JPH0540339Y2 - - Google Patents

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JPH0540339Y2
JPH0540339Y2 JP12153086U JP12153086U JPH0540339Y2 JP H0540339 Y2 JPH0540339 Y2 JP H0540339Y2 JP 12153086 U JP12153086 U JP 12153086U JP 12153086 U JP12153086 U JP 12153086U JP H0540339 Y2 JPH0540339 Y2 JP H0540339Y2
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wall
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、例えば、配電用架空引込線に異常
張力が加わつた場合に、引込線及び引込線の支持
点を保護するため等に用いる張力緩衝器に関する
ものである。
[従来の技術] 同様な機能を有する張力緩衝器については、出
願人自身によつて既に提供されている。例えば実
開昭60−95240号においては、互いにリンク状に
組合わせ、両端掛止部間の距離を可変とした一対
のフツクの外周に、両端部のコイル径を順次小さ
くした密着巻きのコイルスプリングを装着しコイ
ルスプリングの荷重−たわみ特性に、初張力設定
点と止定点の2つの特性変異点を持たせた緩衝器
を提供している。また実願昭61−34831号では、
上記出願における止定点を、一定限度以上の引張
負荷限度で止定状態を解除されるようになし、コ
イルスプリングの荷重−たわみ特性に、初張力設
定点と掛止点と解除点の3つの特性変異点を持た
せた緩衝器を提供している。これは、前者の緩衝
器においては、止定点に至る伸長限度内のたわみ
量で対処できない異常張力が加わつた場合に、引
込み点の支持点が破壊されることに鑑みて開発さ
れたものである。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、後者の緩衝器は、解除点を設け、異
常張力が加わつた場合フツク間の掛止状態を解除
し、自由な伸びを保証し、よつて支持点の保護を
図つたものであるが、コイルスプリングが伸び過
ぎて永久歪みを起すと再使用ができない難点があ
つた。また、コイルスプリングが伸び過ぎたり、
破壊された時には、電線が垂れ下がつて感電事故
を起す危険性もあつた。
さらにまた、コイルスプリングが露出した状態
のままであるため、寒冷地や冬期に付着した水分
が凍結してバネ作用に支障をもたらす懸念もあつ
た。
そこで、この考案においては、寒冷地や冬期に
おいてもバネ作用が低下する恐れがなく、また機
能的には、初張力設定点と解除点とを有し、かつ
一定以上の伸び状態においては止定状態となる構
造となし、異常張力の緩衝機能を具備するととも
に、コイルスプリングの永久歪みや電線の垂れ下
がり等を起すおそれもない張力緩衝器を提供する
ところにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的達成のため、この考案に係る張力緩衝
器は、まず、両端面を閉塞した筒体内部にコイル
スプリングを設置する構成とした。すなわち、電
線等の掛止部を外端部に有する左右一対のフツク
の一方F1を、筒体内に設けた可動壁に連結し、
この可動壁と筒体端面あるいは中間に設けた固定
壁W1との間において圧縮コイルスプリングを装
着し、このスプリングのバネ力によつて所定の荷
重−たわみ特性を持たせたものである。また、解
除点の設定と、一定以上の伸び状態において止定
状態を得る構成については、フツクの連結構造に
基づいている。すなわち、前記一方のフツクF1
と可動壁の連結部、あるいは他方のフツクF2と
筒体端面ないし別途筒体内に設けた固定壁W2と
の連結部のうち、少なくともいずれか一方を所定
の荷重で機械的に破壊され、脱離する連結構造と
し、この脱離可能なフツクの一部に、筒体端面あ
るいは別途筒体内に設けた固定部分と衝合してフ
ツクの抜け止めを図るストツパーを設けたもので
ある。
[作用] 一方のフツクを連結した可動壁に圧縮コイルス
プリングを作用させているので、このスプリング
のバネ力によつて初張力設定点が得られる。両フ
ツクに係る引張り力が増大するにつれて、可動壁
は圧縮コイルスプリングを圧縮しながら筒体内を
移動するが、一定荷重に達すると、フツクF1あ
るいはフツクF2の連結部のうち、少なくともい
ずれかが連結状態から離脱する解除点を迎える。
しかるに、ストツパーの存在によつてフツクの抜
け止めが図られているため、一定以上の伸びは起
さず、コイルスプリングが永久歪みを起すことも
