JPH0539823U - ブローチ盤のプルヘツド - Google Patents

ブローチ盤のプルヘツド

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JPH0539823U
JPH0539823U JP9622591U JP9622591U JPH0539823U JP H0539823 U JPH0539823 U JP H0539823U JP 9622591 U JP9622591 U JP 9622591U JP 9622591 U JP9622591 U JP 9622591U JP H0539823 U JPH0539823 U JP H0539823U
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Japan
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shank
pull head
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bush
brooch
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哲也 西内
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 単一の径のブローチシャンク専用のプルヘッ
ドとほぼ同じ長さで複数種の径の異なるブローチシャン
クを把持することができ、しかも段取り替えを容易に速
く行うことができるブローチ盤のプルヘッドを提供す
る。 【構成】 プルヘッド本体3に複数種のブローチシャン
クを把持可能な爪7aおよび7bを放射状に配置してお
き、ブローチシャンク1aの径φAに合せて交換可能な
ブシュ8aをシャンク保持孔4に装着することによって
必要な爪7aのみがブシュ8a内径面から出没可能にす
るとともに、プルヘッド本体3の外周に嵌め合され軸方
向の摺動により爪を出没させるスリーブ6の取付位相角
度をφA用に合せることによって、爪7aをブシュ8a
の内部に出没させてブローチシャンク1aを把持または
解放する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ブローチ盤において使用されるブローチを把持、案内するためのプ ルヘッドであって、径の異なる複数種のブローチシャンクを把持できるようにし たものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来ブローチシャンクを把持するプルヘッドは、1個のプルヘッドで1種類の 径のブローチシャンクを案内、把持するものが最も一般的であった。このため一 つの機械でシャンク径の異なるブローチを使用する場合には、その都度ブローチ シャンク径に合わせてプルヘッド全体を交換するやり方がとられていた。このた め、プルヘッドの段取り作業を頻繁に行なわなければならず、多くの工数と時間 を要するほか安全上の観点からも好ましくないものであった。 この問題に対処するため、一つのプルヘッドで径の異なる複数種のブローチシ ャンクを把持できるようにしたものが、実公昭61−10892号に開示されて いる。これは二つ以上の径の異なるブローチシャンク把持手段を長手方向に連接 したもので、プルヘッドの先端側では大径のブローチシャンクを、またプルヘッ ドの奥側では小径のブローチシャンクをそれぞれ把持可能なようにしている。
【0003】
【考案が解決しよとする課題】
この実公昭61−10892号で開示されたプルヘッドは、2種以上の径の異 なるブローチシャンクの把持手段を長手方向に設けているため、プルヘッドの全 長が長くなり重量もかさみ取扱い不便となるうえ、ブローチ盤の最大ストローク が制限を受ける欠点がある。また、ブローチシャンクの細いものほどブローチの シャンク部分を長くしなければならないブローチ製作上の不利が生じる。 本考案は上記従来技術の問題点を解消するためのものであり、単一の径のブロ ーチシャンク専用のプルヘッドとほぼ同じ長さで複数種の径の異なるブローチシ ャンクを把持することができ、しかも段取り替えを容易に速く行うことのできる ブローチ盤のプルヘッドを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案について、その実施例を示す図1および図6を参照して説明する。