JPH054055U - バツテリーパツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 情報処理装置を使用することなく、バッテリ
ーパック単体で残存容量を量的に確認する。 【構成】 容量表示スイッチを押圧することにより、並
列抵抗の端子電圧がＡＤコンバータによって検出され
る。この検出された電圧値に基づいてマイコンが記憶部
に記憶されている充電容量を参照しバッテリー本体の残
存容量を演算する。演算された残存容量が表示部に表示
される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電池で駆動される携帯用電子機器、例えばラップトップパソコン等 の情報処理装置において使用される、残存容量の確認が可能なバッテリーパック に関する。

【０００２】

【従来の技術】

近年、電池駆動の携帯用電子機器、例えばラップトップパソコン等の情報処理 装置が普及している。

【０００３】 このような情報処理装置で使用される２次電池は、単に複数本の２次電池をパ ック状にまとめたものにしかすぎず、また、電池の残存容量の確認は、その電池 を駆動電源とする情報処理装置にセットし、情報処理装置が正常に動作するか否 かによって残存容量の有無の確認を行なっていた。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記情報処理装置により２次電池の残存容量の有無や残存容量 が無くなったことは確認できるが、残存容量を量的に確認することはできず、ま た、情報処理装置で確認しなければならないという煩わしさがあった。また、バ ッテリーパック単体で残存容量を確認できないという問題があった。

【０００５】 本考案は、上記事情に鑑みてなされたもので、情報処理装置の使用時間や充電 時間の目安が立てられるように、バッテリーパック単体で残存容量を量的に確認 することができるバッテリーパックを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案は、上記目的を達成するために、充電可能なバッテリー本体と、このバ ッテリー本体の残存容量を測定する容量測定部と、この容量測定部で測定された 残存容量を表示する表示部とを具備したことを特徴とする。

【０００７】

【作用】

本考案は上記のように構成したので、容量測定部がバッテリー本体の残存容量 を測定し、その測定結果を表示部に表示することにより、情報処理装置を使用す ることなくバッテリーパック単体でバッテリー本体の残存容量が確認される。

【０００８】

【実施例】

以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。

【０００９】 図１は本考案の一実施例のバッテリーパックの構成の概略を示す図で、図１に おいて、1 は、例えば情報処理装置（不図示）に設置されて情報処理装置の駆動 電源となるバッテリーパックである。このバッテリーパック1 は、充電可能な２ 次電池からなるバッテリー本体2 と、マイコンなどからなりバッテリー本体2 の 残存容量を量的に測定する容量測定部3 と、この容量測定部3 で測定された残存 容量を液晶表示装置などからなるディスプレイ上に、例えばアナログ的に表示す る表示部4 と、およびバッテリー本体1 の残存容量を測定しその測定結果を表示 部4 に表示することを指示する容量表示スイッチ5 とから構成される。

【００１０】 上記容量測定部3 の具体的な一例として図２の回路図に点線で囲んで示すが、 図２において、6 はバッテリー本体2 のプラス側ラインに直列に接続されている 抵抗で、別体のＡＣアダプター（不図示）でバッテリー本体2 を充電する際に充 電電流を安定化し、この抵抗6 を介してバッテリー本体2 は充電される。7 は抵 抗6 に並列に接続され抵抗6 に流れる電流とその方向を検知するＡＤコンバータ で、バッテリー本体2 が充電されているかあるいは情報処理装置に駆動電源力を 供給しているかを検知するとともに、検知した電流値をディジタル値に変換して マイコン8 に入力する。マイコン8 は入力された電流値に基づいて、バッテリー 本体2 の充電容量あるいは残存容量を演算し、図示しない不揮発性の記憶部に充 放電電流と充電容量あるいは残存容量を記憶する。マイコン8 で演算された充電 容量あるいは残存容量は表示部4 に供給され、充電容量あるいは残存容量がアナ ログ的に表示される。

【００１１】 一方、バッテリー本体2 に並列に抵抗9 が通常開いている容量表示スイッチ5 を介して接続され、容量表示スイッチ5 が閉じられると、この抵抗9 に並列に接 続されているＡＤコンバータ7 に並列抵抗9 の端子電圧、すなわちバッテリー本 体の端子電圧が入力される（直列抵抗6 の抵抗値は小さく抵抗6 における電圧降 下は無視し得る）。ＡＤコンバータ7 は入力された端子電圧をディジタル値に変 換しマイコン8 に供給する。マイコン8 は記憶部に記憶されている充放電電流と 充電容量を参照し、並列抵抗9 の端子電圧に基づいてバッテリー本体2 の残存容 量を演算し、この演算した残存容量を表示部4 に表示する。

【００１２】 次に、上記構成の本考案の一実施例の作用について説明する。

【００１３】 バッテリーパック1 が情報処理装置1 に装着され、ＡＣアダプターにより充電 されている場合には、直列抵抗6 を流れる充電電流をＡＤコンバータ7 が検知す ることにより、検知された電流値に基づいて充電容量がマイコン8 によって演算 され、表示部4 に充電容量が表示される。また、バッテリーパック2 が情報処理 装置に駆動電力を供給している場合には、上記充電の場合と同様に、放電電流が ＡＤコンバータ7 により検知され、検知された電流値に基づいて記憶部に記憶さ れている充電容量を参照し残存容量がマイコン8 によって演算され、表示部4 に 残存容量が表示される。

【００１４】 一方、バッテリーパック1 単体の場合には、容量表示スイッチ5 が押圧される ことにより、並列抵抗9 の端子電圧がＡＤコンバータ7 によって検出され、この 検出された電圧値に基づいてマイコン8 が記憶部に記憶されている充電容量を参 照してバッテリー本体2 の残存容量を演算する。この演算された残存容量は表示 部4 に表示される。なお、容量表示スイッチ5 の押圧が解除されると、バッテリ ー本体2 の残存容量表示動作が完了し、表示部4 の表示は消滅する。

【００１５】 なお、上記実施例では、容量測定部3 と表示部4 にバッテリー本体2 から駆動 電力を供給するようにしたが、これに限ることはなく、例えばリチウム電池のよ うな専用の電源を用意し、バッテリー本体2 の電力消費をできるだけ低減させる ようにしてもよい。

【００１６】 また、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を逸脱し ない範囲で種々変形可能であることは勿論である。

【００１７】

【考案の効果】

以上詳述したように、本考案のバッテリーパックによれば、容量測定部がバッ テリー本体の残存容量を測定し、その測定結果を表示部に表示することにより、 情報処理装置を使用することなくバッテリーパック単体でバッテリー本体の残存 容量を確認することができ、これにともない使用者が使用時間の予測を立てるこ とが可能となり操作性が向上するという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例のバッテリーパックの構成の
概略を示す図である。

【図２】本考案の一実施例のバッテリーパックの具体的
な回路を示す回路図である。

【符号の説明】

1 …バッテリーパック 2 …バッテリー本体 3 …容量測定部 4 …表示部

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 充電可能なバッテリー本体と、このバッ
   テリー本体の残存容量を測定する容量測定部と、この容
   量測定部で測定された残存容量を表示する表示部とを具
   備したことを特徴とするバッテリーパック。