JPH0540709Y2 - - Google Patents
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- JPH0540709Y2 JPH0540709Y2 JP1986058110U JP5811086U JPH0540709Y2 JP H0540709 Y2 JPH0540709 Y2 JP H0540709Y2 JP 1986058110 U JP1986058110 U JP 1986058110U JP 5811086 U JP5811086 U JP 5811086U JP H0540709 Y2 JPH0540709 Y2 JP H0540709Y2
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- switching
- control
- transistor
- switching element
- switching means
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- 238000009499 grossing Methods 0.000 claims description 13
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- 238000011084 recovery Methods 0.000 description 20
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- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 2
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- GUVRBAGPIYLISA-UHFFFAOYSA-N tantalum atom Chemical compound [Ta] GUVRBAGPIYLISA-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
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- Dc-Dc Converters (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
この考案はチヨークインプツトのスイツチング
式定電圧電源回路に関し、とくにそのスイツチン
グにより発生するスパイクノイズを除去する回路
の改良に関する。
式定電圧電源回路に関し、とくにそのスイツチン
グにより発生するスパイクノイズを除去する回路
の改良に関する。
(ロ) 従来の技術
種々の電子制御装置に使用される自励発振方式
のスイツチング式定電圧電源回路としては、一般
に第3図に示されるものがよく知られている。こ
のものでは、非安定直流電源30に、安定化直流
出力電圧Vcを発生するために、スイツチング制
御されるトランジスタQ1と、トランジスタQ1
がOFFの時チヨークコイルLに発生する逆起電
力を吸収するためのリカバリダイオードDが接続
されている。抵抗R4,R5,R6とツエナーダ
イオードZD1とトランジスタQ3とより成る電
圧検出回路31は、平滑用コンデンサC1で平滑
された出力電圧が設定値Vcsを越えればトランジ
スタQ3がONする。これによつて、トランジス
タQ2はOFFとなるため、トランジスタQ1の
ベース電位は抵抗R1により、そのエミツタ電位
と等しくなつてトランジスタQ1はOFFとなる。
これによつてリカバリダイオードDを経てチヨー
クコイルLにリカバリ電流が供給され、トランジ
スタQ1がON時漸増しつつあつたチヨークコイ
ルLの電流ILはトランジスタQ1のOFFによつて
漸減し、出力電圧は設定値Vcsより減少するため
に、今度はトランジスタQ3がOFFし、それに
よつてトランジスタQ2がONするためにトラン
ジスタQ1がONする。
のスイツチング式定電圧電源回路としては、一般
に第3図に示されるものがよく知られている。こ
のものでは、非安定直流電源30に、安定化直流
出力電圧Vcを発生するために、スイツチング制
御されるトランジスタQ1と、トランジスタQ1
