JPH0541037A - デイジタルデータ記録再生装置 - Google Patents

デイジタルデータ記録再生装置

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JPH0541037A
JPH0541037A JP19937791A JP19937791A JPH0541037A JP H0541037 A JPH0541037 A JP H0541037A JP 19937791 A JP19937791 A JP 19937791A JP 19937791 A JP19937791 A JP 19937791A JP H0541037 A JPH0541037 A JP H0541037A
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Shozo Fujii
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランダムアクセス可能な磁気テープに対する
ディジタルデータ記録再生装置において、データのブロ
ックであるグループに対するデータ処理とキャッシュバ
ッファ処理とを同一のバッファメモリで実現し、且つエ
ラー発生時に高速な書き換え処理を実現すること目的と
する。 【構成】 バッファメモリ1は複数のグループを記憶
し、先行再生制御部6が磁気テープからバッファメモリ
1へ複数のグループを読み出し、データ置換制御部9が
前記複数のグループ全てをホストコンピュータからのア
クセス対象にするからバッファメモリ1がキャッシュ効
果を持つ。書き換え制御部7がバッファメモリ1の複数
のエラーグループをまとめて書き換え処理するから、短
時間で書き換え処理が完了する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンピュータの外部記憶
装置などに用いられる磁気テープを記録媒体とするディ
ジタルデータ記録再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、磁気テープによるディジタルデー
タ記録再生装置の大容量化、高機能化が進んでいる。こ
れらの装置では、記録再生するデータの信頼性を向上さ
せるために誤り訂正符号を採用し、ホストコンピュータ
からレコード単位のデータを任意の位置に読み書きする
ランダムライト/ランダムリード機能を実現する工夫が
なされるようになってきた。一般に、磁気テープによる
ディジタルデータ記録装置では、ハードディスクと比較
して大容量の記録媒体を安価に供給できる利点と、記録
媒体である磁気テープに対するアクセス速度が遅いとい
う欠点とを有している。この欠点を補い、ホストコンピ
ュータの占有時間を短縮するため、これらの装置では内
蔵するキャッシュメモリの大容量化が進んできている。
【0003】また、磁気テープの互換性を実現するため
に提案されている規格には、代表的な例としてDATA
/DAT規格(「7th Draft Revised PROPOSED AMERICA
N NATIONAL STANDARD HELICAL-SCAN DIGITAL COMPUTERT
APE CARTRIDGE 3.81mm(0.150in) DATA/DAT RECORDED FO
RMAT FOR INFORMATION INTERCHANGE」December 7, 199
0)がある。
【0004】以下に、従来のディジタルデータ記録再生
装置について説明する。この従来例は前記DATA/D
AT規格を満足するものであるとする。
【0005】図17はこの従来のディジタルデータ記録
再生装置の構成図を示すものである。図17において、
インターフェース制御部101はキャッシュバッファ管
理情報メモリ102を有し、ホストコンピュータとキャ
ッシュバッファメモリ103との間のデータ転送を制御
する制御部、グループ処理部104はグループメモリ1
05を作業エリアとする誤り訂正符号の処理部、磁気記
録再生部106は記録媒体である磁気テープに直接録再
制御するデッキ、書き換え動作制御部107は磁気記録
再生部106から受けた記録動作時のデータの信頼性情
報により、記録動作に問題があると判断した場合に記録
動作の再試行を制御する制御部である。グループ属性情
報記憶メモリ108は磁気テープの記録状態を管理する
グループ属性情報を記憶するメモリであって、書き換え
動作制御部107とグループ処理部104に接続されて
いる。
【0006】以上のように構成されたディジタルデータ
記録再生装置について、まず記録媒体である磁気テープ
上でのデータの記録形態と、磁気テープへの記録再生の
最小単位であるグループの構造について説明し、次いで
本実施例の動作であるデータ読み出し動作と、データ書
き込み動作と、グループ書き換え動作について順に説明
する。
【0007】図2は磁気テープ上での記録形態を示す状
態図である。図2で、磁気テープには予め斜めに連続し
て形成された64本のトラックからなるグループが隙間
なく隣接して記録されている。図3は1つのグループの
データの論理構造を示す構造図である。図3で、グルー
プは論理的に2次元配列を有し、ホストコンピュータか
らアクセスされる固定容量のデータブロックである複数
のレコードと、そのレコードのグループ内での管理情報
であるシステム情報と、誤り訂正符号のパリティとから
構成されている。ホストコンピュータとのレコードのデ
ータ転送方向は図3の矢印A方向であり、レコード及び
システム情報を情報語とする誤り訂正符号は同じく矢印
Aを符号化の方向とし、符号パリティは図3のBに示す
領域に記憶させられている。一方、グループの2次元構
造のトラックへの記録再生方向は図3の矢印Cであり、
誤り訂正符号の方向と磁気テープへの記録方向を直交さ
せるインターリーブを掛けることで、一つの符号系列は
図2で磁気テープ上Dに示すように分散する事となり、
磁気テープの損傷などによる発生するデータエラーの影
響を最小限に止めることができる。
【0008】次に、従来例の動作として、以下にデータ
読み出し動作について説明する。ホストコンピュータは
ディジタルデータ記録再生装置に対して前記レコードを
読み出し位置と読み出し容量の指定単位としてデータ読
み出し動作指示のコマンドを発行する。まず、インター
フェース制御部101はデータ読み出し動作指示のコマ
ンドを受信すると、キャッシュバッファ管理情報メモリ
102を検査して、指定されたレコードがキャッシュバ
ッファメモリ103に記憶されているかどうか検査し、
記憶されている場合、そのレコードをホストコンピュー
タに転送してデータ読み出し動作指示のコマンドを終了
する。記憶されていない場合は、コマンドをグループ処
理部104に伝達する。グループ処理部104はグルー
プ属性情報記憶メモリ108を調べることで前記コマン
ドが指定するレコードを含む該当グループを特定し、グ
ループメモリ105が記憶しているグループが該当グル
ープに一致した場合にはレコードをインターフェース制
御部101に転送する。グループメモリ105は図3に
示す構造の1グループ分のデータを一時的に記憶してい
る。インターフェース制御部101はキャッシュバッフ
ァ管理情報メモリ102を調べ、キャッシュバッファメ
モリ103の空き領域または最も以前にホストコンピュ
ータからアクセスされたレコードに替えてグループ処理
部104から転送されたレコードをキャッシュバッファ
メモリ103に記憶させるとともに、キャッシュバッフ
ァ管理情報メモリ102の情報を更新し、レコードをホ
ストコンピュータに転送してデータ読み出し動作指示の
コマンドを終了する。
【0009】一方、グループメモリ105が記憶してい
るグループが該当グループに一致しなかった場合、グル
ープ処理部104はバッファ掃き出し動作とそれに続く
再生動作とを実行する。
【0010】まず、バッファ掃き出し動作でグループ処
理部104はグループメモリ105に記憶されたグルー
プに対して図3に示すシステム情報を完成させ、誤り訂
正符号の符号化処理を実行し、グループメモリ105上
でグループの形状を完成させる。グループ処理部104
はグループが完成すると、磁気記録再生部106に動作
指示を発行すると共に、グループメモリ105から磁気
記録再生部106へグループの2次元配列の行方向、即
ち図3の矢印Cに示す方向の順にデータ転送する。磁気
記録再生部106は転送されたデータを記録媒体である
磁気テープ上の指示されたグループ記録領域に重ねて上
書きすることで、グループバッファ105上のデータを
