JP4640457B2 - スパッタリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スパッタリング装置、及び液晶装置の製造方法に関するものである。
液晶プロジェクタ等の投射型表示装置の光変調手段として用いられる液晶装置は、一対の基板間の周縁部にシール材が配設され、その中央部に液晶層が封止されて構成されている。その一対の基板の内面側には液晶層に電圧を印加する電極が形成され、これら電極の内面側には非選択電圧印加時において液晶分子の配向を制御する配向膜が形成されている。このような構成によって液晶装置は、非選択電圧印加時と選択電圧印加時との液晶分子の配向変化に基づいて光源光を変調し、表示画像を形成するようになっている。
ところで、前述した配向膜としては、側鎖アルキル基を付加したポリイミド等からなる高分子膜の表面に、ラビング処理を施したものが一般に用いられている。しかし、このようなラビング法は簡便であるものの、物理的にポリイミド膜をこすることでポリイミド膜に対して配向特性を付与するために、種々の不都合が指摘されている。具体的には、(1)配向性の均一さを確保することが困難であること、(2)ラビング処理時の筋跡が残り易いこと、(3)配向方向の制御およびプレチルト角の選択的な制御が可能ではなく、また広視野角を得るために用いられるマルチドメインを使用した液晶パネルには適さないこと、(4)ガラス基板からの静電気による薄膜トランジスタ素子の破壊や、配向膜の破壊が生じ、歩留まりを低下させること、(5)ラビング布からのダスト発生による表示不良が発生しがちであること、などである。
また、このような有機物からなる配向膜では、液晶プロジェクタのような高出力光源を備えた機器に用いた場合、光エネルギーにより有機物がダメージを受けて配向不良を生じてしまう。特に、プロジェクタの小型化および高輝度化を図った場合には、液晶パネルに入射する単位面積あたりのエネルギーが増加し、入射光の吸収によりポリイミドそのものが分解し、また、光を吸収したことによる発熱でさらにその分解が加速される。その結果、配向膜に多大なダメージが付加され、機器の表示特性が低下してしまう。
そこで、このような不都合を解消するため、対向配置されるターゲットから放出されるスパッタ粒子を1方向から斜めに基板に入射させるようにスパッタリングを実施することにより、基板に対して斜め方向に結晶成長した複数の柱状構造を有する無機配向膜を形成する成膜装置として、スパッタリング装置(以下、スパッタ装置と称す場合もある)が提案されている(例えば特許文献1参照)。また、電子拘束手段(電子捕捉手段)を設ける事で、プラズマ生成領域に含まれる電子を捕捉してプラズマを安定的に発生させるようにしている。このような電子拘束手段は、例えば導電部材から構成される。
特開2007−286401号公報
しかしながら、上記スパッタ装置手法においては、以下の理由により改善すべき問題がある。配向膜は、通常絶縁材料で形成される。そのため、スパッタ装置はスパッタ粒子として、絶縁性のものや成膜過程で絶縁性になるものを射出する。射出されたスパッタ粒子の一部は、電子拘束手段を構成する上記導電部材の表面に付着してこれを覆ってしまう。すると、このようにスパッタ粒子が堆積に従って導電部材の表面が絶縁化されると、やがて電子を良好に捕捉することができなくなり、スパッタレートが低減してしまう。したがって、良質な成膜を行うためには、頻繁に電子拘束手段をメンテナンスする必要があり、実質的な成膜効率が低下してしまう。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、効率よくスパッタ成膜を行うことのできる、スパッタリング装置、及び液晶装置の製造方法を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明のスパッタリング装置は、基板を収容する成膜室と、プラズマ生成領域を挟んで対向配置される一対のターゲットからスパッタ粒子を前記成膜室内に放出させるスパッタ粒子放出部と、を備え、前記スパッタ粒子放出部は、前記成膜室と反対側に設けられて前記プラズマ生成領域に含まれる電子を捕捉する電子捕捉手段と、該電子捕捉手段に対して前記成膜室側に設けられて前記スパッタ粒子を付着させるスパッタ粒子付着部と、を含むことを特徴とする。
