JPH0540444Y2 - - Google Patents

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JPH0540444Y2
JPH0540444Y2 JP13698088U JP13698088U JPH0540444Y2 JP H0540444 Y2 JPH0540444 Y2 JP H0540444Y2 JP 13698088 U JP13698088 U JP 13698088U JP 13698088 U JP13698088 U JP 13698088U JP H0540444 Y2 JPH0540444 Y2 JP H0540444Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、管内を流れる湿り蒸気の乾き度を
測定するための装置に関するものである。
〔従来の技術〕
1Kgの湿り蒸気中にxKgの乾き飽和蒸気と(1
−x)Kgの飽和水が含まれている場合、xをその
湿り蒸気の乾き度と呼んでいるが、この乾き度を
測定するための装置としては、一般に、第4図に
示すような絞り乾き度計が用いられている。同図
において、6は湿り蒸気を送給する蒸気管、11
は流量調節バルブ、12は絞り部、13は測定
室、14は温度検出器、15,16は圧力検出
器、17は保温材である。
このような絞り乾き度計による場合、蒸気管か
ら導入した蒸気の一部を絞り部12で絞り、測定
室13内で断熱膨張させて過熱蒸気とし、このと
きの蒸気管1内(一次側)の圧力P1、測定室1
3内(二次側)の圧力P2、温度Tを検出し、飽
和蒸気表及び過熱蒸気表を用いて次式により、乾
き度xを算出する。
x=(h2−h1′)/(h1″−h1′) 上式において、h2は二次側の圧力P2、温度Tに
おける過熱蒸気のエンタルピ、h1′は一次側圧力
P1における飽和水のエンタルピ、h1″は一次側圧
力P1における飽和蒸気のエンタルピである。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかるに、従来の絞り乾き度計は、測定した圧
力及び温度の各データと蒸気表から所定のエンタ
ルピを求めて計算するので、手間がかかだけでな
く、サンプリングした蒸気をそのまま外部に排出
するために熱損失を招き、連続測定が難しいとい
う問題点を持つている。さらには、過熱蒸気を作
る必要がある関係上、乾き度の低い蒸気は測定不
可能で、1MPa以下の低圧蒸気流では、乾き度0.9
以下の蒸気は測定するのが事実上困難である。
〔課題を解決するための手段〕
この考案は、上記の問題点に鑑み、測定操作を
容易ならしめるとともに、測定範囲の広い蒸気乾
き度測定装置を提供するものである。
即ち、この考案は、通路を有する管部材に、絶
縁部材を介して複数の環状電極を流れ方向に沿つ
て並設し、これらの環状電極により測定した前記
通路の壁面を流れる流体の電気伝導度から蒸気の
乾き度を検出する検出器を設け、この検出器に、
蒸気供給量を制御するように働く演算器を内蔵し
たことを特徴としている。
〔作用〕
蒸気の流動の系内では、飽和水は、蒸気流速10
m/s以上ではその一部が管壁に沿つて膜状に流
れ、15m/s以下では気流中に同伴される液滴の
量が液膜の量の5%以下となる性質を持つが、通
常の使用状態においては、管内を流れる蒸気は、
ほぼ上記の流速範囲内にある。そこで、管壁に沿
つて流れる液膜の厚さを流れ方向に配した複数の
環状電極4により、電気伝導度を利用して検出す
ると、これから乾き度を算出することができる。
その際には、既知の蒸気流より予め求めておいた
乾き度のデータを用いる(第3図参照)。
〔実施例〕
以下、この考案の好ましい実施例を図面に基づ
いて説明する。図中6は蒸気送給管で、共通の通
路1を有するとともに、内径がほぼ同径の管部材
2を備えている。7は、管部材を蒸気送給管に接
続するためのフランジ部分である。
管部材2の内部には、絶縁部材3を介して複数
の環状電極4を蒸気の流れに沿つて並設してあ
り、絶縁部材3により、それぞれの環状電極間並
びに環状電極と管部材の間を電気的に絶縁してい
るが、液膜の電気伝導度を測定できるように、該
環状電極の一部分(内表面)が通路1に対して露
出している。この場合の絶縁部材3及び環状電極
4の通路1に面する内表面部は、管部材2の内壁
面と滑らかに接続して、蒸気の妨げにならないよ
うにする。
5は検出器で、これにより前記環状電極により
測定した通路1の壁面を流れる液膜の電気伝導度
から蒸気の乾き度を検出する。8は液膜の電気伝
導度を測定するための測定器であり、例えば電極
間にかかる電圧を測定することに用いる。9は演
算器であり、これに既知の蒸気流より予め求めて
おいた乾き度のデータを入れておき、このデータ
に基づいて測定器8からの信号により乾き度を算
出する。10は電源、Rは可変抵抗器を示す。
図面に示した実施例では、蒸気流の流れ方向に
沿つて、一対の電極しか設けてないが、複数対の
電極を設けて、これらの電極により測定した電気
伝導度の平均値を用いることもできる。
通常、業務用ボイラ等から発生した、一般的に
用いられる蒸気は、乾き度約0.95以上の高乾き度
蒸気であり、この高乾き度の蒸気について測定す
る場合は、電極の厚さを薄くし且つ電極間の距離
を小さくすれば感度が良好となる。一方、乾き度
の低い蒸気については、電極の形状及び位置を適
宜のものに設定して測定することができる。電気
伝導度の検出感度は、Rの抵抗値を上げることに
より増大するので、測定精度を上げれば飽和水の
流出水量を算出することも可能である。この考案
の蒸気乾き度測定装置により得られた乾き度レベ
ル信号は、蒸気送給管中に設けた蒸気供給量の調
節バルブの開度調節、或いは缶内水のレベルの制
御等に利用することにも適用し得る。
〔考案の効果〕
この考案は、以上のような構成であるので、測
定に要する手間を少なくし、操作を容易ならしめ
るとともに、測定範囲の広い蒸気乾き度測定装置
を提供することができるものである。また、従来
の絞り乾き度計のように、主流から分けて蒸気を
取り出す必要がないので、蒸気が無駄にならず、
連続測定が可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の一実施例を示す縦断面図、
第2図は第1図のA−A線断面図、第3図は乾き
度と検出器の出力電圧との関係を示すグラフ、第
4図は従来の乾き度計の概略的な構造を示す縦断
面図である。 1……通路、2……管部材、3……絶縁部材、
4……環状電極、5……検出器、9……演算器。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 通路1を有する管部材2に、絶縁部材3を介し
    て複数の環状電極4を流れ方向に沿つて並設し、
    これらの環状電極により測定した前記通路の壁面
    を流れる流体の電気伝導度から蒸気の乾き度を検
    出する検出器5を設け、この検出器に、蒸気供給
    量を制御するように働く演算器9を内蔵したこと
    を特徴とする蒸気乾き度測定装置。
JP13698088U 1988-10-19 1988-10-19 Expired - Lifetime JPH0540444Y2 (ja)

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JP13698088U JPH0540444Y2 (ja) 1988-10-19 1988-10-19

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JPH0257054U JPH0257054U (ja) 1990-04-25
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