磁気テープ上のグループに掃き出し、記録する事とな
る。バッファ掃き出し動作でグループメモリ105上の
グループを磁気テープ上に待避させた後、グループ処理
部104は再生動作を開始する。
【0011】再生動作で、グループ処理部104はホス
トコンピュータから読み出しを指定されたレコードを含
む該当グループの再生動作を磁気記録再生部106に指
示し、磁気記録再生部106は指示されたグループを磁
気テープ上で検索し、再生動作を開始し、再生したデー
タをグループデータ処理部104に転送する。グループ
データ処理部104は図3に示すグループメモリ105
の論理的な2次元配列上に、転送された再生データを矢
印Cの順に記憶させる。グループ処理部104は指定し
たグループの再生が終了し、図3の2次元配列がグルー
プメモリ105上で完成すると、再生動作中に発生した
データ誤りを矢印Aの方向に掛けられた誤り訂正符号の
復号化処理で誤り訂正し、再生動作を完了する。再生動
作が終了するとグループ処理部104は図3に示す再生
したグループのシステム情報を参照して、グループの2
次元配列上でホストコンピュータが指定したレコードの
位置を算出し、そのレコードを矢印Aの示す順にインタ
ーフェース制御部101に転送する。インターフェース
制御部101はキャッシュバッファ管理情報メモリ10
2を調べ、キャッシュバッファメモリ103の空き領域
または最も以前にホストコンピュータからアクセスされ
たレコードに替えてグループ処理部104から転送され
たレコードをキャッシュバッファメモリ103に記憶さ
せるとともに、キャッシュバッファ管理情報メモリ10
2の情報を更新し、レコードをホストコンピュータに転
送してデータ読み出し動作指示のコマンドを終了する。
【0012】次に、従来のディジタルデータ記録再生装
置のデータ書き込み動作について以下に説明する。
【0013】ホストコンピュータはディジタルデータ記
録再生装置に対してレコードを書き込み位置と書き込み
容量の指定単位としてデータ書き込み動作指示のコマン
ドを発行する。まず、インターフェース制御部101は
データ書き込み動作指示のコマンドを受信すると、キャ
ッシュバッファ管理情報メモリ102を検査して、指定
されたレコードがキャッシュバッファメモリ103に記
憶されているかどうか検査し、記憶されている場合はキ
ャッシュバッファメモリ103のそのレコードのアドレ
スに、記録されていない場合はキャッシュバッファメモ
リ103の空き領域または最も以前にホストコンピュー
タからアクセスされたレコードに替えてホストコンピュ
ータからレコードを転送させ、キャッシュバッファ管理
情報メモリ102の情報を更新するとともに、コマンド
をグループ処理部104に伝達する。グループ処理部1
04はグループ属性情報記憶メモリ108を調べること
でコマンドが指定するレコードを含む該当グループを特
定し、グループメモリ105が記憶しているグループが
該当グループに一致した場合にはレコードをインターフ
ェース制御部101を介してキャッシュバッファメモリ
103からグループメモリ105の該当アドレスに転送
して、データ書き込み動作指示のコマンドの処理を終了
する。
【0014】一方、グループメモリ105が記憶してい
るグループが該当グループに一致しなかった場合、グル
ープ処理部104はバッファ掃き出し動作とそれに続く
再生動作とを実行することは、上述したデータ読み出し
動作の説明と同じである。再生動作が完了すると、グル
ープ処理部104は図3に示す再生したグループのシス
テム情報を参照して、グループの2次元配列上でホスト
コンピュータが指定したレコードの位置を算出し、その
位置にインターフェース制御部101を介してキャッシ
ュバッファメモリ103から該当レコードを矢印Aの示
す順に転送して、データ書き込み動作指示のコマンドの
処理を終了する。
【0015】最後に、従来のディジタルデータ記録再生
装置のグループ書き換え動作について以下に説明する。
【0016】上述したバッファ掃き出し動作に於いて、
磁気記録再生部106は磁気テープのあるトラックにデ
ータを記録すればその直後にトラックを再生する事で、
記録動作のデータの信頼性を確認し、その結果である信
頼性情報を書き換え動作制御部107に随時転送する。
書き換え動作制御部107はバッファ掃き出し動作終了
時点で信頼性情報を確認し、記録動作の信頼性が不十分
であると判断すれば記録グループをエラーグループと見
なしてグループ書き換え動作の制御を開始する。
【0017】グループ書き換え動作に於いて、まず書き
換え動作制御部107はグループ属性情報記憶メモリ1
08を検索し、エラーグループに最も近い予備グループ
を選択する。予備グループとは図3のグループのデータ
構造を持つがレコード領域はホストコンピュータから直
接アクセスされることのない予備のグループであって、
図18のテープ形状図に示すように、磁気テープ上に予
め設定された一定間隔で形成されている。図8にグルー
プ属性情報の構造と、図9にその属性コードの定義を示
す。図8で、1つのグループの属性情報は1バイトの属
性コードと、0または2バイトの代用グループ番号で構
成され、グループ属性情報記憶メモリ108上でグルー
プ番号0のグループの属性情報からグループ番号順に各
グループの情報が記憶され、その終端には終端コードが
記憶されている。また、属性コードは図9で、グループ
の種類と使用状況、エラーの発生状況がコード化され、
エラー発生グループでは属性コードに続いて代用に使用
した予備グループのグループ番号が、使用済み予約グル
ープに関しては属性コードに続いてそのグループが代用
する元のグループのグループ番号が記録される。書き換
え動作制御部107はエラーグループに最も近い未使用
の予備グループを選択すると、グループ属性情報の更新
処理を開始する。更新処理では、エラーグループの属性
コードをエラーグループを意味する0x0E(以下、1
6進表示であることを0xで表す)に書き換え、グルー
プ属性情報記憶メモリ108上で、終端コードからエラ
ーグループのグループ番号+1のグループの属性情報ま
でを2バイトシフトし、属性情報0x0Eに続けてこの
エラーグループの代用として使用する予備グループのグ
ループ番号2バイトを書き込む。次いで、書き換え動作
制御部107は予備グループに関しても同様に、属性コ
ードを使用済み予備グループを意味する0x0Aを書き
込み、終端コードから予備グループの識別番号+1のグ
ループの属性情報までを2バイトシフトし、属性情報0
x0Aに続けてこの使用済み予備グループが代用するグ
ループのグループ番号を2バイト書き込む。書き換え動
作制御部107はグループ属性情報の更新処理を終える
と、グループ処理部104に指示して、グループメモリ
105に記憶されているエラーグループのシステム情報
に書き換え制御に関する情報を書き加え、誤り訂正符号
の符号化処理を実行した後、磁気記録再生部106に指
示して再度エラーが発生した磁気テープ上のグループに
重ねて記録動作させる。最後に、書き換え動作制御部1
07はグループ処理部104に指示して、グループメモ
リ105に記憶されているエラーグループのシステム情
報を前記代用する予備グループに対応する内容に書き換
え、誤り訂正符号の符号化処理を実行した後、磁気記録
再生部106に指示して磁気テープ上の予備グループに
重ねて記録動作させる。このときの記録動作の信頼性情
報が不十分であると判断すれば、書き換え動作制御部は
予備グループをエラーグループと見なして再度上述した
グループ書き換え動作の制御を開始する。信頼性情報が
十分であると判断すれば書き換え動作制御部107は書
き換え動作の制御を終了し、グループ処理部104はバ
ッファ掃き出し動作に続く再生動作に移行する。
【0018】以上のように従来例の記録動作及び再生動
作では、DATA/DAT規格に基づき、誤り訂正符号
の付加とインターリーブによる高いデータ信頼性を確保
するグループ処理を採用し、グループ単位に磁気テープ
上にすでに形成されたグループに重ねて記録動作を実行
することでランダムライト/ランダムリード機能を実現
している。また、磁気テープへの記録再生は1グループ
ずつ完了する間欠動作になり、動作は極めて低速である
が、キャッシュバッファメモリ103を用いたホストコ
ンピュータとのデータ転送制御を実行するから、キャッ
シュバッファメモリ103を大容量メモリとする事でキ
ャッシュヒットの確率を高め、高速転送を実現しようと
している。また、記録動作に於いて、記録データの信頼
性が不十分である場合予備グループに書き換えるから、