本発明のスパッタリング装置によれば、プラズマ生成領域から飛来するスパッタ粒子をスパッタ粒子付着部に選択的に付着させることで、電子捕捉手段にスパッタ粒子が付着するのを防止できる。スパッタ粒子がスパッタ粒子付着部に付着した場合においても、スパッタ粒子に比べて十分小さい電子は、スパッタ粒子付着部を通り抜けて電子捕捉手段に良好に捕捉される。また、例えばスパッタ粒子が絶縁性である場合、電子捕捉手段の表面にスパッタ粒子が堆積されると電子捕捉機能の低下、並びにスパッタレートの低下が生じるが、本発明によれば、上述のようにスパッタ粒子付着部を備えるため、上述のような不具合が抑制され、結果的に、電子捕捉手段のメンテナンスサイクルが延長されてメンテナンスに要する労力および時間を抑えることができる。したがって、従来に比べ、実質的な装置の稼働時間を延ばすことができ、効率的にスパッタ成膜を行うことができる。
また、上記スパッタリング装置においては、前記スパッタ粒子付着部は、前記電子捕捉手段の一部から構成されるのが好ましい。
この構成によれば、スパッタ粒子付着部におけるスパッタ粒子の未付着部分を電子捕捉手段として利用することが可能となる。
また、上記スパッタリング装置においては、前記スパッタ粒子付着部は複数の板状部材から構成され、前記複数の板状部材はそれぞれの面方向を前記スパッタ粒子の放出方向に一致させ、且つ互いの面を平行とするように配置されるのが好ましい。
この構成によれば、複数の板状部材によりプラズマ生成領域から飛来するスパッタ粒子を良好に付着させることができる。また、スパッタ粒子付着部を構成する複数の板状部材は、それぞれの面方向がスパッタ粒子の放出方向と平行に配置されるので、効率的にスパッタ粒子を捕捉しつつ、プラズマ生成領域に含まれる電子を板状部材間の隙間から電子捕捉手段まで良好に到達させることができる。
また、上記スパッタリング装置においては、前記板状部材は、前記プラズマ生成領域側に向かう長さが、前記スパッタ粒子の平均自由工程よりも大きいのが好ましい。
この構成によれば、スパッタ粒子の平均自由工程よりも板状部材のプラズマ生成領域側に向かう長さが大きいので、プラズマ生成領域から電子捕捉手段に向かって飛来したスパッタ粒子を板状部材の表面に衝突させ易くできる。よって、板状部材の電子捕捉手段側にスパッタ粒子を付着させ難くすることができる。
また、上記スパッタリング装置においては、前記複数の板状部材同士の間隔が、前記スパッタ粒子の平均自由工程よりも短いのが好ましい。
この構成によれば、スパッタ粒子の平均自由工程よりも板状部材の間隔が短いので、プラズマ生成領域から飛来したスパッタ粒子は、複数の板状部材間の隙間を通過する際、板状部材の表面に衝突し易くなる。よって、板状部材の電子捕捉手段側にスパッタ粒子を付着させ難くすることができる。
また、上記スパッタリング装置においては、前記スパッタ粒子放出部は、前記プラズマ生成領域にスパッタガスを供給するスパッタガス供給手段を備え、該スパッタガス供給手段が前記電子捕捉手段の前記プラズマ生成領域と反対側に設けられるのが好ましい。
この構成によれば、ガス供給手段から噴射されるスパッタガスによってスパッタ粒子が吹き上げられることとなり、スパッタ粒子付着部における電子捕捉手段から離間した位置にスパッタ粒子を付着させることができる。
本発明の液晶装置の製造方法は、対向する一対の基板間に挟持された液晶層を備え、少なくとも一方の前記基板の内面側に無機配向膜を形成してなる液晶装置の製造装置であって、上記のスパッタリング装置を備え、該スパッタリング装置によって前記無機配向膜を形成することを特徴とする。
本発明の液晶装置の製造装置によれば、所望の柱状構造を有する配向性に優れた無機配向膜を効率的に製造することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明するが、本発明の技術範囲は以下の実施形態に限定されるものではない。また、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。なお、以下の図面においては、成膜室内での基板の搬送方向をX方向、基板の厚さ方向をZ方向、XZ方向にそれぞれに直交する方向をY方向、ターゲットの厚さ方向をZa方向、スパッタ粒子の放出方向をXa方向とした。
(スパッタリング装置、及び液晶装置の製造装置)
図1は本発明のスパッタリング装置(以下、スパッタ装置と称す)の一実施形態に係る概略構成を示す図である。図2はスパッタ装置の一部構成をなすスパッタ粒子放出部を−Xa方向に観察した側面構成図であり、図3はスパッタ粒子放出部を−Xa方向に観察した正面図である。