がOFFの時チヨークコイルLに発生する逆起電
力を吸収するためのリカバリダイオードDが接続
されている。抵抗R4,R5,R6とツエナーダ
イオードZD1とトランジスタQ3とより成る電
圧検出回路31は、平滑用コンデンサC1で平滑
された出力電圧が設定値Vcsを越えればトランジ
スタQ3がONする。これによつて、トランジス
タQ2はOFFとなるため、トランジスタQ1の
ベース電位は抵抗R1により、そのエミツタ電位
と等しくなつてトランジスタQ1はOFFとなる。
これによつてリカバリダイオードDを経てチヨー
クコイルLにリカバリ電流が供給され、トランジ
スタQ1がON時漸増しつつあつたチヨークコイ
ルLの電流ILはトランジスタQ1のOFFによつて
漸減し、出力電圧は設定値Vcsより減少するため
に、今度はトランジスタQ3がOFFし、それに
よつてトランジスタQ2がONするためにトラン
ジスタQ1がONする。
電圧検出回路31は、出力電圧が、設定値Vcs
を越えればONし、設定値Vcsより減少すれば
OFFするような動作閾値を持つように抵抗R6
とツエナーダイオードZD1とを決定しているた
め、トランジスタQ1は以上のようにしてON,
OFFを繰返して自励発振し、安定化された直流
出力電圧Vcを出力させる。抵抗R2はトランジ
スタQ1のベース電流を適切な値にするよう決定
する。
を越えればONし、設定値Vcsより減少すれば
OFFするような動作閾値を持つように抵抗R6
とツエナーダイオードZD1とを決定しているた
め、トランジスタQ1は以上のようにしてON,
OFFを繰返して自励発振し、安定化された直流
出力電圧Vcを出力させる。抵抗R2はトランジ
スタQ1のベース電流を適切な値にするよう決定
する。
トランジスタQ1からみた負荷はチヨークコイ
ルLであるため、トランジスタQ1がONすると
きは飽和状態で動作する。RLは出力端に接続さ
れる電源の負荷である。
ルLであるため、トランジスタQ1がONすると
きは飽和状態で動作する。RLは出力端に接続さ
れる電源の負荷である。
第4図に、チヨークコイルLの入力端の電圧e
の波形とチヨークコイルLに流れる電流ILの波形
の関係を示す。またVfはリカバリダイオードD
の順方向降下電圧であり、VRは非安定直流電圧
であり、安定化直流出力電圧Vcにスイツチング
時に発生するスパイクノイズが表われている。
の波形とチヨークコイルLに流れる電流ILの波形
の関係を示す。またVfはリカバリダイオードD
の順方向降下電圧であり、VRは非安定直流電圧
であり、安定化直流出力電圧Vcにスイツチング
時に発生するスパイクノイズが表われている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点
上記において、負荷電流が増大した場合、すな
わちリカバリダイオードDにリカバリ電流が流れ
ている際に、トランジスタQ1がONするため、
リカバリダイオードDの残留キヤリアによつて、
リカバリダイオードDがただちに逆電圧を阻止で
きず、残留キヤリアが消滅するまでの短い期間、
トランジスタQ1とリカバリダイオードDを経由
して非安定直流電源30の出力端OpとGNDとが
短絡状態となることである。
わちリカバリダイオードDにリカバリ電流が流れ
ている際に、トランジスタQ1がONするため、
リカバリダイオードDの残留キヤリアによつて、
リカバリダイオードDがただちに逆電圧を阻止で
きず、残留キヤリアが消滅するまでの短い期間、
トランジスタQ1とリカバリダイオードDを経由
して非安定直流電源30の出力端OpとGNDとが
短絡状態となることである。
これにより、安定化直流出力電圧Vcには、第
4図に示されるような、スパイクノイズが発生
し、発振が不安定になつたり、電源の品質悪化を
招いていた。
4図に示されるような、スパイクノイズが発生
し、発振が不安定になつたり、電源の品質悪化を
招いていた。
そして、これを防止するために、平滑用コンデ
ンサC1と並列に高周波特性のよいタンタル電解
コンデンサC2を接続したり、トランジスタQ1
とリカバリダイオードDの電気回路のできるだけ
近接した個所にアルミニウム電解コンデンサなど
を接続して、ノイズの防止と発振の安定化を行つ
ているが、共に比較的要領の大きいものを必要と
し、リツプル電流も大きいので、これらのコンデ
ンサの発熱も大きく、部品寿命に問題を発生した
