンズの厚さあるいは表示レン
ズの色調などで決まることから、例えば車種が変わる毎
に、新たに専用の照明ユニットが必要になる。このた
め、車種毎に照明ユニットを含め、これを固定するため
の専用のブラケットを製作することになるから、表示レ
ンズや照明ユニットを他の機種に転用することができ
ず、汎用性に乏しいものであった。
【0004】また、照明個所が複数存在する場合には、
その照明位置に応じた照明ユニットが必要があった。こ
のために、部品点数および組立工数が多くなる問題があ
った。
【0005】本発明は、このような問題点を解決しよう
とするもので、構造および組立が容易で汎用性が高い照
明ユニットを提供することを目的とする。より具体的に
は、照明ユニットを様々な場所に様々な形態で取り付け
られるようにすることや、共通の照明ユニットにより複
数個所の照明を可能とすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の照明ユ
ニットは、前記目的を達成するために、被取り付け部に
形成する開口部と、この開口部に装着して該被取り付け
部の表面側に取り付ける表示レンズと、前記被取り付け
部の裏面側に位置して前記表示レンズを透過照明する照
明ユニットと、この照明ユニットを前記被取り付け部に
固定するブラケットとを具備し、前記照明ユニットに前
記ブラケットを連結する固定具を設けるとともに、前記
表示レンズの裏面側に前記固定具と連結する取付部を設
け、この取付部と前記ブラケットを前記固定具にスライ
ド自在に組み付けて前記表示レンズとブラケットとの間
に前記被取り付け部を挟着保持したものである。
【0007】したがって、被取り付け部に照明ユニット
及び表示レンズを取り付けるためにねじなどの別部品は
不要であり、被取り付け部への照明ユニット及び表示レ
ンズの取り付けが容易になる。また、表示レンズとブラ
ケットは照明ユニットの固定具に対してスライドするの
で被取り付け部の厚みが異なる場合であっても表示レン
ズとブラケットとの間に被取り付け部を確実に挟着する
ことが可能であり、厚みが異なる被取り付け部に表示レ
ンズと照明ユニットを容易に固定することが可能であ
る。また、照明ユニットは、これを固定するブラケット
に対してスライドするから照明ユニットと表示レンズと
の距離を調整することで表示レンズの照明輝度を調整す
ることができる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明の照明
ユニットにおいて、前記照明ユニットは、ベース体と、
このベース体に取り付けられる配線基板と、この配線基
板に搭載された発光素子と、この発光素子を覆って前記
ベース体に取り付けられる透光性カバーとで構成され、
前記配線基板を前記ベース体に一体に形成した基板保持
部により保持してベース体に取り付けたものである。そ
して、ベース体に配線基板を取り付けるにあたっては、
配線基板を取り付けるためにねじなどの別部品は不要で
あり、ベース体への配線基板の取り付けが容易になる。
また、透光性カバーを透過した発光素子の照射光によっ
て表示レンズが透過照明される。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2の発明
の照明ユニットにおいて、前記ブラケットを弾性的に変
位可能とし、このブラケットを前記被取り付け部の裏面
側を弾発的に押圧させたものである。これにより、表示
レンズとブラケットとの間に被取り付け部を挟着保持す
る際、ブラケットを被取り付け部の裏面に強固に押し付
けることができ、照明ユニットと表示レンズの取付強度
が向上する。
【0010】請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれ
か1項に記載の照明ユニットにおいて、前記ブラケット
に長孔を形成するとともに、前記取付部の下端縁に下方
を開口した切欠溝部を形成し、この長孔と切欠溝部に前
記固定具を遊動させて前記照明ユニットに前記ブラケッ
トと前記表示レンズをそれぞれスライド自在に組み付
け、かつ、固定具を中心としてブラケットと表示レンズ
とを相互に回動自在に組み込んで、前記ベース体とブラ
ケット及び表示レンズをそれぞれ異なる取付角度で取り
付け可能としたものである。これにより、照明ユニット
は、ブラケットへの取り付けに際し、固定具の回りで回
転させることが可能であるから、照明ユニットの取付角
度の調整によっても、表示レンズの照明輝度を調整する
