JPH0540894A - 監視装置 - Google Patents

監視装置

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Publication number
JPH0540894A
JPH0540894A JP22205091A JP22205091A JPH0540894A JP H0540894 A JPH0540894 A JP H0540894A JP 22205091 A JP22205091 A JP 22205091A JP 22205091 A JP22205091 A JP 22205091A JP H0540894 A JPH0540894 A JP H0540894A
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JP
Japan
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monitoring
turning
image
radiant energy
start signal
Prior art date
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Application number
JP22205091A
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English (en)
Inventor
Kiyokatsu Munakata
清勝 宗形
Toshihide Tsuji
利秀 辻
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Hochiki Corp
Original Assignee
Hochiki Corp
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Publication date
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  • Burglar Alarm Systems (AREA)
  • Fire-Detection Mechanisms (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コスト上昇を抑えつつ、監視領域の全体をほ
ぼリアルタイムで正確にカバーし、かつ監視員が常時モ
ニタテレビの前で監視体制を取る必要をなくする。 【構成】 放射エネルギーを検出する単一の放射エネル
ギー検出手段と、放射エネルギー検出手段を旋回させる
第1の旋回手段と、作動開始信号に基づき作動を開始し
て監視対象の映像を検出する映像検出手段と、旋回開始
信号に基づき作動を開始して映像検出手段を旋回させる
第2の旋回手段と、放射エネルギー検出手段の出力に基
づいて監視対象が存在しているか否かを判定する存在判
定手段と、監視対象が存在していると判定されたとき、
旋回開始信号を出力して映像検出手段を旋回させ、監視
対象が存在している方向に向けるように制御するととも
に、作動開始信号を出力して映像検出動作を開始させる
映像制御手段と、監視対象に対する所定の監視領域の範
囲内で一定の監視角度毎に放射エネルギー検出手段を旋
回させるように第1の旋回手段の作動を制御する旋回制
御手段と、監視対象が存在していると判定されたとき、
所定の警報信号を出力する警報発生手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、監視装置に係わり、詳
しくはセンサとITVカメラを適切に組み合わせて火災
又は盗難等の監視を行う監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、社会において安全・安心に対する
意識・関心が高まり、防災や防犯を主目的とした監視装
置が種々開発されている。従来のこの種の火災又は盗難
の監視を行う監視装置としては、例えばITVカメラを
用いたものが知られている。
【0003】この装置では、ITVカメラを常時稼働さ
せて監視領域をモニタテレビに写し出し、監視員が常時
モニタテレビをモニタすることで、建物内部等の監視を
行っている。また、監視員の操作によってITVカメラ
の向きを変え、監視領域を他の場所に移動させることも
行われている。あるいはITVカメラを多数設け、各I
TVカメラの写し出す領域をモニタテレビで切換えて監
視領域を変えている。このようなITVカメラを用いた
監視装置は、監視領域を目視でき、火災又は盗難の監視
を即座に行えるという利点がある。