りした。
ンサC1と並列に高周波特性のよいタンタル電解
コンデンサC2を接続したり、トランジスタQ1
とリカバリダイオードDの電気回路のできるだけ
近接した個所にアルミニウム電解コンデンサなど
を接続して、ノイズの防止と発振の安定化を行つ
ているが、共に比較的要領の大きいものを必要と
し、リツプル電流も大きいので、これらのコンデ
ンサの発熱も大きく、部品寿命に問題を発生した
りした。
この考案は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、リカバリダイオードの残留キヤリアによるス
パイクノイズを防止して、発振の安定化と出力電
圧の品質の向上がはかれるスイツチング式定電圧
電源回路を提供しようとするものである。
で、リカバリダイオードの残留キヤリアによるス
パイクノイズを防止して、発振の安定化と出力電
圧の品質の向上がはかれるスイツチング式定電圧
電源回路を提供しようとするものである。
(ニ) 問題点を解決するための手段
この考案の構成は、入力端が非安定直流電源回
路に接続されるスイツチング手段と、ダイオード
とチヨークコイルとコンデンサとで構成されスイ
ツチング手段の出力電圧を平滑する平滑手段と、
平滑手段の出力電圧の変動を検知してその出力電
圧の変動に対応してスイツチング手段を制御する
電圧制御手段とを具備するスイツチング式電圧電
源回路において、スイツチング手段と並列に接続
され、非安定直流電源回路から入力された電流を
上記ダイオードに供給する補助スイツチング手段
と、補助スイツチング手段に設けられ、補助スイ
ツチング手段から上記ダイオードに供給される電
流が一定電流となるように補助スイツチング手段
を動作させる定電流回路を備え、電圧制御手段
が、平滑手段の出力電圧の変動に対応してスイツ
チング手段と補助スイツチング手段をオンするた
めの制御信号を生成するせ制御用スイツチング素
子と、制御用スイツチング素子の制御信号を所定
時間遅らせる遅延回路と、遅延回路からの制御信
号によつてスイツチング手段を所定時間遅らせて
オンさせる第1駆動用スイツチング素子と、制御
用スイツチング素子からの制御信号によつて補助
スイツチング手段を上記所定時間内にオンさせる
第2駆動用スイツチング素子を有し、制御用スイ
ツチング素子が単一の制御用スイツチング素子か
らなり、その単一の制御スイツチング素子によつ
て、遅延回路と第2駆動用スイツチング素子に、
同じ制御信号が同じタイミングで与えられること
を特徴とするスイツチング式定電圧電源回路であ
る。
路に接続されるスイツチング手段と、ダイオード
とチヨークコイルとコンデンサとで構成されスイ
ツチング手段の出力電圧を平滑する平滑手段と、
平滑手段の出力電圧の変動を検知してその出力電
圧の変動に対応してスイツチング手段を制御する
電圧制御手段とを具備するスイツチング式電圧電
源回路において、スイツチング手段と並列に接続
され、非安定直流電源回路から入力された電流を
上記ダイオードに供給する補助スイツチング手段
と、補助スイツチング手段に設けられ、補助スイ
ツチング手段から上記ダイオードに供給される電
流が一定電流となるように補助スイツチング手段
を動作させる定電流回路を備え、電圧制御手段
が、平滑手段の出力電圧の変動に対応してスイツ
チング手段と補助スイツチング手段をオンするた
めの制御信号を生成するせ制御用スイツチング素
子と、制御用スイツチング素子の制御信号を所定
時間遅らせる遅延回路と、遅延回路からの制御信
号によつてスイツチング手段を所定時間遅らせて
オンさせる第1駆動用スイツチング素子と、制御
用スイツチング素子からの制御信号によつて補助
スイツチング手段を上記所定時間内にオンさせる
第2駆動用スイツチング素子を有し、制御用スイ
ツチング素子が単一の制御用スイツチング素子か
らなり、その単一の制御スイツチング素子によつ
て、遅延回路と第2駆動用スイツチング素子に、
同じ制御信号が同じタイミングで与えられること
を特徴とするスイツチング式定電圧電源回路であ
る。
(ホ) 作用
遅延回路が作動すると、電圧制御回路はスイツ
チング手段を閉成させる制御信号を所定時間遅延
してスイツチング手段に出力する。上記所定時間
内に補助スイツチング手段が閉成し、ダイオード
に所定電流を供給することにより、ダイオードの
