JPH0539569A - 対向ターゲツト式スパツタ装置及びスパツタ方法 - Google Patents

対向ターゲツト式スパツタ装置及びスパツタ方法

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JPH0539569A
JPH0539569A JP28236691A JP28236691A JPH0539569A JP H0539569 A JPH0539569 A JP H0539569A JP 28236691 A JP28236691 A JP 28236691A JP 28236691 A JP28236691 A JP 28236691A JP H0539569 A JPH0539569 A JP H0539569A
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JP
Japan
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target
auxiliary
substrate
sputtering
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Withdrawn
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JP28236691A
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Akio Ito
昭夫 伊藤
Hironobu Muroi
尋伸 室井
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OSAKA SHINKU KIKI SEISAKUSHO
OSAKA SHINKU KIKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
OSAKA SHINKU KIKI SEISAKUSHO
OSAKA SHINKU KIKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】対向ターゲット方式による優れた特性を維持し
つつ、成膜速度の高速化を実現し、高効率化及び省エネ
ルギー化を図り、生産性を向上する。 【構成】ターゲット1,1aに対して基板13と反対側
に、補助ターゲッオ22と網目状のグリッド電極23と
からなる補助スパッタ電極手段20を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種材料の薄膜形成を
行うのに好適な対向ターゲット式スパッタ装置及びスパ
ッタ方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のスパッタ装置は、図2に
示すように、真空容器50内に間隔をおいて平行に対向
配置された一対のターゲット51,51aと、これらタ
ーゲット51,51aのスパッタ面に対して垂直な方向
に磁界を発生させる磁界発生手段53と、前記ターゲッ
ト51,51a間に形成される磁界空間54に面するよ
うにターゲット51,51aの一側方に設けられて表面
に薄膜が被着される基板55とを備えたものである。
【0003】前記真空容器50内にアルゴンガスを導入
した後に、接地電位にある基板ホルダーを陽極とし、タ
ーゲット51,51aを陰極としてスパッタ電力を供給
すると共に、磁界発生手段53により空間54に磁界を
発生させると、スパッタリングが行われ、このときター
ゲット51,51aから放出される粒子は飛散して基板
55の表面に被着し、基板55に薄膜が形成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来例のスパッタ
装置は、基板55がプラズマに曝されないプラズマフリ
ーの状態でスパッタできることから膜質の制御が容易
で、しかも、膜質を均一にできる等の点で優れている
が、この装置は、ターゲット51,51a及び基板55
等の配置構成上、その成膜速度に限界がある。
【0005】また、スパッタ時に放出されるスパッタ粒
子は、大きなエネルギーを有しているが、大部分が電気
的に中性であることから、指向性を持っていない。従っ
て、この粒子は基板55方向に飛散するものと、基板5
5と反対方向に飛散するものとがあり、基板55方向に
飛散する粒子が基板55に被着されるだけで、基板55
と反対方向に飛散するものは成膜に寄与していないのが
現状である。
【0006】このため、生産効率が低くなる欠点があ
り、特に大面積の磁性薄膜の作成において、上記問題が
顕著になる傾向にある。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を鑑み、対向
ターゲット方式による優れた特性を維持しつつ、成膜速
度の高速化を実現し、高効率化及び省エネルギー化を図
り、生産性を向上することのできる対向ターゲット式ス
パッタ装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を解決するために、対向ターゲット式スパッタ装置及
びスパッタ方法として提案されたもので、対向ターゲッ
ト式スパッタ装置としての特徴は、真空容器2内に間隔
をおいて平行に対向配置された一対のターゲット1,1
aと、これらターゲット1,1aのスパッタ面に対して
垂直な方向に磁界を発生させる磁界発生手段10,10
aと、前記ターゲット1,1aにより形成される空間5
に面するようにターゲット1,1aの一側方に設けら
れ、且つ、表面に薄膜が被着される基板13を装着した
