JPH0539748A - 内燃機関のシリンダライナー - Google Patents
内燃機関のシリンダライナーInfo
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- JPH0539748A JPH0539748A JP19421391A JP19421391A JPH0539748A JP H0539748 A JPH0539748 A JP H0539748A JP 19421391 A JP19421391 A JP 19421391A JP 19421391 A JP19421391 A JP 19421391A JP H0539748 A JPH0539748 A JP H0539748A
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- JP
- Japan
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- cylinder liner
- cylinder
- piston
- dead center
- combustion engine
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Abstract
(57)【要約】
[目的] シリンダライナーの肉厚をその軸方向に変化
させることにより、必要充分な強度を確保したうえでシ
リンダライナーの軽量化を図り、かつウオータジャケッ
ト内の冷却水の容量を減らして内燃機関の暖気を促進す
る。 [構成] シリンダブロック1の内部に嵌合保持される
シリンダライナー4の外径はピストン5の上死点近傍で
最も大きく、そこから下死点近傍に向けて次第に減少す
るように変化し、その肉厚tの軸方向の分布は燃焼ガス
の圧力による円周方向の応力がピストン5の位置によら
ず略一定となるように決定される。シリンダブロック1
とシリンダライナー4間には、隙間dをシリンダライナ
ー4の軸方向に略一定とすることにより、無駄な空間を
無くして冷却水量を減らしたウオータジャケット30が
形成される。
させることにより、必要充分な強度を確保したうえでシ
リンダライナーの軽量化を図り、かつウオータジャケッ
ト内の冷却水の容量を減らして内燃機関の暖気を促進す
る。 [構成] シリンダブロック1の内部に嵌合保持される
シリンダライナー4の外径はピストン5の上死点近傍で
最も大きく、そこから下死点近傍に向けて次第に減少す
るように変化し、その肉厚tの軸方向の分布は燃焼ガス
の圧力による円周方向の応力がピストン5の位置によら
ず略一定となるように決定される。シリンダブロック1
とシリンダライナー4間には、隙間dをシリンダライナ
ー4の軸方向に略一定とすることにより、無駄な空間を
無くして冷却水量を減らしたウオータジャケット30が
形成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリンダブロックの内
部に嵌合するシリンダライナーの軸方向の肉厚分布を、
ピストンの上死点側から下死点側に向かうにつれて次第
に薄肉とした内燃機関のシリンダライナーに関する。
部に嵌合するシリンダライナーの軸方向の肉厚分布を、
ピストンの上死点側から下死点側に向かうにつれて次第
に薄肉とした内燃機関のシリンダライナーに関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のシリンダライナーの内面に作
用する燃焼ガスの圧力は、ピストンが上死点の近傍にあ
って混合気が爆発した瞬間に最も大きく、ピストンが下
死点に向かって移動するにつれて次第に減少する。した
がって、シリンダライナーの軸方向の肉厚分布を一定と
し、その上死点近傍部分が混合気が爆発した瞬間の最も
大きな圧力に耐える得るようにすると、シリンダライナ
ーの下死点近傍部分の肉厚が過剰となって無駄な重量が
増加することになる。そこで、シリンダライナーの軸方
向の肉厚分布をピストンの上死点側から下死点側に向け
て次第に薄肉とし、必要充分な強度の確保を図ったもの
が提案されている(実公昭47−22253号公報参
照)。
用する燃焼ガスの圧力は、ピストンが上死点の近傍にあ
って混合気が爆発した瞬間に最も大きく、ピストンが下
死点に向かって移動するにつれて次第に減少する。した
がって、シリンダライナーの軸方向の肉厚分布を一定と
し、その上死点近傍部分が混合気が爆発した瞬間の最も
大きな圧力に耐える得るようにすると、シリンダライナ
ーの下死点近傍部分の肉厚が過剰となって無駄な重量が
増加することになる。そこで、シリンダライナーの軸方
向の肉厚分布をピストンの上死点側から下死点側に向け
て次第に薄肉とし、必要充分な強度の確保を図ったもの
が提案されている(実公昭47−22253号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
シリンダライナーの軸方向の肉厚分布を更に改良するこ
とにより、シリンダライナーの必要充分な強度を確保し
たうえで一層の軽量化を図ることを目的とする。