常に高いデータ信頼性を確保する。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、グループが論理的な2次元配列を持つの
に対してインターフェース制御部1がキャッシュバッフ
ァ方式の転送制御を実行するため、キャッシュバッファ
メモリ103とグループメモリ105の2つの大容量メ
モリが必要であるという問題点と、キャッシュバッファ
メモリ103に十分なレコードが記憶されるまでキャッ
シュヒット確率が低く、1グループずつのバッファ掃き
出し動作、先行再生動作を頻繁に繰り返すことになる
が、磁気記録再生部106は1グループの記録または再
生動作に対して毎回多大の実行時間が必要な磁気テープ
上のサーチ動作、同期引き込み動作などを行わなければ
ならず、応答が極めて遅いという問題点とを有してい
た。
【0020】また、磁気テープ自体の信頼性が低下して
きたときグループ書き換え動作の発生確率が高くなる
が、これは1つのエラーグループ発生に対して2回磁気
テープに記録動作を実行しなければならず、更にグルー
プ属性情報が大容量である場合大量のデータシフト処理
を1つのエラーグループ発生に対して2回実行しなけれ
ばならないので、この場合にも応答が極めて遅くなると
いう問題点を有していた。
【0021】また、書き換え動作に於いてエラーグルー
プの代用グループはエラーグループに最も近い予備グル
ープが選択されるから、1/2の確率で代用グループの
グループ番号がエラーグループのグループ番号以下の値
となる。一方、通常のデータ読み出し動作、データ書き
込み動作に於いてホストコンピュータから指定されたレ
コードを含むグループのグループ番号を求めるため、グ
ループ属性情報の検索が必要であるが、グループ属性情
報は図8に示すように可変長情報であるから先頭グルー
プの属性コードから順に検索しなければならない。この
とき、発見した該当グループがエラーグループであり、
その代用グループのグループ番号が1/2の確率で該当
グループのグループ番号以下であった時、再度先頭グル
ープの属性情報から検索を実行しなければならないか
ら、グループ属性情報が大容量である場合に2重検索が
発生し、応答が遅くなるという問題点も有していた。
【0022】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で、1つのバッファメモリでグループ処理とキャッシュ
バッファ処理を実現し、また、ホストコンピュータの最
初のアクセスから極めて高いキャッシュヒット確率を得
て高速に応答し、また、磁気テープ自体の信頼性が低下
してきたときにも高速に書き換え処理を完了し、更に書
き換え処理の後も通常のデータ読み出し動作、データ書
き込み動作の応答が遅くならないディジタルデータ記録
再生装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のディジタルデータ記録再生装置は、磁気テー
プ上にグループを最小単位として記録再生する磁気テー
プ記録再生手段と、論理的に複数の領域に分割して1つ
の領域に1つの前記グループを一時的に記憶するバッフ
ァメモリと、前記一時記憶したグループの番号と信頼性
情報とを記憶する領域情報記憶メモリと、前記バッファ
メモリに一時記憶されたグループのデータがホストコン
ピュータから転送されたデータで置換されたことを示す
データ置換情報を記憶するデータ置換情報記憶メモリ
と、前記置換動作を制御するデータ置換制御手段と、前
記置換されたグループを磁気テープに記録させるバッフ
ァ掃き出し制御手段と磁気テープから前記バッファメモ
リに複数のグループを読み出す再生動作制御手段と、前
記バッファ掃き出し動作に於いて発生したエラーグルー
プの書き換え情報を記憶する書き換え制御情報記憶メモ
リを有し前記エラーグループの書き換え動作を制御する
書き換え制御手段とを具備してなる。
【0024】
【作用】本発明は上記した構成により、複数の領域を有
するバッファメモリに対し、各領域の状態を各領域に1
対1対応する領域情報が管理するから複数のグループバ
ッファとしてグループ処理し、磁気テープとの間で複数
のグループを連続して記録再生の転送ができ、また、複
数の領域に一時記憶されたグループの各レコードに対し
てホストコンピュータとのデータ転送ができるから、バ
ッファメモリがキャッシュバッファメモリとして機能
し、キャッシュ機能のためのメモリとグループ処理の作
業用メモリを共用化して1つのバッファメモリで動作さ
せることができる。
【0025】また、ホストコンピュータの最初のアクセ
スに於いてもホストコンピュータから指定されたレコー
ドを含むグループを先頭に磁気テープから、バッファメ
モリの複数の領域に可能な限りの多数のグループを連続
して読み込むから、キャッシュバッファをこれからアク
セスされる可能性の高いレコードで常に満たしておくこ
とができ、最初のアクセスから極めて高いキャッシュヒ
ット確率を得て高速な応答を実現する。
【0026】また、磁気テープ自体の信頼性が低下して
きたときにも、複数グループの書き換え制御情報を用い
て、複数のエラーグループの書き換え処理を可能な限り
1回の動作にまとめて実行するから、高速に書き換え処
理を完了する。
【0027】更に、書き換え処理に於いて代用グループ
の選択を、エラーグループのグループ番号より大きなグ
ループ番号を有する予備グループに優先的に割り当てる
から、書き換え動作を実行した磁気テープに対する通常
のデータ読み出し動作、データ書き込み動作でも、グル
ープ属性情報の2重の検索処理が発生せず応答が遅くな
らないことになる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照しながら説明する。本実施例は上述した従来例と同じ
くDATA/DAT規格を満足するものである。
【0029】図1は本発明の実施例におけるディジタル
データ記録再生装置の構成図を示すものである。
【0030】図1において、バッファメモリ1は仮想的
に複数の2次元空間であるページに分割してアクセス可
能なメモリ装置であり、インターフェース制御部2はバ
ッファメモリ1に接続され、外部装置であるホストコン
ピュータと接続されたデータ転送の制御部、符号処理部
3はバッファメモリ1に接続され、バッファメモリ1に
記憶されたデータに対し誤り訂正符号の符号化処理と誤
り訂正処理を実行する符号処理部である。磁気記録再生
部4は磁気テープを記録媒体としディジタルデータを直
接磁気記録再生するデッキ、バッファ掃き出し制御部5
と先行再生制御部6は共にバッファメモリ1と接続さ
れ、バッファ掃き出し制御部5は磁気記録制御部4に記
録データを出力し、先行再生制御部6は磁気記録再生部
4から再生データを入力する制御部である。書き換え制
御部7はバッファメモリ1と書き換え制御情報記憶メモ
リ8とに接続され、磁気記録制御部4から磁気記録動作
に於ける信頼性情報を受信し、エラーが発生した場合に
磁気記録再生部4に書き換え動作を指示し制御する制御
部である。データ置換制御部9はホストコンピュータか
らバッファメモリ1へのデータ書き込み動作を制御し、
データ読み出し制御部10はバッファメモリ1からホス
トコンピュータへのデータ読み出し動作を制御する制御
部である。ページ情報記憶メモリ11とデータ置換フラ
グメモリ12は、それぞれバッファメモリ1のページの
数と同数の管理情報であるページ情報とデータ置換フラ
グとを記憶するメモリであって、ページ情報記憶メモリ
11は符号処理部3と、バッファ掃き出し制御部5と、
先行再生制御部6と、書き換え制御部7と、データ置換
制御部9と、データ読み出し制御部10とに接続され、
データ置換フラグメモリ12はバッファ掃き出し制御部
5とデータ置換制御部9とにそれぞれ接続されている。
グループ属性情報記憶メモリ13は磁気テープの記録状
態を管理するグループ属性情報を記憶するメモリであっ
て、データ置換制御部9とデータ読み出し制御部10か
ら参照可能に接続され、書き換え制御部7から参照、書
き込み可能に接続されている。
【0031】以上のように構成されたディジタルデータ
記録再生装置について、まずバッファメモリ1上でのデ
ータの記憶形態について説明し、次いで本実施例の動作
であるデータ読み出し動作と、データ書き込み動作と、
グループ書き換え動作について順に説明する。
【0032】図2は磁気テープ上での記録形態を示す状
態図であり、図3は1つのグループのデータの論理構造
を示す構造図である。本実施例は前記DATA/DAT
規格を満たすディジタルデータ記録再生装置であり、磁
