JP3040779B1 - 情報記録媒体、情報記録方法、情報記録装置および情報再生装置 - Google Patents

情報記録媒体、情報記録方法、情報記録装置および情報再生装置

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JP3040779B1
JP3040779B1 JP11352462A JP35246299A JP3040779B1 JP 3040779 B1 JP3040779 B1 JP 3040779B1 JP 11352462 A JP11352462 A JP 11352462A JP 35246299 A JP35246299 A JP 35246299A JP 3040779 B1 JP3040779 B1 JP 3040779B1
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Abstract

【要約】 【課題】 欠陥領域が交替領域に交替されていないとい
う状態を管理することが可能な情報記録媒体を提供す
る。 【解決手段】 情報記録媒体1は、ユーザデータが記録
されるボリューム空間6と、ボリューム空間6に含まれ
る欠陥領域の代わりに使用され得る交替領域を含むスペ
ア領域7と、欠陥領域を管理するための欠陥管理情報1
0が記録される欠陥管理情報領域4bとを備えている。
欠陥管理情報10は、欠陥領域が交替領域に交替されて
いるか否かを示す状態情報を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報記録媒体、情
報記録方法、情報記録装置および情報再生装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】セクタ構造を有する情報記録媒体として
光ディスクがある。近年、高密度化、大容量化が進んで
おり、信頼性の確保が重要となっている。この信頼性を
確保するため、光ディスク装置は、ディスク上に記録再
生できないセクタ(これを欠陥セクタと呼ぶ)を、状態
のよい他のセクタで交替する欠陥管理を行っている。こ
のような欠陥管理については、国際標準化機構(IS
O)から、90mm光ディスクに対して、ISO/IE
C10090(以下ISO規格と略す)が公開されてい
る。
【0003】以下、背景技術の一つとして、DVD規格
に採用されているECCブロックと、ISO規格の欠陥
管理方法とについて簡単に説明する。
【0004】図17は、ディスク1の物理構造を示す。
円盤状のディスク1には、同心円状またはスパイラル状
に複数のトラック2が形成されている。複数のトラック
2のそれぞれは、複数のセクタ3に分割されている。デ
ィスク1の領域は、1以上のディスク情報領域4と、デ
ータ記録領域5とを含む。
【0005】ディスク情報領域4には、ディスク1をア
クセスするために必要なパラメータが格納されている。
図17に示される例では、ディスク情報領域4は、ディ
スク1の最内周側と最外周側とにそれぞれ設けられてい
る。最内周側のディスク情報領域4は、リードイン(l
ead−in)領域とも呼ばれる。最外周側のディスク
情報領域4は、リードアウト(lead−out)領域
とも呼ばれる。
【0006】データの記録再生はデータ記録領域5に対
して行われる。データ記録領域5の各々のセクタ3には
物理セクタ番号という絶対番地が予め割り当てられてい
る。
【0007】図18Aは、誤り訂正符号の計算単位であ
るECCブロックの構成を示す。ECCブロックは、1
72バイト×48行に配置されたメインデータと、その
1行毎に(横方向に)誤り訂正符号を計算した内符号パ
リティPIと、その1列毎に(縦方向に)誤り訂正符号
を計算した外符号パリティPOとを含む。
【0008】内符号パリティと外符号パリティとを用い
た誤り訂正方法は、一般的に積符号を用いた誤り訂正方
法と呼ばれる。積符号を用いた誤り訂正方法は、ランダ
ムエラーとバーストエラー(局所的に集中した誤り)の
両方に強い誤り訂正方法である。例えば、ランダムエラ
ーに加えて、引っ掻き傷で2行分のバーストエラーが発
生した場合を考えてみる。バーストエラーは、外符号か
ら見れば殆どが2バイト誤りなので訂正できる。ランダ
ムエラーが多く存在した列は、外符号で訂正できずに誤
りが残るが、この残った誤りは内符号によって大抵の場
合訂正できる。内符号によっても誤りが残ったとして
も、再び外符号で訂正すれば、さらに誤りの減らすこと
ができる。DVDでは、このような積符号を採用したこ
とによって、パリティの冗長度を抑えながら、十分な訂
正能力が実現されている。言い換えれば、パリティの冗
長度を抑えた分、ユーザデータの容量を高めることがで
きている。
【0009】より大容量のDVDでは、高い誤り訂正能
力と低い冗長度を両立させるために、1つのECCブロ
ックは16セクタから構成される。但し、図18Aでは
便宜上、4つのセクタからECCブロックが構成される
とする。
【0010】図18Bは、ECCブロックに含まれるセ
クタの構成を示す。ECCブロックの外符号パリティは
複数の行に分割され、各セクタに均等に配分される。そ
の結果、1つの記録セクタは、182バイト×13行の
データから構成される。
【0011】上位制御装置(一般的にはホストコンピュ
ータが相当する)は、光ディスク装置に対して、セクタ
単位に記録もしくは再生の命令を行う。あるセクタの再
生を命令されると、光ディスク装置は、そのセクタを含
むECCブロックをディスクから再生して、誤り訂正を
施した後、指定されたセクタに相当するデータ部分だけ
を送り返す。あるセクタの記録を命令されると、光ディ
スク装置は、そのセクタを含むECCブロックをディス
クから再生して、誤り訂正を施した後、指定されたセク
タに相当するデータ部分を上位制御装置から受け取った
記録データに置き換え、そのECCブロックについて誤
り訂正符号を再計算して付け直し、そのセクタを含むE
CCブロックをディスクに記録する。特に、このような
記録動作を、リード・モディファイド・ライト(Rea
d Modified Write)と呼ぶ。
【0012】以下の説明において、ブロックとは、上述
したECCブロックを意味する。
【0013】図19は、ISO規格の欠陥管理方法にお
けるディスク1の物理空間の例を示す。データ記録領域
5は、ボリューム空間6とスペア領域9とを含む。
【0014】ボリューム空間6は、論理セクタ番号と呼
ばれる連続的な番地によって管理される。ボリューム空
間6は、論理ボリューム空間6aと、論理ボリューム空
間6aの構造を示すボリューム構造6bとを含む。
【0015】スペア領域9は、ボリューム空間6に欠陥
セクタが生じた場合にその欠陥セクタの代わりに使用さ
れ得る少なくとも1つのセクタを含む。
【0016】図19に示される例では、ルートディレク
トリ(図19では”ROOT”と示されている)の直下
に、ファイルA(図19では”File−A”と示され
ている)が存在する。ルートディレクトリのデータエク
ステントに含まれるデータブロックa〜データブロック
cのうちデータブロックcが欠陥ブロックである。欠陥
ブロックcは、スペア領域9の#1スペアブロックによ
って交替されている。ファイルAのデータエクステント
に含まれるデータブロックd〜データブロックgのうち
データブロックfが欠陥ブロックである。欠陥ブロック
fは、スペア領域9の#2スペアブロックによって交替
されている。
【0017】欠陥ブロックとスペア領域9のスペアブロ
ックとの交替関係は、2次欠陥リスト(Seconda
ry Defect List;SDL)に登録されて
いる。SDLは、欠陥管理情報の一部として欠陥管理情
報領域に格納されている。
【0018】さらに最近では、書換型の光ディスクも再
生専用の光ディスクと同様に、より安価なカートリッジ
なしの裸ディスクで利用しようとする動きもある。欠陥
管理の観点から見ると、裸ディスクは指紋が付き易いの
で、欠陥セクタが予想以上に増加することが懸念され
る。そこで、従来は固定であったスペア領域を、動的に
拡張可能な手法が検討されている。
【0019】続いて、光ディスクの大容量化と、動画の
圧縮技術の実用化に伴い、動画を光ディスクに記録およ
び再生する用途が拓けてきた。動画といったリアルタイ
ム性を要求する用途の場合に、従来の欠陥管理の方式で
は、問題がある。つまり、欠陥セクタを物理的に距離の
離れたスペアセクタで交替すると、光ヘッドを移動する
ために、余分な時間がかかり、リアルタイム性を保証で
きなくなる。そこで、欠陥セクタから離れた位置のスペ
アセクタで交替する方法に取って代わる欠陥管理方法が
検討されている。
【0020】以下、背景技術の2つ目として、検討され
ているAVデータ(すなわち、オーディオビデオデー
タ)を記録再生する方法を説明する。
【0021】図20Aおよび図20Bは、AVデータの
記録再生におけるディスク上のAVデータの配置図であ
る。図20Aおよび図20Bにおいて、沿え字hは16
進数を示す。
【0022】図20Aは、欠陥セクタがない場合のAV
データの配置図である。欠陥セクタが無ければ、#1デ
ータから#4データまでのAVデータは、連続した論理
セクタ番号(LSN)を持つセクタに記録することがで
きる。また、連続した論理セクタ番号を持つセクタを再
生することにより、AVデータを再生することができ
る。
【0023】図20Bは、欠陥セクタがある場合のAV
データの配置図である。図20Bは、論理セクタ番号が
nからn+0Fhまでの16セクタがデータを記録中に
欠陥セクタとして検出された例を示している。この場
合、検出された欠陥セクタを含むECCブロックはスキ
ップされる。その結果、#3データと#4データは、論
理セクタ番号がn+10hからn+1Fhまでのセクタ
と、論理セクタ番号がn+20hからn+2Fhまでの
セクタとにそれぞれ記録される。このようなECCブロ
ック単位のスキップ動作は、ブロックスキップと呼ばれ
る。
【0024】図21は、AVデータの記録再生における
ディスク1の物理空間の例を示す。
【0025】図21に示される例では、ルートディレク
トリ(図21では”ROOT”と示されている)の直下
に、AVデータを内容として含むファイルA(図21で
は”File−A”と示されている)が存在する。ルー
トディレクトリのデータエクステントに含まれるデータ
ブロックa〜データブロックcのうちデータブロックc
が欠陥ブロックである。欠陥ブロックcは、スペア領域
9の#1スペアブロックによって交替されている。ファ
イルAのAVデータエクステントを記録しようとした領
域において欠陥ブロックfが検出されたと仮定する。こ
の場合、欠陥ブロックfはスキップされる。その結果、
ファイルAのAVデータエクステントは、データブロッ
クdとデータブロックeとを含むAVデータエクステン
トIと、データブロックgとデータブロックhとを含む
AVデータエクステントIIとに分割される。
【0026】欠陥ブロックcがスペア領域9の#1スペ
アブロックに交替されていることは、SDLに登録され
ている。しかし、欠陥ブロックfは、SDLには登録さ
れない。欠陥ブロックfはスキップされただけであり、
欠陥ブロックfにはスペアブロックが割り当てられてい
ないし、交替もされていないからである。
【0027】以下、図22A〜図22Cを参照して、S
DLに登録されていない欠陥ブロックが存在することの
問題を説明する。
【0028】図22Aは、正常に記録されたECCブロ
ックを示す。ECCブロックは、複数のセクタにわたっ
て記録される。各セクタは、物理セクタ番号などが記載
されたIDから始まる。このIDに続く領域にデータが
記録される。そのデータは、メインデータに誤り訂正符
号を付加し、誤り訂正符号が付加されたメインデータを
さらにインタリーブすることによって得られる(図18
参照)。
【0029】図22Bは、上書きに失敗したECCブロ
ックを示す。図22Aに示されるECCブロックに、新
しいデータを上書きする場合、新しいメインデータに応
じた誤り訂正符号が付加される。図22Bに示される例
では、3つめのセクタのIDが不良IDであったため
に、最初の2つのセクタまでが新しいECCブロックの