【0004】一方、これとは別に、例えば火災又は盗難
のために監視領域の状態をセンサで検出するものもあ
る。センサとしては、焦電素子が典型的なものであり、
焦電素子は監視領域に入った侵入者の遠赤外線領域の波
長を捉えて検出している。また、火炎に対しては炎の発
する波長を捉えて検出する。このような焦電素子は建物
の必要箇所に適宜配置され、低コストという利点がある
が、監視領域の状況を正確に把握するという点で、IT
Vカメラには劣っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の監視装置にあっては、例えばITVカメラを
用いた装置の場合、ITVカメラを常時稼働させるとと
もに、監視員によって常時モニタテレビに監視領域を写
し出して監視を行う構成であるため、監視のためのシス
テムを監視員も含めて常時稼働させることから、ランニ
ングコストが上昇するという問題点があった。また、I
TVカメラを常時稼働させるためのシステムコストも高
いものとなっており、経済的でないという欠点がある。
【0006】さらに、ITVカメラを常時稼働させては
いるが、監視可能な範囲はITVカメラに写し出されて
いる特定の一部領域に限定され、特に監視領域の大きい
場所では全体の領域をリアルタイムでカバーできるには
至っていない。監視員も常時モニタテレビの前で監視体
制を行う必要があった。
【0007】一方、監視領域の状態をセンサで検出する
システムにあっては、ランニングコストの上昇は抑える
ことが可能である反面、監視領域の状況を監視員の目に
よって正確に把握することが困難であるという欠点があ
る。したがって、監視システムとしての正確性の点で前
者に劣っている。
【0008】そこで本発明は、システムコストやランニ
ングコストの上昇を抑えつつ、監視領域の全体をほぼリ
アルタイムで正確にカバーでき、かつ監視員が常時モニ
タテレビの前で監視体制を取る必要のない監視装置を提
供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明による監視装置は、監視対象か
ら放射される放射エネルギーを検出する単一の放射エネ
ルギー検出手段と、放射エネルギー検出手段を旋回させ
る第1の旋回手段と、作動開始信号に基づき作動を開始
して監視対象の映像を検出する映像検出手段と、旋回開
始信号に基づき作動を開始して映像検出手段を旋回させ
る第2の旋回手段と、放射エネルギー検出手段の出力に
基づいて監視対象が存在しているか否かを判定する存在
判定手段と、監視対象が存在していると判定されたと
き、前記旋回開始信号を出力して映像検出手段を旋回さ
せ、監視対象が存在している方向に向けるように制御す
るとともに、前記作動開始信号を出力して映像検出動作
を開始させる映像制御手段と、監視対象に対する所定の
監視領域の範囲内で一定の監視角度毎に前記放射エネル
ギー検出手段を旋回させるように前記第1の旋回手段の
作動を制御する旋回制御手段と、監視対象が存在してい
ると判定されたとき、所定の警報信号を出力する警報発
生手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】また、請求項2記載の発明による監視装置
は、所定の監視領域をカバーするように配置され、監視
対象から放射される放射エネルギーを検出する複数の放
射エネルギー検出手段と、作動開始信号に基づき作動を
開始して監視対象の映像を検出する映像検出手段と、旋
回開始信号に基づき作動を開始して映像検出手段を旋回
させる映像旋回手段と、放射エネルギー検出手段の出力
に基づいて監視対象が存在しているか否かを前記監視角
度に対応させて判定する存在判定手段と、監視対象が存
在していると判定されたとき、前記旋回開始信号を出力
して映像検出手段を旋回させ、監視対象が存在している
方向に向けるように制御するとともに、前記作動開始信
号を出力して映像検出動作を開始させる映像制御手段
と、監視対象が存在していると判定されたとき、所定の
警報信号を出力する警報発生手段とを備えたことを特徴
とする。
【0011】
【作用】請求項1記載の発明では、所定の監視領域の範
囲内で一定の監視角度毎に単一の放射エネルギー検出手
段が旋回し、監視対象(例えば、火災又は人体)から放
射される放射エネルギーを検出すべくスキャンしてい
る。このとき、映像検出手段は作動しておらず、第2の
旋回手段も停止している。そして、監視領域で所定値以
上の放射エネルギーが検出されて監視対象が存在してい
ると判定されると、第2の旋回手段によって映像検出手
段が監視対象の存在している方向に向けて旋回させられ
るとともに、映像検出の作動が開始される。この映像は