ことができる。これとともに、照明ユニットと表示レン
ズの取付角度を変えることによって、透光性カバーを透
過した照射光によって表示レンズを透過照明すると同時
に、照明ユニットが指向する方向をも照明することがで
きるから、共通した照明ユニットにより同時に複数の照
明を行うことができる。
【0011】
【発明の実施形態】以下、本発明の照明ユニットの実施
形態について、図面を参照しながら説明する。この照明
ユニット1は、基本的に図1から図5に示すように、ベ
ース体2と、このベース体2に取り付けられ発光素子で
あるLED3を搭載した配線基板4と、LED3を覆っ
てベース体2に取り付けられる透光性カバー5とからな
っている。
【0012】前記ベース体2は、合成樹脂の一体成形品
であり、ほぼ細長い箱状になっている。つまり、ベース
体2は、底板部11とこの底面部11の周辺部からほぼ垂直
に立ち上がる一対の長側面部12および一対の短側面部13
とを有しているとともに、底板部11と反対側の上部に開
口部14を有している。
【0013】図9に示すように、前記両長側面部12の上
端縁には、それぞれ切欠き部16が中央部に形成されてい
るとともに、この切欠き部16を挟んで両端部に突起状基
板保持部17,18が一体に突出形成されている。特に、ベ
ース体2の一端側の突起状基板保持部17は、厚さが側面
部12,13と同じになっており、比較的容易に弾性的に変
位可能になっている。一方、ベース体2の他端側の突起
状基板保持部18は、長側面部12から内方へ若干突出して
いる。そして、突起状基板保持部17,18の先端部で相互
に対向する内面には係合爪19,20がそれぞれ一体に突出
形成されている。ベース体2の一端側の突起状基板保持
部17の係合爪19は、突出量が比較的小さくなっていると
ともにほぼ三角形状になっており、ベース体2の他端側
の突起状基板保持部18の係合爪20は、突出量が比較的大
きくなっている。なお、ベース体2の底面部11には、こ
の底面部11と直交する方向における前記係合爪19,20の
投影形状を包含する通孔21あるいは切欠き部22が形成さ
れている。さらに、突起状基板保持部17,18の外面に
は、ほぼ三角形状のカバー保持爪23がそれぞれ突出形成
されている。
【0014】また、前記ベース体2の底面部11には、図
11に示すように、突起状基板保持部18側の端部にほぼ
矩形状のボルト通孔26が形成されている。このボルト通
孔26は、底面部11の長手方向中央部側が幅広部26aにな
っており、反対側がより幅の狭い幅狭部26bになってい
る。なお、前記切欠き部22は、幅狭部26bに臨んでい
る。また、両長側面部12間には、前記幅広部26aに対向
する上遮蔽壁27と、この上遮蔽壁27の一側縁から底面部
11まで垂下する側遮蔽壁28とが一体に形成されている。
この遮蔽壁27,28は、ボルト通孔26をベース体2の内部
から遮蔽するものである。さらに、前記幅広部26aに連
続するとともに底面部11から遮蔽壁27,28を貫通してハ
ーネス通孔29が形成されている。
【0015】また、前記両短側面部13の上部には、ほぼ
半円形状のボルト通孔31がそれぞれ形成されている。ま
た、ベース体2内における突起状基板保持部17側の端部
には、前記ボルト通孔31と同軸的に位置する半円形状の
切欠き部32を有する押え壁33が底面部11および両短側面
部13に沿わせて一体に形成されている。これにより、一
方の短側面部13と押え壁33との間および他方の短側面部
13と突起状基板保持部18との間に固定具組み込み部34が
それぞれ形成されている。
【0016】さらに、前記ベース体2の底面部11の内面
には、図9に示すように、電線保持部としての一対のハ
ーネス保持突起37,38が垂直に一体に形成されている。
【0017】前記ベース体2を射出成形などの手段によ
り成形するときには、底面部11と直交する方向に開閉す
る固定型および可動型を備えた金型が利用されるが、型
抜きに際してアンダーカット形状になるおそれのある係
合爪19,20などに対しては、底面部11の対応する位置に
通孔21、切欠き部22を形成するなどして、アンダーカッ
ト形状にならないようにしている。ボルト通孔26や遮蔽
壁27,28やハーネス通孔29も同様である。すなわち、ベ
ース体2は、固定型および可動型のパーティングライン
を適当に設定すれば、スライドコアなどを用いることな
く、固定型および可動型のみで成形が可能な形状になっ
ている。
【0018】図5などに示すように、前記配線基板4は