シリンダライナーの軸方向の肉厚分布を更に改良するこ
とにより、シリンダライナーの必要充分な強度を確保し
たうえで一層の軽量化を図ることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、シリンダブロックの内部に嵌合するシリ
ンダライナーの軸方向の肉厚分布を、ピストンの上死点
側から下死点側に向かうにつれて次第に薄肉とした内燃
機関のシリンダライナーにおいて、燃焼ガスの圧力によ
ってシリンダライナーに作用する円周方向の最大応力が
ピストンの位置によらず略一定となるように前記シリン
ダライナーの肉厚分布を決定したことを第1の特徴とす
る。
に、本発明は、シリンダブロックの内部に嵌合するシリ
ンダライナーの軸方向の肉厚分布を、ピストンの上死点
側から下死点側に向かうにつれて次第に薄肉とした内燃
機関のシリンダライナーにおいて、燃焼ガスの圧力によ
ってシリンダライナーに作用する円周方向の最大応力が
ピストンの位置によらず略一定となるように前記シリン
ダライナーの肉厚分布を決定したことを第1の特徴とす
る。
【0005】また本発明は前述の第1の特徴に加えて、
シリンダライナーの外面をシリンダブロックの内面に略
一定の間隔を存して対向させることにより、シリンダラ
イナーとシリンダブロック間にウオータジャケットを形
成したことを第2の特徴とする。
シリンダライナーの外面をシリンダブロックの内面に略
一定の間隔を存して対向させることにより、シリンダラ
イナーとシリンダブロック間にウオータジャケットを形
成したことを第2の特徴とする。
【0006】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
する。
【0007】図1に示すように、SOHC型の多気筒内
燃機関Eはシリンダブロック1と該シリンダブロック1
の上部にガスケット2を介して結合されるシリンダヘッ
ド3を備える。シリンダブロック1の内部にはシリンダ
ライナー4が嵌合保持され、そのシリンダライナー4に
摺合するピストン5はコネクティングロッド6を介して
クランクシャフト7に連結される。
燃機関Eはシリンダブロック1と該シリンダブロック1
の上部にガスケット2を介して結合されるシリンダヘッ
ド3を備える。シリンダブロック1の内部にはシリンダ
ライナー4が嵌合保持され、そのシリンダライナー4に
摺合するピストン5はコネクティングロッド6を介して
クランクシャフト7に連結される。
【0008】ピストン5の上面に対向するようにシリン
ダヘッド3に形成された燃焼室8には、吸気ポート9に
連なる吸気弁口10と排気ポート11に連なる排気弁口
12が設けられる。吸気弁口10を開閉する吸気弁13
の軸部は弁ガイド14に摺動自在に支持され、シリンダ
ヘッド3とリテーナ15間に縮設した弁バネ16で閉弁
方向に付勢される。また排気弁口12を開閉する排気弁
17の軸部は弁ガイド18に摺動自在に支持され、シリ
ンダヘッド3とリテーナ19間に縮設した弁バネ20で
閉弁方向に付勢される。
ダヘッド3に形成された燃焼室8には、吸気ポート9に
連なる吸気弁口10と排気ポート11に連なる排気弁口
12が設けられる。吸気弁口10を開閉する吸気弁13
の軸部は弁ガイド14に摺動自在に支持され、シリンダ
ヘッド3とリテーナ15間に縮設した弁バネ16で閉弁
方向に付勢される。また排気弁口12を開閉する排気弁
17の軸部は弁ガイド18に摺動自在に支持され、シリ
ンダヘッド3とリテーナ19間に縮設した弁バネ20で
閉弁方向に付勢される。
【0009】カムホルダ21に支持した吸気側ロッカア
ームシャフト22と排気側ロッカアームシャフト23に
は、それぞれ吸気側ロッカアーム24と排気側ロッカア
ーム25の中央部が揺動自在に支承される。両ロッカア
ーム24,25の基端は、前記カムホルダ21に回転自
在に支持されてクランクシャフト7の1/2の回転数で
回転するカムシャフト26に設けた吸気カム27と排気
カム28にそれぞれ当接し、また両ロッカアーム24,
25の先端は吸気弁13の軸部上端と排気弁17の軸部
上端にそれぞれ当接する。上記動弁機構はシリンダヘッ
ド3の上面に結合されるヘッドカバー29によって覆わ
れる。
ームシャフト22と排気側ロッカアームシャフト23に
は、それぞれ吸気側ロッカアーム24と排気側ロッカア
ーム25の中央部が揺動自在に支承される。両ロッカア
ーム24,25の基端は、前記カムホルダ21に回転自
在に支持されてクランクシャフト7の1/2の回転数で
回転するカムシャフト26に設けた吸気カム27と排気
カム28にそれぞれ当接し、また両ロッカアーム24,
25の先端は吸気弁13の軸部上端と排気弁17の軸部
上端にそれぞれ当接する。上記動弁機構はシリンダヘッ
ド3の上面に結合されるヘッドカバー29によって覆わ
れる。
【0010】シリンダライナー4の下部外周には軸方向
に外径が一定な結合部41 と、その結合部41 の上端に
接続する段部42 が設けられるとともに、シリンダブロ
ック1には軸方向に外径が一定な結合部11 とその結合
部11 の上端に接続する段部12 が設けられる。そして