基板ホルダー14とを備える対向ターゲット式スパッタ
装置において、前記ターゲット1,1aの他側方には、
前記空間5に面して該磁界空間5を略完全に遮蔽するよ
うに配置された補助ターゲット22と該補助ターゲット
22のスパッタ面側にこれと間隔を保って設けられた網
目状のグリッド電極23とを備えた補助スパッタ電極手
段20が設けられてなることにある。
【0009】また、スパッタ方法としての特徴は、真空
容器2内に間隔をおいて平行に対向配置された一対のタ
ーゲット1,1aをスパッタし、該ターゲット1,1a
から飛散するスパッタ粒子を、ターゲット1,1aの一
側方に配置された基板13の表面に被着させるスパッタ
方法において、前記ターゲット1,1aの他側方に陰極
の電圧が印加される補助ターゲット22とグリッド電極
23とをを配置し、該補助ターゲット22をスパッタす
ることにより、該補助ターゲット22から飛散するスパ
ッタ粒子と共に、グリッド電極23を透過して該補助タ
ーゲット22に到達した前記ターゲット1,1aのスパ
ッタ粒子を、再スパッタして前記基板13表面に被着さ
せることにある。
【0010】
【作用】本発明の対向ターゲット式スパッタ装置及びス
パッタ方法において、ターゲット1,1aがスパッタさ
れると、該ターゲット1,1aよりスパッタ粒子が放出
され、その一部は基板13方向に飛散して基板13表面
に被着する。
【0011】一方、基板13と反対方向に飛散する粒子
は、グリッド電極23を透過して補助ターゲット22に
到達するが、該補助ターゲット22においてもスパッタ
されることから、補助ターゲット22の粒子と共に、基
板13に到達した前記スパッタ粒子は基板13方向に飛
散され該基板13に被着し、薄膜が形成される。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に従って説明す
る。図1において、1,1aは強磁性材料等から成る一
対のターゲットで、真空容器2内に空間5を形成するよ
うに間隔をおいて対向配置されている。3,3aは前記
各ターゲット1,1aを支持するターゲットホルダー
で、絶縁板(図示省略)を介して真空容器2側に取付け
られている。尚、6はターゲット用の電源で、例えば、
約700Vの電圧を印加可能であり、7,7aは保護す
るためのシールドである。
【0013】10,10aは前記ターゲット1,1aの
スパッタ面に垂直方向の磁界を発生させるための一対の
永久磁石で、各ターゲット1,1aの背面側に設けられ
ている。13は円形状等を呈した基板で、その表面が前
記空間5に面するようにターゲット1,1aの一側方に
位置し、且つ、ホルダー14を介して真空容器2に取付
けられている。
【0014】20は前記空間5を隔てて基板13と対向
する方向、すなわち、ターゲット1,1aの他側方に設
けられた補助スパッタ電極手段で、該補助スパッタ電極
手段20は、スパッタ面が前記空間5に面し該空間5を
略完全に遮蔽するように配置された補助ターゲット22
と、該補助ターゲット22に対向するように該補助ター
ゲット22のスパッタ面側に配置された網目状のグリッ
ド電極23とを備えている。
【0015】前記補助ターゲット22及びグリッド電極
23は前記ターゲット1,1aと同一材料或いはその成
分金属元素材料からなり、補助ターゲット22とグリッ
ド電極23との間隔Lは、補助スパッタ電極手段20に
おけるスパッタが効果的に行えるように、スパッタガス
圧における中性ガス分子の平均自由工程以下に設定され
ている。また、前記グリッド電極23の網目構造は、面
積透過率が90%以上となるように設定されている。
【0016】25はグリッド用電源であり、該グリッド
用電源25は、補助ターゲット用の電源としても使用さ
れる前記ターゲット用の電源6よりも300〜500V
高い電圧を印加できるようになっている。
【0017】次に、本発明の対向ターゲット式スパッタ
装置の使用例について説明する。先ず真空容器2内の真
空排気後にアルゴンガスを導入し、その後、ターゲット
1,1aに該ターゲット1,1aを陰極とすべく電圧を
印加させると、永久磁石10,10aにて磁界が発生さ
れた空間5内には、ターゲット1,1aがスパッタされ
てスパッタ粒子、二次電子及びアルゴンガスイオン等の
飛散したプラズマ空間が形成される。
【0018】この際に、スパッタ粒子の大部分は電気的
に中性であり、特に、飛行方向には指向性を持たないこ
とから、一部のスパッタ粒子が基板13方向に飛散し、
該基板13の表面に被着される。一方、基板13と反対
方向に飛散するほとんどのスパッタ粒子は、グリッド電
極23を透過して補助ターゲット22側に到達する。
【0019】また、補助スパッタ電極手段20におい
て、補助ターゲット22も陰極電圧を印加されてスパッ
タされることから、ターゲット1,1aから飛散しこの
補助ターゲット22に受けられたスパッタ粒子は、補助
ターゲット22のスパッタ粒子と共に飛散され、これら
粒子は、さらにグリッド電極23の網目を透過して、基
板13に被着することとなる。従って、補助ターゲット
22をスパッタすることにより、該補助ターゲット22
のスパッタ粒子と共にターゲット1,1aから基板13
と反対方向に飛散した粒子も効果的に基板13に被着で
きることとなり、成膜速度が非常に向上する。
【0020】しかも、補助スパッタ電極手段20におい
て、グリッド電極23と補助ターゲット22との間隔距
離Lを、中性ガス分子の平均自由工程以下に設定するこ
とにより、該補助ターゲット22のスパッタを促進でき
る。また、グリッド電極23の網目構造における面積透
過率が90%以上であることから、飛散する粒子は、グ
リッド電極23をほとんど支障なく透過できることとな
