JPH0540067Y2 - - Google Patents

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JPH0540067Y2
JPH0540067Y2 JP1988084523U JP8452388U JPH0540067Y2 JP H0540067 Y2 JPH0540067 Y2 JP H0540067Y2 JP 1988084523 U JP1988084523 U JP 1988084523U JP 8452388 U JP8452388 U JP 8452388U JP H0540067 Y2 JPH0540067 Y2 JP H0540067Y2
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wheel
crane
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hydraulic
wheels
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はクレーンの車輪荷重分配装置にかか
り、より詳しくはコンテナクレーンのイコライザ
ー装置を外方に張り出して設けることなく、車輪
荷重を制御できるようにしたクレーンの車輪荷重
分配装置に関するものである。
〔従来の技術〕
近年コンテナ貨物の海上輸送が頻繁に行われる
が、そのコンテナを積み下ろしするために、港の
岸壁にはコンテナクレーンが多数設けられてい
る。
このコンテナクレーンは、第4,5図に示すよ
うにコンテナ船Sの船倉TからコンテナUを陸上
げ又は積み込みするものであつて、岸壁に平行に
設けたレールR上を走行する脚部K,Lの上方
に、海側と陸側に水平方向に突出させたブームV
を横架し、このブームVにコンテナUを支持して
走行するトロリーWを設けたものである。
そしてこのコンテナクレーンの脚部K,Lの下
方には走行用のイコライザー装置A,Bが設けら
れている。
なお、第5図において、イコライザー装置A及
びBの中間には第3の車輪群Cが設けられている
が、この第3の車輪群Cは、本考案において特別
に設置されたものであつて、後で詳しく説明す
る。
第6図は第3の車輪群Cを設けない状態のもの
を示したものであつて、イコライザー装置A又は
Bは、コンテナクレーンの脚部K又はLの下方
に、支持ピン37を介して中央部を支持された1
個の大ビーム36が設けられ、更にこの大ビーム
36の両端に、中央部を支持ピン35で支持され
た小ビーム34が設けられている。
更にこの2個の小ビーム34の両端には、中央
部を支持ピン33で支持された車輪支持材32が
それぞれ設けられ、その車輪支持材32の両端部
にはそれぞれ車輪31が設けられており、車輪3
1は合計8個で構成されている。
つまりイコライザー装置は、基部に設けた第1
の支持ピンに支持されたビームの両端に第2の支
持ピンを設け、この第2の支持ピンに支持された
ビームの両端に第3の支持ピンを設け、更に第3
の支持ピンには2個の車輪を両端に有する車輪支
持材を両端に設けて構成されたものであつて、構
成部材はすべてピンジヨイントで結合され、下方
に両側に対称形に段階状に広がつた形に形成され
ている。
従つて、前記第1の支持ピンが受ける荷重はレ
ールR上を走行する各車輪に、ほぼ均等に分配さ
れるようになつている。
一方、コンテナ貨物の需要が増大すると共にコ
ンテナ船が大型化しコンテナクレーンも必然的に
大型化する必要が生じてきた。
大型のコンテナクレーンを新設するには、レー
ルの基礎工事を含め莫大な設備費がかかるため、
現有のレールを使用し、現有のコンテナクレーン
を改造して使用するのが一般的である。
〔考案が解決しようとする課題〕
一般にコンテナクレーンの車輪にかかる輪荷重
は、レールを敷設する基礎構造の強度の関係で所
定の制限が設けられており、その制限を超える場
合は車輪の数を増加し、1個当たりの輪荷重を制
限荷重以下に抑えるようにしている。
従つて、コンテナクレーンを大型化すると必然
的に1個当たりの輪荷重が増大し、この輪荷重が
制限荷重を超える場合は、車輪の数を増やす必要
が生じる。
輪荷重超過を避けるために車輪を追加すると車
輪群は、クレーンの脚部から更に車輪数増加に見
合つた分だけ長くなり、前後に張り出し、隣接す
る船倉でコンテナ荷役を行う他のクレーンの車輪
との間隔がとれなくなり、隣接荷役が不可能な状
