JPH0539876U - ホツチキス - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 横綴じ状態ではもちろん縦綴じ状態に設定し
た状態でもホッチキスを安定して放置させることがで
き、縦綴じ作業時にもホッチキスの倒れ現象を防止して
机上での縦綴じ作業を確実に行うことのできるホッチキ
スを提供すること。 【構成】 綴じ針を収容したフレーム部と該フレーム内
の綴じ針を打ち出すドライバを備えたハンドル部とから
なる針打ち出しユニットを、前記針打ち出し開口の近傍
で操作ハンドルに回動自在に支持させ、該操作ハンドル
の後端を針曲げ溝を備えたクリンチャーアームに回動自
在に支持させたホッチキスにおいて、前記クリンチャー
アームに支持アームの一端部を回動自在に取り付け、該
支持アームをクリンチャーアームの長手に沿って収納す
る位置とクリンチャーアームの長手方向に対して横方向
に張りだした位置との間で回動可能に構成したことを特
徴とするものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

紙葉の綴じ合わせに使用するホッチキス特に、綴じ方向を縦及び横の何れにも 綴じることのできるホッチキスに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

ホッチキスにおいて、綴針を多数収容する針収容フレームと針打ち出しドライ バとを針打ち出し軸線上で回動可能に支持することにより、縦方向と横方向の何 れにも綴じられるようにしたホッチキスが知られている。このホッチキスにおい ては、針収容フレームと針を打ち出すドライバを備えたハンドル部が前記フレー ムに対して後端部で枢着支持され針打ち出しユニットを構成しており、該針打ち 出しユニットが操作ハンドルに回動可能に支持されており、縦綴じ操作時には該 針打ち出しユニットを横方向に９０度回動させて使用する機構となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記機構のホッチキスを縦綴じ状態に設定した場合、針打ち出しユニットがク リンチャーアームの横方向に大きく張り出す形状となって、全体の重心位置がク リンチャーアームの下面から横方向にずれて、ホッチキスを放置するときに転倒 したり、またホッチキスを机上に載置して縦綴じ作業をする際にも倒れてしまい 縦綴じ作業がうまく行えないという問題が生じている。

【０００４】 本考案は、横綴じ状態ではもちろん縦綴じ状態に設定した状態でもホッチキス を安定して放置させることができ、縦綴じ作業時にもホッチキスの倒れ現象を防 止して机上での縦綴じ作業を確実に行うことのできるホッチキスを提供すること を課題とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

綴じ針を収容するとともに前端部に針打ち出し開口を形成したフレーム部と該 フレーム内の綴じ針を打ち出すドライバを備えたハンドル部とからなる針打ち出 しユニットと、該ユニットを前記針打ち出し開口の近傍で回動自在に支持した操 作ハンドルと、該操作ハンドルの後端を回動自在に支持するとともに前記針打ち 出し開口に対向した針曲げ溝を備えたクリンチャーアームとからなるホッチキス において、前記クリンチャーアームに支持アームの一端部を回動自在に取り付け 、該支持アームの他端側をクリンチャーアームの長手に沿って収納する位置とク リンチャーアームの長手方向に対して横方向に張り出した位置との間で回動可能 に構成したことを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

縦綴じで使用する状態の時には支持アームを針打ち出しユニットの回動方向側 に横方向に回動させて張り出した位置に設定することにより、支持アームの他端 側が机上等に当接してホッチキスの重心位置の変動による転倒を防止できる。ま た、通常の横綴じ状態時には支持アームをクリンチャーアームの長手方向に沿っ て収納できる。

【０００７】

【考案の効果】

縦綴じ状態でホッチキスの安定性がよくなって、放置時での転倒が防止でき、 また机上での縦綴じ操作がホッチキスが転倒することがないため確実に行える。 また、通常の横綴じ作業時にも支持アームの他端側がクリンチャーアームに沿っ て収納されるため邪魔にならず使用上の支障が生じない。

【０００８】

【実施例】

以下図面に示す実施例について説明する。ホッチキス１は綴じ針を収容しかつ これを打ち出す針打ち出しユニット２と該ユニット２を前端部で回転自在に支持 している操作ハンドル３及び該操作ハンドル３を後端部で回動自在に支持してい るクリンチャーアーム４とで構成されている。