図1に示すように、スパッタ装置1は、本発明の液晶装置の製造装置を構成し、液晶装置の構成部材となる基板W上にスパッタ法により無機配向膜を成膜するものである。スパッタ装置1は、基板Wを収容する真空チャンバーである成膜室2と、前記基板Wの表面にスパッタ粒子を放出することにより無機材料からなる配向膜を形成するスパッタ粒子放出部3とを備えている。スパッタ粒子放出部3は、そのプラズマ生成領域に放電用のアルゴンガスを流通させる第1のガス供給手段(スパッタガス供給手段)21を備えている。
また、成膜室2は、内部に収容された基板W上に飛来する配向膜材料と反応して無機配向膜を形成する反応ガスとしての酸素ガスを供給する第2のガス供給手段22を備えている。また、上記成膜室2には、その内部圧力を制御し、所望の真空度を得るための排気制御装置20が配管20aを介して接続されている。
また、成膜室2の図示下側の壁面から外側に突出するようにして、スパッタ粒子放出部3との接続部を成す接続部25が形成されている。前記接続部25は、成膜室2内部に収容される基板Wの成膜面法線方向(図示Z軸方向)と所定の角度(θ)を成して斜め方向に延びて形成されており、その先端部に接続されるスパッタ粒子放出部3を基板Wに対して所定の角度で斜めに向けて配置することができるようになっている。
前記第2のガス供給手段22は、接続部25に関して排気制御装置20と反対側に接続されており、第2のガス供給手段22から供給される酸素ガスは、成膜室2の+X側から基板W上を経由して排気制御装置20側へ図示−X方向に流通するようになっている。
また、第1のガス供給手段21から供給されるアルゴンガスは、接続部25を介して成膜室2内に流入するようになっている。
また実際のスパッタ装置では、成膜室2の真空度を保持した状態での基板Wの搬入/搬出を可能とするロードロックチャンバーが、成膜室2のX軸方向外側に備えられている。ロードロックチャンバーにも、これを独立して真空雰囲気に調整する排気制御装置が接続され、ロードロックチャンバーと成膜室2とは、チャンバー間を気密に閉塞するゲートバルブを介して接続されている。かかる構成により、成膜室2を大気に解放することなく基板Wの出し入れを行えるようになっている。
スパッタ装置1は、基板Wをその被処理面(成膜面)が水平(XY面に平行)になるようにして保持する基板ホルダ6を有している。この基板ホルダ6には、基板ホルダ6を図示略のロードロックチャンバー(図示せず)側からその反対側へ水平に搬送する移動手段6aが接続されている。移動手段6aによる基板Wの搬送方向は、図1においてX軸方向に平行であり、第1、第2のターゲット5a、5bの長さ方向(Y軸方向)と直交する方向となっている。
また、基板ホルダ6には、保持した基板Wを加熱するためのヒータ(加熱手段)7が設けられており、さらに、保持した基板Wを冷却するための第3の冷却手段8cが設けられている。ヒータ7は、電源等を具備した制御部7aに接続されており、制御部7aを介した昇温動作により所望の温度に基板ホルダ6を加熱し、これによって基板Wを所望の温度に加熱できるように構成されている。一方、第3の冷却手段8cは、第3の冷媒循環手段18cと配管等を介して接続されており、第3の冷媒循環手段18cから供給される冷媒を循環させることにより所望の温度に基板ホルダ6を冷却し、これによって基板Wを所望の温度に冷却するように構成されている。
(スパッタ粒子放出部)
スパッタ粒子放出部3は、2枚のターゲット5a、5bを対向配置してなる対向ターゲット型のスパッタ装置を構成するものであり、第1のターゲット5aは略平板状の第1電極9aに装着され、第2のターゲット5bは略平板状の第2電極9bに装着されている。電極9a、9bに支持されたターゲット5a、5bは、基板W上に形成する無機配向膜の構成物質を含む材料、例えばシリコンからなるものとされる。またターゲット5a、5bは図示Y方向に延びる細長い板状のものが用いられており(図2参照)、互いの対向面がほぼ平行になるように設置されている。第1電極9aには直流電源又は高周波電源からなる電源4aが接続され、第2電極9bには直流電源又は高周波電源からなる電源4bが接続されており、各電源4a、4bから供給される電力によりターゲット5a、5bが対向するプラズマ生成領域Pzにプラズマを発生させるようになっている。
図1に示されるように、第1電極9aは、第1電極支持部28aに絶縁された状態で取付けられている。また、第2電極9bは、第2電極支持部28bに絶縁された状態で取付けられている。