残留キヤリアを消滅させて、スイツチング手段が
スイツチング動作した際のスパイクノイズの発生
を防止するように作用する。
チング手段を閉成させる制御信号を所定時間遅延
してスイツチング手段に出力する。上記所定時間
内に補助スイツチング手段が閉成し、ダイオード
に所定電流を供給することにより、ダイオードの
残留キヤリアを消滅させて、スイツチング手段が
スイツチング動作した際のスパイクノイズの発生
を防止するように作用する。
(ヘ) 実施例
以下この考案の実施例を図面にて詳述するが、
この考案が以下の実施例に限定されるものではな
い。
この考案が以下の実施例に限定されるものではな
い。
第1図において、1は非安定直流電源回路で、
たとえば商用交流電圧を降圧する電源トランスと
全波整流用のダイオード(ともに図示しない)な
どからなる従来公知のものであつてよい。非安定
直流電源回路1にはスイツチング手段(以下スイ
ツチングトランジスタと記す)2が接続される。
スイツチング手段2はスイツチング特性のよい
PNPトランジスタが好適である。スイツチング
トランジスタ2のコレクタには平滑手段3が接続
される。平滑手段3は、チヨークコイル4と、チ
ヨークコイル4の逆起電力を吸収するダイオード
(以下リカバリダイオードと記す)5と、チヨー
クコイル4の出力側に接続されるコンデンサ6と
で構成される。平滑手段3の出力側すなわちチヨ
ークコイル4とコンデンサ6との接続点に電圧制
御手段10を構成する抵抗11が接続され、その
抵抗11に直列にツエナーダイオード12が接続
される。ツエナーダイオード12のアノードは、
制御トランジスタ13のベースに接続されてお
り、制御トランジスタ13のベースとグラウンド
(GND)14との間には抵抗15が接続されてい
る。制御トランジスタ13のエミツタはグラウン
ド14に、またコレクタは抵抗7とコンデンサ8
とからなる遅延回路9を介してスイツチングトラ
ンジスタ2を駆動する駆動トランジスタ16のベ
ースにそれぞれ接続されている。また制御トラン
ジスタ13のコレクタと非安定直流電源回路1の
出力端1aとの間には抵抗17が接続されてい
る。駆動トランジスタ16のコレクタは抵抗18
を介してスイツチングトランジスタ2のベースに
接続されるとともに、エミツタはグランド14に
接続される。遅延回路9と抵抗11とツエナーダ
イオード12と制御トランジスタ13と駆動トラ
ンジスタ16と抵抗15,17,18とで電圧制
御手段10が構成される。19は補助スイツチン
グ手段(以下、補助スイツチングトランジスタと
記す)で、たとえばPNPトランジスタが好適で、
コレクタはリカバリダイオード5のカソードに、
エミツタは電流制限用の抵抗20を介して非安定
直流電源回路1にそれぞれ接続される。また、ベ
ースは抵抗21を介してトランジスタ22のコレ
クタに接続される。トランジスタ22のベースは
制御トランジスタ13のコレクタに、またエミツ
タはグランド14にそれぞれ接続される。23は
補助スイツチングトランジスタ19を定電流動作
させるためのツエナーダイオードで、補助スイツ
チングトランジスタ19のベースにアノードが、
エミツタにカソードがそれぞれ接続される。
たとえば商用交流電圧を降圧する電源トランスと
全波整流用のダイオード(ともに図示しない)な
どからなる従来公知のものであつてよい。非安定
直流電源回路1にはスイツチング手段(以下スイ
ツチングトランジスタと記す)2が接続される。
スイツチング手段2はスイツチング特性のよい
PNPトランジスタが好適である。スイツチング
トランジスタ2のコレクタには平滑手段3が接続
される。平滑手段3は、チヨークコイル4と、チ
ヨークコイル4の逆起電力を吸収するダイオード
(以下リカバリダイオードと記す)5と、チヨー
クコイル4の出力側に接続されるコンデンサ6と
で構成される。平滑手段3の出力側すなわちチヨ
ークコイル4とコンデンサ6との接続点に電圧制
御手段10を構成する抵抗11が接続され、その
抵抗11に直列にツエナーダイオード12が接続
される。ツエナーダイオード12のアノードは、
制御トランジスタ13のベースに接続されてお
り、制御トランジスタ13のベースとグラウンド
(GND)14との間には抵抗15が接続されてい
る。制御トランジスタ13のエミツタはグラウン
ド14に、またコレクタは抵抗7とコンデンサ8