【０００９】 針打ち出しユニット２は、多数の綴じ針を収容するため略樋状に形成されたフ レーム５と該フレーム５内の綴じ針を打ち出すドライバ６を備えたハンドル７と が各々後端部においてピン８により回転可能に結合されて構成されている。フレ ーム５内にはフレーム５内に収納した綴じ針を前方に向けて供給するプッシャー ９が配置されており、更にフレーム５の底壁の前端には最前位置の綴じ針をフレ ーム５の下方に排出する針出し開口１０が形成されている。上記ハンドル７とフ レーム５とはハンドル７の内壁面に配置したバネ部材１１により互いに解離する 方向に弾発付勢されている。前記針打ち出しユニット２はハンドル７の上面側に 配置される操作ハンドル３の下面に軸１２によって回転可能に支持されている。

【００１０】 操作ハンドル３はその後端部においてクリンチャーアーム４の後端にピン１３ によって回動可能に支持されており、更に図示していない弾発手段によって互い に解離方向に付勢されている。クリンチャーアーム４の上面前方位置には前記フ レーム５の針出し開口１０と対向して、該開口から打ち出される綴じ針の脚部を 折曲げ誘導する針曲げ溝１４を形成したクリンチャー１５が設けられている。該 針曲げ溝１４はクリンチャーアーム４の長手方向と直交する方向に延びている横 綴じ用溝と、クリンチャーアーム４の長手方向と並行した縦綴じ用溝とが互いに 中央部分で交差した十字状の溝として形成されている。

【００１１】 前記クリンチャーアーム４の下面には該アーム４の長手方向に沿った凹部１６ が形成されており、該凹部１６内に収容されるように支持アーム１７がその前端 部でピン１８によって回動可能に取り付けられている。前記凹部１６の側方は開 放されており支持アーム１７の他端側は前記ピン１８を中心としてクリンチャー アーム４の長手方向に対して直角をなす位置まで水平方向に回動可能に構成され ている。

【００１２】 上記ホッチキス１において通常の横綴じを行うときには、針打ち出しユニット ２を操作ハンドル３に対して各々の長手方向軸線が重合する位置に設定し、同時 に支持アーム１７の他端側をクリンチャーアーム４の下面に収納される状態に設 定して通常のホッチキスを使用すると同じに綴じ操作を行う。操作ハンドル３の 押圧操作によってクリンチャー１５とフレーム５間に狭持された紙葉に対してフ レーム５内の綴じ針がドライバ６によって打ち込まれ、紙葉を貫通した綴じ針の 脚部がクリンチャアーム４の長手方向と直交した針曲げ溝１４と係合して折曲げ られて横綴じが行われる。

【００１３】 又、縦綴じを行うときには、針打ち出しユニット２をその長手軸線が操作ハン ドル３の長手軸線に対して直交する位置に回転させて設定し、更に、支持アーム １７の他端側をクリンチャーアーム４の長手方向と直交する位置まで回動させて 使用する。針打ち出しユニットの横方向への張り出しによって重心位置がずれる が支持アーム１７の他端側が、机上等の表面に当接して支持することによってホ ッチキスの倒れが防止される。フレーム５から打ち出される綴じ針の脚部はクリ ンチャーアーム４の長手と並行な縦綴じ用の針曲げ溝１４と係合して折曲げられ て縦綴じが行われる。

【図面の簡単な説明】

【図１】考案の実施例を示すホッチキスの全体を示す縦
断側面図である。

【図２】同じ実施例の縦綴じ状態に設定した斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ ホッチキス ２ 針打ち出しユニット ３ 操作ハンドル ４ クリンチャーアーム ５ フレーム ６ ドライバ ７ ハンドル １５ クリンチャー １６ 凹部 １７ 支持アーム

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】綴じ針を収容するとともに前端部に針打ち
   出し開口を形成したフレーム部と該フレーム内の綴じ針
   を打ち出すドライバを備えたハンドル部とからなる針打
   ち出しユニットと、該ユニットを前記針打ち出し開口の
   近傍で回動自在に支持した操作ハンドルと、該操作ハン
   ドルの後端を回動自在に支持するとともに前記針打ち出
   し開口に対向した針曲げ溝を備えたクリンチャーアーム
   とからなるホッチキスにおいて、前記クリンチャーアー
   ムに支持アームの一端部を回動自在に取り付け、該支持
   アームの他端側をクリンチャーアームの長手に沿って収
   納する位置とクリンチャーアームの長手方向に対して横
   方向に張り出した位置との間で回動可能に構成したこと
   を特徴とするホッチキス。