ブロ ーチシャンクの径φAまたはφBに合せて交換可能で所要の縦方向切欠18aま たは18bを有するブシュ8aまたは8bが、プルヘッド本体3のシャンク保持 孔4に装着されるようになっており、この縦方向切欠により選択されブシュの内 径面から出没してブローチシャンクを把持可能な複数種の爪7a,7bがプルヘ ッド本体3に放射状に配置されているとともに、プルヘッド本体3の外周には、 プルヘッド本体3に対して位相角度を違えて取付けることにより所要のシャンク 径φAまたはφBに適合する爪7aまたは7bが選択され、かつ軸方向に摺動さ せることにより適合する爪7aまたは7bをブシュ8aまたは8bの内径面から 出没させるスリーブ6が装着されている構成としたものである。
【0005】
【作用】
プルヘッド本体3のシャンク保持孔4内にブシュ8aを装着することにより、 ブローチシャンク1aのシャンク径φAに適合すると共に、ブシュ8aに設けら れた縦方向切欠18aによりシャンク径φAに適合する爪7aのみがブシュ8a 内に出没可能となる。 また、スリーブ6とプルヘッド本体3との取付位相角度をφA用の位置に合せ ることにより、スリーブ6の軸方向移動によって爪7aのみがブシュ8a内に出 没してブローチシャンク1aを把持または解放する。 次にブローチシャンク1bの場合は、プルヘッドのシャンク保持孔4にブシュ 8bを装着することによりブローチシャンク1bのシャンク径φBに適合すると 共に、ブシュ8bの縦方向切欠18bによりシャンク径φBに適合する爪7bの みがブシュ8b内に出没可能となる。 また、スリーブ6とプルヘッド本体3との取付位相角度差α=45度変えてφ B用の位置にすることにより、スリーブ6の軸方向移動によって爪7bのみがブ シュ8b内に出没してブローチシャンク1bを把持または解放する。
【0007】
【実施例】
本考案の一実施例を図面により説明する。この実施例は大小2種の径のブロー チシャンクを把持可能なプルヘッドであって、図1〜図5には大径のブローチシ ャンク1aを、図6〜図10には小径のブローチシャンク1bをそれぞれ把持す る場合を示している。図においてプルヘッド2はブローチ盤のテーブル31に先 端を向け、後端でスライド32にねじ込みで固定されている。プルヘッド本体3 には大径のブローチシャンク1aの径φAより幾分大径のシャンク保持孔4が所 要深さまで穿設され、孔底部にはテーパ状段部5が形成されている。シャンク保 持孔の深さの中間部分にはブローチシャンクを把持するための爪があり、大径の ブローチシャンク1a用の爪7aが4個、小径のブローチシャンク1b用の爪7 bが4個、交互に放射状に軸中心に向って移動可能に配設されている。
【0008】 プルヘッド本体3の外周にはスリーブ6が軸方向に移動可能に嵌め合されてお り、このスリーブ6はコイルばね10により常時プルヘッドの先端方向に付勢さ れている。スリーブ6の内周部には前述の爪7a,7bの外端テーパ面17に対 応するカム面15を有する内周溝部16を備えており、スリーブ6を軸方向に相 対移動させることによって、爪7aあるいは7bがブローチシャンクのネック部 11に対して半径方向に進退するよう構成されている。また、この内周溝部16 の周辺4個所に爪7aあるいは7bの外端部を外側に逃がすための花弁状のポケ ット部26が形成されており、スリーブ6をプルヘッド本体3に対して位相角度 差(この実施例では45度)回転させて取付けることにより、爪7aあるいは7 bを選択してその外端部をポケット部26に位置させ得るようにしている。
【0009】 プルヘッド本体3の外周面には、前記位相角度差を隔ててスリーブ6の位置ぎ め縦溝9a,9bが設けられていて、スリーブ6に外側からねじ込まれた位置ぎ めねじピン19の先端部がこの位置ぎめ縦溝9a,9bの何れかに係合すること で、スリーブ6の取付位相角度が定められる。また、スリーブ6の後端寄には外 周溝23が設けてあり、それと係合するスリーブシフトピン24により軸方向移 動がされるようになっている。なお、プルヘッド本体3の先端部にはスリーブ6 の先端部外側を覆うカバー25が取付けられている。