態になる。
コンテナを荷役する時のコンテナクレーンの位
置は、非常に厳しく制限されており、車輪が1個
増えて張り出しだけでも、隣接して荷役作業する
他のクレーンの移動を阻害し、運転操作上に大き
な支障を来すものであり、イコライザー装置を大
型化したり、更に一組追加することはできない。
また、特開昭49−92742号公報に提案されてい
るように、クレーンの全ての車輪を、油圧シリン
ダ等の流体圧によつて伸縮する流体圧作動装置に
よつてそれぞれ懸架したものがある。
しかしながら、このクレーンでは、全ての車輪
にそれぞれ流体圧作動装置を設け、これらの流体
圧作動装置を共通の流体圧回路によつて制御して
いるため、この流体圧回路に故障等の異常が発生
すると、全ての流体圧作動装置が一斉に作動不能
になり、各車輪に掛かる荷重のバランス取りが全
て不可能になるため、故障等に対する受動的安全
対策が欠如しており、安全性に問題があつた。
更に、実開昭61−173485号公報に提案されてい
るように、クレーンの走行方向に延設される継ぎ
ビームの両端部に、それぞれ車輪を設けると共
に、これらの車輪間の継ぎビームに、油圧シリン
ダによつて懸架される車輪を設け、クレーン上の
トロリの移動に合わせて、この油圧シリンダの油
圧を制御するものがある。
しかしながら、このクレーンでは、トロリの位
置に応じて油圧を変化させるように制御している
ため、走行面の凹凸を乗り越える場合や、風の強
い日にクレーンが大きな風圧を受けた場合には、
各車輪に掛かる荷重のバランス取りができず、特
定の車輪が過大な荷重を受けて損傷するという問
題があつた。
本考案は以上の問題点に鑑みて、クレーンを大
型化した場合であつても、イコライザー装置を増
加させることなく、車輪に過大な荷重が掛かるこ
とを防止し、以て、荷役荷重の大容量化と、クレ
ーンの走行方向への拡幅防止を両立させることが
でき、しかも、故障等の異常事態の発生に対する
受動的安全性に優れ、路面状態や気象条件の影響
を受けずに常に確実に機能するクレーンの車輪荷
重分配装置を提供することを目的とするものであ
る。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するための本考案のクレーンの
車輪荷重分配装置は、クレーンの走行方向に延設
されるシルビームの両端部に、対になつた組車輪
を天秤状のビームによつて機械的に支持して成る
イコライザー装置をそれぞれ設けると共に、これ
らのイコライザー装置間のシルビームに、油圧シ
リンダによつて懸架される車輪を設け、前記イコ
ライザー装置によつて支持される車輪に掛かる荷
重を検出する荷重検出装置を設けると共に、この
荷重検出装置の検出値に基づいて、前記イコライ
ザー装置によつて支持される車輪に掛かる荷重を
軽減・分散させるように、前記油圧シリンダの油
圧を制御する油圧回路を設けたことを特徴とする
ものである。
即ち本考案は、クレーンの大型化に伴つて増大
する個々の輪荷重を、前記した油圧シリンダによ
つて支持される車輪(この車輪は複数個を組にし
て使用することが多いので、以下便宜的に第3の
車輪群と称する)を設けることによつて分配し、
個々の輪荷重の増加を抑制し、更には軽減させる
ものである。
前記第3の車輪群は、通常は複数の車輪で構成
されるが、1個の車輪としてもよい。複数の車輪
(通常は偶数個)を有する場合は、これらをレー
ル方向に等分して支持するアームと、このアーム
を枢支するアーム支持材、及びアームとクレーン
本体との間に介在させた油圧シリンダで構成され
る。
またクレーンの前後に設けられたイコライザー
装置の何れか一つ又は複数の車輪に、車輪の荷重
を検出するための荷重検出用シリンダを設け、こ
の荷重検出用シリンダと、前記第3の車輪群に設
けた油圧シリンダとはバイパス回路で接続する。
そして、前記荷重検出用シリンダから得られる
信号を、油圧制御装置に伝達して、前記第3の車
輪群の油圧シリンダに供給される油圧を制御する
ことによつて、第3の車輪群にもイコライザー装
置の車輪と同等か若しくは一定の割合で荷重を分
担させるようにする。
荷重検出手段として、前記荷重検出用シリンダ
の代わりに電気的に感知するセンサーを用い、電
気信号によつて油圧シリンダに供給される油圧を
制御してもよい。
また、前記荷重検出用シリンダの代わりに、第
3の車輪群の油圧シリンダに直結する油圧シリン
ダを設け、油圧を直接伝達するようにしてもよ