監視員によってモニタされる。また、位置情報を伴う所
定の警報信号(例えば、プリアラーム)が出力されて、
どの警戒領域で異常が生じたかが把握される。
【0012】したがって、現場の映像をモニタすること
で、その後の適切な処置(例えば、消火活動あるいは盗
難に対する通報)を採ることができる。また、映像検出
手段は常時作動する訳ではなく、必要なときのみ作動を
開始するので、システムコストやランニングコストの上
昇を抑えつつ、監視領域の全体をほぼリアルタイムで正
確にカバーできる。しかも、監視員は常時モニタテレビ
の前で監視体制を取る必要がなく、警報信号により異常
を把握できるから、特に監視領域の多い場所では効率よ
く監視が行える。
【0013】一方、請求項2記載の発明では、所定の監
視領域をカバーするように複数の放射エネルギー検出手
段が配置され、監視対象から放射される放射エネルギー
を検出すべく待機している。そして、例えば、ある1つ
の放射エネルギー検出手段によって放射エネルギーが検
出され、監視対象が監視角度に対応させて存在している
と判定されると、上記と同様に映像検出の作動が開始さ
れ、警報信号が出力される。
【0014】したがって、放射エネルギー検出手段自体
は旋回しないが、監視角度に対応させて判定すること
で、異常の方向を確実に把握でき、その後、同様の適切
な処置が採られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は請求項1記載の発明に係る監視装置の一実施例の構
成を示す図である。図1において、1はセンサ(放射エ
ネルギー検出手段)であり、センサ1としては焦電素子
が用いられる。センサ1はセンサ旋回モータ(第1の旋
回手段)2の上に載置され、人体あるいは炎から発する
放射エネルギーを検出する。
【0016】ここで、焦電素子とは強誘電体のもつ焦電
効果を利用するものである。焦電効果とは、強誘電体の
自発分極が鋭敏な温度依存性をもつため、材料に微少な
温度変化が加わったときに表面電荷が出入りする現象で
ある。通常、人体からは遠赤外線が放射されており、遠
赤外線は強誘電体に入射すると、熱に変換され、強誘電
体の焦電効果により電荷が発生する。焦電素子はこの電
荷を電圧として取り出すことにより、赤外線検出器とし
ての役割をはたす。本実施例ではこのような焦電素子の
機能をセンサとして利用している。
【0017】監視対象である人体からはほぼ10μmの
波長を有する遠赤外線が放射され、他の監視対象である
炎(火炎)からはほぼ4.4μmの波長を有する遠赤外
線が放射される。焦電素子は、これらの遠赤外線を検出
して検出信号をコントロール部3に出力する。なお、防
犯や盗難予防のための主な検出対象は人体であるが、人
間に限らず、他の生物(例えば、犬、猫、鼠等)からも
遠赤外線領域の放射エネルギーが発せられているので、
これを検出することも可能である。
【0018】センサ1は1つだけ設けられ、センサ旋回
モータ2によって旋回可能なようになっている。すなわ
ち、センサ旋回モータ2はステッピングモータによって
構成され、コントロール部3から旋回信号(ステッピン
グモータを駆動するパルス信号)が入力されている。そ
して、センサ旋回モータ2は旋回信号に従って所定の監
視領域の範囲内で一定の監視角度(例えば、2度)毎に
センサ1を一定速度でスキャンさせるように旋回する。
センサ旋回モータ2は建物内部の壁面に設置され、例え
ば床から3m程度の高さに水平に取り付けられている。
【0019】センサ1は近似的に立体角で表されるよう
なビーム状の警戒範囲を有し、このビームに、例えば人
体が入ると検出信号のレベルが変化するように、警戒範
囲が設定されている。この場合、センサ1はセンサ旋回
モータ2に取り付けられた位置から下方を見降ろすよう
に設けられている。したがって、センサ1が一定速度で
建物内部をスキャン(例えば、180度の範囲でスキャ
ン)することによって、この警戒範囲に監視対象が存在
することを検出できるようになっている。
【0020】4は監視対象の映像を検出するITVカメ
ラ(映像検出手段に相当)であり、ITVカメラ4はコ
ントロール部3から作動開始信号が入力されると、作動
を開始して監視対象の映像を出力する。ITVカメラ4
の映像出力は監視員の常駐している監視室5(特に、集
中監視室)のモニタテレビ6に送られる。モニタテレビ
6は監視員によって監視されるが、映像が写し出される
までは、監視員はモニタテレビ6を見ていない。監視室
5は監視のために必要な各種の機器等が設置されてお
り、火災や盗難等に対応して適切な処置が採れるように
なっている。
【0021】ITVカメラ4は雲台(うん台)7の上に
載置されており、雲台7は例えば、通常の写真を写すカ