気テープ上の記録形態と、グループの構造はそれぞれ上
述した従来例と同一であるから説明を省略する。
【0033】図4はバッファメモリ1のデータ記憶形式
を示すメモリマップである。バッファメモリ1は、図4
に示す複数の領域であるページに分割され、各ページは
図3に示すデータグループの仮想2次元配列と同一の構
造を持ち、1ページに1つのグループを一時記憶する。
図4で、ページ情報記憶メモリ11はページの総数と同
数であり、各ページと1対1対応するグループ番号と、
再生誤りフラグとを記憶するメモリであり、各ページに
一時記憶されたデータグループのグループ番号を識別番
号として、符号処理部3の誤り訂正処理の実行結果を再
生誤りフラグとしてそれぞれ記憶する。データ置換フラ
グメモリ12も同じく各ページと1対1対応し、各ペー
ジに一時記憶されたデータグループのデータがホストコ
ンピュータから転送されたデータによって置き換えられ
たことを示すデータ置換フラグを記憶するメモリであ
る。本実施例ではページ総数を第0ページから第5ペー
ジまでの6ページとする。
【0034】次に、本実施例のデータ読み出し動作につ
いて説明する。本実施例の記録動作ではホストコンピュ
ータからランダムアクセスされるものと仮定する。図
5,図6,図7はそれぞれ本実施例のデータ読み出し動
作に於けるデータ読み出し制御部10と、バッファ掃き
出し制御部5と、先行再生制御部6の処理手順を示すフ
ローチャートである。
【0035】ホストコンピュータは本実施例であるディ
ジタルデータ記録再生装置に対して前記レコードを読み
出し位置と読み出し量の指定単位としてデータ読み出し
動作指示のコマンドを発行する。まず、インターフェー
ス制御部1はデータ読み出し動作指示のコマンドを受信
すると、その内容をデータ読み出し制御部10に伝達
し、制御権を委譲する。データ読み出し制御部10は前
記コマンドを受けると、図5のステップ501でグルー
プ属性情報記憶メモリ13に記憶されたグループ属性情
報を検索してホストコンピュータから指示された目標レ
コードを含むデータグループのグループ番号を算出す
る。図8にグループ属性情報の構成と、図9にその属性
コードの定義を示すが、これらは何れも上述した従来例
の場合と同一であるから説明を省略する。次に、データ
読み出し制御部10はステップ502でページ情報記憶
メモリ11に記憶されたグループ番号を検査して、該当
するグループが既にバッファメモリ1に一時記憶されて
いるかどうかを判断し、記憶されている場合はステップ
503でページ情報記憶メモリ11の該当する再生誤り
フラグを検査し、バッファメモリ1に記憶された該当グ
ループのデータが正しいことを確認すると、次にステッ
プ504に進み、該当するグループの図3に示すシステ
ム情報を参照して目標レコードのバッファ1上でのアド
レスを算出し、更にステップ505でインターフェース
制御部2に指示してアドレスから目標レコードのデータ
をホストコンピュータへデータ転送させる。最初の該当
グループの処理が終了すると、データ読み出し制御部は
ステップ506でホストコンピュータからコマンドで読
み出し要求されたレコードが全てホストコンピュータへ
転送終了したのであるかどうかを判断し、未転送レコー
ドが残っているのであればステップ501へ戻り、前記
未転送レコードの転送処理を継続するが、全レコード転
送終了であればデータ読み出しコマンドの処理を終了し
て次のコマンド待ちとなる。一方、ステップ502とス
テップ503の判断処理でホストコンピュータへ転送可
能な該当グループがバッファメモリ1に一時記憶されて
いないと判断すると、データ読み出し制御部はステップ
507でバッファ掃き出し制御部5にバッファ掃き出し
動作を実行させ、引き続きステップ508で先行再生制
御部6に磁気テープからの先行再生動作を実行させる。
【0036】図6はバッファ掃き出し制御部5のバッフ
ァ掃き出し動作を示すフローチャートである。バッファ
掃き出し制御部5は図5のステップ507で掃き出し動
作を要求されると、まず図6のステップ601でデータ
置換フラグメモリ12を全て検査してデータ置換フラグ
が全てリセットされていれば、即ちバッファメモリ1に
一時記憶されている全てのグループがデータ置換されて
いなければ直ちにバッファ掃き出し動作を終了するが、
何れかのグループがデータ置換されていればステップ6
02に進み、バッファ掃き出し動作の処理範囲を求め
る。処理範囲の条件は、データ置換されたグループの最
小のグループ番号を有するグループを起点とし、バッフ
ァメモリ1上に一時記憶された再生誤りを含まないグル
ープであって、グループ番号が連続し、且つデータ置換
されたグループを終点とする範囲である。今、バッファ
メモリ1の状態が図4に示す状態であったとすると、バ
ッファ掃き出し制御部6はステップ602の処理でグル
ープ番号8からグループ番号12までの5グループを処
理範囲とし、また図10に示す状態であった場合には、
グループ番号8からグループ番号10の3グループを処
理範囲とすることになる。以下では図10の状態であっ
たと仮定して説明を続ける。バッファ掃き出し制御部5
は処理範囲を求めると、ステップ603で符号処理部3
に指示して処理範囲の各ページに対する誤り訂正符号の
符号化処理を実行させ、ステップ604で磁気記録再生
部4に処理範囲つまり磁気テープ上のグループ番号8を
先頭とする3グループに対する記録動作を指示し、バッ
ファメモリ1の該当するページつまり第0ページから第
2ページのデータを磁気記録再生部4に転送する。磁気
記録再生部4は転送されたデータを記録媒体である磁気
テープ上の指示されたグループ番号の記録領域に重ねて
上書きする事で磁気記録動作を実行する。磁気記録再生
部4の記録動作が終了すれば、バッファ掃き出し制御部
4はステップ605で処理範囲のデータ置換フラグをリ
セットし、ステップ606で再度データ置換フラグメモ
リ12を検査して、データ置換され磁気テープに掃き出
しされていないグループがバッファメモリ1上に存在し
ないか確認する。図10の例ではグループ番号8と10
のデータ置換フラグはステップ605の処理でリセット
されたが、グループ番号12のデータ置換フラグがセッ
トされたままであるからステップ602に戻り、再度ス
テップ605までのバッファ掃き出し処理を実行する。
この場合の新たな処理範囲はグループ番号12の1グル
ープのみである。ステップ606でデータ置換されたが
磁気テープに掃き出しされていないグループが存在しな
いことを確認すると、バッファ掃き出し制御部5はステ
ップ607で磁気記録再生部4の磁気テープへの記録動
作に於けるデータの信頼性を書き換え制御部7に確認さ
せた後、バッファ掃き出し動作を終了する。
【0037】データ読み出し制御部10は図5ステップ
507の上記バッファ掃き出し動作が終了するとステッ
プ508で、先行再生制御部6に先行再生動作を要求す
る。図7は先行再生制御部6の処理手順を示すフローチ
ャートである。まず、先行再生制御部6はステップ70
1で、データ読み出し制御部10がステップ501で求
めた該当グループを先頭とする磁気再生動作を磁気記録
再生部4に指示する。磁気記録再生部4は指示された先
頭グループを磁気テープ上で検索し、再生動作を開始
し、再生データを先行再生制御部6に順次転送する。先
行再生制御部6はバッファメモリ1の第0ページから第
5ページまで、図3に示す論理的な2次元配列順に前記
転送された再生データを順に記憶させ、ページ情報記憶
メモリ11の該当するページの識別番号に再生したグル
ープ番号を記憶させ、再生誤りフラグをリセットする。
先行再生制御部6はバッファメモリ1の全てのページへ
の再生データ転送が完了すると磁気記録再生部4に指示
して磁気テープからの再生動作終了させ、ステップ70
2で符号処理部3に指示して前記再生動作中に発生した
データ誤りを図3矢印Aの方向に掛けられた誤り訂正符
号の復号化処理で誤り訂正を実行させる。符号化処理部
3はバッファメモリ1の全てのグループに関して誤り訂
正を実行するが、その中で訂正不能であるグループまた
は誤訂正検出をしたグループに対しては、ページ情報記
憶メモリ11の該当する再生誤りフラグをセットする。
以上の先行再生動作が終了すると、データ読み出し制御
部10はステップ502に戻り、ステップ506までの
処理を実行することでホストコンピュータから指定され
たデータの読み出し動作を完了する。
【0038】次に、本実施例のデータ書き込み動作につ
いて説明する。本実施例のデータ書き込み動作でもデー
タ読み出し動作と同じくホストコンピュータからランダ