シリンダライナー4は、その結合部41 をシリンダブロ
ック1の結合部11 に嵌合させて両段部42 ,12 を相
互に当接させた状態でシリンダブロック1の内部に結合
される。
に外径が一定な結合部41 と、その結合部41 の上端に
接続する段部42 が設けられるとともに、シリンダブロ
ック1には軸方向に外径が一定な結合部11 とその結合
部11 の上端に接続する段部12 が設けられる。そして
シリンダライナー4は、その結合部41 をシリンダブロ
ック1の結合部11 に嵌合させて両段部42 ,12 を相
互に当接させた状態でシリンダブロック1の内部に結合
される。
【0011】ピストン5が摺合するシリンダライナー4
の内径は軸方向に一定であるのに対し、シリンダライナ
ー4の外径は軸方向に変化する。シリンダライナー4の
外径はピストン5の上死点近傍で最も大きく下死点近傍
で最も小さくなるように変化し、その結果シリンダライ
ナー4の肉厚tは上死点近傍から下死点近傍に向けて次
第に減少する。そして、前記シリンダライナー4の肉厚
tは下死点近傍を越えると増加して前記段部42 に接続
する。
の内径は軸方向に一定であるのに対し、シリンダライナ
ー4の外径は軸方向に変化する。シリンダライナー4の
外径はピストン5の上死点近傍で最も大きく下死点近傍
で最も小さくなるように変化し、その結果シリンダライ
ナー4の肉厚tは上死点近傍から下死点近傍に向けて次
第に減少する。そして、前記シリンダライナー4の肉厚
tは下死点近傍を越えると増加して前記段部42 に接続
する。
【0012】前記外径が変化するシリンダライナー4の
外面43 と、その外側に位置するシリンダブロック1の
内面13 との間には、シリンダライナー4の軸方向に略
一定の隙間dが設けられ、その隙間dによりウオータジ
ャケット30が形成される。ウオータジャケット30の
上端はガスケット2を貫通してシリンダヘッド3の内部
に延びるとともに、その下端はシリンダライナー4の結
合部41 に設けた2個のシール部材31によりシールさ
れる。
外面43 と、その外側に位置するシリンダブロック1の
内面13 との間には、シリンダライナー4の軸方向に略
一定の隙間dが設けられ、その隙間dによりウオータジ
ャケット30が形成される。ウオータジャケット30の
上端はガスケット2を貫通してシリンダヘッド3の内部
に延びるとともに、その下端はシリンダライナー4の結
合部41 に設けた2個のシール部材31によりシールさ
れる。
【0013】図2は、混合気の爆発で発生した燃焼ガス
によるシリンダライナー4の筒内圧の変化を示すグラフ
であって、ピストン5が上死点近傍にある時に筒内圧が
最も大きく、ピストン5が下死点に向けて移動するにつ
れて筒内圧が急激に低下している。
によるシリンダライナー4の筒内圧の変化を示すグラフ
であって、ピストン5が上死点近傍にある時に筒内圧が
最も大きく、ピストン5が下死点に向けて移動するにつ
れて筒内圧が急激に低下している。
【0014】ところで、前記燃焼ガスに基づく筒圧力に
よりシリンダライナー4に作用する円周方向の最大応力
σは、 σ=K×P×(R2 2+R1 2)/(R2 2−R1 2) ・・・・ R1 ;シリンダライナーの内面半径 R2 ;シリンダライナーの外面半径 P;筒内圧 K;シリンダヘッドによる拘束係数 で表される。
よりシリンダライナー4に作用する円周方向の最大応力
σは、 σ=K×P×(R2 2+R1 2)/(R2 2−R1 2) ・・・・ R1 ;シリンダライナーの内面半径 R2 ;シリンダライナーの外面半径 P;筒内圧 K;シリンダヘッドによる拘束係数 で表される。
【0015】シリンダライナー4の内面半径R1 と外面
半径R2が一定(すなわちシリンダライナー4の肉厚t
が軸方向に一定)であると仮定すると、上記式におい
て、K×(R2 2+R1 2)/(R2 2−R1 2)が定数となっ
て最大応力σは筒内圧Pに比例する。図3のグラフは、
肉厚tが軸方向に一定なシリンダライナーの円周方向の
最大応力σをピストンの位置に応じて求めた実験結果で
あって、その最大応力σの変化が図2の筒内圧Pの変化
と略一致していることが理解される。
半径R2が一定(すなわちシリンダライナー4の肉厚t
が軸方向に一定)であると仮定すると、上記式におい
て、K×(R2 2+R1 2)/(R2 2−R1 2)が定数となっ
て最大応力σは筒内圧Pに比例する。図3のグラフは、
肉厚tが軸方向に一定なシリンダライナーの円周方向の
最大応力σをピストンの位置に応じて求めた実験結果で
あって、その最大応力σの変化が図2の筒内圧Pの変化
と略一致していることが理解される。
【0016】そこで本発明では、前記円周方向の最大応
力σがピストン5の位置によらず一定となるようにシリ
ンダライナー4の軸方向の肉厚分布を決定している。す
なわち、上記式で拘束係数Kとシリンダライナー4の
内面半径R1を一定としたうえで、最大応力σが一定と
なるようにピストン5の各位置に対応する筒内圧Pにつ
いてシリンダライナー4の外面半径R2 を求めれば、シ
リンダライナー4の肉厚tの軸方向分布がt=R2 −R