メラを支持している三脚の上部の台のような構造をして
いる。雲台7は雲台旋回モータ(第2の旋回手段)8に
よって旋回可能なようになっている。すなわち、雲台旋
回モータ8はステッピングモータによって構成され、コ
ントロール部3から旋回信号(ステッピングモータを駆
動するパルス信号)が入力されるとともに、監視対象の
存在が判定された所定の条件下で(詳細は後述)旋回開
始信号が入力される。
【0022】雲台旋回モータ8はコントロール部3から
旋回開始信号が入力された時点で作動を開始し、旋回信
号に従って所定の監視領域の範囲内で監視対象の存在が
判定された特定の監視角度に雲台7をスキャンさせて停
止させるように旋回する。なお、上記の判定結果に基づ
いて特定の監視角度に雲台7を旋回させて停止させるの
みならず、監視員の操作によってセンサ旋回モータ2と
同様に所定の監視領域の範囲内で一定の監視角度(例え
ば、2度)毎にITVカメラ4を一定速度でスキャンさ
せるように旋回させることも可能である。
【0023】雲台旋回モータ8も雲台7の下方で建物内
部の壁面に設置され、例えば床から3m程度の高さに水
平に取り付けられている。ITVカメラ4は近似的に立
体角で表されるようなビーム状の映像警戒範囲を有し、
このビーム内にある状況を画像として検出するように、
警戒範囲が設定されている。この場合、ITVカメラ4
は雲台旋回モータ8に取り付けられた位置から下方を見
降ろすように設けられている。したがって、ITVカメ
ラ4は雲台旋回モータ8が一定速度で旋回することによ
って雲台7と一体的に旋回し、建物内部をスキャンし
て、警戒範囲に存在する監視対象を映像で検出できるよ
うになっている。
【0024】コントロール部3はセンサ1からの検出信
号を受信するとともに、センサ旋回モータ2および雲台
旋回モータ8の作動を制御し、さらにITVカメラ4に
作動開始信号を出力するもので、存在判定手段、映像制
御手段、旋回制御手段および警報発生手段としての機能
を有している。コントロール部3にはDC電源部9から
必要なDC電源が供給されている。DC電源部9はセン
サ旋回モータ2および雲台旋回モータ8の作動に必要な
DC電源を生成するとともに、コントロール部3におい
て必要なDC電源を生成して供給する。
【0025】コントロール部3の詳細は図2のように示
される。図2において、コントロール部3は増幅器1
1、フィルタ12、A/Dコンバータ13、モータ制御
回路14、15、CPU16、ROM17およびRAM
18を有している。
【0026】増幅器11はセンサ1の出力(アナログデ
ータ)を増幅し、フィルタ12は前述した放射エネルギ
ーのうち特に、人体や炎の波長に対応する部分をフィル
タリングして取り出す。A/Dコンバータ13はフィル
タ12の出力をA/D変換してCPU16に出力する。
【0027】CPU16は建物の所定の監視領域内に人
体あるいは炎が監視対象として存在していることを検出
するために前記旋回信号(ステッピングモータを駆動す
るパルス信号)を生成する命令をモータ制御回路14に
出力するとともに、さらにA/Dコンバータ13の出力
に基づいて所定の監視領域内に人体あるいは炎が監視対
象としてが存在しているか否かを判定し、監視対象が存
在していると判定したとき、前記旋回開始信号および旋
回信号を生成する命令をモータ制御回路15に出力する
とともに、所定の警報信号を監視室5に出力し、かつI
TVカメラ4に作動開始信号を出力する。モータ制御回
路14はCPU16からの命令に基づいて旋回信号を生
成してセンサ旋回モータ2に出力する。また、モータ制
御回路15はCPU16からの命令に基づいて旋回開始
信号を生成するとともに、旋回信号を生成して雲台旋回
モータ8に出力する。
【0028】ROM17はCPU16の実行するプログ
ラムや判定レベル等を格納しており、RAM18は監視
制御に必要なデータを一時的に記憶したりする。
【0029】次に、上記構成による本実施例の作用につ
いて説明する。図3はROM17に格納されている監視
制御のプログラムを示すフローチャートである。本プロ
グラムがスタートすると、まずステップS1でセンサ1
の検出信号をコントロール部3に入力する。このとき、
センサ1はセンサ旋回モータ2によって旋回させられ、
建物内部を所定の監視領域の範囲内で一定の監視角度毎
に一定速度でスキャンしている。そして、人体あるいは
炎の発生程度に応じたレベルを有する検出信号を出力し
ている。ただし、人体の侵入あるいは炎の発生がなけれ
ば検出信号のレベルはほとんど零に近い。人体の侵入あ
るいは炎の発生があると、この時点で零を境にレベルが
変動する。これは人体の移動に相関している。