ムアクセスされるものと仮定する。図11は本実施例の
データ書き込み動作に於けるデータ置換制御部9の処理
手順を示すフローチャートである。
【0039】ホストコンピュータは本実施例であるディ
ジタルデータ記録再生装置に対して前記レコードを書き
込み位置と書き込み量の指定単位としてデータ書き込み
動作指示のコマンドを発行する。まず、インターフェー
ス制御部1はデータ書き込み動作指示のコマンドを受信
すると、その内容をデータ置換制御部9に伝達し、制御
権を委譲する。データ置換制御部9は前記コマンドを受
けると、図11のステップ1101でホストコンピュー
タから指示された目標レコードを含むデータグループの
グループ番号を算出し、ステップ1102、ステップ1
103の判断処理で再生誤りを含まない該当グループが
バッファメモリ1に記憶されていると判断すると、ステ
ップ1104に進み、該当するグループのシステム情報
を参照して目標レコードのバッファ1上でのアドレスを
算出することは、上述したデータ読み出し動作のデータ
読み出し制御部10のステップ501からステップ50
4の処理と同様である。次に、データ置換制御部9はス
テップ1105でインターフェース制御部2に指示して
書き込むべきレコードのデータをホストコンピュータか
らバッファメモリ1のアドレスへデータ転送させること
でバッファメモリ1のデータを置換させ、ステップ11
06で該当グループに対応するデータ置換フラグをセッ
トする。最初の該当グループの処理が終了すると、デー
タ置換制御部9はステップ1107でホストコンピュー
タからコマンドで書き込み要求されたレコードのデータ
置換が全て終了したのであるかどうかを判断し、終了で
なければステップ1101へ戻り未転送レコードの転送
処理を継続するが、全レコード置換終了であればデータ
書き込みコマンドの処理を終了して次のコマンド待ちと
なる。
【0040】一方、ステップ1102とステップ110
3の判断処理でデータ置換可能な該当グループがバッフ
ァメモリ1に一時記憶されていないと判断すると、デー
タ置換制御部9はステップ1108でバッファ掃き出し
制御部5にバッファ掃き出し動作を実行させ、引き続き
ステップ1109で先行再生制御部6に指示して先行再
生動作を実行させる。バッファ掃き出し動作と先行再生
動作は上述したデータ読み出しに於ける動作と同一であ
り説明を省略する。ステップ1109の先行再生動作が
終了すればデータ置換制御部9はステップ1102に戻
り、ステップ1107までの処理を実行してホストコン
ピュータから指定されたデータ書き込み動作を完了す
る。
【0041】以上のように本実施例によれば、バッファ
掃き出し制御部5のバッファ掃き出し動作と先行再生制
御部6の先行再生動作とによって、バッファメモリ1の
複数のページと磁気テープの間で複数のグループの記録
再生が実行され、また、データ置換制御部9のデータ書
き込み動作と、データ読み出し制御部10のデータ読み
出し動作とによって、バッファメモリ1の複数のページ
とホストコンピュータとの間でレコードの置換、レコー
ドの読み出しが実行されるから、先行再生によってバッ
ファメモリ1に記憶された複数のグループの全てのレコ
ードが仮想のキャッシュバッファに読み込まれたことと
等価な状態になる。つまり、2つのバッファメモリを独
立に持つ必要がなく、一つのバッファメモリ1で符号処
理などのグループ処理用の作業バッファの機能と、キャ
ッシュバッファとしての機能とを共に果たすことができ
る。また、先行再生制御部6は先行再生動作に於いて、
該当するグループを先頭に連続的にバッファメモリ1に
グループを読み出すが、ホストコンピュータは一般に最
初のアクセス時に最も若いレコード番号のレコードを読
み出し要求するから、最初のアクセス以降高いキャッシ
ュヒット確率を得ることができるものである。
【0042】更に、バッファ掃き出し制御部5はバッフ
ァ掃き出し動作に於いて、図6ステップ602の掃き出
し動作の処理範囲の決定処理で、複数のグループを一つ
の処理範囲にまとめて1回の動作として磁気テープに磁
気記録させるから、磁気記録再生部4の磁気テープに対
する動作の回数が大幅に減少する。即ち、磁気記録に先
立って多大の実行時間が必要な磁気テープ上のサーチ動
作、同期引き込み動作などの実行回数を大幅に減少させ
ることができるから、高速な応答を実現できることにな
る。また更に、データ読み出し制御部10の図5ステッ
プ503、データ置換制御部9の図11ステップ110
3、バッファ掃き出し制御部5のステップ602の各処
理で、先行再生動作によって再生されたグループのデー
タの信頼性が不十分であれば、そのグループは全ての処
理の対象から外されることになるから、信頼性不足のデ
ータをホストコンピュータに転送したり磁気テープに書
き込んだりすることがなく、常に信頼性の高い動作を実
現するものである。
【0043】次に、本実施例のグループ書き換え動作に
ついて説明する。図12,図13,図14はそれぞれ本
実施例のグループ書き換え動作に於ける書き換え制御部
7の処理手順を示すフローチャートである。
【0044】上述したバッファ掃き出し動作に於いて、
バッファ掃き出し制御部5は図6のステップ607で書
き換え制御部7にグループ書き換え動作を要求する。書
き換え制御部7は図12のステップ1201で、磁気テ
ープに対する記録動作中に磁気記録再生部4から出力さ
れた記録動作の信頼性情報を検査し、磁気テープに記録
したデータの信頼性が不十分であるエラーグループが存
在するかどうか判断し、存在しない場合は直ちにグルー
プ書き換え動作を終了するが、エラーグループが存在す
る場合ステップ1202に進み、エラーグループの書き
換え動作の制御の基準とする書き換え制御情報を作成
し、書き換え制御情報記憶メモリ8に記憶させる。図1
5に、書き換え制御情報のデータ構造を示す。図15で
書き換え制御情報はグループ書き換え動作の処理段階を
示す処理コードと、エラーグループのグループ番号と、
エラーグループのグループ属性情報のグループ属性情報
記憶メモリ13上での記憶位置を示すエラーグループ属
性情報アドレスと、エラーグループのグループ属性情報
を書き換えるために増加するバイト数であるエラーグル
ープ属性情報増加バイト数と、エラーグループの代用に
使用する予備グループのグループ番号と、代用に使用す
る予備グループのグループ属性情報のグループ属性情報
記憶メモリ13上での記憶位置を示す代用グループ属性
情報アドレスと、代用とする予備グループのグループ属
性情報を書き換えるために増加するバイト数である代用
グループ属性情報増加バイト数とから構成されている。
書き換え制御情報記憶メモリ8はバッファメモリ1の総
ページ数と同数の書き換え制御情報を記憶する。ステッ
プ1202の処理で書き換え制御部7は処理コードが4
である書き換え制御情報記憶を探し出し、それに処理コ
ード1と、エラー発生グループのグループ番号とを書き
込む。以下に具体例を示す。今、バッファメモリ1の図
10の状態に対してバッファ掃き出し制御部5がグルー
プ番号8,9,10及び12の掃き出し動作を終了した
ところ、図16に示すようにグループ番号8,9及び1
2が信頼性不足のエラーグループになったとする。書き
換え制御部7はステップ1202で3つの書き換え制御
情報に対し処理コード1とエラーグループのグループ番
号8,9,12を書き込む。次に、ステップ1203で
全ての書き換え制御情報の処理コードを検査し、その値
が1である、即ち第1段階の書き換え制御処理を要求し
ているものが存在するかどうか調べ、存在する場合ステ
ップ1204の第1段階の書き換え制御処理を実行す
る。
【0045】図13は第1段階の書き換え制御処理の処
理内容を示すフローチャートである。図13ステップ1
301で、書き換え制御部7は書き換え制御情報を参照
しながら全てのエラーグループのグループ属性情報を調
べ、そのグループ属性情報記憶メモリ13上でのアドレ
スと、代用グループのグループ番号を書き込むために増
加するグループ属性情報のバイト数を書き換え制御情報
に記憶させる。また、エラーグループの属性コードが図
9の0x0Cまたは0x0Eであったとき、これは既に
エラーグループとしての処理を終了しているものである
から書き換え制御情報の処理コードに4を書きこみ、ま
た、属性コードが0x04であればこれは未使用の予備
グループであるから新たな予備グループに書き換える必
要はないが他のエラーグループの代用に使用されないよ
うにするため、書き換え制御情報の代用グループのグル
ープ番号に自分自身のグループ番号を書き込んでおく。