ほぼ矩形状で、前記ベース体2の両長側面部12の先端縁
上にちょうど被さる程度の幅になっている。また、配線
基板4の四隅部には、前記ベース体2の突起状基板保持
部17,18にそれぞれ嵌合する固定用切欠き部41,42が形
成されている。ベース体2の両端部の突起状基板保持部
17,18は幅が相互に異なっているので、配線基板4の両
端部の固定用切欠き部41,42も幅が相互に異なってい
る。したがって、配線基板4は、ベース体2に所定の向
きでしか取り付けられないようになっている。さらに、
配線基板4の両側中央部には、ハーネス通し用切欠き部
43がそれぞれ形成されている。
【0019】51は電線51a,51bを有するハーネスであっ
て、電線51a,51bは上側から配線基板4に接続されてい
る。また、52は抵抗、53は逆接防止用のダイオードであ
り、これらの電線51a,51b、抵抗52およびダイオード53
は、前記一対のLED3とともに、全て配線基板4にそ
の下側(裏側)で半田付けされており、これにより、コ
ストダウンできる。特に、電線51a,51bを下側で半田付
けすることは、これら電線51a,51bをハーネス通し用切
欠き部43に通すことにより可能になったものである。な
お、図6において、54はハーネス51の先端部に接続され
たカプラーである。
【0020】図8は、前記配線基板4の回路図を示して
いる。電気的には、正極55と負極56との間に前記一対の
ダイオード3、抵抗52およびダイオード53が直列に接続
される。なお、本実施例では、1つの配線基板4に2つ
のLED3を搭載するようにしているが、LED3の搭
載数は適宜設定できる。
【0021】前記透光性カバー5は、合成樹脂の一体成
形品からなり、乳白色などで透光性を有している。そし
て、透光性カバー5は、一面を開口したほぼ箱状になっ
ており、この透光性カバー5の開口部側は、前記ベース
体2の長側面部12の外側に嵌合する嵌合部61になってい
る。また、この嵌合部61の両端面部には、ベース体2の
両短側面部13が内側に嵌合する凹部62がそれぞれ形成さ
れている。さらに、これら凹部62には、ほぼ半円形状の
ボルト通孔63がそれぞれ形成されている。また、嵌合部
61の両側面部には、前記ベース体2のカバー保持爪23が
それぞれ係合される係合孔部64が形成されている。ま
た、透光性カバー5内の端部の側面には押えリブ65がそ
れぞれ形成されている。
【0022】図9などに示すように、照明ユニット1に
は、固定具であるボルト71が組み付けられる。このボル
ト71は、頭部71aが四角形状になった四角ボルトであ
る。ベース体2の側面部にボルト71を組み込むには、こ
のボルト71の頭部71aを一方の短側面部13と押え壁33と
の間の固定具組み込み部34あるいは他方の側面部13と突
起状基板保持部18との間の固定具組み込み部34に真っ直
ぐ挿入する。ボルト71は、その頭部71aが短側面部13と
押え壁33あるいは突起状基板保持部18との間に挟まれる
ことにより仮保持され、ベース体2の長手方向に沿って
ねじ部71bがボルト通孔31から外方へ突出する。なお、
ボルト71に代えて四角形状のナット72を短側面部13と押
え壁33あるいは突起状基板保持部18との間に同様にして
挿入して組み付けることもできる。この場合、図10に
示すように、ベース体2に組み込んだナット72に固定具
としてビス79を螺着することになる。
【0023】透光性カバー5は、その嵌合部61をベース
体2に嵌合することにより、このベース体2に取り付け
る。このとき、透光性カバー5自体が弾性変形すること
により、透光性カバー5がベース体2のカバー保持爪23
を乗り越え、最終的にこれらカバー保持爪23が透光性カ
バー5の係合孔部64にそれぞれ係合する。これにより、
透光性カバー5がベース体2に固定されるとともに、透
光性カバー5のボルト通孔63がボルト71のねじ部71bに
被さる。また、図7に示すように、透光性カバー5の押
えリブ65がボルト71の頭部71aを上から押え、これによ
り、ボルト71が照明ユニット1に確実に固定された状態
になる。
【0024】73は前記照明ユニット1によって透過照明
される表示レンズであり、前記透光性カバー5と同様、
合成樹脂の一体成形品からなり、乳白色などで透光性を
有している。そして、表示レンズ73は、図1〜図3に示
すように、全体に楕円状になっており、この表示レンズ
73の表面中央部に、表示レンズ73に外形に倣うように凸