図1及び図2に示されるように、第1、第2電極支持部28a,28bは、これらの一端部(−Xa側端部)に接続される側壁部材19と、これらのY軸方向両端部にそれぞれ接続された側壁部材9c、9dとともに真空チャンバーをなす箱型筐体を構成している。なお、箱形筐体を構成する第1電極支持部28a、第2電極支持部28b、及び側壁部材(9c、9d、19)は互いに絶縁された構造である。箱形筐体は、第1、第2電極支持部28a,28bの側壁部材19と反対側の端部にスパッタ粒子が排出される上記開口部3aを有している。そして、開口部3aを介して成膜室2に突出形成された上記接続部25と接続され、かかる接続構造により前記箱形筐体の内部は成膜室2の内部と連通している。
また、スパッタ粒子放出部3は、接続部25を介し、ターゲット5a,5bの面方向が成膜室2内部に収容される基板Wの成膜面法線方向(図示Z軸方向)と所定角度θをなすように成膜室2に取付けられる。ここで、スパッタ粒子放出部3は、上記所定角度θを10°〜60°とするのが望ましい。すなわち、スパッタ粒子放出部3は、成膜室2内に収容されている上記基板Wに対して傾斜した状態に取付けられている。これにより、スパッタ粒子放出部3は、プラズマによりターゲット5a,5bから、開口部3aおよび接続部25を介して接続される成膜室2内にスパッタ粒子を放出するようになっている。
第1電極9aのターゲット5aと反対側にはターゲット5aを冷却するための第1の冷却手段8aが設けられており、第1の冷却手段8aには。第1の冷媒循環手段18aが配管等を介して接続されている。また第2電極9bのターゲット5bと反対側には、ターゲット5bを冷却するための第2の冷却手段8bが設けられており、第2の冷却手段8bには、配管等を介して第2の冷媒循環手段18bが接続されている。第1の冷却手段8aは、図2に示すようにターゲット5aとほぼ同一の平面寸法に形成されており、第1電極9aを介してターゲット5aと平面視で重なる位置に配設されている。また特に図示はしないが、第2の冷却手段8bについても同様にターゲット5bと平面視で重なる位置に配設されている。冷却手段8a、8bは内部に冷媒を流通させる冷媒流路を備えており、かかる冷媒流路に対して冷媒循環手段18a、18bから供給される冷媒を循環させることでターゲット5a、5bの冷却を行うようになっている。
図2に示すように、平面視矩形状の第1の冷却手段8aを取り囲むようにして矩形枠状の永久磁石、電磁石、これらを組み合わせた磁石等からなる第1の磁界発生手段16aが配設されている。この第1の磁界発生手段16aは、ターゲット5aの外周端に沿って配置されている。また、第2の冷却手段8b側に設けられる第2の磁界発生手段16bも、第1の磁界発生手段16aと同様の形状からなり、ターゲット5bの外周端に沿って配置されたものとなっている。
したがって、第1の磁界発生手段16aと第2の磁界発生手段16bとは、対向配置されたターゲット5a、5bの外周部で互いに対向して配置されている。そして、これらの磁界発生手段16a、16bがターゲット5a、5bを取り囲むZa方向の磁界をスパッタ粒子放出部3内に発生させ、かかる磁界によってプラズマに含まれる電子をプラズマ生成領域Pz内に拘束する電子拘束手段として機能している。
なお、冷却手段8a、8bは、導電部材により作製してそれぞれ第1電極9a、9bと電気的に接続してもよく、この場合には冷却手段8a、8bに対しそれぞれ電源4a、4bを電気的に接続することができる。また、第1電極9a、9bの内部に冷媒流路を形成することで第1電極9a、9bが冷却手段を兼ねる構成としてもよい。
本実施形態に係るスパッタ粒子放出部3は、プラズマ生成領域Pzの上記開口部3aと反対側、すなわち下方側(−Xa方向)に電子捕捉手段50を有している。この電子捕捉手段50は、上記プラズマ生成領域Pzに含まれる電子を捕捉することでプラズマ生成領域Pzの拡がりを防止するアノードとして用いられるものである。また、スパッタ粒子放出部3は、電子捕捉手段50のプラズマ生成領域Pz側に設けられてスパッタ粒子5Pを付着させるスパッタ粒子付着部52を含んでいる。