図16の具体例ではグループ番号8,9,12は何れも
属性コードがデータグループであるから、それぞれの書
き換え制御情報のエラーグループ属性情報増加バイト数
に2が記憶されることになる。
【0046】書き換え制御部7はステップ1302でグ
ループ属性情報を調べ、先頭エラーグループの直前、直
後の連続する未使用の予備グループを代用グループの候
補として選出する。具体例ではグループ番号8のエラー
グループの直前の連続する予備グループとしてグループ
番号6,7を、直後の連続する予備グループとしてグル
ープ番号13,14をそれぞれ選出する。ステップ13
03の判断で予備グループの候補が選出できなかったと
き、保護処理のためにステップ1304に進み代用する
予備グループが未決定であるエラーグループの書き換え
制御情報の処理コードに3を書き込むが、前記候補の予
備グループを選出できたときステップ1305でエラー
グループの代用として使用する予備グループの割付を実
行する。
【0047】予備グループの割付は前記候補の予備グル
ープの中で、先頭エラーグループのグループ番号Neに
対しNe以下の最大のグループ番号N1とNe以上の最
小のグループ番号N2と重み付け常数Mに対し式(1)
が成立する場合、グループ番号N2を先頭とし、連続す
るグループ番号を有する前記候補の予備グループをエラ
ーグループの代用として順に割り付け、式(1)が成立
しない場合はグループ番号N1を終点とし連続するグル
ープ番号を有する前記候補の予備グループをエラーグル
ープの代用として順に割り付ける。
【0048】 Ne−N1+M ≧ N2−Ne (1) 本実施例ではM=16と設定されているものとする。前
記具体例では、Ne=8,N1=7,N2=13である
から、式(2)となって式(1)が成り立つから、図1
6に示すようにグループ番号8,9の代用としてグルー
プ番号13,14が割り付けられ、書き換え制御情報に
代用グループ番号と、その属性情報のアドレスと、その
属性情報増加バイト数、今の例では2バイト増加、が書
き込まれる。
【0049】 8−7+16(=17)≧13−8(=5) (2) 図16の例ではエラーグループがグループ番号8,9と
連続しているが、例えばグループ番号8,10と連続し
ないエラーグループであってもこの処理によってグルー
プ番号13,14の予備グループに割り付けられる。次
に、ステップ1306で前記割付が完了していないと判
断すると、書き換え制御部7は再度ステップ1302か
らステップ1306を実行し、グループ番号12のエラ
ーグループの代用にグループ番号20の予備グループを
割り付けることになる。
【0050】予備グループの割付が完了すると、書き換
え制御部7はステップ1307で、DATA/DAT規
格に基づきバッファメモリ1に一時記憶されたエラーグ
ループのシステム情報に代用する予備グループの情報な
どを書き込む修正を実行し、次いでステップ1308で
同じくDATA/DAT規格に基づいてエラーグループ
とその代用に用いる予備グループのグループ属性情報を
修正する。この場合、図8に示した代用グループ番号を
書き込めるようにグループ属性情報をシフトする必要が
発生する。書き換え制御部7は処理コードが1である全
ての書き換え制御所報を調べ、グループ属性情報増加バ
イト数がゼロでなく、且つグループ属性情報アドレスが
最大であるものを選択し、グループ属性情報記憶メモリ
1上で終端コードから、選択したアドレスまでをまとめ
てシフト処理する。このときのシフト量はグループ属性
情報増加バイト数の総和である。以下、グループ属性情
報アドレスの大きな順に選択し、前回シフト処理した続
きの位置にシフト処理していく。このときのシフト量は
シフト処理が未完であるグループ属性情報増加バイト数
の総和である。
【0051】グループ属性情報の修正が終了すると、書
き換え制御部7はステップ1309でエラーグループの
磁気テープへの記録動作の処理範囲を求める。エラーグ
ループの記録動作の処理範囲としては、最小のグループ
番号を有するエラーグループを起点として1つ以上の連
続したエラーグループを1つの処理範囲として扱う。図
16の具体例ではグループ番号8,9の連続エラーグル
ープが最初の処理範囲として選ばれる。処理範囲に属す
るエラーグループの書き換え制御情報の処理コードをス
テップ1310で2に書き換え、ステップ1311,ス
テップ1312で上述したバッファ掃き出し動作のステ
ップ603,ステップ604と同様に誤り訂正符号の符
号化処理を行い、磁気記録再生部4に磁気テープへの記
録動作を実行させる。更にステップ1313で、処理コ
ードが1である書き換え制御情報が残っていると判断し
た場合、再度ステップ1309からステップ1312を
実行しグループ番号12のエラーグループを磁気テープ
に記録した後、第1段階の書き換え制御処理を終了す
る。
【0052】次に、書き換え制御部7は図12ステップ
1205で全ての書き換え制御情報の処理コードを検査
し、その値が2である、即ち第2段階の書き換え制御処
理を要求しているものが存在するかどうか調べ、存在す
る場合ステップ1206の第2段階の書き換え制御処理
を実行する。
【0053】図14は第2段階の書き換え制御処理の処
理内容を示すフローチャートである。図14ステップ1
401で、書き換え制御部7は書き換え制御情報を検査
して、エラーグループのグループ番号と代用グループの
グループ番号が一致するもの、即ちエラーグループが未
使用の予備グループであったものを探し出し、発見すれ
ば、このグループは既にエラーグループとしての処理を
完了しているから処理コードに4を書き込む。次に、ス
テップ1402で代用する予備グループの磁気テープへ
の記録動作の処理範囲を決定する。予備グループの記録
動作の処理範囲としては、処理コードが2である書き換
え制御情報に記載された代用の予備グループであって、
最小のグループ番号を有する予備グループを起点とする
1つ以上の連続する予備グループの範囲を1つの処理範
囲として扱う。これはエラーグループのグループ番号に
関係せず、割り付け後の予備グループのグループ番号の
みで選ばれ、図16の具体例ではグループ番号13,1
4の連続予備グループが最初の処理範囲として選ばれ
る。処理範囲に含まれるグループに関してステップ14
03でDATA/DAT規格に基づきバッファメモリ1
に一時記憶されたエラーグループのシステム情報を代用
する予備グループのシステム情報に書き換える修正を実
行するとともに、書き換え制御情報の処理コードをステ
ップ1404で4に書き換え、ステップ1405、ステ
ップ1406で誤り訂正符号の符号化処理を行い、磁気
記録再生部4に磁気テープへの記録動作を実行させる。
以上のようにして、エラーグループのデータを磁気テー
プ上の予備グループに書き換えている。
【0054】最初の予備グループの記録動作の処理範囲
が終了すると、書き換え制御部7は図12ステップ12
02に戻り、予備グループの磁気テープへの書き込み動
作での記録データの信頼性を確認し、不十分なものがあ
れば改めてエラーグループ発生とし、書き換え制御情報
を作成する。図16の具体例では、グループ番号13,
14の磁気テープへの記録動作でグループ番号13がエ
ラーグループになったので、処理コード1、エラーグル
ープ番号13の書き換え制御情報をステップ1202で
新規作成することになる。この結果、書き換え制御情報
は処理コード2、エラーグループ番号12のものと合わ
せて2つになった。次いで、書き換え制御部7はステッ
プ1203の判断でステップ1204に進み、エラーグ
ループ番号13に関して第1段階の処理を実行する。こ
の間、処理コード2の書き換え制御情報に関してはいっ
さいの処理を実行せず、状態が保存される。また具体例
で、グループ番号13の第1段階の書き換え制御処理で
は、代用グループとしてグループ番号21が割り付けら
れる。グループ番号13は使用済み予備ループであった
ものだから、そのグループ属性情報は既に代用情報を記
憶するための2バイトの領域を有しており、ステップ1
301の処理でエラーグループの属性情報増加バイト数
はゼロとされ、ステップ1308のグループ属性情報の
シフト処理は1回のシフト処理のみで完了する。グルー
プ番号13の第1段階の書き換え制御処理が完了する
と、書き換え制御部7はステップ1205,ステップ1
206で第2段階の書き換え制御処理を実行する。この
ときステップ1402で、残った2つの書き換え制御情
報、即ちグループ番号20とグループ番号21の2つの
予備グループが一つの処理範囲として決定され、まとめ