なく、また、電線等が垂れ下がつたりする恐れが
ない。すなわち、初張力設定点から解除点に至
り、さらには止定状態に至る張力緩衝器となつて
いる。
[実施例] 第1図は、この考案に係る張力緩衝器の一実施
例を示す縦断面図で、F1,F2は、各々外端部
に電線等の掛止部を有する左右一対のフツクを示
す。両フツクの端部は、両端面1a,1bを閉塞
した筒体1内に導入され、可動壁2及び一方の端
面1bに連結されている。すなわち、上記両端面
1a,1bを閉塞した筒体1の内部には、可動壁
2が設けられ、フツクF1の長寸端部がこの可動
壁2を貫通した後、可動壁の背面で、端部にピン
3を固着して連結している。このピン3は、所定
荷重において破壊するピンとする。一方フツクF
2は、一方の端面1bを貫通した端部に、例えば
ナツト4を螺着することによつて、端面1bと連
結されている。符号W1は、可動壁2を一方の端
面1aとの間に設けた固定壁を示し、端面1aと
の間に設けた内筒1cの内端面に固着して位置決
めされている。この例では、上記可動壁2と固定
壁W1との間に圧縮コイルスプリング5を装着
し、フツクF1,F2に係る張力を緩衝させてい
る。6は、一方の端面1bと可動壁2間に設置し
た初張力設定筒で、前記コイルスプリング5に対
して若干の圧縮力を与えるよう可動壁2を位置決
めしており、この位置調整すなわち初張力設定筒
の長さ調整によつて所望の初張力が簡単に得られ
るようになつている。但し、初張力設定筒を用い
なくとも、適当なバネ力を有するコイルスプリン
グ5を選ぶことによつて所望の初張力を設定する
ことは可能である。符号7は、フツクF1の一部
に設けたストツパーで、ピン3が破壊され、フツ
クF1が抜け方向に作動した場合、端面1aに衝
合することによつて止定状態が得られるようにな
つている。勿論、端面1aをストツパー7の衝合
面とする以外に、筒体内部に他の固定部分を設け
ても良い。
第2図は、他の実施例を示すもので、上記実施
例を同等部分は同一符号で示す。この例において
は、前記固定壁W1を設けずに、可動壁2と端面
1aとの間に直接的に圧縮コイルスプリング5を
掛けており、また、他方のフツクF2と端面1b
との連結部に所定の荷重で破壊するピン3を設け
ている。したがつて抜け止めのストツパー7もフ
ツクF2の一部に取付けられている。W2は、初
張力設定筒6の位置決めを行う固定壁である。フ
ツクF2は、この固定壁W2を貫通した後、固定
壁の背面でピン3を固着して固定壁W2に連結し
ても良い。
上記いずれの実施例も、一方のフツクが連結部
において外れ、ある程度の伸びを許容した後、ス
トツパーで止定される構造であるが、両フツク共
に外れる連結部構造としても良い。
いずれの実施例においても、第3図で示すよう
な荷重−たわみ特性を有している。すなわち、コ
イルスプリング5で決定される初張力設定点イを
越えれば、コイルスプリング5の緩衝作用を受け
る可逆動作範囲に入り、解除点ロ、すなわちピン
3の破壊荷重に達すれば、大きな伸びを許容し、
一定の伸び状態において止定状態ハとなる特性を
示すものである。
このような特性を示す緩衝器は、配電用架空引
き込み線の引き留めに使用して最適である。すな
わち、家屋の壁面等に固着されたリングボルトや
リングコーチに一方のフツクの掛止部を係留し、
他方のフツクの掛止部に引込み線を引き留めたバ
インドレス碍子を係留し、初張力設定点を標準使
用状態の引込み線の張力以上に設定しておくと、
所定の張力以下では伸長せず、常に一定の弛度を
有しており、雪や風などによつて引込み線に異常
張力が加わつた場合、速やかにたわみを発現して
張力を緩和し、引込み線の断線や絶縁被覆の破壊
を防止する。また、リングボルトやリングコーチ
の抜け、あるいは家屋側の破損も防止される。
さらにより大きな荷重が係ると、ピンの破壊に
よつてフツクが抜け方向に作動し、より大きな伸
びを許容して張力の緩和を図り、上記のような事
故の発生を防止するとともに、一定の伸度に達す
ると止定状態となるので、引込み線の垂れ等は防
止される構造となつている。
上記実施例において、一定荷重においてフツク
の連結部を破壊する構成としてピンを用いている
が、勿論これに限られるものではなく、所定の荷
重で機械的に破壊され脱離する連結構造であれば
各種の構成を採用し得る。
第4図は、このような連結構成の他例を示した
もので、a図は、Eリング8の溝9との組合わ
せ、b図は、止め具10を半田付けして半田の付
着強度を利用する例、c図は、機械的強度の弱い
部分11を設けた例で、さらに突部12を形成し
て、前記ピン式のストツパー7に代るストツパー
としている。d図は、フツク側に突起13を形成
して遊嵌した留め具14の移動を阻止し、突起の
潰れを利用するようにしたものである。ピン、E
リングなどを用いた場合、筒体の両端面を取り外