1 により求められる。
力σがピストン5の位置によらず一定となるようにシリ
ンダライナー4の軸方向の肉厚分布を決定している。す
なわち、上記式で拘束係数Kとシリンダライナー4の
内面半径R1を一定としたうえで、最大応力σが一定と
なるようにピストン5の各位置に対応する筒内圧Pにつ
いてシリンダライナー4の外面半径R2 を求めれば、シ
リンダライナー4の肉厚tの軸方向分布がt=R2 −R
1 により求められる。
【0017】図4は上述のようにして求めたシリンダラ
イナー4の肉厚tの軸方向分布を示すグラフであって、
その肉厚tがピストン5の上死点近傍から下死点近傍に
向けて次第に減少している。
イナー4の肉厚tの軸方向分布を示すグラフであって、
その肉厚tがピストン5の上死点近傍から下死点近傍に
向けて次第に減少している。
【0018】而して、内燃機関Eの運転時にシリンダラ
イナー4に作用する円周方向の最大応力σが該シリンダ
ライナー4の軸方向に沿って一定となるため、上死点近
傍の肉厚tが不足して筒内圧Pでシリンダライナー4の
真円度が低下することが防止される。その結果、ピスト
ンリングとシリンダライナー4間に隙間が発生すること
が防止され、ピストンリングの張力を低く抑えて摺動抵
抗を減少させてもオイルの消費量やブローバイガスの量
が増加することがない。また、ピストン5の下死点近傍
におけるシリンダライナー4の肉厚tが必要充分な厚さ
となるため、シリンダライナー4の重量を軽減すること
が可能となる。
イナー4に作用する円周方向の最大応力σが該シリンダ
ライナー4の軸方向に沿って一定となるため、上死点近
傍の肉厚tが不足して筒内圧Pでシリンダライナー4の
真円度が低下することが防止される。その結果、ピスト
ンリングとシリンダライナー4間に隙間が発生すること
が防止され、ピストンリングの張力を低く抑えて摺動抵
抗を減少させてもオイルの消費量やブローバイガスの量
が増加することがない。また、ピストン5の下死点近傍
におけるシリンダライナー4の肉厚tが必要充分な厚さ
となるため、シリンダライナー4の重量を軽減すること
が可能となる。
【0019】ウオータジャケット30の内壁を構成する
シリンダライナー4の外面43 と外壁を構成するシリン
ダブロック1の内面13 との隙間dは、シリンダライナ
ー4の軸方向に沿って略一定とされるため、ウオータジ
ャケット30に無駄な空間が無くなって冷却水の容量を
減らすことができる。このように冷却水の容量を減少さ
せることにより内燃機関Eの軽量化が図れるだけでな
く、暖気運転時間が短縮されてオイルの温度が速やかに
上昇するため、フリクションが減少して燃費が向上する
とともに、排気ガス中の有害成分が減少する。
シリンダライナー4の外面43 と外壁を構成するシリン
ダブロック1の内面13 との隙間dは、シリンダライナ
ー4の軸方向に沿って略一定とされるため、ウオータジ
ャケット30に無駄な空間が無くなって冷却水の容量を
減らすことができる。このように冷却水の容量を減少さ
せることにより内燃機関Eの軽量化が図れるだけでな
く、暖気運転時間が短縮されてオイルの温度が速やかに
上昇するため、フリクションが減少して燃費が向上する
とともに、排気ガス中の有害成分が減少する。
【0020】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、特許請求の範
囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設計
変更を行うことが可能である。
明は前記実施例に限定されるものでなく、特許請求の範
囲に記載された本発明を逸脱することなく種々の小設計
変更を行うことが可能である。
【0021】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、シリンダブロックの内部に嵌合するシリンダライナ
ーの軸方向の肉厚分布を、燃焼ガスの圧力によってシリ
ンダライナーに作用する円周方向の最大応力がピストン
の位置によらず略一定となるように決定したので、シリ
ンダライナーの肉厚を必要充分な大きさとして重量を軽
減することができるだけでなく、シリンダライナーの真
円からの歪みを防止してピストンとの摺動抵抗の減少さ
せるとともに、オイルの消費量やブローバイガスの量を
減少させることができる。
ば、シリンダブロックの内部に嵌合するシリンダライナ
ーの軸方向の肉厚分布を、燃焼ガスの圧力によってシリ
ンダライナーに作用する円周方向の最大応力がピストン
の位置によらず略一定となるように決定したので、シリ
ンダライナーの肉厚を必要充分な大きさとして重量を軽
減することができるだけでなく、シリンダライナーの真
円からの歪みを防止してピストンとの摺動抵抗の減少さ
せるとともに、オイルの消費量やブローバイガスの量を
減少させることができる。
【0022】また本発明の第2の特徴によれば、シリン
ダライナーの外面とシリンダブロックの内面間に形成さ
れるウオータジャケットに無駄な空間が無くなるため、
冷却水の容量が減って内燃機関が軽量化されるだけでな