【0030】次いで、ステップS2でセンサ1の検出レ
ベルを所定のしきい値(判定レベル)と比較する。しき
い値は人体の侵入あるいは炎の発生を判定しようとする
程度に応じて、つまり監視程度に応じて設定される。し
きい値は全方向共一定に設定してもよいし、あるいは監
視方向によって変えてもよい。例えば、ドアのある方向
は人体の侵入頻度が高いと予想されるため、しきい値を
低くして監視程度を上げてもよい。
【0031】センサ1の検出レベルが所定のしきい値
(判定レベル)未満のときはステップS1に戻り、しき
い値以上のときは、人体の侵入あるいは炎の発生がある
と判断してステップS3以降で異常発生に対する処置を
行う。すなわち、ステップS3でそのときセンサ1が向
いていた方向(以下、異常発生方向という)を特定す
る。この時点ではITVカメラ4は未だ作動していな
い。
【0032】次いで、ステップS4でITVカメラ4に
作動開始信号を出力してITVカメラ4の作動を開始さ
せるとともに、雲台旋回モータ8に旋回開始信号を出力
してその作動を開始させ、かつ旋回信号を出力して上記
異常発生方向に雲台7を旋回させて停止させるようにす
る。これにより、ITVカメラ4は異常発生方向にに向
いて旋回し、停止する。そして、同時に作動を開始して
そのとき特定された異常発生方向における監視対象、例
えば人体の侵入あるいは炎の発生を映像として写し出
し、監視室5のモニタテレビ6に送る。なお、通常は旋
回1スキャン毎に検出レベルの高い角度に雲台旋回モー
タ8を旋回制御する。
【0033】次いで、ステップS5で人体の侵入あるい
は炎が発生している異常発生方向に対応する位置情報
(例えば、ドアあるいは窓の位置等)およびプリアラー
ムを監視室5に出力する。プリアラームを行うことによ
り、監視室5にいる監視員は異常発生方向に発生してい
る状況を映像として把握でき、その後の適切な処置(例
えば、消化活動あるいは盗難に対する通報)を取ること
ができる。
【0034】このように、本実施例では通常の監視状態
ではITVカメラ4がオフ状態にされ、センサ1をオン
状態でスキャンさせて監視対象の発生が検出される。そ
して、センサ1によって人体の侵入あるいは炎の発生が
検出されると、ITVカメラ4が作動して異常発生方向
に向き、その映像がモニタテレビ6に送られて写し出さ
れるとともに、プリアラームが出力される。したがっ
て、監視員はプリアラームによってどの警戒領域で異常
が生じたかを把握できるとともに、モニタテレビ6によ
って現場の画像が写し出されることから、迅速な消火活
動や避難誘導を施すことができる。
【0035】また、監視員は常時モニタに気を取られる
ことなく(常時モニタテレビ6の前で監視体制を取る必
要がなく)、プリアラームにより異常を把握できること
から、特に監視領域の多い場合では効率よく監視業務を
行うことができる。さらに、ITVカメラ4は常時作動
する訳ではなく、必要なときのみ作動を開始し、初期の
監視には単に焦電素子であるセンサ1を用いているのみ
であるから、システムコストを低く抑えることができる
とともに、ランニングコストを従来に比較して低く抑え
ることができる。しかも、監視領域の全体をほぼリアル
タイムで正確にカバーすることができる。
【0036】次に、図4、5は請求項2記載の発明に係
る監視装置の一実施例の構成を示す図である。図4は本
装置のブロック図であり、この図において、21a〜2
1nはセンサ(放射エネルギー検出手段)である。本実
施例のセンサ21a〜21nは前記実施例と異なり、1
つではなく多数(本実施例ではn個)設けられている。
センサ21a〜21nとしては、同様に焦電素子が用い
られる。センサ21a〜21nは、図5に詳細を示すよ
うに、センサ設置台22の側面に沿って取り付けられて
いる。センサ設置台22は建物内部の壁面23に設置さ
れ、例えば床24から3m(L=3m)程度の高さに水
平に取り付けられている。
【0037】そして、センサ21a〜21nは、周囲が
一部円環状に形成されたセンサ設置台22の側面に一定
の間隔(一定の監視角度)をおいて順次、取り付けら
れ、近似的に立体角で表されるようなビーム状の警戒範
囲(図中、斜線部分)を有している。このビームに、例
えば人体が入ると検出信号のレベルが変化するように、
警戒範囲が設定されている。この場合、センサ21a〜
21nはセンサ設置台22に取り付けられた位置から下
方を見降ろすように設けられている。したがって、セン
サ21a〜21nにより建物内部の所定の監視領域の範
囲内をリアルタイムで一瞬にして監視対象が存在するこ
とを検出できるように多数の警戒ビームが設定されてい
る。センサ21a〜21nの出力はコントロール部30