弧状の隆起部73aが形成されている。また、表示レンズ
73の裏面側には、取付部としての左右一対の取付腕片74
が一体的に垂設されている。この取付腕片74の間隔は、
前記ベース体2の横幅とほぼ同幅であり、表示レンズ73
をベース体2の上側から被せると前記ベース体2の両短
側面部13の外側に表示レンズ73の取付腕片74が沿うよう
になっている。また、取付腕片74の下端縁には、下方を
開口した切欠溝部75が形成され、前記ベース体2の両短
側面部13に表示レンズ73の取付腕片74を沿わせる際、切
欠溝部75内に前記ベース体2に組み込んだボルト71が挿
入される。この切欠溝部75は、前記ボルト71が遊動する
よう、ボルト71が入る程度の径となっているとともに、取
付腕片74に沿って長く形成されている。
【0025】76は、本照明ユニット1を被取り付け部に
取り付けるときに用いられるブラケットの一例である。
ブラケット76は、使用目的などに応じて適宜の形状のも
のを用いることができるが、基本的には、図14などに
示すように、ステンレスなどの可撓性を有する金属製薄
板からなり、表示レンズ73の両取付腕片74の外面に沿う
一対の側板部77と、これら側板部77を連結する連結部78
とを有するコ字型に形成されている。このブラケット76
の各側板部77にはボルト71が挿通される長孔80がそれぞ
れ形成されている。これら長孔80は、前記表示レンズ73
の切欠溝部75と同様、前記ベース体2に組み込まれるボ
ルト71が遊動するよう、ボルト71が入る程度の径となっ
ているとともに、各側板部77に沿って長く形成されてい
る。また、ブラケット76の各側板部77は中間部から先端
部に向かって僅かに外側に傾斜するようくの字状に屈曲
しているとともに、各側板部77の先端部をカール状に湾
曲させて円弧状折り曲げ部77aを形成している。
【0026】つぎに、前記照明ユニット1の組立につい
て説明する。まず、ベース体2への配線基板4の取り付
けについて説明する。この配線基板4には、LED3、
抵抗52、ダイオード53およびハーネス51を予め接続して
おく。そして、図11に矢印Aで示すように、まず配線
基板4の一端部をベース体2の一対の突起状基板保持部
18間で係合爪20の下側に差し込む。ついで、図11に矢
印Bで示すように、配線基板4の他端側をベース体2に
押し付けて一対の突起状基板保持部17間に入れる。それ
に伴い、配線基板4により押されて両突起状基板保持部
17が相互に離反する方向へ弾性的に変位し、配線基板4
が係合爪19を乗り越える。最終的には、配線基板4がベ
ース体2の両長側面部12の上縁上に載り、各突起状基板
保持部17,18の係合爪19,20が配線基板4に上側から係
合することにより、ベース体2に対する配線基板4の上
下方向の移動が規制される。また、配線基板4の四隅部
の固定用切欠き部41,42に突起状基板保持部17,18がそ
れぞれ係合することにより、ベース体2に対する配線基
板4の前後左右方向の移動が規制される。これにより、
ベース体2に配線基板4が確実に固定される。しかも、
配線基板4の取り付けのためにビスなどの別部品は不要
である。
【0027】次ぎにボルト71の組み付け手順について説
明する。図9に示すように、ベース体2の側面部にボル
ト71を組み込むには、このボルト71の頭部71aを一方の
短側面部13と押え壁33との間の固定具組み込み部34ある
いは他方の側面部13と突起状基板保持部18との間の固定
具組み込み部34に真っ直ぐ挿入する。ボルト71は、その
頭部71aが短側面部13と押え壁33あるいは突起状基板保
持部18との間に挟まれることにより仮保持され、ベース
体2の長手方向に沿ってねじ部71bがボルト通孔31から
外方へ突出する。
【0028】なお、ベース体2に四角形状のナット72を
組み込んで、このナット72にボルト71を螺着することも
できる。この場合には、図10に示すように、四角形状
のナット72を短側面部13と押え壁33あるいは突起状基板
保持部18との間に同様にして挿入して組み付け、この後、
ベース体2に組み込んだナット72にビス79に螺着する。
【0029】また、透光性カバー5は、その嵌合部61を
ベース体2に嵌合することにより、このベース体2に取
り付ける。このとき、透光性カバー5自体が弾性変形す
ることにより、透光性カバー5がベース体2のカバー保
持爪23を乗り越え、最終的にこれらカバー保持爪23が透
光性カバー5の係合孔部64にそれぞれ係合する。これに