【0010】 プルヘッド本体3のシャンク保持孔4には、ブローチシャンク径φAあるいは φBに適合するブシュ8aあるいは8bがプルヘッド2の先端から挿入され、ブ シュ先端のフランジ部28にあけられた取付孔を通して取付ビス20によりプル ヘッド本体3に固定される。このブシュ8aには、シャンク保持孔4に挿入した とき前記爪7aの位置に相当する個所からブシュ後端にかけての縦方向切欠18 aが周上4個所に設けられている。同様にブシュ8bには縦方向切欠18bが設 けられている。そしてこの縦方向切欠の角度位置は前記フランジ部28の取付孔 19の位置と関連づけられて、その径のブシュに必要な爪のみが出没し得るよう にされている。なお、この切欠に代えて爪を出没させるための孔を設けてもよい 。
【0011】 次にこの実施例の作用を説明する。図3に示すような大径のブローチシャンク 1aを把持させる場合は、まずプルヘッドのスリーブ6の位置ぎめねじピン19 を緩めてその先端部を位置ぎめ縦溝9aに合せ再びねじピン19を締めることに より、スリーブ6はブローチシャンク1a用の角度位置にセットされる。次にプ ルヘッド2のシャンク保持孔4にシャンク1a用のブシュ8aを挿入し、ブシュ 先端フランジ部28の取付ビス20を締めてブシュ8aをプルヘッド本体3に取 付け固定する。これにより図2に示すようにシャンク1a用の爪7aのみがブシ ュ8aの内部に出没可能となり、プルヘッド2はブローチシャンク1aを把持可 能にセットされる。
【0012】 次いで図1に示すように、スリーブシフトピン24をプルヘッド2の後端寄( 図の右方)に動かすと、スリーブ6はそれに伴ってコイルばね10を圧縮して右 方向に移動し、内周溝部16が爪7aの外端部に位置しプルヘッドは開放状態に なっている。 ここでブローチシャンク1aが図の左側からプルヘッド保持孔のブシュ8a内 に挿入されると、爪7aの内端はシャンク1a端部のテーパ面14との摺接によ ってプルヘッド本体3の半径方向外側に移動し、シャンク1a端部13を通過さ せシャンク保持孔4の奥のテーパ状段部5に突当て位置規制される。
【0013】 続いてスリーブシフトピン24をプルヘッド2の先端寄に動かす(図4参照) と、スリーブ6はコイルばね10に押されて図の左方向に移動する。そうすると 、内周溝部16のカム面15が爪7aの外端テーパ面17と摺接してプルヘッド 本体3の半径方向内側へ移動させて爪7aの内端部をブローチシャンク1aのネ ック部11に係合させ、さらにスリーブ6が左端一杯まで移動することにより爪 7aの外側方向への移動が阻止される。 この状態からブローチ加工指令信号によりスライド32が図4の右方向に移動 し始めると、プルヘッド2もそれに伴って移動し爪7aはブローチシャンク1a と相対移動して、図4に示すように爪7a内端のテーパ面27はブローチシャン ク1aのネック部11内側のテーパ面12に圧接してブローチシャンク1aを強 固に把持し、引続いてブローチ加工が行われる。なお、この把持状態でのプルヘ ッド2の横断面は図5のように示される。
【0014】 ブローチ加工が終了すると再びスリーブシフトピン24をプルヘッド2の後端 寄に動かす(図1参照)。するとスリーブ6もプルヘッド2の後端寄に移動して 内周溝部16が爪7aの軸方向位置と一致し、爪7aはプルヘッド本体3の半径 方向外側に移動可能となる。この状態からブローチシャンク1aを図1の左方向 に引抜くと、シャンク1aのネック部11のテーパ面12と爪7a内端のテーパ 面27との摺接により爪7aはプルヘッド本体3の半径方向外側に移動して図1 に示す状態となる。これによりブローチシャンク1aはプルヘッド2から解放離 脱される。さらにブシュ8aの取付ビス20を外してブローチシャンク1a用の ブシュ8aをプルヘッド2のシャンク保持孔4から抜き出すことにより、プルヘ ッド2は別の新たなブローチシャンクを把持し得る状態となる。
【0015】 次に図8に示すような小径のブローチシャンク1bを把持させる場合には、ま ずプルヘッド2のスリーブ6の位置ぎめねじピン19を緩めてスリーブ6をプル ヘッド本体3に対して45度回転させ、位置ぎめねじピン19の先端部を位置ぎ め縦溝9bに合せて再びねじピン19を締めることにより、スリーブ6はブロー チシャンク1b用の角度位置にセットされる。次にプルヘッド2のシャンク保持 孔4にブローチシャンク1b用のブシュ8bを挿入し、ブシュ先端フランジ部の 取付ビス20を締めてブシュ8bをプルヘッド本体3に固定する。これにより図 7に示すようにブローチシャンク1b用の爪7bのみがブシュ8bの内部に出没 可能となり、プルヘッド2はブローチシャンク1bを把持可能なようにセットさ れる。