データに書き換えられて、残りの2つのセクタが古いE
CCブロックのデータのままになっている。
【0030】図22Cは、上書きに失敗したECCブロ
ックの再生データの構造を示す。図22Bに示される4
つのセクタを再生すると、2つのデータが入り混じって
しまう。図22Cでは、2つのデータは、斜線の向きが
異なるように表示されている。このことは、外符号パリ
ティPOを用いた縦方向において、エラー訂正が常に失
敗することを意味する。
【0031】上述した説明で分かるように、一度でも途
中で記録に失敗したブロックは、再生することができな
いブロックになる。このブロックの一部のセクタにデー
タを記録するためには、リード・モディファイド・ライ
ト動作が必要になる。しかし、再生することができない
ブロックに対するリード・モディファイド・ライト動作
は、常に失敗する。従って、このブロックは、二度と記
録することができないブロックになる。このブロック
は、後に交替もできないブロックでもある。なぜなら、
リード・モディファイド・ライト動作と同様に交替先の
ブロックに移動すべきデータをこのブロックから再生で
きないからである。
【0032】
【発明が解決しようとする課題】固定サイズのスペア領
域を対象としたISO規格の欠陥管理方法に、動的に拡
張可能なスペア領域の手法を取り入れようとすると、従
来はあり得なかった一時的にスペア領域が枯渇する(す
なわち、利用可能なスペア領域が存在しない)という事
態が発生する。一時的にスペア領域が枯渇したときに検
出された欠陥ブロックを管理する手法は検討されていな
かった。この管理されていなかった欠陥ブロックに対す
るリード・モディファイド・ライト動作が失敗するた
め、欠陥ブロックにデータをセクタ単位で記録すること
はできないという問題点があった。
【0033】また、AVデータをディスクに記録再生す
る場合においても、スキップされた欠陥ブロック対する
リード・モディファイド・ライト動作が失敗する。従っ
て、上述した問題点と同一の問題点があった。
【0034】本発明は、上記問題点に鑑み、交替先のス
ペアブロックが存在しない場合でも欠陥ブロックを管理
し、リード・モディファイド・ライト動作が失敗する確
率を下げることにより、信頼性を高めた情報記録媒体、
情報記録方法、情報記録装置および情報再生装置を提供
することを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】本発明の情報記録媒体
は、ユーザデータが記録されるボリューム空間と、前記
ボリューム空間に含まれる欠陥領域の代わりに使用され
得る交替領域を含むスペア領域と、前記欠陥領域を管理
するための欠陥管理情報が記録される欠陥管理情報領域
とを備えた情報記録媒体であって、前記欠陥管理情報
は、前記欠陥領域が前記交替領域に交替されているか否
かを示す状態情報を含んでおり、これにより、上記目的
が達成される。
【0036】前記欠陥領域に対する前記ユーザデータの
記録がスキップされた場合には、前記欠陥領域が前記交
替領域に交替されていないことを示す前記状態情報が前
記欠陥管理情報領域に書き込まれてもよい。
【0037】前記スペア領域は拡張可能な領域であり、
前記スペア領域に含まれる利用可能な交替領域が一時的
に不足した場合には、前記欠陥領域が前記交替領域に交
替されていないことを示す前記状態情報が前記欠陥管理
情報領域に書き込まれてもよい。
【0038】前記欠陥管理情報は、前記欠陥領域の位置
を示す第1位置情報と前記交替領域の位置を示す第2位
置情報とを含み、前記状態情報は、前記第2位置情報の
値が所定値であるか否かに基づいて前記欠陥領域が前記
交替領域に交替されているか否かを示してもよい。
【0039】前記欠陥管理情報は、前記欠陥領域の位置
を示す第1位置情報と前記交替領域の位置を示す第2位
置情報と前記欠陥領域が前記交替領域に交替されている
か否かを示すフラグとを含み、前記状態情報は、前記フ
ラグの値に基づいて前記欠陥領域が前記交替領域に交替
されているか否かを示してもよい。
【0040】前記欠陥領域は、誤り訂正を行う単位であ
るECCブロックを単位として検出され、前記欠陥領域
は、前記ECCブロックを単位として前記交替領域に交
替されてもよい。
【0041】本発明の情報記録方法は、ユーザデータが
記録されるボリューム空間と、前記ボリューム空間に含
まれる欠陥領域の代わりに使用され得る交替領域を含む
スペア領域と、前記欠陥領域を管理するための欠陥管理
情報が記録される欠陥管理情報領域とを備えた情報記録
媒体に情報を記録する情報記録方法であって、前記欠陥
領域を検出するステップと、前記欠陥領域が前記交替領
域に交替されているか否かを示す状態情報を前記欠陥管
理情報領域に記録するステップとを包含しており、これ
により、上記目的が達成される。
【0042】前記情報記録方法は、前記欠陥領域に対す
る前記ユーザデータの記録をスキップするステップをさ
らに包含し、前記欠陥領域に対する前記ユーザデータの
記録がスキップされた場合には、前記欠陥領域が前記交
替領域に交替されていないことを示す前記状態情報が前
記欠陥管理情報領域に書き込まれてもよい。
【0043】前記スペア領域は拡張可能な領域であり、
前記情報記録方法は、前記スペア領域に含まれる利用可
能な交替領域が一時的に不足したことを検出するステッ
プをさらに包含し、前記スペア領域に含まれる利用可能
な交替領域が一時的に不足した場合には、前記欠陥領域
が前記交替領域に交替されていないことを示す前記状態
情報が前記欠陥管理情報領域に書き込まれてもよい。
【0044】前記欠陥管理情報は、前記欠陥領域の位置
を示す第1位置情報と前記交替領域の位置を示す第2位
置情報とを含み、前記状態情報は、前記第2位置情報の
値が所定値であるか否かに基づいて前記欠陥領域が前記
交替領域に交替されているか否かを示してもよい。
【0045】前記欠陥管理情報は、前記欠陥領域の位置
を示す第1位置情報と前記交替領域の位置を示す第2位
置情報と前記欠陥領域が前記交替領域に交替されている
か否かを示すフラグとを含み、前記状態情報は、前記フ
ラグの値に基づいて前記欠陥領域が前記交替領域に交替
されているか否かを示す。
【0046】前記欠陥領域は、誤り訂正を行う単位であ
るECCブロックを単位として検出され、前記欠陥領域
は、前記ECCブロックを単位として前記交替領域に交
替されてもよい。
【0047】本発明の情報記録装置は、ユーザデータが
記録されるボリューム空間と、前記ボリューム空間に含
まれる欠陥領域の代わりに使用され得る交替領域を含む
スペア領域と、前記欠陥領域を管理するための欠陥管理
情報が記録される欠陥管理情報領域とを備えた情報記録
媒体に情報を記録する情報記録装置であって、前記欠陥
領域を検出する検出部と、前記欠陥領域が前記交替領域
に交替されているか否かを示す状態情報を前記欠陥管理
情報領域に記録する記録部とを備えており、これによ
り、上記目的が達成される。
【0048】前記情報記録装置は、前記欠陥領域に対す
る前記ユーザデータの記録をスキップするスキップ部を
さらに備え、前記記録部は、前記欠陥領域に対する前記
ユーザデータの記録がスキップされた場合には、前記欠
陥領域が前記交替領域に交替されていないことを示す前
記状態情報を前記欠陥管理情報領域に書き込んでもよ
い。
【0049】前記スペア領域は拡張可能な領域であり、
前記情報記録装置は、前記スペア領域に含まれる利用可
能な交替領域が一時的に不足したことを検出するさらな
る検出部をさらに包含し、前記記録部は、前記スペア領
域に含まれる利用可能な交替領域が一時的に不足した場
合には、前記欠陥領域が前記交替領域に交替されていな
いことを示す前記状態情報を前記欠陥管理情報領域に書
き込んでもよい。
【0050】前記欠陥管理情報は、前記欠陥領域の位置
を示す第1位置情報と前記交替領域の位置を示す第2位
置情報とを含み、前記状態情報は、前記第2位置情報の
値が所定値であるか否か基づいて前記欠陥領域が前記交
替領域に交替されているか否かを示してもよい。
【0051】前記欠陥管理情報は、前記欠陥領域の位置
を示す第1位置情報と前記交替領域の位置を示す第2位
置情報と前記欠陥領域が前記交替領域に交替されている
か否かを示すフラグとを含み、前記状態情報は、前記フ
ラグの値に基づいて前記欠陥領域が前記交替領域に交替
されているか否かを示してもよい。
【0052】前記欠陥領域は、誤り訂正を行う単位であ
るECCブロックを単位として検出され、前記欠陥領域
は、前記ECCブロックを単位として前記交替領域に交
替されてもよい。
【0053】本発明の情報再生装置は、ユーザデータが
記録されるボリューム空間と、前記ボリューム空間に含
まれる欠陥領域の代わりに使用され得る交替領域を含む
スペア領域と、前記欠陥領域を管理するための欠陥管理
情報が記録される欠陥管理情報領域とを備えた情報記録
媒体に記録された情報を再生する情報再生装置であっ
て、前記欠陥管理情報は前記欠陥領域が前記交替領域に
交替されているか否かを示す状態情報を含み、前記情報
再生装置は、前記状態情報を参照することにより、前記
欠陥領域が前記交替領域に交替されているか否かを判定
する判定部と、前記判定結果に応じて、前記ユーザデー
タの再生を制御する制御部とを備えており、これによ
り、上記目的が達成される。
【0054】前記制御部は、前記欠陥領域が前記交替領
域に交替されていない場合には、前記欠陥領域の再生を
スキップするようにしてもよい。
【0055】前記制御部は、前記欠陥領域が前記交替領
域に交替されていない場合には、前記欠陥領域のデータ
にかかわらず、前記欠陥領域を再生することによって得
られたデータとして固定値を有するデータを出力するよ
うにしてもよい。
【0056】前記欠陥領域は、誤り訂正を行う単位であ
るECCブロックを単位として検出され、前記欠陥領域
は、前記ECCブロックを単位として前記交替領域に交
替され、前記誤り訂正は、1つのセクタ内の誤りを訂正
する第1誤り訂正と複数のセクタにわたる誤りを訂正す
る第2誤り訂正とを含み、前記制御部は、前記欠陥領域
が前記交替領域に交替されていない場合には、前記欠陥
領域のデータに対して前記第2誤り訂正を行うことなく
前記第1誤り訂正を行い、前記第1誤り訂正されたデー
タを出力するようにしてもよい。
【0057】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0058】(実施の形態1)ディスク1は、円盤状の
書換型の情報記録媒体である。ディスク1としては、D
VD−RAMを含む任意の情報記録媒体が使用され得
る。データはディスク1に記録され得る。ディスク1に
記録されたデータは再生され得る。データの記録再生
は、セクタ単位またはブロック単位に行われる。
【0059】ディスク1の物理構造は、図17に示され
る構造と同一である。従って、ここでは、その説明を省
略する。
【0060】図1Aは、ディスク1の物理空間の構造を
示す。ディスク1の領域は、1以上のディスク情報領域
4と、データ記録領域5とを含む。図1に示される例で
は、ディスク情報領域4は、ディスク1の最内周側と最
外周側とにそれぞれ設けられている。最内周側のディス
ク情報領域4は、リードイン(lead−in)領域と
も呼ばれる。最外周側のディスク情報領域4は、リード
アウト(lead−out)領域とも呼ばれる。
【0061】データの記録再生は、データ記録領域5に
対して行われる。データ記録領域5の全セクタには物理
セクタ番号(Physical Sector Num
ber;以下、PSNと略称する)という絶対番地が予
め割り当てられている。
【0062】データ記録領域5は、ボリューム空間6
と、第1スペア領域7とを含む。
【0063】ボリューム空間6は、ユーザデータを格納
するために用意された領域である。ボリューム空間6を
アクセスするために、ボリューム空間6に含まれる各セ
クタに論理セクタ番号(Logical Sector
Number;以下、LSNと略称する)が割り当て
られている。LSNを用いてディスク1のセクタにアク
セスすることにより、データの記録再生が行われる。
【0064】第1スペア領域7は、ボリューム空間6に
欠陥セクタが生じた場合にその欠陥セクタの代わりに使
