JPH0539467Y2 - - Google Patents

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JPH0539467Y2
JPH0539467Y2 JP9340888U JP9340888U JPH0539467Y2 JP H0539467 Y2 JPH0539467 Y2 JP H0539467Y2 JP 9340888 U JP9340888 U JP 9340888U JP 9340888 U JP9340888 U JP 9340888U JP H0539467 Y2 JPH0539467 Y2 JP H0539467Y2
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JP
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heat sink
thermopile
cold junction
junction
hot junction
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JP9340888U
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、物体から放射される電磁放射エネル
ギーを検出して、物体の存在や物体そのものの種
類や表面の温度を非接触で知るために利用される
サーモパイル検出器に関するものである。
[従来の技術] 電磁放射エネルギーを検出するためのサーモパ
イル検出器としては、従来絶縁基板上にサーモカ
ツプルを多数形成し、これらのサーモカツプルを
電気信号出力が増加するように直列に接続された
ものである。
その感度を増大させるために受光部は温接点を
包含し、電磁放射エネルギー吸収膜が付着されて
エネルギー吸収率を高くしてあり、冷接点は受光
部からの熱伝導熱による温度上昇を避けるべく、
熱容量の大きなヒートシンクに熱的結合された構
造となつていた。
[考案が解決しようとする問題点] 前記のサーモパイルは温接点と冷接点の温度差
とゼーベツク係数及びサーモカツプルの組数の積
に比例した熱起電力を発生するものであるから、
温接点温度の他に冷接点温度の変化もサーモパイ
ルの電気出力の変化を与えるものである。
従つて、周囲温度が上昇したり、サーモパイル
の収納されているパツケージに不要放射エネルギ
ーを受光すると、パツケージの内壁から放射エネ
ルギーとなつて温接点に入射し、温接点の温度を
瞬間的に上昇させ、正の不要電気出力を発生し、
同時にヒートシンクを経て熱伝導による熱が遅れ
て冷接点の温度を上昇させ、負の不要電気出力を
発生するから、あたかも目的とする放射エネルギ
ーを受光したと錯誤するという問題点があつた。
上記、正負の不要電気出力は、位相と絶対値が
大きく異なり、キヤンセル不可能であつた。この
ような欠点を解消するために、従来、実開昭56−
110327でサーミスタをサーモパイルと同一パツケ
ージ内に収納して、冷接点温度のみを補償したも
のや、特開昭57−113332では、基板自体でダイオ
ードもしくはトランジスタを形成して、冷接点温
度補償をするものがあつたが、内壁からの放射エ
ネルギーに対する問題は解決されていない。
又、実開昭59−82881では、複雑な電子回路を
電気出力端子の後へ接続して補償するものがあつ
たが、システムを設置する環境毎に条件を適合す
るべく調整するといつた煩雑さがある上、温度ド
リフトの大きな環境下では、感度が自動的に低下
するという欠点があつた。
実開昭61−182826では、前記内壁からの放射エ
ネルギーによる問題点は解決されているが、サー
モパイルの配置されているヘツダーからの熱伝導
による冷接点温度変化に対して未解決であり、壁
面が三重構造で複雑であるため、コストアツプに
なるという欠点があつた。
[問題点を解決するための手段] 本考案は上記の問題点を全て解決した熱的外乱
に対して安定なサーモパイル検出器を安価に提供
することを目的とする。
本考案は、このような点に鑑みなされたもの
で、従来冷接点に接して設けられていたヒートシ
ンクを、隣接する冷接点と温接点の中間に設け、
且つ冷接点にも電磁放射エネルギー吸収膜を温接
点と同一条件で付着させ、全体を電磁放射エネル
ギー透過性窓を有するパツケージに収納された構
成とした。
[作用] 本考案によるサーモパイルに、入射窓を透過し
て測定対象からの電磁放射エネルギーが温接点の
みに入射されるとその温度が上昇し、同時に受光
エネルギーの一部が熱電材料を伝導してヒートシ
ンクを経て外部へ放熱されるが、通常熱電材料と
ヒートシンクとの熱拡散係数を、ヒートシンクか
ら冷接点までの熱拡散係数より非常に大きくして
あるから、冷接点の温度は上昇しない。かくし
て、温接点の温度上昇のみに依存した熱起電力が
得られる。
つぎに、周囲温度が変化したり、パツケージに
不要電磁放射エネルギーが入射すると、パツケー
ジの温度が変化し、パツケージ内壁からステフア