より、透光性カバー5がベース体2に固定され、図7に
示すように、透光性カバー5のボルト通孔63がボルト71
のねじ部71bに被さる。これとともに、透光性カバー5
の押えリブ65がボルト71の頭部71aまたはナット72を上
から押え、これにより、ボルト71またはナット72が照明
ユニット1に確実に固定された状態になる。
【0030】また、図18に示すように、照明ユニット
1には前記ブラケット76をそれぞれ組み付けておく。こ
のブラケット76の組み付けにあたって、照明ユニット1
の下面側からブラケット76の長孔80をベース体2に組み
込んだボルト71に挿入する。このとき、ブラケット76の
両側板部77を外側に撓ませることにより、両側板部77に
形成する長孔80にボルト71を簡単に挿入することができ
る。このようにしてブラケット76の長孔80にボルト71を
挿入した後、ボルト71のねじ部71bに袋状のナット72aを
螺着する。このときは、ボルト71に螺着するナット72a
は仮止め状態とする。なお、ベース体2に四角形状のナ
ット72を組み込む場合、ブラケット76の長孔80とナット7
2とを位置合わせした後、ブラケット76の外側から長孔8
0にビス79を貫通させ、そのビス79をベース体2に組み
込んだナット72に螺着すればよい。
【0031】このように、ベース体2にブラケット76を
組み付け、さらに、ベース体2に組み込んだボルト71に表
示レンズ73の取付腕片74を連結することによって、ブラ
ケット76と表示レンズ73との間に取り付け部を挟んで表
示レンズ73と照明ユニット1を固定する。ここで、本照
明ユニット1は、様々な取付形態が可能である。以下、
それについて説明する。
【0032】図12から図17は、自動車の室内におい
て、インストルメントパネル91の下方のロアカバー92に
照明ユニット1を取り付けて使用する例を示している。
この照明ユニット1は、表示レンズ73の透過照明として
用いられるものであり、図13に示すように、被取り付
け部となるロアカバー92には表示レンズ73を装着する開
口部93が形成されている。この開口部93は、表示レンズ7
3の取付腕片74が挿通し得る幅を有して表示レンズ73に
よって隠れる形状に形成されている。そして、ロアカバ
ー92の前方から開口部93に表示レンズ73の取付腕片74を
挿入し、この取付腕片74の間に透光性カバー5を挿入す
る。これにより、透光性カバー5とブラケット76の両側
板部77との間に表示レンズ73の取付腕片74が挿入され
る。このとき、ブラケット76の両側板部77が外側に傾斜
したくの字状に屈曲していることから、両側板部77の傾
斜部分に取付腕片74の下端部分が当接して透光性カバー
5と両側板部77との間に表示レンズ73の取付腕片74が容
易に誘い込まれるから、表示レンズ73と照明ユニット1
との位置合わせを容易に行うことができる。このように
して、透光性カバー5とブラケット76の両側板部77との
間に表示レンズ73の取付腕片74を誘い込むことによっ
て、図14に示すように、取付腕片74の下端に形成する
切欠溝部75内にベース体2から突出するボルト71が挿入
される。これとともに、ブラケット76の先端に形成する
円弧状折り曲げ部77aがロアカバー92の内面に当接す
る。この状態でさらにブラケット76をロアカバー92側へ
移動させることによって、ブラケット76が外側に反るよ
うに撓んで両側板部77の先端に形成する円弧状折り曲げ
部77aがロアカバー92の内面に強く押し付けられる。こ
のように、ブラケット76の円弧状折り曲げ部77aでロア
カバー92に押圧した状態で、ボルト71に螺着したナット
72aを締め付ける。なお、ベース体2に四角形状のナッ
ト72を組み込む場合、単にナット72に螺着するビス79を
ねじ込めばよい。このように、ナット72aまたはビス79
を締め付けることにより、ブラケット76の円弧状折り曲
げ部77aと表示レンズ73とでロアカバー92を挟み付け
る。これとともに、ブラケット76の両側板部77と照明ユ
ニット1との間に表示レンズ73の取付腕片74が挟着さ
れ、照明ユニット1と表示レンズ73がロアカバー92に固
定される。そして、照明ユニット1に組み込まれるLE
D3の点灯により、透光性カバー5を透過したLED3
の照射光によって表示レンズ73が透過照明される。
【0033】すなわち、照明ユニット1は、ロアカバー
92への取り付けに際し、照明ユニット1に組み付けたボ
ルト71がブラケット76の長孔80に遊動自在に貫通してい