て磁気テープに記録され、処理コードに4が書き込まれ
ることになる。
【0055】全てのグループの第2段階の処理が完了す
ると、書き換え制御部7は図12ステップ1207に進
み処理コードが3、即ち第3段階の処理である保護処理
を要求する書き換え制御情報が存在するか調べ、存在し
ない場合グループ書き換え動作の制御を終了し、存在す
る場合ステップ1208で予め設定された保護処理を実
行した後、グループ書き換え動作の制御を終了する。
【0056】以上のように本実施例によれば、書き換え
制御部7のグループ書き換え動作に於いて、図14のス
テップ1402の書き換え動作の処理範囲の決定処理で
複数の予備グループを一つの処理範囲にまとめて1回の
記録動作として磁気テープに記録させることができる。
また、書き換え制御情報をそれぞれのエラーグループに
対応させて持ち、各エラーグループの書き換え動作制御
の進行を処理コードで独立して管理するから、異なった
処理段階の複数のエラーグループを扱うことができ、バ
ッファ掃き出し動作で発生したエラーグループと予備グ
ループの記録動作で新たに発生した2次的なエラーグル
ープなど発生段階が異なるエラーグループに対しても、
その代用の予備グループを1つの処理範囲にまとめて1
回の記録動作として磁気テープに記録させることができ
る。即ち、磁気テープ自体の信頼性が低下してグループ
書き換え動作の発生確率が高くなったときも、磁気記録
再生部4の磁気テープに対する記録動作の回数を大幅に
減少させるから、磁気記録に先立ち多大の実行時間が必
要な磁気テープ上のサーチ動作、同期引き込み動作など
の実行回数が激減し、高速な応答を実現できるものであ
る。
【0057】また、書き換え制御部7は図13のステッ
プ1305の予備グループの割付処理に於いて式(1)
に基づいてエラーグループよりグループ番号が大きな予
備グループを優先的に割り付ける。一方、通常のデータ
読み出し動作、データ書き込み動作に於いてホストコン
ピュータから指定されたレコードを含むグループの識別
番号を求めるためグループ属性情報を検索する必要があ
るが、グループ属性情報は図8に示すように可変長情報
であるから先頭グループの属性コードから順に検索する
ことになるが、発見した該当グループがエラーグループ
であっても、その代用グループは該当グループのグルー
プ番号以上に割り付けられており、そのまま検索を続け
ることで該当する予備グループを発見することができ
る。即ち、グループ書き換えがなされた磁気テープに対
しても、グループ属性情報を2重検索する必要がなく、
グループ属性情報が大容量であっても応答が遅くならな
いものである。
【0058】更に、書き換え動作制御手段は図13のス
テップ1301,ステップ1302のグループ属性情報
の検索処理中に得たエラーグループと、予備グループの
グループ属性情報記憶メモリ1上でのアドレスと、グル
ープ属性情報を書き換えるために発生する増加バイト数
とを書き換え制御情報に記憶しているから、ステップ1
308のグループ属性情報の修正処理に於いてグループ
属性情報を終端コード側から最も少ないシフト回数で修
正処理完了することができ、グループ属性情報が大容量
であり多数のエラーグループが発生した場合にも応答が
遅くなることはない。
【0059】また、バッファ掃き出し動作に於いて、未
使用の予備グループがエラーグループとなった場合、書
き換え動作制御手段は図13のステップ1301で、予
備グループをエラー予備グループとし、その代用グルー
プを予備グループ自身とするから、エラーが発生した予
備グループがその後決して他のエラーグループの代用と
して選択されることがなく、常に信頼性の高いグループ
書き換え動作が実行されることになる。
【0060】なお、本実施例に於いて、インターフェー
ス制御部2,バッファ掃き出し制御部5,先行再生制御
部6,書き換え制御部7,データ置換制御部9,データ
読み出し制御部10はそれぞれ独立した制御部とした
が、これらは1つのマイクロプロセッサで置き換え、そ
れぞれの処理はソフトウェアで実現する構成としても良
い。また、本実施例に於いて書き換え制御情報記憶メモ
リ8,ページ情報記憶メモリ11,データ置換フラグメ
モリ12,グループ属性情報記憶メモリ13はそれぞれ
独立したメモリとしたが、これらは1つのメモリに置き
換え、そのアドレス空間に配置された領域に記憶する構
成としても良い。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明は、磁気テープ上に
グループを最小単位として記録再生する磁気テープ記録
再生手段と、論理的に複数の領域に分割して1つの領域
に1つの前記グループを一時的に記憶するバッファメモ
リと、前記一時記憶したグループの番号と信頼性情報と
を記憶する領域情報記憶メモリと、前記バッファメモリ
に一時記憶されたグループのデータがホストコンピュー
タから転送されたデータで置換されたことを示すデータ
置換情報を記憶するデータ置換情報記憶メモリと、前記
置換動作を制御するデータ置換制御手段と、前記置換さ
れたグループを磁気テープに記録させるバッファ掃き出
し制御手段と磁気テープから前記バッファメモリに複数
のグループを読み出す再生動作制御手段と、前記バッフ
ァ掃き出し動作に於いて発生したエラーグループの書き
換え情報を記憶する書き換え制御情報記憶メモリを有し
前記エラーグループの書き換え動作を制御する書き換え
制御手段とを設けることにより、バッファ掃き出し制御
手段と再生動作制御手段とがバッファメモリの複数領域
と磁気テープとの間で複数のグループを記録再生させ、
データ置換制御手段が外部装置であるホストコンピュー
タとバッファメモリとの間のデータ転送を制御するか
ら、再生動作制御手段がバッファメモリに読みだした複
数のグループ全てがキャッシュの対象となり、キャッシ
ュの為のメモリとグループ処理の作業用メモリを共用化
して1つのバッファメモリで動作させることができる。
また、バッファ掃き出し制御手段がデータ置換情報記憶
メモリを参照して、複数のグループをまとめて磁気テー
プに記録動作させるから動作が高速であり、早い応答を
実現できる。
【0062】また、書き換え制御手段は複数のエラーグ
ループの代用とする複数の予備グループを可能な限り1
回の動作にまとめて磁気テープに記録動作させ、且つま
た、書き換え制御情報を判断基準として書き換え動作の
制御を進めることにより、相異なる動作段階で発生した
複数のエラーグループもその代用とする予備グループを
可能な限り1回の動作にまとめて磁気テープに記録動作
させるから、書き換え動作に於いても磁気テープに対す
る記録動作が短時間で完了し、早い応答を実現できる。
【0063】更に、書き換え制御手段7はエラーグルー
プの代用とする予備グループを式(1)に基づいてエラ
ーグループより後方の予備グループに優先的に割り付け
るから、通常のデータ読み出し動作、データ書き込み動
作に於いてもグループ属性情報を2重検索する必要が発
生せず、グループ属性情報が大容量である場合にも高速
な応答を実現するものである。
【0064】これらの動作は大容量の磁気テープを用い
て高速な動作を実現し、且つ磁気テープの信頼性が低下
してもデータの信頼性を確保しつつ高速動作を維持する
ものであるから、その実用性は高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるディジタルデータ記録
再生装置の構成を示すブロック図
【図2】磁気テープの記録状態を示す模式図
【図3】グループの論理構造を示す模式図
【図4】バッファメモリ1のメモリマップ
【図5】同実施例におけるデータ読み出し制御部10の
データ読み出し処理を示すフローチャート
【図6】同実施例におけるバッファ掃き出し制御部5の
バッファ掃き出し処理を示すフローチャート
【図7】同実施例における先行再生制御部6の先行再生
処理を示すフローチャート
【図8】グループ属性情報の構成を示す模式図
【図9】グループ属性情報の属性コードの定義を説明す
るための模式図
【図10】同実施例におけるバッファ掃き出し動作直前
のバッファメモリ1のメモリマップ
【図11】同実施例におけるデータ置換制御部9の処理
を示すフローチャート
【図12】同実施例における書き換え制御部7の処理を
示すフローチャート
【図13】同実施例における書き換え制御部7の第1段
階の書き換え制御処理を示すフローチャート
【図14】同実施例における書き換え制御部7の第2段
階の書き換え制御処理を示すフローチャート
【図15】同実施例における書き換え制御情報の構成を
示す模式図