具体的に本実施形態では、電子捕捉手段50は、金属部材51により連結された複数の板状部材52aを備えている。なお、金属部材51は、側壁部材9c、9dに取付けられている。この板状部材52aは、例えばアルミニウム等の非磁性金属から構成されており、金属部材51に対してプラズマ生成領域Pz側に配置されている。金属部材51は、主に上記アノードとしての機能を有するものである。また、複数の板状部材52aは、プラズマ生成領域Pzから開口部3aと反対側(−Xa方向)に飛散されるスパッタ粒子5Pを選択的に付着させることで、上述の電子捕捉手段として機能する金属部材51へのスパッタ粒子5Pの付着を防止する上記スパッタ粒子付着部52として主に機能するものである。
また、金属部材51は、板状部材52aの一端側を貫通した状態(一体的に形成された状態)に設けられており、各板状部材52aに電気的に接続されたものとなっている。上記金属部材51はアースされており、接地状態となっている。また、板状部材52aも金属部材51を介して接地状態となっている。
すなわち、本実施形態においては、スパッタ粒子付着部52はスパッタ粒子5Pを付着させるとともに、スパッタ粒子5Pの未付着部分を金属部材51と同様、電子捕捉手段50として機能させることが可能となっている。換言すれば、スパッタ粒子付着部52は、電子捕捉手段50の一部から構成されたものとなっている。
各板状部材52aは、それぞれの面方向がスパッタ粒子5Pの放出方向(Xa方向)に平行とされるように金属部材51に介して取付けられている。板状部材52aの紙面貫通方向における幅は、図2に示されるように上記第1の磁界発生手段16aと略同じ大きさとされている。また、各板状部材52aはスパッタ粒子5Pの付着性を向上させるため、その表面にプラズマ溶射により酸化アルミニウム皮膜を形成して凹凸形状を付与しておくのが好ましい。このような酸化アルミニウム被膜は、多孔質かつ粗い表面を有し、粒子を捕獲し易い構造となっていることから、各板状部材52aにおけるスパッタ粒子5Pの付着性を向上させることができる。
図4は、板状部材52aの構成を説明するための図である。本実施形態では、図4に示すように、板状部材52aにおけるスパッタ生成領域Pz方向に沿う長さ、すなわちXa方向(金属部材51に向かうスパッタ粒子5Pの飛散方向)における長さLをプラズマ生成領域Pzから飛来するスパッタ粒子5Pの平均自由工程よりも大きく設定している。また、スパッタ粒子付着部52は、各板状部材52a間の間隔Dをプラズマ生成領域Pzから飛来するスパッタ粒子5Pの平均自由工程よりも小さく設定している。
この構成により、スパッタ粒子付着部52は、プラズマ生成領域Pzから金属部材51側に向かって飛来してくるスパッタ粒子5Pを板状部材52aの表面に衝突させ易くするようにしている。また、スパッタ粒子付着部52は、プラズマ生成領域Pzから飛来したスパッタ粒子5Pを対向する二つの板状部材52a間に斜め方向から入射させる際、スパッタ粒子5Pをいずれか一方の板状部材52aの表面に衝突させ易くするようにしている。
このようなスパッタ装置1により液晶装置の構成部材である基板W上に無機配向膜を形成するには、第1のガス供給手段21からアルゴンガスを導入しつつ、第1電極9a及び第2電極9bにDC電力(RF電力)を供給することで、ターゲット5a、5bに挟まれるプラズマ生成領域Pzにプラズマを発生させ、プラズマ雰囲気中のアルゴンイオン等をターゲット5a、5bに衝突させることで、ターゲット5a、5bから配向膜材料(シリコン)をスパッタ粒子5Pとしてたたき出し、さらにプラズマに含まれるスパッタ粒子5Pのうち、プラズマ生成領域から開口部3a側へ飛行するスパッタ粒子5Pのみを成膜室2側へ放出する。
そして、基板Wの面上に斜め方向から飛来したスパッタ粒子5Pと、成膜室2を流通する酸素ガスとを基板W上で反応させることで、シリコン酸化物からなる配向膜を基板W上に形成するようになっている。
なお、本実施形態では、スパッタ粒子5Pとしてのシリコンを、第2のスパッタガスである酸素ガスと反応させることでシリコン酸化物を基板W上に成膜する場合について説明しているが、ターゲット5a、5bとして例えばシリコン酸化物(SiOx)やアルミニウム酸化物(AlOy等)などを用い、ターゲット5a、5bに対してRF電力を入力してスパッタ動作を行うことで、これらシリコン酸化物やアルミニウム酸化物からなる無機配向膜を基板W上に形成することができる。またこの場合において、第2のスパッタガス(酸素ガス)を成膜室2内に流通させておくことで、形成される無機配向膜の酸化物組成からのずれを防止することができ、無機配向膜の絶縁性を高めることができる。