【0016】 これから後のブローチシャンク1bをプルヘッド2に把持させる手順、および プルヘッド2から解放離脱させる手順は前述のブローチシャンク1aの場合と同 様である。そしてプルヘッド2の解放状態は図6および図7、同じく把持状態は 図9および図10のように示される。
【0017】
【考案の効果】
本考案においては、プルヘッドのシャンク保持孔に交換可能なブシュを装着す るとともに、プルヘッド本体に対するスリーブの取付角度を変えることにより異 なる径の各シャンクに係合する爪を選択可能にしているので、径の異なる複数種 のブローチシャンクを同一のプルヘッドで把持することができ、ブローチ盤の段 取り作業に要する時間と工数を節減して作業性を大幅に改善できるほか、安全性 を確保できる効果がある。 また、異なる径のシャンク把持手段を連設したものと比較して、プルヘッドの 長さ、重量が格段に小さいので取扱い容易であり、ブローチ盤のストロークが制 限されることもない。さらに細径のブローチのシャンク部分を長く製作する不利 も避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例において、大径のブローチシャ
ンクを把持する場合の開放状態の縦断面説明図。
【図2】図1のII−II線断面矢視図。
【図3】大径のブローチシャンクの説明図。
【図4】図1の場合の把持状態の縦断面説明図。
【図5】図4のV−V線断面矢視図。
【図6】本考案の実施例において、小径のブローチシャ
ンクを把持する場合の開放状態の縦断面説明図。
【図7】図6のVII-VII 線断面矢視図。
【図8】小径のブローチシャンクの説明図。
【図9】図6の場合の把持状態の縦断面説明図。
【図10】図9のX−X線断面矢視図。
【符号の説明】
1a,1b ブローチシャンク 2 プルヘッド 3 プルヘッド本体 4 シャンク保持孔 6 スリーブ 7a,7b 爪 8a,8b ブシュ 9 位置ぎめ縦溝 16 内周溝部 18a,18b 縦方向切欠 19 位置ぎめねじピン 26 ポケット部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径の異なる複数種のブローチシャンクを
    把持することが可能なプルヘッドであって、ブローチシ
    ャンクの径に合せて交換可能で、所要の縦方向切欠を有
    するブシュがプルヘッド本体のシャンク保持孔に装着さ
    れるようになっており、前記ブシュの縦方向切欠により
    選択され前記ブシュの内径面から出没してブローチシャ
    ンクを把持可能な複数種の爪が前記プルヘッド本体に放
    射状に配置されているとともに、前記プルヘッド本体の
    外周に位相角度を違えて嵌め合せることにより所要のシ
    ャンク径に適合する爪が選択されかつ軸方向に摺動させ
    ることによって前記適合する爪をブシュの内径面から出
    没させるスリーブが装着されていることを特徴とするブ
    ローチ盤のプルヘッド。
JP9622591U 1991-10-29 1991-10-29 ブローチ盤のプルヘッド Expired - Lifetime JP2553535Y2 (ja)

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JP9622591U JP2553535Y2 (ja) 1991-10-29 1991-10-29 ブローチ盤のプルヘッド

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JP2553535Y2 JP2553535Y2 (ja) 1997-11-05

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019214145A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 シヤチハタ株式会社 マーキング装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019214145A (ja) * 2018-06-12 2019-12-19 シヤチハタ株式会社 マーキング装置

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JP2553535Y2 (ja) 1997-11-05

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