【図16】同実施例におけるグループ書き換え動作中の
磁気テープの状態を示す模式図
【図17】従来例におけるディジタルデータ記録再生装
置の構成を示すブロック図
【図18】従来例におけるグループ書き換え動作中の磁
気テープの状態を示す模式図
【符号の説明】
1 バッファメモリ 2 インターフェース制御部 3 符号処理部 4 磁気記録再生部 5 バッファ掃き出し制御部 6 先行再生制御部 7 書き換え制御部 8 書き換え制御情報記憶メモリ 9 データ置換制御部 10 データ読み出し制御部 11 ページ情報記憶メモリ 12 データ置換フラグメモリ 13 グループ属性情報記憶メモリ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気テープ上に固定容量のデータであるグ
    ループを最小単位として記録再生し、再生動作の場合再
    生したデータの誤りの有無を検査し、その結果である再
    生誤り情報を出力する磁気テープ記録再生手段と、 論理的に複数の領域に分割し、1つの領域に1つの前記
    グループを一時的に記憶するバッファメモリと、 前記複数の領域の各々と1体1対応し、前記再生誤り情
    報と、前記グループを区別する識別番号とを記憶する領
    域情報記憶メモリと、 前記バッファメモリに一時記憶されているグループのデ
    ータが外部装置から転送されたデータで置き換えられた
    ことを示すデータ置換情報を記憶するデータ置換情報記
    憶メモリと、 前記外部装置から書き込みを指定されたレコードを含む
    グループの識別番号が前記領域情報記憶メモリの記憶す
    る前記再生誤りを含まない識別番号と一致すれば、前記
    レコードを前記外部装置から受信して前記バッファメモ
    リの該当する位置に記憶させ、かつ、前記データ置換情
    報記憶メモリにデータ置換を実行したことを示す情報を
    記憶させるデータ置換制御手段と、 前記外部装置から読み出しまたは書き込みを指定された
    レコードを含むグループの識別番号が前記領域情報記憶
    メモリの記憶する前記再生誤りを含まないグループの識
    別番号と一致せず、かつ、前記データ置換情報が前記デ
    ータの置換があったことを示しているとき、前記磁気テ
    ープ記録再生手段に前記バッファメモリが一時記憶して
    いるグループを前記磁気テープへ記録させるとともに前
    記データ置換情報記憶メモリを初期化するバッファ掃き
    出し制御手段と、 前記外部装置から読み出しまたは書き込みを指定された
    レコードを含むグループの識別番号が前記領域情報記憶
    メモリの記憶する前記再生誤りを含まないグループの識
    別番号と一致せず、かつ、前記データ置換情報が前記デ
    ータの置換があったことを示していないとき、前記磁気
    テープ記録再生手段に前記指定されたレコードを含むグ
    ループを起点とし、連続する複数のグループを前記磁気
    テープから再生させ、前記バッファメモリへ転送させる
    再生動作制御手段とを備えたディジタルデータ記憶再生
    装置。
  2. 【請求項2】バッファ掃き出し手段は、データ置換され
    たグループであって最小の識別番号を有するグループを
    起点とし、バッファメモリ上に一時記憶された再生誤り
    を含まず識別番号が連続するグループで構成され、デー
    タ置換されたグループを終点とするグループ列の範囲を
    算出し、磁気テープ記録再生手段に指示して前記グルー
    プ列を磁気テープ上の対応する位置へ連続的に記録させ
    る処理手順を備えた請求項1記載のディジタルデータ記
    録再生装置。
  3. 【請求項3】磁気テープ上に固定容量のデータであるグ
    ループを最小単位として記録し、記録したデータを記録
    動作の直後に再生してデータ信頼性を検査し、その結果
    である記録信頼性情報を出力する磁気テープ記録手段
    と、 論理的に複数の領域に分割し、1つの領域に1つの前記
    グループを一時的に記憶するバッファメモリと、 前記磁気テープ上に形成された各グループについて、そ
    のグループが外部装置からアクセスされるユーザデータ
    を記録したデータグループであるか予備に設けられた予
    備グループであるかを示す類別情報と、使用可能である
    か使用禁止であるかを示すエラー情報と、そのグループ
    が使用禁止の場合に代用とした予備グループを示す代用
    情報とを含むグループ属性情報を記憶するグループ属性
    情報記憶メモリと、 前記磁気テープ記録手段の記録動作終了時に、前記記録
    信頼性情報を検査して前記磁気テープ記録手段が記録し
    たグループがデータの信頼性に不足するエラーグループ
    であることを検出すれば、前記グループ属性情報に基づ
    いて前記エラーグループの代用とする予備グループを決
    定し、前記代用とする予備グループであってその識別番
    号が連続する予備グループ列の範囲を算出し、前記予備
    グループ列に対応する前記バッファメモリの領域に記憶
    されたグループを、前記磁気テープ記録手段に指示して
    前記磁気テープ上の前記予備グループの識別番号に対応
    する位置へ連続的に記録させるグループ書き換え制御手
    段とを備えたディジタルデータ記録再生装置。
  4. 【請求項4】グループ書き換え制御手段は、 代用する予備グループが未決定である未処理エラーグル
    ープの最小の識別番号Neとしたとき、グループ属性情
    報記憶メモリ上で何れのグループの代用グループとして
    も使用されていない未使用予備グループを検索し、前記
    未使用予備グループのNe以下の最大の識別番号N1と
    Ne以上の最小の識別番号N2と重み付け常数Mに対し
    次式が成立する場合、 Ne−N1+M ≧ N2−Ne 識別番号N2を先頭とし連続する識別番号を有する未使
    用予備グループを前記未処理エラーグループの代用とし
    て割り付け、上記式が成立しない場合は識別番号N1を
    終点とし連続する識別番号を有する未使用予備グループ
    を前記未処理エラーグループの代用として割り付ける代
    用グループ割付処理を備えた請求項3記載のディジタル
    データ記録再生装置。
  5. 【請求項5】グループ書き換え制御手段は、 グループ属性情報から、エラーグループが何れのグルー
    プの代用グループとしても使用されていない未使用の予
    備グループであることを検知すると、前記エラーグルー
    プの代用グループとして前記エラーグループを割り付け
    る保護処理を備えた請求項4記載のディジタルデータ記
    録再生装置。
  6. 【請求項6】グループ書き換え制御手段は、 グループ書き換え動作の処理段階の番号である処理コー
    ドと、前記エラーグループの識別番号と、前記エラーグ
    ループの代用に使用する予備グループの識別番号とを含
    む書き換え制御情報を複数記憶する書き換え制御情報記
    憶メモリと、 磁気テープ記録手段の記録動作時に、記録信頼性情報を
    検査して前記磁気テープ記録手段が記録したグループが
    データの信頼性に不足するエラーグループであることを
    検出すれば、前記書き換え制御情報の処理コードに未処
    理エラーグループであることを示す初期値を、識別番号
    に前記未処理エラーグループの識別番号を記憶させる書
    き換え制御情報初期化手段と、 前記書き換え制御情報記憶メモリが記憶する全ての書き
    換え制御情報の処理コードを検査し、最も初期の処理段
    階を示しているエラーグループに対し該当する処理段階
    を実行する処理段階分岐手段とを備えた請求項3記載の
    ディジタルデータ記録再生装置。
  7. 【請求項7】書き換え制御情報記憶メモリは、 書き換え制御情報に加えて、エラーグループとその代用
    に使用する代用グループとのそれぞれ対応するグループ
    属性情報に代用の相互関係を登録するために増加する前
    記グループ属性情報のメモリ量と、前記グループ属性情
    報のグループ属性情報記憶メモリ上での記憶位置とを前
    記書き換え制御情報に対応づけて記憶する領域を備えた
    請求項6記載のディジタルデータ記録再生装置。
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