るので、図14に示すように、ブラケット76の長孔80に
沿って移動可能であり、また、ロアカバー92の開口部93
に装着する表示レンズ73についても、取付腕片74に形成
する切欠溝部75がボルト71に遊動自在に貫通した状態で
表示レンズ73の取付腕片74が照明ユニット1とブラケッ
ト76とで挟着保持されているから、照明ユニット1とブ
ラケット76とはロアカバー92に対して上下方向に移動可
能に組み付けられることになる。このため、図14に示
すように、厚さt,t1が異なるロアカバー92に照明ユ
ニット1と表示レンズ73とを組み付ける場合であって
も、表示レンズ73とブラケット76との間に確実にロアカ
バー92を挟み付けることが可能となる。すなわち、被取
り付け部であるロアカバー92の厚みが異なる場合であっ
ても、表示レンズ73及び照明ユニット1を確実に取り付
けることが可能である。また、照明ユニット1は、ベー
ス体2と配線基板4、LED3を覆ってベース体2に取
り付けられる透光性カバー5などからなり、軽量である
ため、必ずしも照明ユニット1の両側にブラケット76を
沿わせる必要はない。すなわち、図15に示すように、
ブラケット76をボルト71の回りで回転させてブラケット
76で照明ユニット1を支えた状態でロアカバー92の内面
に押し付けるようにして照明ユニット1を固定すること
が可能である。この場合、ブラケット76が照明ユニット
1の自重方向(矢印C方向)に対してブラケット76で支
持することができるから、確実に照明ユニット1を固定
できる。
【0034】また、照明ユニット1は、ブラケット76へ
の取り付けに際し、ボルト71の回りで回転させることが
可能であるから、照明ユニット1の取付角度の調整によ
っても、表示レンズ73の照明輝度を調整することができ
る。つまり、LED3を用いた照明ユニット1は、照射
の指向性を狭くでき、表示レンズ73に対して照明ユニッ
ト1の取付角度を調整することで表示レンズ73の照明輝
度の調整が可能である。これとともに、図17に示すよ
うに、照明ユニット1を下方側に向けた状態で固定して
照明ユニット1の照明光をロアカバー92の端部から洩光
させることによって、例えば、運転者の足元照明と表示
レンズ73の透過照明を同時に行うことが可能となる。つ
まり、透光性カバー5を透過したLED3の照射光によ
って表示レンズ73を透過照明すると同時に、照明ユニッ
ト1から照射した照明光によって運転者の足元照明を行
うことができるから、共通の照明ユニット1により、同
時に2個所の照明が可能となる。
【0035】前記照明ユニット1の構成によれば、ロア
カバー92の表面側に固定される表示レンズ73とロアカバ
ー92の裏面側に固定する照明ユニット1及びその照明ユ
ニット1を固定するブラケット76がそれぞれスライド自
在に組み付けられているから、厚さt,t1が異なるロ
アカバー92にも照明ユニット1と表示レンズ73を確実に
組み付けることが可能である。また、表示レンズ73とブ
ラケット76とで被取り付け部となるロアカバー92を挟着
してロアカバー92に表示レンズ73と照明ユニット1を固
定するようにしているので、ねじなどの別部品を用いて
ブラケット76を取り付ける場合とは異なり、組み付け部
品点数も削減され、照明ユニット1の組み付け作業性も
向上する。
【0036】また、ベース体2に一体に形成した突起状
基板保持部17,18によりベース体2に配線基板4を固定
するようにし、ベース体2に配線基板4を組み付けるに
際しては、突起状基板保持部17を弾性変形させることに
よりこれら突起状基板保持部17が配線基板4に係合され
るようにしたので、ねじなどの別部品を用いて取り付け
る場合とは異なり、ベース体2に配線基板4をワンタッ
チで容易に取り付けることができる。したがって、取り
付け状態のばらつきも減り、品質維持もしやすい。
【0037】また、ブラケット76は、可撓性を有する金
属製薄板材からなり、弾性的に変位可能であり、照明ユ
ニット1の取り付けに際し、被取り付け部となるロアカ
バー92の裏面側にブラケット76が弾発的に押圧するもの
であるから、ブラケット76と表示レンズ73との間にロア
カバー92を強固に挟着することができるので、照明ユニ
ット1の取付強度が向上する。
【0038】また、照明ユニット1とブラケット76及び
表示レンズ73は、それぞれ異なる取付角度で取り付け可
能であるから、照明ユニット1の取付角度の調整によっ
ても、表示レンズ73の照明輝度を調整することができ