上記構成を備えたスパッタ装置1によれば、対向ターゲット型のスパッタ粒子放出部3を基板Wの法線方向に対して所定角度(10°〜60°)傾けて配置しているので、スパッタ粒子放出部3の開口部3aから放出されるスパッタ粒子の配向角度を制御するとともに成膜面に入射させることができる。
また、対向ターゲット型のスパッタ粒子放出部3では、開口部3aから放出されないスパッタ粒子は、主にターゲット5a、5bに入射して再利用されるため、極めて高いターゲット利用効率を得られるようになっている。さらにスパッタ粒子放出部3においては、ターゲット間隔を狭めることで開口部3aから放出されるスパッタ粒子の指向性を高めることができるので、基板Wに到達するスパッタ粒子の入射角は高度に制御されたものとなり、形成される無機配向膜における柱状構造の配向性も良好なものとなる。
また、本実施形態に係るスパッタ装置1では、上記成膜動作に際して、スパッタ粒子放出部3のターゲット5a、5bを取り囲む矩形枠状の磁界発生手段16a、16bにより形成される磁界によって、プラズマ生成領域Pzに含まれる電子5rを捕捉ないし反射させることができ、プラズマをターゲット5a、5bが対向する領域内に良好に閉じ込めることができるので、電子5rが基板Wの成膜面に入射して基板W表面の濡れ性が上昇するのを防止することができる(図1参照)。
ところで、本実施形態に係るスパッタ装置1では、磁界発生手段16a、16bからなる電子拘束手段を備えているものの、電子拘束手段から電子が漏れ出すこともある。この電子拘束手段から電子等が洩れ出て基板Wに到達すると基板W表面の濡れ性が上昇してスパッタ粒子のマイグレーションが生じ、柱状構造の形成が阻害されるおそれがある。
そこで、本実施形態では、プラズマ生成領域Pzの下方側にさらにアノードとして機能する電子捕捉手段50を設けている。
電子捕捉手段50は、スパッタ粒子放出部3のチャンバーを構成する箱型筐体の内部に配置されているため、無機配向膜を成膜する際にスパッタ粒子5Pが付着する。
電子捕捉手段50は、図5に示されるようにターゲット5a,5bから飛散したスパッタ粒子5Pは、スパッタ粒子付着部52を構成する複数の板状部材52aに付着されるようになっている。各板状部材52aは、その表面が凹凸形状を有しているので、スパッタ粒子5Pを良好に付着させることが可能となる。
また、板状部材52aは、金属部材51に向かうスパッタ粒子5Pの飛散方向(Xa方向)の長さLがスパッタ粒子5Pの平均自由工程よりも長く設定されているので、スパッタ粒子5Pのほとんどは、金属部材51に向かう途中で板状部材52aの表面に衝突することで付着(捕捉)される。また、各板状部材52a間の間隔Dが平均自由工程よりも短いので、対向する二つの板状部材52a間に斜め方向から入射したスパッタ粒子5Pのほとんどはいずれか一方の板状部材52aの表面に衝突することで付着(捕捉)される。このように、電子捕捉手段50によれば、スパッタ粒子5Pを金属部材51側に到達させ難くすることができる。
また、本実施形態では、第1のガス供給手段21を側壁部材19に設けている。そして、第1のガス供給手段21はプラズマ生成領域Pz側に向けてアルゴンガスを供給するようになっている。これにより、仮に、各板状部材52a間を通り抜けて金属部材51の近傍まで到達するスパッタ粒子5Pが存在した場合でも、プラズマ生成領域Pz側に向かって供給されるアルゴンガスにより、スパッタ粒子5Pを上方(プラズマ生成領域Pz側)に吹き上げることで板状部材52aのプラズマ生成領域Pz側に概ね付着させることができる。
電子拘束手段から洩れ出した電子5rは、金属部材51の表面に直進するため、スパッタ粒子5Pの付着により各板状部材52a間の間隔が狭まっていたとしても問題なく、金属部材51に到達する。
よって、無機配向膜の成膜を行う場合、電子捕捉手段50は金属部材51の表面へのスパッタ粒子5Pの付着を抑制することで、アノードとしての機能を長期的に持続させることができ、メンテナンスサイクルを延ばすことが可能となる。したがって、本実施形態のスパッタ装置1によれば、配向性の良好な無機配向膜を基板W上に長期に亘って形成することができる。
また、スパッタ装置1では、ターゲット5a、5bに細長い板状のものを用いており、スパッタ粒子放出部3からY軸方向に延びるライン状にスパッタ粒子を放出させることができる。そして、基板ホルダ6は前記スパッタ粒子のラインと直交する方向(X軸方向)に基板Wを搬送することができるようになっているので、前記スパッタ粒子のラインにより基板W上を走査するようにして面状に成膜を行うことができ、連続的に基板処理を行うことができ、極めて高い生産効率を実現することができる。