に入力されている。
【0038】センサ設置台22の上方にはITVカメラ
4が配置されており、ITVカメラ4の作動条件や旋回
構造は前記実施例と同様で、図5に矢印で示すようにI
TVカメラ4は警戒範囲内を旋回する(図5では雲台旋
回モータ8の図示を略している)。なお、本実施例では
雲台旋回モータ8が映像旋回手段を構成している。コン
トロール部30はセンサ21a〜21nからの検出信号
を受信するとともに、雲台旋回モータ8の作動を制御
し、さらにITVカメラ4に作動開始信号を出力するも
ので、存在判定手段、映像制御手段および警報発生手段
としての機能を有している。
【0039】以上の構成において、監視制御のプログラ
ムは前記実施例と同様であり、通常の監視状態ではIT
Vカメラ4がオフ状態にされ、センサ21a〜21nに
よって建物内部に所定の監視領域の範囲内で一定の監視
角度毎にそれぞれ警戒ビームが設定され、人体あるいは
炎の発生程度に応じたレベルを有する検出信号を得てい
る。そして、センサ21a〜21nのうちのある1つに
よって人体の侵入あるいは炎の発生が検出されると、そ
のセンサの向いている方向が異常発生方向として特定さ
れ、この方向にITVカメラ4が向くとともに、ITV
カメラ4の作動が開始して映像がモニタテレビ6に送ら
れて写し出され、かつプリアラームが出力される。
【0040】以後、前記実施例と同様にその後の処置が
取られる。したがって、同様の効果を得ることができ
る。なお、本実施例の場合、多数のセンサ21a〜21
nの方向は予め判明しているので、1つのセンサの検出
信号に変化があると、そのビーム方向は直ちに分る。
【0041】また、本実施例特有の効果として多数の静
止したセンサ21a〜21nによって警戒領域を監視し
ているので、センサ部分がこわれにくく、構成が簡単
で、低コストであるという利点がある。さらに、本実施
例のように多数の静止したセンサを使用する場合、一定
の監視角度毎にセンサを配置してもよいが、このような
態様とは別に、例えば所定の監視領域に対して監視対象
が存在する可能性の高い特定の方向(例えば、人間の侵
入に対してはドア、窓等の方向)に対応させてセンサを
アトランダムに配置してもよい。そのようにすると、セ
ンサをより有効に活用することができる。この場合、し
きい値は全方向共一定でなく、例えば人間の侵入頻度が
高いと予想され監視方向によって変えるとよい。
【0042】次に、上記各実施例は本発明のセンサを建
物に固定(旋回は可能)している例であるが、本発明の
適用はこれに限らず、例えば本装置を無人の搬送車に載
せて、半導体工場等を移動させて建物内部を移動しなが
ら監視するという例にも適用可能である。その場合、映
像出力やプリアラーム等は無線で伝達さればよい。ま
た、無人の搬送車で、建物の外部を監視することも可能
である。そのような場合でもランニングコストが低いと
いう効果がある。
【0043】また、上記各実施例ではセンサとして焦電
素子を用いているが、例えばサーモパイルを用いるよう
にしてもよい。ここで、サーモパイルとは、熱起電力型
素子のことであり、サーモカップルを集積したものであ
る。すなわち、2種の金属を接合し、そのうちの一方の
金属の温度を高くし、他方の金属の温度を低くすると、
これらの金属線の間に電位差を生じて電流が流れる。こ
のような一対の電線からなる熱起電力素子はサーモカッ
プル(熱電対)と称される。サーモカップルは高精度の
温度計測素子として用いられるが、出力電圧が小さい。
そこで、サーモカップルを集積回路技術を用いてパイル
アップ(堆積)し、各素子を直列に接続したものが、サ
ーモパイル(熱電堆)と呼ばれるものである。したがっ
て、サーモパイルはサーモカップルが持つ高精度・高信
頼性に加えて高感度という特徴を備えている。このよう
なサーモパイルを用いても、上記同様の効果を得ること
ができる。
【0044】
【発明の効果】本発明によれば、通常の監視状態ではI
TVカメラ4がオフ状態にあり、センサをオン状態とし
て監視対象の発生を検出し、センサによって人体の侵入
あるいは炎の発生が検出されると、ITVカメラを作動
させて異常発生方向に旋回してその映像をモニタすると
ともに、警報信号を出力しているので、監視員は警報信
号によってどの警戒領域で異常が生じたかを把握できる
とともに、モニタテレビによって現場の画像が写し出さ
れることから、迅速な消火活動や避難誘導を施すことが
できる。
【0045】また、監視員は常時モニタに気を取られる
ことなく(常時モニタテレビの前で監視体制を取る必要
がなく)、警報信号により異常を把握できることから、
特に監視領域の多い場合では効率よく監視業務を行うこ
とができる。