とからなる遅延回路9を介してスイツチングトラ
ンジスタ2を駆動する駆動トランジスタ16のベ
ースにそれぞれ接続されている。また制御トラン
ジスタ13のコレクタと非安定直流電源回路1の
出力端1aとの間には抵抗17が接続されてい
る。駆動トランジスタ16のコレクタは抵抗18
を介してスイツチングトランジスタ2のベースに
接続されるとともに、エミツタはグランド14に
接続される。遅延回路9と抵抗11とツエナーダ
イオード12と制御トランジスタ13と駆動トラ
ンジスタ16と抵抗15,17,18とで電圧制
御手段10が構成される。19は補助スイツチン
グ手段(以下、補助スイツチングトランジスタと
記す)で、たとえばPNPトランジスタが好適で、
コレクタはリカバリダイオード5のカソードに、
エミツタは電流制限用の抵抗20を介して非安定
直流電源回路1にそれぞれ接続される。また、ベ
ースは抵抗21を介してトランジスタ22のコレ
クタに接続される。トランジスタ22のベースは
制御トランジスタ13のコレクタに、またエミツ
タはグランド14にそれぞれ接続される。23は
補助スイツチングトランジスタ19を定電流動作
させるためのツエナーダイオードで、補助スイツ
チングトランジスタ19のベースにアノードが、
エミツタにカソードがそれぞれ接続される。
つぎにこの実施例の動作について第2図を交じ
えて説明する。
えて説明する。
この実施例の主たる動作は従来例と同じである
ので簡略して説明する。
ので簡略して説明する。
電圧制御手段10が従来と同じく安定化された
出力電圧Vcの変動を抵抗11、ツエナーダイオ
ード12、制御トランジスタ13および抵抗1
5,16とで検知して、制御トランジスタ13が
ON・OFFすることにより駆動トランジスタ16
がOFF・ONし、それによつてスイツチングトラ
ンジスタ2が駆動されて自励発振するものであ
る。そして自励発振することによつて非安定直流
電源1の非安定直流電圧を安定化した直流電圧と
するものである。
出力電圧Vcの変動を抵抗11、ツエナーダイオ
ード12、制御トランジスタ13および抵抗1
5,16とで検知して、制御トランジスタ13が
ON・OFFすることにより駆動トランジスタ16
がOFF・ONし、それによつてスイツチングトラ
ンジスタ2が駆動されて自励発振するものであ
る。そして自励発振することによつて非安定直流
電源1の非安定直流電圧を安定化した直流電圧と
するものである。
上記において、スイツチングトランジスタ2が
OFFすると、チヨークコイル4に発生した逆起
電力を吸収すべく、コンデンサ6を介してリカバ
リダイオード5に順方向のリカバリ電流IDが流れ
る。この後出力電圧Vcが電圧制御手段10の設
定電圧より降下して制御トランジスタ13が
OFFとなると、抵抗17を介してトランジスタ
22のベースと遅延回路9とに電圧が印加され
る。すると電圧が印加されたと同時にトランジス
タ22はONし、これとは逆に駆動トランジスタ
16は遅延回路9の時定数で決定される所定の時
間だけ遅れてONする。したがつて、トランジス
タ22がONすることにより、補助スイツチング
トランジスタ19がONし、リカバリダイオード
5に抵抗20とツエナーダイオード23により調
節された所定の電流を供給する。これによりリカ
バリダイオード5の残留キヤリアが消滅する。上
記所定の電流は、短絡状態の発生による過大電流
でないため、スパイクノイズが発生することはな
い。そして残留キヤリアが消滅することによつ
て、逆電圧を阻止することができる。この状態
で、すなわち遅延回路9による所定時間経過の後
に、駆動トランジスタ1得がONしてスイツチン
グトランジスタ2がON(閉成)する。
OFFすると、チヨークコイル4に発生した逆起
電力を吸収すべく、コンデンサ6を介してリカバ
リダイオード5に順方向のリカバリ電流IDが流れ
る。この後出力電圧Vcが電圧制御手段10の設
定電圧より降下して制御トランジスタ13が
OFFとなると、抵抗17を介してトランジスタ
22のベースと遅延回路9とに電圧が印加され
る。すると電圧が印加されたと同時にトランジス
タ22はONし、これとは逆に駆動トランジスタ
16は遅延回路9の時定数で決定される所定の時
間だけ遅れてONする。したがつて、トランジス
タ22がONすることにより、補助スイツチング
トランジスタ19がONし、リカバリダイオード