また、基板ホルダ6に基板Wを冷却するための第3の冷却手段8cを設けているので、成膜時に第3の冷却手段8cによって基板Wを冷却し、基板Wを室温等の所定温度に保持することができ、スパッタによって基板Wに付着した配向膜材料分子の基板上での拡散(マイグレーション)を抑制することができる。これにより、基板W上における配向膜材料の局所的な成長が促進され、一軸方向に柱状に成長した配向膜を容易に得られるようになる。
なお、上記スパッタ装置1は、上述の実施形態に係る構成に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、箱形筐体の対向する二側壁を成す第1電極9a及び第2電極9bにのみターゲット5a、5bが支持されている構成としているが、側壁部材9c、9dにもそれぞれターゲットを配設することができる。このような構成においては、各側壁部材9c、9dに電源を接続して電極として機能させ、前記各ターゲットに電力を供給して各ターゲットから放出されるスパッタ粒子を成膜に用いることで成膜速度を向上させることが可能となる。また、プラズマ生成領域の四方向を取り囲むようにしてターゲットが配置されていると、開口部3aから成膜室2へ放出されるスパッタ粒子を除くスパッタ粒子はプラズマ生成領域Pzを取り囲むターゲットに入射して、他のスパッタ粒子の生成等に再利用されるので、ターゲットの利用効率を高めることができる。また、上記構成においては、側壁部材9c、9dに設けるターゲットを冷却するための冷却手段を各側壁部材9c、9dに隣接して設けることが好ましい。さらには、増設したターゲットに対応して電子拘束手段(磁界発生手段)の配置を変更し、プラズマ生成領域Pzとターゲットとの位置関係を最適化することが好ましい。
(液晶装置の製造方法)
次に、上記スパッタ装置1を備えた液晶装置の製造装置(以下、製造装置と称す)を用いた液晶装置の製造方法(基板W上に無機配向膜を形成する工程)について説明する。
まず、基板Wとして、液晶装置用基板としてスイッチング素子や電極等、所定の構成部材が形成された基板を用意する。次いで、基板Wを成膜室2に併設されたロードロックチャンバー内に収容し、ロードロックチャンバー内を減圧して真空状態とする。また、これとは別に、排気制御装置を作動させて成膜室2内を所望の真空度に調整しておく。
続いて、基板Wを成膜室2内に搬送し、基板ホルダ6にセットする。そして、配向膜形成の前処理として、基板ホルダ6のヒータ7によって基板Wを例えば250℃〜300℃程度で加熱し、基板Wの表面に付着した吸着水やガスなどの脱水・脱ガス処理を行う。次いで、ヒータ7による加熱を停止した後、スパッタリングによる基板温度の上昇を抑制するため、冷媒循環手段18を作動させて冷却手段17に冷媒を循環させることで基板Wを所定温度、例えば室温に保持する。
次に、アルゴンガスを第1のガス供給手段21からスパッタ粒子放出部3内に所定流量で導入し、酸素ガスを第2のガス供給手段22から所定流量で成膜室2内に導入するとともに、排気制御装置20を作動させ、所定の操作圧力、例えば10−1Pa程度に調整する。酸素ガスプラズマでは酸素ラジカル、酸素の負イオンが発生するため、本実施形態の製造装置では、プラズマ生成領域であるターゲット5a、5bの前面にはアルゴンガスのみを導入し、酸素ガスは別系統のガス供給路から基板W上へ流入させている。また、成膜中にも必要に応じてヒータ7、冷却手段8cを作動させることにより、基板Wを室温に保持することが好ましい。
その後、このような成膜条件のもとで、移動手段6aにより基板Wを図1中のX方向に所定の速度で移動させつつ、スパッタ粒子放出部3によるスパッタリングを行う。すると、ターゲット5a、5bからは、配向膜材料となるスパッタ粒子(シリコン)が放出されるが、対向ターゲット型のスパッタ粒子放出部3では、ターゲット対向方向に進行するスパッタ粒子5Pはプラズマ生成領域Pz内に閉じ込められ、ターゲット面方向に向かって進行するスパッタ粒子5Pのみが開口部3aから成膜室2内に放出され、基板W上に入射するようになる。