い。
〔作用〕
以上のように構成されたクレーンの車輪荷重分
配装置は、既存のイコライザー装置の中間に第3
の車輪群を設けることによつて、個々の輪荷重の
増加を抑制若しくは軽減し、車輪全体には平均し
た輪荷重をかけるように作用する。
〔実施例〕
次に、第1〜5図を参照して本考案の実施例を
説明する。
第1図は第5図に示したクレーン下部の車輪群
の拡大図を示すものであつて、コンテナクレーン
の脚部K及びLの下方にはそれぞれイコライザー
装置A及びBが設けられており、その中間部のシ
ルビームMの下方には第3の車輪群Cが設けられ
ている。
前記第3の車輪群Cは、4個の車輪1を2個宛
連結する2個の車輪支持材2と、前記車輪支持材
2と支持ピン3を介して連結するアーム4とで構
成される。
更に、前記アーム4の一端は、シルビームMの
下方に固定されたアーム支持材6にアーム枢支軸
7を介して取りつけられる。
また、前記アーム4の他端部は、油圧シリンダ
5のロツドがピン9を介して取りつけられ、前記
油圧シリンダ5の基部は、シルビームMの下部に
ピン8を介して取りつけられる。
一方、前記イコライザー装置Bの車輪支持材3
2aには第1,2図に示すように、荷重検出シリ
ンダ13が設けられ、車輪31aが受ける荷重を
軸支持部材11及びロツド12を介して検出する
ようになつている。
以上のように構成された第3の車輪群の2個の
油圧シリンダ5,5には、第3図aに示すように
油圧制御装置15が備えられており、前記イコラ
イザー装置Bに設けられた荷重検出シリンダ13
から出たパイロツトライン16が、油圧制御装置
15の油圧スプール弁23に接続されている。
一方、圧力供給ライン17から分岐したパイロ
ツトライン17aも油圧スプール弁23の反対側
に接続されている。
この油圧制御装置15は、前記機器以外に油圧
ポンプ20、電磁スプール弁26、圧力調整弁2
2、チエツク弁25、及び油圧タンク21が設け
られており、前記荷重検出シリンダ13が車輪3
1aの輪荷重によつて検出した圧力と、圧力供給
ライン17の圧力とを受けて、前記油圧スプール
弁23を作動させ、油圧シリンダ5,5に所定の
油圧を供給又は除去するようにしたものである。
このように、油圧シリンダ5,5に作用する油
圧を、前記荷重検出シリンダ13からの圧力信号
に基づいて制御することによつて、イコライザー
装置A,B及び第3の車輪群Cの各車輪は、ほぼ
均等に荷重が分配されるか、若しくは第3の車輪
群に一定の割合で荷重を分担させることができ
る。
また、電磁スプール弁26を励磁すると、ポン
プ吐出ライン24が油圧ライン18に連結され、
第3の車輪群Cの各車輪1を浮上らせることがで
きる。
次に、第3図bを参照して油圧制御装置15の
第2実施例を説明する。
第1実施例と同一部分は同一符号を付して説明
を省略し、異なる部分のみを説明する。
本実施例は荷重検出シリンダ13に電気式圧力
計27bを接続し、第1実施例のパイロツトライ
ン16の代わりに電気信号を電磁スプール弁2
3′に与えるようになつている。
一方油圧シリンダ5に接続された電気式圧力計
27aも前記電磁スプール弁23′に電気信号を
与えるようになつており、これらの電気式圧力計
27bによつて検出された荷重検出シリンダ13
側の車輪31aの輪荷重に基づく電気信号と、電
気式圧力計27aによつて検出された油圧シリン
ダ5側の車輪1の輪荷重に基づく電気信号とを受
けて前記電磁スプール弁23′を作動させて、油
圧シリンダ5,5に所定の油圧を供給又は除去す
るようにしたものである。
第3図cは油圧制御装置の第3実施例を示すも
のであつて、荷重検出シリンダ13から第3の車
輪群Cの油圧シリンダ5,5に直結するバイパス
ライン28を設け、前記荷重検出シリンダ13の
油圧を直接伝達するようにしたものである。な
お、第1,2実施例と同一部分は同一符号を付し
て説明を省略した。
〔考案の効果〕
本考案のクレーンの車輪荷重分配装置は、クレ
ーンの走行方向に延設されるシルビームの両端部
に、対になつた組車輪を天秤状のビームによつて
機械的に支持して成るイコライザー装置をそれぞ
れ設けると共に、これらのイコライザー装置間の
シルビームに、油圧シリンダによつて懸架される
車輪を設け、前記イコライザー装置によつて支持
される車輪に掛かる荷重を検出する荷重検出装置
を設けると共に、この荷重検出装置の検出値に基
づいて、前記イコライザー装置によつて支持され