5に抵抗20とツエナーダイオード23により調
節された所定の電流を供給する。これによりリカ
バリダイオード5の残留キヤリアが消滅する。上
記所定の電流は、短絡状態の発生による過大電流
でないため、スパイクノイズが発生することはな
い。そして残留キヤリアが消滅することによつ
て、逆電圧を阻止することができる。この状態
で、すなわち遅延回路9による所定時間経過の後
に、駆動トランジスタ1得がONしてスイツチン
グトランジスタ2がON(閉成)する。
この実施例においては、第2図に示すように、
従来回路において表われる、リカバリダイオード
6の、スイツチングトランジスタ2がONした際
に流れる逆方向電流Irがほぼ消滅するものであ
る。
従来回路において表われる、リカバリダイオード
6の、スイツチングトランジスタ2がONした際
に流れる逆方向電流Irがほぼ消滅するものであ
る。
なお、遅延回路の時定数は、補助スイツチング
トランジスタにより供給される所定の電流によつ
てリカバリダイオードの残留キヤリアが消滅する
のに充分な時間とすればよく、したがつて自励発
振動作には影響をおよぼさないものである。
トランジスタにより供給される所定の電流によつ
てリカバリダイオードの残留キヤリアが消滅する
のに充分な時間とすればよく、したがつて自励発
振動作には影響をおよぼさないものである。
(ト) 考案の効果
この考案によれば、スイツチング手段及び補助
スイツチング手段を単一の制御用スイツチング素
子で制御するため、補助スイツチング手段を制御
する制御回路を別途設ける必要がなく、簡単な回
路構成で、容易にダイオードの残留キヤリアを消
滅させることができ、スパイクノイズの発生を防
止することができる。また、補助スイツチング手
段から出力される電流が定電流であるため、残留
キヤリアの消滅時には、ダイオードを短絡させず
に残留キヤリアを消滅させることができる。そし
て、残留キヤリアに起因する短絡電流の発生が防
止できるので、プリント配線基板に部品を装着す
るような場合に、そのプリント配線基板の電流経
路に払う設計上の配慮が不必要となる。さらには
スパイクノイズを防止するための特殊なコンデン
サが不必要となり、安価なスイツチング電源装置
を製造することができる。
スイツチング手段を単一の制御用スイツチング素
子で制御するため、補助スイツチング手段を制御
する制御回路を別途設ける必要がなく、簡単な回
路構成で、容易にダイオードの残留キヤリアを消
滅させることができ、スパイクノイズの発生を防
止することができる。また、補助スイツチング手
段から出力される電流が定電流であるため、残留
キヤリアの消滅時には、ダイオードを短絡させず
に残留キヤリアを消滅させることができる。そし
て、残留キヤリアに起因する短絡電流の発生が防
止できるので、プリント配線基板に部品を装着す
るような場合に、そのプリント配線基板の電流経
路に払う設計上の配慮が不必要となる。さらには
スパイクノイズを防止するための特殊なコンデン
サが不必要となり、安価なスイツチング電源装置
を製造することができる。
第1図はこの考案の実施例電気回路図、第2図
は第1図における各部の動作波形を示す波形図、
第3図および第4図はそれぞれ従来例の電気回路
図および動作波形を示す波形図である。 1……非安定直流電源回路、2……スイツチン
グ手段、3……平滑手段、4……チヨークコイ
ル、5……ダイオード、6……コンデンサ、9…
…遅延回路、10……電圧制御手段、19……補
助スイツチング手段。
は第1図における各部の動作波形を示す波形図、
第3図および第4図はそれぞれ従来例の電気回路
図および動作波形を示す波形図である。 1……非安定直流電源回路、2……スイツチン
グ手段、3……平滑手段、4……チヨークコイ
ル、5……ダイオード、6……コンデンサ、9…
…遅延回路、10……電圧制御手段、19……補
助スイツチング手段。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 入力端が非安定直流電源回路に接続されるスイ
ツチング手段と、ダイオードとチヨークコイルと
コンデンサとで構成されスイツチング手段の出力
電圧を平滑する平滑手段と、平滑手段の出力電圧
の変動を検知してその出力電圧の変動に対応して
スイツチング手段を制御する電圧制御手段とを具