る。これとともに、照明ユニット1と表示レンズ73との
取付角度を変えることによって、透光性カバー5を透過
したLED3の照射光によって表示レンズ73を透過照明
すると同時に、照明ユニット1が指向した照明光によっ
ても照明を行うことができるから、共通の照明ユニット
1により、同時に2個所の照明が可能となり、照明ユニ
ット1の共通化を図ることができるから一層、組付部品
点数を削減することができる。
【0039】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、
特に車外で照明ユニットを用いる場合、この照明ユニッ
トに防水構造を付与するとより好ましい。発光素子とし
てLEDを示したが電球であってもよい。また、表示レ
ンズ73と照明ユニット1の取り付け方向は横方向に限ら
ず、図18に示すように縦方向であってもよい。
【0040】
【発明の効果】請求項1の発明の照明ユニットは、被取
り付け部に形成する開口部と、この開口部に装着して該
被取り付け部の表面側に取り付ける表示レンズと、前記
被取り付け部の裏面側に位置して前記表示レンズを透過
照明する照明ユニットと、この照明ユニットを前記被取
り付け部に固定するブラケットとを具備し、前記照明ユ
ニットに前記ブラケットを連結する固定具を設けるとと
もに、前記表示レンズの裏面側に前記固定具と連結する
取付部を設け、この取付部と前記ブラケットを前記固定
具にスライド自在に組み付けて前記表示レンズとブラケ
ットとの間に前記被取り付け部を挟着保持したものであ
り、照明ユニットを取り付けるための構造が簡単になる
とともに、異なる厚みの被取り付け部にも表示レンズと
照明ユニットを固定することができ、したがって、汎用
性に優れた照明ユニットとなる。
【0041】また、請求項2の発明の照明ユニットは、
前記照明ユニットは、ベース体と、このベース体に取り
付けられる配線基板と、この配線基板に搭載された発光
素子と、この発光素子を覆って前記ベース体に取り付け
られる透光性カバーとで構成され、前記配線基板を前記
ベース体に一体に形成した基板保持部により保持してベ
ース体に取り付けたものであり、ベース体への配線基板
の取り付けが容易であるとともに、表示レンズと照明ユ
ニットとの間隔を調整することによって、表示レンズの
照明輝度を調整することができる。
【0042】さらに、請求項3の発明の照明ユニット
は、前記ブラケットを弾性的に変位可能とし、このブラ
ケットを前記被取り付け部の裏面側を弾発的に押圧させ
たものであり、ブラケットを被取り付け部に強固に押し
付けることができ、したがって、照明ユニットの取付強
度が向上する。
【0043】また、請求項4の発明の照明ユニットは、
前記ブラケットに長孔を形成するとともに、前記取付部
の下端縁に下方を開口した切欠溝部を形成し、この長孔
と切欠溝部に前記固定具を遊動させて前記照明ユニット
に前記ブラケットと前記表示レンズをそれぞれスライド
自在に組み付け、かつ、固定具を中心としてブラケット
と表示レンズとを相互に回動自在に組み込んで、前記ベ
ース体とブラケット及び表示レンズをそれぞれ異なる取
付角度で取り付け可能としたものであり、照明ユニット
を複数の方法で被取り付け部に取り付けることができ、
したがって、照明ユニットを様々な場所に様々な形態で
取り付けることができ、照明ユニットの汎用性が向上す
る。これとともに、共通の照明ユニットで同時に複数の
照明が可能であり、部品点数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す照明ユニットとブラケ
ット及び表示レンズの分解右斜視図である。
【図2】同上分解左斜視図である。
【図3】同上組み付け状態を示す斜視図である。
【図4】同上照明ユニットの分解下斜視図である。
【図5】同上照明ユニットの分解下斜視図であり、図3
とは視方向を変えてある。
【図6】同上照明ユニットの組立状態を示す正面図であ
る。
【図7】同上照明ユニットの組立状態を示す断面図であ
る。
【図8】同上配線基板の回路図である。
【図9】前記一実施例のベース体におけるボルトの組み
付けを示す斜視図である。
【図10】同上ベース体におけるナットの組み付けを示
す斜視図である。
【図11】前記一実施例における配線基板の取り付け方
法を示す断面図である。
【図12】照明ユニットをロアカバーに固定した例を示
す正面図である。
【図13】同上照明ユニットの分解斜視図である。