く、内燃機関の暖気が促進されてオイルの温度が速やか
に上昇し、フリクションの低減による燃費の向上と排気
ガス中の有害成分の低減が達成される。
ダライナーの外面とシリンダブロックの内面間に形成さ
れるウオータジャケットに無駄な空間が無くなるため、
冷却水の容量が減って内燃機関が軽量化されるだけでな
く、内燃機関の暖気が促進されてオイルの温度が速やか
に上昇し、フリクションの低減による燃費の向上と排気
ガス中の有害成分の低減が達成される。
【図1】内燃機関の縦断面図
【図2】ピストン位置と筒内圧の関係を示すグラフ
【図3】ピストン位置とシリンダライナーの円周方向応
力の関係を示すグラフ
力の関係を示すグラフ
【図4】シリンダライナーの軸方向肉厚の変化を示すグ
ラフ
ラフ
1・・・・・シリンダブロック 13 ・・・・内面 4・・・・・シリンダライナー 43 ・・・・外面 5・・・・・ピストン 30・・・・ウオータジャケット
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダブロック(1)の内部に嵌合す
るシリンダライナー(4)の軸方向の肉厚分布を、ピス
トン(5)の上死点側から下死点側に向かうにつれて次
第に薄肉とした内燃機関のシリンダライナーにおいて、 燃焼ガスの圧力によってシリンダライナー(4)に作用
する円周方向の最大応力がピストン(5)の位置によら
ず略一定となるように前記シリンダライナー(4)の肉
厚分布を決定したことを特徴とする、内燃機関のシリン
ダライナー。 - 【請求項2】 シリンダライナー(4)の外面(43 )
をシリンダブロック(1)の内面(13 )に略一定の間
隔を存して対向させることにより、シリンダライナー
(4)とシリンダブロック(1)間にウオータジャケッ
ト(30)を形成したことを特徴とする、請求項1記載
の内燃機関のシリンダライナー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19421391A JPH0539748A (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 内燃機関のシリンダライナー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19421391A JPH0539748A (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 内燃機関のシリンダライナー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0539748A true JPH0539748A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=16320836
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19421391A Pending JPH0539748A (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 内燃機関のシリンダライナー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0539748A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7003964B2 (en) * | 2003-05-29 | 2006-02-28 | Solomon Fred D | Heat pump system |
WO2006019698A3 (en) * | 2004-07-21 | 2006-11-30 | Int Engine Intellectual Prop | Engine block casting and method of manufacture |
-
1991
- 1991-08-02 JP JP19421391A patent/JPH0539748A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7003964B2 (en) * | 2003-05-29 | 2006-02-28 | Solomon Fred D | Heat pump system |
WO2006019698A3 (en) * | 2004-07-21 | 2006-11-30 | Int Engine Intellectual Prop | Engine block casting and method of manufacture |
US7958633B2 (en) | 2004-07-21 | 2011-06-14 | International Engine Intellectual Property Company, Llc | Engine block casting and method of manufacture |
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