し可能としておけば、ピンの差替え、Eリングの
再止定によつて再使用が可能となる。またコイル
スプリングやフツクの作動部分にグリースなどを
塗つておけば摩擦抵抗が低減できるほか、水分が
侵入しても錆等の発生を防止できる。勿論、筒体
を水密構造として、水分の侵入を防止することも
可能である。
第5図は、可動壁2に一方方向弁を設けた例を
示すもので、例えば、筒体内に粘弾性液体ないし
気体を封入し、可動壁2に、フツクF1の引張り
方向で開く一方方向弁部15と、小径の貫通穴1
6を設けておけば、伸び方向に対するフツクの移
動は早く、戻り方向には緩衝復帰する機能を具有
させることができる。
また第6図は、前述の初張力設定筒6に代る可
動壁の位置決め手段を示すもので、a図において
は筒体1の内面に突部17を設けた例を示してい
る。この突部は、例えば筒体内面に固着されたリ
ングであり、あるいは筒体と一体に形成したリン
グ状凸部ないし同一円周上に形成した複数個の凸
部等である。上記リングの固着は、接着、溶接、
ネジ止め、リベツト止め等種々の手段が採用でき
る。また複数本のネジあるいはリベツトなどを、
同一円周上で、先端部を内方に突出させて固着す
るだけでも良い。b図は、一方のフツクF2をネ
ジ込みタイプとしておき、内端部で押筒18を摺
動可能とした例を示している。19は、緩み止め
ネツト、20はフツクF2の内端部に止定した座
板である。
なお、フツクのいずれか一方を回転可能として
おくのが好まれる。また、掛止部は図示の例に限
らず種々の形態を取り得るのは勿論で、第7図に
示すように、左右のフツクF1,F2の双方(a
図)あるいは一方(b図)を長寸として係留点と
の間にできるだけ離隔距離をとつたり、あるいは
また、屈曲状の掛止部とせずにc図のようにバイ
ンドレス碍子等を取付けて掛止部としても良い。
[考案の効果] この考案に係る張力緩衝器は、上述のように、
初張力設定点を解除点を有し、かつ一定の伸び状
態において止定状態となる構成としたので、有効
な異常張力緩衝機能を発揮するとともに、コイル
スプリングの永久歪みや電線等の係留物の垂れ下
がりを完全に防止し得るものである。また、作動
部分を筒体内に設けたので、寒冷地や冬期におけ
る凍結事故の発生も防止することができ、張力緩
衝器として最適なものを提供し得たものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案に係る張力緩衝器の一実施
例を示す縦断面図、第2図は、他実施例の縦断面
図、第3図は、荷重−たわみ特性の説明図、第4
図aないしdは、解除点を得る連結構造の他例を
示す概略図、第5図は、可動壁に一方方向弁部を
設けた例を示す縦断面図、第6図a,bは、可動
壁2の位置決め手段の他例を示す要部縦断面図、
第7図a,b,cは、フツクの掛止部の他例を示
す概略図である。 F1,F2……フツク、1……筒体、1a,1
b……端面、2……可動壁、3(ピン),8(E
リング),10(止め具),11(機械的強度の弱
い部分)、13(突起)……機械的に破壊され脱
離する連結構造、5……圧縮コイルスプリング、
6……初張力設定筒、7,12……ストツパー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 両端面を閉塞した筒体内部に可動壁を設け、
    外端部に電線等の掛止部を有する左右一対のフ
    ツクの一方F1を筒体内において上記可動壁に
    連結し、他方のフツクF2は、筒体端面あるい
    は別途筒体内部に設けた固定壁W2に連結し、
    上記フツクF1と可動壁との連結部、あるいは
    フツクF2と筒体端面ないし固定壁W2との連
    結部の少なくともいずれか一方を、所定の荷重
    で機械的に破壊され脱離する連結構造とし、こ
    の脱離可能なフツクの一部に、筒体端面あるい
    は別途筒体内に設けた固定部分と衝合してフツ
    クの抜け止めを図るストツパーを設け、前記可
    動壁とフツクF1側の筒体端面あるいはこの筒
    体端面と可動壁間に設けた固定壁W1との間に
    圧縮コイルスプリングを装着してなる張力緩衝
    器。 (2) 可動壁とフツクF2側の筒体端面あるいは可
    動壁と固定壁W2との間に初張力設定筒を装着
    してなる実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    張力緩衝器。 (3) 筒体内に粘弾性液体ないし気体を封入し、可
    動壁に、フツクF1の引張り方向で開く一方方
    向弁部と、小径の貫通穴とを設けてなる実用新
    案登録請求の範囲第1項記載の張力緩衝器。
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