用され得る少なくとも1つのセクタを含む。第1スペア
領域7は、ボリューム空間6よりディスク1の内周側に
配置されている。これは、ファイル管理情報(未使用空
間管理情報やルートディレクトリのファイルエントリな
ど)を格納する領域において欠陥セクタが発生した場合
に、その欠陥セクタの交替処理を高速に行うためであ
る。ファイル管理情報は、論理セクタ番号”0”が割り
当てられるセクタの近傍に格納される。従って、第1ス
ペア領域7をボリューム空間6よりディスク1の内周側
に配置することにより、欠陥セクタと交替セクタとの間
のシーク距離を小さくすることができる。これにより、
欠陥セクタの交替処理が高速化される。ファイル管理情
報がアクセスされる頻度は高く、かつ、ファイル管理情
報には高いデータ信頼性が求められる。従って、ファイ
ル管理情報を格納する領域において発生した欠陥セクタ
の交替処理を高速に行うことは、きわめて有用である。
【0065】ボリューム空間6は、論理ボリューム空間
6aと、論理ボリューム空間6aの構造を示すボリュー
ム構造6bとを含む。論理ボリューム空間6aには、論
理ボリューム空間6aのセクタが使用済みか未使用かを
示す未使用空間管理情報と、ファイルの内容が格納され
た1以上のデータエクステントと、そのファイルに対応
する1以上のデータエクステントが登録されたファイル
エントリとが格納される。これらの情報を用いてファイ
ルが管理される。
【0066】ディスク情報領域4は、制御データ領域4
aと欠陥管理情報領域4bとを含む。欠陥管理情報領域
4bには、欠陥セクタを管理するための欠陥管理情報1
0が格納される。
【0067】欠陥管理情報10は、ディスク定義構造1
1と、1次欠陥リスト(Primary Defect
List;以下、PDLと略称する)12と2次欠陥
リスト(Second Defect List;以
下、SDLと略称する)13とを含む。
【0068】PDL12は、ディスク1の出荷時の検査
において検出された欠陥セクタを管理するために使用さ
れる。ディスク1の出荷時の検査は、通常、ディスク1
の製造者によってなされる。
【0069】SDL13は、ユーザがディスク1を使用
中に検出された欠陥セクタを管理するために使用され
る。
【0070】図1Bは、SDL13の構造を示す。
【0071】SDL13は、SDLであることを示す識
別子を含む2次欠陥リストヘッダ(SDLヘッダ)20
と、SDLに登録されているSDLエントリ22の数を
示す情報(SDLエントリ数情報)21と、1以上のS
DLエントリ22(図1Bに示される例では、第1エン
トリ〜第mエントリ)とを含む。なお、SDLエントリ
数情報21の値がゼロであることは、SDLに登録され
ている欠陥セクタがないことを示す。
【0072】図1Cは、SDLエントリ22の構造を示
す。
【0073】SDLエントリ22は、状態フィールド2
2aと、欠陥セクタの位置を示す情報を格納するための
フィールド22bと、欠陥セクタに交替する交替セクタ
の位置を示す情報を格納するためのフィールド22cと
を含む。
【0074】状態フィールド22aは、欠陥セクタが交
替セクタに交替されているか否かを示すために使用され
る。欠陥セクタの位置は、例えば、欠陥セクタの物理セ
クタ番号によって表現される。交替セクタの位置は、例
えば、交替セクタの物理セクタ番号によって表現され
る。
【0075】例えば、状態フィールド22aは、1ビッ
トのフラグ22a−1と予約領域22a−2とを含んで
いてもよい。例えば、フラグ22a−1の値が1である
ことは、欠陥セクタが交替セクタに交替されていないこ
とを示す。フラグ22a−1の値が0であることは、欠
陥セクタが交替セクタに交替されていること示す。
【0076】あるいは、状態フィールド22aは、1ビ
ットの枯渇フラグ22a−3と、1ビットのAVフラグ
22a−4と、予約領域22a−5とを含んでいてもよ
い(図1D参照)。枯渇フラグ22a−3およびAVフ
ラグ22a−4は、それぞれ、欠陥セクタが交替セクタ
に交替されていない要因を示すフラグである。例えば、
枯渇フラグ22a−3の値が1であることは、第1スペ
ア領域7が枯渇したために、欠陥セクタが交替セクタに
交替されていないことを示す。例えば、AVフラグ22
a−4の値が1であることは、検出された欠陥セクタが
AVデータをディスク1に記録している間に検出された
欠陥セクタであるため、その欠陥セクタが交替セクタに
交替されていないことを示す。
【0077】あるいは、状態フィールド22aを設ける
代わりに、交替セクタの位置を示す情報を格納するため
のフィールド22cに「交替先なし(すなわち、欠陥セ
クタが交替セクタに交替されていない)」旨の表明を示
す所定の値を挿入するようにしてもよい(図1E参
照)。その所定の値は、例えば、0である。
【0078】なお、図1C〜図1Eに示されるSDLエ
ントリ22のフォーマットは一例であり、SDLエント
リ22のフォーマットがこれらに限定されるわけではな
い。欠陥セクタが交替セクタに交替されているか否かを
示す状態情報がSDLに含まれる限り、SDLエントリ
22は任意のフォーマットをとることができる。
【0079】例えば、状態フィールド22aの値が1で
ある場合において、フィールド22cの値を所定の値に
設定することによって、識別可能な状態の数を増やすこ
ともできる。例えば、フィールド22cの値が0に設定
されていることは、新規に検出された欠陥セクタが交替
セクタに交替されておらず、交替セクタが割り当てられ
ていないことを示す。例えば、フィールド22cの値が
0以外の値に設定されていることは、以前に検出された
欠陥セクタがフィールド22cによって特定される交替
セクタに交替されていたが、その交替がキャンセルされ
たことを示す。
【0080】さらに、上述した説明では、セクタ単位で
欠陥管理を行っているが、複数のセクタを含むブロック
単位で欠陥管理を行うようにしてもよい。この場合に
は、欠陥セクタの位置を示す情報の代わりに、欠陥ブロ
ックの位置を示す情報(例えば、欠陥ブロックの先頭セ
クタの物理セクタ番号)をSDLに登録し、交替セクタ
の位置を示す情報の代わりに、交替ブロックの位置を示
す情報(例えば、交替ブロックの先頭セクタの物理セク
タ番号)をSDLに登録するようにすればよい。誤り訂
正を行う単位であるECCブロック単位で欠陥管理を行
うことも可能である。
【0081】このように、欠陥領域(欠陥セクタまたは
欠陥ブロック)が交替領域(交替セクタまたは交替ブロ
ック)に交替されているか否かを示す状態情報を欠陥管
理情報領域に格納することにより、欠陥領域は検出され
ているが、その欠陥領域が交替領域に交替されていない
という状態を管理することが可能になる。
【0082】図2は、AVデータを内容として含むファ
イルAをディスク1に記録した場合における、ディスク
1の物理空間の例を示す。
【0083】図2に示される例では、ルートディレクト
リ(図2では”ROOT”と示されている)の直下に、
ファイルA(図2では”File−A”と示されてい
る)が存在する。ルートディレクトリのデータエクステ
ントに含まれるデータブロックa〜データブロックcの
うちデータブロックcが欠陥ブロックである。欠陥ブロ
ックcは、第1スペア領域7の#1スペアブロックによ
って交替されている。ファイルAのAVデータエクステ
ントを記録しようとした領域において欠陥ブロックfが
検出されたと仮定する。この場合、欠陥ブロックfはス
キップされる。その結果、ファイルAのAVデータエク
ステントは、データブロックdとデータブロックeとを
含むAVデータエクステントI(File−A)とデー
タブロックgとデータブロックhとを含むAVデータエ
クステントII(File−A)とに分割される。
【0084】SDL13の第1番目のSDLエントリ2
2は、欠陥ブロックcが第1スペア領域7の#1スペア
ブロックに交替されていることを示す。
【0085】SDL13の第2番目のSDLエントリ2
2は、AVデータをディスク1に記録する際に検出さ
れ、かつ、スキップされた欠陥ブロックfが交替ブロッ
クに交替されていないことを示す。
【0086】図3は、AVデータを内容として含むファ
イルAをディスク1に記録した後に、AVデータ以外の
データを内容として含むファイルBをディスク1に記録
した場合における、ディスク1の物理空間の例を示す。
【0087】図3に示される例では、ファイルBのデー
タエクステントを記録する場所として、欠陥ブロックf
が指定される。その結果、欠陥ブロックfは第1スペア
領域7の#2スペアブロックに交替される。この交替処
理に伴って、SDL13の第2番目のSDLエントリ2
2の状態フィールド22aの値が1から0に更新され、
#2スペアブロックの位置を示す情報がフィールド22
cに格納される。
【0088】ここで、ファイルBのデータエクステント
のサイズは1つのブロックのサイズに等しいと仮定す
る。ファイルBのデータエクステントの構成情報はファ
イルBのファイルエントリに記載される。ファイルBに
対応するLSNは未使用空間管理情報において使用済み
と記載される。ルートディレクトリのデータエクステン
トにファイルBが登録される。
【0089】もし、光ディスク装置が欠陥ブロックfが
AVデータを記録しようとして失敗した欠陥ブロックで
あることを知らずに、欠陥ブロックfの一部のセクタに
データを記録しようとすると、上記のようにはならな
い。その理由は、次の通りである。光ディスク装置は、
記録を要求されたセクタと同じECCブロックに属する
他のセクタのデータを変化させないために、リード・モ
ディファイド・ライト動作を行う。光ディスク装置は、
リード・モディファイド・ライト動作におけるデータ再
生を試みるが、常に失敗する。結果として、スペアブロ
ックに記録するのに必要なECC単位のデータを得られ
ない為、交替処理もできない。
【0090】もし、光ディスク装置が欠陥ブロックfが
AVデータを記録しようとして失敗した欠陥ブロックで
あると分かっていれば、欠陥ブロックfには有効なユー
ザデータが記録されていないと断定することができる。
なぜなら、AVデータの記録はリアルタイムに行われる
ことが重視されるために、AVデータは、ECCブロッ
ク単位でディスク1に記録されることが要求されるから
である。言いかえれば、ECCブロックの一部だけのセ
クタを書き換えることは要求されないのである。従っ
て、スキップされた欠陥ブロックに対して、記録を要求
されたセクタと同じECCブロックに属する他のセクタ
のデータを変化させないためのリード・モディファイド
・ライト動作をする必要がない。そこで、他のセクタの
データを0で埋めることによりECCブロックを生成
し、交替先のスペアブロックにそのECCブロックを記
録することが可能となる。
【0091】図4は、スペア領域に含まれる利用可能な
交替領域が一時的に枯渇(不足)した場合における、デ
ィスク1の物理空間の例を示す。
【0092】図2に示される物理空間の例と比較して、
データ記録領域5に拡張可能な第2スペア領域8が割り
当てられている。第2スペア領域8の割り当てに伴い、
ボリューム空間6のサイズと論理ボリューム空間6aの
サイズとは第2スペア領域8のサイズの分だけ小さくな
る。第2スペア領域8の割り当てに先だって、ディスク
1の外周側に配置されているボリューム構造6bがディ
スク1の内周方向に移動される。未使用空間管理情報の
サイズは、論理ボリューム空間6aのサイズに応じて調
整される。
【0093】図4に示される例では、ルートディレクト
リ(図4では”ROOT”と示されている)の直下に、
ファイルA(図4では”File−A”と示されてい
る)とファイルB(図4では”File−B”と示され
ている)と記録途中のファイルC(図4では”File
−C”と示されている)とが存在する。
【0094】ルートディレクトリのデータエクステント
に含まれるデータブロックcが欠陥ブロックである。欠
陥ブロックcは、第1スペア領域7の#1スペアブロッ
クによって交替されている。
【0095】ファイルAのデータエクステントに含まれ
るデータブロックfが欠陥ブロックである。欠陥ブロッ
クfは、第1スペア領域7の#2スペアブロックによっ