スパッタ粒子5Pは、スリットSの開口に臨む基板Wの成膜面に対してのみ選択的に入射し、基板W上で酸素ガスと反応してシリコン酸化物の被膜を形成する。このように基板Wに対して斜めに傾けて配置されたスパッタ粒子放出部3から放出されたスパッタ粒子5Pは、基板Wの成膜面に対して所定の角度θ、すなわち角度10°〜60°で入射するようになる。その結果、基板W上で酸素ガスとスパッタ粒子5Pとの反応を伴って堆積した無機配向膜は、前記の入射角に対応した角度で傾斜する柱状構造を有した無機配向膜となる。
このように、製造装置により基板W上に形成される無機配向膜は所望の角度で傾斜した柱状構造を有する無機配向膜であり、この配向膜を備えてなる液晶装置は、かかる無機配向膜によって液晶のプレチルト角を良好に制御することができるものとなる。
またこのとき、スパッタ粒子放出部3の開口部3aに設けられた電子拘束手段(磁界発生手段16a、16b)及び電子捕捉手段50によりプラズマ生成領域Pzに含まれる電子やイオン状物質が捕捉又は反射されるため、これらの電子やイオン状物質が基板Wに到達するのを防止することができる。さらに、電子捕捉手段50は、上述のように金属部材51にスパッタ粒子5Pが付着して絶縁化されてしまうことが防止されるため、長期的にアノードとしての機能を発揮することができ、高い成膜レートで良質な無機配向膜を製造することができる。
以上の工程により、基板W上に無機配向膜を形成したならば、別途製造した他の基板とシール材を介して貼り合わせ、基板間に液晶を封入することで液晶装置を製造することができる。なお、本発明に係る液晶装置の製造方法において、無機配向膜の形成工程以外の製造工程については公知の製造方法を適用することができる。このように本発明の液晶装置の製造装置によれば、また、スパッタ装置1のメンテナンスサイクルを延ばすことができるので、所望の柱状構造を有する配向性に優れた無機配向膜を効率的に製造することができる。
スパッタリング装置の一実施形態に係る概略構成を示す図である。 スパッタ粒子放出部を−Xa方向に観察した側面構成図である。 スパッタ粒子放出部を−Xa方向に観察した正面図である。 板状部材の構成を説明するための図である。 電子捕捉手段にスパッタ粒子が付着される状態を説明するための図である。
符号の説明
1…スパッタ装置(スパッタリング装置)、2…成膜室、3…スパッタ粒子放出部、3a…開口部、5a,5b…ターゲット、5P…スパッタ粒子、5r…電子、21…第1のガス供給手段(スパッタガス供給手段)、50…電子捕捉手段、52…スパッタ粒子付着部、52a…板状部材、Pz…プラズマ生成領域、W…基板

Claims (4)

  1. 基板を収容する成膜室と、
    プラズマ生成領域を挟んで対向配置される一対のターゲットからスパッタ粒子を前記成膜室内に放出させるスパッタ粒子放出部と、を備え、
    前記スパッタ粒子放出部は、前記成膜室と反対側に設けられて前記プラズマ生成領域に含まれる電子を捕捉する電子捕捉手段と、該電子捕捉手段に対して前記成膜室側に設けられて前記スパッタ粒子を付着させるスパッタ粒子付着部と、を含み、
    前記スパッタ粒子付着部は複数の板状部材から構成され、前記複数の板状部材はそれぞれの面方向を前記スパッタ粒子の放出方向に一致させ、且つ互いの面を平行とするように配置されることを特徴とするスパッタリング装置。
  2. 基板を収容する成膜室と、
    プラズマ生成領域を挟んで対向配置される一対のターゲットからスパッタ粒子を前記成膜室内に放出させるスパッタ粒子放出部と、を備え、
    前記スパッタ粒子放出部は、前記成膜室と反対側に設けられて前記プラズマ生成領域に含まれる電子を捕捉する電子捕捉手段と、該電子捕捉手段に対して前記成膜室側に設けられて前記スパッタ粒子を付着させるスパッタ粒子付着部と、を含み、
    前記スパッタ粒子付着部は、前記電子捕捉手段の一部で、
    複数の板状部材から構成され、前記複数の板状部材はそれぞれの面方向を前記スパッタ粒子の放出方向に一致させ、且つ互いの面を平行とするように配置されることを特徴とするスパッタリング装置。
  3. 前記板状部材は、前記プラズマ生成領域側に向かう長さが、前記スパッタ粒子の平均自由工程よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のスパッタリング装置。
  4. 前記複数の板状部材同士の間隔が、前記スパッタ粒子の平均自由工程よりも短いことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のスパッタリング装置。
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