る車輪に掛かる荷重を軽減・分散させるように、
前記油圧シリンダの油圧を制御する油圧回路を設
けたことを特徴とするので、以下の効果を奏する
ことができる。
前記シルビームの両端部に設けたイコライザー
装置に支持される車輪は、機械的に支持されてい
るため、たとえ油圧回路に故障が発生した場合で
あつても、これらのイコライザー装置に属する車
輪によつてクレーンは機械的に支持されることと
なり、故障等の偶発的な事故に対する受動的安全
性を確保することができる。
また、イコライザー装置によつて支持される車
輪に掛かる荷重を検出する荷重検出装置を設け、
この荷重検出装置の検出値に基づいて前記油圧シ
リンダを制御するように構成しており、走行面の
凹凸を乗り越える場合や、風の強い日にクレーン
が大きな風圧を受けた場合であつても、前記エコ
ライザー装置によつて支持される車輪に掛かる荷
重を軽減し、均等に分散させることができるた
め、いかなる路面状態や気象条件の下でも、各車
輪に掛かる荷重のバランスを取ることができ、特
定の車輪が過大な荷重を受けて損傷することを防
止できる。
クレーンの重量が増大しても前記油圧シリンダ
を制御することにより、この油圧シリンダに懸架
させる車輪、即ち、上述した第3の車輪群によつ
て、車輪の輪荷重を抑制又は軽減することがで
き、かつ、全車輪にほぼ均等に荷重がかかるよう
にしたので、レールの基礎部を補強する必要がな
い。
また、クレーンの荷重の増加分を第3の車輪群
に分配するようにしたので、車輪を増加したにも
拘わらずクレーンの前後には車輪が張り出さず、
コンテナの荷役作業に支障を来すことがない。
更に、構造が極めて簡単な上、現有のクレーン
の構造に特別な補強をする必要がないので製作費
及び取付費が安価である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例におけるクレーンの車
輪荷重分配装置の正面図、第2図はイコライザー
装置Bに設けた荷重検出シリンダ13及び取付部
の拡大図、第3図aは油圧制御装置の第1実施
例、第3図bは同第2実施例、第3図cは同第3
実施例、第4図はコンテナクレーンの正面図、第
5図は同側面図、第6図は従来のイコライザー装
置の正面図を示す。 1……車輪、2……車輪支持材、3……支持ピ
ン、4……アーム、5……油圧シリンダ、6……
アーム支持材、7……アーム枢支軸、11……軸
支持部材、12……ロツド、13……荷重検出シ
リンダ、15……油圧制御装置、16……パイロ
ツトライン、17……圧力供給ライン、17a…
…パイロツトライン、18……油圧ライン、20
……油圧ポンプ、21……油タンク、22……圧
力調整弁、23……油圧スプール弁、23′,2
6……電磁スプール弁、25……チエツク弁、2
7a,27b……電気式圧力計、28……バイパ
スライン、31a……車輪、32a……車輪支持
材、A,B……イコライザー装置、C……第3の
車輪群。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. クレーンの走行方向に延設されるシルビームの
    両端部に、対になつた組車輪を天秤状のビームに
    よつて機械的に支持して成るイコライザー装置を
    それぞれ設けると共に、これらのイコライザー装
    置間のシルビームに、油圧シリンダによつて懸架
    される車輪を設け、前記イコライザー装置によつ
    て支持される車輪に掛かる荷重を検出する荷重検
    出装置を設けると共に、この荷重検出装置の検出
    値に基づいて、前記イコライザー装置によつて支
    持される車輪に掛かる荷重を軽減・分散させるよ
    うに、前記油圧シリンダの油圧を制御する油圧回
    路を設けたことを特徴とするクレーンの車輪荷重
    分配装置。
JP1988084523U 1988-06-28 1988-06-28 Expired - Lifetime JPH0540067Y2 (ja)

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JPH027285U JPH027285U (ja) 1990-01-18
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ID=31309208

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