て交替されている。
【0096】ファイルBのデータエクステントに含まれ
るデータブロックhとデータブロックjとが欠陥ブロッ
クである。欠陥ブロックhと欠陥ブロックjとは、それ
ぞれ、第2スペア領域8の#3スペアブロックと#4ス
ペアブロックとによって交替されている。ファイルCの
データエクステントとして記録しようとしたデータブロ
ックmは、記録中に欠陥ブロックであることが検出され
たが、第1スペア領域7および第2スペア領域8におい
て利用可能なスペアブロックが存在しなかった。このた
め、ファイルCは不完全な状態にある。
【0097】SDL13には、図1Bに示されるSDL
13の構造と比較して、第2スペア領域8の位置を示す
情報を格納するためのフィールド23が追加されてい
る。第2スペア領域8の位置を示す情報として、例え
ば、第2スペア領域8の先頭セクタの物理セクタ番号が
フィールド23に格納される。フィールド23は、第2
スペア領域8を動的に拡張するために設けられている。
【0098】SDL13の第1番目のSDLエントリ2
2は、欠陥ブロックcが第1スペア領域7の#1スペア
ブロックに交替されていることを示す。
【0099】SDL13の第2番目のSDLエントリ2
2は、欠陥ブロックfが第1スペア領域7の#2スペア
ブロックに交替されていることを示す。
【0100】SDL13の第3番目のSDLエントリ2
2は、欠陥ブロックhが第2スペア領域8の#3スペア
ブロックに交替されていることを示す。
【0101】SDL13の第4番目のSDLエントリ2
2は、欠陥ブロックjが第2スペア領域8の#4スペア
ブロックに交替されていることを示す。
【0102】SDL13の第5番目のSDLエントリ2
2は、欠陥ブロックmがスペアブロックに交替されてい
ないことを示す。
【0103】図5は、第2スペア領域8を拡張した後に
ファイルCの記録をやり直した場合における、ディスク
1の物理空間の例を示す。
【0104】図5に示されるように、第2スペア領域8
が拡張されている。ボリューム空間6のサイズと論理ボ
リューム空間6aのサイズとは、第2スペア領域8が拡
張された分だけ小さくなる。
【0105】第2スペア領域8の拡張に先だって、ディ
スク1の外周側に配置されているボリューム構造6bが
ディスク1の内周方向に移動される。未使用空間管理情
報のサイズは、論理ボリューム空間6aのサイズに応じ
て調整される。
【0106】ファイルCのデータエクステントに含まれ
るデータブロックmは、拡張された第2スペア領域8の
#5スペアブロックによって交替されている。ファイル
Cのデータエクステントは3つのデータブロックl、
m、nから構成される。ファイルCのデータエクステン
トの構成情報がファイルCのファイルエントリに記載さ
れる。ファイルCに対応するLSNは未使用空間管理情
報において使用済みと記載される。ルートディレクトリ
のデータエクステントにファイルCが登録される。
【0107】SDL13の第5番目のSDLエントリ2
2は、データブロックmが拡張された第2スペア領域8
の#5スペアブロックに交替されていることを示す。
【0108】AVデータを記録しようとして失敗した場
合と異なり、AVデータ以外のデータを記録しようとし
て失敗した場合は、欠陥ブロックに有効なユーザデータ
があるかも知れない。従って、そのような欠陥ブロック
をリカバリする処理は、欠陥ブロックに有効なユーザデ
ータが含まれていない場合に比較して幾分複雑になる。
【0109】交替ブロックが割り当てられていない欠陥
ブロック(ECCブロック)に含まれるセクタにデータ
を記録することを光ディスク装置が要求されたと仮定す
る。この場合、光ディスク装置は、そのセクタが含まれ
るECCブロック内の他のセクタのそれぞれに対して、
セクタ毎に独立した内符号パリティPI(図22C参
照)だけを用いてデータを再生し、その再生されたデー
タを用いてリード・ディファイド・ライト動作を行う。
【0110】このように、外符号パリティPOを使わな
いために誤り訂正能力は低くなるが、内符号パリティP
Iで訂正できる範囲の誤りであれば、その誤りを訂正す
ることができる。
【0111】なお、欠陥ブロックに有効なユーザデータ
が存在しないときに限り、交替ブロクが割り当てられて
いない欠陥ブロックをSDLに登録する場合には、欠陥
ブロックをリカバリする処理は、上述したAVデータを
記録しようとして失敗した場合の処理と同様である。
【0112】以上のように、リアルタイム性が要求され
るデータ(例えば、AVデータ)をディスク1に記録す
る際に欠陥領域が検出された場合には、そのデータはそ
の欠陥領域には記録されない(すなわち、その欠陥領域
はスキップされる)。その欠陥領域の位置は、ディスク
1の欠陥管理情報領域4bに書き込まれる。また、その
欠陥領域が交替領域に交替されていないことを示す状態
情報がディスク1の欠陥管理情報領域4bに書き込まれ
る。その欠陥領域にリアルタイム性が要求されないデー
タ(例えば、AVデータ以外のデータ)を記録すること
が要求された場合には、リード・モディファイド・ライ
ト動作を行うことなく、その欠陥領域が交替領域に交替
される。その交替領域の位置は、ディスク1の欠陥管理
情報領域4bに書き込まれる。
【0113】このように、常に失敗することが予めわか
っているリード・モディファイド・ライト動作を回避
し、その欠陥領域を交替領域に交替することにより、そ
の交替領域にリアルタイム性が要求されないデータを記
録することを成功させることができる。
【0114】さらに、その欠陥領域にデータを記録する
ことを実際に要求されるまでは、その欠陥領域に交替領
域が割り当てられない。このことは、交替領域が無駄に
消費されないという利点を提供する。
【0115】また、スペア領域が拡張可能な領域である
場合には、そのスペア領域に含まれる利用可能な交替領
域が一時的に不足することが起こり得る。スペア領域に
含まれる利用可能な交替領域の一時的な不足により、検
出された欠陥領域に交替領域を割り当てることができな
い場合には、その欠陥領域の位置は、ディスク1の欠陥
管理情報領域4bに書き込まれる。また、その欠陥領域
に交替領域が割り当てられていなくて、交替されていな
いことを示す状態情報がディスク1の欠陥管理情報領域
4bに書き込まれる。スペア領域が拡張されて利用可能
な交替領域が確保された後、その欠陥領域に交替領域が
割り当てられ、それで交替される。その交替領域の位置
は、ディスク1の欠陥管理情報領域4bに書き込まれ
る。
【0116】なお、上述した情報記録媒体では、欠陥領
域が検出された時点でその欠陥領域に交替領域が割り当
てられるのではなく、欠陥領域に相当する論理ボリュー
ム空間に有効なデータが記録される時点でその欠陥領域
に交替領域が割り当てられる。このような情報記録媒体
は、スペア領域を有効に利用することができるという点
で優位性を有している。
【0117】スペア領域を有効に利用することによる優
位性は、リード・モディファイド・ライト動作を必要と
する誤り訂正コードの構成に依存するものではない。
【0118】(実施の形態2)以下、実施の形態1で説
明したディスク1に情報を記録し、または、ディスク1
に記録された情報を再生する情報記録再生システムの一
実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0119】図6は、AVデータをディスク1に記録
し、または、ディスク1に記録されたAVデータを再生
する原理を示す概念図である。
【0120】AVデータをディスク1に記録する場合に
は、論理ボリューム空間6a内の未使用空間管理情報が
参照される。未使用空間管理情報に基づいて、論理ボリ
ューム空間6a内の未使用領域が検索される。連続的に
未使用な領域のブロック数は、記録しようとするAVデ
ータに必要なブロック数より所定数以上大きいという条
件を満たすことが要求される。ここで、その所定数は、
スキップが許容できるブロック数に相当する。検索の結
果、その条件を満たす未使用領域が発見された場合に
は、AVデータは、その未使用領域に割り付けられる。
【0121】図6に示される例では、AVデータ63が
領域61に含まれる未使用領域62に割り付けられてい
る。領域61は、論理ボリューム空間6aの一部の領域
である。未使用領域62は、ブロックB1〜ブロックB
10から構成されている。
【0122】スキップ記録命令のパラメータは、AVデ
ータ63が割り付けられた未使用領域62(すなわち、
割付領域)のサイズとAVデータ63のサイズ(すなわ
ち、AVデータサイズ)とに基づいて生成される。
【0123】参照番号65は、スキップ記録命令を実行
した場合における記録動作を示す。
【0124】AVデータ63を未使用領域62に記録す
る際に欠陥ブロックが検出される。AVデータ63は、
検出された欠陥ブロックをスキップしながら未使用領域
62に記録される。図6に示される例では、ブロックB
4とブロックB7とが欠陥ブロックである。従って、AV
データ63の一部がブロックB1〜B3に記録され、AV
データ63の他の一部がブロックB5〜B6に記録され、
AVデータ63の残りの一部がブロックB8〜B9に記録
される。AVデータ63に続いてパディングデータ64
がブロックB9に記録される。パディングデータ64
は、パディングデータ64の終端がブロックの境界に一
致するように配置される。記録動作の結果、ブロックB
1〜B3、B5〜B6およびB8〜B9は使用済みになる。ブ
ロックB4、B7およびB10は未使用である。
【0125】欠陥ブロックB4、B7の位置は、欠陥リス
ト66aに蓄えられる。欠陥リスト66aの内容は、適
当なタイミングでディスク1上の欠陥管理情報領域4b
に格納されているSDL13に書き込まれ、必要に応じ
てスキップリスト66bとしてファイルシステムに報告
される。ファイルシステムは、報告されたスキップリス
ト66bから、AVデータ63が記録された領域を示す
AVデータエクステント66cの位置と、ECCブロッ
クの端数(すなわち、一部にAVデータが記録されたE
CCブロックの中で、AVデータが記録されていないセ
クタ)を示すパディングエクステント66dの位置を求
め、ファイル管理情報を更新する。
【0126】スキップ再生命令のパラメータは、割付領
域のサイズとAVデータサイズとである。
【0127】参照番号67は、スキップ再生命令を実行
した場合における再生動作を示す。
【0128】ディスク1に記録されたAVデータ63を
再生する場合には、SDL13が参照される。SDLに
登録された欠陥ブロックをスキップしながら、AVデー
タ63が再生される。
【0129】図7は、本発明の実施の形態2の情報記録
再生システム700の構成を示すブロック図である。
【0130】図7に示されるように、情報記録再生シス
テム700は、システム全体の制御を行う上位制御装置
710と、上位制御装置710からの命令に応じて書換
型のディスク1(図7には示されていない)の記録再生
制御を行うディスク記録再生ドライブ720と、磁気デ
ィスク装置750と、ディジタルAVデータをアナログ
映像・音声信号に変換して出力するAVデータ出力部7
60と、入力されたアナログAV信号をディジタルAV
データに変換するAVデータ入力部770と、データや
制御情報を送受信するI/Oバス780とを含む。
【0131】上位制御装置710は、制御プログラムや
演算用メモリを内蔵するマイクロプロセッサを含む。上
位制御装置710は、記録時に記録領域の割当てを行う
記録領域割当部711と、記録したファイルのファイル
管理情報を作成するファイル管理情報作成部712と、
ファイル管理情報からファイルの記録位置の算出や属性
情報の判別を行うファイル管理情報解釈部713と、デ
ータを一時的に格納するデータバッファメモリ714
と、ディスク記録再生ドライブ720に命令を発行する
命令発行部715とをさらに含む。
【0132】命令発行部715は、欠陥領域をスキップ
しながら記録を行うことを要求するスキップ記録命令を
発行するスキップ記録命令発行部716と、記録後にデ
ータが記録された領域を決定する記録位置情報の返送を
要求する記録位置要求命令を発行する記録位置要求命令
発行部717と、欠陥領域をスキップしながら再生を行