【図14】同上断面図である。
【図15】照明ユニットをロアカバーに例の固定方法に
より固定した例を示す断面図である。
【図16】照明ユニットの取付角度を変えた例を示す正
面図である。
【図17】同上断面図である。
【図18】照明ユニットをロアカバーに固定した例を示
す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 照明ユニット 2 ベース体 3 LED(発光素子) 4 配線基板 5 透光性カバー 17 突起状基板保持部(基板保持部) 18 突起状基板保持部(基板保持部) 19 係合爪 20 係合爪 71 ボルト(固定具) 74 取付腕片(取付部) 75 切欠溝部 76 ブラケット 79 ビス(固定具) 80 長孔 91 ロアパネル(被取り付け部)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被取り付け部に形成する開口部と、この
    開口部に装着して該被取り付け部の表面側に取り付ける
    表示レンズと、前記被取り付け部の裏面側に位置して前
    記表示レンズを透過照明する照明ユニットと、この照明
    ユニットを前記被取り付け部に固定するブラケットとを
    具備し、前記照明ユニットに前記ブラケットを連結する
    固定具を設けるとともに、前記表示レンズの裏面側に前
    記固定具と連結する取付部を設け、この取付部と前記ブ
    ラケットを前記固定具にスライド自在に組み付けて前記
    表示レンズとブラケットとの間に前記被取り付け部を挟
    着保持したことを特徴とする照明ユニット。
  2. 【請求項2】 前記照明ユニットは、ベース体と、この
    ベース体に取り付けられる配線基板と、この配線基板に
    搭載された発光素子と、この発光素子を覆って前記ベー
    ス体に取り付けられる透光性カバーとで構成され、前記
    配線基板を前記ベース体に一体に形成した基板保持部に
    より保持してベース体に取り付けたことを特徴とする請
    求項1記載の照明ユニット。
  3. 【請求項3】 前記ブラケットを弾性的に変位可能と
    し、このブラケットを前記被取り付け部の裏面側を弾発
    的に押圧させたことを特徴とする請求項1又は2記載の
    照明ユニット。
  4. 【請求項4】 前記ブラケットに長孔を形成するととも
    に、前記取付部の下端縁に下方を開口した切欠溝部を形
    成し、この長孔と切欠溝部に前記固定具を遊動させて前
    記照明ユニットに前記ブラケットと前記表示レンズをそ
    れぞれスライド自在に組み付け、かつ、固定具を中心と
    してブラケットと表示レンズとを相互に回動自在に組み
    込んで、前記ベース体とブラケット及び表示レンズをそ
    れぞれ異なる取付角度で取り付け可能としたことを特徴
    とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明ユニッ
    ト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2233134A1 (es) * 2001-09-03 2005-06-01 Honda Giken Kogyo Sistema de iluminacion de led para vehiculo.
JP2005238896A (ja) * 2004-02-24 2005-09-08 Mitsubishi Motors Corp 車両のフロントコンソール
GB2421069A (en) * 2004-12-08 2006-06-14 Illuma Lighting Ltd Adjustable housing for recessed ceiling light
DE112005000851B4 (de) * 2004-04-28 2010-05-27 Showa Denko K.K. Verbindungshalbleiter-Lichtemissionsvorrichtung
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JP7537363B2 (ja) 2021-05-21 2024-08-21 株式会社オートネットワーク技術研究所 内装部材付ルーフモジュール及びルーフモジュール

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