る。尚、本発明は前記の実施例に限定されるものではな
く、スパッタ装置を構成する他の部材の具体的な構成も
決して上記実施例に限定されるものではないことは無論
である。
【0021】
【発明の効果】以上のように、本発明はターゲットの他
側方には、前記磁界空間に面するように配置された補助
ターゲットと該補助ターゲットのスパッタ面側に間隔を
有して設けられた網目状のグリッド電極とを備えた補助
スパッタ電極手段を設けたので、基板と反対方向に飛散
する従来成膜に寄与していなかったスパッタ粒子を、該
補助ターゲットをスパッタすることにより、基板に被着
できることとなる。
【0022】このため、膜形成物質に損傷を与えること
が少なく、膜質を均一にできる等の対向ターゲットスパ
ッタ方式の特性を維持しつつ、成膜速度の高速化を実現
でき、高効率化及び省エネルギー化を図り、生産性を向
上することができることとなり、特に、大面積の薄膜作
成においてその実用的価値は著大である。
【0023】また、前記補助スパッタ電極手段の補助タ
ーゲットとグリッド電極との間隔を、スパッタガス圧に
おける中性ガス分子の平均自由工程以下に設定すること
により、該補助スパッタ電極手段におけるスパッタを効
果的に行うことが可能となる。しかも、グリッド電極の
網目構造を、面積透過率が90パーセント以上に設定す
ることにより、該粒子がグリッド電極を透過する際の支
障を軽微にでき、補助スパッタ手段でのスパッタを好適
に行うことができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスパッタ装置を示す概略図。
【図2】従来例を示す概略図。
【符号の説明】
1,1a…ターゲット、2…真空容器、5…空間、1
0,10a…永久磁石(磁界発生手段)、13…基板、
20…補助スパッタ電極手段、22…補助ターゲット、
23…グリッド電極。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器2内に間隔をおいて平行に対向配
    置された一対のターゲット1,1aと、これらターゲッ
    ト1,1aのスパッタ面に対して垂直な方向に磁界を発
    生させる磁界発生手段10,10aと、前記ターゲット
    1,1aにより形成される空間5に面するようターゲッ
    ト1,1aの一側方に設けられ、且つ、表面に薄膜が被
    着される基板13を装着した基板ホルダー14とを備え
    る対向ターゲット式スパッタ装置において、前記ターゲ
    ット1,1aの他側方には、前記空間5に面して該磁界
    空間5を略完全に遮蔽するよう配置された補助ターゲッ
    ト22と該補助ターゲット22のスパッタ面側にこれと
    間隔を保って設けられた網目状のグリッド電極23とを
    備えた補助スパッタ電極手段20が設けられてなること
    を特徴とする対向ターゲット式スパッタ装置。
  2. 【請求項2】前記補助スパッタ電極手段20の補助ター
    ゲット22とグリッド電極23との間隔Lが、スパッタ
    ガス圧における中性ガス分子の平均自由工程以下に構成
    されてなる請求項1に記載の対向ターゲット式スパッタ
    装置。
  3. 【請求項3】前記補助スパッタ電極手段20の補助ター
    ゲット22は、前記ターゲット1,1aと同一材料から
    構成されてなる請求項1または2に記載の対向ターゲッ
    ト式スパッタ装置。
  4. 【請求項4】前記グリッド電極23の網目構造は、面積
    透過率が90パーセント以上となるように構成されてな
    る請求項1、2または3に記載の対向ターゲット式スパ
    ッタ装置。
  5. 【請求項5】真空容器2内に間隔をおいて平行に対向配
    置された一対のターゲット1,1aをスパッタし、該タ
    ーゲット1,1aから飛散するスパッタ粒子を、ターゲ
    ット1,1aの一側方に配置された基板13の表面に被
    着されるスパッタ方法において、前記ターゲット1,1
    aの他側方に陰極の電圧が印加される補助ターゲット2
    2とグリッド電極23とをを配置し、該補助ターゲット
    22をスパッタすることにより、該補助ターゲット22
    から飛散するスパッタ粒子と共に、グリッド電極23を
    透過して該補助ターゲット22に到達した前記ターゲッ
    ト1,1aのスパッタ粒子を、再スパッタして前記基板
    13表面に被着させることを特徴とするスパッタ方法。
JP28236691A 1991-08-02 1991-08-02 対向ターゲツト式スパツタ装置及びスパツタ方法 Withdrawn JPH0539569A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014969A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Seiko Epson Corp スパッタリング装置、及び液晶装置の製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010014969A (ja) * 2008-07-03 2010-01-21 Seiko Epson Corp スパッタリング装置、及び液晶装置の製造方法
JP4640457B2 (ja) * 2008-07-03 2011-03-02 セイコーエプソン株式会社 スパッタリング装置

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Effective date: 19981112