うことを要求するスキップ再生命令を発行するスキップ
再生命令発行部718とを含む。
【0133】ディスク記録再生ドライブ720は、制御
プログラムや演算用メモリを内蔵するマイクロプロセッ
サを含む。ディスク記録再生ドライブ720は、マイク
ロプロセッサで制御される機構部や信号処理回路などで
構成され、上位制御装置710からの命令を処理する命
令処理部721と、書換型のディスク1への記録時の制
御を行う記録制御部730と、書換型のディスク1から
の再生時の制御を行う再生制御部740とを機能的に備
えている。
【0134】命令処理部721は、スキップ記録命令の
処理を行うスキップ記録命令処理部722と、記録位置
要求命令の処理を行う記録位置要求命令処理部723
と、スキップ再生命令の処理を行うスキップ再生命令処
理部724とを含む。
【0135】記録制御部730は、記録時に欠陥領域を
検出する欠陥領域検出部731と、記録時に検出した欠
陥領域をスキップしながら記録するスキップ記録制御部
732と、データを記録した位置に関する情報を格納す
る記録位置格納メモリ733と、記録後に記録したデー
タを読出すことにより正常に記録されているか否かを検
査するデータ検査部734と、記録開始位置や記録長等
の記録に必要となる制御情報を格納する記録制御情報メ
モリ735と、上位制御装置710から受領した記録デ
ータを一時的に格納する記録データ格納メモリ736
と、記録時に検出しスキップした欠陥領域を欠陥管理情
報に記録するスキップ位置記録部737とを含む。
【0136】再生制御部740は、データを再生する位
置に関する情報を格納する再生位置格納メモリ743
と、再生位置格納メモリ743を参照して欠陥領域をス
キップしながら再生するスキップ再生制御部742と、
再生開始位置や再生長等の再生に必要となる制御情報を
格納する再生制御情報メモリ745と、書換型のディス
ク1から読出したデータを一時的に格納する読出データ
格納メモリ746と、欠陥管理情報からスキップすべき
欠陥領域の位置を再生位置格納メモリ743に読み込む
スキップ位置読込部747とを含む。
【0137】次に、図7に示される情報記録再生システ
ム700を用いて、AVデータを含むファイルをディス
ク1に記録する記録方法を説明する。
【0138】図8は、その記録方法の各ステップを示
す。
【0139】図8において、書換型のディスク1に記録
されたファイル(”AV_FILE”)のファイル管理
情報はディスク1がディスク記録再生ドライブ720に
挿入された時に読み出され、ファイル管理情報解釈部7
13によって解釈された後、上位制御装置710の内部
に保持されているものとする。
【0140】また、図8において、参照番号81は上位
制御装置710によって実行される処理を示し、参照番
号82はディスク記録再生ドライブ720によって実行
される処理を示し、参照番号83は、上位制御装置71
0とディスク記録再生ドライブ720との間のI/Fプ
ロトコルにおける命令、データ、処理結果の流れを示
す。
【0141】(ステップ801)上位制御装置710
は、AVデータ入力部770を制御して、AVデータの
受信動作を開始する。この時、AVデータ入力部770
から入力されたAVデータは、AVデータ入力部770
においてディジタルデータに変換された後、I/Oバス
780を介して転送され、データバッファメモリ714
に格納される。
【0142】(ステップ802)上位制御装置710の
記録領域割当部711は、AVデータの記録に先立っ
て、ファイル管理情報解釈部713から書換型のディス
ク1の空き領域を示す情報を取得して、その空き領域を
記録領域として割り当てる。ここで、記録領域割当部7
11は、再生時にAVデータが滑らかな再生が可能とな
るように、割り当てる領域のサイズ及び領域間の物理的
な距離を考慮して、領域割当てを行う。
【0143】(ステップ803)上位制御装置710の
スキップ記録命令発行部716は、記録領域割当部71
1が割り当てた領域の位置情報を取得し、ディスク記録
再生ドライブ720に対してスキップ記録命令である”
SKIP WRITE”コマンドを発行する。この時ス
キップ記録命令発行部716は、”SKIP WRIT
E”コマンドのパラメータとして記録領域割当部711
によって割り当てられた領域の位置情報と記録するサイ
ズ情報とを指定する。さらに、”SKIP WRIT
E”コマンドに続いて、本コマンドで指定したサイズの
データがデータバッファメモリ714からディスク記録
再生ドライブ720に転送される。
【0144】図23Aおよび図23Bは、”SKIP
WRITE”コマンドのフォーマットの例を示す。
【0145】図23Aは、一度のコマンド発行で、割り
当てられた領域と記録するデータサイズの両方を指定す
ることができる”SKIP WRITE”コマンドのフ
ォーマットの例を示す。バイト0には、”SKIP W
RITE”コマンドであることを表明する固有の命令コ
ードが格納される。バイト2〜5には、割り当てる領域
の先頭セクタを示す論理セクタ番号が格納される、バイ
ト6〜7には、記録するデータサイズに相当するセクタ
数が格納される。バイト8〜9には、割り当てる領域サ
イズに相当するセクタ数が格納される。
【0146】図23Bは、複数回のコマンド発行で、割
り当てられた領域と記録するデータサイズとを指定する
ことができる”SKIP WRITE”コマンドのフォ
ーマットの例を示す。バイト0には、”SKIP WR
ITE”コマンドであることを表明する固有の命令コー
ドが格納される。バイト1のビット0には、操作オプシ
ョンが設けられている。操作オプションが1であること
は割り当てられた領域を指定することを示す。操作オプ
ションが0であることは記録するデータサイズを指定す
ることを示す。操作オプションが1の場合、バイト2〜
5には、割り当てる領域の先頭セクタを示す論理セクタ
番号が格納され、バイト7〜8には、割り当てる領域サ
イズに相当するセクタ数が格納される。操作オプション
が0の場合、バイト7〜8には、記録するデータサイズ
に相当するセクタ数が格納される。
【0147】なお、図23Aおよび図23Bに示される
コマンドのフォーマットは、”SKIP WRITE”
コマンドのフォーマットの一例にすぎない。割り当てら
れた領域の位置情報と記録するデータのサイズ情報とを
指定することができる限り、”SKIP WRITE”
コマンドは任意のフォーマットを採用し得る。
【0148】(ステップ804)上位制御装置710か
ら発行された”SKIP WRITE”コマンドを受取
ったディスク記録再生ドライブ720のスキップ記録命
令処理部722は、記録制御情報メモリ735と記録位
置格納メモリ733とを”SKIP WRITE”コマ
ンドに従って初期化し、スキップ記録制御部732を起
動する。スキップ記録制御部732は、欠陥領域検出部
731を用いて記録中の欠陥ブロック(新たに発見した
ものやSDLに登録済みのもの)を検出しながら、記録
データ格納メモリ736からのデータをディスク1の欠
陥ブロックでないブロックに記録する。欠陥ブロックが
検出される毎に、記録制御情報メモリ735のスキップ
可能ブロック数は1つ減じられ、記録位置格納用メモリ
733に欠陥ブロックの位置が格納される。ブロックの
記録に成功する毎に、記録制御情報メモリ735の記録
完了ブロック数は1つ増やされる。スキップ可能ブロッ
ク数が0未満になる前に、要求されたブロック分の記録
が完了すれば、正常終了となる。また、記録後に再生さ
れたデータを検査することを指定された場合は、欠陥領
域検出部731が検出した欠陥ブロックに加え、データ
検査部734が検出した欠陥ブロックがスキップの対象
となる。
【0149】以上のように、スキップ記録制御部732
は、記録中に検出された欠陥領域をスキップするととも
に、そのスキップした位置情報を格納しながら、全ての
データを正常に記録するまで記録動作を続行する。
【0150】(ステップ805)スキップ記録処理を実
行したディスク記録再生ドライブ720は、終了ステー
タスを上位制御装置710に返送する。
【0151】(ステップ806)上位制御装置710の
記録位置要求命令発行部717は、ステップ804のス
キップ記録処理においてスキップされた欠陥領域の位置
情報を問い合わせる”REPORT SKIPPED
ADDRESS”コマンドをディスク記録再生ドライブ
720に発行する。
【0152】図24Aは、”REPORT SKIPP
ED ADDRESS”コマンドのフォーマットの例を
示す。バイト0には、”REPORT SKIPPED
ADDRESS”コマンドであることを表明する固有
の命令コードが格納される。バイト7〜8には、報告さ
れるデータのサイズの上限値が格納される。
【0153】図24Bは、”REPORT SKIPP
ED ADDRESS”コマンドに応答して報告される
データのフォーマットの例を示す。バイト0〜1には、
報告される位置情報の個数が格納される。バイト4以降
の各4バイトには、スキップされた欠陥領域の位置情報
が格納される。
【0154】なお、図24Aに示されるコマンドおよび
図24Bに示されるデータのフォーマットは、一例にす
ぎない。スキップされた欠陥領域の位置情報を問い合わ
せることができる限り、これらのコマンドまたはデータ
は任意のフォーマットを採用し得る。
【0155】(ステップ812)スキップ位置記録部7
37は、ステップ804におけるスキップ記録処理中に
記録位置格納メモリ733に格納された欠陥領域の位置
情報をSDLのエントリとして登録する。このようにし
て、欠陥管理情報が更新される。
【0156】(ステップ807)”REPORT SK
IPPED ADDRESS”コマンドを受領したディ
スク記録再生ドライブ720の記録位置要求命令処理部
723は、ステップ804におけるスキップ記録処理中
に記録位置格納メモリ733に格納された欠陥領域の位
置情報をスキップアドレスデータとして返送する。
【0157】(ステップ808)スキップアドレスデー
タを受領した上位制御装置710のファイル管理情報作
成部712は、ファイル管理情報を作成する。ここで、
ファイル管理情報作成部712は、スキップアドレスデ
ータによって示されるスキップされた領域以外の領域に
データが記録されたと判定してAVファイルのファイル
エントリを作成し、記録されたと判定した領域に対応す
る未使用空間管理情報のビットを1(使用済み)に設定
する。さらに、ファイル管理情報作成部712は、ステ
ップ807において返送されたスキップアドレスデータ
からスキップされた領域を特定し、スキップされた領域
に対応する未使用空間管理情報のビットを0(未使用)
に設定する。また、ファイル管理情報作成部712は、
ファイルのエクステントの終端がECCブロック途中と
なっている場合は、当該ECCブロックの残りの領域を
パディングエクステントとして登録する。この時、パデ
ィングエクステントのエクステントタイプをパディング
エクステントを意味する1に設定し、パディングエクス
テントに相当する未使用空間管理情報のビットを1(使
用済み)に設定する。その後、ファイル管理情報作成部
712は、作成されたファイル管理情報を書換型のディ
スク1に記録するために、そのファイル管理情報をデー
タバッファメモリ714に格納する。
【0158】(ステップ809)上位制御装置710は
データバッファメモリ714に格納されたファイル管理
情報を記録するためにディスク記録再生ドライブ720
に従来の記録方法で記録することを要求する”WRIT
E”コマンドを発行する。ここで、”WRITE”コマ
ンドのパラメータとして記録を開始するLSNと記録す
るセクタ数とが指定される。
【0159】(ステップ810)ディスク記録再生ドラ
イブ720は”WRITE”コマンドを受領し、従来ど
おりの記録方法に従ってファイル管理情報をディスク1
に記録する。また、”WRITE”コマンドによる記録
動作において検出された欠陥領域は、従来の交替方法に
よって交替処理が行われる。
【0160】(ステップ811)ディスク記録再生ドラ
イブ720は、”WRITE”コマンドによって指定さ
れた全てのデータ記録が完了すれば、終了ステータスを