備するスイツチング式定電圧電源回路において、 スイツチング手段と並列に接続され、非安定直
流電源回路から入力された電流を上記ダイオード
に供給する補助スイツチング手段と、 補助スイツチング手段に設けられ、補助スイツ
チング手段から上記ダイオードに供給される電流
が一定電流となるように補助スイツチング手段を
動作させる定電流回路を備え、 電圧制御手段が、平滑手段の出力電圧の変動に
対応してスイツチング手段と補助スイツチング手
段をオンするための制御信号を生成する制御用ス
イツチング素子と、制御用スイツチング素子の制
御信号を所定時間遅らせる遅延回路と、遅延回路
からの制御信号によつてスイツチング手段を所定
時間遅らせてオンさせる第1駆動用スイツチング
素子と、制御用スイツチング素子からの制御信号
によつて補助スイツチング手段を上記所定時間内
にオンさせる第2駆動用スイツチング素子を有
し、 制御用スイツチング素子が単一の制御用スイツ
チング素子からなり、その単一の制御用スイツチ
ング素子によつて、遅延回路と第2駆動用スイツ
チング素子に、同じ制御信号が同じタイミングで
与えられることを特徴とするスイツチング式定電
圧電源回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986058110U JPH0540709Y2 (ja) | 1986-04-17 | 1986-04-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986058110U JPH0540709Y2 (ja) | 1986-04-17 | 1986-04-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62172288U JPS62172288U (ja) | 1987-10-31 |
JPH0540709Y2 true JPH0540709Y2 (ja) | 1993-10-15 |
Family
ID=30888414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986058110U Expired - Lifetime JPH0540709Y2 (ja) | 1986-04-17 | 1986-04-17 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0540709Y2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5725845A (en) * | 1980-06-25 | 1982-02-10 | Lord Corp | Improved prothese stem |
JPS5932360A (ja) * | 1982-08-11 | 1984-02-21 | Mitsubishi Electric Corp | スイツチング回路 |
JPS5999958A (ja) * | 1982-11-29 | 1984-06-08 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体スイツチ装置 |
-
1986
- 1986-04-17 JP JP1986058110U patent/JPH0540709Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5725845A (en) * | 1980-06-25 | 1982-02-10 | Lord Corp | Improved prothese stem |
JPS5932360A (ja) * | 1982-08-11 | 1984-02-21 | Mitsubishi Electric Corp | スイツチング回路 |
JPS5999958A (ja) * | 1982-11-29 | 1984-06-08 | Mitsubishi Electric Corp | 半導体スイツチ装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62172288U (ja) | 1987-10-31 |
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