【0046】さらに、ITVカメラは常時作動する訳で
はなく、必要なときのみ作動を開始し、初期の監視には
単にセンサを用いているのみであるから、システムコス
トを低く抑えることができるとともに、ランニングコス
トも従来に比較して低く抑えることができる。しかも、
監視領域の全体をほぼリアルタイムで正確にカバーする
ことができる。また、特に請求項2記載の発明によれ
ば、上記効果に加えてセンサ部分がこわれにくく、構成
が簡単で、より一層低コストであるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の監視装置の一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図2】同実施例のコントロール部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】同実施例の監視制御のプログラムを示すフロー
チャートである。
【図4】請求項2記載の発明の監視装置の一実施例の構
成を示すブロック図である。
【図5】同実施例のセンサの警戒ビームを説明する図で
ある。
【符号の説明】 1、21a〜21n センサ(放射エネルギー検出手
段) 2 旋回モータ(第1の旋回手段) 3、30 コントロール部(存在判定手段、映像制御手
段、旋回制御手段、警報発生手段) 4 ITVカメラ(映像検出手段) 5 監視室 6 モニタテレビ 7 雲台 8 雲台旋回モータ(第2の旋回手段、映像旋回手段) 22 センサ設置台

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 監視対象から放射される放射エネルギー
    を検出する単一の放射エネルギー検出手段と、 放射エネルギー検出手段を旋回させる第1の旋回手段
    と、 作動開始信号に基づき作動を開始して監視対象の映像を
    検出する映像検出手段と、 旋回開始信号に基づき作動を開始して映像検出手段を旋
    回させる第2の旋回手段と、 放射エネルギー検出手段の出力に基づいて監視対象が存
    在しているか否かを判定する存在判定手段と、 監視対象が存在していると判定されたとき、前記旋回開
    始信号を出力して映像検出手段を旋回させ、監視対象が
    存在している方向に向けるように制御するとともに、前
    記作動開始信号を出力して映像検出動作を開始させる映
    像制御手段と、 監視対象に対する所定の監視領域の範囲内で一定の監視
    角度毎に前記放射エネルギー検出手段を旋回させるよう
    に前記第1の旋回手段の作動を制御する旋回制御手段
    と、 監視対象が存在していると判定されたとき、所定の警報
    信号を出力する警報発生手段と、 を備えたことを特徴とする監視装置。
  2. 【請求項2】 所定の監視領域をカバーするように配置
    され、監視対象から放射される放射エネルギーを検出す
    る複数の放射エネルギー検出手段と、 作動開始信号に基づき作動を開始して監視対象の映像を
    検出する映像検出手段と、 旋回開始信号に基づき作動を開始して映像検出手段を旋
    回させる映像旋回手段と、 放射エネルギー検出手段の出力に基づいて監視対象が存
    在しているか否かを前記監視角度に対応させて判定する
    存在判定手段と、 監視対象が存在していると判定されたとき、前記旋回開
    始信号を出力して映像検出手段を旋回させ、監視対象が
    存在している方向に向けるように制御するとともに、前
    記作動開始信号を出力して映像検出動作を開始させる映
    像制御手段と、 監視対象が存在していると判定されたとき、所定の警報
    信号を出力する警報発生手段と、 を備えたことを特徴とする監視装置。
  3. 【請求項3】 前記放射エネルギー検出手段は、人体あ
    るいは炎から放射される遠赤外線を検出する焦電素子又
    はサーモパイルであることを特徴とする請求項1又は請
    求項2記載の監視装置。
  4. 【請求項4】 前記放射エネルギー検出手段は、所定の
    監視領域に対して監視対象が存在する可能性の高い特定
    の方向に対応させて配置されることを特徴とする請求項
    2記載の監視装置。
  5. 【請求項5】 前記存在判定手段は、放射エネルギー検
    出手段の出力を判定するための判定レベルを有し、 該判定レベルは、所定の監視領域に対して監視対象の存
    在の可能性の程度に応じて設定されることを特徴とする
    請求項2又は4記載の監視装置。
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