上位制御装置710に返送する。
【0161】なお、ステップ812の実行は、ステップ
804の直後に行ってもよいし、ステップ811が終了
してから所定時間以上、上位制御装置710からの要求
がないときに行ってもよい。
【0162】以上のように、ディスク記録再生ドライブ
720は、リアルタイム性を要求されるAVデータをデ
ィスク1に記録する際に欠陥領域を検出し、その欠陥領
域をスキップする。スキップされた欠陥領域には交替領
域は割り当てられない。スキップされた欠陥領域の位置
が書換型のディスク1の欠陥管理情報領域4bに記録さ
れる。
【0163】次に、図7に示される情報記録再生システ
ム700を用いて、ディスク1に記録されたAVデータ
を含むファイルを再生する再生方法を説明する。
【0164】図9は、その再生方法の各ステップを示
す。
【0165】図9において、参照番号91は上位制御装
置710によって実行される処理を示し、参照番号92
はディスク記録再生ドライブ720によって実行される
処理を示し、参照番号93は、上位制御装置710とデ
ィスク記録再生ドライブ720との間のI/Fプロトコ
ルにおける命令、データ、処理結果の流れを示す。
【0166】(ステップ901)ディスク記録再生ドラ
イブ720は、書換型のディスク1の装着時および欠陥
管理情報の更新時に、スキップ位置読込部747を用い
て書換型のディスク1上の欠陥管理情報を読み出し、再
生位置格納メモリ743に格納する。
【0167】(ステップ902)上位制御装置710の
記録領域割当部711は、ステップ802において以前
に割り当てたAVデータ記録領域を再生領域として割り
当てる。
【0168】(ステップ903)上位制御装置710の
スキップ再生命令発行部718は、ステップ902にお
いて割り当てた領域の位置情報を取得し、ディスク記録
再生ドライブ720に対してスキップ再生命令である”
SKIP READ”コマンドを発行する。スキップ再
生命令発行部718は、”SKIP READ”コマン
ドのパラメータとして、ステップ902において割り当
てられた領域の位置情報と再生するサイズ情報とを指定
する。さらに、”SKIP READ”コマンドに続い
て、本コマンドで指定したサイズのデータがディスク記
録再生ドライブ720からデータバッファメモリ714
に転送される(ステップ905)。
【0169】”SKIP READ”コマンドは、”S
KIP WRITE”コマンドと同様に定義できる。例
えば、図23Aと図23Bのフォーマットにおけるバイ
ト0に”SKIP READ”コマンドであることを表
明する固有の命令コードを設定すればよい。なお、これ
は、”SKIP READ”コマンドのフォーマットの
一例である。割り当てられた領域の位置情報と再生する
データのサイズ情報とを指定することができる限り、”
SKIP READ”コマンドは、任意のフォーマット
を採用し得る。
【0170】(ステップ904)上位制御装置710か
ら発行された”SKIP READ”コマンドを受取っ
たディスク記録再生ドライブ720のスキップ再生命令
処理部724は、再生制御情報メモリ745を”SKI
P READ”コマンドに従って初期化して、スキップ
再生制御部742を起動する。スキップ再生制御部74
2は、再生位置格納メモリ743を参照しながら、ディ
スク1の欠陥ブロックでないブロックを再生し、読出デ
ータ格納メモリ746にデータを格納する。ブロックの
再生に成功する毎に、再生制御情報メモリ745の再生
完了ブロック数は1つ増やされる。要求されたブロック
分の再生が完了すれば、正常終了となる。
【0171】(ステップ905)ステップ904におい
て、読出データ格納メモリ746に格納されたAVデー
タが上位制御装置710に転送される。
【0172】(ステップ906)受領したAVデータ
は、AVデータ出力部760に転送される。AVデータ
出力部760は、入力されたデータをアナログ映像/音
声信号に変換して出力する。
【0173】(ステップ907)スキップ再生処理を実
行したディスク記録再生ドライブ720は、終了ステー
タスを上位制御装置710に返送する。
【0174】以上のように、ディスク記録再生ドライブ
720は、リアルタイム性を要求されるAVデータを再
生する場合には、欠陥管理情報を参照することにより、
書換型のディスク1上の欠陥領域をスキップしながらA
Vデータを再生することができる。
【0175】(実施の形態3)以下、実施の形態1で説
明したディスク1に情報を記録し、または、ディスク1
に記録された情報を再生する情報記録再生システムの一
実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0176】図10は、本発明の実施の形態3のディス
ク記録再生ドライブ1020の構成を示すブロック図で
ある。ディスク記録再生ドライブ1020は、I/Oバ
ス780を介して、図7に示される上位制御装置710
に接続されている。
【0177】ディスク記録再生ドライブ1020は、制
御プログラムや演算用メモリを内蔵するマイクロプロセ
ッサを含む。ディスク記録再生ドライブ1020は、マ
イクロプロセッサで制御される機構部や信号処理回路な
どで構成され、上位制御装置710からの命令を処理す
る命令処理部1021と、書換型のディスク1への記録
時の制御を行う記録制御部1030と、書換型のディス
ク1からの再生時の制御を行う再生制御部1040と、
欠陥ブロックとその交替ブロックとの情報を格納する交
替情報格納メモリ1050と、記録および再生データを
一時的に格納するデータバッファ1060とを機能的に
備えている。
【0178】命令処理部1021は、スキップ記録を行
わない通常の記録命令の処理を行う記録命令処理部10
22と、スキップ再生を行わない通常の再生命令の処理
を行う再生命令処理部1024とを含む。
【0179】記録制御部1030は、記録データをセク
タ単位からECCブロック単位に変換するデータ合成部
1031と、ECCブロック単位のデータを書換型のデ
ィスク1に記録するブロック記録部1032と、欠陥ブ
ロックを交替するスペアブロックを割り当てる交替割当
部1033と、交替情報格納メモリ1050の内容を書
換ディスク上のSDLに記録するSDL更新部1034
と、ECC端数検査部1035とを含む。
【0180】再生制御部1040は、データバッファ1
060の一部を0に書き換える0データ埋め部1041
と、ECCブロック単位のデータを書換型ディスクから
再生するブロック再生部1042と、書換型のディスク
1上のSDLから再生した内容を交替情報格納メモリ1
050に格納するSDL読込部1043と、ECC端数
補正部1044とを含む。
【0181】次に、図10に示されるディスク記録再生
ドライブ1020を用いて、ディスク1に記録されたリ
アルタイムデータでない通常のコンピュータデータを再
生する再生方法を説明する。
【0182】図11は、その再生方法の各ステップを示
す。
【0183】図11において、参照番号111は上位制
御装置710によって実行される処理を示し、参照番号
112はディスク記録再生ドライブ1020によって実
行される処理を示し、参照番号113は、上位制御装置
710とディスク記録再生ドライブ1020との間のI
/Fプロトコルにおける命令、データ、処理結果の流れ
を示す。なお、ディスク記録再生ドライブ1020によ
る再生処理の詳細は後述するので、ここでは簡単な説明
に留める。
【0184】(ステップ1101)ディスク記録再生ド
ライブ1020は、書換型のディスク1の装着時および
欠陥管理情報の更新時に、SDL読込部1043を用い
て書換型のディスク1上の欠陥管理情報を読み出し、交
替情報格納メモリ1050に格納する。
【0185】(ステップ1102)上位制御装置710
は、ファイル構造を解析して、コンピュータデータが格
納されている領域の位置を求める。
【0186】(ステップ1103)上位制御装置710
は、ステップ1102において求められた領域の位置を
示す情報を取得し、ディスク記録再生ドライブ1020
に対して通常の再生命令である”READ”コマンドを
発行する。
【0187】(ステップ1104)”READ”コマン
ドを受取ったディスク記録再生ドライブ1020の再生
命令処理部1024は、指定されたデータを書換型のデ
ィスク1から読み出し、上位制御装置710にデータを
転送し(ステップ1105)、要求された全てのデータ
の転送が終われば、終了ステータスを返送する(ステッ
プ1107)。
【0188】(ステップ1106)I/Fプロトコルを
介して転送された再生データは、上位制御装置710の
データバッファメモリ714に格納される。
【0189】I/Fプロトコルを介して終了ステータス
を上位制御装置710が受け取ると、データバッファメ
モリ714に格納されたデータは、コンピュータデータ
として利用される。
【0190】図12は、ディスク記録再生ドライブ10
20によって実行される再生処理(図11のステップ1
104)の手順を示すフローチャートである。
【0191】再生が要求される領域は、セクタ単位に指
定される。ECC端数補正部1044が、再生を要求さ
れた領域を含むECCブロックを求める(ステップ12
01)。ここで、再生が要求される領域の先頭セクタの
LSNをSとし、再生が要求される領域のセクタ数をN
とし、ECCブロックを構成するセクタ数をEすると、
ECCブロックを考慮して再生が必要な領域の先頭セク
タのLSN(S_ECC)および再生が必要な領域のセ
クタ数(N_ECC)は、次の式により求めることがで
きる。
【0192】S_ECC = 〔S÷E〕×E N_ECC = 〔(S+N+E−1)÷E〕×E −
S_ECC ここで、〔α〕はαを超えない最大の整数を示す。
【0193】再生が必要な全てのブロックをデータバッ
ファ1060に格納し終えていない場合には(ステップ
1202)、SDLが参照される(ステップ120
3)。その結果、再生しようとするブロックが欠陥ブロ
ックとしてSDLに登録されていない場合には処理はス
テップ1204に進み、再生しようとするブロックが交
替先のスペアブロックが割り当てられた欠陥ブロックと
してSDLに登録されている場合には処理はステップ1
205に進み、再生しようとするブロックが交替先のス
ペアブロックが割り当てられていない欠陥ブロックとし
てSDLに登録されている場合には処理はステップ12
06に進む。
【0194】ステップ1204では、再生しようとした
ブロックが再生される。ステップ1205では、再生し
ようとしたブロックの代わりに交替先のスペアブロック
が再生される。ステップ1206では、0データ埋め部
1041が、ディスク1からデータを再生する代わりに
0で埋められたECCブロックを生成する。0で埋めら
れたECCブロックは、例えば、データバッファ106
0の所定の領域を0で埋めることによって生成される。
【0195】再生が必要な全てのブロックをデータバッ
ファ1060に格納し終えた場合には(ステップ120
2)、データバッファ1060に格納されたデータが上
位制御装置710に転送され(ステップ1207)、処
理が終了する。
【0196】なお、交替先のスペアブロックが割り当て
られていない欠陥ブロックとしてSDLに登録されてい
る場合に、その欠陥ブロックの再生データとして0で埋
められたECCブロックを生成する代わりに、再生エラ
ーと即座に判断して、上位制御装置710にエラーを報
告するようにしてもよい。上位制御装置710は、再生
エラーが報告されると、当該ブロックに対して記録を命
令する。これにより、後述する交替処理が行われる。そ
の結果、論理ボリューム空間において欠陥ブロックは再
生可能なスペアブロックに交替される。
【0197】以上のように、ディスク記録再生ドライブ
1020は、交替先のスペアブロックが割り当てられて
いない欠陥ブロックに対して再生が要求されると、再生
エラーを報告することなく、0で埋められたデータを再
生データとして返送する。あるいは、交替先のスペアブ
ロックが割り当てられていない欠陥ブロックに対して再
生が要求されると、失敗するであろう無駄な再生動作に
時間を費やさずに、再生エラーを報告するようにしても