ン・ボルツマンの法則による放射エネルギーが放
射されるが、その内部は空洞放射により、三次元
位置の放射エネルギー密度はどの位置であつても
ほぼ一定であるから、冷接点と温接点は同量のエ
ネルギーを受ける。かくして、冷接点と温接点の
熱電ポテンシヤルは同一であり、外部に熱起電力
は発生しないことになる。
一方、パツケージからヒートシンクを経て伝導
してくる熱は、熱電材料とヒートシンクの接点か
ら二等分されて、それぞれ冷接点と温接点に到達
するが、冷接点と温接点の温度変化は全く同一で
あり、外部へ熱起電力は発生しないことになる。
[実施例] 以下、本考案実施例を図面に基づいて説明す
る。第1図は、本考案に係るサーモパイル検出器
の一実施例を示す平面図であり、第2図はそのA
−A断面図である。
図において、金属でつくられた基板11にフオ
トリソグラフイ用のフオトレジスト15の皮膜が
あり、その上に真空蒸着法、又はスパツタ法によ
り付着され、フオトリソグラフイ法により触刻さ
れて形成された熱電材料第一物質(例えばビスマ
ス、Bi)6のパターンがあり、これらの熱電材
料の重なつた温接点1−a及び冷接点1−bの上
には、電磁放射エネルギー吸収膜9例えば金黒、
白金黒或いはそのほかの金属黒の薄膜が同一面積
で形成されている。
各温接点1−aは金属基板11を等方エツチン
グにより形成されたエツチング部12−aを橋架
する巾の狭いフオトレジスト橋架部7で、金属基
板11の中央支持部2とヒートシンク3に支持さ
れており、パツケージの入射窓(煩雑となるため
図示は割愛)の下に配置されている。
各冷接点1−bは金属基板11を等方エツチン
グにより形成されたエツチング部12−bを橋架
する巾の狭いフオトレジスト橋架8で、金属基板
11の外周支持部4とヒートシンク3に支持され
ており、パツケージの入射窓から見えない位置に
配置されている。
各サーモカツプルの直列に接続された終端に、
外部リード引き出し用パツド10ーa,10−b
がある。ここで、ヒートシンク3の巾の中心線と
第一物質5との交点13から、温接点1−aまで
の距離laと、冷接点1−bまでの距離lbとはla=
lb、同様に第二物質6との交点14から温接点1
−bまでの距離la′と、冷接点1−bまでの距離
lb′とはla′=lb′となるよう配置されている。
[効果] 上記の如く構成されているサーモパイル検出器
は、不要放射エネルギーに対しても、外部からの
熱伝導熱に対しても熱起電力を発生しないから、
検出分解能が向上すると共に、簡単な構造で半導
体製造プロセスより大量生産できるので、安価に
提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す平面図、第2
図はその断面図である。 1−a……温接点、1−b……冷接点、2……
中央支持部、3……ヒートシンク、4……外周支
持部、5……第一物質、6……第二物質、7……
中央橋架部、8……外周橋架部、9……電磁放射
エネルギー吸収膜、10−a,10−b……外部
リード引き出し用パツド、11……金属基板、1
2−a,12−b……エツチング部、13……ヒ
ートシンク巾の中心線と第一物質の交点、14…
…ヒートシンク巾の中心線と第二物質の交点、1
5……フオトレジスト皮膜。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 金属基板上に蒸着、又はスパツタにて形成さ
    れたサーモパイルであり、その冷接点及び温接
    点の各表面に電磁放射エネルギー吸収膜があ
    り、冷接点と温接点の中間位置の前記金属基板
    にヒートシンクを形成した構成であることを特
    徴とするサーモパイル検出器。 (2) 前記サーモパイルを構成するエレメントの冷
    接点と温接点とは、ヒートシンク中心から見て
    受光特性及び放熱特性が対称となる形状並びに
    材料でヒートシンクに熱的結合されたことを特
    徴とする、実用新案登録請求の範囲第一項記載
    のサーモパイル検出器。 (3) 金属基板は、冷接点を橋架を介して支持する
    外周部、ヒートシンク部、及び温接点を橋架を
    介して支持する中央部及び橋架部以外の表面を
    等方性エツチングされていることを特徴とす
    る、実用新案登録請求の範囲第一項記載のサー
    モパイル検出器。
JP9340888U 1988-07-13 1988-07-13 Expired - Lifetime JPH0539467Y2 (ja)

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JP9340888U JPH0539467Y2 (ja) 1988-07-13 1988-07-13

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JPH0214045U JPH0214045U (ja) 1990-01-29
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