よい。
【0198】リアルタイムデータでない通常のコンピュ
ータデータをディスク1に記録する記録方法の各ステッ
プは、図11の”READ”コマンドの替わりに”WR
ITE”コマンドが発行され、再生データの転送の替わ
りに記録データが逆方向に転送されることを除いて、図
11に示される再生方法の各ステップとほぼ同じであ
る。
【0199】図13は、ディスク記録再生ドライブ10
20によって実行される記録処理の手順を示すフローチ
ャートである。
【0200】ディスク記録再生ドライブ1020は、記
録しようとするデータを上位制御装置710から受け取
り、データバッファ1060に格納する(ステップ13
01)。
【0201】記録が要求される領域は、セクタ単位に指
定される。ECC端数検査部1035は、記録が要求さ
れた領域を包含するECCブロックを決定する。
【0202】さらに、ECC端数検査部1035は、E
CCブロックの端数があれば、その端数に対するバッフ
ァリング処理を行う。そのバッファリング処理は、図1
2に示される破線で囲まれたステップ1202〜ステッ
プ1206によって達成される。
【0203】記録が要求された領域の先頭セクタがEC
Cブロックの先頭セクタでない場合(すなわち、S≠S
_ECCの場合)には(ステップ1303)、その先頭
セクタを含むECCブロックのバッファリング処理が行
われる(ステップ1304)。 記録が要求された領域
の最終セクタがECCブロックの最終セクタでない場合
(すなわち、S+N≠S_ECC+N_ECCの場合)
には(ステップ1305)、その最終セクタを含むEC
Cブロックのバッファリング処理が行われる(ステップ
1306)。
【0204】データ合成部1031は、ステップ130
1において得られたデータとステップ1303〜130
6において得られたデータとを合成する。その結果、記
録されるべき全てのECCブロックに対応する記録デー
タがデータバッファ1060内に生成される(ステップ
1307)。
【0205】記録が必要なブロックをまだ書換型のディ
スク1に記録し終えていない場合には(ステップ130
8)、SDLが参照される(ステップ1309)。その
結果、記録しようとするブロックが欠陥ブロックとして
SDLに登録されていない場合には処理はステップ13
10に進み、記録しようとするブロックが交替先のスペ
アブロックが割り当てられた欠陥ブロックとしてSDL
に登録されている場合には処理はステップ1312に進
み、記録しようとするブロックが交替先のスペアブロッ
クが割り当てられていない欠陥ブロックとしてSDLに
登録されている場合には処理はステップ1311に進
む。
【0206】ステップ1310では、記録しようとした
ブロックにデータが記録される。ステップ1312で
は、記録しようとしたブロックの代わりに交替先のスペ
アブロックにデータが記録される。ステップ1311で
は、交替割当部1033は、交替先のスペアブロックを
欠陥ブロックに割り当てる。その後、その交替先のスペ
アブロックにデータが記録される(ステップ131
2)。
【0207】ここで、ステップ1311において欠陥ブ
ロックに交替先のスペアブロックを割り当てる方法に
は、2種類の方法がある。図1C〜図1Eを参照して説
明したように、欠陥ブロックに対して以前に交替ブロッ
クが割り当てられていたか否かは、交替ブロックの位置
を格納するためのフィールド22cの値によって区別す
ることができる。その欠陥ブロックに対して以前に割り
当てられていた交替ブロックが無い(例えば、フィール
ド22cの値が0である)場合には、その欠陥ブロック
にまだ利用されていないスペアブロックが新たに割り当
てられる。その欠陥ブロックに対して以前に割り当てら
れていた交替ブロックが有る(例えば、フィールド22
cに以前に割り当てられていた交替ブロックのアドレス
が記載されている)場合には、その欠陥ブロックに対し
て以前に割り当てられていた交替ブロックと同一の交替
ブロックが再びその欠陥ブロックに割り当てられる。
【0208】記録が必要なブロックを書換型のディスク
1に記録し終えた場合には(ステップ1308)、SD
Lの更新が必要か否かが判定される(ステップ131
3)。例えば、処理1311において欠陥ブロックに対
して交替先のスペアブロックを新たに割り当てた場合に
は、SDLの更新が必要である。SDLの更新が必要な
場合には、SDLが更新され(ステップ1314)、処
理が終了する。
【0209】以上のように、ディスク記録再生ドライブ
1020は、交替先のスペアブロックが割り当てられて
いない欠陥ブロックにデータを記録することが要求され
ると、その欠陥ブロックに交替先のスペアブロックが割
り当てられた後に、そのデータが交替先のスペアブロッ
クに記録される。このように、記録データはECCブロ
ック単位でディスク1に記録される。ECCブロックの
端数の調整は、例えば、その端数を0で埋めることによ
って行われる。
【0210】(実施の形態4)以下、実施の形態1で説
明したディスク1に情報を記録し、または、ディスク1
に記録された情報を再生する情報記録再生システムの一
実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0211】図14は、本発明の実施の形態4のディス
ク記録再生ドライブ1420の構成を示すブロック図で
ある。ディスク記録再生ドライブ1420は、I/Oバ
ス780を介して図7で示される上位制御装置710に
接続される。図14において、図10と同一の構成要素
には同一の参照番号を付し、その詳細な説明を省略す
る。
【0212】ディスク記録再生ドライブ1420は、上
位制御装置710からの命令を処理する命令処理部10
21と、書換型のディスク1への記録時の制御を行う記
録制御部1430と、書換型のディスク1からの再生時
の制御を行う再生制御部1440と、欠陥ブロックとそ
の交替ブロックとの情報を格納する交替情報格納メモリ
1050と、記録および再生データを一時的に格納する
データバッファ1060とを機能的に備えている。
【0213】記録制御部1430は、実施の形態3で説
明した記録制御部1030の構成要素に加えて、利用可
能なスペアブロックの残量を求めるスペア残量検出部1
437を備えている。
【0214】再生制御部1440は、実施の形態3で説
明した再生制御部1040と比べて、0データ埋め部1
041を削除し、書換型のディスク1に記録されたデー
タをセクタ単位に再生するセクタ再生部1441を加え
た構成を有している。
【0215】リアルタイムデータでない通常のコンピュ
ータデータを再生する各ステップは、実施の形態3で説
明したもの(図11)と同一なので割愛する。
【0216】図15は、ディスク記録再生ドライブ14
20によって実行される再生処理の手順を示すフローチ
ャートである。図15に示される手順が図12に示され
る手順と異なる点は、再生しようとするECCブロック
が、交替先のスペアブロックが割り当てられていない欠
陥ブロックとしてSDLに登録されている場合に(ステ
ップ1503)、セクタ再生部1441が、その再生し
ようとするECCブロックに含まれる複数のセクタのそ
れぞれに対して、セクタ単位の再生処理を行う(ステッ
プ1507)点である。
【0217】図22Cを参照しながら、セクタ単位の再
生処理を説明する。内符号パリティPIは、1行毎に
(横方向に)誤り訂正符号を計算しているので、内符号
パリティPIをセクタ単位に切り分けてもメインデータ
と正しく対応する(すなわち、図22Cにおいて、メイ
ンデータの領域と内符号パリティPIの領域とでは斜線
の方向が一致している)。このため、外符号パリティP
Oを使わないために誤り訂正能力は低くなるが、内符号
パリティPIを用いて誤りを訂正することができる。例
えば、不良IDのためにセクタの切れ目でデータの記録
が中止した場合には、内符号パリティPIのみを用いた
場合でもその誤りを高い確率で訂正することができる。
【0218】以上のように、ディスク記録再生ドライブ
1420は、交替先のスペアブロックが割り当てられて
いない欠陥ブロックに対しても、欠陥ブロック中の上書
きされたセクタの正しいデータを返送し、欠陥ブロック
中の上書きされなかったセクタの過去のデータを返送す
る。
【0219】図16は、ディスク記録再生ドライブ14
20によって実行される記録処理の手順を示すフローチ
ャートである。図16に示される手順が図13に示され
る手順と異なる点は、書換型のディスク1にデータをブ
ロック単位で記録することに失敗した場合にその記録が
失敗したブロックを欠陥ブロックとしてSDLに登録す
る点と、欠陥ブロックに交替先のスペアブロックを割り
当てる前に利用可能なスペアブロックが無ければエラー
終了する点である。
【0220】ディスク記録再生ドライブ1420は、記
録しようとするデータを上位制御装置710から受け取
り、データバッファ1060に格納する(ステップ16
01)。
【0221】記録が要求される領域は、セクタ単位に指
定される。記録が要求された領域を包含する領域がEC
Cブロック単位に求められる(ステップ1602)。
【0222】ECCブロックの端数があれば、その端数
に対するバッファリング処理が行われる。そのバッファ
リング処理は、図15に示される破線で囲まれたステッ
プ1502〜ステップ1506によって達成される。
【0223】ステップ1601のデータとステップ16
03〜1606のデータとを合成することにより、記録
に必要な全てのECCブロック分の記録データがデータ
バッファ1060内に生成される(ステップ160
7)。
【0224】記録が必要なブロックをまだ書換型のディ
スク1に記録し終えていない場合には(ステップ160
8)、SDLが参照される(ステップ1609)。その
結果、記録しようとするブロックが欠陥ブロックとして
SDLに登録されていない場合には処理はステップ16
10に進み、記録しようとするブロックが交替先のスペ
アブロックが割り当てられた欠陥ブロックとしてSDL
に登録されている場合には処理はステップ1612に進
み、記録しようとするブロックが交替先のスペアブロッ
クが割り当てられていない欠陥ブロックとしてSDLに
登録されている場合には処理はステップ1615に進
む。
【0225】ステップ1610では、記録しようとした
ブロックにデータが記録される。ステップ1612で
は、記録しようとしたブロックの代わりに交替先のスペ
アブロックにデータが記録される。ステップ1615で
は、スペア残量検出部1437が、スペア領域において
利用可能なスペアブロックが存在するか否かを判定す
る。スペア領域において利用可能なスペアブロックが存
在する場合には、記録しようとしたブロックに交替先の
スペアブロックが割り当てられ(ステップ1611)、
その交替先のスペアブロックにデータが記録される(ス
テップ1612)。
【0226】ステップ1610またはステップ1612
において、書換型のディスク1にデータをブロック単位
で記録することに失敗した場合には(ステップ161
6)、その記録に失敗したブロックは欠陥ブロックとし
てSDLに登録され(ステップ1617)、その記録を
やり直すために処理はステップ1609に戻る。
【0227】記録が必要なブロックを書換型のディスク
1に記録し終えた場合(ステップ1608)またはスペ
ア領域において利用可能なスペアブロックが存在しない
場合(ステップ1615)には、SDLの更新が必要か
否かが判定される(ステップ1613)。例えば、ステ
ップ1611において欠陥ブロックに対して交替先のス
ペアブロックを新たに割り当てた場合には、SDLの更
新が必要である。また、ステップ1617において検出
された欠陥ブロックをSDLに新たに登録した場合に
も、SDLの更新が必要である。SDLの更新が必要な
場合には、SDLが更新され(ステップ1614)、処
理が終了する。
【0228】ここで、全ブロックの記録完了(ステップ
1608)によってここに到達した場合は正常終了と判
断され、スペア枯渇(ステップ1615)によってここ
に到達した場合はエラー終了と判断される。
【0229】以上のように、ディスク記録再生ドライブ
1420は、交替先として利用可能なスペアブロックが
なくても、検出した欠陥ブロックは必ず欠陥管理情報領
域に登録する。また、ディスク記録再生ドライブ142
0は、交替先のスペアブロックが割り当てられていない
欠陥ブロックにデータを記録することが要求されると、
そのドライブは、上位制御装置から受け取った記録デー
タと、記録を途中でやめてしまった欠陥ブロック中の上
書きされたセクタからの正しいデータおよび上書きされ
なかったセクタからの過去のデータとを合成することが
できる。このように合成された記録データは、ECCブ
ロック単位でディスク1に記録される。
【0230】なお、実施の形態2および実施の形態3お
よび実施の形態4において、I/Fプロトコルで渡され
るパラメータを、領域の開始位置とサイズ等としたが、
四則演算すれば同じ情報を得られるパラメータであって
も構わないことは明白である。また、上位制御装置とデ
ィスク記録再生ドライブとの間のデータ転送と、ディス
ク記録再生ドライブと書換型のディスクとの間のデータ
転送とは、シーケンシャルに行っても良いし、同時並行
に行ってもよい。また、上位制御装置とディスク記録再
生ドライブとを一体で構成する場合には、パラメータの
引渡しに共有メモリ等を使って実現できることは明白で
ある。
【0231】
【発明の効果】本発明の情報記録媒体によれば、欠陥領
域が交替領域に交替されているか否かを示す状態情報を
含む欠陥管理情報が欠陥管理情報領域に記録されてい
る。この状態情報を用いて、欠陥領域は検出されている
が、その欠陥領域が交替領域に交替されていないという
状態を管理することが可能になる。
【0232】リアルタイム性が要求されるデータ(例え
ば、AVデータ)を情報記録媒体に記録する際に欠陥領
域が検出された場合には、その欠陥領域はスキップされ
る。その欠陥領域の位置とその欠陥領域が交替領域に交
替されていないことを示す状態情報とが欠陥管理情報領
域に書き込まれる。その欠陥領域にリアルタイム性が要
求されないデータ(例えば、AVデータ以外のデータ)
を記録することが要求された場合には、リード・モディ
ファイド・ライトを行うことなく、その欠陥領域に交替
領域が割り当てられる。これにより、要求された記録を
成功させることができる。さらに、その欠陥領域にデー
タを記録することを実際に要求されるまでは、その欠陥
領域に交替領域が割り当てられない。このことは、交替
領域が無駄に消費されないという利点を提供する。
【0233】スペア領域が拡張可能な領域である場合に
は、そのスペア領域に含まれる利用可能な交替領域が一
時的に不足することが起こり得る。スペア領域に含まれ
る利用可能な交替領域の一時的な不足により、検出され
た欠陥領域に交替領域を割り当てることができない場合
には、その欠陥領域の位置とその欠陥領域が交替領域に
交替されていないことを示す状態情報とが欠陥管理情報
領域に書き込まれる。スペア領域が拡張されて利用可能
な交替領域が確保された後、その欠陥領域に交替領域が
割り当てられる。その交替領域の位置は、欠陥管理情報
領域に書き込まれる。
【0234】本発明の情報記録方法および情報記録装置
によれば、欠陥領域が交替領域に交替されているか否か
を示す状態情報を含む欠陥管理情報が欠陥管理情報領域
に記録される。これにより、上述した効果と同様の効果
が得られる。
【0235】本発明の情報再生装置によれば、状態情報
を参照することにより欠陥領域が交替領域に交替されて
いるか否かが判定され、その判定結果に応じてユーザデ
ータの再生が制御される。これにより、欠陥領域が交替
領域に交替されていない場合でも、ユーザデータを再生
することができる。
【0236】交替領域が割り当てられていない欠陥領域
に対して再生が要求された場合には、その欠陥領域をス
キップしながらユーザデータを再生するようにしてもよ
い。あるいは、その欠陥領域を再生することによって得
られた再生データとして固定値を有するデータ(例え
ば、0で埋められたデータ)を出力するようにしてもよ
い。あるいは、複数セクタにまたがる誤り訂正符号によ
る訂正をせずに、複数セクタにまたがらない(すなわ
ち、1つのセクタ内の)誤り訂正符号による訂正だけを
実行して、訂正されたデータを再生するようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の実施の形態1の情報記録媒体である
ディスク1の物理空間の構造を示す図である。
【図1B】図1Aに示されるSDL13の構造を示す図
である。
【図1C】SDL13におけるSDLエントリ22の構
造を示す図である。
【図1D】SDL13におけるSDLエントリ22の他
の構造を示す図である。
【図1E】SDL13におけるSDLエントリ22の他
の構造を示す図である。
【図2】AVデータを内容として含むファイルAをディ
スク1に記録した場合における、ディスク1の物理空間
の例を示す図である。
【図3】AVデータを内容として含むファイルAをディ
スク1に記録した後に、AVデータ以外のデータを内容
として含むファイルBをディスク1に記録した場合にお
ける、ディスク1の物理空間の例を示す図である。
【図4】スペア領域に含まれる利用可能な交替領域が一
時的に枯渇(不足)した場合における、ディスク1の物
理空間の例を示す図である。
【図5】第2スペア領域8を拡張した後にファイルCの
記録をやり直した場合における、ディスク1の物理空間
の例を示す図である。
【図6】AVデータをディスク1に記録し、または、デ
ィスク1に記録されたAVデータを再生する原理を示す
概念図である。
【図7】本発明の実施の形態2の情報記録再生システム
700の構成を示すブロック図である。
【図8】情報記録再生システム700を用いて、AVデ
ータを含むファイルをディスク1に記録する記録方法の
手順を示す図である。
【図9】情報記録再生システム700を用いて、ディス
ク1に記録されたAVデータを含むファイルを再生する
再生方法の手順を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態3のディスク記録再生ド
ライブ1020の構成を示すブロック図である。
【図11】ディスク記録再生ドライブ1020を用い
て、ディスク1に記録されたリアルタイムデータでない
通常のコンピュータデータを再生する再生方法の手順を
示す図である。
【図12】ディスク記録再生ドライブ1020によって
実行される再生処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図13】ディスク記録再生ドライブ1020によって
実行される記録処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図14】本発明の実施の形態4のディスク記録再生ド
ライブ1420の構成を示すブロック図である。
【図15】ディスク記録再生ドライブ1420によって
実行される再生処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図16】ディスク記録再生ドライブ1420によって
実行される記録処理の手順を示すフローチャートであ
る。
【図17】ディスク1の物理構造を示す図である。
【図18A】誤り訂正符号の計算単位であるECCブロ
ックの構成を示す図である。
【図18B】ECCブロックに含まれるセクタの構成を
示す図である。
【図19】ISO規格の欠陥管理方法におけるディスク
1の物理空間の例を示す図である。
【図20A】欠陥セクタがない場合のAVデータの配置
図である。
【図20B】欠陥セクタがある場合のAVデータの配置
図である。
【図21】AVデータの記録再生におけるディスク1の
物理空間の例を示す図である。
【図22A】正常に記録されたECCブロックを示す図
である。
【図22B】上書きに失敗したECCブロックを示す図
である。
【図22C】上書きに失敗したECCブロックの再生デ
ータの構造を示す図である。
【図23A】”SKIP WRITE”コマンドのフォ
ーマットの例を示す図である。
【図23B】”SKIP WRITE”コマンドのフォ
ーマットの他の例を示す図である。
【図24A】”REPORT SKIPPED ADD
RESS”コマンドのフォーマットの例を示す図であ
る。
【図24B】”REPORT SKIPPED ADD
RESS”コマンドに応答して報告されるデータのフォ
ーマットの例を示す図である。
【符号の説明】
1 ディスク 2 トラック 3 セクタ 4 ディスク情報領域 4a 制御データ領域 4b 欠陥管理情報領域 5 データ記録領域 6 ボリューム空間 6a 論理ボリューム空間 6b ボリューム構造 7 第1スペア領域 8 第2スペア領域 10 欠陥管理情報 11 ディスク定義構造 12 1次欠陥リスト(PDL) 13 2次欠陥リスト(SDL) 700 情報記録再生システム 710 上位制御装置 720、1020、1420 ディスク記録再生ドライ
ブ 780 I/Oバス
フロントページの続き (72)発明者 福島 能久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−176057(JP,A) 特開 平3−212856(JP,A) 特開 平2−15468(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 20/12 G11B 20/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ユーザデータが記録されるボリューム空
    間と、前記ボリューム空間に含まれる欠陥領域の代わり
    に使用され得る交替領域を含む拡張可能なスペア領域
    と、前記欠陥領域を管理するための欠陥管理情報が記録
    される欠陥管理情報領域とを備えた情報記録媒体であっ
    て、 前記欠陥管理情報は、前記欠陥領域が前記交替領域に交
    替されているか否かを示す状態情報を含み、 前記スペア領域に含まれる利用可能な交替領域が一時的
    に不足した場合には、前記欠陥領域が前記交替領域に交
    替されていないことを示す前記状態情報が前記欠陥管理
    情報領域に書き込まれる、情報記録媒体。
  2. 【請求項2】 ユーザデータが記録されるボリューム空
    間と、前記ボリューム空間に含まれる欠陥領域の代わり
    に使用され得る交替領域を含む拡張可能なスペア領域
    と、前記欠陥領域を管理するための欠陥管理情報が記録
    される欠陥管理情報領域とを備えた情報記録媒体に情報
    を記録する情報記録方法であって、 前記欠陥領域を検出するステップと、 前記欠陥領域が前記交替領域に交替されているか否かを
    示す状態情報を前記欠陥管理情報領域に記録するステッ
    プと、 前記スペア領域に含まれる利用可能な交替領域が一時的
    に不足したことを検出するステップとを包含し、 前記スペア領域に含まれる利用可能な交替領域が一時的
    に不足した場合には、前記欠陥領域が前記交替領域に交
    替されていないことを示す前記状態情報を前記欠陥管理
    情報領域に書き込む、情報記録方法。
  3. 【請求項3】 ユーザデータが記録されるボリューム空
    間と、前記ボリューム空間に含まれる欠陥領域の代わり
    に使用され得る交替領域を含む拡張可能なスペア領域
    と、前記欠陥領域を管理するための欠陥管理情報が記録
    される欠陥管理情報領域とを備えた情報記録媒体に情報
    を記録する情報記録装置であって、 前記欠陥領域を検出する検出部と、 前記欠陥領域が前記交替領域に交替されているか否かを
    示す状態情報を前記欠陥管理情報領域に記録する記録部
    と、 前記スペア領域に含まれる利用可能な交替領域が一時的
    に不足したことを検出する検出部とを備え、 前記記録部は、前記スペア領域に含まれる利用可能な交
    替領域が一時的に不足した場合には、前記欠陥領域が前
    記交替領域に交替されていないことを示す前記状態情報
    を前記欠陥管理情報領域に書き込む、情報記録装置。
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